JP2957600B2 - サンルーフ装置 - Google Patents

サンルーフ装置

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、乗用自動車等の乗物の屋根に取付けられて
いて、サンシェードを有しているチルトスライド式のサ
ンルーフ装置に関する。
(従来の技術) 一般に、サンシェード付きチルトスライド式サンルー
フ装置は、乗物屋根の開口部を開閉するルーフパネルの
下方にサンシェードを配置し、開口部の左右両側にルー
フパネルの前部の摺動を安定するパネルレールとサンシ
ェードの摺動を案内するシェードレールを設け、ルーフ
パネルとパネルレールとの間に昇降駆動機構を設けてお
り、この昇降駆動機構を介してルーフパネルを開口部閉
鎖姿勢から前部を中心にして後部を上下方向にチルト動
作させ、且つチルト下げ姿勢から後方移動させて屋根後
部内に収納すると共に、サンシェードはルーフパネルと
独立して人為的に前後動させるか、又はルーフパネルの
後方移動と連動して後方移動させている。
前記パネルレールとシェードレールとは、1本の引抜
き成形されたガイドレール体に2つのガイド部を形成し
たものであり、2つのレールは一体的に平行に形成され
ており、直線状又は屋根形状に略沿わせた円弧状となっ
ている。
ところでガイドレール体は、開口部前部対応位置は開
口部後部対応位置(レール中途部)よりも屋根からの距
離が小さくなっている。これは、ルーフパネルをチルト
下げ姿勢で後方移動したときに、ルーフパネルの前部が
屋根後部の下側に入らなければならないため、ルーフパ
ネル前部とガイドレール体との間の距離、即ち前支持機
構の高さを小さくしているからである。
(発明が解決しようとする課題) 近年、自動車の室内空間を確保した上で屋根を低くす
ることが要望されているため、サンルーフ装置の上下幅
を可及的に薄くする必要が生じ、昇降駆動機構を薄く構
成する技術が多数開発されている。
昇降駆動機構を薄くすると、ルーフパネルの前部を支
持している前支持機構も薄くする必要がある。この前支
持機構はルーフパネルをチルト動作可能に且つ前後摺動
自在にパネルレールに支持するだけであるので、薄く構
成することは比較的容易であるが、ルーフパネルの下方
にサンシェードが位置すると、前支持機構のブラケット
の取付部とサンシェードのフロントスティフナ、ハンド
ル等が上下に重合する位置に配置されているため、干渉
することになる。
そのために、ルーフパネル及びサンシェードの前側の
構造によって、ルーフパネルの後側、サンルーフ装置の
総厚等を薄くすることに限定が加えられることになる。
また、ルーフパネルは開口部閉鎖姿勢からチルト下げ
姿勢までチルト下げ動作をするので、その動作範囲を考
慮してルーフパネル前部とパネルレール前部との距離を
設定しなければならなく、サンルーフ装置の薄化に障害
となっている。
本発の第1の目的は、パネルレールとシェードレール
とを別体に形成して、それらの前部でパネルレールを上
方へシェードレールを下方へ相対的にずらしたサンルー
フ装置を提供することである。
本発明の第2の目的は、パネルレールとシェードレー
ルとを上下にずらした上に、ルーフパネルの開口部閉鎖
姿勢からのチルト下げ動作に連動してサンシェードを後
方移動させるように構成したサンルーフ装置を提供する
ことである。
(課題を解決するための手段) 本発明における課題解決のための第1の具体的構成
は、乗物屋根2に開口部3を開閉するルーフパネル4と
その下方に配置されるサンシェード35とを夫々前後摺動
自在に設け、開口部3の左右両側にルーフパネル4の前
支持機構20の摺動を案内するパネルレール5とサンシェ
ード35の摺動を案内するシェードレール39とを設け、ル
ーフパネル4の後部とパネルレール5との間に、ルーフ
パネル4を開口部閉鎖姿勢ロから前支持機構20を中心に
後部を上下方向にチルト動作させ且つチルト下げ姿勢ハ
から後方移動させる昇降駆動機構12を設けたサンルーフ
装置において、前記パネルレール5とシェードレール39
とを別体に形成すると共に、中途部から前部にいくに従
ってパネルレール5を上方へシェードレール39を下方へ
相対的にずらして配置したことであり、第2の具体的構
成は、第1具体的構成に加えて、ルーフパネル4を開口
部閉鎖姿勢ロからチルト下げ動作させる時の昇降駆動機
構12の駆動に連動してサンシェード35を後方退避すべ
く、前記サンシェード35に当接体43を突設し、昇降駆動
機構12に前記当接体43と係合してサンシェード35を同伴
移動させる係合体44を設けたことである。
(作 用) パネルレール5とシェードレール39とは別体に形成さ
れていて、乗物屋根2に対して独自の位置関係にあり、
中途部から前部にいくに従って、相対的にパネルレール
5は上方へ、シェードレール39は下方へずれていて、そ
のずれた距離だけルーフパネル4とサンシェード35との
間には空間が形成され、前支持機構20の取付部20a及び
サンシェード35の前上部のフロントスティフナ37、ハン
ドル38等を重合配置しても干渉することがない。
換言すると、サンシェード35をルーフパネル4と干渉
しない状態に配置するシェードレール39に対して、パネ
ルレール5の前部を相対的に上方へずらして、前支持機
構20の上下幅を小さくし、ルーフパネル4の後部の昇降
駆動機構12の薄化の障害を除去している。
また、ルーフパネル4を開口部閉鎖姿勢ロから昇降駆
動機構12を介してチルト下げ動作させると、サンシェー
ド35はそれと連動して後方移動し、サンシェード前上部
のフロントスティフナ37、ハンドル38等が前支持機構20
の取付部20aの重合位置から後方へ移動し、取付部20aの
下降による干渉を避ける。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第
1〜10図において、1は自動車等の乗物の中高湾曲状の
屋根2に設けられたサンルーフ装置で、屋根2に形成し
た開口部3をルーフパネル4で開閉自在にしている。2F
はルーフパネル4より前側の屋根前部、2Rは同屋根後部
である。
5は開口部3の左右両側に前後方向に長く配置された
1対のガイドレール(パネルレール)で、屋根2に対し
て固定された枠体6に固定されている。
枠体6には第9図に示すように、前フレーム14F、後
フレーム14R及び中間フレーム14M等がガイドレール5と
共締されており、前後フレーム14F,14Rには樋部14aが形
成され、ドレンパイプ14bが取付けられている。ガイド
レール5にはルーフパネル4を案内するガイド部5a、ケ
ーブル19を挿通したケーブルガイド部5b等が形成されて
いる。
ルーフパネル4は透明なガラス又は合成樹脂で形成さ
れており、その周囲にウェザーストリップ18が取付けら
れており、開口部閉鎖時に開口部3の外郭を形成してい
る垂直壁2aと当接する。ルーフパネル4の下面には枠部
材7が取付けられ、この枠部材7の下面左右部にはブラ
ケット8がボルト8a及びナット8bを介して固定され、こ
のブラケット8の前後部は下向きに折曲されて前支持部
9と後支持部10とが形成されている。この前後支持部9,
10は独立した部材で形成して、独自に枠部材7に固着し
ても良い。
前記前支持部9は前支持体11に連結されて前支持機構
20を構成し、前記ボルト8a及びナット8b等はルーフパネ
ル4における前支持機構20の取付部20aとなっており、
左右ガイドレール5から中央側にずれて配置されてい
る。
後支持部10は昇降駆動機構12のリフタ13に連結されて
いる。
第2〜5図において、前支持体11はガイドレール5の
ガイド部5a内に前後摺動自在に係合された前後1対のシ
ュー15F,15Rと、側方へ突出した前後1対のピン16F,16R
とを有し、前記前支持部9は前支持体11に対面してい
て、ピン16F,16Rに夫々嵌合する溝17F,17Rが形成されて
いる。
前溝17Fはガイドレール5と略平行な水平状の溝で、
挿通された前ピン16Fを前後動を許容しながら支持し、
前ピン16Fと共に摺動手段Aを構成している。後溝17Fは
後上方へ尻上り状に傾斜した溝で、挿通された後ピン16
Rと相対上下動するときにこの後ピン16Rを前後動させる
もので、後ピン16Rと共に前動手段Bを構成している。
ルーフパネル4を第2図実線及び10B図で示す開口部
閉鎖姿勢ロからチルト下げ動作をすると、ルーフパネル
4は枢動手段Aの前ピン16Fを中心に尻上がりにチルト
動作し、ルーフパネル前部が下がる。このとき、後溝17
Rが上昇するため前支持部9は僅かに後方に移動され、
ルーフパネル前部のウェザーストリップ18が屋根前部2F
の垂直壁2aに押付けられるのが回避される。
ルーフパネル4を第2図2点鎖線及び第10A図で示す
チルト上げ姿勢イからチルト下げ動作をさせて開口受閉
鎖姿勢ロにするとき、後溝17Rが後ピン16Rに対して下降
するために、ルーフパネル4は僅かに前方へ移動され、
ルーフパネル後部のウェザーストリップ18が屋根後部2R
の垂直壁2aに衝突するのが回避され、小さい摺動抵抗で
摺接する。
ルーフパネル4を第2図実線で示す開口部閉鎖姿勢ロ
から1点鎖線で示すチルト下げ姿勢ハ(第10C図にも図
示)へ降下させていくと、ルーフパネル4は更に僅少前
方へ移動させ、ルーフパネル後部のウェザーストリップ
18が垂直壁2aから下方へ離脱する。
即ち、第2図において、ルーフパネル4は前ピン16F
を枢支点とする運動の軌跡は1点鎖線で示す前傾状の円
弧軌跡αとなり、後溝17Rによって案内される運動の軌
跡は2点鎖線で示す後傾状の直接軌跡βとなり、ルーフ
パネル4の後端には両方の運動が複合され、前後動が相
殺されて、点線で示す略垂直な直線軌跡γとなり、ルー
フパネル4の前端も同様に略垂直な直線運動となり、ウ
ェザーストリップ18が屋根前後部2F,2Rに衝突したりこ
じれたりするのが回避され、開口部3にスムーズに出入
りする。
尚、前支持機構20は前支持体11に溝17F,17Rを、前支
持部9にピン16F,16Rを夫々設けてもよく、前支持機構
取付部20aは枢動手段Aよりも後方に位置していてルー
フパネル4のチルト動作時に上下動する。この取付部20
aを枢動手段Fと前後方向同一位置にして上下動を生じ
させないようにすることも可能である。
第2、3、6、7図において、昇降駆動機構12は前記
リフタ13と、このリフタ13を上下揺動させるカム体21と
を有している。リフタ13は前端が枢支ピン22を介して後
支持部10に連結され、この枢支ピン22にカムフォロァ23
が嵌装されている。リフタ13は中途部と後端とに一側方
に突出したカム係合体24,25を有し、このカム係合体24,
25の間に他側方へ突出した支持ピン26を有し、この支持
ピン26がガイドレール5のガイド部5a内に前後摺動自在
かつ回動自在に係合している。
カム体21は前部に取付体27が固定され、この取付体27
はケーブルガイド部5b内に挿入された摺動部27aを有
し、この摺動部17aはケーブル19に連結されていて、ケ
ーブル19を図外の手動ハンドル又は電動モータ等によっ
て押引駆動することによって、カム体21は前後移動され
る。
カム体21の後部にはガイド部5a内を摺動するシュー28
を有しており、このシュー28と前記摺動部27aとによっ
て、カム体21はガイドレール5に対して左右方向にガタ
付かないように構成されている。但し、ガイドレール5
にガイド部5aと対向するガイド部を形成し、カム体21に
そのガイド部内を摺動するシューを設けて、カム体21を
より安定した状態で前後移動できるようにしても良い。
前記カム体21にはリフタ13と対向する面に、第1カム
係合体24が係合する第1カム溝29と、第2カム係合体25
が係合する第2カム溝30とが形成され、カム体21の前上
面にはカムフォロァ23を案内するカム面31が形成されて
いる。
第1、第2カム溝29,30及びカム面31には、ルーフパ
ネル4が開口部閉鎖姿勢ロにあるとき、カム体21を若干
前後動してもリフタ13を昇降させない水平部20a,30a,31
aが形成されている。第2図においては、この開口部閉
鎖姿勢ロのときのカム体21の位置を示している。
水平部29a,31aの前端から前下方へ、カム体21の後方
移動によってリフタ13を降下させる下げカム部29b,31b
が形成され、第2カム溝の水平部30aの前端は第1カム
溝29によって開放されている。
水平部29a,31aの後端から後上方へカム体21の前方移
動によってリフタ12を上昇させる上げカム部29c,31cが
形成され、上げカム部29cはカム体21の上面から上方に
開放されていて、上側にカム面はなく下側にのみカム面
が形成され、リフタ13の上昇動作の最終を担当する。リ
フタ13は支持ピン26を中心にして上下揺動するため、上
昇動作のとき、支持ピン26より後上方の第2カム係合体
25は下降動作をし、そのため第2カム溝30は水平部30a
の後端から後下方に傾斜した上げカム部30cを有し、こ
の上げカム部30cは上げカム部31cよりも案内長さが長
く、リフタ13の最上位までの上昇動作を担当する。
第2図1点鎖線及び第10C図に示すチルト下げ姿勢ハ
からカム体21を前方移動していくと、主にカム面31の下
げカム部31bによってカムフォロァ23が持上げられるこ
とによって、リフタ13は支持ピン26を中心とするチルト
上げ動作をし、第1カム係合体24を下げカム部29bとの
協働作用はリフタ13の上動の自由を規制する。
カム体21を次に前方移動していくと、主に水平部29a,
31aがカムフォロァ23及びカム係合体24と関与して、リ
フタ13の不動を維持し、カム体21を第2図及び第10図B
に示す位置から更に前方移動していくと、主に第1カム
溝29の上げカム部29cが第1カム係合体24と協働して、
リフタ13を最上位まで持上げる。この際、第2カム係合
体25は第2カム溝30と協働して、リフタ13の上動の自由
を規制し、ルーフパネル4のガタ付きを阻止する。
第2図2点鎖線及び第10A図に示すチルト上げ姿勢イ
からカム体21を後方移動する際、リフタ13の下降は支持
ピン26と第2カム溝30の上げカム部30c及び第2カム係
合体25との協働によって制御され、円滑に下降していく
ため、第1カム係合体24が第1カム溝29の上げカム部29
cに落下衝突するということはなく、第1カム係合体24
は上げカム部29cに滑らかに摺接していく。同様にカム
フォロァ23もカム面31の上げカム部31cに円滑に摺接し
ていき、第1カム係合体24が下げカム部29bに、カムフ
ォロァ23が下げカム部31bに当接するとき、第2カム係
合体25は第2カム溝30から抜け出る。
ルーフパネル4がチルト下げ姿勢ハにあるときから、
カム体21を後方移動すると、リフタ13はカムフォロァ23
が下げカム部31bに係合したままルーフパネル4を引張
り、屋根後部2Rの下方へ収納する。
第1、3〜5図において、35はルーフパネル4の下方
に配置されたサンシェードで、開口部3の下方で左右ガ
イドレール5と前フレーム14F及び中間フレーム14Mによ
って形成される内開口部36を開閉自在であり、この内開
口部36が実質的な天井窓となっている。
サンシェード35は板金等の板材35aの下面に装飾材35b
を張っており、板材35aの前上部に上方突出状のフロン
トスティフナ37を取付け、その下方にハンドル38を設け
ており、このハンドル38を介してルーフパネル4を独立
して人為的に前後動させる。サンシェード35は内開口部
36を閉鎖したとき、フロントスティフナ37及びハンドル
38等は前支持機構20の取付部20aの下方の略重合する位
置に存在する。
このサンシェード35の前後動を案内するシェードレー
ル39は、ルーフパネル4用のガイドレール5と別個に形
成されて、その内側面(内開口部36側)に取付けられて
いる。
前記ガイドレール5は第1、2図に示すように略水平
に位置し、屋根2が中高であることを利用し、その前部
よりも中途部が屋根2から離れており、前記シェードレ
ール39は従来技術ではこのガイドレール5と全長平行に
配置されていたが、ここでは中途部から前部にかけて下
向き傾斜しており、相対的にガイドレール5が上方へ、
シェードレール39が下方に位置がずらされている。
シェードレール39は後部から中途部(開口部3の後部
又は中途部)までガイドレール5のガイド部5aと平行で
あり、その高さはシェードレール39のほうが高くなって
いるが同一でもよく、その中途部から前端まで下向き傾
斜していて、側面視においてガイド部5aと交差してい
る。
但し、シェードレール39とガイド部5aとは交差しなく
とも良く、シェードレール39を水平にし、ガイド部5aの
前部を上向き傾斜させても良い。
シェードレール39とガイドレール5とは、中途部から
後部にかけて、第6図に示すように、一方にアリ溝40が
他方にアリ柄41が夫々形成されていて、それらの係合に
より連結されており、前部は第3、4、9図に示すよう
に、連結具42を介して連結されている。
第3、8〜10図において、サンシェード35の後側上面
にはシェードレール39の上方へ突出した正面視L字形
(又はコ字形)の当接体43が設けられ、前記カム体21の
後部に固定のブラケット46にはシェードレール39の上方
まで突出して当接体43と当接係合可能な係合体44が設け
られ、当接体43と係合体44とによって連動手段45が構成
されている。
この連動手段45は、ルーフパネル4を開口部閉鎖姿勢
ロからチルト下げ動作をさせるとき、カム体21が第2図
及び第10B図に示す位置から後方移動すると、係合体44
が当接体43に係合して、サンシェード35を後方へ同伴移
動させる。
これによって、開口部閉鎖姿勢ロ時では前支持機構20
の取付部20aの下方の略重合位置に位置していたサンシ
ェード35の前上部のフロントスティフナ37等は、第10C
図に示すチルト下げ姿勢ハに至るまでに後方へずらさ
れ、ルーフパネル4のチルト下げ動作によって取付部20
aが下降しても、その下方には干渉物がない状態とな
る。
ルーフパネル4がチルト下げ姿勢ハから後方移動する
際も、連動手段45は作用するので、開口部3と内開口部
36とは同時に開放される。開口部3を閉鎖する際は、連
動手段45は作用されないので、サンシェード35は人為的
に閉動作させる。
(発明の効果) 以上詳述した本発明によれば、パネルレール5とシェ
ードレール39とを別体にして、中途部から前部にいくに
従って、パネルレール5を上方へシェードレール39を下
方へ相対的にずらして配置しているので、前支持機構20
を取付けているルーフパネル4とサンシェード35の前上
部との干渉を避けるようにできると同時に、前支持機構
20の上下幅を小さくすることができ、サンルーフ装置1
の総厚の薄化が可能になる。
また、ルーフパネル4を開口部閉鎖姿勢ロからチルト
下げ動作させる時の昇降駆動機構12の駆動に連動してサ
ンシェード35を後方退避すべく、前記サンシェード35に
当接体43を突設し、昇降駆動機構12に前記当接体43と係
合してサンシェード35を同伴移動させる係合体44を設け
ているので、ルーフパネル4のチルト下げ動作に伴って
前支持機構取付部20aが下降しても、サンシェード35は
後方移動して干渉を避けることができ、換言すると、前
支持機構20の上下幅をより小さくすることが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示しており、第1図は主にルー
フパネル及びサンシェードの位置関係を示す断面側面
図、第2図は主に前支持機構及び昇降駆動機構を示す断
面側面図、第3図は平面図、第4図は第1図のIV−IV線
断面図、第5〜8図は第2図のV−V線、VI−VI線、VI
I−VII線、VIII−VIII線に夫々相当する断面図、第9図
は分解斜視図、第10図は動作を示す概略側面図で、第10
A図はチルト上げ状態、第10B図は開口部閉鎖状態、第10
C図はチルト下げ状態を夫々示している。 1……サンルーフ装置、2……屋根、3……開口部、4
……ルーフパネル、5……ガイドレール(パネルレー
ル)、12……昇降駆動機構、13……リフタ、20……前支
持機構、20a……取付部、21……カム体、35……サンシ
ェード、36……内開口部、37……フロントスティフナ、
39……シェードレール、45……連動手段、イ……チルト
上げ姿勢、ロ……開口部閉鎖姿勢、ハ……チルト下げ姿
勢。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗物屋根(2)に開口部(3)を開閉する
    ルーフパネル(4)とその下方に配置されるサンシェー
    ド(35)とを夫々前後摺動自在に設け、開口部(3)の
    左右両側にルーフパネル(4)の前支持機構(20)の摺
    動を案内するパネルレール(5)とサンシェード(35)
    の摺動を案内するシェードレール(39)とを設け、ルー
    フパネル(4)の後部とパネルレール(5)との間に、
    ルーフパネル(4)を開口部閉鎖姿勢(ロ)から前支持
    機構(20)を中心に後部を上下方向にチルト動作させ且
    つチルト下げ姿勢(ハ)から後方移動させる昇降駆動機
    構(12)を設けたサンルーフ装置において、 前記パネルレール(5)とシェードレール(39)とを別
    体に形成すると共に、中途部から前部にいくに従ってパ
    ネルレール(5)を上方へシェードレール(39)を下方
    へ相対的にずらして配置したことを特徴とするサンルー
    フ装置。
  2. 【請求項2】ルーフパネル(4)を開口部閉鎖姿勢
    (ロ)からチルト下げ動作させる時の昇降駆動機構(1
    2)の駆動に連動してサンシェード(35)を後方退避す
    べく、前記サンシェード(35)に当接体(43)を突設
    し、昇降駆動機構(12)に前記当接体(43)と係合して
    サンシェード(35)を同伴移動させる係合体(44)を設
    けたことを特徴とする請求項1に記載のサンルーフ装
    置。
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