JP2955875B2 - クッション体を一体に取着した合成樹脂成形体の成形方法 - Google Patents

クッション体を一体に取着した合成樹脂成形体の成形方法

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JP2955875B2 JP2108223A JP10822390A JP2955875B2 JP 2955875 B2 JP2955875 B2 JP 2955875B2 JP 2108223 A JP2108223 A JP 2108223A JP 10822390 A JP10822390 A JP 10822390A JP 2955875 B2 JP2955875 B2 JP 2955875B2
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醇雄 武内
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【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、合成樹脂、殊に繊維強化プラスチックの成
形時に、例えばスタッドボルトを一体に埋設させ、それ
と同時に、このスタッドボルトの周りにスポンジなどで
作られた環状のクッション体等を埋設させる様にした、
クッション体を一体に取着した合成樹脂成形体の成形方
法に関する。
(従来の技術) 従来、例えばスタッドボルトを、ハンドレイアップ法
で作られたガラス繊維強化プラスチック成形体に、立設
状態で埋設するには、第6図に示した様に、スタッドボ
ルト50の下端に熔接した座金51を、成形体52の上面に据
え置き、座金51の上面と成形体52の上面とに跨がらせ
て、ガラス繊維強化プラスチックの被覆層53を、ハンド
レイアップ法によって施していた。
そして、この成形体52を、構造物の駆体等に緩衝的に
組付けたい場合には、円環板状に形成したクッション体
54を、一本一本のスタッドボルト50に嵌着させていた。
(発明が解決しようとする課題) 然し乍ら、上記のインサート埋設方法によると、完全
な平坦面とは限らない成形体52の上面に、スタッドボル
ト50を正確に垂直に保持する為の厄介な手だてを要する
し、スタッドボルト50の1本1本を、ハンドレイアップ
法によって埋設する作業は極めて非能率であった。
又、成形体52を構造物の躯体に緩衝状態で組付ける場
合には、組立現場で1本1本のスタッドボルト50にクッ
ション体54を挿嵌させる作業も、甚だ厄介であった。
そこで、本発明の目的は、インサートを簡単な方法に
よって成形体に一体に埋設出来ると共に、この埋設工程
を利用して、クッション体も同時に成形体に埋設出来る
様に構成した、クッション体を一体に取着した合成樹脂
成形体の成形方法を提供するにある。
尤も、本発明方法は、クッション体だけを埋設する目
的にも適用出来る。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記の目的を達成する為に、本発明によるは、クッシ
ョン体を一体に取着した合成樹脂成形体の成形方法は、 成形型Aの型壁に、クッション体3の平面積より狭い
開口面積を有する開口8を設け、 該開口8の口縁部内面と、この開口8に対向させて成
形キャビテイ7内に配置したインサートBとの間の隙間
aに、前記クッション体3の周辺部を介在させ、 前記隙間a内に位置された前記クッション体3の周辺
部を、締結手段9により圧縮し、 この状態で成形キャビテイ7内に原料樹脂を充填し、 該原料樹脂の硬化後に、前記締結手段9による締結を
解除して脱型する構成とした。
前記インサートBとしては、例えば、その一端に前記
開口8の開口面積より広い平面積を有する座金4を取着
したスタッドボルト1を用い、 前記隙間aは、前記座金4と前記開口8の口縁部内面
との間に形成させ、 前記締結手段9として、前記スタッドボルト1の他端
側を成形キャビテイ7の外側に突出させた部分に、ナッ
ト9を螺合させると良い。
(作 用) インサートBとしての、例えば一端に座金4を取着し
たスタッドボルト1の座金4部分を、成形キャビテイ7
内に配置し、 この座金4の上面に、例えばスポンジ製の環状クッシ
ョン体3を載せ、 このクッション体3の上に、座金4の平面積より狭い
開口面積を有する開口8を設けた上型を被せて、この開
口8からスタッドボルト1の他端側を成形キャビテイ7
の外側を突出させ、 この突出部分に、締結手段として、例えばナット9を
螺じ込むと、クッション体3の周辺部は座金4と開口8
の口縁部内面との間で圧縮されて、成形キャビテイ内7
の所定箇所へのクッション体3の保持と、開口8部分の
シールとが一挙に行われる。
そこで、成形キャビテイ7内に原料樹脂を充填し、硬
化後にナット9の締結を解除したうえ脱型すれば、クッ
ション体3とインサートBとが一体に埋設された成形体
が得られる。
(実 施 例) 以下に、第1図乃至第5図を参照し乍ら、本発明を、
インサートBとしてのスタッドボルト1の一端側を、ガ
ラス繊維強化プラスチックの成形体2に埋設させると共
に、このスタッドボルト1に挿嵌させる環状のクッショ
ン体3も、同時に成形体2に埋設させる場合に適用した
一実施例に就いて明する。
スタッドボルト1には、その下端(図中で)に円板状
の座金4が同心状に熔接されている。
クッション体3は、この場合、独立気泡構造を備えた
ポリエチレンフオーム製で、座金4の直径より小さい円
盤状に形成されて、中央部にスタッドボルト1の挿通孔
3aを設けている。
成形型Aは、第2図の様に下型5と上型6との間に成
形キャビテイ7を形成させる構成になっており、上型6
にはスタッドボルト1の埋設箇所に対応する箇所に、そ
の座金4の径よりも小さい径の開口8を設けている。
9はスタッドボルト1に螺着されて、締結手段となる
ナットであり、10はそのワッシャーである。
次に、上記構成の作用を説明する。
先ず、第1図の様に上型6を取り除いた状態で、下型
5の上面に成形体2を補強するガラス繊維マットCを敷
き、その上の所定位置にインサートBの座金4部分を据
え置く。
次いで、スタッドボルト1にクッション体3を挿嵌さ
せたうえ、上型6を下型5に被せて型締を行う。
然る後、上型6の上方に突出したスタッドボルト1の
上端にワッシャー10を嵌めたうえ、ナット9を螺着させ
て締め付けて行くと、第2図に示した様に、座金4は下
型5の底面から浮き上がり、その上面と上型6の開口8
の口縁部内面との間の隙間aに挟まれたクッション体3
の周辺部は次第に圧縮される。そして、回転トルクが或
るレベル以上に高まると、それ以上の締め付けは困難に
なるので、ナット9の締結を止める。
この状態で、隙間aは強度に圧縮されたクッション体
3によって緊密にシールされ、又、開口8の内周面とス
タッドボルト1との間の環状の隙間bも圧縮されたクッ
ション体3によってシールされる。
そこで、この図では見えない樹脂注入口から、成形キ
ャビテイ7内に周知の方法によって原料樹脂を充填す
る。
この樹脂充填の際に、注入樹脂と接触するクッション
体3の外周面3b(第2図中に破線で示す)が、成形キャ
ビテイ7内を進む加圧された樹脂流の先頭部分に押され
て、第2図中に実線で示した様に円弧状に凹入される。
この様に凹入されるのは、樹脂流の上下両層部は型壁
との接触抵抗を受け、又型壁に接して冷却され易いのに
対して、中層部分は流動抵抗や冷却作用を受け難いので
流動性が相対的に高く、樹脂流の先頭部分が円弧状に突
出する為である。
そして、原料樹脂の硬化後に、ナット9を螺脱したう
え脱型すると、上型6及びワッシャー10に押さえ付けら
れていたクッション体3は、その原型復元力によって第
3図の様に膨張する。
然し、クッション体3の外周面下部の、成形体2と接
触する部分3bは、成形体2に成形された上記の円弧状の
突出部分が呈する、言わば楔打ち作用によって抜止状
態、別言すれば、成形体2に埋設された状態になる。
又、第3図に明らかな様に、インサートBの座金4の
周辺部も、成形体2中に埋設された状態になる。
この様にして完成したパネル状の成形体2が、例えば
車両の天井材等である場合には、成形体2にはクッシヨ
ン体3が既に一体に取着されているので、第4,5に示し
た様に、この成形体2を車両の躯体20又は21に緩衝的に
組み付ける作業を極めて能率的に行うことが出来る。
この場合、従来の様に、組立現場でスタッドボルトの
1本1本にクッション体を嵌着させると言う、煩わしい
く非能率な作業は一切不要化する。
尚、上記構成に於いて、クッション体3は勿論上記の
材質・形状に限られない。
そして、スタッドボルト1をナットに代え、且つ、締
結手段をナット9からボルトに代える等、締結手段の構
成は適宜に変更可能である。
又、成形体2は任意の立体形状であっても良く、その
場合には、インサートBはその外周面の如何なる箇所に
も取着可能である。
[発明の効果] 以上の説明によって明らかな様に、本発明によるクッ
ション体を一体に取着した合成樹脂成形体の成形方法
は、 成形型の型壁に、クッション体の平面積より狭い開口
面積を有する開口を設け、 該開口の口縁部内面とこの開口に対向させて成形キャ
ビテイ内に配置したインサートとの隙間にスポンジ状の
前記クッション体の周辺部を介在させ、 この周辺部を、締結手段により前記隙間の間で圧縮し
てこの隙間を封止し、 この状態で、成形キャビテイ内に原料樹脂を充填し、 該原料樹脂の硬化後に、前記締結手段による締結を解
除して脱型する構成とした。
その為、殊に成形体がガラス繊維強化プラスチックの
場合に、インサートとしての例えばスタッドボルトを埋
設するのに、従来の極めて厄介なハンドレイアップ法に
頼る必要が無くなる。
それに代えて、成形キャビテイ内にインサートとクッ
ション体とを配置したうえ、締結手段を締結するだけ
で、此等を所定位置への保持する作業は一挙完了するの
で、後は、原料樹脂を成形キャビテイ内に充填するだけ
で所望の成形製品をうることが出来る。
そして、この様にクッション体を一体に埋設した成形
体を、例えば車両の躯体に組み付ける場合には、従来の
様に、別体のクッション体を組立現場で成形体に組付け
るのと比べて、遥かに作業能率を高められると言う優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明の一実施例を示すもので、第
1図は成形キャビテイ内の所定位置にクッション体及び
インサートを配設しつつある状態の説明図、第2図は成
形体を脱型する前の成形型の要部縦断面図、第3図は成
形体の要部の縦断面図、第4図及び第5図はパネル状の
成形体を、夫々異なった構造物の躯体に緩衝的に組付け
た状態を示す各見取図である。 第6図は従来例の説明図である。 符号表 1……スタッドボルト(インサート) 2……成形体、3……クッション体 3a……挿通孔、3b……外周面 4……座金(インサート) 5……下型、6……上型 7……成形キャビテイ 8……開口、9……ナット(締結手段) 10……ワッシャー A……成形型、B……インサート C……ガラス繊維マット、a,b……隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 33/00 - 33/76 B29C 43/00 - 43/58 B29C 70/00 - 70/88

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形型Aの型壁に、クッション体3の平面
    積より狭い開口面積を有する開口8を設け、 該開口8の口縁部内面と、この開口8に対向させて成形
    キャビテイ7内に配置したインサートBとの間の隙間a
    に、前記クッション体3の周辺部を介在させ、 前記隙間aに位置された前記クッション体3の周辺部
    を、締結手段9により圧縮し、 この状態で成形キャビテイ7内に原料樹脂を充填し、 該原料樹脂の硬化後に、前記締結手段9による締結を解
    除して脱型することを特徴とするクッション体を一体に
    取着した合成樹脂成形体の成形方法。
  2. 【請求項2】前記インサートBは、その一端に前記開口
    8の開口面積より広い平面積を有する座金4を取着した
    スタッドボルト1であり、 前記隙間aは、前記座金4と前記開口8の口縁部内面と
    の間に形成され、 前記締結手段9は、前記スタッドボルト1の他端側を成
    形キャビテイ7の外側に突出させた部分に螺着したナッ
    ト9であることを特徴とする請求項1項記載のクッショ
    ン体を一体に取着した合成樹脂成形体の成形方法。
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