JP2957088B2 - 流体圧シリンダのシール構造 - Google Patents

流体圧シリンダのシール構造

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JP2957088B2
JP2957088B2 JP6125452A JP12545294A JP2957088B2 JP 2957088 B2 JP2957088 B2 JP 2957088B2 JP 6125452 A JP6125452 A JP 6125452A JP 12545294 A JP12545294 A JP 12545294A JP 2957088 B2 JP2957088 B2 JP 2957088B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は流体圧シリンダのシール
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、流体圧シリンダはシリンダチュ
ーブ内にピストンを配設してシリンダチューブ内を2つ
の圧力室に区画し、作動流体を2つの圧力室に選択的に
供給することによりピストンをシリンダチューブの軸線
方向に往復動させるようになっている。
【0003】図7に示すように、流体圧シリンダ51の
シリンダチューブ52は筒状に形成され、シリンダチュ
ーブ52内にはピストン53が配設されている。ピスト
ン53には、シリンダチューブ52の軸線方向に延びる
ピストンロッド54の基端が連結されている。シリンダ
チューブ52の両端開口部の内周には、シリンダチュー
ブ52の内径より大径の大径部55がそれぞれ切削加工
により形成されている。前記両大径部55には、その大
径部55に対応した形状のシール部材56がそれぞれ嵌
め込まれ、両シール部材56のシリンダチューブ2と反
対側の面には一対の係合部57が突出形成されている。
【0004】又、ピストンロッド54側のシール部材5
6にはシリンダチューブ52の軸線方向に延びる第1の
貫通孔58が形成されている。そして、ピストンロッド
54側の大径部55は、シール部材56が嵌め込れた時
に第1の貫通孔58が確実にピストンロッド54の基端
に対応する位置にくるように予め高精度に形成されてい
る。
【0005】シリンダチューブ52の開口部にはそれぞ
れシリンダカバー59が配設され、両シリンダカバー5
9は一対のボルト59aによりシリンダチューブ2に取
り付けられている。又、両シリンダカバー59において
一対の係合部57に対応する位置には一対の挿入穴60
が切削加工により形成され、一対の係合部57はそれぞ
れ一対の挿入穴60に嵌め込まれている。ピストンロッ
ド54側のシリンダカバー59の第1の貫通孔58に対
応する位置には第2の貫通孔61が形成されている。従
って、一対の挿入穴60に一対の係合部57を嵌め込む
ことにより第1の貫通孔58と第2の貫通孔61とが連
通し、第2の貫通孔61がピストンロッド54の基端に
対応する位置にくるようになっている。
【0006】そして、第1及び第2の貫通孔58,61
にピストンロッド54を貫通すると、ピストンロッド5
4はシリンダチューブ52の軸線に対して傾くことなく
位置決めされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
流体圧シリンダ51ではシール部材56を取り付けるた
めに、シリンダチューブ52とシリンダカバー59の両
方に切削加工を行って大径部55と挿入穴60とを形成
しなければならなかった。従って、切削加工の工数が多
くなりその作業に手間がかかっていた。
【0008】又、第1及び第2の貫通孔58,61が確
実にピストンロッド54の基端に対応する位置にくるよ
うにするため、ピストンロッド側の大径部55を高精度
に仕上げなければならなかった。従って、その切削加工
に更に手間がかかるという問題点があった。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、第1の目的は、切削加工の工数を低
減させることができるとともに、シリンダチューブとシ
リンダカバーとの間のシール性を向上させることができ
流体圧シリンダのシール構造を提供することにある。
【0010】本発明の第2の目的は、高精度な切削加工
をしなくてもピストンロッドをシリンダチューブの軸線
に対して傾くことなく位置決めすることができるととも
に、シリンダチューブとシリンダカバーとの間のシール
性を向上させることができる流体圧シリンダのシール構
造を提供することにある。
【0011】本発明の第3の目的は、シール部材のシー
ル部が変形した場合にシリンダカバーがシール部材に対
してずれるのを防止することができる流体圧シリンダの
シール構造を提供することにある。
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明では、流体圧シリンダを構成す
るシリンダチューブの開口部にシール部材を介し、シリ
ンダチューブの軸線方向とほぼ直交する断面形状が当該
シリンダチューブと等しいシリンダカバーを取り付けた
流体圧シリンダのシール構造において、前記シール部材
をシリンダチューブの開口部の内側面に対応した形状の
嵌合部と、該嵌合部におけるシリンダカバー側の端部の
外側面に沿うように、かつその外側面から突出するよう
に形成されたシール部とから構成し、前記シリンダカバ
ーにはシール部材のシール部に対応した形状でシール部
が嵌め込まれる嵌込凹部を設けるとともに、シール部の
シリンダチューブ側の面とシリンダカバー側の面との
に、シール部の突出幅より小さくシール部に沿って環
状となるように突出して面圧を高める突出部を形成し
た。
【0014】請求項2記載の発明では、流体圧シリンダ
を構成するシリンダチューブの開口部にシール部材を介
、シリンダチューブの軸線方向とほぼ直交する断面形
状が当該シリンダチューブと等しいシリンダカバーを取
り付け、そのシール部材及びシリンダカバーには、シリ
ンダチューブ内に該チューブの軸線方向に延びるように
配設されたピストンロッドを貫通させる流体圧シリンダ
のシール構造において、前記シール部材を、ピストンが
配設される予め高精度に仕上げられたシリンダチューブ
の開口部の内側面に対応した形状の嵌合部と、該嵌合部
におけるシリンダカバー側の端部の外側面に沿うよう
に、かつその外側面から突出するように形成されたシー
ル部とから構成し、前記シリンダカバーにはシール部材
のシール部に対応した形状でシール部が嵌め込まれる嵌
込凹部を設けるとともに、シール部のシリンダチューブ
側の面とシリンダカバー側の面との両方に、シール部の
突出幅より小さくシール部に沿って環状となるように突
出して面圧を高める突出部を形成し、シール部材及びシ
リンダカバーのピストンロッドに対応した位置にはシリ
ンダチューブの軸線方向に延びる第1及び第2の貫通孔
をそれぞれ形成した。
【0015】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の流体圧シリンダのシール構造において、シール部
材のシリンダカバー側の面に位置決め突部を形成し、シ
リンダカバーの前記位置決め突部に対応する位置には位
置決め凹部を形成した。
【0016】
【0017】
【作用】従って、請求項1記載の発明では、シール部材
の嵌合部はシリンダチューブの開口部の内側面に対応す
る形状に形成され、その嵌合部をシリンダチューブの開
口部に嵌め込むことによりシール部材がシリンダチュー
ブに取り付けられる。又、シール部材のシール部をシリ
ンダカバーの嵌込凹部に嵌め込んだ状態で、シリンダカ
バーをシリンダチューブに取り付けると、シール部はシ
リンダチューブと嵌込凹部との間に挟みこまれる。従っ
て、シリンダチューブに切削加工を施すことがなく、シ
リンダカバーに切削加工を施して嵌込凹部を形成するだ
けでシール部材がシリンダチューブに取り付けられる。
その結果、切削加工の工数が低減される。又、シール部
材のシール部がシリンダチューブとシリンダカバーとの
間に挟みこまれた時、シリンダチューブとシリンダカバ
ーとの少なくとも一方がシール部に形成された突出部に
接触する。この突出部はシール部の突出幅より小さくシ
ール部に沿って環状となるように突出しているため、突
出部の接触面の面圧はシール部全体が接触する場合の接
触面の面圧に比べて大きくなる。従って、シリンダチュ
ーブとシリンダカバーとの間のシール性が向上される。
【0018】請求項2記載の発明では、シール部材の嵌
合部はシリンダチューブの開口部の内側面に対応する形
状に形成され、その嵌合部をシリンダチューブの開口部
に嵌め込むことによりシール部材がシリンダチューブに
取り付けられる。シンダチューブの内側面は予め高精
度に仕上げられているため、嵌合部をシリンダチューブ
の開口部に嵌め込むと、シール部材に形成された第1の
貫通孔は確実にピストンロッドに対応する位置にくる。
又、シール部材のシール部をシリンダカバーの嵌込凹部
に嵌め込んだ状態で、シリンダカバーをシリンダチュー
ブに取り付けると、シール部はシリンダチューブと嵌込
凹部との間に挟みこまれる。この時、シリンダカバーに
形成された第2の貫通孔第1の貫通孔とが連通し、そ
の第1及び第2の貫通孔にピストンロッドを貫通する
と、ピストンロッドがシリンダチューブの軸線に対して
傾くことなく位置決めされる。又、シール部材のシール
部がシリンダチューブとシリンダカバーとの間に挟みこ
まれた時、シリンダチューブとシリンダカバーとの少な
くとも一方がシール部に形成された突出部に接触する。
この突出部はシール部の突出幅より小さくシール部に沿
って環状となるように突出しているため、突出部の接触
面の面圧はシール部全体が接触する場合の接触面の面圧
に比べて大きくなる。従って、シリンダチューブとシリ
ンダカバーとの間のシール性が向上される。
【0019】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明の作用に加え、シリンダカバーの位置決め凹
部にシール部材の位置決め突部を挿入すると、シリンダ
カバーがシール部材に対して位置決めされる。そのた
め、シール部がシリンダチューブと嵌込凹部との間に挟
まれて変形した場合もシリンダチューブがシール部材に
対してずれるのを防止することが可能となる。
【0020】
【0021】
【実施例】 (第1実施例)以下、本発明をエアシリンダに具体化し
た第1実施例を図1,図2に従って説明する。
【0022】図1,図2に示すように、流体圧シリンダ
としてのエアシリンダ1のシリンダチューブ2は筒状に
形成されている。シリンダチューブ2内にはピストン1
5がシリンダチューブ2の軸線方向に往復動可能に配設
され、ピストン15にはシリンダチューブ2の軸線方向
に延びるピストンロッド16の基端が連結されている。
【0023】又、シリンダチューブ2の一方の開口部3
にはロッド側シール部材4が配設されている。ロッド側
シール部材4は開口部3の内周面に対応した形状の嵌合
部5と、嵌合部5のシリンダチューブ2と反対側の端部
の外周面に沿って突出形成されたシール部6とから構成
されている。前記シール部6のシリンダチューブ2側の
面及びシリンダチューブ2と反対側の面には、それぞれ
第1及び第2の突出部7,8がシール部6に沿って環状
となるように突出形成されている。第1及び第2の突出
部7,8はシール部6の突出幅より小さく形成されてい
る。
【0024】ロッド側シール部材4にはシリンダチュー
ブ2の軸線方向に延びる第1の貫通孔9が形成され、嵌
合部5を開口部3に嵌め込むと第1の貫通孔9がピスト
ンロッド16の基端に対応する位置にくるようになって
いる。又、シリンダチューブ2の内周面は予め高精度に
仕上げられているため、第1の貫通孔9はピストンロッ
ド16の基端に対応する位置からずれることがなく確実
にその位置にくるようになっている。
【0025】ロッド側シール部材4のシリンダチューブ
2と反対側にはロッド側シリンダカバー10が配設さ
れ、ロッド側シリンダカバー10のロッド側シール部材
4と対向する面にはシール部6に対応した形状の嵌込凹
部11が形成されている。又、ロッド側シリンダカバー
10にはシリンダチューブ2の軸線方向に延びる第2の
貫通孔10aが形成され、嵌込凹部11にシール部6を
嵌め込むと第1の貫通孔9と第2の貫通孔10aとが連
通するようになっている。そして、第1及び第2の貫通
孔9,10aにはピストンロッド16の先端部が貫通し
ている。その第1及び第2の貫通孔9,10aはピスト
ンロッド16の基端に対応した位置に位置するため、ピ
ストン16はシリンダチューブ2の軸線から傾くことな
く位置決めされている。
【0026】又、ロッド側シール部材4の嵌込凹部11
を挟んだ両側にはシリンダチューブ2の軸線方向に延び
る一対の取付孔12が形成され、その取付孔12にはそ
れぞれボルト13が貫通されている。そして、一対のボ
ルト13をシリンダチューブ2の前記両取付孔12に対
応する位置に設けられた一対のネジ孔14に螺入するこ
とにより、ロッド側シリンダカバー10がシリンダチュ
ーブ2に取り付けられている。
【0027】一方、シリンダチューブ2の他方の開口部
20には、ヘッド側シール部材21が配設されている。
ヘッド側シール部材21はロッド側シール部材4と同様
に嵌合部22とシール部23とから構成され、シール部
23には第1及び第2の突出部24,25が形成されて
いる。ヘッド側シール部材21のシリンダチューブ2と
反対側にはヘッド側シリンダカバー26が配設され、ヘ
ッド側シリンダカバー26のヘッド側シール部材21対
向する面にはシール部23に対応した形状の嵌込凹部2
7が形成されている。そして、ヘッド側シリンダカバー
26は、一対のボルト28によりシリンダチューブ2に
取り付けられている。
【0028】シリンダチューブ2の内部はピストン15
により、ヘッド側圧力室30とロッド側圧力室31とに
区画形成されている。そして、図示しないエア供給源か
ら各圧力室30,31に選択的にエアを供給することに
より、ピストン15がシリンダチューブ2の軸線方向に
往復動してピストンロッド16が進退するようになって
いる。又、シリンダチューブ2と各シリンダカバー1
0,26との間はそれぞれロッド側及びヘッド側シール
部材4,21により密封され、その間からエアが漏れな
いようになっている。
【0029】次に、各シール部材4,21及び各シリン
ダカバー10,26をシリンダチューブ2に取り付ける
場合の作用を説明する。ピストンロッド16が開口部3
から突出した状態において、ロッド側シール部材4の第
1の貫通孔9にピストンロッド16を貫通させる。そし
て、そのロッド側シール部材4の嵌合部5を開口部3に
嵌め込むことにより、ロッド側シール部材4がシリンダ
チューブ2に取り付けられる。この時、シリンダチュー
ブ2の内周面は予め高精度に形成されているため、第1
の貫通孔9がピストンロッド16の基端に対応する位置
に確実に位置することになる。その結果、ピストンロッ
ド16はシリンダチューブ2の軸線に対して傾くことな
く位置決めされる。
【0030】又、ロッド側シリンダカバー10の第2の
貫通孔10aにピストンロッド16を貫通させ、ロッド
側シール部材4のシール部6を嵌込凹部11に嵌め込
む。そして、一対のボルト13をそれぞれロッド側シリ
ンダカバー10の取付孔12に挿入するとともに、その
ボルト13をシリンダチューブ2のネジ孔14に螺入す
る。すると、ロッド側シリンダカバー10はロッド側シ
ール部材4に向かって押し付けられてシリンダチューブ
2に固定される。
【0031】この時、ロッド側シール部材4のシール部
6に設けられた第1及び第2の突出部7,8が、それぞ
れシリンダチューブ2及びロッド側シリンダカバー10
に圧接する。第1及び第2の突出部7,8はシール部6
の突出幅より小さく形成されているため、それぞれの圧
接面の面圧が各突出部7,8のない場合に比べて高くな
り、シリンダチューブ2とロッド側シリンダカバー10
との間のシール性が向上する。
【0032】一方、ヘッド側シール部材21もロッド側
シール部材4と同様に嵌合部22をシリンダチューブ2
の開口部20に嵌め込むことにより、シリンダチューブ
2に取り付けられる。そして、ヘッド側シリンダカバー
26の嵌込凹部27にヘッド側シール部材21のシール
23を嵌め込むとともに、一対のボルト28を締め付
けることによりヘッド側シリンダカバー26がシリンダ
チューブ2に取り付けられる。
【0033】以上詳述したように本実施例によれば、ロ
ッド側及びヘッド側シール部材4,21にシリンダチュ
ーブ2の開口部3,20の内周面に対応した形状の嵌合
部5,22をそれぞれ形成した。そのため、従来と異な
りシリンダチューブ2を切削加工しなくてもロッド側及
びヘッド側シール部材4,21をシリンダチューブ2に
取り付けることができる。即ち、ロッド側及びヘッド側
シリンダカバー10,26のみを切削加工すればよく、
切削加工の工数を低減することができる。
【0034】又、シリンダチューブ2の内周面は予め高
精度に仕上げられているため、ロッド側シール部材4を
シリンダチューブ2に取り付けた時、第1の貫通孔9が
ピストンロッド16の基端に対応する位置からずれるこ
とがなく確実にその位置にくる。即ち、従来と異なりシ
リンダチューブ2に高精度な切削加工さなくてもピスト
ンロッド16をシリンダチューブ2の軸線に対して傾く
ことなく位置決めすることができる。
【0035】更に、本実施例では、ロッド側及びヘッド
側シール部材4,21に第1及び第2の突出部7,8.
24,25を形成した。そのため、各シール部6,23
とシリンダチューブ2及び各シリンダカバー10,26
との間の圧接面の面圧が各突出部7,8.24,25の
ない場合より高くなる。従って、シリンダチューブ2と
各シリンダカバー10,26との間のシール性を向上さ
せることができる。
【0036】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
を図3に従って説明する。尚、第1実施例と同一部分に
ついては同一番号を付して詳細な説明を省略する。
【0037】図3に示すように、ロッド側シール部材4
のロッド側シリンダカバー10と対向する面において、
シリンダチューブ2の軸線に対応する位置にはロッド側
シリンダカバー10に向かって突出するロッド側位置決
め突部35が形成されている。このロッド側位置決め突
部35は内径が第1の貫通孔9と同径となるように円環
状に形成されている。又、ロッド側シリンダカバー10
のロッド側位置決め突部35に対応する位置には、その
ロッド側位置決め突部35に対応した形状のロッド側位
置決め凹部36が形成されている。
【0038】ヘッド側シール部材21のヘッド側シリン
ダカバー26と対向する面において、シリンダチューブ
2の軸線に対応する位置にはヘッド側シリンダカバー2
6側に向かって突出するヘッド側位置決め突部37が形
成されている。又、ヘッド側シリンダカバー26のヘッ
ド側位置決め突部37に対応する位置には、そのヘッド
側位置決め突部37に対応した形状のヘッド側位置決め
凹部38が形成されている。
【0039】この場合、位置決め突部35,37を位置
決め凹部36,38に挿入すると、両シリンダカバー1
0,26が両シール部材4,21に対して位置決めされ
る。従って、両シール部材4,21のシール部6,23
がシリンダチューブ2と両シリンダカバー10,26と
の間に挟み込まれて変形した場合に、両シリンダカバー
10,26が両シール部材4,21に対してずれるのを
防止することができる。
【0040】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、例えば以下のように変更して具体化するこ
ともできる。 (1)上記各実施例では、ピストンロッド16が1本の
エアシリンダ1を例示したが、図5に示すようにピスト
ンロッド16が2本のエアシリンダ1に本発明を実施し
てもよい。この場合には、図4に示すようにロッド側シ
ール部材4に2つの嵌合部5を形成すればよい。又、ヘ
ッド側シール部材21もロッド側シール部材4と同様に
嵌合部22を2つ形成すればよい。このようにロッド側
及びヘッド側シール部材4,21を構成することによ
り、ピストンロッド16が2本のエアシリンダ1の場合
でも、切削加工の工数を減らすことができる。
【0041】(2)上記各実施例において、シリンダチ
ューブ2が四角筒状である場合には、図6に示すように
ロッド側シール部材4の嵌合部5を四角形状に形成すれ
ばよい。又、ヘッド側シール部材21の嵌合部22もロ
ッド側シール部材4と同様に四角形状に形成すればよ
い。四角筒状のシリンダチューブ2の場合、従来のよう
に大径部を形成するには更に切削加工に手間がかかる。
そのため、四角筒状のシリンダチューブ2を備えたエア
シリンダ1に本発明を実施すれば、シリンダチューブ2
に切削加工を施さなくてもよいため、従来のような切削
加工にかかる手間がなくなる。
【0042】(3)上記各実施例では、エアシリンダ1
に本発明を実施したが、油圧シリンダ等に本発明を実施
してもよい。この場合、作動流体をエアに代えて油にす
ればよい。
【0043】(4)上記各実施例において、作動流体を
エアに代えて、ヘリウムガスとしてもよい。この場合も
シリンダチューブ2を切削加工することなくロッド側及
びヘッド側シール部材4,21を取り付けることができ
る。
【0044】(5)上記各実施例において、シール部6
における第1及び第2の突出部7,8のどちらかを省略
してもよい。この場合、従来よりはシリンダチューブ2
とロッド側シリンダカバー10との間のシール性を向上
させることができる。又、シール部材23についても同
様である。
【0045】(6)上記各実施例では、ピストンロッド
16がシリンダチューブ2の一方の開口部3から突出し
た片ロッド型エアシリンダを例示したが本発明はこれに
限定されない。即ち、ピストンロッド16がシリンダチ
ューブ2の両方の開口部3.20から突出した両ロッド
型エアシリンダに本発明を実施してもよい。この場合、
ヘッド側シール部材21及びヘッド側シリンダカバー2
6に第1及び第2の貫通孔9,10aと同じ貫通孔をそ
れぞれ形成すればよい。
【0046】次に、以上の実施例から把握することがで
きる請求項以外の技術的思想をその効果とともに以下に
記載する。 (1)流体圧シリンダを構成するシリンダチューブの開
口部とその開口部に取り付けられるシリンダカバーとの
間に配設され、シリンダチューブ内に該チューブの軸線
方向に延びるように配設されたピストンロッドが貫通さ
れるシール部材において、前記シリンダチューブの開口
部の内側面に対応した形状の嵌合部と、その嵌合部にお
けるシリンダカバー側の端部の外側面に沿うように、か
つその外側面から突出するように形成されたシール部と
を備え、前記嵌合部のピストンロッドに対応する位置に
はシリンダチューブの軸線方向に延びる貫通孔を設け、
シール部のシリンダチューブ側の面とシリンダカバー側
の面との少なくとも一方に、シール部の突出幅より小さ
くシール部に沿って環状となるように突出する突出部を
設けたシール部材。
【0047】この場合、切削加工の工数を低減させるこ
とができる。 (2)流体圧シリンダを構成するシリンダチューブの開
口部とその開口部に取り付けられるシリンダカバーとの
間に配設され、シリンダチューブ内に該チューブの軸線
方向に延びるように配設されたピストンロッドが貫通さ
れるシール部材において、前記シリンダチューブの開口
部の内側面に対応した形状の嵌合部と、その嵌合部にお
けるシリンダカバー側の端部の外側面に沿うように、か
つその外側面から突出するように形成されたシール部と
を備え、前記嵌合部のピストンロッドに対応する位置に
はシリンダチューブの軸線方向に延びる貫通孔を設け、
官嵌合部のシリンダカバー側の面には位置決め突部を突
出形成したシール部材。
【0048】この場合、シール部が変形した場合にシリ
ンダカバーがずれるのを防止することができる。尚、本
明細書において、流体圧シリンダとは、エアシリンダの
みならず、油圧シリンダやヘリウムガスを作動流体とし
たシリンダを含むものとする。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の発明
によれば、切削加工の工数を低減させることができる
ともに、シリンダチューブとシリンダカバーとの間のシ
ール性を向上させることができる
【0050】請求項2記載の発明によれば、高精度な切
削加工をしなくてもピストンロッドをシリンダチューブ
の軸線に対して傾くことなく位置決めすることができる
とともに、シリンダチューブとシリンダカバーとの間の
シール性を向上させることができる。請求項3記載の発
明によれば、シール部材のシール部が変形した場合にシ
リンダカバーがシール部材に対してずれるのを防止する
ことができる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のエアシリンダを示す断面図であ
る。
【図2】第1実施例のロッド側シール部材及びロッド側
シリンダカバーを示す斜視図である。
【図3】第2実施例のエアシリンダを示す断面図であ
る。
【図4】別例のシール部材を示す斜視図である。
【図5】別例のエアシリンダのシリンダチューブに、図
4のシール部材を取り付けた状態を示す切り欠き断面図
である。
【図6】別例のシール部材を示す断面図である。
【図7】従来の流体圧シリンダを示す断面図である。
【符号の説明】
1…流体圧シリンダとしてのエアシリンダ、2…シリン
ダチューブ、3…開口部、4…ロッド側シール部材、5
…嵌合部、6…シール部、7…第1の突出部、8…第2
の突出部、9…第1の貫通孔、10…ロッド側シリンダ
カバー、10a…第2の貫通孔、11…嵌込凹部、20
…開口部、21…ヘッド側シール部材、22…嵌合部、
23…シール部、24…第1の突出部、25…第2の突
出部、26…ヘッド側シリンダカバー、27…嵌込凹
部、35…ロッド側位置決め突部、36…ロッド側位置
決め凹部、37…ヘッド側位置決め突部、38…ヘッド
側位置決め凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F15B 15/00 - 15/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧シリンダ(1)を構成するシリン
    ダチューブ(2)の開口部(3,20)にシール部材
    (4,21)を介し、シリンダチューブ(2)の軸線方
    向とほぼ直交する断面形状が当該シリンダチューブ
    (2)と等しいシリンダカバー(10,26)を取り付
    けた流体圧シリンダのシール構造において、 前記シール部材(4,21)をシリンダチューブ(2)
    の開口部(3,20)の内側面に対応した形状の嵌合部
    (5,22)と、該嵌合部(5,22)におけるシリン
    ダカバー(10,26)側の端部の外側面に沿うよう
    に、かつその外側面から突出するように形成されたシー
    ル部(6,23)とから構成し、前記シリンダカバー
    (10,26)にはシール部材(4,21)のシール部
    (6,23)に対応した形状でシール部(6,23)が
    嵌め込まれる嵌込凹部(11,27)を設けるととも
    に、シール部(6,23)のシリンダチューブ(2)側
    の面とシリンダカバー(10,26)側の面との両方
    に、シール部(6,23)の突出幅より小さくシール部
    (6,23)に沿って環状となるように突出して面圧を
    高める突出部(7,8,24,25)を形成した流体圧
    シリンダのシール構造。
  2. 【請求項2】 流体圧シリンダ(1)を構成するシリン
    ダチューブ(2)の開口部(3,20)にシール部材
    (4,21)を介し、シリンダチューブ(2)の軸線方
    向とほぼ直交する断面形状が当該シリンダチューブ
    (2)と等しいシリンダカバー(10,26)を取り付
    け、そのシール部材(4)及びシリンダカバー(10)
    には、シリンダチューブ(2)内に該チューブ(2)の
    軸線方向に延びるように配設されたピストンロッド(1
    6)を貫通させる流体圧シリンダのシール構造におい
    て、 前記シール部材(4,21)を、ピストン(15)が配
    設される予め高精度に仕上げられたシリンダチューブ
    (2)の開口部(3,20)の内側面に対応した形状の
    嵌合部(5,22)と、該嵌合部(5,22)における
    シリンダカバー(10,26)側の端部の外側面に沿う
    ように、かつその外側面から突出するように形成された
    シール部(6,23)とから構成し、前記シリンダカバ
    ー(10,26)にはシール部材(4,21)のシール
    部(6,23)に対応した形状でシール部(6,23)
    が嵌め込まれる嵌込凹部(11,27)を設けるととも
    に、シール部(6,23)のシリンダチューブ(2)側
    の面とシリンダカバー(10,26)側の面との両方
    に、シール部(6,23)の突出幅より小さくシール部
    (6,23)に沿って環状となるように突出して面圧を
    高める突出部(7,8,24,25)を形成し、シール
    部材(4)及びシリンダカバー(10)のピストンロッ
    ド(16)に対応した位置にはシリンダチューブ(2)
    の軸線方向に延びる第1及び第2の貫通孔(9,10
    a)をそれぞれ形成した流体圧シリンダのシール構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の流体圧シリンダの
    シール構造において、 シール部材(4,21)のシリンダカバー(10,2
    6)側の面に位置決め突部(35,37)を形成し、シ
    リンダカバー(10,26)の前記位置決め突部(3
    5,37)に対応する位置には位置決め凹部(36,3
    8)を形成した流体圧シリンダのシール構造。
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