JP2957310B2 - 複写機光学系の速度制御装置 - Google Patents

複写機光学系の速度制御装置

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JP2957310B2
JP2957310B2 JP13528991A JP13528991A JP2957310B2 JP 2957310 B2 JP2957310 B2 JP 2957310B2 JP 13528991 A JP13528991 A JP 13528991A JP 13528991 A JP13528991 A JP 13528991A JP 2957310 B2 JP2957310 B2 JP 2957310B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機光学系の速度制
御装置に関し、特に複写機光学系をホームポジションに
戻す場合の速度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複写機の光学系は、電動機によ
り原稿画像を走査する場合には複写倍率に応じた一定の
速度で移動するが、ホームポジションに戻る場合には可
能な限り高速、短時間で移動することが望ましい。この
場合、光学系が高速で戻ると、慣性のためにホームポジ
ションに正確に停止させることが困難となり、また、ク
ラッチやブレーキによりそれぞれ減速、停止させた場合
に機械的なショックが大きくなる。
【0003】従来、この種の速度制御装置は、特開昭6
4−3637号公報に示すように、光学系が所定の第1
の制動開始位置に到達したときに所定の目標速度になる
ように最適レギュレータ制御を行い、この制御により光
学系が所定の目標速度以下に減速したときに、この目標
速度の定常時の状態量を新たな初期値として最適レギュ
レータ制御を行い、光学系が所定の第2の制動開始位置
に到達したときに停止モードに移行するように構成され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、連続コ
ピー枚数が多い場合、電動機が長時間の運転により発熱
して電機子の抵抗が増加し、減速電圧が一定の場合にも
かかわらず電流の流れが少なくなり、減速用の発生トル
クが小さくなる。したがって、上記従来の複写機光学系
の速度制御装置では、所定の制動開始位置から制動を開
始するので、所定の制動開始位置から制動を開始しても
光学系が所定のホームポジションに停止せず、最悪の場
合には筐体に衝突するという問題点がある。
【0005】なお、上記問題点は、制動開始位置をホー
ムポジションからより遠く設定すれば解決することがで
きる。しかしながら、この場合にはホームポジションの
戻る時間が長くなってコピー時間が長くなる。
【0006】本発明は上記従来の問題点に鑑み、光学系
を駆動する電動機の発熱にかかわらず光学系をホームポ
ジションに正確に停止させることができ、また、コピー
時間を高速化することができる複写機光学系の速度制御
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の手段は、複写機光学系が電動機によりコピー
毎に走査終了位置からホームポジションまで戻る場合
に、光学系の第1の減速開始位置から電動機の回転速度
が所定の速度まで低下する間第1の逆転用電圧を電動
機に印加し、光学系の第2の減速開始位置から停止位置
まで第2の逆転用電圧を電動機に印加して速度制御を行
う複写機光学系の速度制御装置において、前回のコピー
時の前記光学系の第1の減速開始位置から電動機の回転
速度が所定の速度まで低下する間の移動距離が比較的長
い場合に、今回のコピー時の第1の逆転用電圧を前回と
等しくし、前記移動距離が比較的短い場合に、今回のコ
ピー時の第1の逆転用電圧を前回より小さくする制御手
段を備え、前記制御手段は、1枚目のコピーを行う場合
に、電動機が発熱していても光学系がホームポジション
に停止するように、第1の逆転用電圧を最大値にするこ
を特徴とする。
【0008】
【0009】第の手段は、第1の手段と同様の前提の
複写機光学系の速度制御装置において、前回のコピー時
の前記光学系の第1の減速開始位置から電動機の回転速
度が所定の速度まで低下する間の移動距離が比較的長い
場合に、今回のコピー時の第1の逆転用電圧を前回と等
しくし、前記移動距離が比較的短い場合に、今回のコピ
ー時の第1の逆転用電圧を前回より小さくする制御手段
を備え、前記制御手段は、今回のコピー時の第1の逆転
用電圧が最大値の場合に、前記第1の減速開始位置がホ
ームポジションから比較的遠い位置になるようにし、今
回の第1の逆転用電圧を小さくする場合に、前記第1の
減速開始位置がホームポジションから比較的近い位置に
なるようにすることを特徴とする。
【0010】第の手段は、第1および第2の手段にお
ける制御手段が、前回のコピー時の第2の減速開始位置
における光学系の速度が所定の速度より大きい場合に、
今回のコピー時の第1の逆転用電圧を大きくし、前回の
コピー時の第2の減速開始位置における光学系の速度が
所定の速度より小さい場合に、今回のコピー時の第1の
逆転用電圧を小さくすることを特徴とする。
【0011】第の手段は、第1ないし第3の手段にお
ける制御手段が、前回のコピー時の第2の減速開始位置
における光学系の速度が所定の速度より大きい場合に、
今回のコピー時の第2の逆転用電圧を大きくし、前回の
コピー時の第2の減速開始位置における光学系の速度が
所定の速度より小さい場合に、今回のコピー時の第2の
逆転用電圧を小さくすることを特徴とする。
【0012】
【作用】第1の手段では上記構成により、1枚目のコピ
ーを行う場合に電動機の第1の逆転用電圧が最大値にセ
ットされ、したがって、例えば電源がオンの後長時間経
過し、1枚目のコピーを行う場合に電動機が発熱してい
ても光学系をホームポジションに停止させることができ
る。
【0013】
【0014】第の手段では、今回のコピー時の第1の
逆転用電圧が最大値の場合に第1の減速開始位置がホー
ムポジションから比較的遠い位置に設定され、今回の第
1の逆転用電圧を小さくする場合に第1の減速開始位置
がホームポジションから比較的近い位置に設定されるの
で、電動機の発熱にかかわらず光学系をホームポジショ
ンに正確に停止させることができ、また、コピー動作
高速化することができる。
【0015】第の手段では、前回のコピー時の第2の
減速開始位置における光学系の速度により今回のコピー
時の第1の逆転用電圧が最適化され、したがって、電動
機が徐々に発熱、冷却した場合と急激に発熱、冷却した
場合にも光学系をホームポジションに正確に停止させる
ことができ、また、コピー動作の低速化を防止すること
ができる。
【0016】第の手段では、前回のコピー時の第2の
減速開始位置における光学系の速度により今回のコピー
時の第2の逆転用電圧が最適化され、したがって、光学
系をホームポジションに正確に停止させることができ
る。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係る複写機光学系の速度制御装置
の一実施例を示すブロック図、図2は図1の速度制御装
置により制御される光学系を示す要部斜視図、図3は図
1の速度制御装置において電動機の印加電圧と光学系の
速度の関係を説明するためのグラフ、図4は図1の速度
制御装置の概略動作を説明するためのフローチャート、
図5は図4の1枚目のコピー動作の詳細を説明するため
のフローチャート、図6ないし図8は図4の2枚目以降
のコピー動作の詳細を説明するためのフローチャートで
ある。
【0018】図1において、マイクロコンピュータ1
は、マイクロプロセッサ(μ)2と、マイクロプロセッ
サ2のプログラムが予め格納されたリードオンリメモリ
(ROM)3と、マイクロプロセッサ2の作業エリア等
を有するランダムアクセスメモリ(RAM)4を有し、
マイクロプロセッサ2は、ROM3のプログラムにより
図4〜図8に示すような処理を実行する。
【0019】マイクロコンピュータ1のマイクロプロセ
ッサ2と、ROM3とRAM4は、バスを介して指令発
生回路5と、電動機駆動用インタフェース(I/F)6
と光学系検出用インタフェース10とに接続されてお
り、電動機8の駆動回路7は、例えばパワーMOSFE
Tにより構成されている。指令発生回路5は、光学系1
1の移動方向等をマイクロプロセッサ2に指令し、電動
機駆動用インタフェース6は、マイクロプロセッサ2に
より指令されたデジタル値を駆動回路7のパワーMOS
FETの動作用パルス信号に変換し、駆動回路7はこの
パルス信号に応じて電動機8の印加電圧を制御する。
【0020】電動機8は駆動回路7からの駆動電圧に応
じた速度で光学系11を移動させ、また、光学系11の
移動方向および移動速度は、電動機8の回転方向と回転
速度をインクリメンタルエンコーダ9が検出することに
より検出される。光学系検出用インタフェース10はイ
ンクリメンタルエンコーダ9の出力パルスをカウントす
るとともに、後述する光学系11のホームポジションセ
ンサHPSの検出信号を識別してマイクロコンピュータ
1に出力する。
【0021】次に、図2を参照して光学系11の詳細な
構成を説明する。この光学系11は、原稿を照明するた
めの光源31aと図示省略の第2ミラー、第3ミラーを
一体で支持するためのミラーベースMB1と原稿の反射
光を第2ミラーの方向に反射するための第1ミラー31
dを支持するためのミラーベースMB2とを有し、第2
ミラーの反射光は第3ミラーにより反射されて図示省略
の感光ドラム上に導かれる。
【0022】ミラーベースMB1,MB2は、2本のレ
ール32,33に沿って水平方向(図示フィード方向A
及びリターン方向B)に一体で往復移動可能に支持され
ている。ミラーベースMB1の一端34はワイヤ35に
固定され、また、この一端34には、光学系11がホー
ムポジションHPに位置することを検出するための垂直
片34aが設けられている。ワイヤ35はプーリ36,
37に巻回され、プーリ37は電動機8により回転す
る。したがって、電動機8が正転または逆転すると、ワ
イヤ35が移動し、ミラーベースMB1,MB2はそれ
に伴って移動する。
【0023】垂直片34aの移動径路にはホームポジシ
ョンセンサHPSが配置されている。ホームポジション
センサHPSは、例えばフォトインタラプタにより構成
され、垂直片34aが光路を遮断すると、光学系11が
ホームポジションHPに位置することを検出する。な
お、光学系11のホームポジションHPは、垂直片34
aの後端CがホームポジションセンサHPSの光路を横
切った後数ミリ程度リターン方向Bに移動した位置であ
る。
【0024】次に、図3を参照し、本実施例の速度制御
装置において電動機8の印加電圧と光学系11の速度と
の関係を説明する。光学系11がフィード方向Aに移動
し、原稿画像を走査して走査最終位置に到達した後、比
較的高い一定のリターン用印加電圧が電動機8に印加さ
れると、光学系11は、リターン方向Bに移動を開始し
て一定の高速度になる(位置RSから第1の減速開始位
置RAの間)。光学系11が第1の減速開始位置RAに
到達すると、比較的高い逆転用電圧UA-B が電動機8に
印加され(第1の減速開始位置RAから電動機8が所定
の速度以下になる位置RBの間)、光学系11の速度が
漸減する。
【0025】次いで、電動機8が所定の速度以下になる
と、比較的低い一定のリターン用電圧が電動機8に印加
され(位置RBと第2の減速開始位置RCの間)、光学
系11は、位置RBをやや過ぎた位置から一定の低速度
になる。光学系11が第2の減速開始位置RCに到達す
ると、比較的低い逆転用電圧すなわち停止用逆転電圧U
C-D が電動機8に印加され(第2の減速開始位置RCと
停止位置RDの間)、光学系11は速度を再度漸減して
停止位置RDで停止する。なお、位置RSから第1の減
速開始位置RAの間と、位置RBと第2の減速開始位置
RCの間は、積分型最適制御である。
【0026】ここで、連続コピーを行う場合、本実施例
では、今回のコピー時の第1の減速開始位置RAは、前
回のコピー時の第1の減速開始位置RAから電動機8が
所定の速度以下になる位置RBまでの移動距離XA-B に
より決定される。また、今回のコピー時の比較的高い逆
転用印加電圧UA-B は、前回のコピー時の第2の減速開
始位置RCの速度YLASTにより決定され、同様に、比較
的低い逆転用印加電圧UC-D は、前回のコピー時の第2
の減速開始位置RCの速度YLASTにより決定される。
【0027】そして、複写機の電源がオンになった後1
枚目のコピーを行う場合には、第1の減速開始位置RA
の初期値は、電動機8が発熱した場合にも光学系11が
ホームポジションHPに正確に停止するように、電動機
8が発熱しない場合よりホームポジションより比較的遠
い位置が選択され、同様に、比較的高い逆転用印加電圧
UA-B は、電動機8が発熱しない場合より小さい値が選
択される。したがって、電源がオンになって電動機8が
発熱し、1枚目のコピーを行う場合にその電機子の抵抗
が高くなっても光学系11をホームポジションHPに正
確に停止させることができる。
【0028】また、電機子の抵抗が増加すると、比較的
高い逆転用印加電圧UA-B が大きくても、第1の減速開
始位置RAから電動機8が所定の回転速度以下になる位
置RBまでの移動距離XA-B が大きくなる。そこで、2
枚目以降のコピーを行う場合に、前回の移動距離XA-B
が所定の値より大きいときには前回の比較的高い逆転用
印加電圧UA-B を用い、この第1の印加電圧UA-B が最
大値の場合に減速開始位置RAをホームポジションHP
から比較的遠い位置にセットする。他方、電機子の抵抗
が増加しない場合には前回の移動距離XA-B が所定の値
より小さいので、前回の比較的高い逆転用印加電圧UA-
B を小さくして第1の減速開始位置RAをホームポジシ
ョンHPから比較的近い位置にセットする。
【0029】さらに、本実施例では、逆転用印加電圧U
A-B は、前回の第2の逆転開始位置RCにおける速度Y
LASTにより決定される。前回の速度YLASTが所定の値よ
り大きい場合、すなわち、電機子の抵抗が増加して位置
RA〜RB間の減速が小さい場合、今回の逆転用印加電
圧UA-B を大きく設定する。また、前回の速度YLASTが
所定の値より大きくても、長時間コピーを行わない場合
には電機子の抵抗が減少するので、移動距離XA-B が小
さくならないように今回の逆転用印加電圧UA-B を小さ
く設定する。
【0030】また、比較的小さい逆転用印加電圧UC-D
も同様に、前回の第2の逆転開始位置RCにおける速度
YLASTにより決定される。前回の速度YLASTが所定の値
より大きい場合には、光学系11が筐体に衝突しないよ
うに、今回の逆転用印加電圧UC-D を大きく設定し、前
回の速度YLASTが所定の値より小さい場合には、光学系
11がホームポジションHPに正確に停止するように今
回の逆転用印加電圧UC-D を小さく設定する。
【0031】次に、図4を参照して図1の速度制御装置
を概略動作を説明する。まず、ステップS1において、
電源がオンになるとRAM3や周辺回路をイニシャライ
ズする初期設定ルーチンを実行し、次いで、1枚目のコ
ピーを行う場合にはステップS2からステップS3に進
み、図5に詳しく示すようなルーチンを実行する。ま
た、2枚目以降のコピーを行う場合にはステップS2か
らステップS4に進み、図6ないし図8に詳しく示すよ
うなルーチンを実行する。
【0032】次に、図5を参照して1枚目のコピー動作
の詳細を説明する。なお、図5は、光学系11がフィー
ド方向に移動した後リターン方向に移動を開始し、図3
に示す位置RS以降のプログラムを示す。ステップP1
1では、高速コピーを行うために最適制御により、比較
的高い一定のリターン用印加電圧を電動機8に印加す
る。したがって、この最適制御により、光学系11の摩
擦力が変動したり、電動機8の電機子の抵抗が変化して
も光学系11を目標速度で制御することができる。
【0033】続くステップP12では第1の減速開始位
置RAに光学系11が到達したか否かを判別し、到達し
た場合にステップP13に進む。ステップP13では、
比較的高い逆転用印加電圧UA-B を、電源がオンになっ
てもコピーが長時間行われず、電動機8が発熱した場合
にも光学系11がホームポジションHPに正確に停止す
る最大値UMAX に設定する。続くステップP14では、
光学系11が位置RBに到達したか否かを判別し、到達
した場合にステップP15に進む。ここで、位置RB
は、位置RBと第2の減速開始位置RCの間において積
分型最適制御の目標速度とサンプリング時間の遅れを考
慮して、目標速度より高い場合の値である。
【0034】ステップP15では、第1の減速開始位置
RAと位置RBの間の移動距離XA-B をRAM4にセッ
トし、後述するように2枚目以降の制御に用いる。次い
で、ステップP16において、位置RBから第2の減速
開始位置RCまでの間、最適制御により、比較的低い一
定のリターン用印加電圧を電動機8に印加し、第2の減
速開始位置RCに到達するとステップP17からステッ
プP18に進む。なお、第2の減速開始位置RCは、ホ
ームポジションHPの領域に数mm程度進んだ位置であ
る。
【0035】ステップP18では、第2の減速開始位置
RCにおける光学系11の速度YLASTにより停止用逆転
電圧UC-D を決定する。すなわち、速度YLASTが目標速
度より小さい場合には停止用逆転電圧UC-D を基準値よ
り小さく設定し(ステップP19)、速度YLASTと目標
速度が等しい場合には停止用逆転電圧UC-D を基準値に
設定し(ステップP20)、速度YLASTが目標速度より
大きい場合には停止用逆転電圧UC-D を基準値より大き
く設定する(ステップP21)。なお、この停止用逆転
電圧UC-D は、上記3通りではなく、より細分化して制
御するようにしてもよい。
【0036】次いで、ステップP22において電動機8
の逆転を検知したか否かを判別し、電動機8の逆転を検
知するとステップP23に進み、電動機8に対する電圧
印加を停止して1枚目のコピー制御を終了する。
【0037】次に、図6ないし図8を参照して2枚目以
降のコピー動作の詳細を説明する。まず、ステップP3
1において、前述したステップP15においてセットさ
れた1枚目、または後述するステップP47においてセ
ットされた前回のコピー時の第1の減速開始位置RAと
位置RBの間の移動距離XA-B により、2枚目以降の比
較的高い逆転用印加電圧UA-B を決定する。この前回の
移動距離XA-B は、比較的高い逆転用印加電圧UA-B と
電機子の抵抗により決定されるので、電機子の抵抗が前
回より徐々に小さくなった場合には今回の逆転用印加電
圧UA-B を、第2の減速開始位置RCの速度YLASTが目
標速度になるように今回の移動距離XA-B を少なくする
ための所定値α分だけ小さくし(ステップP32)、ス
テップP36に進む。
【0038】また、電機子の抵抗が前回より小さく、か
つ前回の移動距離XA-B が大きい場合には逆転用印加電
圧UA-B を小さくし(ステップP33)、ステップP3
6に進む。電機子の抵抗が前回より徐々に大きくなった
場合には前回の逆転用印加電圧UA-B を再度設定し(ス
テップP34)、ステップP35に進む。ステップP3
5では、この逆転用印加電圧UA-Bと最大値UMAX を比
較し、等しくない場合にはステップP36に進み、等し
い場合にはステップP37に進む。
【0039】ステップP36では、逆転用印加電圧UA-
B が最大値UMAX より小さいので第1の減速開始位置R
AをホームポジションHPより比較的近い位置にセット
し、ステップP37では、逆転用印加電圧UA-B が最大
値UMAX であるので第1の減速開始位置RAをホームポ
ジションHPより比較的遠い位置にセットする。
【0040】続くステップP38では、光学系11がフ
ィード(フォワード)方向に移動するための積分型最適
制御を行う。なお、この速度制御は、変倍率に応じた目
標速度で制御を行う。次いで、ステップP39、P40
において、前述したステップP11、P12の場合と同
様に、位置RSから第1の減速開始位置RAまでのリタ
ーン方向の最適制御を行い、光学系11が第1の減速開
始位置RAに到達するとステップP41に進む。
【0041】ステップP41では、前回の第2の減速開
始位置RBにおける速度YLASTにより今回の逆転用印加
電圧UA-B を決定する。すなわち、前回の速度YLASTが
所定の速度以下の場合には前回の逆転用印加電圧UA-B
をそのままセットして(ステップP42)ステップP4
6に進む。また、前回の速度YLASTが所定の速度よりや
や大きい場合には、電機子の抵抗の増加分とコピー枚数
を考慮した値βを前回の逆転用印加電圧UA-B に加算し
て今回の逆転用印加電圧UA-B をセットし(ステップP
43)、ステップP44に進む。また、前回の速度YLA
STが所定の速度よりかなり大きい場合には、光学系11
がホームポジションHPに確実に停止するように今回の
逆転用印加電圧UA-B を最大値UMAX に決定し(ステッ
プP45)、ステップP46に進む。
【0042】ステップP44では、ステップP43にお
いてセットされた逆転用印加電圧UA-B と最大値UMAX
を比較し、印加電圧UA-Bが最大値UMAX 以上の場合に
ステップP45に分岐して今回の逆転用印加電圧UA-B
を最大値UMAX に設定する。印加電圧UA-B が最大値U
MAX 未満の場合にはステップP46に進み、以下、ステ
ップP46〜P55では、図5に示すステップP14〜
P23の場合と同様に、位置RBから停止位置RDまで
の制御を行う。
【0043】すなわち、ステップP46では、光学系1
1が位置RBに到達したか否かを判別し、到達した場合
にステップP47に進む。ここで、位置RBは、位置R
Bと第2の減速開始位置RCの間において積分型最適制
御の目標速度とサンプリング時間の遅れを考慮して、目
標速度より高い場合の値である。
【0044】ステップP47では、今回の第1の減速開
始位置RAと位置RBの間の移動距離XA-B をRAM4
にセットし、次回のコピー時の制御に用いる。次いで、
ステップP48において、位置RBから第2の減速開始
位置RCまでの間、最適制御により、比較的低い一定の
リターン用印加電圧を電動機8に印加し、第2の減速開
始位置RCに到達するとステップP49からステップP
50に進む。
【0045】ステップP50では、前回の第2の減速開
始位置RCにおける光学系11の速度YLASTにより停止
用逆転電圧UC-D を決定する。すなわち、前回の速度Y
LASTが目標速度より小さい場合には停止用逆転電圧UC-
D を基準値より小さく設定し(ステップP51)、前回
の速度YLASTと目標速度が等しい場合には停止用逆転電
圧UC-D を基準値に設定し(ステップP52)、前回の
速度YLASTが目標速度より大きい場合には停止用逆転電
圧UC-D を基準値より大きく設定する(ステップP5
3)。なお、この停止用逆転電圧UC-D は、上記3通り
ではなく、より細分化して制御するようにしてもよい。
【0046】次いで、ステップP54において電動機8
の逆転を検知したか否かを判別し、電動機8の逆転を検
知するとステップP55に進み、電動機8に対する電圧
印加を停止して今回のコピー制御を終了する。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、複写機光学系が電動機によりコピー毎に走査終了
位置からホームポジションまで戻る場合に、光学系の第
1の減速開始位置から電動機の回転速度が所定の速度ま
で低下する間第1の逆転用電圧を電動機に印加し、光
学系の第2の減速開始位置から停止位置まで第2の逆転
用電圧を電動機に印加する制御を行なう際、1枚目のコ
ピーを行う場合に、電動機が発熱していても光学系がホ
ームポジションに停止するように、第1の逆転用電圧を
最大値にするように設定する制御手段を備えたので、例
えば電源がオンの後長時間経過し、1枚目のコピーを行
う場合に電動機が発熱していても光学系をホームポジシ
ョンに停止させることができる。
【0048】
【0049】請求項記載の発明は、複写機光学系が電
動機によりコピー毎に走査終了位置からホームポジショ
ンまで戻る場合に、光学系の第1の減速開始位置から電
動機の回転速度が所定の速度まで低下する間、第1の逆
転用電圧を電動機に印加し、光学系の第2の減速開始位
置から停止位置まで第2の逆転用電圧を電動機に印加す
る制御を行なう際、今回のコピー時の第1の逆転用電圧
が最大値の場合に、前記第1の減速開始位置がホームポ
ジションから比較的遠い位置になるように設定し、今回
の第1の逆転用電圧を小さくする場合に、前記第1の減
速開始位置がホームポジションから比較的近い位置に
るように設定するので、電動機の発熱にかかわらず光学
系をホームポジションに正確に停止させることができ、
また、コピー動作を高速化することができる。
【0050】請求項記載の発明は、前回のコピー時の
第2の減速開始位置における光学系の速度が所定の速度
より大きい場合に、今回のコピー時の第1の逆転用電圧
を大きくし、前回のコピー時の第2の減速開始位置にお
ける光学系の速度が所定の速度より小さい場合に、今回
のコピー時の第1の逆転用電圧を小さくするように設定
するので、電動機が徐々に発熱、冷却した場合と急激に
発熱、冷却した場合にも光学系をホームポジションに正
確に停止させることができ、また、コピー動作の低速化
を防止することができる。
【0051】請求項記載の発明は、前回のコピー時の
第2の減速開始位置における光学系の速度が所定の速度
より大きい場合に、今回のコピー時の第2の逆転用電圧
を大きくし、前回のコピー時の第2の減速開始位置にお
ける光学系の速度が所定の速度より小さい場合に、今回
のコピー時の第2の逆転用電圧を小さくするので、光学
系をホームポジションに正確に停止させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複写機光学系の速度制御装置の一
実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の速度制御装置により制御される光学系を
示す要部斜視図である。
【図3】図1の速度制御装置において電動機の印加電圧
と光学系の速度の関係を説明するためのグラフである。
【図4】図1の速度制御装置を概略動作を説明するため
のフローチャートである。
【図5】図4の1枚目のコピー動作の詳細を説明するた
めのフローチャートである。
【図6】図4の2枚目以降のコピー動作の詳細を説明す
るためのフローチャートであり、図7および図8と一体
となって一つの処理を示す。
【図7】図4の2枚目以降のコピー動作の詳細を説明す
るためのフローチャートであり、図6および図8と一体
となって一つの処理を示す。
【図8】図4の2枚目以降のコピー動作の詳細を説明す
るためのフローチャートであり、図6および図7と一体
となって一つの処理を示す。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 8 電動機 9 エンコーダ 11 光学系

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複写機光学系が電動機によりコピー毎に
    走査終了位置からホームポジションまで戻る場合に、光
    学系の第1の減速開始位置から電動機の回転速度が所定
    の速度まで低下する間、第1の逆転用電圧を電動機に印
    加し、光学系の第2の減速開始位置から停止位置まで第
    2の逆転用電圧を電動機に印加して速度制御を行う複写
    機光学系の速度制御装置において、 前回のコピー時の前記光学系の第1の減速開始位置から
    電動機の回転速度が所定の速度まで低下する間の移動距
    離が比較的長い場合に、今回のコピー時の第1の逆転用
    電圧を前回と等しくし、前記移動距離が比較的短い場合
    に、今回のコピー時の第1の逆転用電圧を前回より小さ
    くする制御手段を備え 前記制御手段は、1枚目のコピーを行う場合に、電動機
    が発熱していても光学系がホームポジションに停止する
    ように、第1の逆転用電圧を最大値にする ことを特徴と
    する複写機光学系の速度制御装置。
  2. 【請求項2】 複写機光学系が電動機によりコピー毎に
    走査終了位置からホームポジションまで戻る場合に、光
    学系の第1の減速開始位置から電動機の回転速度が所定
    の速度まで低下する間、第1の逆転用電圧を電動機に印
    加し、光学系の第2の減速開始位置から停止位置まで第
    2の逆転用電圧を電動機に印加して速度制御を行う複写
    機光学系の速度制御装置において、 前回のコピー時の前記光学系の第1の減速開始位置から
    電動機の回転速度が所定の速度まで低下する間の移動距
    離が比較的長い場合に、今回のコピー時の第1の逆転用
    電圧を前回と等しくし、前記移動距離が比較的短い場合
    に、今回のコピー時の第1の逆転用電圧を前回より小さ
    くする制御手段を備え、 前記制御手段は、今回のコピー時の第1の逆転用電圧が
    最大値の場合に、前記第1の減速開始位置がホームポジ
    ションから比較的遠い位置になるようにし、今回の第1
    の逆転用電圧を小さくする場合に、前記第1の減速開始
    位置がホームポジションから比較的近い位置になるよう
    にすることを特徴とする複写機光学系の速度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前回のコピー時の第2
    の減速開始位置における光学系の速度が所定の速度より
    大きい場合に、今回のコピー時の第1の逆転用電圧を大
    きくし、前回のコピー時の第2の減速開始位置における
    光学系の速度が所定の速度より小さい場合に、今回のコ
    ピー時の第1の逆転用電圧を小さくすることを特徴とす
    る請求項1または2記載の複写機光学系の速度制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前回のコピー時の第2
    の減速開始位置における光学系の速度が所定の速度より
    大きい場合に、今回のコピー時の第2の逆転用電圧を大
    きくし、前回のコピー時の第2の減速開始位置における
    光学系の速度が所定の速度より小さい場合に、今回のコ
    ピー時の第2の逆転用電圧を小さくすることを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれか1項に記載の複写機光学
    系の速度制御装置。
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