JP2960397B1 - 被服及びこれに用いるボタン列並びにボタン止め構造 - Google Patents

被服及びこれに用いるボタン列並びにボタン止め構造

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JP2960397B1 JP16140498A JP16140498A JP2960397B1 JP 2960397 B1 JP2960397 B1 JP 2960397B1 JP 16140498 A JP16140498 A JP 16140498A JP 16140498 A JP16140498 A JP 16140498A JP 2960397 B1 JP2960397 B1 JP 2960397B1
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Abstract

【要約】 【課題】クリーニング時などの場合に被服からボタンを
容易に取り除くことができ、かつ装飾的に優れたボタン
およびボタン止めの構成を開示する。 【解決手段】左右の前身頃の一方にボタンホールを1ピ
ッチ間隔で設けると共に、他方の前身頃には上記ボタン
ホールと半ピッチずれた関係でボタンホール設けてなる
被服に用いるボタン列であって、上記ボタンホールと対
応するように半ピッチ間隔でボタンを連結したボタン列
である。従って、ボタン列の取り外しが容易で、しか
も、装着時にはダブルボタンのような違和感が少ない。
また、自由にボタンを選べるので、ファッション性に幅
が広がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被服のボタンホー
ルおよびボタンの改良に係り、特にクリーニングに適し
た被服を実現するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から一般に普及しているカッターシ
ャツなどの前あき被服は、ボタン止めされることが多い
が、一方の身頃の前立て部分にボタンを縫合し、これに
対応する前立てにはボタン位置に対してボタンホールが
縫製されている。ところで、従来のようにボタンを身頃
に直接縫合する場合には、クリーニング時にボタンが割
れるという事故が発生することがある。これは、クリー
ニング店では専用のプレス機を採用して高圧でプレスを
行うことが一要因であり、完全に回避することはできな
い。従って、この種のボタンは熱に強く、割れにくいも
のを採用する必要があるので、自由に好みのボタンを縫
合することができないという装飾面における制約もあ
る。この問題は、カッターシャツに限らず、クリーニン
グを頻繁に行う必要がある医業用途や衛生用途の白衣、
または作業着などにおいても同様である。
【0003】このような現状に鑑みて、ボタンを被服か
ら独立させて紐やチェーンで連結し、両方の身頃に設け
たボタンホールに同時にボタン止めを行う技術が提案さ
れている(実開昭59−174011号公報、実開平1
−170112号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の公知技
術はボタンの脚を被服の外面から差し込むものであり、
裏側の身頃に対してどのように前身頃を止めるのかとい
う技術は十分に解決されていない。また、後者の技術は
ボタンホールが設けられた両身頃を重ねあわせて、その
裏側からボタン止めを行うものであるが、ボタン止めが
困難であるという問題がある。
【0005】本発明は、これらの従来技術の課題をも解
決するものであり、簡単な装置を採用することによって
クリーニング時などの場合に被服からボタンを容易に取
り除くことができ、かつ装飾的に優れたボタンおよびボ
タン止めの構成を開示することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述した目
的を達成するために、前あきの被服において、前あきの
被服において、左右の前身頃をその間に配置されるボタ
ン列によって止め合わせる被服であって、上記左右前身
頃の双方の最上段にはボタンホールを一対に設ける一
方、当該ボタンホールに続いて、一方の前身頃には上記
ボタン列の最上段のボタンを身体側に通す挿通孔を設
け、さらに続いて適宜数のボタンホールを1ピッチ間隔
で設け、他方の前身頃には1ピッチ間隔のボタンホール
とは半ピッチずれた関係で適宜数のボタンホールを設け
るという手段を用いた。また、請求項2では、他方の前
身頃にも、一方の前身頃に設けた挿通孔と対称に挿通孔
を設けるという手段を選択的に用いた。
【0007】また、請求項3では、請求項1記載の被服
に適用するボタン列であって、最上段には上記被服の左
右前身頃の最上段のボタンホールに対応するボタンを有
し、当該最上段のボタンに続いて上記左右の前身頃に設
けたボタンホールそれぞれと対応するように半ピッチ間
隔でボタンを連結してボタン列を構成するという手段を
用いた。また、このボタン列において、請求項4では、
ボタン同士をプレートを介して連結するという手段を、
さらに請求項5では、列の下端に係止具を設けるという
手段をそれぞれ選択的に用いた。
【0008】さらにまた、請求項6では上述した手段に
よる被服と、上述した手段によるボタン列とによってボ
タン止め構造を構成するという手段を用いた。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を、添付した図面に従って説明する。図1は本発明をカ
ッターシャツに適用した一実施形態に係る正面図であっ
て、符号の1は左の前身頃、2は右の前身頃、3は左右
の前身頃1・2にそれぞれ縫製された前立てを示してい
る。そして、このカッターシャツでは後述するボタン列
を使って左右の前身頃1・2を重ね合わせた状態で止め
るために、その双方1・2にボタンホールが設けられて
いる。即ち、左右の前身頃1・2の前襟4にはそれぞれ
ボタンホール5a・5bが対称位置に設けられており、
そのすぐ下、つまり前立て3の最上段にも一対のボタン
ホール6a、6bが設けられている。なお、このボタン
ホール6a・6bは、本願でいう挿通孔に相当するもの
である。さらに、前立て3における2番目以降のボタン
ホールについて、左の前身頃1には通常のカッターシャ
ツと同じ配置、同じピッチでボタンホール7…7が設け
らている一方、右の前身頃2には通常のピッチでありな
がら、前身頃1のボタンホール7…7とは互いに半ピッ
チずれた関係でボタンホール8…8が設けられている。
【0010】従って、左右の前身頃1・2を重ね合わせ
た場合には、図2に示されるように、前襟4におけるボ
タンホール4aと4b、および前立て3おける1番目の
ボタンホール5aと5bは一致し、その他のボタンホー
ル7、8は交互に半ピッチずつずれた状態となる。
【0011】なお、図2は左の前身頃1が上側となるよ
うに左前に止め合わせ、本実施形態のカッターシャツを
男性用として使用する形態を示した。しかし、本実施形
態において前立て3は、通常の男性用カッターシャツの
ように左の前身頃1だけでなく、右の前身頃2にも縫製
しているので、図3に示したように、右の前身頃2が上
側となるように右前に止め合わせれば、本実施形態のカ
ッターシャツを女性用としても用いることができるので
ある。ただし、何れの使用形態を採用するにしても、前
立て3は、何れか一方、あるいはその両方を省略しても
よい。
【0012】次に、図4は本発明のボタン列10を示し
たものである。この図において、11はカッターシャツ
の前襟4におけるボタンホール5a、5bに対応するボ
タン、12、13は前立て3における2番目以降のボタ
ンホール7、8に対応するボタンであり、さらにボタン
12、13は交互に半ピッチの間隔で連続し、ボタン1
2が左前身頃1側のボタンホール7に、ボタン13が右
前身頃2側のボタンホール8に止められる。なお、これ
らボタン11〜13はチェーン14によって連結されて
いる。ただし、ボタン11〜13の連結線は本実施形態
で例示したチェーン14に限らず、紐やゴム紐等であっ
てもよく、各ボタン11〜13を繋ぐことができるもの
であれば他の手段を採用しても差し支えない。このよう
に、上述した構成のボタン列10によって、図1に示し
たカッターシャツの前ボタンが構成される。
【0013】なお、本実施形態では、図4に示されるよ
うに、ボタン11〜13のうち、互いに半ピッチの関係
にあるボタン12、13の間には薄板状のプレート15
を設けている。このプレート15はプラスチック、ある
いは金属素材から成型することができるが、その表面に
装飾を施すことによってボタン列10の審美性を高めた
り、あるいは名前を刻むことによって所有者を明確にす
ることができる。さらに、本実施形態ではチェーン14
の下端にはリング状の係止具16を設けている。従っ
て、チェーン14の下端を上方に折り返すなどして、係
止具16のフック部16aをボタン糸に止めることによ
り、チェーン14の下端が邪魔になるのを防ぐことがで
きる。ただし、係止具16は、リング状でなくても円弧
その他の形状であってもよいし、係止方法もフックに限
らず、ネクタイピン(挟む方法のもの、針状のものの双
方を含む)に相当する係止方法を採用することも可能で
ある。ここで必要なことは、チェーン14の垂れ下がり
による不都合を回避するために、その下端を適当なとこ
ろに止めることができる係止具16を構成することであ
る。
【0014】続いて、図5は、図3のボタン列10を用
いて図2に示すカッターシャツ(男性用)のボタン止め
を行ったときの断面図である。なお、説明の便宜上、前
襟4および前立て3は省略している。上記ボタン列10
を用いてボタン止めを行うには、先ず、ボタン列10を
左右の前身頃1・2の間に位置させた状態で、最上段の
ボタン11を右前身頃2における2番目のボタンホール
6bの外側(左前身頃1側)から内側(身体側)に通し
た上、さらに右前身頃2の1番目のボタンホール5bを
介して、左前身頃1の1番目のボタンホール5aに止め
ておく。そして、互いに半ピッチの関係にあるボタン1
2、13をそれぞれ、左右の前身頃1・2のボタンホー
ル7、8に止めることで、カッターシャツをボタン止め
することができる。
【0015】ここで、ボタン12、13間に設けたプレ
ート15はツマミとして機能し、ボタン止めを行う易く
する作用を行うと共に、ボタン止めをした後は、図5に
示される通り、左右の前身頃1・2に沿って該前身頃1
・2と平行した状態になるため、ボタン列10の不用意
な回転を防止することができる。つまり、ボタン11〜
13を常に真っ直ぐの状態として、見た目の良さを保持
することができる。
【0016】なお、本実施形態では左右の前身頃1・2
の双方に、前襟4および前立て3の最上段に位置してボ
タンホール5a・5b、6a・6bを一対に設けたの
で、カッターシャツを左前に閉じた場合だけでなく、図
3に示したように女性用として右前に閉じた場合であっ
ても、上記ボタン列10を使用してボタン止めを行うこ
とができるのである。つまり、右前に閉じた場合には、
最上段のボタン11の通し方が左前の場合と逆になるだ
けである。
【0017】また、本実施形態のものでは、ボタン列1
0に使用するボタンを自由に選択することができるので
ある。即ち、従来のカッターシャツでは、脚付きのボタ
ンを使用した場合、出荷時あるいはクリーニング時のプ
レス工程で、当該ボタンが割れたり、その脚によって生
地に穴があくという恐れがあったため、専ら円盤状のボ
タンを使用することを強いられていた。これに対して、
本発明のものは、ボタン列10が着脱自在であるので、
出荷時、クリーニング時にボタン列10を外しておけ
ば、上記のような不都合は全くなく、何ら制約を受けず
にボタンを自由に選択できるのである。
【0018】さらに、上記実施形態では、被服としてカ
ッターシャツを例示したが、本発明のボタンホール構造
は、前襟が解放された開襟シャツ、学生服等の他、数個
のボタンでボタン止めを行う被服に適用することができ
る。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る被服
によればボタンを着脱できるので、ボタンを外しておけ
ばクリーニング時のプレスでボタンが割れることを防止
することができる。また、使用するボタンを自由に選択
できるので、被服のファッション性に幅が広がる。
【0020】また、本発明に係るボタン列およびボタン
止め構造によれば、左右の前身頃でボタンが半ピッチず
つずれた状態で被服に止められるので、ボタン止めを容
易に行えると共に、いわゆるダブルボタンのような違和
感が少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をカッターシャツに適用した一実施形態
の正面図
【図2】同カッターシャツを左前で合わせた状態の正面
【図3】同カッターシャツを右前で合わせた状態の正面
【図4】本発明のボタン列に係る一実施形態を示した正
面図
【図5】上記ボタン列を用いて上記カッターシャツを止
め合わせた状態の断面図
【符号の説明】
1 左の前身頃 2 右の前身頃 3 前立て 4 前襟 5a・5b 最上段のボタンホール 6a・6b 二番目のボタンホール(挿通孔) 7・8 ボタンホール 10 ボタン列 11〜13 ボタン 14 チェーン 15 プレート 16 係止具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A41D 27/00 A41B 1/08 - 1/10 A41B 1/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前あきの被服において、左右の前身頃をそ
    の間に配置されるボタン列によって止め合わせる被服で
    あって、上記左右前身頃の双方の最上段にはボタンホー
    ルを一対に設ける一方、当該ボタンホールに続いて、一
    方の前身頃には上記ボタン列の最上段のボタンを身体側
    に通す挿通孔を設け、さらに続いて適宜数のボタンホー
    ルを1ピッチ間隔で設け、他方の前身頃には1ピッチ間
    隔のボタンホールとは半ピッチずれた関係で適宜数のボ
    タンホールを設けたことを特徴とする被服。
  2. 【請求項2】上記他方の前身頃にも、一方の前身頃に設
    けた挿通孔と対称に挿通孔を設けた請求項1記載の被
    服。
  3. 【請求項3】請求項1記載の被服に適用するボタン列で
    あって、最上段には上記被服の左右前身頃の最上段のボ
    タンホールに対応するボタンを有し、当該最上段のボタ
    ンに続いて上記左右の前身頃に設けたボタンホールそれ
    ぞれと対応するように半ピッチ間隔でボタンを連結した
    ことを特徴とするボタン列。
  4. 【請求項4】プレートを介してボタン同士を連結した請
    求項3記載のボタン列。
  5. 【請求項5】列の下端に係止具を設けた請求項3又は4
    記載のボタン列。
  6. 【請求項6】請求項1記載の被服と請求項3記載のボタ
    ン列からなるボタン止め構造。
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