JP2957557B1 - ボンディング装置のボンディングツール支持機構およびボンディングツールの上下動制御方法 - Google Patents
ボンディング装置のボンディングツール支持機構およびボンディングツールの上下動制御方法Info
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Abstract
【要約】
【課題】 キャピラリィを高速で上下動させることがで
き、また、キャピラリィに適切な時期に押付荷重を負荷
することができるボンディング装置のボンディングツー
ル支持機構と、ボンディングツールの上下動制御方法を
提供する。 【解決手段】 XY方向に駆動制御されるXYテーブル
上に設けられたボンディングヘッド本体51にリニアガ
イド70によりスライダ80を上下動可能に支持すると
ともに、ボンディングヘッド本体51にスライダ80を
駆動するボイスコイルモータ60を取り付け、スライダ
80の下部に荷重センサ82と板ばね81を取り付けて
板ばね81を下方から荷重センサ82に当接させ、板ば
ね81に超音波ホーン90を介してキャピラリィ17を
設ける。そして、荷重センサ82でキャピラリィ17に
Z方向に作用する加重を検出し、検出荷重が所定値を超
える時は荷重制御モードでキャピラリィ17の押付荷重
が一定となるように、検出荷重が所定値以下の時は変位
制御モードでキャピラリィ17の変位速度が一定となる
ようにボイスコイルモータ60を制御する。
き、また、キャピラリィに適切な時期に押付荷重を負荷
することができるボンディング装置のボンディングツー
ル支持機構と、ボンディングツールの上下動制御方法を
提供する。 【解決手段】 XY方向に駆動制御されるXYテーブル
上に設けられたボンディングヘッド本体51にリニアガ
イド70によりスライダ80を上下動可能に支持すると
ともに、ボンディングヘッド本体51にスライダ80を
駆動するボイスコイルモータ60を取り付け、スライダ
80の下部に荷重センサ82と板ばね81を取り付けて
板ばね81を下方から荷重センサ82に当接させ、板ば
ね81に超音波ホーン90を介してキャピラリィ17を
設ける。そして、荷重センサ82でキャピラリィ17に
Z方向に作用する加重を検出し、検出荷重が所定値を超
える時は荷重制御モードでキャピラリィ17の押付荷重
が一定となるように、検出荷重が所定値以下の時は変位
制御モードでキャピラリィ17の変位速度が一定となる
ようにボイスコイルモータ60を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ボンディング装
置のボンディングツール支持機構およびボンディングツ
ールの上下動制御方法、詳しくは、ボンディングヘッド
本体にリニアガイドで案内されて上下に変位するスライ
ダを支持し、このスライダにボンディングツールを取り
付ける支持機構と、ボンディングツールがワイヤをワー
クに押し付ける押付荷重を検出し、この検出荷重に応じ
てボンディングツールの制御モードを切り替え、検出荷
重が所定荷重に満たない時はボンディングツールを一定
速度で目標位置まで上下に移動させ、検出荷重が所定荷
重以上であれば押付荷重を一定に制御する制御方法とに
関する。
置のボンディングツール支持機構およびボンディングツ
ールの上下動制御方法、詳しくは、ボンディングヘッド
本体にリニアガイドで案内されて上下に変位するスライ
ダを支持し、このスライダにボンディングツールを取り
付ける支持機構と、ボンディングツールがワイヤをワー
クに押し付ける押付荷重を検出し、この検出荷重に応じ
てボンディングツールの制御モードを切り替え、検出荷
重が所定荷重に満たない時はボンディングツールを一定
速度で目標位置まで上下に移動させ、検出荷重が所定荷
重以上であれば押付荷重を一定に制御する制御方法とに
関する。
【0002】
【従来の技術】ボンディング装置は、一般に、キャピラ
リィ等のボンディングツールにワイヤを挿通し、このボ
ンディングツールをXYZ方向に移動させてボンディン
グステージ上のワークにボンディングを行う。このよう
なボンディング装置は、図3に示すように、XY方向に
駆動されるXYテーブル(図示せず)上のボンディング
ヘッド本体11に駆動アーム12を支軸13により揺動
自在に取り付け、駆動アーム12の一端を駆動モータ1
4に連結し、また、支軸13に駆動アーム12の揺動を
検出するエンコーダ15を設ける。そして、駆動アーム
12の他端に超音波ホーン16を取り付け、超音波ホー
ン16の一端にキャピラリィ17を、超音波ホーン16
の他端に超音波トランスデューサ18を設けて構成され
る。19はボンディングステージである。
リィ等のボンディングツールにワイヤを挿通し、このボ
ンディングツールをXYZ方向に移動させてボンディン
グステージ上のワークにボンディングを行う。このよう
なボンディング装置は、図3に示すように、XY方向に
駆動されるXYテーブル(図示せず)上のボンディング
ヘッド本体11に駆動アーム12を支軸13により揺動
自在に取り付け、駆動アーム12の一端を駆動モータ1
4に連結し、また、支軸13に駆動アーム12の揺動を
検出するエンコーダ15を設ける。そして、駆動アーム
12の他端に超音波ホーン16を取り付け、超音波ホー
ン16の一端にキャピラリィ17を、超音波ホーン16
の他端に超音波トランスデューサ18を設けて構成され
る。19はボンディングステージである。
【0003】このようなボンディング装置は、駆動モー
タ14により駆動アーム12を支軸13廻りに揺動させ
てキャピラリィ17を上下(Z)方向に変位させ、ま
た、駆動モータ14の駆動力でキャピラリィ17をボン
ディングステージ19上のワークに所定の押付荷重で押
し付ける。続いて、キャピラリィ17がワイヤをワーク
に押し付けた状態で超音波トランスデューサ18により
キャピラリィ17に超音波を印加し、また、ワークを加
熱し、ワイヤをワークに圧着、すなわち、ボンディング
を行う。
タ14により駆動アーム12を支軸13廻りに揺動させ
てキャピラリィ17を上下(Z)方向に変位させ、ま
た、駆動モータ14の駆動力でキャピラリィ17をボン
ディングステージ19上のワークに所定の押付荷重で押
し付ける。続いて、キャピラリィ17がワイヤをワーク
に押し付けた状態で超音波トランスデューサ18により
キャピラリィ17に超音波を印加し、また、ワークを加
熱し、ワイヤをワークに圧着、すなわち、ボンディング
を行う。
【0004】このボンディング装置は、制御開始時には
位置制御モードで駆動モータ14を制御し、所定の条件
が充足されると、荷重制御モードに切り替えて駆動モー
タ14を制御する。すなわち、図4の制御ブロック図に
示すように、位置制御モードにおいては、現在位置カウ
ンタ22がエンコーダ15の出力パルスを計数して現在
位置の信号をCPU21に出力し、CPU21が目標位
置とエンコーダ15の現在位置との差に応じた速度指令
を出力する。ここで、CPU21は、所定の目標移動距
離を一定周期で積算して目標位置を決定し、目標位置と
現在位置との差を判定し、この差が所定値以下であれば
位置制御モードを維持し、差が所定値を超えるとキャピ
ラリィ17がワークに当接したと判定して荷重制御モー
ドに移行する。
位置制御モードで駆動モータ14を制御し、所定の条件
が充足されると、荷重制御モードに切り替えて駆動モー
タ14を制御する。すなわち、図4の制御ブロック図に
示すように、位置制御モードにおいては、現在位置カウ
ンタ22がエンコーダ15の出力パルスを計数して現在
位置の信号をCPU21に出力し、CPU21が目標位
置とエンコーダ15の現在位置との差に応じた速度指令
を出力する。ここで、CPU21は、所定の目標移動距
離を一定周期で積算して目標位置を決定し、目標位置と
現在位置との差を判定し、この差が所定値以下であれば
位置制御モードを維持し、差が所定値を超えるとキャピ
ラリィ17がワークに当接したと判定して荷重制御モー
ドに移行する。
【0005】そして、位置制御モードにおいては、エン
コーダ15の出力パルス信号から周波数−速度変換器2
4により現在速度を求め、加減算器(サミングポイン
ト)23において速度指令から現在速度を減算して電流
指令1を得る。続いて、駆動モータ14への実通電電流
を電流センサ26により検出し、加減算器25において
電流指令1から実通電電流を減算して電流指令2を求
め、この電流指令2により定まる値の電流を駆動モータ
14に通電する。したがって、駆動モータ14は駆動ア
ーム12を一定角速度で揺動、すなわち、キャピラリィ
17を一定速度で上下に変位させる。
コーダ15の出力パルス信号から周波数−速度変換器2
4により現在速度を求め、加減算器(サミングポイン
ト)23において速度指令から現在速度を減算して電流
指令1を得る。続いて、駆動モータ14への実通電電流
を電流センサ26により検出し、加減算器25において
電流指令1から実通電電流を減算して電流指令2を求
め、この電流指令2により定まる値の電流を駆動モータ
14に通電する。したがって、駆動モータ14は駆動ア
ーム12を一定角速度で揺動、すなわち、キャピラリィ
17を一定速度で上下に変位させる。
【0006】また、荷重制御モードにおいては、CPU
21は上述した速度指令の出力を停止(速度指令を0に
固定)して所定の押付電流指令加減算器25に出力す
る。したがって、上述したように、加減算器25におい
て押付電流指令から実通電電流が減算されて電流指令2
が求められ、この電流指令2により定まる電流が駆動モ
ータ14に通電される。そして、駆動モータ14は通電
電流により定まる所定の駆動力を発生してキャピラリィ
17を一定の荷重でワークに押し付ける。この時、速度
指令が0であるためキャピラリィ17にはダンピング特
性が付与される。なお、上述した図4および図4に関す
る説明ではD/A(デジタル・アナログ)変換等に付い
ての説明を省略している。
21は上述した速度指令の出力を停止(速度指令を0に
固定)して所定の押付電流指令加減算器25に出力す
る。したがって、上述したように、加減算器25におい
て押付電流指令から実通電電流が減算されて電流指令2
が求められ、この電流指令2により定まる電流が駆動モ
ータ14に通電される。そして、駆動モータ14は通電
電流により定まる所定の駆動力を発生してキャピラリィ
17を一定の荷重でワークに押し付ける。この時、速度
指令が0であるためキャピラリィ17にはダンピング特
性が付与される。なお、上述した図4および図4に関す
る説明ではD/A(デジタル・アナログ)変換等に付い
ての説明を省略している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のボンディング装置にあっては、目標移動距離を
加算した目標位置と現在位置との差が所定値を超えたこ
とを条件として荷重制御モードに移行するため、キャピ
ラリィ17の変位速度の大小等で移行の時期が変動する
という問題、また、目標位置が所定値に増大するまでに
相当の時間を要するため、適正な時期、すなわち、キャ
ピラリィ17がワークに接触した瞬間に荷重制御モード
に移行することが困難で信頼性に劣るという問題があ
る。特に、後者の問題が著しい場合は、荷重制御モード
への移行がキャピラリィ17に超音波を印加している時
に生じるおそれもあり、このような超音波印加時に荷重
制御モードに移行するとボンディングアーム12の弾性
撓みによりキャピラリィ17の押付荷重が変動し、ワイ
ヤの圧着に悪影響を及ぼす。
た従来のボンディング装置にあっては、目標移動距離を
加算した目標位置と現在位置との差が所定値を超えたこ
とを条件として荷重制御モードに移行するため、キャピ
ラリィ17の変位速度の大小等で移行の時期が変動する
という問題、また、目標位置が所定値に増大するまでに
相当の時間を要するため、適正な時期、すなわち、キャ
ピラリィ17がワークに接触した瞬間に荷重制御モード
に移行することが困難で信頼性に劣るという問題があ
る。特に、後者の問題が著しい場合は、荷重制御モード
への移行がキャピラリィ17に超音波を印加している時
に生じるおそれもあり、このような超音波印加時に荷重
制御モードに移行するとボンディングアーム12の弾性
撓みによりキャピラリィ17の押付荷重が変動し、ワイ
ヤの圧着に悪影響を及ぼす。
【0008】さらに、上述したボンディング装置にあっ
ては、揺動可能に支持されたボンディングアーム12に
キャピラリィ17を取り付け、ボンディングアーム12
を駆動モータ14で揺動駆動するため、その慣性が大き
く、高速動作が困難という問題もある。この発明は、キ
ャピラリィを高速で上下動させることができ、また、キ
ャピラリィに適切な時期(期間)に押付荷重を負荷する
ことができるボンディング装置のボンディングツール支
持機構と、ボンディングツールの上下動制御方法を提供
することを目的とする。
ては、揺動可能に支持されたボンディングアーム12に
キャピラリィ17を取り付け、ボンディングアーム12
を駆動モータ14で揺動駆動するため、その慣性が大き
く、高速動作が困難という問題もある。この発明は、キ
ャピラリィを高速で上下動させることができ、また、キ
ャピラリィに適切な時期(期間)に押付荷重を負荷する
ことができるボンディング装置のボンディングツール支
持機構と、ボンディングツールの上下動制御方法を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明にかかるボンディング装置の
ボンディングツール支持機構は、XY方向に駆動される
ボンディングヘッド本体と、該ボンディングヘッド本体
に取り付けられ、固定子及び可動子からなるボイ スコイ
ルモータと、前記ボンディングヘッド本体に上下方向に
設けられたリニアガイドと、該リニアガイドに上下方向
移動自在に支持され、前記ボイスコイルモータの可動子
に連結されたスライダと、該スライダに板ばねを介して
取り付けられた超音波ホーンと、該超音波ホーンの先端
に設けられたボンディングツールと、前記スライダと前
記板ばねとの間に介設され、ボンディングツールのワー
クに対する荷重を検出する荷重センサと、前記スライダ
の上下動を検出する上下動センサと、を備える。
め、請求項1に記載の発明にかかるボンディング装置の
ボンディングツール支持機構は、XY方向に駆動される
ボンディングヘッド本体と、該ボンディングヘッド本体
に取り付けられ、固定子及び可動子からなるボイ スコイ
ルモータと、前記ボンディングヘッド本体に上下方向に
設けられたリニアガイドと、該リニアガイドに上下方向
移動自在に支持され、前記ボイスコイルモータの可動子
に連結されたスライダと、該スライダに板ばねを介して
取り付けられた超音波ホーンと、該超音波ホーンの先端
に設けられたボンディングツールと、前記スライダと前
記板ばねとの間に介設され、ボンディングツールのワー
クに対する荷重を検出する荷重センサと、前記スライダ
の上下動を検出する上下動センサと、を備える。
【0010】 また、請求項2に記載の発明にかかるボン
ディングツールの上下動制御方法は、ワイヤが挿通され
たボンディングツールをXYテーブルに上下動可能に支
持してボイスコイルモータと連結し、該ボイスコイルモ
ータによりボンディングツールを駆動してボンディング
ツールを上下方向に変位させるとともにワークのへの押
付荷重を調節するボンディングツールの上下動制御方法
において、前記押付荷重を検出し、該検出された押付荷
重が所定荷重に満たない場合は、所定の目標移動距離を
一定周期で加算して目標位置を算出するとともに、該目
標位置から前記ボンディングツールの移動量を減算して
必要移動量を算出し、該必要移動量を前記ボンディング
ツールの変位速度で補正し、該補正値に対応した電流を
前記ボイスコイルモータに通電して前記ボンディングツ
ールの変位速度を一定とする変位制御モードで制御し、
前記検出された押付荷重が所定荷重以上の場合は該検出
された押付荷重を一定とする荷重制御モードで前記ボイ
スコイルモータを駆動制御することを特徴としている。
ディングツールの上下動制御方法は、ワイヤが挿通され
たボンディングツールをXYテーブルに上下動可能に支
持してボイスコイルモータと連結し、該ボイスコイルモ
ータによりボンディングツールを駆動してボンディング
ツールを上下方向に変位させるとともにワークのへの押
付荷重を調節するボンディングツールの上下動制御方法
において、前記押付荷重を検出し、該検出された押付荷
重が所定荷重に満たない場合は、所定の目標移動距離を
一定周期で加算して目標位置を算出するとともに、該目
標位置から前記ボンディングツールの移動量を減算して
必要移動量を算出し、該必要移動量を前記ボンディング
ツールの変位速度で補正し、該補正値に対応した電流を
前記ボイスコイルモータに通電して前記ボンディングツ
ールの変位速度を一定とする変位制御モードで制御し、
前記検出された押付荷重が所定荷重以上の場合は該検出
された押付荷重を一定とする荷重制御モードで前記ボイ
スコイルモータを駆動制御することを特徴としている。
【0011】
【作用】この発明にかかるボンディング装置のボンディ
ングツール支持機構は、ボンディングヘッド本体にリニ
アガイドによりスライダを上下動自在に支持し、スライ
ダにボンディングツールを取り付けてスライダをリニア
アクチュエータにより駆動する。このため、質量が小さ
なスライダを用いて全体の慣性を小さくでき、スライ
ダ、すなわち、ボンディングツールを高速駆動できる。
ングツール支持機構は、ボンディングヘッド本体にリニ
アガイドによりスライダを上下動自在に支持し、スライ
ダにボンディングツールを取り付けてスライダをリニア
アクチュエータにより駆動する。このため、質量が小さ
なスライダを用いて全体の慣性を小さくでき、スライ
ダ、すなわち、ボンディングツールを高速駆動できる。
【0012】 また、この発明にかかるボンディングツー
ルの上下動制御方法は、ボンディングツールの押付荷重
を検出し、この検出荷重が所定荷重以上の場合には押付
荷重を一定とする荷重制御モードでアクチュエータを制
御し、検出荷重が所定荷重に満たない場合はボンディン
グツールの変位速度を一定とする変位制御モードでアク
チュエータを制御するため、ボンディングツールの変位
制御に影響を及ぼすことなく、ボンディングツールに適
切な時期に適切な荷重を付与できる。
ルの上下動制御方法は、ボンディングツールの押付荷重
を検出し、この検出荷重が所定荷重以上の場合には押付
荷重を一定とする荷重制御モードでアクチュエータを制
御し、検出荷重が所定荷重に満たない場合はボンディン
グツールの変位速度を一定とする変位制御モードでアク
チュエータを制御するため、ボンディングツールの変位
制御に影響を及ぼすことなく、ボンディングツールに適
切な時期に適切な荷重を付与できる。
【0013】
【実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1および図2はこの発明の一の実施
の形態にかかるボンディング装置を示し、図1がボンデ
ィングツール支持機構を模式的に示す正面図、図2がボ
ンディングツールの上下動制御方法を示す制御ブロック
図である。なお、前述した図3および図4と同一の部分
には同一の番号を付して一部の説明を割愛する。
照して説明する。図1および図2はこの発明の一の実施
の形態にかかるボンディング装置を示し、図1がボンデ
ィングツール支持機構を模式的に示す正面図、図2がボ
ンディングツールの上下動制御方法を示す制御ブロック
図である。なお、前述した図3および図4と同一の部分
には同一の番号を付して一部の説明を割愛する。
【0014】 図1中、51はボンディングヘッド本体で
あり、ボンディングヘッド本体51は図示しないXYテ
ーブルに設けられる。周知のように、XYテーブルは、
サーボモータ等を有するXY駆動機構によりXY方向に
駆動される。ボンディングヘッド本体51には水平取付
部52aと垂直取付部52bを有する断面略鈎型状のブ
ラケット52が垂設され、水平取付部52aにボイスコ
イルモータ60が設けられ、垂直取付部52bにリニア
ガイド70によりスライダ80が上下動自在に支持され
る。
あり、ボンディングヘッド本体51は図示しないXYテ
ーブルに設けられる。周知のように、XYテーブルは、
サーボモータ等を有するXY駆動機構によりXY方向に
駆動される。ボンディングヘッド本体51には水平取付
部52aと垂直取付部52bを有する断面略鈎型状のブ
ラケット52が垂設され、水平取付部52aにボイスコ
イルモータ60が設けられ、垂直取付部52bにリニア
ガイド70によりスライダ80が上下動自在に支持され
る。
【0015】 ボイスコイルモータ60は、固定子である
ヨーク61に可動子であるボイスコイル62が上下方向
変位可能に組み付けられ、ヨーク61がブラケット52
の水平取付部52aに固定され、ボイスコイルコイル6
2がスライダ80と連結する。このボイスコイルモータ
60は、ボイスコイル62がコントローラ100に接続
され、コントローラ100により制御される。ボイスコ
イル62に給電する配線には電流センサ26が設けら
れ、電流センサ26が通電電流を検出して検出信号をコ
ントローラ100に出力する。
ヨーク61に可動子であるボイスコイル62が上下方向
変位可能に組み付けられ、ヨーク61がブラケット52
の水平取付部52aに固定され、ボイスコイルコイル6
2がスライダ80と連結する。このボイスコイルモータ
60は、ボイスコイル62がコントローラ100に接続
され、コントローラ100により制御される。ボイスコ
イル62に給電する配線には電流センサ26が設けら
れ、電流センサ26が通電電流を検出して検出信号をコ
ントローラ100に出力する。
【0016】 スライダ80は、上述したように、リニア
ガイド70によりブラケット50の垂直取付部51aに
上下動自在に支持され、上部がボイスコイルモータ60
に連結する。リニアガイド70は、ガイドレールに摺動
駒が上下方向走行自在に嵌合した周知のものであって、
リニアエンコーダ(上下動センサ)79が設けられる。
リニアエンコーダ79は、コントローラ100に接続さ
れ、スライダ80の単位変位距離当たり所定数のパルス
をコントローラ100に出力する。
ガイド70によりブラケット50の垂直取付部51aに
上下動自在に支持され、上部がボイスコイルモータ60
に連結する。リニアガイド70は、ガイドレールに摺動
駒が上下方向走行自在に嵌合した周知のものであって、
リニアエンコーダ(上下動センサ)79が設けられる。
リニアエンコーダ79は、コントローラ100に接続さ
れ、スライダ80の単位変位距離当たり所定数のパルス
をコントローラ100に出力する。
【0017】 そして、スライダ80には下部に板ばね8
1と荷重センサ82が取り付けられ、板ばね81に超音
波ホーン90が設けられる。板ばね81は、一端が固定
ねじ83によりスライダ80に固定され、他端が荷重セ
ンサ82に接触し、中間部に超音波ホーン90がホルダ
91により取り付けられる。荷重センサ82は、コント
ローラ100に接続され、板ばね81の接触圧力、すな
わち、板ばね81を介してZ方向に負荷されるキャピラ
リィ17の押付荷重を検出して検知信号をコントローラ
100に出力する。
1と荷重センサ82が取り付けられ、板ばね81に超音
波ホーン90が設けられる。板ばね81は、一端が固定
ねじ83によりスライダ80に固定され、他端が荷重セ
ンサ82に接触し、中間部に超音波ホーン90がホルダ
91により取り付けられる。荷重センサ82は、コント
ローラ100に接続され、板ばね81の接触圧力、すな
わち、板ばね81を介してZ方向に負荷されるキャピラ
リィ17の押付荷重を検出して検知信号をコントローラ
100に出力する。
【0018】 超音波ホーン90には、一端にキャピラリ
ィ17が取り付けられ、他端に超音波振動子95が設け
られる。超音波振動子95は、コントローラ100に接
続され、コントローラ100から給電されて超音波振動
を発生、すなわち、キャピラリィ17を加振する。な
お、19はボンディングステージであり、このボンディ
ングステージ19上にはリードフレーム等のワークが載
置される。
ィ17が取り付けられ、他端に超音波振動子95が設け
られる。超音波振動子95は、コントローラ100に接
続され、コントローラ100から給電されて超音波振動
を発生、すなわち、キャピラリィ17を加振する。な
お、19はボンディングステージであり、このボンディ
ングステージ19上にはリードフレーム等のワークが載
置される。
【0019】 コントローラ100は、図2の制御ブロッ
ク図に表されるように構成され、信号発生器101、比
較器102、カウンタ103、デジタル−アナログ(D
/A)変換器104,105、周波数−速度(F/V)
変換器24、加減算器23,25,106を有する。な
お、述べるまでもないが、このコントローラ100は、
信号発生器101等の一部の構成、あるいは、全部をM
PU等が構成される。
ク図に表されるように構成され、信号発生器101、比
較器102、カウンタ103、デジタル−アナログ(D
/A)変換器104,105、周波数−速度(F/V)
変換器24、加減算器23,25,106を有する。な
お、述べるまでもないが、このコントローラ100は、
信号発生器101等の一部の構成、あるいは、全部をM
PU等が構成される。
【0020】 比較器102は、荷重センサ82が出力す
る検知信号が入力し、検知信号が所定値より大きいか否
かを判定する。この比較器102は、荷重センサ82の
出力信号が所定値以上の場合に所定の判定信号(例えば
1)を、荷重センサ82の出力信号が所定値に満たない
場合に所定の判定信号(例えば、0)を信号発生器10
1に出力する。
る検知信号が入力し、検知信号が所定値より大きいか否
かを判定する。この比較器102は、荷重センサ82の
出力信号が所定値以上の場合に所定の判定信号(例えば
1)を、荷重センサ82の出力信号が所定値に満たない
場合に所定の判定信号(例えば、0)を信号発生器10
1に出力する。
【0021】 信号発生器101は、入力部に比較器10
2が接続し、また、出力部がカウンタ103およびD/
A変換器105と接続する。この信号発生器101は、
比較器102から0の判定信号が入力するとn個のパル
スを含む移動距離指令パルス列をカウンタ103に所定
の間隔(一定周期)で出力し(変位制御モード)、比較
器102から1の判定信号が入力するとD/A変換器1
05に所定のパルス数の荷重指令パルス列を出力する
(荷重制御モード)。なお、この信号発生器101は制
御開始時には変位制御モードが設定される。
2が接続し、また、出力部がカウンタ103およびD/
A変換器105と接続する。この信号発生器101は、
比較器102から0の判定信号が入力するとn個のパル
スを含む移動距離指令パルス列をカウンタ103に所定
の間隔(一定周期)で出力し(変位制御モード)、比較
器102から1の判定信号が入力するとD/A変換器1
05に所定のパルス数の荷重指令パルス列を出力する
(荷重制御モード)。なお、この信号発生器101は制
御開始時には変位制御モードが設定される。
【0022】 カウンタ103は、信号発生器101が出
力する移動距離指令パルス列のパルス数を加算し、リニ
アエンコーダ79が出力するパルス信号のパルス数(実
移動距離)を減算し、演算結果をD/A変換器104に
出力する。D/A変換器104は、カウンタ103の出
力信号をアナログ変換して速度指令を加減算器23に出
力する。D/A変換器105は、上記荷重指令パルス列
をアナログ変換して荷重指令を加減算器106に出力す
る。
力する移動距離指令パルス列のパルス数を加算し、リニ
アエンコーダ79が出力するパルス信号のパルス数(実
移動距離)を減算し、演算結果をD/A変換器104に
出力する。D/A変換器104は、カウンタ103の出
力信号をアナログ変換して速度指令を加減算器23に出
力する。D/A変換器105は、上記荷重指令パルス列
をアナログ変換して荷重指令を加減算器106に出力す
る。
【0023】 F/V変換器24は、リニアエンコーダ7
9が出力するパルス信号を基にスライダ80の速度を算
出し、実速度を加減算器23に出力する。加減算器23
は、速度指令から実速度を減算して電流指令1Aを加減
算器25に出力する。また、D/A変換器105は、荷
重指令パルス列をアナログ信号に変換し、荷重指令を加
減算器106に出力する。加減算器106は、荷重セン
サ82が検出した実荷重を荷重指令から減算し、電流指
令1Bを加減算器25に出力する。
9が出力するパルス信号を基にスライダ80の速度を算
出し、実速度を加減算器23に出力する。加減算器23
は、速度指令から実速度を減算して電流指令1Aを加減
算器25に出力する。また、D/A変換器105は、荷
重指令パルス列をアナログ信号に変換し、荷重指令を加
減算器106に出力する。加減算器106は、荷重セン
サ82が検出した実荷重を荷重指令から減算し、電流指
令1Bを加減算器25に出力する。
【0024】 そして、加減算器25は、電流センサ26
が検知した実通電電流を電流指令1Aまたは電流指令1
Bから減算し、電流指令2を図外の駆動回路に出力す
る。駆動回路は電流指令2に応じた電流をボイスコイル
モータ60のボイスコイル62に通電する。
が検知した実通電電流を電流指令1Aまたは電流指令1
Bから減算し、電流指令2を図外の駆動回路に出力す
る。駆動回路は電流指令2に応じた電流をボイスコイル
モータ60のボイスコイル62に通電する。
【0025】 この実施の形態にあっては、スライダ80
をボンディングヘッド本体51に上下動可能に支持し、
このスライダ80にキャピラリィ17を取り付け、スラ
イダ80をボイスコイルモータ60により駆動してキャ
ピラリィ17をZ方向に変位させる。このため、ボイス
コイルモータ60からキャピラリィ17までの駆動系の
慣性を小さくでき、キャピラリィ17のZ方向の変位速
度を高速化でき、また、チャタリング等の不都合も防止
できる。
をボンディングヘッド本体51に上下動可能に支持し、
このスライダ80にキャピラリィ17を取り付け、スラ
イダ80をボイスコイルモータ60により駆動してキャ
ピラリィ17をZ方向に変位させる。このため、ボイス
コイルモータ60からキャピラリィ17までの駆動系の
慣性を小さくでき、キャピラリィ17のZ方向の変位速
度を高速化でき、また、チャタリング等の不都合も防止
できる。
【0026】 そして、ボイスコイルモータ60への通電
は、荷重センサ82の出力信号を基に制御モードを切り
替え、荷重センサ82により検出された荷重が所定値よ
り小さい場合は変位制御モードで、荷重センサ82によ
り検出された荷重が所定値以上の場合は荷重制御モード
で制御する。すなわち、キャピラリィ17をワークとの
接触位置まで変位させる場合は荷重センサ82の検出荷
重が小さいため変位制御モードで制御し、キャピラリィ
17がワークに接触すると検出荷重が増大するため荷重
制御モードに移行して荷重制御モードで制御する。
は、荷重センサ82の出力信号を基に制御モードを切り
替え、荷重センサ82により検出された荷重が所定値よ
り小さい場合は変位制御モードで、荷重センサ82によ
り検出された荷重が所定値以上の場合は荷重制御モード
で制御する。すなわち、キャピラリィ17をワークとの
接触位置まで変位させる場合は荷重センサ82の検出荷
重が小さいため変位制御モードで制御し、キャピラリィ
17がワークに接触すると検出荷重が増大するため荷重
制御モードに移行して荷重制御モードで制御する。
【0027】 ここで、変位制御モードにおいては、カウ
ンタ103で信号発生器101が出力するパルス信号の
パルス数を加算、リニアエンコーダ79が出力するパル
ス信号のパルス数を減算して目標移動距離を算出する。
そして、この目標移動距離をD/A変換器104でアナ
ログ変換して速度指令を得、この速度指令から実速度と
実電流を減算してボイスコイルモータ60への通電電流
である電流指令2を求め、この電流指令2により定まる
電流をボイスコイルモータ60のボイスコイル62に通
電する。このため、キャピラリィ17を一定の速度でZ
方向に変位させることができる。
ンタ103で信号発生器101が出力するパルス信号の
パルス数を加算、リニアエンコーダ79が出力するパル
ス信号のパルス数を減算して目標移動距離を算出する。
そして、この目標移動距離をD/A変換器104でアナ
ログ変換して速度指令を得、この速度指令から実速度と
実電流を減算してボイスコイルモータ60への通電電流
である電流指令2を求め、この電流指令2により定まる
電流をボイスコイルモータ60のボイスコイル62に通
電する。このため、キャピラリィ17を一定の速度でZ
方向に変位させることができる。
【0028】 また、キャピラリィ17がワークに接触し
て荷重センサ82の検出荷重が所定値を超えると、荷重
制御モードに移行する。荷重制御モードにおいては、信
号発生器101は指令信号の出力を停止して荷重指令パ
ルス列を出力し、この荷重指令パルス列がD/A変換器
105でアナログ変換されて荷重指令として加減算器1
06に入力する。そして、加減算器106は、荷重指令
から実荷重を減算した電流指令1Bを加減算器25に出
力し、上述した変位制御モードと同様に、加減算器25
において電流指令1Bから実電流が減算されて電流指令
2が求められる。したがって、ボイスコイルモータ60
には、キャピラリィ17に作用する押付荷重を一定とす
る電流が通電される。
て荷重センサ82の検出荷重が所定値を超えると、荷重
制御モードに移行する。荷重制御モードにおいては、信
号発生器101は指令信号の出力を停止して荷重指令パ
ルス列を出力し、この荷重指令パルス列がD/A変換器
105でアナログ変換されて荷重指令として加減算器1
06に入力する。そして、加減算器106は、荷重指令
から実荷重を減算した電流指令1Bを加減算器25に出
力し、上述した変位制御モードと同様に、加減算器25
において電流指令1Bから実電流が減算されて電流指令
2が求められる。したがって、ボイスコイルモータ60
には、キャピラリィ17に作用する押付荷重を一定とす
る電流が通電される。
【0029】 ここで、上述した変位制御モードから荷重
制御モードへの移行は、荷重センサ82の検知出力が所
定値を超えたこと、すなわち、キャピラリィ17の押付
荷重が所定値を超えたことを条件とするため、キャピラ
リィ17がワークに接触した時に行われる。このため、
キャピラリィ17に常に一定のタイミングで荷重を付与
でき、また、超音波を印加している時に荷重が変動する
ことも防止できる。
制御モードへの移行は、荷重センサ82の検知出力が所
定値を超えたこと、すなわち、キャピラリィ17の押付
荷重が所定値を超えたことを条件とするため、キャピラ
リィ17がワークに接触した時に行われる。このため、
キャピラリィ17に常に一定のタイミングで荷重を付与
でき、また、超音波を印加している時に荷重が変動する
ことも防止できる。
【0030】 上述したように、この実施の形態では、荷
重センサ82によりキャピラリィ17に負荷される荷重
を検出し、キャピラリィ17に負荷される荷重が所定値
以下であればキャピラリィ17を目標位置に向けて一定
速度でZ方向に変位させ、所定値を超えると荷重制御モ
ードに移行してキャピラリィ17がワイヤをワークに押
し付ける荷重を一定に維持する。このため、キャピラリ
ィ17に適正な荷重を付与でき、また、荷重付与までの
時間の損失を少なくでき、さらに、超音波印加時に荷重
が変動することも防止でき、ワイヤの圧着に高い信頼性
が得られる。
重センサ82によりキャピラリィ17に負荷される荷重
を検出し、キャピラリィ17に負荷される荷重が所定値
以下であればキャピラリィ17を目標位置に向けて一定
速度でZ方向に変位させ、所定値を超えると荷重制御モ
ードに移行してキャピラリィ17がワイヤをワークに押
し付ける荷重を一定に維持する。このため、キャピラリ
ィ17に適正な荷重を付与でき、また、荷重付与までの
時間の損失を少なくでき、さらに、超音波印加時に荷重
が変動することも防止でき、ワイヤの圧着に高い信頼性
が得られる。
【0031】 なお、述べるまでもないが、上述した荷重
制御モードおよび位置制御モードにおける制御手法はア
クチュエータとの関連で適宜選択できる。すなわち、こ
の実施の形態ではアクチュエータとしてボイスコイルモ
ータを用いるため、上述した制御手法を採用するが、ア
クチュエータとしてステップモータ等を採用した場合は
当然に異なる構成の制御回路を用いる。
制御モードおよび位置制御モードにおける制御手法はア
クチュエータとの関連で適宜選択できる。すなわち、こ
の実施の形態ではアクチュエータとしてボイスコイルモ
ータを用いるため、上述した制御手法を採用するが、ア
クチュエータとしてステップモータ等を採用した場合は
当然に異なる構成の制御回路を用いる。
【0032】 また、上述した実施の形態では、荷重セン
サの検出荷重が所定値を超えた時に荷重制御モードに移
行するが、ボイスコイルモータ60のボイスコイル62
に通電される電流あるいは電圧を検出し、この電流値等
が所定値を超えた場合に荷重制御モードに移行すること
も可能である。さらに、図2の制御ブロック図において
は伝達関数を明示しないが、伝達関数は適宜定められる
ことは述べるまでもない。
サの検出荷重が所定値を超えた時に荷重制御モードに移
行するが、ボイスコイルモータ60のボイスコイル62
に通電される電流あるいは電圧を検出し、この電流値等
が所定値を超えた場合に荷重制御モードに移行すること
も可能である。さらに、図2の制御ブロック図において
は伝達関数を明示しないが、伝達関数は適宜定められる
ことは述べるまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
ボンディング装置のボンディングツール支持機構によれ
ば、ボンディングヘッドに上下方向に直線移動する取付
部材をリニアガイドで支持して設け、このリニアガイド
に超音波ホーンを介してボンディングツールを取り付け
るため、ボンディングツールの駆動系の慣性を小さくで
き、ボンディングツールを高速で変位させることができ
る。
ボンディング装置のボンディングツール支持機構によれ
ば、ボンディングヘッドに上下方向に直線移動する取付
部材をリニアガイドで支持して設け、このリニアガイド
に超音波ホーンを介してボンディングツールを取り付け
るため、ボンディングツールの駆動系の慣性を小さくで
き、ボンディングツールを高速で変位させることができ
る。
【0034】 また、この発明にかかるボンディングツー
ルの上下動制御方法によれば、ボンディングツールに作
用する荷重を検出し、この検出荷重が所定値に満たない
場合はボンディングツールの変位速度を制御し、検出荷
重が所定値以上になるとボンディングツールによる押付
荷重を一定とする荷重制御モードに移行するため、ボン
ディングツールの目標位置への制御性を損なうことなく
キャピラリィに適正な荷重を適正なタイミングで付与で
き、ボンディングに高い信頼性が得られる。
ルの上下動制御方法によれば、ボンディングツールに作
用する荷重を検出し、この検出荷重が所定値に満たない
場合はボンディングツールの変位速度を制御し、検出荷
重が所定値以上になるとボンディングツールによる押付
荷重を一定とする荷重制御モードに移行するため、ボン
ディングツールの目標位置への制御性を損なうことなく
キャピラリィに適正な荷重を適正なタイミングで付与で
き、ボンディングに高い信頼性が得られる。
【図1】この発明の一の実施の形態にかかるボンディン
グ装置を示し、ボンディングツールの支持部を模式的に
示す正面図である。
グ装置を示し、ボンディングツールの支持部を模式的に
示す正面図である。
【図2】同ボンディング装置のボンディングツールの上
下動を制御用の制御ブロック図である。
下動を制御用の制御ブロック図である。
【図3】従来のボンディング装置のボンディングツール
支持部を示す模式図である。
支持部を示す模式図である。
【図4】同ボンディング装置のボンディングツールの上
下動制御用の制御ブロック図である。
下動制御用の制御ブロック図である。
17 キャピラリィ(ボンディングツール) 19 ボンディングステージ 24 周波数−速度変換器 51 ボンディングヘッド本体 60 ボイスコイルモータ(アクチュエータ) 61 ヨーク 62 ボイスコイル 70 リニアガイド 79 リニアエンコーダ 80 スライダ 81 板ばね 82 荷重センサ 90 超音波ホーン 100 コントローラ 101 信号発生器 103 カウンタ
Claims (2)
- 【請求項1】 XY方向に駆動されるボンディングヘッ
ド本体と、 該ボンディングヘッド本体に取り付けられ、固定子及び
可動子を備えたボイスコイルモータと、 前記ボンディングヘッド本体に上下方向に設けられたリ
ニアガイドと、 該リニアガイドに上下方向移動自在に支持され、前記ボ
イスコイルモータの可動子に連結されたスライダと、該スライダに板ばねを介して取り付けられた超音波ホー
ンと、 該超音波ホーンの先端に設けられたボンディングツール
と、 前記スライダと前記板ばねとの間に介設され、ボンディ
ングツールのワークに対する荷重を検出する荷重センサ
と、 前記スライダの上下動を検出する上下動センサと、 を備
えることを特徴とするボンディング装置のボンディング
ツール支持機構。 - 【請求項2】 ワイヤが挿通されたボンディングツール
をXYテーブルに上下動可能に支持してボイスコイルモ
ータと連結し、該ボイスコイルモータによりボンディン
グツールを駆動してボンディングツールを上下方向に変
位させるとともにワークのへの押付荷重を調節するボン
ディングツールの上下動制御方法において、 前記押付荷重を検出し、該検出された押付荷重が所定荷
重に満たない場合は、所定の目標移動距離を一定周期で
加算して目標位置を算出するとともに、該目標位置から
前記ボンディングツールの移動量を減算して必要移動量
を算出し、該必要移動量を前記ボンディングツールの変
位速度で補正し、該補正値に対応した電流を前記ボイス
コイルモータに通電して前記ボンディングツールの変位
速度を一定とする変位制御モードで制御し、前記検出さ
れた押付荷重が所定荷重以上の場合は該検出された押付
荷重を一定とする荷重制御モードで前記ボイスコイルモ
ータを駆動制御することを特徴とするボンディングツー
ルの上下動制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10145800A JP2957557B1 (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | ボンディング装置のボンディングツール支持機構およびボンディングツールの上下動制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10145800A JP2957557B1 (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | ボンディング装置のボンディングツール支持機構およびボンディングツールの上下動制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2957557B1 true JP2957557B1 (ja) | 1999-10-04 |
JPH11340273A JPH11340273A (ja) | 1999-12-10 |
Family
ID=15393454
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10145800A Expired - Fee Related JP2957557B1 (ja) | 1998-05-27 | 1998-05-27 | ボンディング装置のボンディングツール支持機構およびボンディングツールの上下動制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109923652A (zh) * | 2016-09-07 | 2019-06-21 | 株式会社新川 | 导线接合装置 |
CN116509625A (zh) * | 2023-06-06 | 2023-08-01 | 广东麦特维逊医学研究发展有限公司 | 一种位移促动装置及其工作方法 |
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