JP2953677B2 - ブラウン管からの電界輻射を抑制する装置 - Google Patents

ブラウン管からの電界輻射を抑制する装置

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JP2953677B2 JP3073236A JP7323691A JP2953677B2 JP 2953677 B2 JP2953677 B2 JP 2953677B2 JP 3073236 A JP3073236 A JP 3073236A JP 7323691 A JP7323691 A JP 7323691A JP 2953677 B2 JP2953677 B2 JP 2953677B2
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  • Details Of Television Scanning (AREA)
  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ブラウン管からの電
界輻射を抑制する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ブラウン管を使用した表示端末装置(V
DT)における電界輻射、特に5Hz〜400kHzの
電界輻射が、人体に悪影響を与えるということで問題と
なっている。たとえば、スウェーデンにおけるMPR規
格(MPR1990)によれば、AEF(Alternating
Electric Field)に関して、BAND I(20Hz〜
2kHz)で25V/m以下、BAND II(2kH
z〜400kHz)で2.5V/m以下と規制されてい
る。
【0003】VDTから輻射される電界の多くは、水平
偏向の帰線パルスに起因しており、これによる電界は、
ブラウン管に取付けられる偏向ヨークから主として発生
されることがわかっている。このような水平偏向の帰線
パルスに起因するで電界は、前述した周波数範囲におけ
る比較的高い周波数領域にある。また、VDTから輻射
される電界には、上述した水平偏向の帰線パルスに基づ
くものだけでなく、ブラウン管のアノードに印加される
高電圧が垂直同期で変動することによってもたらされる
ものもある。この垂直同期で変動する電圧によってもた
らされる電界は、前述した周波数範囲における比較的低
い周波数領域に現われる。
【0004】このような電界の輻射は、ブラウン管の前
面以外の領域では、金属板等からなるシールド材によっ
て効果的にシールドすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブラウ
ン管の前面にあっては、画像を目で見えるように表示し
なければならないため、金属板等によるシールドを単純
に適用することはできない。
【0006】他方、ブラウン管に印加された高電圧によ
って、その前面が帯電し、それによって空気中の塵埃が
付着するのを防止するため、透明導電性膜をブラウン管
の前面またはブラウン管の前方に配置される透明パネル
上に形成し、この透明導電性膜を接地することが行なわ
れている。このような透明導電性膜は、ブラウン管の前
面から輻射される電界に対して、ある程度のシールド効
果を期待することができる。しかしながら、このような
透明導電性膜の形成には、高いコストが必要であり、ま
た、高コストの割には、そのシールド効果は十分ではな
い。
【0007】それゆえに、この発明の目的は、ブラウン
管の前面から輻射される電界を効果的に抑制できる装置
を提供しようとすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明によるブラウン
管からの電界輻射を抑制する装置は、前述したようなシ
ールドによるのではなく、輻射された電界を積極的にキ
ャンセルしようとするものであって、上述した技術的課
題を解決するため、ブラウン管の前面の周縁部近傍に電
極を配置し、この電極に、ブラウン管の前面より輻射さ
れる電界とは逆極性の電圧を印加することを特徴として
いる。
【0009】好ましくは、ブラウン管のシャドウマスク
の残留磁気を除去するために設けられた消磁コイルが、
そのまま、前記電極として用いられる。
【0010】このような消磁コイルには、時間の経過と
ともに減衰する交流電流が与えられるが、このような交
流電流を発生する消磁電源と消磁コイルとの接続は、完
全にカットできることが望ましい。
【0011】この場合、上述した接続をカットすること
は、タイマ制御されたスイッチによって行なわれてもよ
い。
【0012】また、逆極性の電圧を電極に印加する手段
は、この逆極性の電圧の位相調整および振幅調整を行な
う手段を含んでいることが好ましい。
【0013】逆極性の電圧は、抑制しようとする電界が
水平偏向の帰線パルスによってもたらされる電界である
場合には、水平偏向回路の帰線パルス信号から発生す
る、帰線パルス信号とは逆極性の信号によって有利に与
えられることができる。また、抑制しようとする電界
が、ブラウン管のアノードに印加される垂直同期で変動
する電圧によってもたらされる電界である場合には、逆
極性の電圧は、この垂直同期で変動する電圧を位相反転
した電圧によって有利に与えられることができる。さら
に、抑制しようとする電界が、上述した双方の電界であ
る場合には、逆極性の電圧として、水平偏向回路の帰線
パルス信号から派生する、帰線パルス信号とは逆極性の
信号によって与えられる電圧、およびブラウン管のアノ
ードに印加される垂直同期で変動する電圧を位相反転し
た電圧の双方を用いればよい。
【0014】
【作用】この発明によれば、ブラウン管の前面より輻射
される電界は、電極に印加された逆極性の電圧によりキ
ャンセルされる。
【0015】
【発明の効果】したがって、この発明によれば、ブラウ
ン管の前面より輻射される電界が、抑制される。この抑
制の効果は、電極に印加される逆極性の電圧が、ブラウ
ン管の前面より輻射される電界に対して、波形が相似で
あり、同期がとれているときに最も顕著である。
【0016】それゆえに、この発明によれば、人体に悪
影響を与えることが懸念されている電界輻射を安価に低
減することができる。
【0017】なお、逆極性の電圧が印加される電極とし
て、消磁コイルを利用すれば、ほとんどのブラウン管に
は既に消磁コイルが取付けられているので、電極を特別
に設ける必要がない。
【0018】また、消磁コイルによる消磁が、たとえば
正特性サーミスタを用いた自動消磁回路によって行なわ
れる場合、消磁回路には電流が減衰した後であっても、
電圧が印加されたままである。この電圧がブラウン管よ
り輻射される電界をキャンセルするための電圧に重畳さ
れると、キャンセル電圧の効果が低減されることがあ
る。そのため、消磁コイルに交流電流を与える消磁電源
と消磁コイルとの間の接続は、消磁を終えた後、完全に
カットされる構成を採用すれば、このような不都合は回
避される。また、このような接続をカットするため、タ
イマ制御されたスイッチを用いると、接続のカットのた
めの煩雑な操作が不要となる。
【0019】また、キャンセル電圧は、前述したよう
に、ブラウン管から輻射される電界に対して、波形が相
似で同期がとれていることが望ましい。したがって、水
平偏向の帰線パルスによってもたらされる電界をキャン
セルするための電圧としては、水平偏向回路の帰線パル
ス信号から派生する、帰線パルス信号とは逆極性の信号
を有利に用いることができる。また、ブラウン管のアノ
ードに印加される垂直同期で変動する電圧によってもた
らされる電界をキャンセルしようとする場合には、キャ
ンセル電圧として、このような垂直同期で変動する電圧
を位相反転した電圧を有利に用いることができる。さら
に、これら両方のキャンセル電圧を電極に印加すれば、
上述の両方の電界を有利にキャンセルすることができ
る。
【0020】
【実施例】図1は、この発明の一実施例を示している。
この実施例は、ブラウン管から輻射される電界のうち、
特に深刻な水平偏向の帰線パルスに起因する電界をキャ
ンセルしようとするものである。
【0021】ブラウン管1の前面2の周縁部近傍には、
消磁コイル3が配置されている。消磁コイル3は、ブラ
ウン管1に備えるシャドウマスク(図示せず)の残留磁
気を除去するために設けられるものであって、この実施
例では、前面2を取囲むループ状をなしている。
【0022】消磁コイル3には、消磁電源4から交流電
流が与えられる。より詳細には、消磁電源4に含まれる
交流電源5から与えられる交流電流は、たとえば正特性
サーミスタを含む消磁制御回路6において、時間の経過
とともに減衰する交流電流とされる。このブラウン管1
を備える機器の電源がオンされた時点では、リレー接点
7および8がそれぞれ閉じられており、消磁電源4から
与えられた、時間の経過とともに減衰する交流電流が消
磁コイル3に与えられる。この交流電流が十分に減衰さ
れた時点において、ワンショットマルチバイブレータ等
によってタイマ制御されたリレースイッチ9が作動し、
リレー接点7および8の双方が開かれる。したがって、
所定の時間の経過後にあっては、消磁コイル3には、消
磁電源4から何らの電圧も印加されない状態となる。
【0023】他方、ブラウン管1の動作中において、主
として偏向ヨーク10において発生される水平偏向の帰
線パルスによってもたらされる電界に起因して、ブラウ
ン管1の前面2から、“11”で示すような波形の電界
12が輻射される。この電界12をキャンセルするた
め、この実施例では、消磁コイル3を電極として用い、
ここに上述した電界12とは逆極性の電圧が印加され
る。この逆極性の電圧の印加により、消磁コイル3から
は、“13”で示すような波形の電界14が発生され
る。波形13は、波形11に対して、相似であり同期が
とれている。したがって、ブラウン管1の前面2から輻
射される電界12は、消磁コイル3から発生される電界
14によって効果的にキャンセルされる。
【0024】上述したような波形13を有する電界14
を消磁コイル3から発生させるため、消磁コイル3に印
加される電圧としては、このようなブラウン管1を備え
る機器において既に他の用途に用いられていた信号を有
利に用いることができる。すなわち、たとえば水平偏向
回路の出力信号(特に、帰線パルス信号)またはこの出
力信号から派生する信号は、好都合にも、ブラウン管1
の前面2から輻射される電界12に対して、波形が相似
でありかつ同期がとれている。したがって、消磁コイル
3に印加される電圧として、たとえば、フライバックト
ランスまたは水平出力トランスから得られる出力信号を
有利に用いることができる。
【0025】この実施例では、図1に示すように、水平
偏向回路15の出力信号(帰線パルス信号)16が入力
されるフライバックトランス17の出力信号18によっ
て与えられる電圧が消磁コイル3に印加される。また、
この出力信号18は、たとえばコンデンサ19および可
変抵抗器20によって構成される位相調整回路21およ
びコンデンサ19および22によって構成される振幅調
整回路23を介して消磁コイル3に付与されるのが好ま
しい。これによって、フライバックトランス17の出力
信号18を、ブラウン管1の前面2から輻射される電界
12をキャンセルするのに最も有効な波形を有するよう
に調整することができるからである。
【0026】なお、上述した位相調整回路21は、たと
えばトランジスタを用いた回路に置き換えられてもよ
く、また、振幅調整回路23は、抵抗分割を用いた回路
に置き換えられてもよい。
【0027】さらに、出力信号16は、水平偏向回路1
5から取り出したが、高圧を出力する高圧出力回路から
取り出してもよい。
【0028】上述した実施例によれば、2kHz〜40
0kHzの電界輻射において、消磁コイル3にキャンセ
ル電圧を印加しない場合には、3.3V/mの電界がブ
ラウン管1の前面2から輻射されていたのに対し、消磁
コイル3にキャンセル電圧を印加すると、ブラウン管1
の前面2から輻射される電界を1.2V/mにまで低減
できることが、実験により確認された。この値は、前述
したMPR規格におけるAEFに関する規制で定められ
ている2.5V/m以下の条件を十分に満足するもので
ある。
【0029】図2ないし図8には、キャンセル電圧を印
加するための電極の設け方に関して変更されたこの発明
の他の実施例が示されている。
【0030】図2を参照して、ブラウン管1の前面2の
上辺および下辺の各々に沿って、消磁コイル24および
25が配置されている。これら消磁コイル24および2
5は、前述した実施例における消磁コイル3と同様、シ
ャドウマスクの残留磁気を除去するためのものであると
ともに、ここにキャンセル電圧が印加されるためのもの
である。
【0031】図3においては、ブラウン管1の前面2の
上辺および下辺の各々の近傍に、金属板または金属テー
プからなる電極26および27が、前面2に貼付されて
いる。これら電極26および27には、リード線28を
介して、キャンセル電圧が印加される。
【0032】図4においては、ブラウン管1の前面2の
左右の側辺の各々に沿って、金属板または金属テープか
らなる電極29および30が、前面2に貼付される。こ
れら電極29および30には、リード線31を介して、
キャンセル電圧が印加される。
【0033】図5においては、ブラウン管1の前面2の
周縁部を取囲むように、ループ状の金属板または金属テ
ープからなる電極32が、前面2に貼付されている。こ
の電極32には、リード線33を介して、キャンセル電
圧が印加される。
【0034】図6ないし図8には、ブラウン管の前面の
周囲を覆うように配置されるフロントパネル34の背面
がそれぞれ示されている。
【0035】図6においては、フロントパネル34の開
口部35の上方および下方のそれぞれに、金属板または
金属テープからなる電極36および37が貼付されてい
る。これら電極36および37には、リード線38を介
して、キャンセル電圧が印加される。
【0036】図7においては、フロントパネル34の開
口部35の左方および右方の各々に、電極39および4
0が貼付されている。これら電極39および40には、
リード線41を介して、キャンセル電圧が印加される。
【0037】図8においては、フロントパネル34の開
口部35の周囲を取囲むように、ループ状の金属板また
は金属テープからなる電極42が貼付されている。この
電極42には、リード線43を介して、キャンセル電圧
が印加される。
【0038】図9は、この発明のさらに他の実施例を示
している。この実施例は、ブラウン管のアノードに印加
される垂直同期で変動する電圧によってもたらされる電
界をキャンセルしようとするものである。
【0039】図9には、フライバックトランスに含まれ
る2次コイル44が示されていて、この2次コイル44
によって、ブラウン管1のアノード(図示せず)に印加
されるアノード電圧が与えられる。アノード電圧は、抵
抗45および46によって分圧された後、反転回路47
によって、位相反転される。反転回路47は、分圧され
たアノード電圧をそのベースに受けるトランジスタ4
8、トランジスタ48のエミッタに、コンデンサ49を
介して、そのベースが接続されるトランジスタ50を備
える。前述のように抵抗45および46によって分圧さ
れたアノード電圧は、このような反転回路47におい
て、トランジスタ48によりインピーダンス変換され、
次いで、コンデンサ49によって交流成分のみが取出さ
れ、さらに、トランジスタ50のコレクタから位相反転
された電圧が出力される。
【0040】図9には、前述した図3に示した電極26
および27ならびにリード線28が示されている。上述
した反転回路47の出力は、リード線28を介して電極
26および27に与えられる。したがって、ブラウン管
1のアノードに印加される垂直同期で変動するアノード
電圧によってアノードから輻射される電界は、このアノ
ード電圧を反転回路47により位相反転して得られたキ
ャンセル電圧を電極26および27に印加することによ
り、有利にキャンセルされることができる。
【0041】なお、図9に示した実施例において、電極
26および27は、図1に示した消磁コイル3、図2に
示した消磁コイル24および25、図4ないし図8に示
した電極29および30、32、36および37、39
および40、ならびに42のいずれかに置き換えること
ができる。
【0042】図10は、この発明のさらに他の実施例を
示している。この実施例は、水平偏向の帰線パルスによ
ってもたらされる電界およびブラウン管のアノードに印
加される垂直同期で変動する電圧によってもたらされる
電界の双方をキャンセルしようとするものである。な
お、図10には、図1および図9に示した要素に相当す
る要素が含まれており、したがって、このような相当す
る要素には、図1または図9で用いた参照符号を付し、
重複する説明は省略する。
【0043】図10を参照して、フライバックトランス
17の端子51には、水平偏向回路15の出力信号(帰
線パルス信号)と逆極性の電圧が出力され、この電圧
は、コンデンサ19および可変抵抗器20からなる位相
調整回路21ならびにコンデンサ19および22からな
る振幅調整回路23を介して、ブラウン管の前面の周縁
部近傍に配置された電極に印加される。他方、フライバ
ックトランス17の端子52には、アノード電圧を分圧
した電圧が与えられ、この電圧は、反転回路47によっ
て位相反転された後、コンデンサ53および可変抵抗器
54からなる位相調整回路55ならびにコンデンサ53
および22からなる振幅調整回路56を介して、電極に
印加される。
【0044】したがって、この実施例によれば、水平偏
向の帰線パルスによってもたらされる電界およびブラウ
ン管のアノードに印加される垂直同期で変動する電圧に
よってもたらされる電界の双方を、抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるブラウン管からの電
界輻射を抑制する装置を示すもので、ブラウン管1の斜
視図および水平偏向の帰線パルスによる電界輻射を抑制
するための電圧を得るための回路図が含まれている。
【図2】この発明の他の実施例によるブラウン管1の斜
視図である。
【図3】この発明のさらに他の実施例によるブラウン管
1の斜視図である。
【図4】この発明のさらに他の実施例によるブラウン管
1の斜視図である。
【図5】この発明のさらに他の実施例によるブラウン管
1の斜視図である。
【図6】この発明のさらに他の実施例によるフロントパ
ネル34の背面図である。
【図7】この発明のさらに他の実施例によるフロントパ
ネル34の背面図である。
【図8】この発明のさらに他の実施例によるフロントパ
ネル34の背面図である。
【図9】この発明のさらに他の実施例によるブラウン管
からの電界輻射を抑制する装置を示すもので、ブラウン
管1の正面図およびブラウン管1のアノードに印加され
る電圧による電界輻射を抑制するための電圧を得るため
の回路図が含まれている。
【図10】この発明のさらに他の実施例によるブラウン
管からの電界輻射を抑制する装置を示すもので、水平偏
向の帰線パルスによる電界輻射およびブラウン管のアノ
ードに印加される電圧による電界輻射の双方を抑制する
ための電圧を得るための回路図である。
【符号の説明】
1 ブラウン管 2 前面 3,24,25 消磁コイル(電極) 4 消磁電源 5 交流電源 6 消磁制御回路 7,8 リレー接点 9 リレースイッチ 10 偏向ヨーク 12,14 電界 15 水平偏向回路 16,18 出力信号 17 フライバックトランス 21,55 位相調整回路 23,56 振幅調整回路 26,27,29,30,32,36,37,39,4
0,42 電極 34 フロントパネル 47 反転回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 9/29 H04N 9/29 Z (72)発明者 坂井 良和 石川県松任市下柏野町153番地 株式会 社ナナオ内 (56)参考文献 特開 平1−189292(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01J 29/00,29/76 H01J 29/96 H04N 9/29 H04N 5/64 541 H04N 3/16

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラウン管の前面の周縁部近傍に配置さ
    れた電極と、前記ブラウン管の前面より輻射される電界
    とは逆極性の電圧を前記電極に印加する手段とを備え
    る、ブラウン管からの電界輻射を抑制する装置。
  2. 【請求項2】 前記ブラウン管に関連して、シャドウマ
    スクの残留磁気を除去するための消磁コイルが設けら
    れ、前記電極は、前記消磁コイルによって与えられる、
    請求項1に記載のブラウン管からの電界輻射を抑制する
    装置。
  3. 【請求項3】 前記消磁コイルは、時間の経過とともに
    減衰する交流電流を発生する消磁電源に接続され、前記
    消磁コイルと前記消磁電源との接続を完全にカットする
    手段をさらに備える、請求項2に記載のブラウン管から
    の電界輻射を抑制する装置。
  4. 【請求項4】 前記接続をカットする手段は、タイマ制
    御されたスイッチを含む、請求項3に記載のブラウン管
    からの電界輻射を抑制する装置。
  5. 【請求項5】 前記逆極性の電圧を前記電極に印加する
    手段は、前記逆極性の電圧の位相調整および振幅調整を
    行なう手段を含む、請求項1ないし4のいずれかに記載
    のブラウン管からの電界輻射を抑制する装置。
  6. 【請求項6】 前記逆極性の電圧は、水平偏向回路の帰
    線パルス信号から派生する、帰線パルス信号とは逆極性
    の信号によって与えられる、請求項1ないし5のいずれ
    かに記載のブラウン管からの電界輻射を抑制する装置。
  7. 【請求項7】 前記逆極性の電圧は、前記ブラウン管の
    アノードに印加される垂直同期で変動する電圧を位相反
    転した電圧を含む、請求項1ないし5のいずれかに記載
    のブラウン管からの電界輻射を抑制する装置。
  8. 【請求項8】 前記逆極性の電圧は、水平偏向回路の帰
    線パルス信号から派生する、帰線パルス信号とは逆極性
    の信号によって与えられる電圧、および前記ブラウン管
    のアノードに印加される垂直同期で変動する電圧を位相
    反転した電圧を含む、請求項1ないし5のいずれかに記
    載のブラウン管からの電界輻射を抑制する装置。
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