JP2958803B2 - アウトライン文字フォント作成装置 - Google Patents

アウトライン文字フォント作成装置

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JP2958803B2 JP2266115A JP26611590A JP2958803B2 JP 2958803 B2 JP2958803 B2 JP 2958803B2 JP 2266115 A JP2266115 A JP 2266115A JP 26611590 A JP26611590 A JP 26611590A JP 2958803 B2 JP2958803 B2 JP 2958803B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、アウトライン文字フォント作成装置に関
し、さらに詳しくは、タイプライタ,ディスプレイ,プ
リンタ,および写植装置などに利用するアウトライン文
字フォント作成装置に係るものである。
〔従来の技術〕
従来から、この種のアウトライン文字フォント作成装
置としては、文字フォントのアウトライン(輪郭)をデ
ータとして記憶し、ディスプレイ装置上に表示される当
該文字フォントのアウトラインに対して、必要に応じて
拡大,縮小,回転などの処理を施すと共に、これをドッ
トパターンに展開することで、種々のサイズ,傾きなど
をもつ高品質の文字フォント出力を得る方式が提案され
ており、この装置においては、手書きの文字デザインな
どをスキャナーにより読み取ってアウトライン化するこ
とで、そのアウトラインデータを効率よく作成すること
が行なわれる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のように操作される従来のアウト
ライン文字フォント作成装置においては、文字フォント
の全体をディスプレイ装置上に表示させる際に、これを
縮小表示させることが多く、このために、表示されるア
ウトラインの各部,特に、垂直,水平部分としてのアウ
トライン部分が極めて不明確で、複数の線分が同一の垂
直,水平線上に存在することの確認も非常に困難であ
り、この結果として、アウトライン上に垂直,水平部分
が多く存在するところの,例えば、漢字文字フォントデ
ータの作成には、多くの手数を必要としたり、高解像度
のディスプレイ装置を必要とするなどの問題点があっ
た。
この発明は、従来のこのような問題点を解消するため
になされたもので、その目的とするところは、特に、表
示のための高解像度のディスプレイ装置を必要とせず
に、アウトライン上での垂直,水平部分の確認と、それ
に、複数の線分が同一の垂直,水平線上に存在すること
の確認とを容易かつ迅速に行ない得るようにして、低コ
ストで効率のよい文字フォントの作成を可能にした,こ
の種のアウトライン文字フォント作成装置を提供するこ
とである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、この発明に係るアウトラ
イン文字フォント作成装置においては、文字フォントの
アウトライン中での垂直線分,水平線分の少なくとも一
部を、他の線分と判別可能に表示する手段を設けたもの
であり、また、判別表示される各線分の座標を選択する
手段,および選択された座標の線分を、他の線分と判別
可能に表示する手段を設けたものである。
すなわち,この発明は、ディスプレイ装置,および当
該ディスプレイ装置上に作成しようとする文字フォント
を表示させる手段と、前記ディスプレイ装置上に表示さ
れる文字フォントの座標を入力する手段と、前記文字フ
ォントを、曲線分,もしくは直線分からなるアウトライ
ンとして作成する過程で、当該アウトライン中の垂直線
分,水平線分の少なくとも一部を、他の線分と判別可能
に表示する手段とを備えたことを特徴とするアウトライ
ン文字フォント作成装置である。
また、前記構成において、アウトライン中の垂直線
分,水平線分の少なくとも一部を、他の線分と判別可能
に表示する手段には、当該判別表示される各線分の座標
を選択する手段,および当該選択された座標の線分を、
他の線分と判別可能に表示する手段を設けたことを特徴
とするアウトライン文字フォント作成装置である。
〔作用〕 従って、この発明のアウトライン文字フォント作成装
置では、文字フォントのアウトライン中での垂直線分,
水平線分の少なくとも一部を、他の線分と判別可能に表
示する手段を設けたから、本来的に、垂直,水平である
べき線分が、それぞれ所期通りに垂直,水平になってい
るか否かを容易に判断でき、また、判別表示される各線
分の座標を選択すると共に、選択された座標の線分を、
他の線分と判別可能に表示させるときは、例えば、本
来,一直線上にあるべき垂直線分,水平線分のずれなど
を容易に検出し得るのである。
〔実 施 例〕
以下、この発明に係るアウトライン文字フォント作成
装置の一実施例による手段につき、第1図ないし第7図
を参照して詳細に説明する。
第1図はこの実施例を適用するアウトライン文字フォ
ント作成装置の概要を示すブロック図であり、また、第
2図はアウトライン文字フォントの通常表示の態様例を
示す説明図である。
すなわち、第1図に示す実施例装置による構成の場
合、アウトライン文字フォント作成装置においては、ま
ず、ディスプレイ装置1上にあって、例えば、メニュ
ー,マウスカーソルなどを表示させておき、ついで、当
該表示に伴う操作者のキーボード装置2およびマウス3
による文字フォントの作成入力に対して、装置側では、
ROM5およびRAM6上のプログラムに従うCPU4の制御によ
り、そのアウトラインを次第に変形させると共に、作成
途上のアウトラインについては、逐次ディスプレイ装置
1上に表示させる。
こゝで、この時点での作成過程にある文字フォント
が、従来の場合での作成された文字フォントに該当し、
この文字フォントは、例えば、これが漢字“亜”の場合
であれば、第2図に示されている如く、前記ディスプレ
イ装置1上に通常態様として表示され、かつこのように
して作成された文字フォントは、RAM6上に内部データと
して格納されるほか、同時に、当該文字フォントのデー
タを、別に外部記憶装置7に保存させることも可能であ
る。
なお、前記装置構成において、マウス3の代わりにダ
ブレット,ライトペンなどを備える構成,また、マウス
3がなくてキーボード装置2のみを入力手段として備え
る構成,さらには、出力手段としてプリンタを加える構
成なども、それぞれ容易に考え得るところである。
次に、この実施例によるアウトライン文字フォントの
作成例として、前記と同様に、漢字“亜”の場合につい
て述べる。
第3図はこの実施例を適用したアウトライン文字フォ
ント表示,こゝでは、漢字“亜”のアウトライン文字フ
ォント表示の態様例での垂直,水平線分の判別表示を示
す説明図である。
また、第4図は垂直,水平線分の座標表示と、その選
択を示す説明図、第5図は同上第4図の選択に基づく垂
直,水平線分の判別表示を示す説明図であり、第6図は
垂直,水平線分での座標の選択変更後を示す説明図、第
7図は同上第6図の座標選択に基づく垂直,水平線分の
判別表示を示す説明図である。
こゝでは、まず、前記した第2図に示す通常表示にお
ける漢字“亜”のアウトライン形状をディスプレイ装置
1上に作成したとする。
第2図に示されているように、当該漢字“亜”がディ
スプレイ装置1上に縮小表示された場合には、このディ
スプレイ装置1における解像度と、作成されるアウトラ
イン文字フォント8の解像度との差異により、当該ディ
スプレイ装置1上にあっては、見掛け上、垂直(水平)
線として表示された線分が、必ずしも正確に垂直(水
平)線であるという保証はなく、また同時に、当該表示
に関し、これを一見するだけでは、表示中の垂直(水
平)線分とそうでない線分とを見分けるのは極めて困難
である。
そこで、この実施例においては、前記RAM6上の内部デ
ータを基にして、第3図に示されているように、ディス
プレイ装置1上にあって、垂直(水平)線の少なくとも
一部を、例えば、太線化などで強調表示9させ、かつそ
れ以外の部分については、これを通常のまゝとしたアウ
トライン文字フォント10を表示させる。
操作者においては、この一部強調した表示を基にし
て、ディスプレイ装置1上で修正を施すと共に、これに
加えて、第4図に示されている垂直(水平)線分の座標
一覧表示11のうち、こゝでもRAM6の内部データにより、
垂直(水平)線分が存在する座標の表示12(13)での該
当する1要素に選択マーク14(15)を付し、かつ同時
に、第5図に示されているように、当該選択された座標
上の垂直(水平)線分に対してのみ、前記と同様に、太
線化などによる強調表示16(17)をなした表示を行な
う。
続いて、操作者によるキーボード装置2もしくはマウ
ス3への入力により、例えば、第6図に示されているよ
うに、前記した各選択座標(座標選択マーク14,15)を
それぞれ順次に変更(座標変更マーク18,19)する。そ
して、この変更に伴い、ディスプレイ装置1上には、逐
次,第7図に示されているように、同一の直線上にある
垂直(水平)線分の強調表示20(22)がなされ、かつ同
一の直線上にないその他の垂直(水平)線分の通常表示
21(23)がなされるもので、操作者は、これらの各表示
に基づいて順次に再修正を行なうのであり、このように
して、結果的には、所期通りに垂直,水平線となってい
るアウトライン文字フォントデータを効率よく作成し得
るのである。
なお、前記実施例においては、作成される文字フォン
トの強調表示と通常表示とを、アウトラインでの線の太
さの差異によって判別するようにしているが、この他に
も、線の明るさとか色,破線などの表示パターンなどに
よっても判別可能であり、また、実施例では、ディスプ
レイ装置上のみでなく、プリンタ,プロッタなどの出力
装置によるアウトラインの出力においても、同様な垂
直,水平線の判別可能な出力をなし得ることは勿論であ
る。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この発明によれば、ディスプレ
イ装置,および当該ディスプレイ装置上に作成しようと
する文字フォントを表示させる手段と、ディスプレイ装
置上に表示される文字フォントの座標を入力する手段と
を、少なくとも備えるアウトライン文字フォント作成装
置において、文字フォントを、曲線分,もしくは直線分
からなるアウトラインとして作成する過程で、当該アウ
トライン中での垂直線分,水平線分の少なくとも一部
を、他の線分と判別可能に表示する手段を設けたから、
特にあらためて高解像度のディスプレイ装置などを必要
とせずに、垂直,水平であるべき各線分を、それぞれ所
期通りの垂直,水平に正確かつ簡単に作成できるのであ
り、また、判別表示される各線分の座標を選択すると共
に、選択された座標の線分を、他の線分と判別可能に表
示させるようにするときは、各垂直線分相互,および各
水平線分相互のずれなどを容易に検出できるために、同
一方向の各線分間にずれのないアウトライン文字フォン
トデータを効率よく作成し得るなどの優れた特長があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を適用するアウトライン文
字フォント作成装置の概要を示すブロック図、第2図は
同上装置におけるアウトライン文字フォントの通常表示
の態様例を示す説明図、第3図は同上実施例によるアウ
トライン文字フォントの表示態様例での垂直,水平線分
の判別表示を示す説明図、第4図は同上垂直,水平線分
の座標表示と、その選択を示す説明図、第5図は同上第
4図の選択に基づく垂直,水平線分の判別表示を示す説
明図、第6図は同上垂直,水平線分での座標の選択変更
後を示す説明図、第7図は同上第6図の座標選択に基づ
く垂直,水平線分の判別表示を示す説明図である。 1……ディスプレイ装置、 2……キーボード装置、 3……マウス、4……CPU、 5……ROM、6……RAM、 7……外部記憶装置、 8……一般通常表示のアウトライン文字フォント、 9……線分の強調表示、 10……部分強調表示のアウトライン文字フォント、 11……垂直,水平線分の座標一覧表示、 12……垂直線分の座標表示、 13……水平線分の座標表示、 14……垂直線分の強調表示座標選択マーク、 15……水平線分の強調表示座標選択マーク、 16……垂直線分の強調表示、 17……水平線分の強調表示、 18……垂直線分の強調表示座標変更マーク、 19……水平線分の強調表示座標変更マーク、 20……変更後の垂直線分の強調表示、 21……変更後の垂直線分の通常表示、 22……変更後の水平線分の強調表示、 23……変更後の水平線分の通常表示。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスプレイ装置,および当該ディスプレ
    イ装置上に作成しようとする文字フォントを表示させる
    手段と、前記ディスプレイ装置上に表示される文字フォ
    ントの座標を入力する手段と、前記文字フォントを、曲
    線分,もしくは直線分からなるアウトラインとして作成
    する過程で、当該アウトライン中の垂直線分,水平線分
    の少なくとも一部を、他の線分と判別可能に表示する手
    段とを備えたことを特徴とするアウトライン文字フォン
    ト作成装置。
  2. 【請求項2】前記アウトライン中の垂直線分,水平線分
    の少なくとも一部を、他の線分と判別可能に表示する手
    段には、当該判別表示される各線分の座標を選択する手
    段,および当該選択された座標の線分を、他の線分と判
    別可能に表示する手段を設けたことを特徴とする請求項
    1記載のアウトライン文字フォント作成装置。
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