JP2957236B2 - 磁性多層膜 - Google Patents
磁性多層膜Info
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- H01F10/3281—Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer the exchange coupling being asymmetric, e.g. by use of additional pinning, by using antiferromagnetic or ferromagnetic coupling interface, i.e. so-called spin-valve [SV] structure, e.g. NiFe/Cu/NiFe/FeMn only by use of asymmetry of the magnetic film pair itself, i.e. so-called pseudospin valve [PSV] structure, e.g. NiFe/Cu/Co
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Description
に関する。
れた構成をもつ人工格子は、バルク状の金属とは異なっ
た特性を示すために、近年注目されるようになってき
た。
磁性金属薄膜と反強磁性金属薄膜とを交互に積層した磁
性多層膜があり、これまで、鉄−クロム型、ニッケル−
クロム型および鉄−マンガン型(特開昭60−189906号公
報)等の磁性多層膜が知られている。
いて40%を超える磁気抵抗変化を示すという報告もある
(フィジカル・レビュー・レターズ61巻、2472ページ、
1988年)。
(MR素子)であり、各種磁気センサ(MRセンサ)や磁気
ヘッド(MRヘッド)などへの適用が可能である。
出して磁界強度やその変化を測定するものであり、一般
に、室温における磁気抵抗変化率が大きく、動作磁界強
度が小さいことが要求される。
を利用するFe−Ni合金やCo−Ni合金の単層磁性膜が用い
られている。
動作磁界強度は小さいが磁気抵抗変化率が小さい。
変化率は大きいものの動作磁界強度が20kOe程度と極め
て大きいため、MR素子としての実用化が困難である。
作磁界強度を小さくできる人工格子磁性多層膜を提供す
ることにある。
発明者らは、先に、磁気抵抗効果を有する磁性多層膜で
あって、 基体上に、それぞれ厚さ200Å以下の第1の磁性薄膜
と、これと異なる第2の磁性薄膜とを有し、 これら第1および第2の磁性薄膜を、これらが交互に
積層されないように、あるいはブロックごとに積層され
ないように、厚さ200Å以下の非磁性薄膜を介して積層
されている磁性多層膜を提案している。
膜を非磁性薄膜を介して積層した場合の磁気抵抗効果発
現の作用を説明する。
よび磁性薄膜M2がこの順に交互に積層されている積層体
について考える。
すグラフである。
り、Hc1<Hc2である。
外部磁界HをHmaxまで増加させ、さらにHmaxから−Hmax
まで減少させると、M1およびM2の磁化方向、すなわちス
ピンの方向は、下記表1に示されるように変化する。
界を印加したときの磁化方向を+とし、−Hmaxの外部磁
界を印加したときの磁化方向を−とした。
→Hc2のとき、および−Hc1→−Hc2のときは、M1の磁化
方向がM2の磁化方向と逆になる。
と、すなわち、M1におけるスピンの向きがM2におけるス
ピンの向きと逆であると、この積層体に電流を流したと
きに伝導電子がスピン散乱され、積層体の電気抵抗が増
加する。
転するHc1付近において最も抵抗が大きくなるので、M1
を保磁力の小さい材料で構成すれば、動作磁界強度の極
めて小さい磁気抵抗効果素子が実現する。
ことにより、動作磁界強度を自在に設定することができ
る。
とM2とに直接はたらく交換相互作用を調節する役割を果
すものである。
することになるので、交換相互作用によりあたかも1種
類の磁性薄膜のような振る舞いを示し、M1とM2との間で
上記したような磁化の逆転する関係が生じなくなり、磁
気抵抗効果は発現しない。
ぞれM1およびM2単独のものであり、実際に非磁性薄膜を
介してM1とM2とを積層すると、残存する相互作用のため
に必ずしもHc1やHc2において磁化の逆転が生じるとは限
らない。残存する磁性薄膜間の相互作用の程度は非磁性
薄膜の厚さに依存するため、非磁性薄膜の膜厚を変更す
ることにより動作磁界強度を変更することができる。
ついてのものであるが、3層以上の磁性薄膜が積層され
ていて隣り合う磁性薄膜の保磁力が相異なっている場
合、非磁性薄膜を介して隣り合っている一対の磁性薄膜
の全てにおいて上記したような磁化方向の逆転が生じる
ので、磁気抵抗変化率の増強効果が得られる。
だけを用いているが、保磁力がそれぞれ異なる3種以上
の磁性薄膜を用いることにより、磁化方向が逆転する外
部磁界強度を2箇所以上設定でき、動作磁界強度の範囲
を拡大することができる。
性薄膜そのものに生じる異方性磁気抵抗効果が加わるた
め、磁性薄膜を構成する材料に依存してさらに大きな磁
気抵抗変化率が得られることもある。
積層された磁性多層膜に対し、外部磁界Hを印加したと
きの抵抗Rの変化を模式的に示すグラフである。
異方性磁気抵抗効果に起因する抵抗変化であり、R3は、
上記した磁化逆転に起因する抵抗変化である。なお、第
3図では外部磁界Hを零から+Hc1側に印加している
が、外部磁界Hを零から−Hc1側に印加していくと、
R1、R2およびR3は、第2図のR1、R2およびR3に対しそれ
ぞれR軸に対称にあらわれる。
保磁力、その積層数、非磁性薄膜の厚さ等の各種条件を
適当に選択することにより、第3図に示されるHとRと
の関係を表わす曲線の形状を様々に変更することができ
るので、磁気抵抗変化率や動作磁界強度を種々選択で
き、設計の自由度が極めて高い。
なる組成や厚さとすることにより、両磁性薄膜の保磁力
を相異なる値に設定する。
軸の方位が異なる場合交互積層型人工格子における作用
について説明する。
膜M1およびM2それぞれの磁化容易軸の方位を表わす模式
図である。第4a図において、各磁性薄膜中に記された矢
印は、各磁性薄膜中におけるスピンの向きを表わし、外
部磁界が存在しない状態では、スピンの向きは磁化容易
軸の方位と一致している。
した状態を示しており、第4b図における外部磁界H1の強
度よりも第4c図における外部磁界H2の強度の方が大き
い。
す。
より回転し、M1のスピンの向きとM2のスピンの向きとの
なす角度が第4a図に比べ小さくなっている。
の方向とほぼ平行になっており、M1のスピンの向きとM2
のスピンの向きとはほぼ平行である。
いて、積層体の電気抵抗には下記のような変化が生じて
いる。
M2のスピンとが平行でないため伝導電子がスピン散乱さ
れ、大きな電気抵抗を示す。
向きとが第4a図の状態に比べ平行に近づいているため、
伝導電子のスピン散乱が減少し、電気抵抗は小さくな
る。
スピンと向きとがほぼ一致しているため、伝導電子は殆
どスピン散乱されず、電気抵抗は極小となる。
2層の磁性薄膜の交互積層体において、磁界印加により
電気抵抗が変わる磁気抵抗効果が発現する。
最大であり、外部磁界強度が増加するにつれて抵抗が減
少する。外部磁界強度増加に対する抵抗減少の割合は、
磁性薄膜の異方性エネルギーおよび保磁力に依存し、異
方性エネルギーおよび保磁力が小さいほど磁性薄膜のス
ピンが回転し易いため小さな磁界強度で抵抗が減少す
る。
囲に設定することができ、また、外部磁界強度の微小な
変化にも対応することができる。また、磁性薄膜の異方
性エネルギーや保磁力を適宜選択することにより、様々
な特性の磁気抵抗効果を得ることができる。
M1とM2とに直接はたらく交換相互作用を調節する役割を
果たし、本発明において必須のものである。
することになるので、交換相互作用によりあたかも1種
類の磁性薄膜のような振る舞いを示し、外部磁界を印加
しない状態でも第1c図のように両磁性薄膜のスピンの向
きが一致してしまい、上記のような磁気抵抗効果は発現
しない。
は交換相互作用が残存し、その強さは非磁性薄膜の厚さ
に依存して変わるため、磁気抵抗効果を非磁性薄膜の厚
さによって調整することもできる。
磁気抵抗効果をもつものである。
ような第1および第2の磁性薄膜と非磁性薄膜とを用い
る場合、交互積層膜のみならず、ブロック積層膜や、ラ
ンダム積層膜でも、同等の効果が発現することを見出し
た。
積層型の磁性多層膜を提供するものである。
薄膜と、これと異なる第2の磁性薄膜とを有し、 これら第1および第2の磁性薄膜を、これらが交互に
積層されないように、あるいはブロックごとに積層され
ないように、厚さ200Å以下の非磁性薄膜を介して積層
したことを特徴とする磁性多層膜。
力および/または磁化容易軸の方位が異なる上記(1)
に記載の磁性多層膜。
体2上に、2層以上の磁性薄膜を有し、互いに保磁力お
よび/または磁化容易軸の方位の異なる第1および第2
の磁性薄膜M1、M2が、非磁性薄膜Nを介してランダムに
積層される。
々の磁性薄膜が規則性をもった積層順序ではないことを
意味するが、特に第1には、第1および第2の磁性薄膜
M1、M2が交互に積層されてはいないことを意味する。
ブロック同志が積層されていないことを意味する。
シウム、ガラス、けい素単結晶、ガリウム−ヒ素単結晶
など、通常の人工格子に用いられる基体材質から適宜選
択すればよい。
素子に応じて適宜選定すればよい。
応じて下地膜が形成されていてもよい。
好ましく、また、このAu薄膜を真空槽中で150℃程度に
て1時間程度熱処理すると表面が原子オーダーで平滑と
なり、人工格子の下地膜としての効果が高くなる。
成される。
していもよい。
の保磁力が異なる。
ば、強磁性体、反強磁性体、フェリ磁性体および常磁性
体から選択でき、具体的には、Fe、Ni、Co、Mn、Cr、D
y、Er、Nd、Tb、Tm、Ce等が好ましい。
いることができる。合金や化合物としては、例えば、Fe
−Si、Fe−Ni、Fe−Co、Fe−Gd、Fe−Al−Si(センダス
ト等)、Fe−Y、Fe−Mn、Cr−Sb、Co基アモルファス合
金、Co−Pt、Fe−Al、Fe−C、Mn−Sb、Ni−Mn、Co−
O、Ni−O、Fe−O、Ni−F等が好ましい。
子における外部磁界強度や要求される磁気抵抗変化率等
に応じて例えば0.001Oe〜10kOe程度の範囲から目的に応
じて適宜設定すればよく、特に制限はない。
合、両磁性薄膜の保磁力の比は1.2〜50程度であること
が好ましい。
る抵抗変化を急峻にでき、比を大きく設定すれば、測定
可能な磁界強度範囲を広くできる。
直接測定することができないため、通常、下記のように
して測定する。
00Å程度になるまで非磁性薄膜と交互に蒸着して測定用
サンプルを作製し、これについて磁気特性を測定する。
この際、磁性薄膜の厚さ、非磁性薄膜の厚さおよび非磁
性薄膜の組成は、磁性多層膜中におけるものと同じとす
る。
の磁性体を用いたり、そのうちの1種を選択して膜厚を
変えることにより保磁力の異なる磁性薄膜を形成するこ
ともできる。
する。厚さが前記範囲を超えても本発明の効果に向上は
みられず、また、均一な厚さで良質な磁性薄膜を形成す
るためには後述するような方法により比較的遅い速度で
成膜するので、生産性が低くなる。
Å以上とすれば、膜厚を均一に保つことが容易となり、
膜質も良好となる。また、磁化量が小さくなりすぎるこ
ともなくなる。
膜の厚さを最も薄い磁性薄膜の厚さで除した値を1.2以
上、特に1.5〜20とすることが好ましい。膜厚の比をこ
のような範囲とすることにより、実用的な磁気抵抗効果
が得られる。
力は高くなるが、厚さの変化と保磁力の変化との関係は
組成によっても異なる。
の磁性薄膜の角形比は0.9〜1.0であることが好ましい。
磁性薄膜中のスピンを高保磁力の磁性薄膜中のスピンと
反平行な状態にし、伝導電子をスピン散乱させることに
より電気抵抗を増加させている。
あるスピンの割合が高いほど大きくなる。
外部磁界強度Hc1で半数が反転しており、さらに外部磁
界強度を増加させると反転するスピンの割合が増加し、
M1においてスピンの反転が完了したとき、高保磁力の磁
性薄膜M2中のスピンと反平行な状態であるものの割合が
最も高くなる。
かに完了する。すなわち、Hc1に極めて近い磁界強度でM
1中のスピンの反転が完了することになる。
ピンの半数が反転しているが、Hc2以下でもスピンの反
転は生じており、Hc1→Hc2にかけて反転したスピンの割
合は増加する。すなわち、M2中では、Hc1→Hc2にかけ
て、M1中の反転したスピンと平行なスピンの割合が増加
してしまう。
で反平行なスピンの割合が高くなり、高い抵抗値が得ら
れる。また、M2の角形比が高ければ、Hc1付近でM2のス
ピンは殆ど反転していないことになるため、さらに高い
抵抗値が得られる。
されるように外部磁界Hの強度がHc1に極めて近いとき
に抵抗Rが最大となり、しかもその値が大きくなるるた
め、動作磁界強度が小さく、しかも抵抗変化率が大きく
なる。また、外部磁界強度の変化に対してスピンの反転
が急激に生じるため、外部磁界強度の変化に対する抵抗
の変化率が高くなる。
ば、さらに抵抗変化率を向上させることができる。
るときのものであるが、−Hc1→−Hc2と変化する場合に
ついても同様である。
互作用を緩和ないし調整するために設けられる。
金属非磁性体や非金属非磁性体から適宜選定すればよ
い。
V、Hf、Sb、Zr、Ga、Ti、Sn、Pb、Au、Ag、Cu、Ptやこ
れらの合金等が好ましく、半金属非磁性体としては、S
i、Ge、C、B等が好ましく、非金属非磁性体として
は、SiO2、SiO、SiN、Al2O3、ZnO、MgO、TiN等の金属な
いし半金属の化合物が好ましい。
m以上、特に12.0μΩ・cm以上であることが好ましい。
この場合の電気抵抗率は、バルク状態におけるものであ
り、また、20℃にて測定されたものである。
膜を構成すれば、磁性薄膜中を通る電子の割合が増加
し、その結果、散乱される電子の割合が増加して大きな
抵抗変化率が得られる。
下、より好ましくは60Å以下とする。厚さが前記範囲を
超えると磁性多層膜全体としての初期抵抗が増大し、そ
の結果、磁気抵抗変化率が小さくなってしまう。また、
上記した磁性薄膜と同様に生産性が低くなる。
ましく、より好ましくは8Å以上、さらに好ましくは12
Å以上とする。厚さが前記範囲未満であると隣り合う磁
性薄膜間の交換相互作用が強くなり、両磁性薄膜の磁化
方向が相異なる状態が生じにくくなる。すなわち、第2
図において、Hc1とHc2が分離しなくなる。
て同じである必要はない。非磁性薄膜の厚さを2種以上
とすることにより、さらに種々の設計が可能となる。
査型電子顕微鏡、オージェ電子分光分析等により測定す
ることができ、また、その結晶構造等はX線回折や高速
反射電子線回折等により確認することができる。
制限はなく、目的とする磁気抵抗変化率等に応じて適宜
選定すればよいが、十分な磁気抵抗変化率を得るために
は、nを6以上とすることが好ましい。また、積層数を
増加するにしたがって抵抗変化率も増加するが、上記し
たように生産性が低くなることから、通常、nを150以
下とすることが好ましい。
化けい素等の酸化防止膜が設けられてもよく、電極引き
出しのための金属導電層が設けられてもよい。
っているが、最上層や最下層を非磁性薄膜としてもよ
い。
の磁化容易軸の方位が互いに異なる。
には、後述するような蒸着法による磁性薄膜形成を、磁
界中で行なえばよい。
なす角度が20度以上、特に30度以上であることが好まし
い。この角度が20度未満であると、磁気抵抗変化率が低
くなる。
界が存在しないときの磁性薄膜のスピンの向きである。
限は180度であり、この角度において両磁性薄膜のスピ
ンは反平行となり、抵抗は最大となる。
超えると、外部磁界の印加方向によっては一方の磁性薄
膜だけスピンの向きが反転することがある。一方の磁性
薄膜のスピンの向きが反転すると、それぞれの磁性薄膜
のスピンが互いになす角度は、当初の角度の補角となっ
てしまう。
磁界の強度およびその印加方向と、各磁性薄膜の保磁力
およびその磁化容易軸の方位との関係を考慮して設計を
行なうことが好ましい。
内方向であってもよく厚さ方向であってもよい。
の程度に特に制限はない。すなわち、異方性エネルギー
が低ければ、低磁界強度でスピンの向きが変化し始め、
しかも磁界強度変化に対するスピン変化が大きくなるの
で、動作磁界強度が低く、しかも鋭敏な磁気抵抗効果が
得られる。
度を高くすることができ、また、動作範囲を広くするこ
とができる。
m3程度とすればよい。
のペアが複数存在する場合、各ペアにおける磁化容易軸
の方位のなす角度や異方性エネルギー等は同一であって
も異なっていてもよく、目的とする磁気抵抗変化率や動
作磁界強度の範囲等に応じて様々な設計が可能である。
は、トルクメータにより測定することができる。測定
は、円板状の基体上に磁性多層膜形成時と同条件で磁性
薄膜を形成した測定用サンプルに対し行なえばよい。こ
のときの磁性薄膜の厚さは20Å以上であれば十分であ
る。
着法やスパッタ法等の各種気相成膜法から選択すること
ができるが、前記した程度の厚さの薄膜が均一な厚さで
得られ、しかも良質な膜が得られることから、分子線エ
ピタクシー(MBE)法を用いることが好ましい。
で蒸着源から蒸発した分子を基体表面に付着させて薄膜
を成長させる方法である。
膜厚計で測定しながら磁性薄膜と非磁性薄膜とを交互に
蒸着する。
よく、成膜条件に特に制限はないが、通常、10-11〜10
-9Torr程度の到達圧力とし、蒸着中の圧力10-10〜10-8T
orr程度にて、成膜速度0.2〜1.0Å/sec程度で成膜する
ことが好ましい。
成膜時に基体を加熱してもよい。加熱温度は、各薄膜間
での拡散を防ぐため800℃以下とすることが好ましい。
してもよい。
種MR素子に好ましく適用され、使用する際には、必要に
応じてバイアス磁界が印加される。
明する。
交互に蒸着し、磁性多層膜サンプルを作製した。
記表2、表3に示す。
30Å厚のCo薄膜とを、20ÅのZn薄膜を介在させながら、
ランダムな順序で蒸着したことを意味する。各薄膜の厚
さは、透過型電子顕微鏡により測定した。
て、MBE法により行なった。
ながら蒸着を行なった。
体の面内方向に印加して磁性薄膜に磁化容易軸を付与し
た。
接測定することができないため、下記のようにして測定
した。
磁性薄膜とを、磁性薄膜の合計厚さが400Åになるまで
交互に蒸着して測定用サンプルを作製し、これについて
磁気特性を測定した。なお、磁性薄膜および非磁性薄膜
の厚さは、そのサンプル中における厚さと同じとした。
動型磁力計により測定した。
短冊状とし、外部磁界を最大−7〜+7Oeまで変化させ
たときの抵抗を4端子法により測定し、磁気抵抗変化率
ΔR/Rを求めた。
をRminとし、 として計算した。
を示した。
性薄膜と非磁性薄膜とを蒸着し、磁性多層膜サンプルを
作製した。
の面内方向に印加して磁性薄膜に磁気異方性を付与し
た。磁界印加方向は2方向とし、基体側から奇数番目の
磁性薄膜形成の際は全て同じ方向に磁界を印加し、ま
た、偶数番目の磁性薄膜形成の際の磁界印加方向も統一
した。なお、印加磁界強度は、両方向で同一とした。
磁性薄膜の磁化容易軸の方位とのなす角度を、表4に示
す。
4に示す。
に一致していることは、トルクメータにより確認した。
また、磁化容易軸エネルギーも、トルクメータにより測
定した。これらの測定は、円板状の基体上に磁性薄膜を
厚さ200Åに形成した測定用サンプルについて行なっ
た。
示す。なお、各サンプル中における磁性薄膜の保磁力は
直接測定することができないため、下記のようにして測
定した。
膜とを、磁性薄膜の合計厚さが400Åになるまで交互に
蒸着して測定用サンプルを作製し、これについて保磁力
を測定した。なお、磁性薄膜および非磁性薄膜の厚さ
は、そのサンプル中における厚さと同じとした。
より測定した。測定の際の磁界印加方向は、磁化容易軸
方向とした。
かも動作磁界強度を小さく設定できるため、MR素子に好
適である。
設計の自由度が高いため、MRセンサやMRヘッドなど種々
の用途に適用することができる。
の模式図である。 第3図は、本発明の磁性多層膜における外部磁界Hと抵
抗Rの変化との関係を模式的に示すグラフである。 第4a図、第4b図および第4c図は、それぞれ本発明の作用
を説明する模式図である。 符号の説明 1……磁性多層膜 2……基体 M1……第1の磁性薄膜 M2……第2の磁性薄膜 N……非磁性薄膜
Claims (2)
- 【請求項1】磁気抵抗効果を有する磁性多層膜であっ
て、 基体上に、それぞれ厚さ200Å以下の第1の磁性薄膜
と、これと異なる第2の磁性薄膜とを有し、 これら第1および第2の磁性薄膜を、これらが交互に積
層されないように、あるいはブロックごとに積層されな
いように、厚さ200Å以下の非磁性薄膜を介して積層さ
れている磁性多層膜。 - 【請求項2】前記第1および第2の磁性薄膜は、互い
に、保磁力および/または磁化容易軸の方位が異なる請
求項1の磁性多層膜。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2159488A JP2957236B2 (ja) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | 磁性多層膜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2159488A JP2957236B2 (ja) | 1990-06-18 | 1990-06-18 | 磁性多層膜 |
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Family Applications (1)
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-
1990
- 1990-06-18 JP JP2159488A patent/JP2957236B2/ja not_active Expired - Lifetime
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