JP2955809B2 - 押出成形機用の樹脂流路構造 - Google Patents

押出成形機用の樹脂流路構造

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JP2955809B2
JP2955809B2 JP5127511A JP12751193A JP2955809B2 JP 2955809 B2 JP2955809 B2 JP 2955809B2 JP 5127511 A JP5127511 A JP 5127511A JP 12751193 A JP12751193 A JP 12751193A JP 2955809 B2 JP2955809 B2 JP 2955809B2
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拓眞 高井
睦 和田
兼春 菅
敏博 厨子
隆 東久保
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂発泡体等の押
出成形、特に非フロン系のガス状発泡剤を使用する合成
樹脂発泡体の押出成形において、いわゆる目ヤニの発生
の抑制された押出成形機用の樹脂流路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】押出成形は、ある成形用樹脂を適当な手
段を用いて溶融混練し、特定のダイスを通過させて押し
出すことにより,特定の断面を有する成形品とする成形
方法である。また、発泡押出成形では、化学発泡剤やガ
ス状発泡剤をシリンダー内で材料樹脂と混練し、上記押
出成形と同様に特定のダイスを通過させて押し出すこと
により、発泡成形させるものである。このような押出成
形機には、高温,高圧下で混練,輸送を行なうとして、
種々のスクリュー形状を有する単軸や複数軸のスクリュ
ー押出機が広く用いられている。上記のような押出成形
機では、溶融し可塑化した材料樹脂の粘着性が高いため
に材料樹脂と樹脂流路内壁面との摩擦力が大きく、スク
リューの押し出し力に抗して駆動源への大きな負荷とな
っている。しかし、スクリューの回転によって溶融した
樹脂を混練し、搬送するためには、スクリュー部には樹
脂との摩擦力は不可欠である。このため従来では、スク
リュー搬送路以外の樹脂流路の樹脂接触面を鏡面研磨や
クロムメッキ等によって硬質でかつ平滑に仕上げ、樹脂
流体との摩擦を軽減していた。
【0003】一方、上記のような金属面による流路は、
材料樹脂との剥離強度が高い為、表面に樹脂が滞留して
焼けつき、成長と欠落を繰り返していわゆる目ヤニの発
生をみる。目ヤニは、上記のような現象等によって、ダ
イスの出口に堆積し、製品に異物として付着する、材料
の変質物や不純物を意味するものである。特に、発泡押
出成形においては、これに加えて、以下に述べるような
発泡押出成形特有の原因による目ヤニの発生が問題とな
っている。即ち、発泡押出成形においては、近年の環境
破壊の問題から、ガス状発泡剤をフロンガスから非フロ
ン系のガスに変更する必要があり、本発明者らは、例え
ば希ガス、窒素、炭酸ガス等の使用を提案しているが、
かかる非フロン系発泡剤の場合には、クロスヘッド内で
一部が発泡し、当該泡が破壊すること、および低温押出
しによって流路との摩擦が発生すること等によって、押
出後の成形品の表面に目ヤニが付着するという、非フロ
ン系ガスに特有の現象が問題となっているのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題を解消し、目ヤニの発生の抑制された、押出成形機
用の樹脂流路構造を提供することである。特に本発明
は、非フロン系のガス状発泡剤を使用する発泡押出成形
機における、目ヤニの発生の抑制された、樹脂流路構造
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の樹脂流路構造
は、樹脂流路の樹脂接触面の全部または一部をジルコニ
アセラミクスよりなる面としてなるものである。
【0006】
【作用】本発明においては、押出成形機の樹脂流路壁面
をジルコニアセラミクスを用いて形成しているので、材
料樹脂の樹脂流路壁面への粘着力が低減できるために、
スクリューの駆動源への負担が軽くなり、かつ、非フロ
ン系のガス状発泡剤を使用する発泡押出成形機において
も目ヤニの発生が抑制される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を示し具体的に説明す
る。なお、本発明がこれに限定されるものでないことは
言うまでもない。 〔実施例1〕図1は、本発明の樹脂流路構造を一般的な
単軸のスクリュー押出成形機に用いた場合の一実施例を
模式的に示した断面図である。同図においてAは押出成
形機であって、成形材料の投入口であるホッパー1と、
シリンダー2と、スクリュー3と、ダイス4と、シリン
ダー2とダイス4とを連絡する連絡部5とを有するもの
であり、領域Eで示される部分の樹脂流路の樹脂接触面
をジルコニアセラミクスを用いて形成した樹脂流路構造
としたものである。ただし、駆動系やその他の付帯部品
は省略している。上記押出成形機の例では、樹脂6はス
クリュー3の回転によってシリンダー1内をダイス4に
向かって搬送されるが、その間に高温,高圧下で溶融,
混練され、ダイス4から押し出される。また、発泡成形
であればガス7が所定の注入部8から注入され同様に溶
融,混練されてダイス4から押し出されて発泡成形され
る。上記ダイスは、成形金型用の所謂ダイ,あるいは電
線を被覆するように発泡押出可能なクロスヘッド等であ
ってもよい。このような押出成形機ではスクリュー3の
フライト3aの有効部全長が、スクリュー路10である
が、このスクリュー路10は、ホッパー1からダイス4
の方向へ向かって順に供給,圧縮混練,計量化の作用を
なし、さらに、該スクリュー搬送路の前半は固体搬送,
後半は溶融体搬送に適した形状となっている。このスク
リュー路10の行程中に樹脂を溶融混練し搬送するため
の流路であり、樹脂との壁面との適度の摩擦力が要求さ
れる。従って、スクリュー路10の樹脂接触面のは、必
ずしもジルコニアセラミクスよりなる面とする必要はな
い。
【0008】本発明の樹脂流路構造は、樹脂流路の樹脂
接触面の全部または一部をジルコニアセラミクスよりな
る面としてなるものであり、図1に示す押出成形機の場
合では、フライト3aの有効部が終わる部分から以降、
即ち、領域Eで示す部分の樹脂流路の樹脂接触面をジル
コニアセラミクスを用いて形成する。
【0009】本発明で使用されるジルコニアセラミクス
は、ZrO2 (ジルコニウム)を主とし、MgO,Ce
O,Y2 3 などの部分安定化剤を配合して焼結したも
のである。ZrO2 100重量部に対して、部分安定化
剤は、通常3〜15重量部が配合される。又、成形され
たジルコニアセラミクスは、接樹脂部を研磨、ラッピン
グ等により仕上げることが好ましい。樹脂流路を、この
ジルコニアセラミクスを用いて形成するには、該当する
部品全体をジルコニアセラミクスを用いて焼結するか、
あるいは該樹脂流路の表面にジルコニアセラミクスを嵌
め込む等、適用部分の形状や目的に応じて、全部あるい
は表面だけの選択をすればよい。
【0010】〔実施例2〕図2は、本発明の樹脂流路構
造を電線被覆用の押出発泡装置に用いた場合の他の実施
例を模式的に示す断面図である(断面を示すためのハッ
チングは省略する)。同図において、Aは押出発泡装置
であり、1段目の押出機A1と、2段目の押出機A2
と、クロスヘッド4と、これらを連絡するための連絡路
5aおよび5bとから構成され(ただし、駆動系やその
他の付帯部品は省略している)、ガス7を所定の注入部
8から注入し樹脂6と混練し、クロスヘッド4において
電線9の表面を被覆して押し出すと同時に発泡させるも
のである。本実施例では、領域Eで示される部分、即ち
混練部の終端部より後の流路の内、連絡路5bおよびク
ロスヘッド4の樹脂流路表面を、ジルコニアセラミクス
を用いて形成した(図2において、ハッチングを施して
示す部分)。
【0011】〔実験例〕 上記図2の押出発泡装置A(A1:φ65,L/D=2
8、A2:φ90,L/D=28)を用いて、導体径φ
1.25に対して、絶縁外径φ5.0、発泡度80%の
発泡押出成形による被覆を行い絶縁ケーブルを製造し
た。材料樹脂として高密度ポリエチレン(HDPE)又
は高密度ポリエチレン(HDPE)と低密度ポリエチレ
ン(LDPE)のブレンド品に、ガス状発泡剤として非
フロンガスを混練し、毎分95m/min の押出発泡成形
ができるよう、押出機A2を22r.p.m で回転させたと
ころ、同じ条件下で本発明の樹脂流路構造を用いない場
合の92%の電力で駆動できることを確認した。また、
この発泡成形時、ダイス出口を観察したところ、目ヤニ
の発生量がほとんど無くなることを確認した。本発明の
樹脂流路構造は、本発明の目的を損なわない限り、いか
なる押出成形機にも使用でき、特に非フロン系のガス状
発泡剤を用いる発泡押出成形機に使用すれば、本発明の
効果が最も顕著となる。
【0012】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の樹脂流路
構造によって樹脂との摩擦力による発熱が低減する。従
って、非フロンガスを発泡剤として用いる発泡押出成形
であっても、熱による発泡の破壊に起因する目ヤニの発
生が低減し品質及び作業性が向上する。また、材料樹脂
の流路面への粘着が低減できるために、駆動源への負担
が軽くなり、これを用いた押出成形機等の駆動部に係る
コストが軽減される。また、さらには、ジルコニアセラ
ミクスの高強度,高じん性,耐磨耗性によって、装置内
部のメンテナンスの回数を減らすことができるために、
機械の稼働率が向上する等、品質面やコスト面の効果が
大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂流路構造を一般的な単軸のスクリ
ュー押出成形機に用いた場合の例を模式的に示した断面
図である。
【図2】本発明の樹脂流路構造を電線被覆用の押出発泡
装置に用いた場合の一実施例を模式的に示す断面図であ
る。
【符号の説明】
A 押出成形機 E 樹脂流路構造を用いる領域 1 ホッパー 2 シリンダー 3 スクリュー 4 ダイス(または、ダイ,クロスヘッド) 5 連絡部 6 樹脂 7 ガス 8 ガス注入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 厨子 敏博 兵庫県尼崎市東向島西之町8番地 三菱 電線工業株式会社内 (72)発明者 東久保 隆 兵庫県尼崎市東向島西之町8番地 三菱 電線工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−345820(JP,A) 特開 平3−233814(JP,A) 特開 昭61−249735(JP,A) 特開 平3−111433(JP,A) 特開 平4−224833(JP,A) 特開 平4−290720(JP,A) 特開 平4−325223(JP,A) 実開 平6−68813(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 47/00 - 47/96

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 希ガス、窒素または炭酸ガスいずれかの
    非フロン系ガスをガス状発泡剤として用い、高密度ポリ
    エチレンまたは高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレ
    ンのブレンドを押出成形する発泡押出成形機の樹脂流路
    構造であって、樹脂流路の樹脂接触面の全部または一部
    をジルコニアセラミクスよりなる面としてなる樹脂流路
    構造。
  2. 【請求項2】 混練部の終端部より後の樹脂流路の樹脂
    接触面をジルコニアセラミクスよりなる面としてなる請
    求項1記載の樹脂流路構造。
JP5127511A 1993-05-28 1993-05-28 押出成形機用の樹脂流路構造 Expired - Lifetime JP2955809B2 (ja)

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