JP2953216B2 - ガス化燃焼装置の点火装置 - Google Patents

ガス化燃焼装置の点火装置

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JP2953216B2
JP2953216B2 JP28466792A JP28466792A JP2953216B2 JP 2953216 B2 JP2953216 B2 JP 2953216B2 JP 28466792 A JP28466792 A JP 28466792A JP 28466792 A JP28466792 A JP 28466792A JP 2953216 B2 JP2953216 B2 JP 2953216B2
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gasification combustion
burnout
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浩 三木
好昭 星野
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Daikin Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温風機等に用いられる
ガス化燃焼装置の点火装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、ガス化燃焼装置では、炎口90の
周囲を覆った金網91の表面に、着火プラグ92を近接
して配置している。そして、着火プラグ92と金網91
表面との間に火花放電を起こさせて、噴出される気化燃
料に点火し、金網91の表面で炎を形成させるようにし
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の火花放
電時に、チッ、チッ…というような異音が発生し、これ
が、ガス化燃焼装置の静粛化の妨げとなっていた。そこ
で、上記着火時の騒音を防止するために、例えば20k
Hz以上の高周波で火花放電させる、いわゆる無声放電式
の点火装置が提供されている。
【0004】しかし、この無声放電式では、高周波で連
続的に放電を維持する必要があるため、印加電圧として
も高くなり(例えば12KV)、したがって、放電エネ
ルギが大きい(通常の2倍程度)。これに対して、放電
を受ける金網としては、線径0.2〜0.3mm程度の
細いものが一般的である。したがって、長期にわたって
使用した場合に、図4に示すように、金網91の放電を
受ける部分Pが過熱焼損し、この焼損した部分から炎口
90の内方へ逆火が生じ、燃焼不能となる虞があった。
【0005】本発明の目的は、上述の技術的課題を解決
し、着火時の騒音を防止でき且つ金網の焼損を防止でき
るガス化燃焼装置の点火装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明に係るガス化燃焼装置の点火装置は、炎口
を通して筒状の金網の表面から噴出される気化燃料に、
着火プラグからの高周波放電によって着火することによ
り、金網の表面で炎を形成させるガス化燃焼装置の点火
装置において、上記着火プラグと対向して金網の表面に
取り付けられた放電誘導用の耐焼損部材を備えることを
特徴とするものである。
【0007】上記耐焼損部材は、線径0.5mm以上の
丸棒鋼からなるものであれば好ましい。
【0008】
【作用】上記発明の構成によれば、着火プラグから耐焼
損部材に高周波放電を誘導して、無声放電を行うことに
より、着火させ、着火時の騒音の発生を防止できる。し
かも、金網自身に対して放電されないので、長期に使用
しても、金網が焼損することがない。
【0009】また、耐焼損部材が線径0.5mm以上の
丸棒鋼からなる場合には、線径が通常の金網の素線径の
約2倍となるので、十分な耐久性を持つ。
【0010】
【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図2は、この発明の一実施例に係るガス化燃焼
装置の点火装置が適用された強制給排気式の温風暖房機
の内部の概略構成を簡略化した断面図である。同図を参
照して、この温風暖房機Aには、ケーシング1内に、ガ
ス化された液体燃料を燃焼させるための燃焼室24が設
けられている。この燃焼室24に連通されたバーナ2に
は、液体燃料をガス化させるための気化室21を区画す
る筒状の炎口本体20、燃焼用空気を供給する給気ファ
ン22、および液体燃料を加圧供給する燃料ポンプKが
備えられている。
【0011】図1および図2を参照して、炎口本体20
の周面には、矩形窓状の複数の気炎口20aが開口され
ている。また、炎口本体20の周面を覆うようにして、
金網23が配置されている。気化室21内の気化燃料と
燃焼用空気との混合気は、炎口本体20の炎口20a、
および上記金網23の無数の開口を通して噴出され、着
火プラグB1からの火花放電により着火され、当該金網
23の表面で燃焼させられる。なお、25は、炎口本体
20の周壁に埋設され、気化室21内を昇温させるため
のヒータである。
【0012】そして、金網23の表面に近接して配置さ
れた着火プラグB1と、着火プラグB1に対向して金網
23の表面に取付けられた、放電誘導用の耐焼損部材B
2と、家庭用電源等を入力され、上記着火プラグB1に
高周波高電圧(例えば、20KHz以上で12KV)を出
力する点火用変圧器B3、および点火を制御する制御部
(図示せず)により、本実施例の点火装置Bが構成され
ている。なお、図2においてB4は碍子である。
【0013】金網23としては、Fe−Crの合金鋼か
らなり、線径0.26mmで35メッシュのものを例示
することができる。耐焼損部材B2としては、Fe−C
rの合金鋼からなり、線径0.5mm以上の丸棒材を例
示することができる。上記線径に関しては、下記のこと
が言える。すなわち、線径を太くした方が焼損耐久性に
は優れているが、金網23のメッシュ開口を塞ぐ面積が
大きくなり、燃焼性能に影響を与えるという不具合があ
る。このため、十分な耐焼損性を確保しつつ、線径とし
ては細くすることが好ましい。また、耐焼損性を確保す
るためには、熱容量を大きくすることや放熱性を良好に
することが有効であるので、耐焼損部材B2の長さをで
きるだけ長目にしておくことが好ましく、この観点か
ら、金網23の高さと略同じ(例えば40mm)にして
ある。なお、線径の設定に関しては、放電条件等を考慮
に入れて、その放電条件による長期使用によっても、十
分な耐久性を持つように設定することが好ましい。
【0014】燃焼室24の上方には、燃焼室24に連通
された熱交換器3が設置されているとともに、燃焼室2
4の下方には、室内の冷たい空気を上記燃焼室24およ
び熱交換器3に吹き付ける対流用ファン4が設置されて
いる。また、バーナ2に連通した給気筒5と、熱交換器
3に連通した排気筒6とが二重筒とされ、屋外に臨ませ
て設置されている。そして、対流用ファン4の近傍に
は、暖房対象の室内空気を吸い込むための吸込グリル1
1が設けられ、熱交換器3の近傍には、室内に温風を吹
き出すための吹出グリル12が設けられている。
【0015】この実施例によれば、着火プラグB1から
耐焼損部材B2に高周波放電を誘導して、無声放電を行
うことにより、着火させ、着火時の騒音の発生を防止で
きる。しかも、金網23自身に対して放電されないの
で、長期に使用しても、金網が焼損することがない。特
に、耐焼損部材を線径0.5mm以上の鋼で構成すれ
ば、一般の金網23の素線の約2倍以上の径となるの
で、十分な耐久性を持つ。耐久試験 上記実施例と同様の温風暖房機を用い、耐焼損部材B2
の線径が0.5mmである試験例と、線径をそれぞれ
0.3mm,0.4mm,0.5mmとした比較例1〜
3とに関して、焼損するまでの放電耐久回数を、下記の
試験条件にて測定した。 1)試験条件 負荷電源 : 110V, 50Hz/60Hz 放電エネルギ : 8W(放電電圧 11KV) 放電方式 : 高周波連続放電(45KHz) 放電サイクル : 30sec /cycle とし、20秒間放
電をオンした後10秒間放電をオフし、これを1サイク
ルとした。
【0016】放電距離 : 4.5mm 周囲温度 : 10°C〜35°C 金網 : 線径0.26mm、35メッシュ 2)試験結果 図3に試験結果を示す。横軸は耐久サイクル数を対数表
示したものであり、縦軸は、焼損に達する率(焼損率:
%)を対数表示したものである。図3を参照して、線径
0.2mmの比較例1は、300サイクルにて100%
が焼損した。線径0.3mmの比較例2は、450サイ
クルにて100%が焼損した。線径0.4mmの比較例
3では、1000サイクルにて95%が焼損した。これ
に対して、線径0.5mmの試験例は、2000サイク
ルでの焼損率が0.3%程度であり、各比較例に対して
格段に優れ、実用上、十分な耐久性を持っていることが
実証された。
【0017】なお、本発明は、上記各実施例に限定され
るものではなく、例えば、耐焼損部材B2として、他の
合金鋼を使用すること等、本発明の要旨を変更しない範
囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、着火プ
ラグからの高周波放電を耐焼損部材に誘導して無声放電
を行うので、着火時の騒音の発生を防止できるととも
に、長期に使用しても、金網が焼損することがない。耐
焼損部材が線径0.5mm以上の鋼からなる場合には、
通常の使用条件で所要の耐用年数を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るガス化燃焼装置の点
火装置を示す一部欠載概略斜視図である。
【図2】ガス化燃焼装置の内部構成を簡略化して示す断
面図である。
【図3】耐久サイクルと焼損率との相関を示す図であ
る。
【図4】従来の点火装置の一部欠載概略斜視図である。
【符号の説明】
23 金網 B1 着火プラグ B2 耐焼損部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23Q 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炎口(20a) を通して筒状の金網(23)の表面
    から噴出される気化燃料に、着火プラグ(B1)からの高周
    波放電によって着火することにより、金網(23)の表面で
    炎を形成させるガス化燃焼装置の点火装置において、 上記着火プラグ(B1)と対向して金網(23)の表面に取り付
    けられた放電誘導用の耐焼損部材(B2)を備えることを特
    徴とするガス化燃焼装置の点火装置。
  2. 【請求項2】上記耐焼損部材(B2)は、線径0.5mm以
    上の丸棒鋼からなることを特徴とするガス化燃焼装置の
    点火装置。
JP28466792A 1992-10-22 1992-10-22 ガス化燃焼装置の点火装置 Expired - Lifetime JP2953216B2 (ja)

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