JP2957803B2 - ビデオテープレコーダ - Google Patents

ビデオテープレコーダ

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JP2957803B2 JP4132514A JP13251492A JP2957803B2 JP 2957803 B2 JP2957803 B2 JP 2957803B2 JP 4132514 A JP4132514 A JP 4132514A JP 13251492 A JP13251492 A JP 13251492A JP 2957803 B2 JP2957803 B2 JP 2957803B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号を消去する回
転消去ヘッドを備えたビデオテープレコーダ(以下VT
R)に関するもので、特に消去周波数による記録時の混
変調歪みを防止するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の家庭用VTRでは、映像信号が記
録された磁気テープ上に新たな映像信号を重ね書き或い
はインサート記録を行うとき、全幅固定消去ヘッドによ
り映像信号をテープ幅方向に消去し、その後、記録再生
用回転ヘッドにて新たな映像信号を記録する方法がとら
れているが、記録再生用回転ヘッドが全幅固定消去ヘッ
ドより後段に配置されているため、重ね書き或いはイン
サート記録が開始されてから数秒間は全幅固定消去ヘッ
ドにて消去されない領域が磁気テープ上に生じる。よっ
て、この領域に新たな映像信号が記録されると磁気テー
プ深層に渡って記録されている映像信号(特に色信号)
が完全に書き換えられず、再生時、画面上に虹状のノイ
ズ(以下レインボーノイズと称す)が発生するという問
題があった。
【0003】この問題を解決し、レインボーノイズが発
生しない重ね書き及びインサート記録を実現するため
に、図3に示すような回路が提案されている。(特開昭
59−146407号公報参照)同図において、21,
22は映像信号の記録再生を行なう回転ヘッドであり、
これらは回転シリンダ上に180゜の角度をもって取り
付けられている。23は回転消去ヘッドであり、通常は
記録再生用回転ヘッドの数倍のギャップ長を有し、例え
ば8.5MHzの消去電流が供給され、磁気テープ上に
記録されている映像信号を消去する。尚、ここでは消去
ヘッド23は1個のみであるが、これは回転消去ヘッド
のトラック幅を記録再生用回転ヘッド21,22の2倍
程度に設定し、一度の走査で2本分のビデオトラックを
消去することを想定している。1本づつのトラックに対
し消去を行なうには、消去ヘッドのトラック幅を記録ト
ラック幅と同じにし2個設ければよい。
【0004】さて、回転ヘッド21,22及び23は回
転トランス24で固定側の回路に結合されるのは周知の
通りであり、記録再生用の回転ヘッド21,22は回転
トランス24のチャンネル25,26を介して記録増幅
器35に接続されるとともに、記録再生切換スイッチ2
8,29,30及び31に接続され、更には再生増幅器
32,33に接続されている。
【0005】そして再生時には、記録再生切換スイッチ
28〜31が図示の接続状態になり、回転ヘッド21,
22の出力は回転トランス24のチャンネル25,26
を介して再生増幅器32,33で増幅された後、ヘッド
切換回路34で、各々のヘッドが磁気テープと接触して
いる期間を選択して出力する。記録時には記録再生切換
スイッチ28,30が開放され、29,31が閉じら
れ、記録信号が記録増幅器35を得て回転トランス24
のチャンネル25,26に供給され、回転ヘッド21,
22に記録電流を流すことになる。回転消去ヘッド23
には回転トランス24のチャンネル27を通じて、消去
発振器37の出力を消去信号増幅器36で増幅した消去
電流が供給される。これにより、新たな映像信号を磁気
テープに記録するときは、記録と同時に回転消去ヘッド
23に消去電流を供給するため、記録と記録の継ぎ目で
画像の乱れが生じず、かつレインボーノイズも発生しな
いので、重ね書き及びインサート記録等、テープの編集
に好適である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、消
去発振器37から出力された消去周波数が消去信号増幅
器36を介して回転消去ヘッド23に供給される過程
で、この消去周波数が記録再生用回転ヘッド21,22
に混入され、更にこの状態で映像信号を磁気テープに記
録すると、周波数変調輝度信号のキャリア周波数との間
で混変調歪みを生じるという問題があった。図2aに現
行のVTR規格モード(以下、このモードを標準モード
と称す)の周波数スペクトラムを示す。ここで周波数ス
ペクトラムについて説明すると、まずFys、Fyp、
Fywは各々輝度信号のシンクチップレベル、ペデスタ
ルレベル及びホワイトレベルでのキャリア周波数を示
し、標準モードの場合、Fysは3.4MHz、Fyp
は3.8MHz、Fywは4.4MHz、周波数デビエ
ーションは1MHzである。即ち、消去周波数Frと周
波数変調輝度信号のキャリア周波数、例えばFypとの
間で生じる混変調歪み成分は以下の式によって表され
る。
【0007】
【数1】
【0008】となる。
【0009】標準モードでは、色信号の帯域は629K
Hz±500KHzとされており、上述のように消去周
波数Frを例えば8.5MHzに設定した場合、(Fr
−2Fyp)の差周波数成分が色信号帯域に入り、記録
時、混変調歪みが生じる。
【0010】また近年の家庭用VTRにおいては、磁気
テープの性能の向上や磁気ヘッドの性能の向上等によ
り、現行のVTR規格よりも周波数変調輝度信号の搬送
波周波数を高く設定して記録、再生することにより、標
準モードで記録、再生された画像よりも、解像度の高い
高画質の画像を得る高画質モードの記録再生方法が採用
されている。例えば高画質モードでの周波数スペクトラ
ムは、図2bに示すように、Fysは5.4MHz、F
ypは5.8MHz、Fywは7.0MHz、周波数デ
ビエーションは1.6MHzである。よって高画質モー
ドにおいても消去周波数Frを適切に設定しないと、記
録時に混変調歪みが生じる可能性がある。
【0011】よって、本発明の目的は、標準モード及び
高画質モードの両記録モードにおいて、混変調歪みが生
じない消去周波数に設定したビデオテープレコーダを提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のビデオテープレコーダは、周波数変調映像信
号のキャリア周波数が互いに異なる複数の記録モードの
うち一の記録モードにより磁気テープに記録する記録再
生用回転ヘッドと、前記記録再生用回転ヘッドに先立っ
て前記磁気テープに記録された前記映像信号を消去する
回転消去ヘッドを備え、前記回転消去ヘッドの消去周波
数を前記複数の記録モードのキャリア周波数より十分高
く設定するとともに、混変調歪み成分が色信号帯域に入
らないように消去周波数を設定した構成である。
【0013】
【作用】本発明によれば、回転消去ヘッドの消去周波数
を標準、高画質の両モードのキャリア周波数より十分高
く設定し、かつ、混変調歪み成分が色信号帯域に入らな
いように消去周波数を設定したことにより、モワレのな
い高画質の重ね書き及びインサート記録が行なえる。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図1及び表1、表2を
参照しつつ説明する。
【0015】図1はビデオテープレコーダの記録系を示
す。尚、図4と同じ回路には同じ符号を付し、その説明
は省略する。まず入力端子1に入力された映像信号は低
域フィルタ(LPF)2,3及び帯域フィルタ(BP
F)4に各々供給される。BPF4は入来する映像信号
より搬送波色信号をろ波して色信号記録処理回路5へ出
力する。色信号記録処理回路5は搬送色信号を低域変換
搬送色信号に周波数変換して加算器6に供給する。
【0016】一方、LPF2、くし型フィルタ7、プリ
エンファシス回路8、FM変調器9は標準モード用、L
PF3、くし型フィルタ10、プリエンファシス回路1
1、FM変調器12は高画質モード用の輝度信号記録処
理回路を各々構成している。
【0017】ここで、LPF2,3及びくし型フィルタ
7,10にて入力端子1よりの映像信号からろ波された
両輝度信号は各々プリエンファシス特性を付与され、か
つ、FM変調されてスイッチ回路13の端子13a及び
13bへ出力される。
【0018】スイッチ回路13には、モード選択スイッ
チ等(図示せず)により設定された記録モードに応じた
モード切換信号が端子14を介して供給される。
【0019】従って、記録モードを標準モードとした場
合はスイッチ回路13は端子13a側に切換えられ、一
方、記録モードを高画質モードとした場合はスイッチ回
路13は端子13b側に切換えられる。
【0020】以上のように、記録モードに応じたプリエ
ンファシス特性が付与され、かつ、記録モードに応じた
キャリア周波数でFM変調された周波数変調輝度信号が
スイッチ回路13より加算器6に出力される。
【0021】加算器6は周波数変調輝度信号及び低域変
換搬送波色信号を加算して記録増幅器35、回転トラン
ス24を介して回転ヘッド21,22に供給し、磁気テ
ープに記録する。そして、上記記録系と同時に消去発振
器37を動作させ、消去信号増幅器36を介して回転消
去ヘッド23に消去電流を供給する。
【0022】ところで、周波数変換された色信号の帯域
は、629KHz±500KHzとされており、前述し
たように色信号帯域内に周波数変調輝度信号のFM周波
数デビエーションFy内における2倍の周波数と消去周
波数Frとの差周波数成分が入り込み、記録時に混変調
歪みが生じる可能性がある。
【0023】よって本発明では、上記消去周波数Frを
標準及び高画質モードの両記録モードにおいて、混変調
歪みが生じない値に設定するため、表1及び表2に示す
ように混変調歪み成分を数1の計算により求めた。
【0024】
【表1】
【0025】尚、標準及び高画質モードの各周波数デビ
エーションFyは標準モードで3.4〜4.4MHz、
高画質モードで5.4〜7.0MHzとなっているが、
実際に映像信号として記録される信号帯域は標準モード
で約3.7〜4.4MHz、高画質モードで5.8〜
7.0MHzであるため、この帯域を縦方向のパラメー
タとして50KHz間隔に設定し、また消去周波数Fr
を横方向のパラメータとして500KHz間隔に設定し
た。
【0026】表1より、標準モードの場合、消去周波数
を約10MHz以上に設定することにより混変調歪み成
分が色信号帯域内に発生しない。一方、高画質モードの
場合は消去周波数を11MHz未満に設定することによ
り混変調歪み成分が色信号帯域内に発生しないことが判
った。
【0027】さらに詳細なデータを得るために、表2に
消去周波数Frを9.8MHzから10.6MHZまで
100KHz間隔で変化させたときの混変調歪み成分を
求めた。
【0028】
【表2】
【0029】この結果より、10.2MHzを中心とし
て±200KHz(但し、実際に記録される色信号成分
は629KHzを中心として分布するため、±400K
Hzまで拡大しても殆ど影響はない)の範囲で消去周波
数Frを設定すると、標準及び高画質モードの両記録モ
ードにおいて、色信号帯域内に生じる混変調歪みは発生
はしない。よって、モワレ状のビートノイズが発生しな
い高画質の重ね書き及びインサート記録が行なえる。
【0030】
【発明の効果】上述のごとく本発明によれば、標準及び
高画質モードの両記録モードにおいて、混変調歪みが生
じない消去周波数を計算により求め、最適値を設定する
ことにより、回路構成が簡易で、かつ、モワレが生じな
い高画質の重ね書き及びインサート記録を為すことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるビデオテープレコーダ
を示すブロック図である。
【図2】標準モード及び高画質モードにおける周波数ス
ペクトラムを示す図である。
【図3】従来のビデオテープレコーダの回転消去部を示
す図である。
【符号の説明】
5 色信号記録再生処理回路 8 プリエンファシス回路 9 FM変調器 11 プリエンファシス回路 12 FM変調器 21 記録再生用回転ヘッド 22 記録再生用回転ヘッド 23 回転消去ヘッド 24 回転トランス 37 消去発振器

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数変調映像信号のキャリア周波数が
    互いに異なる複数の記録モードのうち一の記録モードに
    より磁気テープに記録する記録再生用回転ヘッドと、前
    記記録再生用回転ヘッドに先立って前記磁気テープに記
    録された前記映像信号を消去する回転消去ヘッドを備え
    たビデオテープレコーダにおいて、前記回転消去ヘッド
    の消去周波数を前記複数の記録モードのうちいずれの記
    録モードであっても10.0MHzから10.4MHz
    の範囲の周波数であって同一の周波数に設定することを
    特徴とするビデオテープレコーダ。
  2. 【請求項2】 前記消去ヘッドが一個のみであることを
    特徴とする請求項1記載のビデオテープレコーダ。
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