JP2955428B2 - 双ロール式薄板鋳造における鋳片搬送装置 - Google Patents

双ロール式薄板鋳造における鋳片搬送装置

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JP2955428B2
JP2955428B2 JP10332292A JP10332292A JP2955428B2 JP 2955428 B2 JP2955428 B2 JP 2955428B2 JP 10332292 A JP10332292 A JP 10332292A JP 10332292 A JP10332292 A JP 10332292A JP 2955428 B2 JP2955428 B2 JP 2955428B2
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利明 溝口
紀代美 塩
紀年 大谷
博亘 高野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は双ロール式薄板連続鋳造
における鋳片の搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は双ロール式連続鋳造における鋳造
開始時の鋳片の説明図である。図2(A)は鋳片を取り出
す前の説明図で、水平にかつ互いに平行に配した鋳造ロ
ール1a,1bの間にダミーシート2を挾み、鋳造ロー
ル1a,1bの上部に形成されたスペースに溶湯3を注
入する。注入された溶湯3は鋳造ロール1a,1bで冷
却されて鋳造ロール1a,1bの表面に凝固シェル4
a,4bを形成する。次に鋳造ロール1a,1bを矢印
方向に回動させる。
【0003】図2(B)は鋳造ロール1a,1bを僅かに
回動させた際の説明図である。この際、凝固シェル4a
と4bはダミーシート2に固着して、鋳造ロール1aと
1bの間を通過するが、通過物がダミーシート2よりも
厚くなるために、鋳造ロール1aと1bとの間隔は広が
る。
【0004】図2(C)は、鋳造ロール1aと1bを更に
回動させた際の説明図である。ダミーシート2が鋳造ロ
ール1aと1bの間を通過した後は、鋳造ロール1aと
1bは、最小間隙部の隙間が凝固シェル4aの厚さと4
bの厚さの合計の厚さとなり、最小間隙部の隙間が狭く
なる位置に戻る。
【0005】更に鋳造ロール1aと1bが回動すると、
連続的に形成された凝固シェル4aと4bは鋳造ロール
1aと1bの間隙で一体化され、鋳片5となって鋳造ロ
ール1aと1bの最小間隙部から下方に取り出される。
【0006】図2(A)で、ダミーシート2に自由ループ
を形成させ鋳造ロール1a,1bの下方に長く垂下せし
めるダミーシート2の支持方法が考えられる。しかし図
2(B)および図2(C)に移行する際に、凝固シェル4
a,4bは高温であり、且つ脆弱である。このため自由
ループを形成させる方法では図2(B)から図2(C)に移
行する際に、凝固シェル4a,4bはダミーシート2の
自重を支えることができなくて、凝固シェルは破断す
る。
【0007】鋳造ロール1a,1bの最小間隙部の直下
に図示しないピンチロールを設け、ダミーシート2ある
いは鋳片5を挾持する支持方法が考えられる。しかし本
発明者等の知見によると、凝固シェル4a,4bは高温
の鋳造組織であるために脆弱で、圧延した薄板の場合と
は異なり、ピンチロールの挾持力に耐えられないで、ダ
ミーシートと鋳片の接合部近傍が破断する場合がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、鋳造ロール
1a,1bから送り出された帯状鋳片を、破断させない
で安定して搬送することができる、双ロール式薄板鋳造
における鋳片搬送装置の提供を課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】図1は本発明
の搬送装置の例の説明図で、(A)は鋳片搬送スライド6
の平面の説明図、(B)は全体の正面説明図である。本発
明の装置は鋳造ロール1a,1bの下方に近接して上端
を配し傾斜してあるいは湾曲傾斜して斜め下方に延在せ
しめた鋳片搬送スライド6を有する。この鋳片搬送スラ
イド6は搬送ラインから随時退避が可能である。図1で
実線6は使用時の位置の鋳片搬送スライドで、点線6'
は搬送ラインから退避した位置における鋳片搬送スライ
ドである。
【0010】鋳片搬送スライド6にはその傾斜面あるい
は湾曲傾斜面に開口部7を設ける。本発明の搬送装置は
また、鋳片位置検出器8を有する。鋳片位置検出器8
は、鋳片搬送スライド6が使用時の位置にある時は開口
部7の下方に収納され、鋳片スライドが6'の位置に退
避した際は、鋳片5の下面に接触して配される。
【0011】本発明で鋳片搬送スライド6は、鋳片の製
造開始の際は、使用の位置に設定する。鋳片の製造開始
の際は図2で述べた如く、ダミーシート2と鋳片5との
接合部近傍で、鋳片の破断が発し易い。本発明では鋳造
ロール1a,1bから下方に取り出されたダミーシート
2や鋳片5は、下方に近接して配された鋳片搬送スライ
ド6の傾斜面あるいは湾曲傾斜面に達し下方から支承さ
れ、傾斜面あるいは湾曲傾斜面を滑って斜め下方に搬送
される。
【0012】ダミーシート2と鋳片5との接合部近傍は
脆弱であるが、本発明ではダミーシート2や鋳片5は鋳
片搬送スライド6で下方から支承されているため、ダミ
ーシート2の自重で脆弱な接合部を破断させることがな
く、また本発明では鋳造ロールの直下にはピンチロール
を配さないためピンチロールの挾持力で脆弱なダミーシ
ート2と鋳片5との接合部近傍を破断させる事がない。
【0013】本発明では、ダミーシート2が通過し、安
定した厚さの鋳片5が形成される段階に達すると、鋳片
搬送スライド6を矢印14方向に移動して点線6'の位
置に退避させる。この退避によって、鋳片位置検出器8
は開口部7'から突出して鋳片2の下面と接することと
なる。以後鋳片2は、鋳片位置検出器8で支承され、ピ
ンチロールあるいはコイラーの回動によって搬送され
る。
【0014】安定した厚さの鋳片が形成される段階に達
すると、鋳片2は破断し難くなるが、鋳造開始の直後で
鋳片2やダミーシート5の走路が変動すると、鋳造ロー
ル1a,1bを出た直後の鋳片に過大な自重がかゝりあ
るいはピンチロール9に引っ張られて、鋳片は破断す
る。従ってこの際は鋳片搬送スライド6を使用する。
【0015】図中10は速度制御装置の例である。鋳片
搬送スライド6を退避させた後で鋳片2の走路が変動す
ると、例えばピストン11で支承されている鋳片位置検
出器8の位置が変動するが、速度制御装置10は鋳片位
置検出器8の変動を検知して、ピンチロールあるいはコ
イラー9の回転速度を調節し、鋳片の走路が一定となる
ように制御する。
【0016】本発明の装置はまた、鋳片搬送スライド6
の開口部7に、鋳片スライドの傾斜面あるいは湾曲傾斜
面に沿った板状の、鋳片位置検出器保護カバー12を設
ける。本発明者等の知見によると、この鋳片位置検出器
保護カバーがない場合は、鋳造開始の際に開口部7に鋳
造ロール1a,1bの隙間から溶湯が滴下し、鋳片位置
検出器を損傷する。
【0017】図2で述べた如く、ダミーシート2が鋳造
ロール1a,1bを通過する際、鋳造ロールの間隙は拡
大しその後縮小する。この拡大、縮小に際し、溶湯の一
部は鋳造ロール1aと1bの隙間から滴下し開口部に侵
入する。本発明の鋳片位置検出器保護カバーを設けるこ
とによって、溶湯の滴下があっても鋳片位置検出器は損
傷する事がなく、鋳片の走路を常に高い精度で検知し、
鋳片の走路を常に一定に保つ事ができる。
【0018】図1では上部にヒンジを有し矢印13方向
に開閉する鋳片位置検出器保護カバー12の例を示した
が、鋳片位置検出器保護カバー12は例えば側方に抜き
取る方式等の他の構造のものであってもよい。また鋳片
位置検出器保護カバー12は例えば鋼板等で形成したも
のであってもよいが、本発明者等の知見によると、鋼板
の表面にセラミックコーティング施した板を用いて作成
した板状の鋳片位置検出器保護カバーは、表面に溶湯が
滴下しあるいは流下しても、表面に付着し難く、また付
着した際にもその除去が容易である。使用するセラミッ
クとしてはBN質やアルミナ質等を用いることができ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明の鋳片搬送装置を用いると、鋳造
開始の直後において、またその後の鋳造中において、鋳
片を破断させないで安定して搬送する事ができる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の搬送装置の説明図、図2は双ロール式連
続鋳造における鋳造開始時の鋳片の説明図、である。
【符号の説明】
1a(1b):鋳造ロール、 2:ダミーシート、 3:
溶湯、 4a(4b):凝固シェル、 5:鋳片、 6:
鋳片搬送スライド、 7:開口部、 8:鋳片位置検出
器、 9:ピンチロール、 10:速度制御装置、 1
1:ピストン、12:鋳片位置検出器保護カバー、 1
3:保護カバーの開閉方向、 14:鋳片搬送スライド
の退避方向。
フロントページの続き (72)発明者 高野 博亘 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株 式会社技術開発本部内 (56)参考文献 特開 平4−322847(JP,A) 特開 平1−130847(JP,A) 特開 昭60−118362(JP,A) 特開 昭54−96430(JP,A) 特開 平5−200494(JP,A) 実開 昭56−55549(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 11/06 330 B22D 11/128

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】双ロール式薄板連続鋳造機の鋳造ロールの
    下方に近接して上端を配し傾斜してあるいは湾曲傾斜し
    て斜め下方に延在せしめかつ随時搬送ラインから退避可
    能な鋳片搬送スライドと、鋳片搬送スライドを使用時に
    は鋳片搬送スライドの傾斜面あるいは湾曲傾斜面に設け
    た開口部の下方に収納されまた鋳片スライドが退避した
    際は開口部から突出して鋳片の下面に接触する鋳片位置
    検出器と、鋳片位置検出器が検出する鋳片の走路を常に
    一定に保つように速度制御されるピンチロールあるいは
    コイラーとを有する双ロール式薄板連続鋳造機におい
    て、鋳片搬送スライドの開口部に、鋳片搬送スライドの
    傾斜面あるいは湾曲傾斜面に沿った板状の鋳片位置検出
    器保護カバーを設けることを特徴とする、双ロール式薄
    板鋳造における鋳片搬送装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の鋳片位置検出器保護カバ
    ーが、鋼板の表面にセラミックコーティングを施した板
    状の鋳片位置検出器保護カバーであることを特徴とす
    る、請求項1に記載の双ロール式薄板鋳造における鋳片
    搬送装置。
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