JP2961310B2 - 自己拡縮シャフト式多条帯板巻取り装置 - Google Patents

自己拡縮シャフト式多条帯板巻取り装置

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JP2961310B2
JP2961310B2 JP19514697A JP19514697A JP2961310B2 JP 2961310 B2 JP2961310 B2 JP 2961310B2 JP 19514697 A JP19514697 A JP 19514697A JP 19514697 A JP19514697 A JP 19514697A JP 2961310 B2 JP2961310 B2 JP 2961310B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、幅広な帯板を該
帯板の長手方向に沿って複数条にスリッティングして多
条のスリット帯板に裁断分割した後に各スリット帯板を
巻取る多条帯板巻取り装置に係り、特に、多条のスリッ
ト帯板を巻取る際に、その途中に特別な設備を設けるこ
となく、各スリット帯板の巻太り直径の差に起因する巻
取り張力の不均衡を調整し、均一な巻取り張力を付与し
て各条を巻取ることのできる自己拡縮シャフト式多条帯
板巻取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に幅広な帯板の断面は完全な平坦で
なく中央が厚く両端が薄くなっており、これをスリッテ
ィングすると、帯板の中央部と両端部におけるスリット
後の各スリット帯板の板厚に偏差を生じる。
【0003】そして、これらの各スリット帯板を共通の
巻取ドラムにより巻取ると、板厚の厚いスリット帯板は
薄いものより巻取り径が大きくなり、中央部と両端部に
おける各スリット帯板の巻取り速度に差が生じ、巻取ド
ラムに巻取られる各スリット帯板の巻取り張力が不均衡
となる。
【0004】その結果、巻取ドラムに巻取られた両端部
のスリット帯板は中央部に比べ柔巻きとなり、巻取ドラ
ムから抜き取ったとき、テレスコープ状になったり、楕
円状に潰れたりして、巻戻し或いは運搬等が不可能な状
態になる欠点があった。
【0005】このため、一般にスリッティングして多条
のスリット帯板に裁断分割する設備においては、巻太り
直径の差を補正するために、たるみの出始めをスリット
帯板にスペーサと称する小片を装入して巻太り直径の差
を吸収したり、スリット帯板を巻取り装置に供給する途
中に巻取り張力を付与する装置が設けられていて、多条
のスリット帯板はこの装置で所定の巻取り張力が付与さ
れた後、共通の巻取ドラムで巻取られている。
【0006】このような巻取り張力を付与する装置とし
て、例えば、特公昭51−35458号公報や特開昭5
6−136748号公報等が知られており、また、これ
らの欠点を解消するものとして特開平5−104140
号公報が出願されている。
【0007】特公昭51−35458号公報に示された
装置は、スリッティングした多条のスリット帯板を巻取
る前に方眼状のスリットを刻設した弾性体表面を持つ調
整ロールに接触させて、調整ロールに作用するブレーキ
力により巻取り張力を発生させ、各条の張力変動を自動
的に調節することができるようになっている。
【0008】また、特開昭56−136748号公報に
示された装置は、エンドレスベルトを利用したものであ
って、上下に配置されたエンドレスベルトの相対向する
外側表面の間にスリッティングした多条のスリット帯板
を通し、エンドレスベルトの内側表面を摩擦片で押圧し
て、上下のエンドレスベルトをスリット帯板の表裏面に
押し付け圧着させ、移動するスリット帯板と一体となっ
てエンドレスベルトを回動させるようにして、摩擦片と
エンドレスベルトの内側表面との間の滑りによる摩擦力
でスリット帯板に巻取り張力を付与することができるよ
うになっている。
【0009】さらにまた、特開平5−104140号公
報に示された装置は、多条帯板の巻取り装置の回転駆動
軸の外周に分割巻取リングを装着し、また、回転駆動軸
には軸芯方向に長溝が形成され、長溝の内部には内部に
流体を封入し流体圧で膨縮する膨縮袋体と膨縮袋体で押
圧される複数の分割押圧片が配置され、流体圧で膨縮す
る膨縮袋体で押圧される分割押圧片によって各分割巻取
リングの内周面を押圧して、各分割巻取リングに巻き取
られるスリット帯板に巻取り張力を付与することができ
るようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多条の
スリット帯板を巻取る前に張力付与装置を設けるときに
は、多条のスリット帯板の表面に摩擦片等を接触させて
巻取り張力を制御しているので、帯板の材質や表面処理
の種類によっては擦り疵や押しつけによる紋様等が生じ
て、品質を損なうことがある。
【0011】防錆油などが塗布されている帯板では、摩
擦係数が小さいので摩擦力による巻取り張力を与えにく
く、又油気の状態により摩擦係数がばらつき巻取り張力
が不安定になりがちである。
【0012】また、帯板の幅方向の厚さは必ずしも均一
ではないので、スリッティングして多条のスリット帯板
に分割したものを共通の巻取りドラムで巻取ると各条の
巻太り直径に差ができて、それに伴って各条の巻取り長
さに差が出てきて或る条で大きなたるみを生じることが
ある。
【0013】そして、このたるみを収容するために、図
5に図示するように、巻取り装置50に巻き取られるス
リット帯板2aに巻取り張力を付与する張力付与装置5
1の前方に、たるみを収容するためのループピット52
を設ける必要があり、その結果、設備面積が増え巻取り
設備も複雑になる等の問題点があった。
【0014】また、特開平5−104140の公報に示
された装置では、前記の欠点を解消できる反面、次のよ
うな問題があった。膨縮袋体は拡縮を繰り返すうちに破
裂し易くなり、流体を封入した膨縮袋体が破れて内部の
流体が漏れ出す恐れがあり、また、シャフトの外周面に
形成された長尺な溝に、複数の各分割押圧片をこれに対
応する各分割巻取リングに合わせて配置しなければなら
ず、摩耗等による分割押圧片の交換作業が非常に複雑で
面倒である。又、分割押圧片と膨縮袋体との中間には分
割押圧片の位置保持のためのホルダーが必要なので、巻
取胴、分割押圧片及びホルダーは予め或る寸法幅にて各
部品が組み込まれているので、千差万別に変化するスリ
ット幅の帯状コイルの巻取りに対応できない。さらに、
膨縮袋体と分割押圧片とは接合できないので、特に、シ
ャフトの下側に位置する溝に配置された分割押圧片は、
その先端が下向きの溝の出入口から突出して、シャフト
の外周に分割巻取リングを装着したりスリット帯板が巻
かれた分割巻取リングを抜き取る場合に、溝の出入口か
ら突出した分割押圧片の先端が邪魔となって装着や抜き
取りができないことがあり、また、分割巻取リングが拡
縮型のとき、突出した分割押圧片の先端が邪魔になって
シャフトに装着した後に分割巻取リングを縮小できない
ことがある。さらにまた、膨縮袋体では内部の流体を放
出しても、偏平にならないことがあり、この場合には膨
縮袋体で押圧される分割押圧片の先端が溝の出入口から
突出したままとなって、必要以上に分割巻取リングの内
周面と接触して滑り抵抗が大きくなり、巻取り張力が必
要以上に大きくなる恐れがある。
【0015】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、多条のスリット帯板にその表面に擦り
疵や押しつけによる紋様等を生じさせることなく所定の
巻取り張力を確実に付与することができ、しかも、巻取
り装置の前方に張力付与装置やたるみを収容するための
ループピットの設備を不要にして巻取り設備の簡略化を
図ることのできると共に、膨縮袋体及び分割押圧片を使
用することに伴う欠点を解消することのできる自己拡縮
シャフト式多条帯板巻取り装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、この発明は、幅広な帯板を該帯板の長手方向に沿
って複数条にスリッティングして多条のスリット帯板に
裁断分割した後に各スリット帯板を巻取リングに巻取る
多条帯板巻取り装置において、前記巻取り装置は自己拡
縮シャフトと該自己拡縮シャフトの外周に着脱自在な前
記巻取リングとを有し、該巻取リングはスリット帯板の
幅と略同一幅に分割された複数個のリング状の分割巻取
リングから構成され、該分割巻取リングの内周面と接す
る前記自己拡縮シャフトの外周面には、その外周面に出
入口を有し、底部に向かって拡開方向に傾斜する両側面
を有し且つ該両側面と底部で対称する角度を成す軸芯方
向に長尺な溝が形成され、該溝に嵌合し溝底両側面の角
度より小さな傾斜角度を有する弾性体で形成された底部
傾斜鍔面を有する長尺ラグが自己拡縮シャフトの外周面
に対して出没摺動自在に設けられ、自己拡縮シャフトの
端部から上記溝底部に通じる流体導通路が設けられ、該
導通路を介して溝底部と長尺ラグの底部傾斜鍔面の底面
との間に押圧流体注入時に、溝底部両側面の角度と底部
傾斜鍔面の角度の差による隙間の距離内で長尺ラグがス
トロークし、押圧流体放出時に底部傾斜鍔面の有する弾
性により長尺ラグは自己復帰され、上記自己拡縮シャフ
トの回転トルクは流体圧で各分割巻取リングの内周面を
押圧する長尺ラグを介して各分割巻取リングに伝達され
る手段よりなる。
【0017】
【作用】以上のような構成を有するこの発明は、次のよ
うに作用する。幅広な帯板を該帯板の長手方向に沿って
複数条にスリッティングして、多条のスリット帯板に裁
断分割した後の各スリット帯板を各分割巻取リングに巻
取るために、自己拡縮シャフト式多条帯板巻取り装置の
自己拡縮シャフトを回転させると、自己拡縮シャフトの
回転トルクは各分割巻取リングの内周面を流体圧で押圧
する長尺ラグを介して各分割巻取リングに伝達され、分
割巻取リングは長尺ラグを介して自己拡縮シャフトと一
体となって回転してスリット帯板を巻取り始める。する
と、母材コイルを掛けたアンコイラのブレーキやスリッ
ターの切断抵抗等により巻取り張力が付与されて、弛ん
でいた多条のスリット帯板はその張力に見合って分割巻
取りリングに巻取られることになる。
【0018】その後、或る程度スリット帯板が巻取られ
て、各スリット帯板の板厚差や帯板の切断面の形状に起
因して巻取り径に差が出始めると、巻取り径に比例して
巻取られた帯板の表面から巻取りリングの内周面までの
距離の差が発生してくる。
【0019】すると、巻取り外径が大きくなったスリッ
ト帯板は外径の小さな他のスリット帯板よりも巻取り表
面から巻取りリング内周面までの距離が大となりモーメ
ントが大きくなるため、自己拡縮シャフトの長尺ラグと
分割巻取リングの内周面の摩擦抵抗力に打ち勝って滑り
を生じてくる。
【0020】滑りを生じたスリット帯板の条はこの間に
もスリッターから連続的に裁断し送り出されてくるの
で、滑りを生じた条の張力Fと距離Lを乗じたモーメン
トが小径スリット帯板の条のモーメントと同じになれ
ば、分割巻取リング内周面と長尺ラグ部が摩擦係合して
回転して再びスリット帯板を巻取り始める。
【0021】この動作を微分的に表現すると以上の繰り
返しとなるが、実際には板厚偏差や裁断面の形状差に起
因する各条の巻取り径の差は非常に微小だから、スリッ
ト帯板の巻取りに不具合を生じるほど張力ムラを生じる
ことはない。また、長尺ラグと巻取りリング部の摩擦力
をできるだけ一定に保ちながら巻取るため、摩擦係数の
安定する動摩擦の状態になるように自己拡縮シャフトの
回転速度を各条がスリッターから出てくる速度より数パ
ーセント速く回転するように設定することもある。
【0022】また、この自己拡縮シャフトによる巻取り
は、軸外周の長尺ラグと分割巻取リング内周との摩擦係
合力を利用しているので、スリット帯板巻取り外径が大
きくなると共に長尺ラグ部への加圧を増して長尺ラグと
リングの摩擦力を増加することにより、スリット帯板の
巻き始めから巻き終わりまで一定の張力でスリット帯板
を巻くことが可能となるので、スリット帯板巻取り外径
を検出するセンサー加圧装置の圧力調整器を組み合わせ
てもよい。
【0023】この自己拡縮シャフトはアンコイラの幅広
な帯板を引出し、スリッターから送り出される各条を弛
みなく巻取る装置であるが、巻取り張力は幅広な帯板の
アンコイラに設備された制動装置または別置きの制動装
置により付与されるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に記載の発明の実施の
形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。こ
こで、図1は自己拡縮シャフト式多条帯板巻取り装置の
軸芯方向の断面図、図2は自己拡縮シャフト式多条帯板
巻取り装置の側断面図、図3(A)(B)は作用説明
図、図4は自己拡縮シャフト式多条帯板巻取り装置を装
備した巻取り設備の概略側面模式図である。
【0025】図において、自己拡縮シャフト式多条帯板
巻取り装置1は幅広な帯板2を該帯板2の長手方向に沿
って複数条にスリッティングして多条のスリット帯板2
aに裁断分割した後に各スリット帯板2aを巻取る装置
で、自己拡縮シャフト式多条帯板巻取り装置1には自己
拡縮シャフト3と該自己拡縮シャフト3の外周に取付け
られた複数個の分割巻取リング4が要部として含まれて
いる。
【0026】前記自己拡縮シャフト3はその断面が例え
ば円形の形状を有しており、例えば電動モーター又は油
圧モーター付き減速機などからなる駆動機9に連動連結
されている。この自己拡縮シャフト3の外周には着脱自
在な複数の分割巻取リング4が取付けられていて、自己
拡縮シャフト3は分割巻取リング4に回転力を与える機
能を果たす。
【0027】分割巻取リング4は、その外周面にスリッ
ト帯板2aが直接巻かれるものであり、スリット帯板2
aがその外周面に巻かれた状態で自己拡縮シャフト3か
ら取り外されて次工程に送られる。なお、分割巻取リン
グ4は拡縮機能を有するものでもよいが、この発明の要
旨に直接関係ないので図面上では省略している。
【0028】分割巻取リング4の分割数及び幅はスリッ
ト帯板2aの幅の大きさにより適宜変更して使用され
る。分割巻取リング4の内周面4aに接する自己拡縮シ
ャフト3の外周面3aには、その自己拡縮シャフト3の
軸芯方向に長尺で平行な溝5が形成されている。
【0029】周面廻りに等間隔に形成された各溝5は、
自己拡縮シャフト3の軸芯方向にわたって長尺に形成さ
れている。各溝5の軸芯方向の長さは自己拡縮シャフト
3の両端を除く略全長間にわたっている。また、長尺な
溝5は自己拡縮シャフト3の周方向に等間隔で複数、例
えばこの実施の形態の図では4等分間隔で形成されてい
る。
【0030】長尺な溝5の軸芯方向の長さは自己拡縮シ
ャフト3に外装された複数の分割巻取リング4の合計幅
よりも長く、溝5の両端側は自己拡縮シャフト3に外装
された複数の分割巻取リング4の左右両端から更に外方
まで延設されている。
【0031】各溝5は自己拡縮シャフト3の外周面3a
から中心側に向けて、その外周面3aの出入口より内部
が幅広な凹状の溝がそれぞれ形成されている。各溝5は
軸芯方向の両端が閉塞されている。
【0032】このうち、自己拡縮シャフト3の外周面3
aの出入口側の溝5の左右の溝幅内側面は、中心側に向
けて平行に形成されている。溝5の左右の溝幅内側面
は、後述の長尺ラグ6の左右側面と摺動する。
【0033】溝5の左右の溝幅内側面の底部側には、底
部に向かって左右の溝幅方向に拡開しながら傾斜する傾
斜係止面5aがそれぞれ形成されている。この傾斜係止
面5aには後述の長尺ラグ6の底部傾斜鍔面6bが弾性
変形して密接する。各溝5は、その出入口側の左右内側
面間の幅長さより底部側の左右内側面間の幅長さが大き
くなっており、特に底部側の左右の傾斜係止面5aは左
右対称の台形の形状になっている。
【0034】このように出入口側より底部側が幅広な各
溝5の内部には、軸芯方向に長尺な長尺ラグ6が流体圧
で自己拡縮シャフト3の外周面3aに対してそれぞれ進
退摺動自在に設けられている。各長尺ラグ6は自己拡縮
シャフト3に外装された複数の分割巻取リング4の合計
幅よりも長く、溝5と同じ長さのものが使用されてい
る。
【0035】長尺ラグ6は流体圧で出没摺動して分割巻
取リング4の内周面4aを直接押圧して、自己拡縮シャ
フト3の回転トルクを各分割巻取リング4に伝達すると
共に、長尺ラグ6は分割巻取リング4の内周面4aとの
間で、滑りを生じることによって、過分な回転トルクの
伝達を調整する機能を果たしている。
【0036】長尺ラグ6はその先端側6aの左右両側面
が平行な直線状に形成されている。長尺ラグ6の先端側
6aには摩擦係数の高い例えばプラスチック材やブレー
キライニング材が取付けられている。長尺ラグ6の後部
側にはその左右両側面が後方に向かって拡開方向に傾斜
する底部傾斜鍔面6bが設けられている。長尺ラグ6と
底部傾斜鍔面6bとは一体成形されていてもよいし、異
種材のもの同士を接合したものでもよい。
【0037】底部傾斜鍔面6bは弾性材で構成されてい
て、押圧流体の注入により弾性変形して前記溝5の傾斜
係止面5aに密接する構造になっている。そして、この
底部傾斜鍔面6bが弾性変形して内側面に密接して係止
されることで、長尺ラグ6の後部側の底部傾斜鍔面6b
の後端面6cを押圧する流体を封止して漏れ出すのを防
いでいる。
【0038】長尺ラグ6の後部側は底部傾斜鍔面6bに
よって左右対称の台形の形状に形成されているが、底部
傾斜鍔面6bの台形底辺の両端の傾斜角度Aは前記溝5
の傾斜係止面5aの台形の傾斜角度Bより少し小さくな
っている。これにより、溝5の底部両側面の傾斜角度B
と底部傾斜鍔面6bの傾斜角度Aの差による隙間Lの距
離内で、長尺ラグ6がストロークしてその先端側6aが
溝5の出入口から出没するようになっている。
【0039】つまり、押圧流体が放出されて、長尺ラグ
6が溝5内に没入状態では、底部傾斜鍔面6bの前部側
は溝5の傾斜係止面5aとの間に隙間Lを有し、底部傾
斜鍔面6bの後部側は溝5の傾斜係止面5aと密接して
いて流体が漏れ出すのを防いでいる。押圧流体が注入さ
れると、その圧力に応じて底部傾斜鍔面6bが溝5の両
側傾斜係止面5aに更に強く押し付けられて密封が保た
れる。
【0040】各溝5の底部側には、長尺ラグ6の底部傾
斜鍔面6bの後端面6cを溝5の出入口側の方向に向け
て押圧する流体が注入されることにより、長尺ラグ6は
分割巻取リング4の内周面4aに当たるまで突出して押
圧する。又流体を放出すると、底部傾斜鍔面6bは弾性
により自己復帰し、長尺ラグ6も自己拡縮シャフト3の
外周面3aより埋没する。この流体には例えば油、水、
空気などが使用される。
【0041】自己拡縮シャフト3の各溝5の底部には流
体導通溝7aが各溝5の長手方向に形成され、各溝5の
底部の流体導通溝7aに流体導通路7の一端側の各流体
導入口7bがそれぞれ接続されている。流体導通路7の
一端側の各流体導入口7bは自己拡縮シャフト3の中心
部から放射状に分岐しており、分岐した流体導通路7の
それぞれの一端側の各流体導入口7bが各溝5の底部の
流体導通溝7aに接続している。
【0042】流体導通路7の他端側は、例えば電動モー
ター又は油圧モーター付き減速機などの駆動機9に連動
連結される自己拡縮シャフト3の一端側に延びていて、
回転継手7cを介して流体通路7dに接続されている。
流体通路7dは途中に設けられた流体圧調整弁7eを介
して流体を自己拡縮シャフト3に圧送する例えば流体圧
ポンプ又は空気圧縮機などからなる流体圧供給機7fに
接続されている。この流体圧ポンプ又は空気圧縮機など
からなる流体圧供給機7fは流体通路7dの流体圧調整
弁7eを介して自己拡縮シャフト3の拡大、縮小と、回
転トルクの調整を行っている。
【0043】各溝5の底部の流体導通溝7aは流体導入
口7b及び流体導通路7を通じて連通状態になってい
る。各溝5の底部の流体導通溝7aに封入された流体
は、流体導入口7b及び流体導通路7を通じて同一の流
体圧になっていて、各溝5内の長尺ラグ6の底部傾斜鍔
面6bの後端面6cを同一の流体圧で押圧でき、更に長
尺ラグ6を介して分割巻取リング4の内周面4aを同一
の流体圧で押圧することができるようになっている。
【0044】分割巻取リング4の内周面4aと接する自
己拡縮シャフト3の外周面3aには、その自己拡縮シャ
フト3の軸芯方向に長尺で平行な固定軸受材8が装着さ
れている。固定軸受材8は分割巻取リング4の回転中心
を保持するためのもので、自己拡縮シャフト3の軸芯方
向に形成された長尺な凹溝内に埋め込まれた状態で装着
されている。固定軸受材8には例えば耐摩耗性のプラス
チック材が使用されている。固定軸受材8は自己拡縮シ
ャフト3の周方向に等間隔で又周方向に形成された溝5
と交互になるように形成され、例えばこの実施の形態の
図では4等分間隔で形成されている。
【0045】図4は自己拡縮シャフト式多条帯板の巻取
り装置を装備した巻取り設備の概略側面模式図であり、
図において、2は帯板、2aはスリット帯板、10は巻
戻し機、11は案内ローラ、12はスリッターである。
13は自動後退式セパエーターガイドで、この自動後退
式セパエーターガイド13は各スリット帯板2aを確実
にその巻取りエッジを揃えて平坦な端面のコイル状に巻
取ることができる。図でみるようにループピットと張力
付与装置が不要であるので、設備の所要面積が小さくな
り設備自体も簡単になっている。
【0046】次に、上記発明の実施の形態の構成に基づ
く作用について以下説明する。多条のスリット帯板2a
の巻取り開始に先立ち、各スリット帯板2aの先端を自
己拡縮シャフト式多条帯板巻取り装置1の対応する各分
割巻取リング4にクランプする必要があるが、これは粘
着テープによる貼付止めや、分割巻取リング4の外周に
設けたクランプ溝などを利用する公知の方法で容易に行
われる。
【0047】そして、駆動機9を駆動させて自己拡縮シ
ャフト3を極く微速で回転開始させる。極く微速で回転
する自己拡縮シャフト3の回転トルクは各分割巻取リン
グ4の内周面4aを流体圧により押圧する長尺ラグ6を
介して各分割巻取リング4に伝達され、分割巻取リング
4は長尺ラグ6を介して自己拡縮シャフト3と一体とな
って回転してスリット帯板2aを巻取り始める。
【0048】続いて、自己拡縮シャフト3の外部に設け
られた例えば流体圧ポンプ又は空気圧縮機などからなる
流体圧供給機7fを作動させる。最初は最低流体圧を発
生させて、長尺ラグ6を押圧させて自己拡縮シャフト3
の外周面3aに向けて拡張させる。
【0049】流体圧ポンプ又は空気圧縮機などからなる
流体圧供給機7fが作動すると、流体が流体通路7d内
を圧送される。圧送される流体は流体通路7dを経て自
己拡縮シャフト3の流体導通路7内に圧送されて、放射
状に分岐する各流体導入口7bから各溝5の底部の流体
導通溝7aに流入する。
【0050】流体が各溝5の底部の流体導通溝7aに流
入すると、各溝5内の長尺ラグ6の底部傾斜鍔面6bの
後端面6cは、この流入した流体によって同一の圧力で
それぞれ押圧される。各長尺ラグ6は溝5の出入口側に
向かって溝5の側面に密接した状態で摺動しながら移動
し始める。
【0051】この場合、台形状の底部傾斜鍔面6bの後
部側の両端側は溝5の台形状の傾斜係止面5aの後部側
の両端側と密接しているが、底部傾斜鍔面6bの前部側
の傾斜角度Aより傾斜係止面5aの前部側の傾斜角度B
が大きく、底部傾斜鍔面6bの前部側と傾斜係止面5a
の前部側とは隙間Lがあるため(図3(A)参照)、後
端面6cを流体で押圧される底部傾斜鍔面6bは後端面
6cの中央が凸状の弧状に変形し始めて、底部傾斜鍔面
6bの前部側が傾斜係止面5aの前部側に密接し始め
る。
【0052】また、底部傾斜鍔面6bの後端面6cの中
央が凸状の弧状に変形し始めると、弾性変形し始めた底
部傾斜鍔面6bの前面が長尺ラグ6を全体的に溝5の出
入口側に向けて押し出して、長尺ラグ6の先端側6aは
溝5の出入口側から外部に突出し始める。
【0053】溝5の出入口側に向かって押し出されて移
動する各長尺ラグ6の先端側6aは、溝5の内側から外
部に突出し始めて、自己拡縮シャフト3の外周面3aに
装着されている各分割巻取リング4の内周面4aに当接
し始めて、分割巻取リング4の内周面4aを自己拡縮シ
ャフト3の内部中心から外側に向かって放射状に押圧す
る。
【0054】最低圧の流体圧で長尺ラグ6を押圧して、
自己拡縮シャフト3の外周面3aに装着されている各分
割巻取リング4に巻取り張力を発生させる。そして、各
分割巻取リング4に所定の巻取り張力が発生するまで長
尺ラグ6を流体圧調整弁7eにより押圧する流体圧を昇
圧しながら自己拡縮シャフト3の回転速度を速めて、各
分割巻取リング4に巻き取られるスリット帯板2aの巻
取り速度を高める。
【0055】流体圧ポンプを作動して流体の圧力を高め
ると、底部傾斜鍔面6bの前部側は変形して傾斜係止面
5aの前部側に密着して、つまり底部傾斜鍔面6bの前
部側の傾斜角度Aと傾斜係止面5aの前部側の傾斜角度
Bと一致し(図3(B)参照)、底部傾斜鍔面6bと傾
斜係止面5aとの間から流体が漏れ出すのを確実に防
ぐ。
【0056】ところで、スリット帯板2aを一定の張力
で巻取るとき、必要な巻取り回転力は、『張力×巻太り
直径』であり、巻太るにつれて巻取り回転力を大きくし
なければならないが、これはスリット帯板巻取り外径を
検出するセンサーを設けて巻太りに応じて長尺ラグ6を
押圧する流体圧を制御して、巻太り直径に比例して大き
くすることにより簡単に調整できる。
【0057】このようにして、各分割巻取リング4の巻
取り回転力をほぼ一定に維持することができるので、ア
ンコイラの制動力を一定に保持することによりスリット
帯板巻取り外径の巻太りや板厚偏差があっても、一定の
巻取り張力で分割巻取リング4に巻取られることにな
る。
【0058】しかも、巻取り回転力は長尺ラグ6を押圧
する流体圧を調整することにより、簡単に行うことがで
きる。また、各長尺ラグ6を押圧する流体は連通状態で
あるため、各長尺ラグ6を押圧する流体圧は同一とな
り、各分割巻取リング4に対して同一の巻取り回転力を
付与することができる。
【0059】また、巻取られるスリット帯板2aの巻取
り始めは強く、除々に弱い張力で巻取る場合は流体圧一
定でもよいが、巻取り始めから巻取り終わりまで同一張
力で巻取る場合は、除々に流体圧を加圧する方式とな
る。
【0060】スリット帯板2aの巻取りが完了して、各
長尺ラグ6を押圧する流体を解放すると、各長尺ラグ6
は流体圧により溝5の出入口に向けて押圧されていた底
部傾斜鍔面6bが弾性により溝の底部側に自己復帰する
ので、自己拡縮シャフト3の外周面3aから突出してい
た先端側6aは溝5の内部に没入して、スリット帯板2
aが巻かれている分割巻取リング4は自己拡縮シャフト
3から容易に取り外すことができる。
【0061】なお、この発明は上記発明の実施の形態に
限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない
範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
【0062】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、この発
明に係る自己拡縮シャフト式多条帯板巻取り装置によれ
ば、次のような効果を有する。
【0063】(1)自己拡縮シャフト式多条帯板巻取り
装置の巻取リングを分割巻取リングにして、各分割巻取
リング毎に各スリット帯板を巻取るようにし、しかも各
分割巻取リングは所定以上の張力がスリット帯板に作用
しているときには他の分割巻取リングが巻取りを続行し
ているときでも、分割巻取リングが長尺ラグとの間で滑
りを生じることで、スリット帯板に作用する張力がそれ
以上に大きくなるのを未然に回避し、他のスリット帯板
が同じ張力になるまで待つので、各分割巻取リングに巻
取られるスリット帯板の巻取り張力を均一にすることが
できる。
【0064】(2)従来の張力付与装置のように、多条
のスリット帯板の表面に直接又は間接的に摩擦片等を接
触させてスリット帯板に張力を付与するものではなく、
自己拡縮シャフト式多条帯板巻取り装置の各分割巻取リ
ングの回転力を個々に調整しながら巻取る機構であるの
で、多条のスリット帯板の表面に擦り疵や押しつけによ
る紋様等を生じさせることがなく、従って、擦り疵や紋
様等を発生しやすい多条のスリット帯板の品質を損なう
ことなく巻取ることができる。
【0065】(3)従来の張力付与装置のように、多条
のスリット帯板の表面に直接又は間接的に摩擦片等を接
触させてスリット帯板に張力を付与するものではなく、
自己拡縮シャフト式多条帯板巻取り装置の各分割巻取リ
ングの回転力を個々に調整しながら巻取る機構であるの
で、多条のスリット帯板の表面に防錆油等の油気があっ
ても、その防錆油等によって滑りを生じて巻取り張力が
不安定になったり、場合によっては巻取り不能というよ
うなことは全くなく、確実に所定の巻取り張力を付与に
て巻取ることができる。
【0066】(4)自己拡縮シャフト式多条帯板巻取り
装置に巻取られる多条のスリット帯板の巻取り張力は、
スリット帯板の裁断前の母材となる幅広な帯板が巻かれ
たアンコイラ部のブレーキやスリッターの裁断抵抗によ
って付与されるので、従来のような別個の張力付与装置
を多条帯板巻取り装置の前方に設置する必要がなく、ま
た、たるみ収容用のループピットの設備を必要とせず、
従って、張力付与装置とループピットを不要にでき、こ
れにより、設備の所要面積を極端に縮小でき、又設備も
簡略化することができる。
【0067】(5)同一の流体圧で押圧される長尺ラグ
を利用して分割巻取リングの内周面を押圧して巻取り張
力を調整する構成であるため、分割巻取リングの分割幅
を自由な任意の幅に設定し着脱する機構なので、一本の
巻取軸に全条を巻取ることができ、しかも、流体圧とし
て空気圧を使用することにより、空気圧に比例した巻取
り張力が得られ、低張力による巻取りが容易にでき、更
に、巻取り張力は流体圧で調整されると共に全ての長尺
ラグを押圧する流体は連通しているので、圧力の調整を
簡単に行うことができる。
【0068】(6)従来のように流体を膨縮袋体に封入
していないので、膨縮袋体が破れて内部の流体が漏れ出
すという恐れもなく、しかも、流体圧で長尺ラグを押圧
しているときには、底部傾斜鍔面が溝の底部に向かって
拡開方向に傾斜する両内側面に弾性変形して密着するの
で、圧力の高い流体が溝と底部傾斜鍔面との隙間から漏
れ出すのを確実に防ぐことができ、流体が漏れ出すこと
によるトラブルを未然に回避することができる。
【0069】(7)従来のような内圧敷きの膨縮袋体で
なく棒状の長尺ラグなので寿命が長く、しかも現場で交
換修理が可能であり、また、従来の膨縮袋体は拡縮を繰
り返すうちに破裂し易くなるが、棒状の長尺ラグなので
破裂の心配がなく高圧の流体による加圧ができ、大きな
トルクを発生させることができる。
【0070】(8)自己拡縮シャフトの外周面に形成さ
れた長尺な溝に、従来のように複数のホルダーと分割押
圧片が配置される場合には、複数のホルダーと各分割押
圧片をこれに対応する各分割巻取リングに合わせて配置
しなければならず、摩耗等による分割押圧片の交換作業
が非常に複雑で面倒であるのに対して、この発明では1
個の棒状の長尺ラグが配置されるので、摩耗等による交
換が従来に比べて非常に簡単にできる。
【0071】(9)従来の膨縮袋体と分割押圧片とは接
合できないので、特に、シャフトの下側に位置する溝に
配置された分割押圧片は、その先端が下向きの溝の出入
口から突出して、シャフトの外周に分割巻取リングを装
着したりスリット帯板が巻かれた分割巻取リングを抜き
取る場合に、溝の出入口から突出した分割押圧片の先端
が邪魔となって装着や抜き取りができないことがあり、
また、分割巻取リングが拡縮型のとき、突出した分割押
圧片の先端が邪魔になってシャフトに装着した後に分割
巻取リングを縮小できないことがあるのに対して、この
発明の長尺ラグは流体を排出すると弾性により自己復帰
して後退するので、長尺ラグの先端が溝の出入口から内
部に確実に没入して邪魔になることがなく、シャフトへ
の分割巻取リングの装着及び抜き取りが支障なく行うこ
とができる。
【0072】(10)従来の膨縮袋体では内部の流体を
放出しても、偏平にならないことがあり、この場合には
膨縮袋体で押圧される分割押圧片の先端が溝の出入口か
ら突出したままとなって、必要以上に分割巻取リングの
内周面と接触して滑り抵抗が大きくなり、巻取り張力が
必要以上に大きくなる恐れがあるが、長尺ラグは流体を
排出すると弾性により自己復帰して後退するので、長尺
ラグの先端が溝の出入口から後退して、必要以上に分割
巻取リングの内周面と接触することがなく、巻取り張力
が必要以上に大きくなることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す自己拡縮シャフト
式多条帯板巻取り装置の軸芯方向の断面図である。
【図2】この発明の実施の形態を示す自己拡縮シャフト
式多条帯板巻取り装置の側断面図である。
【図3】(A)(B)はこの発明の実施の形態を示す作
用説明図である。
【図4】この発明の実施の形態を示す自己拡縮シャフト
式多条帯板巻取り装置を装備した巻取り設備の概略側面
模式図である。
【図5】従来の巻取り設備の概略側面模式図である。
【符号の説明】
1 自己拡縮シャフト式多条帯板巻取り装置 2 帯板 2a スリット帯板 3 自己拡縮シャフト 4 分割巻取リング 4a 内周面 5 溝 5a 傾斜係止面 6 長尺ラグ 6a 先端側 6b 底部傾斜鍔面 6c 後端面 7 流体導通路 7a 流体導通溝 7b 流体導入口 7c 回転継手 7d 流体通路 7e 流体圧調整弁 7f 流体圧供給機 8 固定軸受材 9 駆動機 10 巻戻し機 11 案内ローラ 12 スリッター 13 自動後退式セパエーターガイド 50 巻取り装置 51 張力付与装置 52 ループピット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅広な帯板を該帯板の長手方向に沿って
    複数条にスリッティングして多条のスリット帯板に裁断
    分割した後に各スリット帯板を巻取リングに巻取る多条
    帯板巻取り装置において、前記巻取り装置は自己拡縮シ
    ャフトと該自己拡縮シャフトの外周に着脱自在な前記巻
    取リングとを有し、該巻取リングはスリット帯板の幅と
    略同一幅に分割された複数個のリング状の分割巻取リン
    グから構成され、該分割巻取リングの内周面と接する前
    記自己拡縮シャフトの外周面には、その外周面に出入口
    を有し、底部に向かって拡開方向に傾斜する両側面を有
    し且つ該両側面と底部で対称する角度を成す軸芯方向に
    長尺な溝が形成され、該溝に嵌合し溝底両側面の角度よ
    り小さな傾斜角度を有する弾性体で形成された底部傾斜
    鍔面を有する長尺ラグが自己拡縮シャフトの外周面に対
    して出没摺動自在に設けられ、自己拡縮シャフトの端部
    から上記溝底部に通じる流体導通路が設けられ、該導通
    路を介して溝底部と長尺ラグの底部傾斜鍔面の底面との
    間に押圧流体注入時に、溝底部両側面の角度と底部傾斜
    鍔面の角度の差による隙間の距離内で長尺ラグがストロ
    ークし、押圧流体放出時に底部傾斜鍔面の有する弾性に
    より長尺ラグは自己復帰され、上記自己拡縮シャフトの
    回転トルクは流体圧で各分割巻取リングの内周面を押圧
    する長尺ラグを介して各分割巻取リングに伝達されるこ
    とを特徴とする自己拡縮シャフト式多条帯板巻取り装
    置。
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US08/910,389 US5803399A (en) 1996-11-27 1997-08-13 Expandable shaft
GB9717639A GB2319827B (en) 1996-11-27 1997-08-20 Expandable shaft
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FR9711055A FR2756339B1 (fr) 1996-11-27 1997-09-05 Arbre expansible pour appareil d'enroulement de bandes
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