JP2954009B2 - ポリエステル系繊維製品の難燃加工方法および洗浄剤 - Google Patents
ポリエステル系繊維製品の難燃加工方法および洗浄剤Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル系繊
維製品、すなわち、ポリエステル繊維からなる繊維製品
またはポリエステル繊維を含む複合繊維製品の難燃加工
方法およびそれに用いる洗浄剤に関する。本発明によれ
ば、ポリエステル系繊維製品対して耐久性に優れ、安定
な難燃性を付与することができる。
維製品、すなわち、ポリエステル繊維からなる繊維製品
またはポリエステル繊維を含む複合繊維製品の難燃加工
方法およびそれに用いる洗浄剤に関する。本発明によれ
ば、ポリエステル系繊維製品対して耐久性に優れ、安定
な難燃性を付与することができる。
【０００２】
【従来の技術】ポリエステル系繊維製品は様々の優れた
物理的および化学的性質を有しているが、一般に燃焼し
易いという欠点を有している。このため、従来より、ハ
ロゲン化有機化合物やリン酸エステル系化合物を用いて
後加工処理することにより難燃性を付与することが行わ
れてきた。特に、ハロゲン化シクロアルカン系化合物を
用いるポリエステル系繊維製品の難燃化は、優れた難燃
性の付与性、用いる化合物の安全性および処理の容易性
の面から、現在広く普及しており、一般にはこのハロゲ
ン化シクロアルカン系化合物のなかでもヘキサブロモシ
クロドデカンが使用されている。具体的には、ヘキサブ
ロモシクロドデカンに界面活性剤等の添加剤を加えて水
中に分散させ、さらに必要に応じて他の添加剤を加えて
処理液を調製した後、この処理液をパッド法や浸漬等の
方法によりポリエステル系繊維製品に付与し、難燃化を
行うものである。
物理的および化学的性質を有しているが、一般に燃焼し
易いという欠点を有している。このため、従来より、ハ
ロゲン化有機化合物やリン酸エステル系化合物を用いて
後加工処理することにより難燃性を付与することが行わ
れてきた。特に、ハロゲン化シクロアルカン系化合物を
用いるポリエステル系繊維製品の難燃化は、優れた難燃
性の付与性、用いる化合物の安全性および処理の容易性
の面から、現在広く普及しており、一般にはこのハロゲ
ン化シクロアルカン系化合物のなかでもヘキサブロモシ
クロドデカンが使用されている。具体的には、ヘキサブ
ロモシクロドデカンに界面活性剤等の添加剤を加えて水
中に分散させ、さらに必要に応じて他の添加剤を加えて
処理液を調製した後、この処理液をパッド法や浸漬等の
方法によりポリエステル系繊維製品に付与し、難燃化を
行うものである。
【０００３】しかしながら、ヘキサブロモシクロドデカ
ンを用いてポリエステル系繊維製品を難燃化処理する場
合には、ポリエステル系繊維製品の表面に未固着のヘキ
サブロモシクロドデカンが残留するために難燃性が不十
分となり、従ってこの未固着のヘキサブロモシクロドデ
カンを除去しなければならないという問題がある。しか
して、従来においては、未固着のヘキサブロモシクロド
デカンの除去するため、洗浄剤として界面活性剤を用
い、常温〜９５℃の温度で洗浄するのが一般的である
が、未固着のヘキサブロモシクロドデカンはこのような
従来の洗浄方法では完全に除去されないため、難燃性が
不安定となる。
ンを用いてポリエステル系繊維製品を難燃化処理する場
合には、ポリエステル系繊維製品の表面に未固着のヘキ
サブロモシクロドデカンが残留するために難燃性が不十
分となり、従ってこの未固着のヘキサブロモシクロドデ
カンを除去しなければならないという問題がある。しか
して、従来においては、未固着のヘキサブロモシクロド
デカンの除去するため、洗浄剤として界面活性剤を用
い、常温〜９５℃の温度で洗浄するのが一般的である
が、未固着のヘキサブロモシクロドデカンはこのような
従来の洗浄方法では完全に除去されないため、難燃性が
不安定となる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き
従来技術の問題点に鑑み、ポリエステル系繊維製品に対
して難燃剤としてヘキサブロモシクロドデカンを付与し
て難燃化するに際して、優れた難燃性を安定して付与す
ることのできる手段を提供しようとするものである。
従来技術の問題点に鑑み、ポリエステル系繊維製品に対
して難燃剤としてヘキサブロモシクロドデカンを付与し
て難燃化するに際して、優れた難燃性を安定して付与す
ることのできる手段を提供しようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、ポリエステル繊維からなる繊維製品または
ポリエステル繊維を含む複合繊維製品を難燃加工するに
際して、ヘキサブロモシクロドデカンを含む処理液で処
理した後、３〜６価の多価アルコールおよびアニオンお
よび／またはノニオン界面活性剤を含む洗浄剤で洗浄す
ることを特徴とするポリエステル系繊維製品の難燃加工
方法並びにこの方法に用いるための前記洗浄剤を提供す
る。
決するため、ポリエステル繊維からなる繊維製品または
ポリエステル繊維を含む複合繊維製品を難燃加工するに
際して、ヘキサブロモシクロドデカンを含む処理液で処
理した後、３〜６価の多価アルコールおよびアニオンお
よび／またはノニオン界面活性剤を含む洗浄剤で洗浄す
ることを特徴とするポリエステル系繊維製品の難燃加工
方法並びにこの方法に用いるための前記洗浄剤を提供す
る。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明に用いる難燃加工処理液
は、一般には、ヘキサブロモシクロドデカンの水分散液
であり、かかる分散液は商業的に入手可能である。本発
明に有用な多価アルコールとしては、３〜６価の多価ア
ルコールであれば特に制限はなく、例えば、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、トリオキシイソブタン、
１，２，３−ペンタトリオール、２，３，４−ペンタト
リオール、トリヒドロキシエチルイソシアヌレート、ジ
グリセリン、ペンタエリスリトール、アドニット、Ｄ−
アラビット、キシリッド、Ｄ−ソルビット、Ｄ−マンニ
ット、ジペンタエリスリトールなどを挙げることができ
る。
は、一般には、ヘキサブロモシクロドデカンの水分散液
であり、かかる分散液は商業的に入手可能である。本発
明に有用な多価アルコールとしては、３〜６価の多価ア
ルコールであれば特に制限はなく、例えば、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、トリオキシイソブタン、
１，２，３−ペンタトリオール、２，３，４−ペンタト
リオール、トリヒドロキシエチルイソシアヌレート、ジ
グリセリン、ペンタエリスリトール、アドニット、Ｄ−
アラビット、キシリッド、Ｄ−ソルビット、Ｄ−マンニ
ット、ジペンタエリスリトールなどを挙げることができ
る。
【０００７】本発明に係る洗浄剤は、かかる多価アルコ
ールの少なくとも１種と、アニオンおよび／またはノニ
オン界面活性剤および所望により一般溶媒等の他の添加
物とを含み、多価アルコールは８〜９９重量％の量で含
まれるのが特に好ましい。本発明に有用な界面活性剤と
しては、ノニオン界面活性剤として、例えば、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーなど
のポリオキシアルキレングリコールエーテル類とその脂
肪酸エステル類、ポリオキシエチレンペンタエリスリッ
トエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ペンタエリスリットエーテル、ポリオキシエチレンソル
ビットエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンソルビットエーテルなどの多価アルコールエーテル
類とその脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンスチレ
ン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンスチレン化アルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンスチレン化アルキルフ
ェニルエーテルなどのポリオキシアルキレンエーテル類
とその脂肪酸エステル類が挙げられる。なお、ここで述
べた脂肪酸は、通常炭素数が１０〜２２の不飽和または
飽和脂肪酸である。
ールの少なくとも１種と、アニオンおよび／またはノニ
オン界面活性剤および所望により一般溶媒等の他の添加
物とを含み、多価アルコールは８〜９９重量％の量で含
まれるのが特に好ましい。本発明に有用な界面活性剤と
しては、ノニオン界面活性剤として、例えば、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーなど
のポリオキシアルキレングリコールエーテル類とその脂
肪酸エステル類、ポリオキシエチレンペンタエリスリッ
トエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
ペンタエリスリットエーテル、ポリオキシエチレンソル
ビットエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピ
レンソルビットエーテルなどの多価アルコールエーテル
類とその脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
アルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンスチレ
ン化フェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシ
プロピレンスチレン化フェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンスチレン化アルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンポリオキシプロピレンスチレン化アルキルフ
ェニルエーテルなどのポリオキシアルキレンエーテル類
とその脂肪酸エステル類が挙げられる。なお、ここで述
べた脂肪酸は、通常炭素数が１０〜２２の不飽和または
飽和脂肪酸である。
【０００８】アニオン活性剤としては、上記エーテル類
の硫酸エステル類やリン酸エステル類とそれらの塩、あ
るいは芳香族スルホン酸、そのホルムアルデヒド縮合物
などの一般的なアニオン界面活性剤が挙げられる。本発
明におけるポリエステル繊維としては、レギュラーポリ
エステル繊維、カチオン可染ポリエステル繊維、原着繊
維などが挙げられ、複合繊維としてはこれらのポリエス
テル繊維とナイロン繊維、ウレタン繊維などとの複合繊
維が挙げられる。また、これら繊維は、糸、織物、編
物、不織布などのいずれの形態にあってもよい。すなわ
ち、この明細書においては、これらをまとめてポリエス
テル系繊維製品と呼ぶ。
の硫酸エステル類やリン酸エステル類とそれらの塩、あ
るいは芳香族スルホン酸、そのホルムアルデヒド縮合物
などの一般的なアニオン界面活性剤が挙げられる。本発
明におけるポリエステル繊維としては、レギュラーポリ
エステル繊維、カチオン可染ポリエステル繊維、原着繊
維などが挙げられ、複合繊維としてはこれらのポリエス
テル繊維とナイロン繊維、ウレタン繊維などとの複合繊
維が挙げられる。また、これら繊維は、糸、織物、編
物、不織布などのいずれの形態にあってもよい。すなわ
ち、この明細書においては、これらをまとめてポリエス
テル系繊維製品と呼ぶ。
【０００９】本発明に従い、ポリエステル系繊維製品
を、ヘキサブロモシクロドデカンを含む水分散液等の処
理液を用い、パッド法、詳しくはパッド−ドライ−ベー
キング法もしくはパッド−ドライ−ＨＴＳ法、または浸
漬法、詳しくは染色浴同浴吸尽法等の加工方法により難
燃化処理をした後、常温〜９５℃の温度で、本発明の洗
浄剤を用いて洗浄する。
を、ヘキサブロモシクロドデカンを含む水分散液等の処
理液を用い、パッド法、詳しくはパッド−ドライ−ベー
キング法もしくはパッド−ドライ−ＨＴＳ法、または浸
漬法、詳しくは染色浴同浴吸尽法等の加工方法により難
燃化処理をした後、常温〜９５℃の温度で、本発明の洗
浄剤を用いて洗浄する。
【００１０】本発明の方法によれば、従来、界面活性剤
単独では未固着のヘキサブロモシクロドデカンが十分に
除去できず、不安定であった難燃性が、同じ難燃化剤を
用いるにもかかわらず、本発明の洗浄剤により洗浄を行
うことで、未固着のヘキサブロモシクロドデカンが完全
に除去され、驚くほど難燃性を安定化させることができ
る。
単独では未固着のヘキサブロモシクロドデカンが十分に
除去できず、不安定であった難燃性が、同じ難燃化剤を
用いるにもかかわらず、本発明の洗浄剤により洗浄を行
うことで、未固着のヘキサブロモシクロドデカンが完全
に除去され、驚くほど難燃性を安定化させることができ
る。
【００１１】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定さ
れるものではない。尚、実施例における洗浄性の評価は
防炎性能（ＪＩＳ Ｌ−１０９１）の測定により行っ
た。 実施例１ ポリエステル繊維製品としてレギュラーポリエステル織
物（目付：２００ｇ／ｍ2 ）を用い、ヘキサブロモシク
ロドデカンの水分散液としてニッカファイノンＣＧ−１
（日華化学（株）製、固形分４２％）を使用し、下記条
件の染色浴同浴の浸漬法により、１３０℃で６０分間難
燃化処理を施したものを、ノニルフェノールエチレンオ
キサイド６モル付加物１０重量％、ノニルフェノールエ
チレンオキサイド１０モル付加物２０重量％、トリメチ
ロールプロパン４０重量％および水３０重量％からなる
洗浄剤を用いて洗浄を行った。
説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定さ
れるものではない。尚、実施例における洗浄性の評価は
防炎性能（ＪＩＳ Ｌ−１０９１）の測定により行っ
た。 実施例１ ポリエステル繊維製品としてレギュラーポリエステル織
物（目付：２００ｇ／ｍ2 ）を用い、ヘキサブロモシク
ロドデカンの水分散液としてニッカファイノンＣＧ−１
（日華化学（株）製、固形分４２％）を使用し、下記条
件の染色浴同浴の浸漬法により、１３０℃で６０分間難
燃化処理を施したものを、ノニルフェノールエチレンオ
キサイド６モル付加物１０重量％、ノニルフェノールエ
チレンオキサイド１０モル付加物２０重量％、トリメチ
ロールプロパン４０重量％および水３０重量％からなる
洗浄剤を用いて洗浄を行った。
【００１２】 難燃化処理条件 処理浴組成： C.I. Disperse Red 127 ０．５％ｏ．ｗ．ｆ． ニッカファイノンＣＧ−１ ２０ ％ｏ．ｗ．ｆ． ニッカサンソルトＳＮ−１３０ ０．５％ｏ．ｗ．ｆ． （日華化学（株）製均染助剤） 酢酸 ０．５ｇ／Ｌ 処理時間： １３０℃×６０分 昇温条件： ２℃／分 浴比： １：１５洗浄条件 洗浄浴組成： 洗浄剤 ２ ｇ／Ｌ ハイドロサルファイト ２ ｇ／Ｌ ソーダ灰 ２ ｇ／Ｌ 洗浄時間： ８０℃×２０分 昇温条件： ２℃／分 浴比： １：１５ 洗浄を行った後乾燥して、実施例１の加工布を得た。
【００１３】実施例２ ポリエステル繊維製品としてレギュラーポリエステル／
ナイロン（９０／１０）織物（目付：２２０ｇ／ｍ2 ）
を用い、実施例１と同様にして難燃化処理を施したもの
に、ドデシルアルコールエチレンオキサイド１０モル付
加物１０重量％、ソルビット７０重量％および水２０重
量％からなる洗浄剤を用いて実施例１と同様の条件で洗
浄を行い、乾燥し、実施例２の加工布を得た。
ナイロン（９０／１０）織物（目付：２２０ｇ／ｍ2 ）
を用い、実施例１と同様にして難燃化処理を施したもの
に、ドデシルアルコールエチレンオキサイド１０モル付
加物１０重量％、ソルビット７０重量％および水２０重
量％からなる洗浄剤を用いて実施例１と同様の条件で洗
浄を行い、乾燥し、実施例２の加工布を得た。
【００１４】実施例３ ポリエステル繊維製品としてレギュラーポリエステル織
物（目付：２００ｇ／ｍ2 ）を用い、ニッカファイノン
ＣＧ−１の２００ｇ／Ｌの水性液によりパッド法（絞り
率８０％）にて処理し、乾燥後、１９０℃で１分間ベー
キング処理して難燃化処理を施したものに、ノニルフェ
ノールエチレンオキサイド８モル付加物の硫酸エステル
ナトリウム塩１０重量％、ジスチレニルノニルフェノー
ルエチレンオキサイド２０モル付加物２０重量％、ペン
タエリスリトール１０重量％および水６０重量％からな
る洗浄剤を用いて実施例１と同様の条件で洗浄を行い、
乾燥し、実施例３の加工布を得た。
物（目付：２００ｇ／ｍ2 ）を用い、ニッカファイノン
ＣＧ−１の２００ｇ／Ｌの水性液によりパッド法（絞り
率８０％）にて処理し、乾燥後、１９０℃で１分間ベー
キング処理して難燃化処理を施したものに、ノニルフェ
ノールエチレンオキサイド８モル付加物の硫酸エステル
ナトリウム塩１０重量％、ジスチレニルノニルフェノー
ルエチレンオキサイド２０モル付加物２０重量％、ペン
タエリスリトール１０重量％および水６０重量％からな
る洗浄剤を用いて実施例１と同様の条件で洗浄を行い、
乾燥し、実施例３の加工布を得た。
【００１５】比較例１ ポリエステル繊維製品としてレギュラーポリエステル織
物（目付：２００ｇ／ｍ2 ）を用い、実施例１と同様に
して難燃化処理を施し、実施例１の洗浄浴から洗浄剤を
除いた組成の洗浄浴により洗浄を行い、乾燥し、比較例
１の加工布を得た。
物（目付：２００ｇ／ｍ2 ）を用い、実施例１と同様に
して難燃化処理を施し、実施例１の洗浄浴から洗浄剤を
除いた組成の洗浄浴により洗浄を行い、乾燥し、比較例
１の加工布を得た。
【００１６】比較例２ ポリエステル繊維製品としてレギュラーポリエステル織
物（目付：２００ｇ／ｍ2 ）を用い、実施例１と同様に
して難燃化処理を施し、ノニルフェノールエチレンオキ
サイド６モル付加物１０重量％、ノニルフェノールエチ
レンオキサイド１０モル付加物２０重量％および水７０
重量％からなる洗浄剤を用いて実施例１と同様の条件で
洗浄を行い、乾燥し、比較例２の加工布を得た。
物（目付：２００ｇ／ｍ2 ）を用い、実施例１と同様に
して難燃化処理を施し、ノニルフェノールエチレンオキ
サイド６モル付加物１０重量％、ノニルフェノールエチ
レンオキサイド１０モル付加物２０重量％および水７０
重量％からなる洗浄剤を用いて実施例１と同様の条件で
洗浄を行い、乾燥し、比較例２の加工布を得た。
【００１７】比較例３ ポリエステル繊維製品としてレギュラーポリエステル／
ナイロン（９０／１０）織物（目付：２２０ｇ／ｍ2 ）
を用い、実施例１と同様にして難燃化処理を施したもの
に、ドデシルアルコールエチレンオキサイド１０モル付
加物１０重量％および水９０重量％からなる洗浄剤を用
いて実施例１と同様の条件で洗浄を行い、乾燥し、比較
例３の加工布を得た。
ナイロン（９０／１０）織物（目付：２２０ｇ／ｍ2 ）
を用い、実施例１と同様にして難燃化処理を施したもの
に、ドデシルアルコールエチレンオキサイド１０モル付
加物１０重量％および水９０重量％からなる洗浄剤を用
いて実施例１と同様の条件で洗浄を行い、乾燥し、比較
例３の加工布を得た。
【００１８】比較例４ ポリエステル繊維製品としてレギュラーポリエステル織
物（目付：２００ｇ／ｍ2 ）を用い、実施例３と同様に
して難燃化処理を施したものに、ノニルフェノールエチ
レンオキサイド８モル付加物の硫酸エステルナトリウム
塩１０重量％、ジスチレニルノニルフェノールエチレン
オキサイド２０モル付加物２０重量％および水７０重量
％からなる洗浄剤を用いて実施例１と同様の条件で洗浄
を行い、乾燥し、比較例４の加工布を得た。
物（目付：２００ｇ／ｍ2 ）を用い、実施例３と同様に
して難燃化処理を施したものに、ノニルフェノールエチ
レンオキサイド８モル付加物の硫酸エステルナトリウム
塩１０重量％、ジスチレニルノニルフェノールエチレン
オキサイド２０モル付加物２０重量％および水７０重量
％からなる洗浄剤を用いて実施例１と同様の条件で洗浄
を行い、乾燥し、比較例４の加工布を得た。
【００１９】次に、以上の実施例および比較例の加工布
の防炎性能を測定した。その結果を洗浄剤組成とともに
下記の表１に示す。
の防炎性能を測定した。その結果を洗浄剤組成とともに
下記の表１に示す。
【００２０】
【表１】
【００２１】この表１の結果は、多価アルコールを含有
する洗浄剤で洗浄した実施例１、２および３の加工布
は、比較例１、２、３および４の加工布より難燃性に優
れ、すなわち本発明の洗浄剤は洗浄性に優れていること
を示している。
する洗浄剤で洗浄した実施例１、２および３の加工布
は、比較例１、２、３および４の加工布より難燃性に優
れ、すなわち本発明の洗浄剤は洗浄性に優れていること
を示している。
【００２２】
【発明の効果】本発明によれば、ポリエステル系繊維製
品に、簡単な方法でありながら、安定して優れた難燃性
を付与することができる。
品に、簡単な方法でありながら、安定して優れた難燃性
を付与することができる。
Claims (4)
- 【請求項１】 ポリエステル繊維からなる繊維製品また
はポリエステル繊維を含む複合繊維製品を難燃加工する
に際して、ヘキサブロモシクロドデカンを含む処理液で
処理した後、３〜６価の多価アルコールおよびアニオン
および／またはノニオン界面活性剤を含む洗浄剤で洗浄
することを特徴とするポリエステル系繊維製品の難燃加
工方法。 - 【請求項２】 ３〜６価の多価アルコールがグリセリ
ン、トリメチロールプロパン、トリオキシイソブタン、
１，２，３−ペンタトリオール、２，３，４−ペンタト
リオール、トリヒドロキシエチルイソシアヌレート、ジ
グリセリン、ペンタエリスリトール、アドニット、Ｄ−
アラビット、キシリッド、Ｄ−ソルビット、Ｄ−マンニ
ットおよびジペンタエリスリトールからなる群から選ば
れる少なくとも１種である、請求項１記載の方法。 - 【請求項３】 ３〜６価の多価アルコールおよびアニオ
ンおよび／またはノニオン界面活性剤を含む、請求項１
記載の方法に用いるための洗浄剤。 - 【請求項４】 ３〜６価の多価アルコールがグリセリ
ン、トリメチロールプロパン、トリオキシイソブタン、
１，２，３−ペンタトリオール、２，３，４−ペンタト
リオール、トリヒドロキシエチルイソシアヌレート、ジ
グリセリン、ペンタエリスリトール、アドニット、Ｄ−
アラビット、キシリッド、Ｄ−ソルビット、Ｄ−マンニ
ットおよびジペンタエリスリトールからなる群から選ば
れる少なくとも１種である、請求項３記載の洗浄剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP405396A JP2954009B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | ポリエステル系繊維製品の難燃加工方法および洗浄剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP405396A JP2954009B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | ポリエステル系繊維製品の難燃加工方法および洗浄剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09195163A JPH09195163A (ja) | 1997-07-29 |
| JP2954009B2 true JP2954009B2 (ja) | 1999-09-27 |
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ID=11574153
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP405396A Expired - Fee Related JP2954009B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | ポリエステル系繊維製品の難燃加工方法および洗浄剤 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2954009B2 (ja) |
-
1996
- 1996-01-12 JP JP405396A patent/JP2954009B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JPH09195163A (ja) | 1997-07-29 |
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