JP2959712B2 - 禁煙兼用喫煙物及びその製造方法 - Google Patents
禁煙兼用喫煙物及びその製造方法Info
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- JP2959712B2 JP2959712B2 JP9248499A JP24849997A JP2959712B2 JP 2959712 B2 JP2959712 B2 JP 2959712B2 JP 9248499 A JP9248499 A JP 9248499A JP 24849997 A JP24849997 A JP 24849997A JP 2959712 B2 JP2959712 B2 JP 2959712B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は禁煙効果が得られる
だけでなく新たな嗜好品として使用可能な禁煙兼用喫煙
物及びその製造方法に関するもので、より詳しくは艾
葉、桑白皮、酸棗仁、遠志（糸姫萩）、細辛、丁香（丁
子の蕾）、センキュウ、呉茱萸及び柏子仁の粉末と、天
南星、羌活及び白芥子の抽出物との混合物で構成される
漢方材料に対して、水飴１〜１０重量％及びグリセリン
０．１〜１重量％を添加して混合し、最終水分含量が１
２〜１３％となるように乾燥し、タバコ形態にする禁煙
兼用喫煙物及びその製造方法に関するものである。
だけでなく新たな嗜好品として使用可能な禁煙兼用喫煙
物及びその製造方法に関するもので、より詳しくは艾
葉、桑白皮、酸棗仁、遠志（糸姫萩）、細辛、丁香（丁
子の蕾）、センキュウ、呉茱萸及び柏子仁の粉末と、天
南星、羌活及び白芥子の抽出物との混合物で構成される
漢方材料に対して、水飴１〜１０重量％及びグリセリン
０．１〜１重量％を添加して混合し、最終水分含量が１
２〜１３％となるように乾燥し、タバコ形態にする禁煙
兼用喫煙物及びその製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】タバコ（Nicotiana tabacum）は茄子科
のタバコ属に属する１年生草で、葉を用いるために栽培
される嗜好作物である。タバコの葉は色々なタバコを製
造するための原料として使用されるもので、芳香と刺激
性、麻痺性とを有し、一般に約１〜８％のニコチンとタ
ール等の有害成分が包含されているものと知られてい
る。
のタバコ属に属する１年生草で、葉を用いるために栽培
される嗜好作物である。タバコの葉は色々なタバコを製
造するための原料として使用されるもので、芳香と刺激
性、麻痺性とを有し、一般に約１〜８％のニコチンとタ
ール等の有害成分が包含されているものと知られてい
る。
【０００３】特に、タバコの煙中には４０００余種の化
学物質が含有されており、喫煙が肺癌、冠状動脈疾患等
の各種疾患の主原因であることは広く知られている。タ
バコの煙中の発癌物質（タール）及び中毒物質（ニコチ
ン）による喫煙有害論は１９３０年代から医学的に糾明
され始め、事実、最近において肺癌発病率が急増してお
り、タバコを吸わない人も間接喫煙により被害を被る場
合が増えている。
学物質が含有されており、喫煙が肺癌、冠状動脈疾患等
の各種疾患の主原因であることは広く知られている。タ
バコの煙中の発癌物質（タール）及び中毒物質（ニコチ
ン）による喫煙有害論は１９３０年代から医学的に糾明
され始め、事実、最近において肺癌発病率が急増してお
り、タバコを吸わない人も間接喫煙により被害を被る場
合が増えている。
【０００４】即ち、ニコチンは無色揮発性の液体アルカ
ロイドで、大脳神経、小脳、脊椎等の神経組織を刺激及
び麻痺させる猛毒性を有し、近来にはその発癌性に対す
る関心が増加して、肺癌、喉頭癌、食道癌、胃癌発病に
対する報告が続いている。
ロイドで、大脳神経、小脳、脊椎等の神経組織を刺激及
び麻痺させる猛毒性を有し、近来にはその発癌性に対す
る関心が増加して、肺癌、喉頭癌、食道癌、胃癌発病に
対する報告が続いている。
【０００５】このように人体に多くの害を与えるタバコ
の無益性を深く認識して禁煙しようとする人々が日増し
に増加している。その禁煙方法としては、喫煙者が一度
に止める禁煙法が最も理想的であるが、禁煙に伴う禁断
現象を克服するため、パッチ付着方法、禁煙ガム利用方
法、禁煙針術利用方法、禁煙物質吸入方法等が併用され
ている。
の無益性を深く認識して禁煙しようとする人々が日増し
に増加している。その禁煙方法としては、喫煙者が一度
に止める禁煙法が最も理想的であるが、禁煙に伴う禁断
現象を克服するため、パッチ付着方法、禁煙ガム利用方
法、禁煙針術利用方法、禁煙物質吸入方法等が併用され
ている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、喫煙者
が禁煙を決心してもタバコの中毒症状によって禁煙成功
率が非常に微弱であることも事実であり、仮に禁煙に成
功したとしても一定期間が経過すると再度喫煙する者も
少なくないという問題点があった。
が禁煙を決心してもタバコの中毒症状によって禁煙成功
率が非常に微弱であることも事実であり、仮に禁煙に成
功したとしても一定期間が経過すると再度喫煙する者も
少なくないという問題点があった。
【０００７】従って、本発明の目的は、タバコの喫煙に
よる有害性を無くすとともに、喫煙を抑制し、緊張及び
ストレスを解消し、心理的緊張、焦燥、憤怒、憂鬱等喫
煙の動機誘発から喫煙者自身を解放することができる一
方、喫煙の気持を感ずるとともに鎮咳、去痰、精神安定
等の医療効果を得ることができる無毒な禁煙兼用喫煙物
を提供することにある。
よる有害性を無くすとともに、喫煙を抑制し、緊張及び
ストレスを解消し、心理的緊張、焦燥、憤怒、憂鬱等喫
煙の動機誘発から喫煙者自身を解放することができる一
方、喫煙の気持を感ずるとともに鎮咳、去痰、精神安定
等の医療効果を得ることができる無毒な禁煙兼用喫煙物
を提供することにある。
【０００８】本発明の他の目的は前記目的の禁煙兼用喫
煙物を製造する方法を提供することにある。
煙物を製造する方法を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】前記目的だけでなく容易
に表出できるさらに他の目的を達成するため、本発明で
は艾葉、桑白皮、酸棗仁、遠志（糸姫萩）、細辛、丁香
（丁子の蕾）、センキュウ、呉茱萸及び柏子仁の粉末
と、天南星、羌活及び白芥子の抽出物との混合物で構成
される漢方材料に対して、水飴１〜１０重量％及びグリ
セリン０．１〜１重量％を添加して混合し、最終水分含
量が１２〜１３％となるように乾燥し、タバコ形態に禁
煙兼用喫煙物を製造することにより、タバコの喫煙によ
る有害性を無くすとともに喫煙を抑制し、緊張及びスト
レスを解消し、心理的緊張、焦燥、憤怒、憂鬱等喫煙の
動機誘発から喫煙者自身を解放することができる一方、
喫煙の気持を感ずるとともに鎮咳、去痰、精神安定等の
医療効果を得ることができる。
に表出できるさらに他の目的を達成するため、本発明で
は艾葉、桑白皮、酸棗仁、遠志（糸姫萩）、細辛、丁香
（丁子の蕾）、センキュウ、呉茱萸及び柏子仁の粉末
と、天南星、羌活及び白芥子の抽出物との混合物で構成
される漢方材料に対して、水飴１〜１０重量％及びグリ
セリン０．１〜１重量％を添加して混合し、最終水分含
量が１２〜１３％となるように乾燥し、タバコ形態に禁
煙兼用喫煙物を製造することにより、タバコの喫煙によ
る有害性を無くすとともに喫煙を抑制し、緊張及びスト
レスを解消し、心理的緊張、焦燥、憤怒、憂鬱等喫煙の
動機誘発から喫煙者自身を解放することができる一方、
喫煙の気持を感ずるとともに鎮咳、去痰、精神安定等の
医療効果を得ることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより具体的に説明
する。本発明の禁煙兼用喫煙物及びその製造方法は、艾
葉、桑白皮、酸棗仁、遠志（糸姫萩）、細辛、丁香（丁
子の蕾）、センキュウ、呉茱萸及び柏子仁の粉末と、天
南星、羌活及び白芥子の抽出物との混合物で構成される
漢方材料に対して、水飴１〜１０重量％及びグリセリン
０．１〜１重量％を添加して混合し、最終水分含量が１
２〜１３％となるように乾燥してタバコ形態にすること
に特徴がある。
する。本発明の禁煙兼用喫煙物及びその製造方法は、艾
葉、桑白皮、酸棗仁、遠志（糸姫萩）、細辛、丁香（丁
子の蕾）、センキュウ、呉茱萸及び柏子仁の粉末と、天
南星、羌活及び白芥子の抽出物との混合物で構成される
漢方材料に対して、水飴１〜１０重量％及びグリセリン
０．１〜１重量％を添加して混合し、最終水分含量が１
２〜１３％となるように乾燥してタバコ形態にすること
に特徴がある。
【００１１】漢方材料は艾葉、酸棗仁、遠志、細辛、丁
香、呉茱萸および柏子仁各７〜３８重量％と、桑白皮お
よびセンキュウ各１０〜４１重量％とから構成される固
形分と、この固形分に対してそれぞれ１５〜３０重量％
の天南星、羌活および白芥子の抽出物との混合物で構成
される。
香、呉茱萸および柏子仁各７〜３８重量％と、桑白皮お
よびセンキュウ各１０〜４１重量％とから構成される固
形分と、この固形分に対してそれぞれ１５〜３０重量％
の天南星、羌活および白芥子の抽出物との混合物で構成
される。
【００１２】韓国の漢方材料文献において、上記の各漢
方材料が様々な製薬的効果を示すことが記されている。
艾葉は薬用蓬の葉で、性質が暖であるので、内服または
灸として用いることにより体内の冷えに帰因する腹痛又
は腰痛を治療するのに使う。さらに、貧血予防、炎症除
去、神経痛緩和、抗癌作用、子宮強化及び消化促進等の
作用を有する。
方材料が様々な製薬的効果を示すことが記されている。
艾葉は薬用蓬の葉で、性質が暖であるので、内服または
灸として用いることにより体内の冷えに帰因する腹痛又
は腰痛を治療するのに使う。さらに、貧血予防、炎症除
去、神経痛緩和、抗癌作用、子宮強化及び消化促進等の
作用を有する。
【００１３】桑白皮は桑の根の内皮で、高血圧、気管支
喘息、肺炎、鎮咳、去痰、コレステロール除去、糖尿病
等に効果があることが報告されている。天南星は天南星
科天南星属の多年生草本で、根茎を使用し、サポニン、
サイペリン、安息香酸および澱粉が多く含有されてお
り、鎮咳、去痰、喘息、中風、肺癌、頭痛、嘔吐、高血
圧、老人性痴呆、神経痛、筋肉痛に効果的である。
喘息、肺炎、鎮咳、去痰、コレステロール除去、糖尿病
等に効果があることが報告されている。天南星は天南星
科天南星属の多年生草本で、根茎を使用し、サポニン、
サイペリン、安息香酸および澱粉が多く含有されてお
り、鎮咳、去痰、喘息、中風、肺癌、頭痛、嘔吐、高血
圧、老人性痴呆、神経痛、筋肉痛に効果的である。
【００１４】羌活は芹科に属し多年生草本である羌活の
根で、中風、半身不随、神経痛、関節炎および頭痛に効
果的である。白芥子は芥子菜の種で、鎮咳、去痰、喘
息、咳嗽、神経痛に効果的である。
根で、中風、半身不随、神経痛、関節炎および頭痛に効
果的である。白芥子は芥子菜の種で、鎮咳、去痰、喘
息、咳嗽、神経痛に効果的である。
【００１５】細辛は馬の鈴草科に属する多年生草本であ
る薄葉細辛の根又は大根、全草で、頭痛、心臓病、中風
に効果的である。丁香は丁子の蕾で、性質が暖であって
毒がなくて、消化不良、食欲不振および胃炎に効果的で
あるものと知られている。
る薄葉細辛の根又は大根、全草で、頭痛、心臓病、中風
に効果的である。丁香は丁子の蕾で、性質が暖であって
毒がなくて、消化不良、食欲不振および胃炎に効果的で
あるものと知られている。
【００１６】センキュウは芹科に属する多年生草本であ
るセンキュウの根茎で、頭痛、神経痛、高血圧、関節炎
に効果がある。呉茱萸は呉茱萸の未成熟果実を乾燥させ
たもので、老人性痴呆、新陳代謝促進、抗癌作用をする
ものであると知られている。
るセンキュウの根茎で、頭痛、神経痛、高血圧、関節炎
に効果がある。呉茱萸は呉茱萸の未成熟果実を乾燥させ
たもので、老人性痴呆、新陳代謝促進、抗癌作用をする
ものであると知られている。
【００１７】柏子仁はコノテガシワの種で、不眠症、高
血圧、中風、心臓病、神経衰弱に効果的である。酸棗仁
はチョウセンクロツバラ科に属する核太棗の種仁で、不
眠症、神経衰弱、頭痛、心臓病に効果がある。
血圧、中風、心臓病、神経衰弱に効果的である。酸棗仁
はチョウセンクロツバラ科に属する核太棗の種仁で、不
眠症、神経衰弱、頭痛、心臓病に効果がある。
【００１８】遠志は糸姫萩科に属する糸姫萩（Polygala
tenuifolia）又は姫萩（P.sibiricva）の根で、頭痛、
老人性痴呆、記憶力強化、心臓病、神経安定および不眠
症等に高い効果と臨床的価値があるものであることが報
告されている。
tenuifolia）又は姫萩（P.sibiricva）の根で、頭痛、
老人性痴呆、記憶力強化、心臓病、神経安定および不眠
症等に高い効果と臨床的価値があるものであることが報
告されている。
【００１９】本発明ではニコチンの原因物質であるタバ
コの葉を全て漢方薬で交替することにより、ニコチンに
よる危険要素を排除し、得られたものはタバコを吸う気
持を感じ得るとともに、漢方薬材特有の鎮咳、去痰、精
神安定効果を得ることを許容している。
コの葉を全て漢方薬で交替することにより、ニコチンに
よる危険要素を排除し、得られたものはタバコを吸う気
持を感じ得るとともに、漢方薬材特有の鎮咳、去痰、精
神安定効果を得ることを許容している。
【００２０】漢方薬材料の使用比率は特に限定されるも
のではないが、漢方約材料の各々の効能が全般的に発揮
される一方、嗜好食品の成分として人体に害がなくする
ために処方されることが好ましい。これに関し、漢方材
料組成物は、艾葉、酸棗仁、遠志、細辛、丁香、呉茱萸
および柏子仁各７〜３８重量％と、桑白皮およびセンキ
ュウ各１０〜４１重量％とから構成される固形分と、こ
の固形分に対して天南星、羌活および白芥子各１５〜３
０重量％をアルコールで抽出した抽出物とからなる。
のではないが、漢方約材料の各々の効能が全般的に発揮
される一方、嗜好食品の成分として人体に害がなくする
ために処方されることが好ましい。これに関し、漢方材
料組成物は、艾葉、酸棗仁、遠志、細辛、丁香、呉茱萸
および柏子仁各７〜３８重量％と、桑白皮およびセンキ
ュウ各１０〜４１重量％とから構成される固形分と、こ
の固形分に対して天南星、羌活および白芥子各１５〜３
０重量％をアルコールで抽出した抽出物とからなる。
【００２１】本発明の禁煙兼用喫煙物を製造するため
に、先ず艾葉と桑白皮とを１時間程度蒸気で蒸し乾燥し
て準備する。天南星、白芥子及び羌活は５０〜７０％の
アルコールに１００日程度浸積して薬理成分をそこから
抽出する一方、細辛、丁香、センキュウ、呉茱萸、柏子
仁、酸棗仁および遠志は１００℃以上の温度で炒って粉
末を得ておく。
に、先ず艾葉と桑白皮とを１時間程度蒸気で蒸し乾燥し
て準備する。天南星、白芥子及び羌活は５０〜７０％の
アルコールに１００日程度浸積して薬理成分をそこから
抽出する一方、細辛、丁香、センキュウ、呉茱萸、柏子
仁、酸棗仁および遠志は１００℃以上の温度で炒って粉
末を得ておく。
【００２２】その後、蒸気で蒸した艾葉と桑白皮とを
０．５〜１mmの間隔に切断し、細辛、丁香、センキュ
ウ、呉茱萸、柏子仁、酸棗仁および遠志の粉末と均質に
混合する。その後、混合物を混合しつつ、この均一混合
物に天南星、白芥子及び羌活の抽出液をスプレーで噴霧
する。得られた漢方材料組成物を、水分含量が１８〜２
１％程度になるように維持して密閉容器内で１０〜２０
日間熟成させる。水分含量が１３〜１４％になるまで冷
却乾燥した後、漢方材料組成物の全重量に対して水飴１
〜１０重量％とグリセリン０．１〜１重量％とを添加す
る。この組成物を、水分含量が１２〜１３％となるよう
に調節し、タバコ形態に製造して本発明の禁煙兼用喫煙
物を得る。
０．５〜１mmの間隔に切断し、細辛、丁香、センキュ
ウ、呉茱萸、柏子仁、酸棗仁および遠志の粉末と均質に
混合する。その後、混合物を混合しつつ、この均一混合
物に天南星、白芥子及び羌活の抽出液をスプレーで噴霧
する。得られた漢方材料組成物を、水分含量が１８〜２
１％程度になるように維持して密閉容器内で１０〜２０
日間熟成させる。水分含量が１３〜１４％になるまで冷
却乾燥した後、漢方材料組成物の全重量に対して水飴１
〜１０重量％とグリセリン０．１〜１重量％とを添加す
る。この組成物を、水分含量が１２〜１３％となるよう
に調節し、タバコ形態に製造して本発明の禁煙兼用喫煙
物を得る。
【００２３】艾葉と桑白皮とを蒸気で蒸熟させること
は、それらから毒性物を予め排出させ、完製品の点火時
によく燃焼されるようにするためのものである。艾葉お
よび桑白皮は、１時間蒸熟されることが好ましい。例え
ば、１時間未満で蒸熟した時は所望効果が全く発現され
なく、１時間以上で蒸熟した時は所望効果の上昇程度が
微弱であって経済的に好ましくない。
は、それらから毒性物を予め排出させ、完製品の点火時
によく燃焼されるようにするためのものである。艾葉お
よび桑白皮は、１時間蒸熟されることが好ましい。例え
ば、１時間未満で蒸熟した時は所望効果が全く発現され
なく、１時間以上で蒸熟した時は所望効果の上昇程度が
微弱であって経済的に好ましくない。
【００２４】天南星、白芥子及び羌活の抽出時に使用さ
れるアルコールは人体に無害なエチルアルコールが最も
好ましいが、本発明が属する技術分野で通常に使用され
る抽出溶媒が全て使用でき、アルコール濃度が５０％未
満である場合には天南星、白芥子及び羌活が腐敗する危
険性があり、アルコール濃度が高すぎる場合、例えば７
０％を超える場合には経済的に好ましくない。
れるアルコールは人体に無害なエチルアルコールが最も
好ましいが、本発明が属する技術分野で通常に使用され
る抽出溶媒が全て使用でき、アルコール濃度が５０％未
満である場合には天南星、白芥子及び羌活が腐敗する危
険性があり、アルコール濃度が高すぎる場合、例えば７
０％を超える場合には経済的に好ましくない。
【００２５】細辛、丁香、センキュウ、呉茱萸、柏子
仁、酸棗仁および遠志は漢方薬材料特有の香気を増加さ
せ、完製品の点火時に燃焼が容易になるようにし、人体
に有害な成分を変質させて無害にするものであり、１０
０℃未満で炒る場合は所望効果を十分に得ることができ
なく、高すぎる温度で炒る場合は工程が難しく炭化現象
が発生する危険がある。
仁、酸棗仁および遠志は漢方薬材料特有の香気を増加さ
せ、完製品の点火時に燃焼が容易になるようにし、人体
に有害な成分を変質させて無害にするものであり、１０
０℃未満で炒る場合は所望効果を十分に得ることができ
なく、高すぎる温度で炒る場合は工程が難しく炭化現象
が発生する危険がある。
【００２６】水飴とグリセリンは、漢方材料成分の凝集
を容易にし、製造すべき喫煙物の香味を増進させるため
には、前記の範囲で添加されることが好ましい。仮に、
前記範囲未満の量で添加される場合には香味効果が微弱
であり、前記範囲より過剰に添加する場合には長期間乾
燥すべきであるので経済的でないだけでなく、漢方材料
成分が過度に凝集するので別の粉砕工程を経るべきであ
る問題点がある。
を容易にし、製造すべき喫煙物の香味を増進させるため
には、前記の範囲で添加されることが好ましい。仮に、
前記範囲未満の量で添加される場合には香味効果が微弱
であり、前記範囲より過剰に添加する場合には長期間乾
燥すべきであるので経済的でないだけでなく、漢方材料
成分が過度に凝集するので別の粉砕工程を経るべきであ
る問題点がある。
【００２７】次の実施例は本発明をより詳しく説明する
ものであるが、本発明の範囲を限定するものではない。
ものであるが、本発明の範囲を限定するものではない。
【００２８】
【実施例】艾葉１００ｇ、桑白皮１５０ｇを蒸気釜で蒸
熟して乾燥し０．５〜１mmの間隔に切断した。天南星３
００ｇ、白芥子３００ｇ、羌活３００ｇを６０％エチル
アルコール３リットルに１００日間浸積して薬理成分を
抽出した後、濾過した。
熟して乾燥し０．５〜１mmの間隔に切断した。天南星３
００ｇ、白芥子３００ｇ、羌活３００ｇを６０％エチル
アルコール３リットルに１００日間浸積して薬理成分を
抽出した後、濾過した。
【００２９】別途に、細辛１５０ｇ、丁香２００ｇ、セ
ンキュウ１５０ｇ、呉茱萸１５０ｇ、柏子仁１００ｇ、
酸棗仁１００ｇおよび遠志１００ｇを炒り破砕して粉末
化した。
ンキュウ１５０ｇ、呉茱萸１５０ｇ、柏子仁１００ｇ、
酸棗仁１００ｇおよび遠志１００ｇを炒り破砕して粉末
化した。
【００３０】その後、切断した艾葉および桑白皮と、細
辛、丁香、センキュウ、呉茱萸、柏子仁、酸棗仁および
遠志粉末とを、天南星、白芥子及び羌活の抽出物をスプ
レーで噴霧しつつ混合した。その後得られた混合物を、
水分含量が１８〜２１％となるまで乾燥し、密閉容器に
入れて１５日間熟成した。再度水分含量が１３〜１４％
となるまで乾燥した後、この混合物に水飴５０ｇとグリ
セリン５ｇとを添加し混合した後、水分含量を１２〜１
３％まで落とした。最後に得られた組成物を、タバコ形
態にし、本発明の禁煙兼用喫煙物を製造した。
辛、丁香、センキュウ、呉茱萸、柏子仁、酸棗仁および
遠志粉末とを、天南星、白芥子及び羌活の抽出物をスプ
レーで噴霧しつつ混合した。その後得られた混合物を、
水分含量が１８〜２１％となるまで乾燥し、密閉容器に
入れて１５日間熟成した。再度水分含量が１３〜１４％
となるまで乾燥した後、この混合物に水飴５０ｇとグリ
セリン５ｇとを添加し混合した後、水分含量を１２〜１
３％まで落とした。最後に得られた組成物を、タバコ形
態にし、本発明の禁煙兼用喫煙物を製造した。
【００３１】製造された喫煙物を分析した結果、ニコチ
ンが検出されなかった。また、燃焼時に発生した煙も分
析した結果、ニコチンがやはり検出されなかった。さら
に、１００人の官能人にこの喫煙物を喫煙させた結果、
香味にも優れたことが分かった。
ンが検出されなかった。また、燃焼時に発生した煙も分
析した結果、ニコチンがやはり検出されなかった。さら
に、１００人の官能人にこの喫煙物を喫煙させた結果、
香味にも優れたことが分かった。
【００３２】なお本発明を、一具体例において説明して
きたが、ここで用いられた技術は限定というよりはむし
ろ記載という性質を有するものであることを意味するも
のであると理解されるべきである。この技術に鑑みれ
ば、種々の変形および変更が可能である。したがって、
特許請求の範囲の内容を越えない程度で、本発明は、詳
細したもの以外の方法で実施可能であると理解されるべ
きである。
きたが、ここで用いられた技術は限定というよりはむし
ろ記載という性質を有するものであることを意味するも
のであると理解されるべきである。この技術に鑑みれ
ば、種々の変形および変更が可能である。したがって、
特許請求の範囲の内容を越えない程度で、本発明は、詳
細したもの以外の方法で実施可能であると理解されるべ
きである。
【００３３】
【発明の効果】本発明では、艾葉、桑白皮、酸棗仁、遠
志、細辛、丁香、センキュウ、呉茱萸及び柏子仁の粉末
と、天南星、羌活及び白芥子の抽出物との混合物で構成
される漢方材料に対して、水飴１〜１０重量％及びグリ
セリン０．１〜１重量％を添加して混合し、最終水分含
量が１２〜１３％となるように乾燥してタバコ形態にし
て禁煙兼用喫煙物を製造する。この喫煙物を用いること
で、タバコの喫煙による有害性を無くすとともに喫煙を
抑制し、緊張及びストレスを解消し、心理的緊張、焦
燥、憤怒、憂鬱等喫煙の動機誘発から喫煙者自身を解放
することができる一方、喫煙の気持を感ずるとともに鎮
咳、去痰、精神安定等の医療効果を得ることができた。
志、細辛、丁香、センキュウ、呉茱萸及び柏子仁の粉末
と、天南星、羌活及び白芥子の抽出物との混合物で構成
される漢方材料に対して、水飴１〜１０重量％及びグリ
セリン０．１〜１重量％を添加して混合し、最終水分含
量が１２〜１３％となるように乾燥してタバコ形態にし
て禁煙兼用喫煙物を製造する。この喫煙物を用いること
で、タバコの喫煙による有害性を無くすとともに喫煙を
抑制し、緊張及びストレスを解消し、心理的緊張、焦
燥、憤怒、憂鬱等喫煙の動機誘発から喫煙者自身を解放
することができる一方、喫煙の気持を感ずるとともに鎮
咳、去痰、精神安定等の医療効果を得ることができた。
【図１】図１は、本発明の禁煙兼用喫煙物の製造工程を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ａ６１Ｋ 35/78 Ａ６１Ｋ 35/78 Ｗ (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A61K 9/72 A24B 15/16 A24D 1/18 A61K 35/78
Claims (8)
- 【請求項１】 艾葉、桑白皮、酸棗仁、遠志、細辛、丁
香、センキュウ、呉茱萸及び柏子仁の粉末と、天南星、
羌活及び白芥子の抽出物との混合物で構成される漢方材
料に対して、水飴１〜１０重量％及びグリセリン０．１
〜１重量％を添加して混合し、最終水分含量が１２〜１
３％となるように乾燥し、タバコの形態にすることを特
徴とする禁煙兼用喫煙物の製造方法。 - 【請求項２】 漢方材料は、艾葉、酸棗仁、遠志、細
辛、丁香、呉茱萸および柏子仁各７〜３８重量％と桑白
皮およびセンキュウ各１０〜４１重量％とから構成され
る固形分と、この固形分に対してそれぞれ１５〜３０重
量％の天南星、羌活および白芥子の抽出物との混合物で
構成されることを特徴とする請求項１記載の禁煙兼用喫
煙物の製造方法。 - 【請求項３】 艾葉と桑白皮とを、蒸熟してから乾燥し
切断して使用することを特徴とする請求項１又は２記載
の禁煙兼用喫煙物の製造方法。 - 【請求項４】 天南星、白芥子及び羌活を、アルコール
に浸積して薬理成分を抽出した抽出物として使用するこ
とを特徴とする請求項１又は２記載の禁煙兼用喫煙物の
製造方法。 - 【請求項５】 上記アルコールが５０〜７０％のエチル
アルコールであることを特徴とする請求項４記載の禁煙
兼用喫煙物の製造方法。 - 【請求項６】 細辛、丁香、センキュウ、呉茱萸、柏子
仁、酸棗仁および遠志を炒り粉末化して使用することを
特徴とする請求項１又は２記載の禁煙兼用喫煙物の製造
方法。 - 【請求項７】 煙草成分を除去し２種以上の漢方薬材及
び生薬材の混合物のみで構成されることを特徴とする請
求項１又は２記載の禁煙兼用喫煙物の製造方法。 - 【請求項８】 請求項１乃至７のいずれか１項の方法に
より製造された禁煙兼用喫煙物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9248499A JP2959712B2 (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 禁煙兼用喫煙物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9248499A JP2959712B2 (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 禁煙兼用喫煙物及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1179982A JPH1179982A (ja) | 1999-03-23 |
| JP2959712B2 true JP2959712B2 (ja) | 1999-10-06 |
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ID=17179089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9248499A Expired - Fee Related JP2959712B2 (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 禁煙兼用喫煙物及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2959712B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008148691A (ja) * | 2006-11-20 | 2008-07-03 | Otani Kaoru | ケール葉および／または白菜を用いた喫煙物 |
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-
1997
- 1997-09-12 JP JP9248499A patent/JP2959712B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH1179982A (ja) | 1999-03-23 |
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