JP2954734B2 - 電子写真装置の中間転写体 - Google Patents
電子写真装置の中間転写体Info
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- JP2954734B2 JP2954734B2 JP3105998A JP10599891A JP2954734B2 JP 2954734 B2 JP2954734 B2 JP 2954734B2 JP 3105998 A JP3105998 A JP 3105998A JP 10599891 A JP10599891 A JP 10599891A JP 2954734 B2 JP2954734 B2 JP 2954734B2
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- Japan
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- Color Electrophotography (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カラー電子写真装置
などにおいて、トナー像を感光体からいったん中間転写
体に転写した後、さらに記録用紙などに転写するように
した電子写真装置の中間転写体に関する。
などにおいて、トナー像を感光体からいったん中間転写
体に転写した後、さらに記録用紙などに転写するように
した電子写真装置の中間転写体に関する。
【0002】中間転写体は、感光ドラムからトナー像の
転写を受ける一次転写部において、硬質の感光ドラムに
圧接されると共に、記録用紙に対して転写を行う二次転
写部では、転写ローラなどに圧接される。したがって、
振動なく滑らかに中間転写体を回動させるためには、中
間転写体の外周部分は柔軟な材質によって形成されてい
なければならない。
転写を受ける一次転写部において、硬質の感光ドラムに
圧接されると共に、記録用紙に対して転写を行う二次転
写部では、転写ローラなどに圧接される。したがって、
振動なく滑らかに中間転写体を回動させるためには、中
間転写体の外周部分は柔軟な材質によって形成されてい
なければならない。
【0003】
【従来の技術】そこで従来、まず導電性ゴムを中間転写
体(ドラム)にライニングすることが考えられた。ただ
し、中間転写体に用いるためには、導電性ゴムの体積抵
抗率を106 Ω・cm程度に低くする必要があるので、ゴ
ム中に導電性の粉体を分散させている。
体(ドラム)にライニングすることが考えられた。ただ
し、中間転写体に用いるためには、導電性ゴムの体積抵
抗率を106 Ω・cm程度に低くする必要があるので、ゴ
ム中に導電性の粉体を分散させている。
【0004】しかし、そのために導電性ゴムは硬くな
り、感光ドラムや転写ローラと圧接しながら回動する際
に振動が発生して、良好な転写画像を得ることができな
い。
り、感光ドラムや転写ローラと圧接しながら回動する際
に振動が発生して、良好な転写画像を得ることができな
い。
【0005】そこで、そのような不具合を回避するた
め、非常に柔軟で体積抵抗率の低い導電性スポンジをア
ルミニウム素管に巻き、転写のための高電圧印加によっ
て感光ドラムや転写ローラとリークしないよう、その上
に体積抵抗率の大きな誘電体フィルムをライニングした
ものが用いられている。
め、非常に柔軟で体積抵抗率の低い導電性スポンジをア
ルミニウム素管に巻き、転写のための高電圧印加によっ
て感光ドラムや転写ローラとリークしないよう、その上
に体積抵抗率の大きな誘電体フィルムをライニングした
ものが用いられている。
【0006】図5は、そのような中間転写体の表層付近
(転写面層)の拡大断面図であり、導電性スポンジ51
は発泡加工されているので、誘電体フィルム52に接触
する面にも発泡穴53が分散している。
(転写面層)の拡大断面図であり、導電性スポンジ51
は発泡加工されているので、誘電体フィルム52に接触
する面にも発泡穴53が分散している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、誘電体フィル
ム52に導電性スポンジ51が直接接触している部分
と、そこに発泡穴53がある部分とでは、誘電体フィル
ム52に流れる電荷量が異なってしまい、一次及び二次
の転写において転写むらが発生して画質が悪くなってし
まう欠点がある。
ム52に導電性スポンジ51が直接接触している部分
と、そこに発泡穴53がある部分とでは、誘電体フィル
ム52に流れる電荷量が異なってしまい、一次及び二次
の転写において転写むらが発生して画質が悪くなってし
まう欠点がある。
【0008】そこで本発明は、振動等の発生しない柔軟
な構造であってしかも転写むらのない良好な転写画像を
得ることができる電子写真装置の中間転写体を提供する
ことを目的とする。
な構造であってしかも転写むらのない良好な転写画像を
得ることができる電子写真装置の中間転写体を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の電子写真装置の中間転写体は、実施例を説
明するための図1に示されるように、感光体1の表面か
ら転写されたトナー像をさらに記録媒体100に転写す
るように回動駆動される電子写真装置の中間転写体2に
おいて、柔軟で体積抵抗率の小さな発泡体からなり、転
写を行うための電圧が印加される内層4aと、上記内層
4aの外側に略均一な密度で形成された体積抵抗率の小
さな中間層4bと、上記中間層4bの外側に形成された
体積抵抗率の大きな外層4cとにより、トナー像を転写
するための転写面層4を形成したことを特徴とする。
め、本発明の電子写真装置の中間転写体は、実施例を説
明するための図1に示されるように、感光体1の表面か
ら転写されたトナー像をさらに記録媒体100に転写す
るように回動駆動される電子写真装置の中間転写体2に
おいて、柔軟で体積抵抗率の小さな発泡体からなり、転
写を行うための電圧が印加される内層4aと、上記内層
4aの外側に略均一な密度で形成された体積抵抗率の小
さな中間層4bと、上記中間層4bの外側に形成された
体積抵抗率の大きな外層4cとにより、トナー像を転写
するための転写面層4を形成したことを特徴とする。
【0010】なお、上記中間層4bが、上記内層4aの
外表面を加熱溶融して形成されていてもよく、また、上
記中間層4bが、上記外層4cの内表面に導電性を付与
することによって形成されていてもよい。
外表面を加熱溶融して形成されていてもよく、また、上
記中間層4bが、上記外層4cの内表面に導電性を付与
することによって形成されていてもよい。
【0011】また、上記転写面層4の体積抵抗率が、上
記内層4a、中間層4b及び外層4c全体で、106〜
1016Ω・cmの範囲にあるようにするとよい。
記内層4a、中間層4b及び外層4c全体で、106〜
1016Ω・cmの範囲にあるようにするとよい。
【0012】
【作用】転写面層4の内層4aは柔軟な発泡体によって
形成されているので、感光体1等に圧接されてもスムー
ズに変形し、振動の発生がなく滑らかに回動駆動され
る。
形成されているので、感光体1等に圧接されてもスムー
ズに変形し、振動の発生がなく滑らかに回動駆動され
る。
【0013】また、転写を行うための電荷は、内層4a
から外層4cに流れる途中で、体積抵抗率が小さくて密
度の均一な中間層4bを通るので、外層4cには電荷が
一様に到達するため、均一で良好な転写が行われる。
から外層4cに流れる途中で、体積抵抗率が小さくて密
度の均一な中間層4bを通るので、外層4cには電荷が
一様に到達するため、均一で良好な転写が行われる。
【0014】
【実施例】図面を参照して実施例を説明する。
【0015】図2は、黄(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)及び黒(B)の4色のトナーを用いたカラー電
子写真装置を示している。
ン(C)及び黒(B)の4色のトナーを用いたカラー電
子写真装置を示している。
【0016】この装置は、4色のトナーによるトナー像
を形成するための4つの感光ドラム1(1Y,1M,1
C,1B)と、それら4つの感光ドラム1と同時に接触
して回転駆動される中間転写ドラム2とを有しており、
各感光ドラム1から各色のトナー像を順次中間転写ドラ
ム2に重ね合わせて転写した後、そのカラートナー像を
中間転写ドラム2から記録用紙100に転写するように
なっている。
を形成するための4つの感光ドラム1(1Y,1M,1
C,1B)と、それら4つの感光ドラム1と同時に接触
して回転駆動される中間転写ドラム2とを有しており、
各感光ドラム1から各色のトナー像を順次中間転写ドラ
ム2に重ね合わせて転写した後、そのカラートナー像を
中間転写ドラム2から記録用紙100に転写するように
なっている。
【0017】各感光ドラム1の周囲には、感光ドラム1
に帯電をさせる前帯電器11、感光ドラム1に画像光を
照射して静電潜像を形成する露光部12、静電潜像をト
ナーによって現像する現像器13が順次配列されてい
て、中間転写ドラム2が感光ドラム1に接触することに
よって、感光ドラム1表面のトナー像が中間転写ドラム
2に転写される。14は、感光ドラム1表面に残ったト
ナーを除去するためのクリーナーである。
に帯電をさせる前帯電器11、感光ドラム1に画像光を
照射して静電潜像を形成する露光部12、静電潜像をト
ナーによって現像する現像器13が順次配列されてい
て、中間転写ドラム2が感光ドラム1に接触することに
よって、感光ドラム1表面のトナー像が中間転写ドラム
2に転写される。14は、感光ドラム1表面に残ったト
ナーを除去するためのクリーナーである。
【0018】中間転写ドラム2は、トナー像の転写を行
うための転写面層4がアルミニウム素管3の外側にライ
ニングされて形成されており、図示されていない駆動モ
ータによって感光ドラム1と逆方向に回転駆動される。
したがって、中間転写ドラム2の外周面と感光ドラム1
の外周面とは、接触部においては同方向に移動して、そ
こで感光ドラム1から中間転写ドラム2にトナー像が転
写される。
うための転写面層4がアルミニウム素管3の外側にライ
ニングされて形成されており、図示されていない駆動モ
ータによって感光ドラム1と逆方向に回転駆動される。
したがって、中間転写ドラム2の外周面と感光ドラム1
の外周面とは、接触部においては同方向に移動して、そ
こで感光ドラム1から中間転写ドラム2にトナー像が転
写される。
【0019】記録用紙100は、中間転写ドラム2と転
写ローラ17との間に挟まれて走行し、そこで、中間転
写ドラム2から記録用紙100にフルカラートナー像が
転写され、さらに定着器16によって、フルカラートナ
ー像が記録用紙100に定着される。
写ローラ17との間に挟まれて走行し、そこで、中間転
写ドラム2から記録用紙100にフルカラートナー像が
転写され、さらに定着器16によって、フルカラートナ
ー像が記録用紙100に定着される。
【0020】8は、記録用紙100へトナー像を転写し
た後に中間転写ドラム2の表面に残った残留トナーを除
去するために、記録用紙100への転写部Aと次に中間
転写ドラム2に新しいトナー像を転写する感光ドラム1
との間に設けられた残留トナークリーナである。
た後に中間転写ドラム2の表面に残った残留トナーを除
去するために、記録用紙100への転写部Aと次に中間
転写ドラム2に新しいトナー像を転写する感光ドラム1
との間に設けられた残留トナークリーナである。
【0021】図1は、中間転写ドラム2の部分拡大断面
図であり、転写面層4は、アルミニウム素管3にライニ
ングされた、厚さが例えば5mmの導電性スポンジ4a
と、その外面にコーティングされた、厚さが例えば0.
1mmの誘電体フィルム4cとによって形成されている。
図であり、転写面層4は、アルミニウム素管3にライニ
ングされた、厚さが例えば5mmの導電性スポンジ4a
と、その外面にコーティングされた、厚さが例えば0.
1mmの誘電体フィルム4cとによって形成されている。
【0022】転写を行うための中間転写ドラム2に対す
る転写電圧は、アルミニウム素管3を経由して導電性ス
ポンジ4aに印加されて、誘電体フィルム4cに電荷が
流れる。
る転写電圧は、アルミニウム素管3を経由して導電性ス
ポンジ4aに印加されて、誘電体フィルム4cに電荷が
流れる。
【0023】したがって、導電性スポンジ4aは抵抗が
低い必要があり、体積抵抗率を10 2〜103Ω・cm程度
にするために、カーボン等の導電付与剤を混ぜた、クロ
ロプレーンゴム、ウレタンゴム又はシリコンゴムなどの
ような柔軟な素材による発泡体によって形成されてい
る。
低い必要があり、体積抵抗率を10 2〜103Ω・cm程度
にするために、カーボン等の導電付与剤を混ぜた、クロ
ロプレーンゴム、ウレタンゴム又はシリコンゴムなどの
ような柔軟な素材による発泡体によって形成されてい
る。
【0024】一方、誘電体フィルム4cは、転写電圧印
加によって感光ドラム1や転写ローラ17とのリークが
発生しないように抵抗が高い必要があり、例えばポリエ
チレンテレフタレートに導電性の粉体を分散させるなど
して、体積抵抗率が106〜1016Ω・cm程度に形成さ
れている。
加によって感光ドラム1や転写ローラ17とのリークが
発生しないように抵抗が高い必要があり、例えばポリエ
チレンテレフタレートに導電性の粉体を分散させるなど
して、体積抵抗率が106〜1016Ω・cm程度に形成さ
れている。
【0025】この誘電体フィルム4cは、肉厚が厚くな
るとその分そこで転写電圧を分割してしまい、転写に必
要な電圧が高くなって、効率が悪くなる。また薄すぎる
と、絶縁破壊をおこしやすくなる。したがって、誘電体
フィルム4cは体積抵抗率と厚さの適切なものを用い
て、アルミニウム素管3から誘電体フィルム4c表面ま
での転写面層4全体(導電性スポンジ4a、中間層4b
及び誘電体フィルム4c)の体積抵抗率が106〜10
16Ω・cmになるようにする。
るとその分そこで転写電圧を分割してしまい、転写に必
要な電圧が高くなって、効率が悪くなる。また薄すぎる
と、絶縁破壊をおこしやすくなる。したがって、誘電体
フィルム4cは体積抵抗率と厚さの適切なものを用い
て、アルミニウム素管3から誘電体フィルム4c表面ま
での転写面層4全体(導電性スポンジ4a、中間層4b
及び誘電体フィルム4c)の体積抵抗率が106〜10
16Ω・cmになるようにする。
【0026】導電性スポンジ4aの外周面に沿う部分
(中間層)4bは、発泡穴200が存在しないように平
滑に形成されている。これは、例えば導電性スポンジ4
aをアルミニウム素管3にライニングする際に、加熱し
た導電性スポンジ4aの素材を金型内に流し込んで硬化
させ、そのまま使用すればよい。すると、金型の表面平
滑性によって、導電性スポンジ4aの外周面に沿う部分
4bは、発泡穴200が存在しない状態の均一な密度に
形成される。
(中間層)4bは、発泡穴200が存在しないように平
滑に形成されている。これは、例えば導電性スポンジ4
aをアルミニウム素管3にライニングする際に、加熱し
た導電性スポンジ4aの素材を金型内に流し込んで硬化
させ、そのまま使用すればよい。すると、金型の表面平
滑性によって、導電性スポンジ4aの外周面に沿う部分
4bは、発泡穴200が存在しない状態の均一な密度に
形成される。
【0027】このようにして、中間転写ドラム2の転写
面層4は、導電性が高くて発泡穴200の存在する柔軟
な導電性スポンジ4aからなる内層と、導電性が高くて
発泡穴200の存在しない均一な密度の中間層4bと、
導電性が低くて薄い誘電体フィルム4cからなる外層と
によって形成されている。
面層4は、導電性が高くて発泡穴200の存在する柔軟
な導電性スポンジ4aからなる内層と、導電性が高くて
発泡穴200の存在しない均一な密度の中間層4bと、
導電性が低くて薄い誘電体フィルム4cからなる外層と
によって形成されている。
【0028】このように形成された本実施例のカラー電
子写真装置によってカラー画像を記録用紙100に形成
させるために、感光ドラム1、中間転写ドラム2及び転
写ローラ17などを回転駆動すると、各ドラム1,2及
びローラ17に偏心などがあっても、中間転写ドラム2
の導電性スポンジ4aがスムーズに変形するので、それ
によって振動の発生が吸収され、ジッタ等の画像むらが
発生しない。
子写真装置によってカラー画像を記録用紙100に形成
させるために、感光ドラム1、中間転写ドラム2及び転
写ローラ17などを回転駆動すると、各ドラム1,2及
びローラ17に偏心などがあっても、中間転写ドラム2
の導電性スポンジ4aがスムーズに変形するので、それ
によって振動の発生が吸収され、ジッタ等の画像むらが
発生しない。
【0029】そして、アルミニウム素管3を経由して導
電性スポンジ4aに転写電圧が印加されると、転写を行
うための電荷が内層の導電性スポンジ4aから外層の誘
電体フィルム4cに流れるが、その途中で、電荷は体積
抵抗率が小さくて発泡穴がなく密度の均一な中間層4b
を通るので、誘電体フィルム4cには電荷が一様に到達
する。
電性スポンジ4aに転写電圧が印加されると、転写を行
うための電荷が内層の導電性スポンジ4aから外層の誘
電体フィルム4cに流れるが、その途中で、電荷は体積
抵抗率が小さくて発泡穴がなく密度の均一な中間層4b
を通るので、誘電体フィルム4cには電荷が一様に到達
する。
【0030】その結果、誘電体フィルム4cの外表面で
は、むらのない転写が行われて、各感光ドラム1から中
間転写ドラム2へ、そして中間転写ドラム2から記録用
紙100へと良好なトナー画像が転写される。
は、むらのない転写が行われて、各感光ドラム1から中
間転写ドラム2へ、そして中間転写ドラム2から記録用
紙100へと良好なトナー画像が転写される。
【0031】図3は、本発明の第2の実施例を示してお
り、中間層4bを誘電体フィルム4c側に形成したもの
である。
り、中間層4bを誘電体フィルム4c側に形成したもの
である。
【0032】即ち、厚さ0.1mmの誘電体フィルム4c
を製造する際に、カーボン粒子など導電付与剤40を混
練してそれを内面側に偏らせてフィルムを形成し、導電
性スポンジ4aに接触する側の面(内面)の体積抵抗率
を102〜103Ω・cmに形成して中間層4bとし、誘電
体フィルム4c全体の体積抵抗率を106〜1016Ω・c
mに形成したものである。
を製造する際に、カーボン粒子など導電付与剤40を混
練してそれを内面側に偏らせてフィルムを形成し、導電
性スポンジ4aに接触する側の面(内面)の体積抵抗率
を102〜103Ω・cmに形成して中間層4bとし、誘電
体フィルム4c全体の体積抵抗率を106〜1016Ω・c
mに形成したものである。
【0033】また、図4は本発明の第3の実施例を示し
ており、中間層4bとして厚さ0.05mmで体積抵抗率
が102〜103Ω・cmの導電性フィルムを用いて、厚さ
0.05mmで体積抵抗率が106〜1016Ω・cmの誘電
体フィルム4cと体積抵抗率が102〜103Ω・cmの導
電性スポンジ4aとの間に、その中間層4bを設けたも
のである。
ており、中間層4bとして厚さ0.05mmで体積抵抗率
が102〜103Ω・cmの導電性フィルムを用いて、厚さ
0.05mmで体積抵抗率が106〜1016Ω・cmの誘電
体フィルム4cと体積抵抗率が102〜103Ω・cmの導
電性スポンジ4aとの間に、その中間層4bを設けたも
のである。
【0034】このように、本発明は第1の実施例に限定
されるものではなく、第2及び第3の実施例などにおい
ても、第1の実施例と同等の良好な転写画像を得ること
ができる。また、中間転写体2はドラム状でなく、ベル
ト状などであってもよい。
されるものではなく、第2及び第3の実施例などにおい
ても、第1の実施例と同等の良好な転写画像を得ること
ができる。また、中間転写体2はドラム状でなく、ベル
ト状などであってもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明の電子写真装置の中間転写体によ
れば、転写面層の内層を柔軟な発泡体によって形成した
ことにより、そこで振動が吸収されてジッタ等の画像む
らが発生せず、しかも体積抵抗率が小さくて密度の均一
な中間層を設けたことにより、外層に電荷が一様に到達
するので、均一で良好なトナー画像を転写することがで
きる優れた効果を有する。
れば、転写面層の内層を柔軟な発泡体によって形成した
ことにより、そこで振動が吸収されてジッタ等の画像む
らが発生せず、しかも体積抵抗率が小さくて密度の均一
な中間層を設けたことにより、外層に電荷が一様に到達
するので、均一で良好なトナー画像を転写することがで
きる優れた効果を有する。
【図1】第1の実施例の部分拡大断面図である。
【図2】第1の実施例の全体構成図である。
【図3】第2の実施例の部分拡大断面図である。
【図4】第3の実施例の部分拡大断面図である。
【図5】従来例の部分拡大断面図である。
2 中間転写ドラム(中間転写体) 4 転写面層 4a 導電性スポンジ(内層) 4b 中間層 4c 誘電体フィルム(外層)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−198774(JP,A) 特開 平1−197770(JP,A) 特開 平1−198773(JP,A) 特開 平2−166487(JP,A) 特開 昭64−35464(JP,A) 特開 昭57−111573(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/16
Claims (4)
- 【請求項1】感光体の表面から転写されたトナー像をさ
らに記録媒体に転写するように回動駆動される電子写真
装置の中間転写体において、 柔軟で体積抵抗率が10 2 〜10 3 Ω・cmの発泡体からな
り、転写を行うための電圧が印加される内層と、 上記内層の外側に略均一な密度で形成された、体積抵抗
率が10 2 〜10 3 Ω・cmの中間層と、 上記中間層の外側に形成された体積抵抗率が10 6 〜1
0 16 Ω・cmの外層とにより、 トナー像を転写するための転写面層を形成したことを特
徴とする電子写真装置の中間転写体。 - 【請求項2】上記中間層が、上記内層の外表面を加熱溶
融して形成されている請求項1記載の電子写真装置の中
間転写体。 - 【請求項3】上記中間層が、上記外層の内表面に導電性
を付与することによって形成されている請求項1記載の
電子写真装置の中間転写体。 - 【請求項4】 感光体の表面から転写されたトナー像をさ
らに記録媒体に転写するように回動駆動される電子写真
装置の中間転写体において、 柔軟な発泡体からなり転写を行うための電圧が印加され
る内層と、 上記内層の外側に略均一な密度で形成された中間層と、 上記中間層の外側に形成されて上記内層及び中間層より
大きな体積抵抗率を有する外層とにより、 トナー像を転写するための転写面層が形成されていて、 上記転写面層の体積抵抗率が、上記内層、中間層及び外
層全体で、106〜1016Ω・cmの範囲にあることを特
徴とする電子写真装置の中間転写体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3105998A JP2954734B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 電子写真装置の中間転写体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3105998A JP2954734B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 電子写真装置の中間転写体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04335381A JPH04335381A (ja) | 1992-11-24 |
JP2954734B2 true JP2954734B2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=14422381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3105998A Expired - Fee Related JP2954734B2 (ja) | 1991-05-10 | 1991-05-10 | 電子写真装置の中間転写体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2954734B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3198836B2 (ja) * | 1994-12-02 | 2001-08-13 | ミノルタ株式会社 | 中間転写体 |
JP4486313B2 (ja) * | 2003-03-31 | 2010-06-23 | 株式会社明治ゴム化成 | 画像転写シート |
JP5286666B2 (ja) * | 2006-12-15 | 2013-09-11 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP4844643B2 (ja) * | 2009-03-19 | 2011-12-28 | 富士ゼロックス株式会社 | 管状体、転写ユニット、及び画像形成装置 |
US8460784B2 (en) * | 2009-07-24 | 2013-06-11 | Day International, Inc. | Digital image transfer belt and method of making |
-
1991
- 1991-05-10 JP JP3105998A patent/JP2954734B2/ja not_active Expired - Fee Related
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