JP2960271B2 - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JP2960271B2
JP2960271B2 JP34616292A JP34616292A JP2960271B2 JP 2960271 B2 JP2960271 B2 JP 2960271B2 JP 34616292 A JP34616292 A JP 34616292A JP 34616292 A JP34616292 A JP 34616292A JP 2960271 B2 JP2960271 B2 JP 2960271B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光電変換素子を使用
し、三角測量の原理により被測距物体までの距離を測定
する測距装置に関し、特に光電変換素子の出力する光電
流より信号光以外のいわゆる定常光に対応する定常光電
流を除去する電流除去回路に特徴を有し、かつ得られた
距離情報に応じて撮影光学系の位置を制御するいわゆる
自動焦点調節装置への適用に極めて有効な測距装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】光源から赤外光を被測距物体に向けて照
射し、その反射光を二分割センサ、多分割センサあるい
は半導体位置検出素子(Position Sensitive Device,
以下、PSDと記す)等のいわゆる光電変換素子を用い
て検出し、三角測量の原理により上記被測距物体までの
距離を測定する測距装置は、例えばカメラの自動焦点調
節装置用等において周知であり、種々のものが提案、実
用化されている。
【0003】図2は、光電変換素子としてPSD6を用
いた従来より周知の測距装置の基本構成を示す略構成図
である。
【0004】図2からも明らかなように、PSD6を用
いた従来より周知の測距装置は、赤外光を投光する例え
ば赤外発光ダイオードである投光光源2およびこの投光
光源2から射出される赤外光を集光して被測距物体4に
向けて照射させる投光レンズ3からなる投光手段1と、
受光面における入射位置、入射光量に対応した2種の光
電流を出力するPSD6およびこのPSD6の受光面上
に被測距物体4からの反射光を集光する受光レンズ7か
らなる受光手段5とから構成されている。
【0005】また、上記のような測距装置においてPS
D6の出力する2種の光電流より太陽光等の背景光に基
づく光、いわゆる投光手段1より照射した赤外光に基づ
く信号光以外の定常光に対応する定常光電流を除去する
回路構成についても周知であり、例えば、図3は実開平
1−140116号公報の第3図に開示された電流除去
回路8を含むPSD6の信号処理回路Aを示す電気回路
図である。
【0006】なお、電流除去回路8はスイッチ素子であ
るNPNトランジスタ9と抵抗10とを直列接続した直
列体から形成され、また、図3に示した電流除去回路8
を含む信号処理回路AはPSD6の一方の電極6aに接
続されているが、他方の電極6bにも同一構成の電流除
去回路を含む信号処理回路Aが接続されている。
【0007】図3に示した信号処理回路Aにおいて、図
示していない投光手段を動作させない時、スイッチ15
はオン状態に設定され、NPNトランジスタ11、バッ
ファ13、演算増幅器14、スイッチ15およびNPN
トランジスタ9によって閉ループが形成される。なお、
演算増幅器12は、一方の端子に入力されている基準電
圧Vr1およびトランジスタ9のコレクタ電圧に基づい
てトランジスタ11のエミッタ電位を制御し、このトラ
ンジスタ11のコレクタ電流が一定値以上になることを
防止するためのものである。
【0008】したがって、PSD6に信号光以外の定常
光が入射した場合、該定常光に基づきPSD6の両端電
極6a,6bから取り出される定常光電流の大部分が電
流除去回路8によって除去されると共に、除去されない
電流がトランジスタ11にて増幅され、コレクタ電圧に
変換された後、バッファ13を介して電圧Vcとして演
算増幅器14および図示していない距離信号発生手段に
供給される。
【0009】演算増幅器14は、電圧Vcと基準電圧V
r2との差分に基づきその出力電圧を変化し、一方、か
かる演算増幅器14の出力電圧はトランジスタ9のベー
スに供給される。
【0010】したがって、電圧Vcが基準電圧Vr2以
下に降下するとトランジスタ9のコレクタ電流が増大せ
しめられてその降下が抑制され、逆に電圧Vcが基準電
圧Vr2以上に上昇するとトランジスタ9のコレクタ電
流が減少せしめられてその上昇が抑制されることにな
る。すなわち、電圧Vcは基準電圧Vr2に基づいて負
帰還制御され、よって電圧Vcは一定に保たれ、換言す
ると電流除去回路8を介して除去される電流量が一定に
保たれることになる。
【0011】なお、この時、ホールドコンデンサ16に
は演算増幅器14からトランジスタ9のベースに供給さ
れる出力電圧が充電され、すなわちホールドコンデンサ
16は定常光のレベルに応じた電圧値に充電されてい
る。
【0012】ここで、スイッチ15を開いて図示してい
ない投光手段を動作させると、抵抗10を介して流れる
トランジスタ9のコレクタ電流はホールドコンデンサ1
6によりホールドされているので変化なく、トランジス
タ11のコレクタ電流、すなわち定常光電流が除去され
たPSD6の出力する光電流の内の増加分である信号光
電流は電圧変換され、バッファ13を介して図示してい
ない距離信号発生手段に供給されることになる。
【0013】上記動作はPSD6の両端電極6a,6b
から出力される光電流に対して行われ、よって距離信号
発生手段はバッファ13を介して供給された2種の電圧
信号のレベル比に基づき被測距物体までの距離信号を演
算、出力することになる。
【0014】なお、実開平1−140116号公報に開
示された測距装置は、上述したような電流除去回路8
は、トランジスタ9のエミッタ側に接続されている抵抗
10の値を大きくするとPSD6より出力される光電流
から除去できる電流分が小さくなり、よって被測距物体
の輝度が高輝度の場合には定常光電流を充分に除去でき
なくなり測距精度が悪くなってしまう問題点を有し、逆
に上記抵抗10の値を小さくすると通電電流が同じ場合
でも抵抗値が大きい場合に比してその端子間電圧ひいて
はトランジスタ9のベースにかかるバイアスが低くなる
ためノイズの影響を強く受け、やはり測距精度が悪くな
る問題点を有していることを考慮して形成され、具体的
には被測距物体の輝度に応答して除去できる電流値を切
換えることにより、すなわち高輝度時においてはトラン
ジスタ9のエミッタ側の抵抗値を小さく設定して定常光
電流を充分に除去すると共に、低輝度時においてはトラ
ンジスタ9のエミッタ側の抵抗値を大きく設定してノイ
ズの影響を受けにくくし、距離測定動作の精度を向上さ
せるものである。
【0015】また、他に、上述したような電流除去回路
8にあってはスイッチ15の開放後にホールドコンデン
サ16の充電電荷が放電されることは明らかであり、す
るとトランジスタ9のベース電位が下降し、同時にコレ
クタ電流も変動することになり、しかもその電流変動量
は定常光電流が大きいほど多く、かかる変動量が信号光
電流に重畳され、以降の演算処理に使用されてしまうこ
とになり、換言すればトランジスタ9によって除去され
る定常光電流が、ホールドコンデンサ16の充電電荷の
放電によるトランジスタ9のベース電位の下降により減
少し、一方その減少分が上記電流変動量に該当すること
は明らかであり、よってトランジスタ9にて除去できな
くなった電流は信号光電流に重畳され、出力されてしま
うことになり、被測距物体が無限遠距離にあり信号光電
流がなく、かつ定常光電流の値が大きい場合、正確に無
限遠距離を判別できない問題点を考慮してなした測距回
路も、特開平4−191611号公報にて知られてい
る。該公報に開示の測距回路は、具体的にはPSD6の
中心と受光光軸とをPSD6の投光源側の電極から
【0016】
【数2】
【0017】の位置に上記受光光軸が位置するようにず
らせて配置すると共に、投光源側の電極に接続される定
電流除去回路8のホールドコンデンサ16の容量値をC
1、トランジスタ9のエミッタ側に接続された抵抗10
の抵抗値R1、他方の電極に接続される定電流除去回路
8のホールドコンデンサ16の容量値をC2、トランジ
スタ9のエミッタ側に接続された抵抗10の抵抗値R2
とした時、
【0018】
【数3】
【0019】なる条件を満足するように設定したもので
ある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】以上、光電変換素子を
用いた三角測量方式の測距装置における定常光電流の除
去構成等について述べたが、光電変換素子に入射する光
の輝度についてさらに詳細に見てみると、依然として以
下のような不都合を生じる恐れを有している。
【0021】前述した2つの従来例も光電変換素子に入
射する光の輝度を考慮したものであるが、高輝度の場合
に関してみれば、いずれもその絶対値は、夫々における
具体的な構成により、夫々が解決しようとする問題点を
解決できる値であることを前提としていることは詳述す
るまでもない。
【0022】しかしながら、光電変換素子に入射する光
の輝度が、例えば先の従来例において考慮されている輝
度よりも高くなった場合を想定すると、定常光電流を含
む光電変換素子の出力する光電流が極めて大きくなるた
め、図3に示したようなトランジスタ9と抵抗10から
なる電流除去回路8を用いる場合、定常光電流を充分に
除去できない状態を生じる恐れを依然として有してい
る。
【0023】例えば電源として電池を使用する写真用カ
メラ等の電気機器の場合、数V程度の電源電圧にて回路
を使用しなければならず、このため図3に示したような
電流除去回路8を用いる場合、前述した基準電圧Vr2
を高電圧にできず、よって高輝度の光が入射して光電変
換素子の出力する光電流が多くなると電流除去回路8内
の抵抗10でトランジスタ9のエミッタ電位が上昇する
ことになり、上記光電流の値がある電流値を越えるとト
ランジスタ9、抵抗10からなる電流除去回路8がある
値以上の電流を除去できなくなる、いわゆる飽和状態と
なることは回路構成上明らかである。
【0024】すなわち、図3に示した電流除去回路8
は、光電変換素子に入射する光の輝度が高輝度になり定
常光電流が大きくなると、トランジスタ9のエミッタ電
位が上昇し、このためホールドコンデンサ16の充電電
圧を上昇するべく負帰還動作して、より多くの電流を除
去しようとするが、電源が電池の場合、上記充電電圧を
適宜の値以上の高電圧とすることはできず、この結果、
ホールドコンデンサ16の最大充電電圧にて除去できる
電流以上の電流を光電変換素子が出力する光電流から除
去することはできなくなる。
【0025】なお、かかる現象は、先の実開平1−14
0116号公報に開示された装置における被測距物体の
輝度に応答して除去できる電流値を切換える構成であっ
ても生じる恐れのある現象であることは詳述するまでも
なく、一方、電流除去回路が前述した定常光電流を十分
に除去できなくなる飽和状態になると、光電変換素子の
両端電極から出力される光電流出力中に定常光電流が重
畳されてしまい、この結果、正確な距離情報を出力でき
なくなる問題点を生じることになる。
【0026】具体的に述べると、前述したような測距装
置、測距回路は、光電変換素子の両端電極の内、投光手
段側の電極である遠点側電極に接続された電流除去回路
のみが飽和状態になると被測距物体が無限遠距離にある
と判定し、逆に投光手段から離反した側の電極である近
点側電極に接続された電流除去回路のみが飽和状態にな
ると被測距物体が最近点距離にあると判定し、さらに両
電極に接続された電流除去回路が両方とも飽和状態にな
ると例えばPSDである光電変換素子の中点に信号光が
入射した場合と同一の距離信号を、被測距物体の位置に
関係なく出力することになる不都合点を有している。
【0027】本発明は電流除去回路の飽和状態を生じる
ような高輝度の光が光電変換素子に入射する場合を考慮
してなしたもので、光電変換素子の両端電極の内、遠点
側電極に接続された電流除去回路を近点側電極に接続さ
れた電流除去回路に比して飽和状態になりやすいように
構成した測距装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明による測距装置
は、投光手段と、受光手段と、信号処理回路と、距離信
号発生手段とを含む測距装置であって、投光手段は投光
光源、投光レンズを含み被測距物体に向けて赤外光を射
出するものであり、受光手段は受光レンズ、光電変換素
子を含み被測距物体からの反射光を受光してその入射位
置、入射光量に対応した2種の光電流を出力するもので
あり、信号処理回路は光電変換素子の両端電極に接続さ
れるスイッチ素子と抵抗との直列体からなる電流除去回
路を含み光電変換素子の両端電極から出力される光電流
から定常光に対応する定常光電流を除去した光電流を出
力するものであり、距離信号発生手段は信号処理回路か
ら出力される光電流に基づいて被測距物体までの距離信
号を出力するものであり、光電変換素子の両端電極の
内、投光手段側の電極である遠点側電極と接続された電
流除去回路のスイッチ素子と直列接続される抵抗の抵抗
値をR1、光電変換素子の両端電極の内、投光手段から
離反した側の電極である近点側電極と接続された電流除
去回路のスイッチ素子と直列接続される抵抗の抵抗値を
R2とした時、
【0029】
【数4】
【0030】なる条件を満足するように設定することに
より構成される。
【0031】
【作用】本発明による測距装置は、光電変換素子の両端
電極に接続される信号処理回路の電流除去回路が上記の
ように構成されることから、光電変換素子から出力され
る光電流から除去できる電流分が、遠点側電極と接続さ
れた電流除去回路より近点側電極と接続された電流除去
回路のほうが多くなる。
【0032】したがって、光電変換素子に入射する光の
輝度が高輝度になり定常光電流が多くなった場合、近点
側電極と接続された電流除去回路が輝度に対応した電流
除去動作を行える状態であっても遠点側電極と接続され
た電流除去回路は輝度に対応した電流除去動作を行えな
い状態が生じることになる。
【0033】すなわち、遠点側電極と接続された電流除
去回路はある程度の値の電流まで除去するとそれ以上の
値の電流に対しては除去動作を行うことができず、前述
した飽和状態になされることになる。
【0034】換言すれば、本発明による測距装置は、光
電変換素子の遠点側電極に接続された電流除去回路が、
近点側電極に接続された電流除去回路に比して飽和状態
になりやすいように構成されている。
【0035】一方、遠点側電極と接続された電流除去回
路が飽和状態になると、光電変換素子の両端電極より出
力される2種の光電流から電流除去回路により定常光電
流が除去された光電流が供給されることにより被測距物
体までの距離信号を出力する距離信号発生手段は、無限
遠距離信号を距離信号として出力することになる。
【0036】よって、本発明の測距装置においては、光
電変換素子に高輝度の光が入射すると、その入射光が光
電変換素子の近点側電極近傍にのみ入射するような極め
て特殊な場合や、あるいは光電変換素子の両端電極に接
続される電流除去回路が両方とも飽和状態になされるよ
うな高輝度の場合を除き、遠点側電極と接続された電流
除去回路が近点側電極と接続された電流除去回路よりも
先に飽和状態となり、距離信号として無限遠距離信号を
出力することになる。
【0037】
【実施例】図1は本発明による測距装置の一実施例を示
す電気回路図であり、図中において、図2、図3と同符
号のものは同一機能部材を示している。
【0038】図1からも明らかなように本実施例は、図
2で述べた基本構成に加え図3で述べた電流除去回路8
を含む信号処理回路Aと光電変換素子であるPSD6の
両端電極6a,6bから出力された光電流から定常光電
流を除去した後の光電流に基づき被測距物体4までの距
離信号を出力する距離信号発生手段17とを備えて構成
されている。
【0039】加えて、光電変換素子であるPSD6の両
端電極6a,6bの内、投光手段1側の電極である遠点
側電極6aと接続された信号処理回路Aにおける電流除
去回路8のスイッチ素子であるトランジスタ9と直列接
続される抵抗10の抵抗値をR1、光電変換素子である
PSD6の両端電極6a,6bの内、投光手段1から離
反した側の電極である近点側電極6bと接続された信号
処理回路Aにおける電流除去回路8のスイッチ素子であ
るトランジスタ9と直列接続される抵抗10の抵抗値を
R2とした時、
【0040】
【数5】
【0041】なる条件を満足するように設定している。
このため、スイッチ15をオンしている非測距時、ある
いはスイッチ15をオフした測距時における光電変換素
子であるPSD6の出力する2種の光電流の基本的な処
理動作は、従来より周知の図3に示した信号処理回路A
における動作と同様の動作となる。
【0042】すなわち、先に述べたようにスイッチ15
が閉じている非測距時、PSD6の両端電極6a,6b
から取り出される光電流に基づくトランジスタ11のコ
レクタ電圧は基準電圧Vr2に基づいて負帰還制御され
て一定に保たれ、すなわち電流除去回路8を介して除去
される電流量は一定に保たれることになる。
【0043】一方、スイッチ15を開いて投光手段1を
動作させた測距時、抵抗10を介して流れるトランジス
タ9のコレクタ電流は、ホールドコンデンサ16により
ホールドされ変化なく、トランジスタ11のコレクタ電
流、すなわち定常光電流が除去されたPSD6の出力電
流の内の増加分である信号光電流は電圧変換され、距離
信号発生手段17に供給されることになる。
【0044】しかしながら、図1に示した本発明による
測距装置の一実施例は、PSD6の遠点側電極6aと接
続された電流除去回路8内の抵抗10の抵抗値R1を他
方の近点側電極6bと接続された電流除去回路8内の抵
抗10の抵抗値R2より高抵抗値に設定し、遠点側電極
6aに接続された電流除去構成を近点側電極6bに接続
された電流除去構成に比して飽和状態になりやすいよう
に構成したことから、PSD6に高輝度の光が入射する
と、該入射光がPSD6の近点側電極近傍にのみ入射す
るような特殊な場合あるいはPSD6の両端電極6a,
6bに接続される電流除去回路8が両方とも飽和状態に
なされるような高輝度の場合を除き、遠点側電極6aと
接続された電流除去回路8が近点側電極6bと接続され
た電流除去回路8よりも先に飽和状態になされることに
なる。
【0045】換言すると、PSD6の両端電極6a,6
bに接続される夫々の電流除去回路8の抵抗10の抵抗
値R1,R2の関係を上記のように設定したことから、
PSD6から出力される光電流から除去できる電流分
が、遠点側電極6aと接続された電流除去回路8より近
点側電極6bと接続された電流除去回路8のほうが多く
なり、したがって、PSD6に入射する光の輝度が高輝
度になり定常光電流が多くなっていった場合、遠点側電
極6aと接続された電流除去回路8はある程度の値の電
流まで除去するとそれ以上の値の電流に対しては除去動
作を行うことができず、前述した飽和状態になされるこ
とになる。
【0046】遠点側電極6aと接続された電流除去回路
8が飽和状態になされると、距離信号発生手段17は、
被測距物体4までの距離信号として無限遠距離信号を出
力することになる。
【0047】このため、図1に示した一実施例を例えば
写真用カメラの自動焦点調節装置に適用した場合、被写
体を含む周辺輝度が高輝度になると、PSD6に入射す
る光がPSD6の近点側電極近傍にのみ入射するような
特殊な場合あるいはPSD6の両端電極6a,6bに接
続される電流除去回路8が両方とも飽和状態になされる
ような高輝度の場合を除き、撮影レンズは、距離信号発
生手段17の出力する無限遠距離信号に応答して無限遠
撮影状態に設定されることになる。
【0048】すなわち、撮影レンズは不用意に最近点撮
影状態に制御されることなく無限遠撮影状態に設定さ
れ、したがって撮影できる距離範囲が拡大した状態での
写真撮影を実施できることになる。
【0049】なお、被写体を含む周辺輝度が高輝度とな
る撮影状態は、通常日中の屋外での遠距離撮影であると
考えられ、上述した撮影できる距離範囲を拡大できる撮
影レンズの制御は、例えば写真用カメラにとっては極め
て実用的、かつ有効な制御となることは明らかである。
【0050】また、高輝度時であるため絞り値も小径の
絞り値に設定されることは明白であり、かかる点も合わ
せて考えると、上記写真用カメラにおける撮影レンズの
制御は、より被写界深度の深い撮影状態での写真撮影を
実現できることになる。
【0051】
【発明の効果】本発明による測距装置は、遠点側電極に
接続された信号処理回路における電流除去回路を近点側
電極に接続された信号処理回路における電流除去回路に
比して飽和状態になりやすいように構成したことから、
光電変換素子に高輝度の光が入射すると、入射光が光電
変換素子の近点側電極近傍にのみ入射するような特殊な
場合および光電変換素子の両端電極に接続される電流除
去回路が両方とも飽和状態になされるような高輝度の場
合を除き、距離信号として無限遠距離信号を出力できる
効果を有している。
【0052】換言すれば、本発明による測距回路は、光
電変換素子に高輝度の光が入射した場合、光電変換素子
の近点側電極に接続された電流除去回路のみが容易に飽
和することはなく、よって、最近点距離信号が容易に出
力されることのない効果を有している。
【0053】このため、本発明による測距装置は、例え
ばカメラの自動焦点調節装置に適用した場合、光電変換
素子に入射する光の輝度が高輝度になると、撮影レンズ
が本発明による測距装置から出力される無限遠距離信号
に応答して無限遠撮影状態に設定され、すなわち不用意
に最近点撮影状態に制御されることはなく、高輝度時に
おける写真撮影を、最近点撮影状態に比して撮影できる
距離範囲の広い、よってピンボケ写真を生じにくい、写
真撮影状態として極めて実用的、かつ有効な撮影状態で
行うことができる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による測距装置の一実施例を示す電気回
路図
【図2】光電変換素子としてPSDを用いた従来より周
知の測距装置の基本構成を示す略構成図
【図3】従来より周知の電流除去回路を含む信号処理回
路を示す電気回路図
【符号の説明】
1 投光手段 2 投光光源 3 投光レンズ 4 被測距物体 5 受光手段 6 半導体位置検出素子(PSD) 7 受光レンズ 8 電流除去回路 9 NPNトランジスタ 10 抵抗 11 NPNトランジスタ 12 演算増幅器 13 バッファ 14 演算増幅器 15 スイッチ 16 ホールドコンデンサ 17 距離信号発生手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投光手段と、受光手段と、信号処理回路
    と、距離信号発生手段とを含む測距装置であって、投光
    手段は投光光源、投光レンズを含み被測距物体に向けて
    赤外光を射出するものであり、受光手段は受光レンズ、
    光電変換素子を含み被測距物体からの反射光を受光して
    その入射位置、入射光量に対応した2種の光電流を出力
    するものであり、信号処理回路は光電変換素子の両端電
    極に接続されるスイッチ素子と抵抗との直列体からなる
    電流除去回路を含み光電変換素子の両端電極から出力さ
    れる光電流から定常光に対応する定常光電流を除去した
    光電流を出力するものであり、距離信号発生手段は信号
    処理回路から出力される光電流に基づいて被測距物体ま
    での距離信号を出力するものであり、光電変換素子の両
    端電極の内、投光手段側の電極である遠点側電極と接続
    された電流除去回路のスイッチ素子と直列接続される抵
    抗の抵抗値をR1、光電変換素子の両端電極の内、投光
    手段から離反した側の電極である近点側電極と接続され
    た電流除去回路のスイッチ素子と直列接続される抵抗の
    抵抗値をR2とした時、 【数1】 なる条件を満足するように設定した測距装置。
JP34616292A 1992-12-25 1992-12-25 測距装置 Expired - Fee Related JP2960271B2 (ja)

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