JP2951775B2 - 集積回路装置 - Google Patents

集積回路装置

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JP2951775B2
JP2951775B2 JP3288834A JP28883491A JP2951775B2 JP 2951775 B2 JP2951775 B2 JP 2951775B2 JP 3288834 A JP3288834 A JP 3288834A JP 28883491 A JP28883491 A JP 28883491A JP 2951775 B2 JP2951775 B2 JP 2951775B2
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毅 橋爪
和広 坂下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は集積回路装置に関し、
特に、マクロセルまたはベーシックセルにより内部論理
回路が形成される集積回路装置に関する。より特定的に
は、バウンダリースキャン設計に従ったテスト回路を内
部に搭載する集積回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路装置は製造後、チップ単体での
テストおよびプリント基板(以下、単にボードと称す)
実装後のテストを受ける。これは、製品の信頼性を保証
するためである。
【0003】ボード実装レベルでは、インサーキットテ
ストが行なわれることが多い。インサーキットテスト
は、集積回路装置(チップ)をボードに実装した後、数
mmの間隔で配置された剣山状のばね式プローブでボー
ドの裏表面を圧着し、このプローブをチップ端子に接触
させてすべてのチップを個別にテストすることによりボ
ードレベルでのテストを実行するテスト方法である。
【0004】しかしながら、高密度でチップをボード上
に実装するために、近年表面実装技術が用いられてきて
おり、この表面実装技術の進歩に伴ってインサーキット
テストなどのボードレベルでのテストを行なうことが困
難となってきている。すなわち、最近の表面実装技術に
おいては、チップの端子間隔が極めて狭く、隣接端子に
接触することなく正確にプローブを接触することが困難
となっている。またこれらの表面実装技術で実装された
チップのインサーキットテストを行なうために、対応可
能な治工具を作製した場合このような治工具は高価であ
るため、製品価格に転化できない場合、採算がとれなく
なることが生じる。
【0005】上述のような問題を解決するために、バウ
ンダリースキャンテスト手法と呼ばれるテスト手法が標
準化されている。このバウンダリースキャンテスト手法
は、従来チップ内部のテスト容易化のために用いられて
いたスキャン設計(チップ内部にテストデータを伝達す
るためのスキャンパスを設ける設計)をボードレベルへ
拡張したものである。すなわち、チップの入出力部にバ
ウンダリースキャンレジスタと呼ばれるテスト回路を接
続する。このバウンダリースキャンレジスタをシリアル
に接続してスキャンパスを形成する。このスキャンパス
はボード上のチップに対してシリアルに接続される。こ
のボード上にチップを介して形成されたスキャンパスに
よって各チップの入出力端子の状態の観測および制御を
可能とする。このバウンダリースキャンテスト手法につ
いてはその標準が、たとえばIEEE Std.114
9.1−1990 “Standard Test A
ccess Port and Boundary−S
can Architecture”に開示されてい
る。
【0006】図16は、バウンダリースキャン設計に従
ってテスト設計されたチップにより構成されるボードの
構成を示す図である。図16において、ボード1上に、
複数(図においては4つ)のチップ2a,2b,2cお
よび2dが配置される。チップ2(チップ2a〜2dを
総称的に示す)は、通常動作時において処理すべきまた
は処理されたデータを入力または出力するための入出力
端子4(端子4a〜4dを総称的に示す)と、テストデ
ータを伝達する機能を少なくとも有するバウンダリース
キャンレジスタ(BSR)5(バウンダリースキャンレ
ジスタ5a〜5dを総称的に示す)と、所望の論理動作
を実行する内部論理3(内部論理3a〜3dを総称的に
示す)を含む。
【0007】バウンダリースキャンレジスタ5は、デー
タ入出力端子4それぞれに対応して設けられる。また、
バウンダリースキャンレジスタ5は、1つのチップにお
いてシリアルなデータシフトパスを形成するように直列
に接続される。各チップ間のバウンダリースキャンはシ
フトパス6を介してシリアルに接続される。これによ
り、ボード1上において、チップ2a〜2dのバウンダ
リースキャンレジスタ5が1つのテストデータ転送経路
を形成する。
【0008】チップ2a〜2dのそれぞれの入出力端子
4a,4b,4cおよび4dは、システム信号線7を介
して相互接続される。このシステム信号線7上には、通
常動作時において処理すべきまたは処理されたデータ信
号が伝搬される。
【0009】ボード1には、さらにボード1上のチップ
2と、ボード1外部の装置(他のボード上のチップ、テ
スト回路装置等)との間でデータの伝搬を行なうための
ボード入出力端子領域(エッジコネクタ)8が設けられ
る。このエッジコネクタ8には、ボードレベルでの、通
常動作時に処理データSDを入出力するための入出力端
子8a,8bおよび8cと、テストデータSIを受ける
スキャンイン端子9と、テストデータSOを出力するた
めのスキャンアウト端子10を含む。スキャンイン端子
9へ与えられるテストデータSIはチップ2a〜2dの
それぞれにおいて形成されたバウンダリースキャンレジ
スタ5からなるスキャンパスを介してシリアルに伝搬さ
れる。このスキャンインされたテストデータSIはこの
バウンダリースキャンパスを介して順次伝搬されること
により所望のバウンダリースキャンレジスタ5に設定さ
れる。
【0010】スキャンアウト端子10は、ボード1上の
チップ2a〜2dに形成されるバウンダリースキャンレ
ジスタ5によるスキャンパスを介して伝達されるテスト
データSOをシリアルに受ける。このテストデータSO
は任意のバウンダリースキャンレジスタ5から読出すこ
とができる。
【0011】バウンダリースキャンレジスタ5は、各入
出力端子4に対応して設けられており、与えられたテス
トデータをシフトするとともに、内部論理3からのデー
タのラッチまたは入出力端子4に与えられたデータをラ
ッチする機能をも備える。このバウンダリースキャンレ
ジスタ5のシフト動作を制御するための信号はボード1
上のチップ2a〜2dが動作するシステムクロックと
のテストクロック信号により与えられる。また後述する
ようにテストデータの伝搬経路がシステムデータの伝搬
経路とは分離されているので、バウンダリースキャンレ
ジスタ5には、内部論理3の動作に悪影響を及ぼすこと
なく内部論理3の処理データを取込むことができる。
【0012】上述のように、各チップにバウンダリース
キャンレジスタを設け、このチップ内のバウンダリース
キャンレジスタを各チップ間を介して相互接続してデー
タ転送経路を形成することにより、ボード1のエッジコ
ネクタ8から直接ボード1上の特定のチップ2にアクセ
スすることができる。このため、高価なインサーキット
テスタを用いずにボード1上の所望のチップ2をテスト
することができる。また、表面実装部品などテストプロ
ーブをチップ端子に接触させることが困難なチップであ
っても容易にテストを実行することができる。
【0013】このようなバウンダリースキャンレジスタ
を用いるバウンダリースキャンテスト手法としては、前
述の標準(IEEE Std.1149.1)において
以下の3つのテストモードが定義される。1つは、チッ
プそのもの、すなわち通常動作の内部論理のテストであ
る。これは内部テストと呼ばれる。2つ目は、チップ間
の配線(ボード上の配線でありシステム信号線7)をテ
ストするモードである。システム信号線7の短絡および
開放をテストすることができる。このテストモードは外
部テストと呼ばれる。3つ目のテストモードは、チップ
の故障診断などを行なうテストモードである。このテス
トモードはサンプルテストモードと呼ばれ、チップを通
常動作させながら、特定のタイミングでチップの入出力
信号を取込む。以下に、この3つのテストモードについ
て図面を参照して具体的に説明する。
【0014】(1)内部テスト(INTEST) ボード1のスキャンイン端子9からシフトパス6上をテ
スト入力データSIをシリアルデータとして伝搬させ
る。このシフトパス6を介してのシリアル伝送により、
チップ2の入力端子に接続されるバウンダリースキャン
レジスタ5に所望のテスト入力データをセットする。バ
ウンダリースキャンレジスタにセットされたテスト入力
データは、次いでチップ2の内部論理3へ与えられる。
内部論理3は与えられたテスト入力データに従って通常
時と同様の動作を実行する。
【0015】内部論理3から出力されるべき出力データ
は、チップ2の出力端子に接続されたバウンダリースキ
ャンレジスタに取込まれる。このバウンダリースキャン
レジスタに取込まれたテスト結果データは、再びシフト
パス6上を介してシリアルに伝搬され、スキャンアウト
端子10から出力される。スキャンアウト端子10から
出力されたテスト結果データSOを外部のテスト装置で
観測し、チップ2の機能が正常であるか否かを確認す
る。
【0016】たとえば、図16において、チップ2bの
機能試験をチップ2a〜2dがボード1に実装された状
態で実行する場合を考える。この場合、ボード1のスキ
ャンイン端子9からシフトパス6上をテスト入力データ
SIがシリアルに伝搬される。このテスト入力データS
Iは、チップ2bの入力端子に接続されるバウンダリー
スキャンレジスタ5に設定される。次いで、このテスト
入力データがチップ2bの内部論理3bに与えられる。
内部論理3bは与えられたテスト入力データに従って論
理動作を実行し、その出力結果を出力端子へ出力する。
【0017】この内部論理3bからの出力データは、チ
ップ2bの出力端子に接続されたバウンダリースキャン
レジスタ5bに取込まれる。このバウンダリースキャン
レジスタ5bに取込まれたテスト結果データは、シフト
パス6上をシリアルに伝搬され、スキャンアウト端子1
0から出力される。このテスト結果データSOの値がた
とえば所望の期待値と一致するか否かを観測することに
より、チップ2bの機能が正常であるか否かが確認され
る。
【0018】(2)外部テスト(EXTEST) チップ2の出力端子に接続されたバウンダリースキャン
レジスタ5に対し、接続確認用のテストデータをシフト
パス6を介して伝搬させて保持させる。この接続確認用
テストデータが次いで対応の出力端子へ与えられる。こ
の出力端子へ与えられたテストデータは他のチップの入
力端子に接続されたバウンダリースキャンレジスタに取
込まれる。このバウンダリースキャンレジスタに取込ま
れたデータがシフトパス6上を伝搬され、スキャンアウ
ト端子10から出力される。この出力データSOを観測
することにより、チップ間のシステム信号線7の配線接
続が正常であるか否かが確認される。この外部テストに
より、チップ間配線の断線およびチップとボードとの間
の半田付け不良などに起因するチップ間配線の開放およ
び短絡のテストを行なうことができる。
【0019】たとえば図16において、チップ2a,2
b,2cおよび2dにおいてチップ2cのバウンダリー
スキャンレジスタ5cが出力端子に接続されるバウンダ
リースキャンレジスタであり、チップ2aのバウンダリ
ースキャンレジスタ5aおよびチップ2dのバウンダリ
ースキャンレジスタ5dが入力端子に接続されるバウン
ダリースキャンレジスタであるとする。この場合、バウ
ンダリースキャンレジスタ5cに対応する出力端子から
の信号はシステム信号線7を介してバウンダリースキャ
ンレジスタ5aおよび5dに対応する入力端子へ与えら
れる。
【0020】このバウンダリースキャンレジスタ5cと
バウンダリースキャンレジスタ5aおよび5dとの間の
接続をテストする動作について説明する。この場合、ま
ずバウンダリースキャンレジスタ5cに対し接続確認用
のテストデータがシフトパス6を介して伝搬され、そこ
に保持される。このバウンダリースキャンレジスタ5c
に保持された接続確認用のテストデータは次いで、チッ
プ2cの対応の出力端子を介してチップ2aおよび2d
のバウンダリースキャンレジスタ5aおよび5dへそれ
ぞれ伝達されそこで保持される。
【0021】このバウンダリースキャンレジスタ5aお
よび5dに取込まれた接続確認用テストデータはシフト
パス6を介してスキャンアウト端子10から出力され
る。このスキャンアウト端子10から出力されたデータ
SOを観測することによりチップ2aおよび2dとチッ
プ2cとの間の信号線7の接続が確認される。この動作
はインターフェイスがとられたチップ間の入出力端子に
対して実行される。このテストにより、チップ間配線の
断線およびチップとボードとの間の半田付け不良などに
起因するチップ間配線の不良、すなわち、開放および短
絡のテストが実行される。
【0022】(3)サンプルテスト(SAMPLE) 上述の内部テスト(INTEST)および外部テスト
(EXTEST)により、ボード1を構成する個々のチ
ップとチップとの間の接続テストを実行することができ
る。しかしながら、チップがボードに実装された後のチ
ップの相互影響および通常のシステム動作時における内
部論理の機能を確認することはできない。このような実
動作時における相互影響および機能の確認を行なうため
にサンプルテストが実行される。
【0023】このサンプルテストにおいては、システム
(ボード1に実装されたチップ2a〜2d)を通常動作
させる。この状態で、バウンダリースキャンレジスタ5
が接続された内部論理3のノードの信号を、システムの
通常動作を妨げずに任意のタイミングでバウンダリース
キャンレジスタに取込む。このバウンダリースキャンレ
ジスタに取込んだデータをスキャンパス6を介して出力
し、外部で観測することにより通常動作中のチップの相
互影響およびシステム動作時における内部論理の機能の
確認が実行される。
【0024】上述のようなテストを実行する場合、バウ
ンダリースキャンレジスタには、入力端子に接続される
場合の、入力端子へ与えられた信号の取込み、バウンダ
リースキャンパスを形成するためのテストデータの隣接
レジスタへの転送、および出力端子に接続される場合の
内部論理3からの出力データの取込みの3つの機能が少
なくとも必要とされる。
【0025】各テストモードにおけるテストデータの流
れについて次に説明する。図17は、内部テストモード
時におけるテストデータの流れを示す図である。図17
においては、1個の入力端子に接続されるバウンダリー
スキャンレジスタと1個の出力端子に接続されるバウン
ダリースキャンレジスタとが示される。
【0026】図17において、バウンダリースキャンレ
ジスタ11はチップ入力端子13に接続され、バウンダ
リースキャンレジスタ12は、チップ出力端子14に接
続される。バウンダリースキャンレジスタ11および1
2は、隣接するスキャンレジスタへテストデータを伝達
するためのスキャンアウト端子15と、隣接するバウン
ダリースキャンレジスタからのテストデータを受けるた
めのスキャンイン端子16とを含む。バウンダリースキ
ャンレジスタ11はさらに、入力端子13のデータを入
力するためのデータ入力端子18と、回路ブロック30
の信号入力ノードにテストデータを伝達するためのデー
タ出力端子17を含む。バウンダリースキャンレジスタ
12は、回路ブロック30の信号出力ノードからのテス
ト結果信号を受けるためのデータ入力端子18と、出力
端子14へデータを出力するためのデータ出力端子17
を含む。回路ブロック30は、1つの入力端子13と1
つの出力端子14とに関連する部分を示しており、図1
6に示す内部論理3の部分を構成する。1つのチップに
おいては、このバウンダリースキャンレジスタ11およ
び12は複数個設けられており、これらはすべてシリア
ルに接続されて1つのシフトパスを形成する。次に内部
テスト動作時のテストデータの流れについて説明する。
【0027】回路ブロック30の入力端子(チップの入
力端子でもある)13に接続されたバウンダリースキャ
ンレジスタ11に対し、シフトパス上を伝搬されたテス
トデータがこのバウンダリースキャンレジスタ11のス
キャンイン端子16から与えられ、このバウンダリース
キャンレジスタ11に対しテストデータが設定される。
このバウンダリースキャンレジスタ11に設定されたテ
ストデータは、バウンダリースキャンレジスタ11のデ
ータ出力端子17を介して回路ブロック30の信号ノー
ドへ与えられる。このバウンダリースキャンレジスタ1
1からの入力されたテスト信号に対する回路ブロック3
0の論理処理結果出力は、この回路ブロック30の出力
端子(チップの出力端子でもある)に接続されたバウン
ダリースキャンレジスタ12に、そのデータ入力端子1
8より入力され、そこに設定される。
【0028】バウンダリースキャンレジスタ12に設定
されたこの回路ブロック30からの結果出力は、バウン
ダリースキャンレジスタ12のスキャンアウト端子15
からシフトアウトされる。
【0029】次に、外部テスト時のテストデータの流れ
について図18を参照して説明する。図18において、
図17と対応する部分には同一の参照番号が付される。
【0030】この外部テスト(EXTEST)において
は、チップ間配線の接続のテストが行なわれる。外部テ
ストモード時におけるテストデータは、回路ブロック3
0(チップ)の出力端子14に接続されたバウンダリー
スキャンレジスタ12に対し、スキャンイン端子16か
らシフトインして設定される。このバウンダリースキャ
ンレジスタ12に設定された接続テストデータは、出力
端子14から出力される。この出力端子14からの接続
テストデータは、対応の別チップの入力端子へ伝達され
る。
【0031】一方、この別のチップにおいては、チップ
の入力端子13から入力される接続テストデータは、回
路ブロック30(チップ)の入力端子13に接続された
バウンダリースキャンレジスタ11に取込まれる。この
バウンダリースキャンレジスタ11に取込まれた接続テ
ストデータはスキャンアウト端子15よりシフトアウト
され、隣接するバウンダリースキャンレジスタまたは隣
接チップへ伝達される。
【0032】サンプルテストモード(SAMPLE)に
ついて図19を参照して説明する。この図19において
も、図17に示す構成と対応する部分には同一参照番号
が付される。
【0033】このサンプルテストモードにおいては、チ
ップの入力端子13から入力されたデータは、回路ブロ
ック30へ伝達されるとともに、同時に入力端子13に
接続されるバウンダリースキャンレジスタ11に取込ま
れる。このとき同時に、また回路ブロック30からの出
力信号は出力端子14へ伝達されるとともに、同時にこ
の出力端子14に接続されるバウンダリースキャンレジ
スタ12に取込まれる。このバウンダリースキャンレジ
スタ11および12に取込まれたデータはそれぞれスキ
ャンアウト端子15からシフトアウトされる。このバウ
ンダリースキャンレジスタ11および12の信号の取込
みおよびシフト動作は回路ブロック30が動作するクロ
ック信号と非同期の独立のクロック信号で実行されてお
り、この信号の取込みおよびシフト動作は回路ブロック
30の動作に影響を及ぼすことなく実行される。
【0034】上述のように、3種類のテスト(内部テス
ト(INTEST)、外部テスト(EXTEST)およ
びサンプルテスト(SAMPLE))を行なうバウンダ
リースキャンレジスタに必要とされる機能は以下の3つ
となる。
【0035】(1)データ入力端子(18)から入力さ
れるデータをバウンダリースキャンレジスタ内に取込む
機能(取込(CAPTURE))。
【0036】(2)スキャンイン端子(16)からスキ
ャンアウト端子(15)までデータをシフトする機能
(シフト(SHIFT))。
【0037】(3)バウンダリースキャンレジスタに保
持したデータをデータ出力端子(17)に与える機能
(更新(UPDATE))。
【0038】ただし、サンプルテストを実行するために
は、上述の取込およびシフト動作は、その実行によりデ
ータ出力端子に影響を及ぼさないことが要求される。
【0039】また、前述のバウンダリースキャンテスト
標準では、上述の3種類のテストのうち最低限外部テス
ト(EXTEST)とサンプルテスト(SAMPLE)
を実行させることを義務づけている。さらに、サンプル
テスト(SAMPLE)の場合は、チップの入力または
出力のいずれかのデータのサンプリングが可能であるな
らばよいとされている。したがってバウンダリースキャ
ンレジスタに最低限必要な機能は、チップの入力端子に
接続されるバウンダリースキャンレジスタは、シフト機
能(SHIFT)と取込み機能(CAPTURE)であ
る。一方、チップの出力端子に接続されるバウンダリー
スキャンレジスタについては、シフト機能と更新機能
(UPDATE)である。
【0040】図20は前述のIEEE文献に示されるバ
ウンダリースキャンレジスタの回路構成の一例を示す図
である。図20において、バウンダリースキャンレジス
タBSRは、データ入力端子20へ与えられる入力デー
タDINとスキャンイン端子21へ与えられる前段のレ
ジスタからシフトインされたテストデータのいずれか一
方を選択制御信号S−DRに応答して選択する2入力1
出力セレクタ回路29と、セレクタ回路29の出力をク
ロック信号入力端子23へ与えられるクロック信号C−
DRに応答して通過させるフリップフロップ30と、フ
リップフロップ30の出力を、クロック入力端子24へ
与えられるクロック信号U−DRに応答してラッチする
ラッチ回路31と、データ入力端子20を介して与えら
れる入力データDINとラッチ回路31の出力のいずれ
か一方を制御信号入力端子19へ与えられる制御信号M
odeに従って選択的に通過させてデータ出力端子26
へ伝達する2入力1出力セレクタ回路28を含む。フリ
ップフロップ30の出力はスキャンアウト端子27を介
して次段のバウンダリースキャンレジスタのスキャンイ
ン端子へ伝達されるかまたはチップ外部のシフトパスへ
伝達される。次に動作について説明する。
【0041】セレクタ回路29は、制御信号入力端子2
2へ与えられる制御信号S−DRに従って選択動作を実
行する。この制御信号S−DRがデータ入力端子20へ
与えられている入力データDINを選択する状態を指定
している場合には、この入力データDINがフリップフ
ロップ30により保持されるため、取込み機能(CAP
TURE)が実現される。制御信号S−DRがスキャン
イン端子21へ与えられたテストデータTDの選択を指
示している場合、テストデータTDがフリップフロップ
30に格納される。フリップフロップ30の出力はスキ
ャンアウト端子27を介して次段のバウンダリースキャ
ンレジスタのスキャンイン端子に接続される。したがっ
てこの場合にはテストデータのシフト機能(SHIF
T)が実現される。
【0042】ラッチ回路31は、フリップフロップ30
の出力をクロック信号U−DRに従ってラッチする。す
なわち、フリップフロップ30に保持されるデータは、
クロック信号U−DRに従ってラッチ回路31にラッチ
される。ラッチ回路31の出力は、その一方入力に入力
データDINを受けるセレクタ回路28の他方入力へ伝
達される。セレクタ回路28は制御信号入力端子19を
介して与えられる制御信号Modeに従って選択動作を
実行する。この制御信号Modeが入力データDINを
選択した場合、データ入力端子20へ与えられたデータ
がデータ出力端子26へ伝達される。この場合、内部論
理へは入力データDINがそのまま伝達される。
【0043】制御信号Modeがラッチ回路31の出力
の選択を指示している場合、セレクタ回路28のデータ
出力端子26へはラッチ回路31にラッチされたデータ
が出力される。このラッチ回路31にラッチされたデー
タはバウンダリースキャンレジスタBSRにラッチされ
たデータである。したがってこの場合更新機能(UPD
ATE)が実現される。すなわちこのバウンダリースキ
ャンレジスタBSRは、上述のごとくシフト機能、取込
み機能、および更新機能の3つの機能を実現している。
以下、この3つの機能を実現するバウンダリースキャン
レジスタをF−BSRと称す。
【0044】図21は前述の文献に示されたバウンダリ
ースキャンレジスタの他の構成を示す図である。この図
21に示すバウンダリースキャンレジスタは、図20に
示すバウンダリースキャンレジスタF−BSRの構成か
ら、出力すべきデータを選択するセレクタ回路28と、
フリップフロップ30の出力をラッチするためのラッチ
回路31が削減されている。この回路の削減により、回
路規模低減とセレクタ回路28によるデータ伝搬経路
(端子20から端子26の間)の信号伝搬遅延の低減を
実現している。
【0045】しかしながら、この図21に示すバウンダ
リースキャンレジスタにおいては、前述の3種類の機能
のうち、更新機能を実現することができない。したがっ
てこの図21に示すバウンダリースキャンレジスタはチ
ップの入力端子に接続されるバウンダリースキャンレジ
スタとして使用される。以下、この更新機能を実現する
ことのできないバウンダリースキャンレジスタをI−B
SRと称す。
【0046】図22は、前述の文献に示されるバウンダ
リースキャンレジスタのさらに他の構成を示す図であ
る。この図22に示すバウンダリースキャンレジスタ
は、図20に示すバウンダリースキャンレジスタF−B
SRから、入力データの選択を行なうためのセレクタ回
路29が削減される。この図22に示すバウンダリース
キャンレジスタBSRは、データ入力端子29へ与えら
れた入力データDINをその内部に取込むことができな
い。すなわち、前述の3種類の機能のうち取込み機能を
実行することができないため、チップの出力端子に接続
されるバウンダリースキャンレジスタとして使用され
る。以下、この図22に示すバウンダリースキャンレジ
スタのように、取込み機能を有しないバウンダリースキ
ャンレジスタをO−BSRと称す。
【0047】図23は、バウンダリースキャンレジスタ
と入出力バッファとの接続関係を示す図である。図23
において、チップ2の外周に沿ってチップ外部との電気
的接続をとるためのパッド35が設けられる。図23に
おいては、6個のパッド35a〜35fが例示される。
パッド35の形成領域に隣接して入出力バッファ形成領
域100が設けられる。この入出力バッファ形成領域1
00においては、パッド35に対して1個の入力バッフ
ァ、出力バッファまたは入出力バッファが配置される。
すなわち、パッド35aに隣接する領域100aには入
力バッファ36が形成され、パッド35bに隣接する領
域100bには、出力バッファ37が形成され、パッド
35cに隣接する領域100cにはトライステート出力
バッファ38が形成される。
【0048】さらに、パッド35dに隣接する領域10
0dには入力バッファ36が形成され、パッド35eに
隣接する領域100eには、入力バッファ36とトライ
ステート出力バッファ39が形成される。したがってこ
のパッド35eはデータの入力および出力を共に行なう
ことができる。パッド35fに隣接する領域100fに
は、出力バッファ37が形成される。
【0049】このバッファ回路形成領域100に隣接し
て、テスト用の回路すなわちバウンダリースキャンレジ
スタが配置される。ここで図23においてはテストデー
タがシフトされるスキャンパスの経路は示さず、データ
入力端子DIとデータ出力端子DOのみを示す。
【0050】領域100aに形成される入力バッファ3
6に対してはバウンダリースキャンレジスタ40が形成
され、領域100dに形成される入力バッファ36には
バウンダリースキャンレジスタ44が形成される。領域
100bおよび100aの出力バッファ37に対しては
それぞれバウンダリースキャンレジスタ41および48
が形成される。領域100c内のトライステート出力バ
ッファ38に対しては、バウンダリースキャンレジスタ
42および43が形成される。バウンダリースキャンレ
ジスタ43はトライステート出力バッファ38の出力状
態を制御する。領域100eに形成された入出力バッフ
ァの入力バッファ36に対してはバウンダリースキャン
レジスタ45が設けられ、トライステート出力バッファ
39に対してはバウンダリースキャンレジスタ46およ
び47が設けられる。
【0051】図23に示すように、入力バッファおよび
出力バッファに対しては1つのバウンダリースキャンレ
ジスタが配置される。トライステートバッファに対して
は2つのバウンダリースキャンレジスタが設けられる。
さらに双方向バッファ(入出力バッファ)には3つのバ
ウンダリースキャンレジスタが形成される。バウンダリ
ースキャンレジスタとしては、入力バッファ36に対し
てはI−BSRまたはF−BSRが用いられる。出力バ
ッファまたはトライステート出力バッファに接続される
バウンダリースキャンレジスタ41,42,43,4
6,47および48に対してはO−BSRまたはF−B
SRが用いられる。
【0052】このバウンダリースキャンレジスタ形成領
域のチップ内部に内部論理を構成する回路が形成され
る。すなわち、バウンダリースキャンレジスタは入力/
出力バッファが形成される領域100とチップ内部の論
理との間に挿入される。
【0053】次に、このようなバウンダリースキャンレ
ジスタをチップ上でどのようにして実現するかについて
説明する。集積回路装置は種々の設計方式に従ってその
内部論理が設計される。ビルディングブロック方式また
はセルベースの設計方式に従って設計されるチップにお
いては、テストに用いられる回路(バウンダリースキャ
ンレジスタ、テスト動作制御回路をも含む)は、そのシ
ステム論理(内部論理)を構成する回路ブロックの中に
埋め込まれる形で実現されるか、または図24に示すよ
うにテスト論理を実現する専用の回路ブロックを用いて
実現することが多い。
【0054】図24において、チップ50は、システム
論理(内部論理)を構成する回路ブロックが配置される
チップ内部領域52と、入力/出力バッファおよびパッ
ドが形成されるチップ周辺領域53を含む。チップ内部
領域52においては、ビルディングブロック方式または
セルベース方式に従って所望のシステム論理(内部論
理)を構成する回路ブロック53a,53b,53c,
53dおよび53eが配置される。この回路ブロック5
3a〜53eの各々は、それぞれ1つの機能モジュール
となる。このチップ内部領域52の所定の領域に、テス
トに用いられるバウンダリースキャンレジスタ等が含ま
れるテスト回路ブロック54が設けられる。このテスト
回路ブロック54のテスト回路は、既存の標準論理セル
を用いて複合的に実現されるかまたは専用のテスト論理
セルを作成して実現される。
【0055】周辺領域53には、入力/出力バッファ5
1がチップ内部領域52外周に沿って配置され、この入
力/出力バッファ51の外周にパッド35が各入力/出
力バッファ51に対応して形成される。
【0056】またゲートアレイ方式で設計されるチップ
においては、図25に示すように、ベーシックセル列6
0に不規則に分散してテスト用の回路が配置される。
【0057】すなわち、ゲートアレイ方式のチップにお
いては、チップ内部領域52に、ベーシックセル列(ゲ
ートアレイ領域)60(通常pチャネルMOSトランジ
スタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)とnチャネ
ルMOSトランジスタとからなるトランジスタ列)が複
数列配置される。このベーシックセル列60内の所定の
領域に、既存の標準マクロセルを利用して複合的に実現
されるかまたは専用のマクロセルを使用してテスト回路
61が実現される。チップ内部領域52の周辺領域53
には入力/出力バッファ51が形成されるバッファ形成
領域と、この入力/出力バッファ51に対応してかつチ
ップ50の外周に沿ってパッド35が配置される。
【0058】この図24および図25いずれの場合にお
いても、テストに用いられる回路はチップ内部領域52
において実現される。
【0059】図26はテスト用回路を構成するバウンダ
リースキャンレジスタのさらに他の従来の構成例を示す
図である。図26(A)において、チップ50のチップ
内部領域52と入力/出力バッファ51の形成領域との
間にバウンダリースキャンレジスタを含むテスト回路形
成領域55が配置される。入力/出力バッファ51の形
成領域外周に沿って各バッファ領域51に対応してパッ
ド35が設けられる。
【0060】入力/出力バッファ形成領域51において
は、それぞれパッド35に対応して入力バッファおよび
出力バッファいずれをも実現可能なように、入力バッフ
ァ形成領域101、入力保護ダイオード形成領域10
2、および出力バッファ形成領域103が設けられる。
この各領域には所望の論理を実現するセルが配置され
る。
【0061】このテスト回路形成領域55には、各バッ
ファに対応して必要とされるバウンダリースキャンレジ
スタ形成領域56、57、58、および59がそれぞれ
バッティングして配置される。すなわち、このテスト回
路形成領域55のそれぞれの単位領域には、双方向バッ
ファに接続可能なように3つのバウンダリースキャンレ
ジスタを形成するためのベーシックセルまたはマクロセ
ルを準備しておき、この対応のバッファ形成領域に形成
されたバッファの種類に応じて必要なバウンダリースキ
ャンレジスタが形成される。
【0062】図26(B)においては、出力バッファお
よび入力バッファに隣接するバウンダリースキャンレジ
スタ形成領域56および59においては1つのバウンダ
リースキャンレジスタのみが形成されており、領域57
では2つのテスト用のバウンダリースキャンレジスタが
形成され、領域58においては3個のバウンダリースキ
ャンレジスタが付与される。このパッド35、入力/出
力バッファ領域51およびバウンダリースキャンレジス
タ形成領域55を含めてバッファ領域とされる。
【0063】
【発明が解決しようとする課題】以下に、従来のテスト
回路の構成方法が有する課題について順次説明する。
【0064】図24に示すようにバウンダリースキャン
レジスタを含むテスト回路をすべてチップ内部領域52
内のテスト回路ブロック54に集積する方法でチップを
構成した場合以下の問題点が生じる。チップ内部のシス
テム論理(内部論理)を構成する回路ブロック53a〜
53eへの入出力信号はバウンダリースキャンレジスタ
を介して伝搬される。この場合この内部論理の入出力信
号を伝搬する配線はすべてテスト回路ブロック54へ接
続されるため、このテスト回路ブロック54への配線の
局所集中化が生じ配線効率が低下する。
【0065】このような配線の局所集中を防止するため
にはテスト回路ブロック54を各回路ブロック53a〜
53eへ分散配置することも考えられる。しかしながら
この場合、各回路ブロック53a〜53eに不規則にバ
ウンダリースキャンレジスタが配置されるために、信号
配線の長大化を招き、配線領域の増大、さらには配線容
量の増大による信号伝搬遅延の増加が生じる。
【0066】また図25に示すようなゲートアレイ構成
の集積回路装置のチップにおいては、ベーシックセルア
レイ領域60内に、テスト回路の構成要素61が不規則
に分散配置されるため、このテスト回路構成要素61を
相互接続するための配線の長大化が生じ、配線領域の増
大、さらに配線容量増大による信号伝搬遅延の増加が生
じる。
【0067】さらに、また図26に示すように、1つの
バッファ回路形成領域に対して、3つのバウンダリース
キャンレジスタを準備し、このバウンダリースキャンレ
ジスタ領域をも合わせてバッファ領域とする構成の場
合、1つのバッファ回路形成領域に対応して3つのバウ
ンダリースキャンレジスタを形成する領域を確保する必
要がある。双方向バッファに対しては3つのバウンダリ
ースキャンレジスタがすべて使用される。しかしながら
入力バッファまたは出力バッファの場合1つまたは2つ
のバウンダリースキャンレジスタが使用されるだけであ
り、残りの領域は未使用のままで残される。この場合、
テスト回路形成領域が必要以上に設けられており、チッ
プ利用効率が悪いという問題が生じる。さらに、ゲート
アレイ方式で設計される図25に示すようなチップの構
成の場合、テスト回路の構成要素61はベーシックセル
の領域60に形成される。テスト回路の構成要素として
はラッチ、フリップフロップなどトランジスタサイズの
変動を要するレシオ型ラッチ回路を用いることがそのテ
スト回路規模の縮小および高速化からは好ましい。しか
しながらこのようなベーシックセル領域にテスト回路の
構成要素を配置した場合レシオ型ラッチ回路を実現する
ことができず、テスト回路規模の増大が生じる。
【0068】それゆえ、この発明の目的は上述のような
従来の集積回路装置の有する欠点を解消し、チップ面積
利用効率の優れたテスト回路を備える集積回路装置を提
供することである。
【0069】この発明の他の目的は、テスト回路のレイ
アウト効率の向上を得ることのできる集積回路装置を提
供することである。
【0070】この発明のさらに他の目的は配線効率の向
上およびこれに伴う配線容量の減少により得られる信号
伝搬遅延時間の低減を実現することのできる集積回路装
置を提供することである。
【0071】この発明のさらに他の目的はレシオ型回路
を用いてテスト回路を実現することのできるゲートアレ
イ方式の集積回路装置を提供することである。
【0072】この発明のさらに他の目的は、その規模が
低減されたテスト回路を備える集積回路装置を提供する
ことである。
【0073】
【課題を解決するための手段】この請求項1に係る集積
回路装置は、所望の機能を実現するための内部回路が形
成される内部機能領域と、内部機能領域の外部周辺に配
置され、装置外部と信号の入出力を行なうためのバッフ
ァ回路が形成され周辺回路形成領域とを設けバッフ
ァ回路は、その種類として、装置外部からの信号を入力
するための入力バッファ回路と、装置外部へ信号を出力
するための出力バッファ回路とを含む集積回路装置にお
いて、内部機能領域と周辺回路形成領域との間に両者に
隣接して一列に配置され、バッファ回路の個数の1倍以
上3倍未満であり、装置の動作機能をバウンダリースキ
ャンテストするためのテスト信号を伝達する機能を有す
るテスト用回路からなるテスト用回路領域と、前記入力
バッファ回路あるいは前記出力バッファ回路とを選択的
な配線接続により前記テスト用回路と接続する配線領域
とからなるテスト回路形成領域を備えるものである。
た、請求項2に係る集積回路装置は、請求項1記載の集
積回路装置において、テスト回路形成領域には、同一構
成の複数の単位セルが一列にテスト用回路領域として配
置され、テスト用回路領域はスライス工程により入力バ
ッファ回路に接続される第1のテスト用回路と、スライ
ス工程により出力バッファ回路に接続される第2のテス
ト用回路とを備えるものである。 また、請求項3に係る
集積回路装置は、請求項1記載の集積回路装置におい
て、入力バッファ回路及び出力バッファ回路いずれにも
接続可能であるテスト用回路を備えるものである。
た、請求項4に係る集積回路装置は、請求項1記載の集
積回路装置において、入力バッファ回路に接続される第
1のテスト用回路と、出力バッファ回路に接続される第
2のテスト用回路とを含み、前記第1のテスト用回路の
数がバッファ回路の数以下であるテスト用回路領域を備
えるものである。 また、請求項5に係る集積回路装置
は、請求項1記載の集積回路装置において、テスト回路
形成領域には、1つのバッファ回路に対して2つのテス
ト用回路を備えるものである。 また、請求項6に係る集
積回路装置は、請求項5記載の集積回路装置において
同一種類のバッファ回路に接続される2つのテスト用回
路を備えるものである。 また、請求項7に係る集積回路
装置は、請求項5記載の集積回路装置において、入力バ
ッファ回路に接続される第1のテスト用回路と、出力バ
ッファ回路に接続される第2のテスト用回路とを備える
ものである。 また、請求項8に係る集積回路装置は、請
求項5記載の集積回路装置において、スライス工程によ
り出力バッファ回路に接続される第1のテスト用回路
と、スライス工程により入力バッファ回路に接続される
第2のテスト用回路とを備えるものである。 さらに、請
求項9に係る集積回路装置は、請求項5記載の集積回路
装置において、入力バッファ回路及び出力バッファ回路
のいずれにも接続可能な2つのテスト用回路を備えるも
のである。
【0074】このテスト用回路はマクロセルまたはテス
ト用回路専用のベーシックセルを用いて形成される。
【0075】
【0076】
【作用】請求項1ないし9記載の集積回路装置において
は、バッファ回路に隣接してテスト用回路が形成され
る。1つのバッファ回路には配線により選択的に必要な
テスト用回路が配線接続される。これにより、バッファ
回路とテスト用回路との間の配線長が最小とされ、信号
伝搬遅延が最小とされる。また、テスト用回路は周辺回
路形成領域と内部領域との間に内部領域外周に沿って配
置されるため、このテスト用回路はバッファ回路に対応
して配線接続することができ、配線の局所集中化を防止
することができる。
【0077】また、バッファ回路において最大数のテス
ト用回路を必要とするのは双方向バッファ回路であり、
この双方向バッファ回路には3つのテスト用回路が必要
とされる。周辺回路形成領域に形成されるバッファ回路
のすべてが双方向バッファ回路となることはない。した
がって、テスト用回路を周辺回路形成領域に形成された
バッファ回路の数の1倍以上3倍未満の数配置するとと
もに、配線によりバッファ回路とテスト用回路とを選択
的に接続することにより、未使用のテスト用回路数を低
減することができ、チップ面積利用効率および素子利用
効率が改善される。
【0078】また、テスト用回路をマクロセルまたはテ
スト用回路専用のベーシックセルで形成することができ
るので、レシオ型の回路を実現することができ、テスト
用回路の規模の低減およびテスト用回路形成領域の占有
面積の低減が図れる。
【0079】
【0080】また、ベーシックセル列からなる内部論理
形成領域において、別にテスト用回路のためのセル列が
配置されるため、ゲートアレイ方式に従って設計される
集積回路装置においても、レシオ型ラッチ回路等をベー
シックセルの構成に制限を受けることなくテスト回路設
計を実現することができる。
【0081】
【実施例】
(実施例1)図1はこの発明の第1の実施例である集積
回路装置の全体の構成および要部の構成を示す図であ
る。図1(A)において、集積回路装置(チップ)50
は、所望の機能を実現するための回路ブロック53が配
置される内部機能領域52と、内部機能領域52の外部
周辺に沿って配置されるバッファ回路51と、バッファ
回路51の外側、すなわち、チップ50の外周に沿って
配置されるパッド35とを含む。バッファ回路51は、
対応のパッド35を介してチップ50の外部から与えら
れる信号を入力する入力バッファ回路と、対応のパッド
35を介してチップ50の外部へ信号を出力する出力バ
ッファ回路と、対応のパッド35を介してこのチップ5
0の外部へ/からの信号の出力/入力を行なう双方向バ
ッファ回路を含む。入力バッファ回路および出力バッフ
ァ回路は、その出力が2状態のバッファ回路であっても
よく、3状態のバッファ回路であってもよい。以下の説
明では、集積回路装置とチップとを同じ意味で用いる。
【0082】図1(A)において、チップ50はさら
に、内部機能領域52の外周に沿ってバッファ回路51
との間に形成されるテスト用回路(以下、単にバウンダ
リースキャンレジスタと称す)72を含む。すなわち、
図1(A)において斜線で示すテスト回路領域が内部機
能領域52外周に沿って形成される。
【0083】図1(B)は図1(A)の実線○印で囲む
領域RAを拡大して示す図である。図1(B)におい
て、チップ50の外周に沿ってパッド35が配置され、
パッド35それぞれに対応してバッファ回路51が配置
される。このパッド35が形成されるパッド形成領域2
20と、このパッド形成領域220の内側に設けられる
バッファ回路51を形成するためのバッファ回路形成領
域210は周辺回路領域200を構成する。バッファ回
路の単位領域(バッファセル)51は、それぞれ図26
に示す場合と同様、入力バッファ形成領域101、保護
ダイオード形成領域102および出力バッファ形成領域
103を含む。このバッファ回路形成領域210におい
て、出力バッファ回路51a、トライステート出力バッ
ファ回路51b、双方向バッファ回路51c、および入
力バッファ回路51dがそれぞれ予め各領域に設けられ
た回路素子を配線接続することにより実現された場合が
示される。
【0084】テスト回路形成領域300には、この内部
機能領域52外周に沿って配置されるバウンダリースキ
ャンレジスタ72を含む。このバウンダリースキャンレ
ジスタ形成領域310において形成されるバウンダリー
スキャンレジスタは、チップ出力端子に接続されるべき
O−BSRと、チップ入力端子に接続されるべきI−B
SRを含む。
【0085】図1(B)においてはO−BSR72a、
I−BSR72b、O−BSR72c、O−BSR72
d、I−BSR72e、O−BSR72f、O−BSR
72g、I−BSR72h、およびO−BSR72iが
この順に配置される。すなわち、このテスト回路形成領
域300のバウンダリースキャンレジスタ形成領域31
0には、バウンダリースキャンレジスタBSRが一列に
この周辺回路形成領域200と内部機能領域52との間
に配置される。
【0086】バウンダリースキャンレジスタ形成領域3
10に形成されたバウンダリースキャンレジスタは配線
領域320における配線接続によりそれぞれ対応のバッ
ファ回路に接続される。ここでバウンダリースキャンレ
ジスタ形成領域310と配線領域320がテスト用回路
形成領域300を構成する。
【0087】出力バッファ51aの入力端子IはO−B
SR72aのデータ出力端子Oに接続される。トライス
テート出力バッファ回路51bはその制御入力CがO−
BSR72cのデータ出力端子Oに接続され、その入力
端子IがO−BSR72dのデータ出力端子Oに接続さ
れる。
【0088】双方向バッファ回路51cは、その入力端
子IがO−BSR72fのデータ出力端子Oに接続さ
れ、その制御入力CがO−BSR72gのデータ出力端
子Oに接続され、その出力端子OがI−BSR72eの
データ入力端子Iに接続される。入力バッファ回路51
dはその出力端子OがI−BSR72hのデータ入力端
子Iに接続される。
【0089】O−BSR72a,72c,72d,72
f,72gおよび72iのデータ出力端子Iは内部機能
領域52の対応の信号出力ノードへ接続される。I−B
SR72b,72eおよび72hのデータ出力端子Oは
内部機能領域52の対応の信号入力ノードに接続され
る。
【0090】上述のように、双方向バッファ回路51c
には3つのバウンダリースキャンレジスタ(BSR)7
2e,72fおよび72gが接続され、トライステート
出力バッファ回路51bには2つのO−BSR72cお
よび72dが接続され、バッファ回路51aおよび51
dにはそれぞれ1つのO−BSR72aおよびI−BS
R72iが接続される。したがって、1つのバッファ回
路が利用するバウンダリースキャンレジスタの最大数は
双方向バッファ回路51cによる3である。このため、
テスト回路形成領域300においては、このO−BSR
とI−BSRとからなるバウンダリースキャンレジスタ
の数は、バッファ回路形成領域210(周辺回路形成領
域200)に形成されるバッファ回路51の数の1倍以
上3倍未満に設定する。この場合、バッファ回路51が
すべて双方向バッファ回路で形成されることはないた
め、配線領域320における選択的な配線接続によりす
べてのバッファ回路に対し必要なバウンダリースキャン
レジスタ(BSR)を接続することができる。
【0091】またこの場合、1つのバッファ回路51と
内部機能領域52との間のテスト回路形成領域300の
距離は1つのバウンダリースキャンレジスタの幅(図1
(B)において横方向の長さ)と配線領域320との長
さの和で与えられるため、バッファ回路51から対応の
内部機能回路(領域52内に形成される回路)との間の
信号伝搬遅延を最小にすることができる。
【0092】また配線領域320においては、バッファ
回路において近傍のバウンダリースキャンレジスタBS
Rを選択して配線接続することができるため、このバッ
ファ回路とバウンダリースキャンレジスタ(BSR)と
の間の配線長を最小とすることができ、この部分におけ
る信号伝搬遅延を最小とすることができる。
【0093】(実施例2)図2は、この発明の第2の実
施例である集積回路装置の構成を示す図である。図2に
おいて、チップ50の内部機能領域52には、ベーシッ
クセル列(ゲートアレイ領域)70が配置される。すな
わち、図2に示すチップ構成では、ゲートアレイ方式に
従って内部論理が設計される。
【0094】内部機能領域52の外周に沿ってテスト回
路形成領域310が設けられる。このテスト回路形成領
域310には、テスト用回路であるバウンダリースキャ
ンレジスタ72が形成される。
【0095】図2(B)は、図2(A)に示す領域RB
の拡大図である。この図2(B)に示すバッファ回路と
バウンダリースキャンレジスタの配置は、図1(B)に
示すものと同様である。バッファ回路51としては、入
力バッファ回路、出力バッファ回路、および双方向バッ
ファ回路がある。また、出力バッファ回路には出力状態
が2値のバッファ回路とこの出力状態が3状態のトライ
ステートバッファ回路とが存在する。
【0096】前述のように、入力バッファ回路には1つ
のI−BSRが接続される。2値出力状態の出力バッフ
ァ回路には1つのO−BSRが接続される。トライステ
ート出力バッファ回路には2つのO−BSRが接続され
る。双方向バッファ回路には2つのO−BSRと1つの
I−BSRが接続される。テスト回路形成領域300に
配置されるバウンダリースキャンレジスタBSRの数
は、周辺回路形成領域200に形成されるバッファ回路
51の数の1倍以上3倍未満である。
【0097】しかしながら、上述のごとく、I−BSR
は1つのバッファ回路に対して最大1個しか利用されな
い。したがって、テスト回路形成領域300において形
成される入力バッファ接続用のバウンダリースキャンレ
ジスタすなわちI−BSRの数は周辺回路形成領域20
0に形成されるバッファ回路51の数以下であればよ
い。残りのバウンダリースキャンレジスタはすべて出力
バッファ接続用バウンダリースキャンレジスタすなわち
O−BSRとする。この場合、たとえトライステート入
力バッファが用いられるとしても、このようなトライス
テート入力バッファは、制御信号を与えるためのO−B
SRと外部信号入力用のI−BSRとを必要とするた
め、上述の条件を満足するバウンダリースキャンレジス
タをテスト回路形成領域内に配置すれば、十分にすべて
のバッファ回路に対し必要なバウンダリースキャンレジ
スタ(BSR)を接続することができる。
【0098】この場合、入力バッファI−BSRとO−
BSRとの接続順序は、出力トライステート出力バッフ
ァ回路が2つのO−BSRを利用することおよびバッフ
ァ回路とバウンダリースキャンレジスタとの間の配線長
をできるだけ短くするということから、2つのO−BS
R毎に1つのI−BSRが配置される。
【0099】このようにバウンダリースキャンレジスタ
のうちI−BSRの数をバッファ回路の数以下とするこ
とにより、より効率的にテスト回路形成領域内にバウン
ダリースキャンレジスタを配置することができ、未使用
のバウンダリースキャンレジスタの数を低減することが
できる。
【0100】(実施例3)図3はこの発明の第3の実施
例である集積回路装置の構成を示す図である。図3
(A)において、複数の回路ブロック53が配置された
内部機能領域52の外周に沿ってテスト回路形成領域3
10が配置される。このテスト回路形成領域310内に
は入力バッファ回路および出力バッファ回路いずれにも
接続可能なバウンダリースキャンレジスタすなわちF−
BSR73が配置される。
【0101】図3(A)において実線○印で示す領域R
Cの拡大図を図3(B)に示す。図3(B)の構成は、
図1(B)および図2(B)に示す構成とそのバウンダ
リースキャンレジスタの種類が異なることを除いて同様
である。この入力バッファ回路および出力バッファ回路
いずれにも接続可能なF−BSR73の数は、周辺回路
形成領域200に形成されるバッファ回路の数の1倍以
上3倍未満である。
【0102】図3(B)おいて、出力バッファ回路51
aにはF−BSR73bが接続され、トライステート出
力バッファ回路51bには、F−BSR73cおよび7
3dが接続される。双方向バッファ回路51cには、F
−BSR73e,73fおよび73gが接続される。入
力バッファ回路51dにはF−BSR73hが接続され
る。
【0103】このように、テスト回路形成領域300に
おいて、入力バッファ回路および出力バッファ回路いず
れにも接続可能なF−BSR73を一列に連続して配置
することにより、各バッファ回路はその最も近いバッフ
ァ回路へ配線領域320を介して接続することが可能と
なる。この図3(B)に示す構成においても上記第1お
よび第2の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0104】(実施例4) 図4はこの発明の第4の実施例である集積回路装置の構
成を示す図である。図4(A)において、内部機能領域
52には、ベーシックセル列(ゲートアレイ領域)7
が複数列配置される。この内部機能領域52の外周に沿
ってテスト回路形成領域310が配置される。テスト回
路形成領域310には、入力バッファ回路および出力バ
ッファ回路いずれにも接続可能なF−BSRが配置され
る。この図4(A)に示すチップ構成においては、ゲー
トアレイ方式に従って所望の論理機能を実現する集積回
路が実現される。この場合においても図4(A)の領域
RDの拡大図である図4(B)に示すようにテスト回路
形成領域300において入力バッファ回路および出力バ
ッファ回路いずれにも接続可能なF−BSRを一列に配
置することにより、図3(B)に示すものと同様の構成
を得ることができ、未使用のバウンダリースキャンレジ
スタの数を低減することができ、テスト回路規模を低減
することができる。
【0105】またゲートアレイ方式の集積回路装置にお
いて、テスト回路は内部機能領域52外周に沿って形成
されるF−BSRによって実現されるため、このバウン
ダリースキャンレジスタとしては内部機能領域52内に
形成されたベーシックセルの構成にとらわれず自由に設
計をすることが可能となる。すなわち、テスト回路形成
領域内において1つのバウンダリースキャンレジスタを
形成するセル内の配線、およびその構成要素のトランジ
スタのサイズを自由に設定することが可能となり、テス
ト回路規模および性能を最適化設計することができる。
この効果は図2等に示す集積回路装置においても同様で
ある。
【0106】(実施例5)図5はこの発明の第5の実施
例である集積回路装置の構成を示す図である。図5
(A)において、内部論理実現用のベーシックセルから
なるゲートアレイ領域70が複数列配置された内部機能
領域52の外周に沿ってテスト回路形成領域310が設
けられる。このテスト回路形成領域310の外周にバッ
ファ回路を形成するためのバッファ回路手段51′が設
けられる。この図5に示す集積回路装置は、マスタ・ス
ライス工程により所望の内部論理機能を実現する集積回
路装置であり、バッファ回路手段51′はそれぞれスラ
イス工程における金属配線により入力バッファ、出力バ
ッファ、または双方向バッファ回路など所望の回路に形
成される。
【0107】図5(B)は図5(A)において実線○印
で示す領域REを拡大して示す図である。図5(B)に
示すように、バッファ回路手段51′には、それぞれバ
ッファ回路を構成するためのバッファセル構造として、
入力バッファ形成領域101、保護ダイオード形成領域
102および出力バッファ回路形成領域103を含む。
バッファセル内の各回路領域には予めそれぞれの機能を
実現する回路がセルとして形成される。
【0108】テスト回路形成領域310には、たとえば
pチャネルMOSトランジスタからなるトランジスタ列
410と、たとえばnチャネルMOSトランジスタから
なるnチャネルトランジスタ列420を含むテスト回路
用ゲートアレイが形成される。このトランジスタ列41
0,および420はゲートアレイを構成しており、この
うちのトランジスタのいくつかがテスト回路用ベーシッ
クセルとして利用される。このテスト回路形成領域に設
けられるゲートアレイは、スライス工程において金属配
線により、入力バッファ接続用バウンダリースキャンレ
ジスタまたは出力バッファ接続用のバウンダリースキャ
ンレジスタに形成される。
【0109】このテスト回路形成領域310において、
トランジスタ列410および420の基本単位はO−B
SRおよびI−BSRいずれをもその金属配線により実
現することのできる最小構成単位となる。図21および
図22に示すように、バウンダリースキャンレジスタに
必要とされる構成要素は、セレクタ回路1つと、1つの
フリップフロップおよび1つのラッチ回路である。この
構成を実現する単位を1つの基本セルとして繰返しテス
ト回路形成領域310内に形成される。この基本セルの
数は、入出力周辺回路形成領域200に形成されるバッ
ファ回路の数、すなわちこの図5(B)におけるバッフ
ァ回路手段51の数の1倍以上3倍未満である。
【0110】この図5に示す構成の場合、テスト回路形
成領域310には内部機能領域52に形成された内部論
理実現用のベーシックセル(ゲートアレイ領域70の構
成要素)とは別にテスト回路実現用のベーシックセルが
配置される。したがってこのベーシックセルの構造を内
部機能領域52と別に設定することが可能となり、その
構成トランジスタのゲート幅を任意に調整することがで
き、レシオ型ラッチ回路などを容易に実現することがで
きる。またこのとき、レシオ型ラッチ回路を用いずレシ
オレス回路のみでテスト用回路すなわちバウンダリース
キャンレジスタを構成する場合には、そのテスト回路形
成領域300におけるトランジスタ列410および42
0はすべて同一構造のトランジスタが繰返し配置されて
もよい。この場合においても、このテスト回路形成領域
に形成されるバウンダリースキャンレジスタとなるべき
基本単位の数はバッファ回路手段51′の数の1倍以上
3倍未満である。
【0111】基本単位となる基本セルに含まれるベーシ
ックセルを構成するトランジスタの数は任意である。次
に、スライス工程で各バウンダリースキャンレジスタを
実現するための構成について説明する。
【0112】図6は、テスト回路形成領域に形成される
基本セルのマスタ工程終了時の構成を示す図である。こ
の基本セルは1つのバウンダリースキャンレジスタを実
現する。この基本セルがテスト回路形成領域300にお
いてバッファ回路手段51′(バッファ基本セル)の数
の1倍以上3倍未満の数配置される。
【0113】図6において基本セルは、たとえば接地電
位である他方電源電位(以下、単に接地電位と称す)を
伝達するための接地線VSSと、動作電源電位を伝達す
るための電源線VDDと、この接地線VSSと電源線V
DDとの間に設けられるnチャネルMOSトランジスタ
(絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)NT1〜NT1
9と、nチャネルMOSトランジスタPT1〜PT15
を含む。nチャネルMOSトランジスタNT3,NT
6,NT12のゲート幅はnチャネルMOSトランジス
タNT1,NT2,NT4,NT5,NT7〜NT1
1,およびNT13〜NT19のそれよりも小さくされ
る。pチャネルMOSトランジスタPT3,PT5,P
T8のゲート幅はpチャネルMOSトランジスタPT
1,PT2,PT4,PT6,PT7,およびPT9〜
PT15のそれよりも小さくされる。
【0114】この基本セルの構成において、nチャネル
MOSトランジスタNT(NT1〜NT19を総称的に
示す)とpチャネルMOSトランジスタPT(PT1〜
PT15を総称的に示す)は対をなすように配置され
る。しかしながら、nチャネルMOSトランジスタNT
4,NT10,NT11に対しては隣接するpチャネル
MOSトランジスタは設けられていない。この対をなし
て配置されるnチャネルMOSトランジスタNTとpチ
ャネルMOSトランジスタPTのゲートはゲート線G
(G1〜G19を総称的に示す)を介して相互接続され
る。しかしながら、トランジスタNT15およびPT1
1のゲートはそれぞれゲート線G15aおよびG15b
により開放状態とされており、またトランジスタNT1
8のゲート線G18aとトランジスタPT14のゲート
線G18bとは開放状態とされている。
【0115】対となるpチャネルMOSトランジスタが
存在しないnチャネルMOSトランジスタNT4,NT
7,NT10,およびNT11のゲート線G4,G7,
G10およびG11はそれぞれ電源線VDDを越えるよ
うに配置され、制御信号を受けるようにされる。次にこ
の図6に示す基本セルのスライス工程により入力バッフ
ァ接続用バウンダリースキャンレジスタI−BSR,出
力バッファ接続用バウンダリースキャンレジスタO−B
SRおよび入出力バッファに接続可能なバウンダリース
キャンレジスタF−BSRを実現する接続構成について
説明する。この基本セルは、レシオ(Ratio)ラッ
チを用いてバウンダリースキャンレジスタを実現する場
合の基本セル構造を与える。
【0116】図7(A)は、F−BSRの構成を示す論
理図であり、図7(B)はその基本セルにおける配線接
続を示す図である。
【0117】図7(A)において、F−BSRは、チッ
プ入力端子へ与えられるデータDIと前段のレジスタか
ら伝達されるテストデータSIのいずれか一方を制御信
号CDおよびSD1に応答して選択するセレクタ回路6
00と、セレクタ回路600の出力をラッチする第1の
ラッチ回路610と、第1のラッチ回路610のラッチ
データをデータ更新用制御信号UDに応答してラッチす
る第2のラッチ回路630と、制御信号SD2に応答し
て第1のラッチ回路610にラッチされたデータをラッ
チするとともにこのラッチデータを次段のバウンダリー
スキャンレジスタへテストデータSOとして伝達する出
力ラッチ回路620と、選択制御信号Modeに応答し
て第2のラッチ回路630にラッチされたデータとチッ
プ入力端子へ与えられた入力データDIのいずれかを選
択して内部回路へ伝達するセレクタ回路640を含む。
【0118】第1のセレクタ回路600は、入力データ
Iを受けるインバータ回路601と、シフトインされ
るテストデータSIを受けるインバータ回路602と、
更新用制御信号CDに応答してインバータ回路601出
力を伝達するトランスファーゲート603と、シフト制
御信号SD1に応答してインバータ回路602の出力を
伝達するトランスファーゲート604を含む。ゲート6
03および604はセレクタ回路600の出力ノードに
共通に接続される。インバータ回路601とインバータ
回路602とは同一のトランジスタサイズを用いて構成
される。
【0119】第1のラッチ回路610は、第1のセレク
タ回路600の出力を受けるインバータ回路611と、
インバータ回路611の出力をその入力へ反転して伝達
するインバータ回路612を含む。インバータ回路61
を構成するトランジスタのサイズは第1のラッチ回路
610を駆動するインバータ回路601および602の
トランジスタのサイズよりも小さくされているため、出
力同士が競合した場合においても駆動能力の差により
1のセレクタ回路600の出力により第1のラッチ回路
610に保持されたデータが書換えられかつ出力され
る。
【0120】第2のラッチ回路630は、データ更新用
制御信号UDに応答して第1のラッチ回路610のラッ
チデータを伝達するトランスファゲート633と、この
トランスファゲート633の出力を受けるインバータ回
路631と、インバータ回路631の出力をこのインバ
ータ回路631の入力へ伝達するインバータ回路632
を含む。インバータ回路632のトランジスタサイズは
第2のラッチ回路630を駆動するインバータ回路61
1のトランジスタサイズよりも小さく駆動能力が小さ
い。これにより、第2のラッチ回路630は第1のラッ
チ回路610の出力データによりその保持データを書換
えかつ出力することができる。
【0121】出力ラッチ回路620は、制御信号SD2
に応答して第1のラッチ回路610にラッチされたデー
タを伝達するトランスファゲート624と、トランスフ
ァゲート624の出力を受けるインバータ回路621
と、インバータ回路621の出力をこのインバータ回路
621の入力へ伝達するインバータ回路622と、イン
バータ回路621の出力を反転するインバータ回路62
3を含む。インバータ回路623から次段のバウンダリ
ースキャンレジスタへのテストデータSOが出力され
る。インバータ回路622を構成するトランジスタサイ
ズは出力ラッチ回路620を駆動するインバータ回路6
11のトランジスタサイズよりも小さく、駆動能力も小
さい。これにより、出力ラッチ回路620は、第1のラ
ッチ回路610によりその保持データが書換られる。こ
の書換えられかつ保持されたデータは十分な駆動能力を
持つインバータ回路623により次段のバウンダリース
キャンレジスタへ出力される。
【0122】第2の選択回路640は、チップ入力端子
へ与えられるデータ(正確にはバッファ回路の出力)D
Iを受けるトライステートインバータ回路641と、第
2のラッチ回路630の出力(ラッチデータ)を受ける
トライステートインバータ回路642と、インバータ回
路641または642の出力を受けるインバータ回路6
43を含む。インバータ回路643から内部領域に形成
された内部回路へデータDOが伝達される。インバータ
回路641および642は制御信号Modeに応答して
相補的に作動状態となる。
【0123】この図7(A)に示す構成を図20に示す
構成と対応させた場合、第1のセレクタ回路600はセ
レクタ回路29に対応し、出力ラッチ回路620はフリ
ップフロップ30に対応し、第2ラッチ回路630はラ
ッチ回路31に対応し、第2のセレクタ回路640はセ
レクタ回路28に対応する。第1のラッチ回路610は
フリップフロップ30に含まれる。
【0124】上述のように、第1のラッチ回路610、
および第2のラッチ回路630およびデータ出力ラッチ
回路620においてインバータ回路の駆動能力を調整す
ることによりラッチ回路のラッチ能力が調整される。次
にこの図7(A)に示すF−BSRを実現するための基
本セルにおける配線接続について説明する。
【0125】図7(B)において、トランジスタPT1
はそのソースが電源線VDDに接続され、そのドレイン
がテストデータ出力信号線SO(伝達される信号とそれ
に対応する信号線を同一の参照符号で示す)に接続され
る。トランジスタNT1はそのドレインがトランジスタ
PT1のドレインに接続され、そのソースが接地線VS
Sに接続される。トランジスタPT1およびNT1のゲ
ートはトランジスタPT2およびNT2のドレインに接
続されかつトランジスタPT3およびNT3のゲートに
接続される。このトランジスタPT1およびNT1が図
7(A)におけるインバータ回路623を実現する。
【0126】トランジスタPT2はそのソースが電源線
VDDに接続される。トランジスタNT2のソースは接
地線VSSに接続される。トランジスタPT2およびN
T2のゲートはトランジスタPT3およびNT3のドレ
インに接続される。トランジスタPT2およびNT2の
それぞれのドレインが共にトランジスタPT1およびN
T1のゲートに接続される。このトランジスタPT2お
よびNT2は図7(A)におけるインバータ回路621
を与える。
【0127】トランジスタPT3はそのソースが電源線
VDDに接続され、そのドレインがトランジスタPT2
およびNT2のゲートに接続され、そのゲートがトラン
ジスタPT1およびNT1のゲートに接続される。トラ
ンジスタNT3はそのソースが接地線VSSに接続さ
れ、そのドレインがトランジスタPT3のドレインおよ
びトランジスタPT2およびNT2のゲートに接続され
る。このトランジスタPT3およびNT3は図7(A)
におけるインバータ回路622を構成する。
【0128】トランジスタNT4はそのゲートに制御信
号SD2を受ける。このトランジスタNT4はトランス
ファゲート624を与える。
【0129】トランジスタPT4はそのソースが電源電
位VDDに接続されそのドレインがトランジスタNT5
のドレインおよびトランジスタNT6およびPT5のゲ
ートに接続される。トランジスタNT5はそのソースが
接地線VSSに接続され、そのドレインがトランジスタ
PT4のドレインおよびトランジスタPT5およびNT
6のゲートに接続される。トランジスタNT4とトラン
ジスタNT5のドレインは共通に接続される。トランジ
スタPT4およびNT5は第1のラッチ回路610に含
まれるインバータ回路611を構成する。
【0130】トランジスタPT5は、そのソースが電源
電位VDDに接続され、そのドレインがトランジスタP
T4,NT5のゲートに接続されかつトランジスタNT
6およびNT10のドレインに接続される。トランジス
タNT6はそのドレインがトランジスタPT5のドレイ
ンに接続されかつトランジスタPT4およびNT5のゲ
ートに接続され、そのソースが接地線VSSに接続され
る。トランジスタNT6とトランジスタNT7のドレイ
ンは共通に接続される。このトランジスタPT5および
NT6は第1のラッチ回路610に含まれるインバータ
回路612を構成する。
【0131】トランジスタNT7はそのゲートに制御信
号SD1を受け、トランジスタPT5およびNT6とト
ランジスタPT6およびNT8のドレインを接続する。
このトランジスタNT7はトランスファゲート604を
構成する。
【0132】トランジスタPT6はそのソースが電源線
VDDに接続され、そのドレインがトランジスタNT7
のドレインおよびトランジスタNT8のドレインに接続
される。トランジスタNT8はそのソースが接地線VS
Sに接続され、そのドレインがトランジスタNT7およ
びPT6のドレインに接続される。トランジスタPT6
およびNT8のゲートへは前段のバウンダリースキャン
レジスタから伝達されたテストデータSIが与えられ
る。このトランジスタPT6およびNT8はセレクタ回
路600に含まれるインバータ回路602を構成する。
【0133】トランジスタPT7は、そのソースが電源
VDDに接続され、そのドレインがトランジスタNT9
のドレインに接続される。トランジスタNT9のソース
は接地線VSSに接続され、そのドレインがトランジス
タPT7のドレインに接続される。トランジスタPT7
およびNT9のゲートはチップへ与えられた入力データ
DIが伝達される。このトランジスタPT7およびNT
9は第1のセレクタ回路600に含まれるインバータ回
路601を構成する。
【0134】トランジスタNT10はそのソースがトラ
ンジスタPT7およびNT9のドレインに接続され、そ
のドレインがトランジスタPT5,NT6のドレインお
よびトランジスタPT4,NT5のゲートへ接続され
る。トランジスタNT10のゲートへは制御信号CDが
与えられる。このトランジスタNT10は第1のセレク
タ回路600に含まれるトランスファゲート603を構
成する。
【0135】トランジスタNT11はそのゲートが制御
信号UD伝達線に接続され、そのソースがトランジスタ
PT5,NT6のゲートへ接続されかつトランジスタP
T4,NT5のドレインに接続される。トランジスタN
T11は図7(A)におけるラッチ回路630に含まれ
るトランスファゲート633を構成する。
【0136】トランジスタPT8はそのソースが電源線
VDDに接続され、そのドレインがトランジスタNT1
1,NT12のドレインおよびトランジスタPT9,N
T13のゲートへ接続され、そのゲートがトランジスタ
PT9,NT13のドレインに接続される。トランジス
タNT12はそのソースが接地線VSSに接続され、そ
のドレインがトランジスタPT8のドレインおよびトラ
ンジスタPT9,NT13のゲートへ接続される。トラ
ンジスタPT8,NT12は図7(A)に示す第2のラ
ッチ回路630におけるインバータ回路632を構成す
る。
【0137】トランジスタPT9はそのソースが電源線
VDDに接続され、そのドレインがトランジスタNT1
3のドレインおよびトランジスタPT8,NT12およ
びトランジスタPT12,NT16のゲートへ接続され
る。トランジスタNT13はそのドレインがトランジス
タPT9のドレインおよびトランジスタPT8,NT1
2のゲートへ接続され、そのソースが接地線VSSに接
続される。トランジスタPT9およびNT13のゲート
はトランジスタPT8,NT11のドレインに接続され
る。トランジスタPT9,NT13は図7(A)に示す
第2のラッチ回路630に含まれるインバータ回路63
1を構成する。
【0138】トランジスタPT10は、そのソースが電
源線VDDに接続され、そのドレインがトランジスタN
T14のドレインおよびトランジスタNT15のゲート
ならびにトランジスタPT14のゲートに接続される。
トランジスタPT10のゲートはトランジスタPT11
のゲートへ接続される。
【0139】トランジスタNT14はそのソースが接地
線VSSに接続され、そのドレインがトランジスタPT
10のドレインに接続され、そのゲートはトランジスタ
PT10のゲートに接続される。トランジスタPT10
およびNT14のゲートへは制御信号Modeが伝達さ
れる。トランジスタPT10およびNT14は制御信号
Modeを反転するインバータ回路を構成する。
【0140】トランジスタPT11は、そのソースが電
源線VDDに接続され、そのゲートがトランジスタPT
10およびNT14のゲートに接続され、そのドレイン
がトランジスタPT12のソースに接続される。トラン
ジスタNT15はそのソースが接地線VSSに接続さ
れ、そのゲートがトランジスタPT10およびNT14
のドレインに接続され、そのドレインがトランジスタN
T16のソースに接続される。
【0141】トランジスタPT12はそのゲートがトラ
ンジスタPT9およびNT13のドレインへ接続され、
そのドレインがトランジスタPT15およびNT19の
ゲートへ接続される。トランジスタNT16はそのソー
スがトランジスタNT15のドレインに接続され、その
ドレインがトランジスタPT12のドレインに接続さ
れ、そのゲートがトランジスタPT12のゲートに接続
される。このトランジスタPT11,PT12,NT1
5およびNT16は図7(A)に示すトライステート
ンバータ回路642を構成する。
【0142】トランジスタPT13はそのソースがトラ
ンジスタPT14のドレインに接続され、そのゲートが
トランジスタNT17のゲートへ接続され、そのドレイ
ンがトランジスタPT15およびNT19のゲートへ接
続される。トランジスタPT13のゲートへは入力デー
タDIが与えられる。トランジスタNT17はそのソー
スがトランジスタNT18のドレインに接続され、その
ドレインがトランジスタPT13のドレインおよびトラ
ンジスタPT15およびNT19のゲートに接続され、
そのゲートがトランジスタPT13のゲートに接続され
る。
【0143】トランジスタPT14は、そのゲートがト
ランジスタPT10およびNT14のドレインおよびト
ランジスタNT15のゲートに接続され、そのソースが
電源線VDDに接続され、そのドレインがトランジスタ
PT13のソースに接続される。トランジスタNT18
はそのゲートが制御信号Modeに接続され、そのドレ
インがトランジスタNT17のソースに接続され、その
ソースが接地線VSSに接続される。トランジスタPT
13,PT14,NT17およびNT18は図7(A)
に示すトライステートインバータ回路641を構成す
る。
【0144】トランジスタPT15およびトランジスタ
NT19のゲートは、トランジスタPT12およびN
T16のドレインが接続されるとともにトランジスタP
T13およびNT17のドレインが接続される。トラン
ジスタPT15およびNT19のドレインから出力デー
タDOが生成される。このトランジスタPT15および
NT19は図7(A)に示すインバータ回路643を構
成する。
【0145】上述のように図6に示す基本セルのマスタ
工程で得られた下地構造を適宜配線することにより図7
(A)に示す構造を有するF−BSRを得ることができ
る。
【0146】図8は出力バッファ接続用バウンダリース
キャンレジスタO−BSRの構成および接続を示す図で
ある。図8(A)において、O−BSRはF−BSRか
らインバータ回路601およびトランスファゲート60
3を削除することにより実現される。この構成において
は、図8(B)においてインバータ回路601およびト
ランスファゲート603を構成するnチャネルMOSト
ランジスタNT10およびトランジスタPT7,NT9
への接続が行なわれない。残りの接続形態については図
7(B)に示すものと同様の配線接続がこのO−BSR
において行なわれる。図9において、図7に示す要素と
対応する部分には同一符号を付している。
【0147】図9は入力バッファ接続用バウンダリース
キャンレジスタI−BSRの構成を示す図である。図9
において、図7に示す要素と対応する部分には同一符号
を付す。図9(A)に示すように、I−BSRにおいて
は、図7(A)に示すF−BSRにおける第のセレク
タ回路640および第2のラッチ回路630が省略され
る。この場合の接続配線においては、図9(B)におい
てトランジスタPT8〜PT15およびNT11〜NT
19に対する配線接続が行なわれず、トランジスタPT
1〜PT7およびNT1〜NT10に対する接続が図7
(B)に示す接続形態と同様に行なわれる。これによ
り、第1のセレクタ回路600、第1のラッチ回路61
0および出力ラッチ回路620からなるI−BSRが実
現される。
【0148】上述のように図6に示すトランジスタアレ
イをバウンダリースキャンレジスタの基本セル構造とし
て繰返しテスト回路形成領域に配置しておけば、スライ
ス工程において配線を選択的に形成することにより、所
望のバウンダリースキャンレジスタを実現することがで
き、対応のバッファ回路へ容易に接続することができ
る。
【0149】(実施例6)図10はこの発明の第6の実
施例である集積回路装置の構成を示す図である。図10
(A)において、内部論理実現用の基本セルが配列され
たゲートアレイ領域70を有する内部機能領域52の外
周に沿ってテスト回路形成領域310が設けられる。図
10(B)に図10(A)の実線円で囲む領域RFの拡
大図を示す。
【0150】図10(B)に示すように、テスト回路形
成領域310には、BSRセル75が複数配置される。
このBSRセル75は、スライス工程における金属配線
により選択的にO−BSRまたはI−BSRを実現する
ことができる。このBSRセル75は、図6に示す基本
セルの構造が用いられてもよく、また、マクロセルを組
合せて構成されてもよい。このマクロセルを用いる構成
の場合、BSRセルに最小限必要とされる要素は、ラッ
チ回路とフリップフロップ回路と選択回路各1個であ
る。
【0151】図10(B)に示すBSRセル75の配置
は、図5に示すゲートアレイが図の垂直方向に連続して
配置されているのに対し、ゲートアレイまたはマクロセ
ルがこの図10(B)の水平方向に配置される。図10
(B)においては、スライス工程における選択的な金属
配線により、BSRセル75はI−BSRまたはO−B
SRとなり、たとえば図4に示す接続構成が得られる。
【0152】このBSRセル75の数は、周辺回路形成
領域200に設けられるバッファ回路手段51′(バッ
ファ回路形成領域(バッファセル)にマスタ工程におい
て形成されたバッファ回路の下地)の数の1倍以上3倍
未満である。
【0153】(実施例7)図11は、この発明の第7の
実施例である集積回路装置の構成を示す図である。図1
1に示す集積回路装置は、マスタ・スライス工程により
製造される(ゲートアレイ方式で設計される)集積回路
装置であり、図10に示す集積回路装置と以下の点につ
いて異なっている。
【0154】すなわち図11(B)に図11(A)の領
域RGの拡大図を示すように、バッファ回路形成領域2
10の単位領域(バッファセル)に対して2つのBSR
セル77が配置される。このBSRセル77は、スライ
ス工程における金属配線により、入力バッファ接続用バ
ウンダリースキャンレジスタI−BSRまたは出力バッ
ファ接続用バウンダリースキャンレジスタO−BSRを
選択的に実現することができる。このBSRセル77の
構成は、図6に示すものが用いられてもよく、また、マ
クロセルを用いて構成されてもよい。この場合において
も、BSRに最低限必要とされる機能要素は、1つのセ
レクタ回路と1つのフリップフロップ回路と1つのラッ
チ回路である。
【0155】バッファセル51aに対してはBSRセル
77aおよび77bが配置され、バッファセル51bに
対してはBSRセル77cおよび77dが配置され、バ
ッファセル51cに対してはBSRセル77eおよび7
7fが配置され、バッファセル51dに対してはBSR
セル77gおよび77hが配置される。
【0156】スライス工程の配線により、バッファ回路
51aは出力バッファ回路となる。この出力バッファ回
路51aはBSRセル77aを介して内部機能領域52
の対応の内部回路と接続される。バッファセル51bは
トライステート出力バッファ回路となり、その制御入力
端子CはBSRセル77cと接続され、そのデータ入力
端子IはBSRセル77dと接続される。バッファセル
51cはスライス工程により双方向バッファ回路とな
り、そのデータ出力端子がBSRセル77bと接続さ
れ、その制御端子CはBSRセル77eと接続され、そ
の入力端子IはBSRセル77fと接続される。
【0157】バッファセル51dはスライス工程により
入力バッファ回路となり、そのデータ出力端子OはBS
R77gに接続される。このBSRセル77は金属配線
により入力バッファ回路および出力バッファ回路いずれ
にも接続可能であるため、各バッファ回路は任意のBS
Rセルと接続することが可能である。
【0158】このBSRセル77は、図11(B)に示
すように、カスタマイズされたセル構成を有してもよ
く、また、テスト回路用基本セル(レシオ型回路を実現
する)が用いられてもよく、また特にレシオ型回路を必
要としない場合には同一の構成のトランジスタからなる
基本セルが用いられてもよい。図11(B)においては
BSRセル77aおよび77bがカスタマイズされたセ
ル構成を有しており、BSRセル77cおよび77dが
基本セルで構成される場合を一例として示している。
【0159】上述の構成により、ゲートアレイ方式で設
計される集積回路装置においても効率的にテスト用回路
を配置することができる。この図11に示す構成におい
ても、BSRセル77の数はバッファ回路手段(スライ
ス工程によりバッファ回路51となる)の数の2倍であ
り、1倍以上3倍未満の条件を満たしている。
【0160】なおバッファ回路とBSRセルとの接続は
配線領域320における金属配線により実現される。
【0161】(実施例8)図12はこの発明の第8の実
施例である集積回路装置の構成を示す図である。図12
(A)において、チップ50は、複数の回路ブロック5
3が形成された内部機能領域52と、内部機能領域外周
に沿って形成されるテスト回路形成領域310と、この
テスト回路形成領域310の外周に沿って配置されるバ
ッファ回路51およびパッド35を含む。このチップ5
0は、たとえばビルディングブロック方式またはセルベ
ース方式に従って設計される。
【0162】図12(B)はこの図12(A)に示す領
域RHを拡大して示す図である。図12(B)に示すよ
うに、バッファ回路51の各々に対して2つのBSRセ
ル78が配置される。この2つのBSRセルの組合せは
任意である。この図12に示すチップ50においては、
BSRセル78は入力バッファ接続用バウンダリースキ
ャンレジスタI−BSRまたは出力バッファ接続用バウ
ンダリースキャンレジスタO−BSRに初めから設計さ
れる。
【0163】バッファ回路51aの領域に対してはO−
BSR78aとI−BSR78bが配置される。バッフ
ァ回路51b形成領域に対応して、2つのO−BSR7
8cおよび78dが配置される。バッファ回路51cの
形成領域に対応して2つのO−BSR78eおよび78
fが配置される。バッファ回路51dを形成する領域に
対応してI−BSR78gとI−BSR78hが配置さ
れる。
【0164】バッファ回路51aは出力バッファ回路で
あり、O−BSR78aに接続される。バッファ回路5
1bはトライステート出力バッファ回路であり、その制
御入力がO−BSR78cに接続され、そのデータ入力
端子IがO−BSR78dに接続される。バッファ回路
51cは双方向バッファ回路であり、データ出力端子O
がI−BSR78bに接続され、制御入力CがO−BS
R78eに接続され、データ入力端子IがO−BSR7
8fに接続される。バッファ回路51dは入力バッファ
回路であり、そのデータ出力端子OがI−BSR78g
に接続される。
【0165】このような集積回路装置の構成において
は、バッファ回路に対応して2つのBSRが設けられ
る。配線領域320における配線により対応のバッファ
回路とBSRとの接続が行なわれる。1つのバッファ回
路に対しては2つの任意のタイプのバウンダリースキャ
ンレジスタが対応して配置されている。このため各バッ
ファ回路は必要なバウンダリースキャンレジスタを自身
および隣接するバッファ回路と内部機能領域52との間
に配置された未使用のBSRセル78との接続を行な
う。これにより、最小の配線長でバッファ回路とBSR
セルとの接続を実現することができる。
【0166】またこの場合、バッファ回路と2つの任意
のバウンダリースキャンレジスタからなるテスト回路と
が対応して設けられており、このバッファ回路と各バウ
ンダリースキャンレジスタとの接続は配線セル81から
なる配線領域320における金属配線により実現され
る。したがって、テスト回路セル(2つのバウンダリー
スキャンレジスタからなるセル)と対応のバッファ回路
(バッファセル)とその間に設けられる配線セル81と
により、チップ周辺回路領域が形成される。このため、
各セルすなわちバッファセル、配線セルおよびテスト回
路セルの組合せによるチップ周辺回路のライブラリ化を
容易に実現することができる。
【0167】(実施例9)図13はこの発明の第9の実
施例である集積回路装置の構成を示す図である。図13
(A)において、チップ50は、基本セルからなるゲー
トアレイ領域70を有する内部機能領域52と、この内
部機能領域52外周に沿って配置されるテスト回路形成
領域310と、このテスト回路形成領域310外周に沿
って配置されるバッファ回路51およびボンディングパ
ッド35を含む。この集積回路装置の内部論理は、ゲー
トアレイ方式に従って設計される。
【0168】図13(B)は、図13(A)の領域RI
を拡大して示す図である。この図13(B)に示すよう
に、テスト回路形成領域310においては、予め出力バ
ッファ接続用O−BSRと入力バッファ接続用のI−B
SRが配置される。すなわち、1つのバッファセルに対
し2つの任意のバウンダリースキャンレジスタBSRが
配置される。この場合、バッファ回路を構成する領域、
すなわち、バッファセル51では、マスタ・スライス工
程で所望のバッファ回路が形成される。このようなゲー
トアレイ方式で内部論理が実現される構成においても、
1つのバッファセル51に対応して2つの任意のバウン
ダリースキャンレジスタBSRからなるテスト回路を配
置しても、効率的にテスト回路を利用することができ
る。
【0169】バッファセル51aに対してO−BSR7
8aおよびI−BSR78bを配置すれば、バッファセ
ル51bに対してO−BSR78cおよびI−BSR7
8dが配置される。バッファセル51eに対してO−B
SR78eおよびI−BSR78fが配置される。バッ
ファセル51fに対してはO−BSR78gおよびI−
BSR78hが配置される。
【0170】バッファセル51aは出力バッファ回路で
あり、そのデータ入力端子IがO−BSR78aに接続
される。バッファセル51bはトライステート出力バッ
ファ回路を構成し、そのデータ入力端子IはO−BSR
78cに接続され、その制御入力は図示しないO−BS
Rに接続される。バッファセル51eは入力バッファ回
路を構成し、そのデータ出力端子OはI−BSR78f
に接続される。バッファセル51fは双方向バッファ回
路を構成し、その制御入力CがO−BSR78eに接続
され、そのデータ入力端子IがO−BSR78gに接続
され、そのデータ出力端子OがI−BSR78hに接続
される。各バッファセルとBSRとの接続は配線領域3
20における金属配線により実現される。この構成の場
合、ゲートアレイ方式で設計される集積回路装置であっ
ても、テスト回路はその内部機能領域に設けられた基本
セルにより実現されるのではなく、テスト回路形成領域
310に予めその機能が決定されたBSRが配置され
る。このため、このBSRの構成としては基本セルの構
造にとらわれず自由な設計をすることができる。すなわ
ち、テスト回路の構成において、そのテスト回路セル内
の配線、トランジスタサイズを自由に設定することがで
き、回路規模および性能的にも最適化設計を実現するこ
とができる。
【0171】この図13に示す構成によれば、ゲートア
レイ方式で設計される集積回路装置においても、スライ
ス工程でBSRセルとバッファセルの接続を自由に設定
することができる。
【0172】(実施例10)図14はこの発明の第10
の実施例である集積回路装置の構成を示す図である。こ
の図14に示す集積回路装置の構成は、図13に示す集
積回路装置の構成と以下の点で異なっている。すなわ
ち、図14(B)に示すように、バッファセル51に対
して2つのF−BSR79が配置される。このF−BS
Rは入力バッファ回路および出力バッファ回路いずれに
も接続可能である。これにより、図13に示す集積回路
装置と同様、ゲートアレイ方式の集積回路装置であって
も効率的にバッファ回路とテスト用回路であるバウンダ
リースキャンレジスタとを接続することができる。
【0173】バッファ回路51aの形成領域に対しては
F−BSR79aおよび79bが設けられ、バッファ回
路51bの形成領域に対してはF−BSR79c,79
dが設けられ、バッファ回路51c形成領域に対して
は、F−BSR79eおよび79fが配置される。バッ
ファ回路51d形成領域に対してはF−BSR79gお
よび79hが配置される。
【0174】接続構成において、バッファ回路51aは
出力バッファ回路を構成し、F−BSR79aに接続さ
れる。バッファ回路51bはトライステート出力バッフ
ァ回路を構成し、その制御端子CがF−BSR79cに
接続され、そのデータ入力端子IがF−BSR79dに
接続される。バッファ回路51cは双方向バッファ回路
を構成し、そのデータ出力端子OがF−BSR79bに
接続され、その制御端子CがF−BSR79eに接続さ
れ、そのデータ入力端子IがF−BSR79fに接続さ
れる。バッファ回路51dは入力バッファ回路であり、
そのデータ出力端子OがF−BSR79gに接続され
る。
【0175】上述のように、バッファ回路51のそれぞ
れに対しては2つのF−BSR79が隣接して配置され
ているため、各バッファ回路は必要なバウンダリースキ
ャンレジスタBSRをその近傍の未使用BSRセルから
選択し、配線形成領域320を介して金属配線により接
続すれば所望の接続構成が得られる。
【0176】なお、図12および図13に示すように1
つのバッファ回路に対して2つの任意のBSRを設置す
る場合、バッファ回路へできるだけ近くに設けられたB
SRを接続する必要があるため、好ましくは、双方向バ
ッファとトライステートバッファ回路は連続して3つ以
上配置しないことが必要とされる。
【0177】(実施例11)図15はこの発明の第11
の実施例である集積回路装置の構成を示す図である。図
15において、集積回路装置(チップ)50は、内部論
理を実現するための基本セル列を含むゲートアレイ領域
50が複数列配置される内部機能領域52と、内部機能
領域52の外周に沿って配置されるバッファ回路51
と、バッファ回路51各々に対応してバッファ回路51
の外側のチップ50の外周に沿って配置されるパッド3
5を含む。
【0178】チップ50はさらに、内部機能領域52内
においてゲートアレイ領域70の外周に沿って配置され
るテスト回路形成領域91を含む。このテスト回路形成
領域91は、ゲートアレイ領域70と同一列または最外
列のゲートアレイ領域70の外部に隣接して配置され
る。
【0179】このテスト回路形成領域91には、図24
に示すテスト回路ブロック54の構成要素または図25
に示す基本セル列からなる基本セルゲートアレイ領域6
0に不規則に分散して配置されるテスト回路の構成要素
61が集中して配置される。
【0180】このテスト回路形成領域91は、基本セル
ゲートアレイ領域70に形成される基本セルと独立にそ
の構成要素を設定することができる。このテスト回路形
成領域91には、図6に示す構造の基本セルが配置され
てもよく、予めI−BSRまたはO−BSRに設計され
たBSRセルが配置されてもよい。また、バッファ回路
51の実際の配置(入力バッファ、出力バッファ回路等
の配置)に合わせて対応の構造のBSRセルが配置され
てもよい。
【0181】配線長を低減するために、入力/出力バッ
ファ回路に接続されるバウンダリースキャンレジスタは
できるだけ対応のバッファ回路の近傍に配置される。こ
のテスト回路形成領域91には、バウンダリースキャン
レジスタのみならずテスト動作を制御するための回路が
含まれてもよい。
【0182】基本セルゲートアレイ領域70に代えて、
この領域にはビルディングブロック方式またはセルベー
ス方式に従って設計される回路ブロックがすべて配置さ
れる構成であってもよい。
【0183】なお、第1ないし第11の実施例において
は、バウンダリースキャンレジスタをテスト用回路とし
て説明している。しかしながら、このテスト用回路とし
ては、バッファ回路に接続されかつテストデータを処理
する機能を有するものであればこのバウンダリースキャ
ンレジスタに限定されることはない。
【0184】
【発明の効果】以上のように、この請求項1ないし9記
載の発明によれば、入力/出力バッファ回路に接続され
るテスト用回路であるバウンダリースキャンレジスタを
テスト用回路形成領域内に必要最小限の数配置するよう
に構成しているため、未使用のバウンダリースキャンレ
ジスタの数を低減することができ、テスト回路形成領域
の規模を低減することができる。
【0185】また、入力/出力バッファ回路形成領域と
テスト回路形成領域とが隣接して設けられているため、
この両者間の接続する配線長を最小とすることができ
る。すなわち、配線効率が向上し、配線容量に伴う伝搬
遅延時間を低減することができる。
【0186】さらに内部機能領域と別にテスト回路形成
領域が配置されるため、このテスト用回路は内部機能領
域内に設けられる基本セルと別の構成を用いて実現する
ことができ、内部機能領域内に形成される基本セルにと
らわれず自由にこのテスト用回路の設計を実現すること
ができる。すなわち、テスト用回路内の内部配線、その
構成要素のトランジスタサイズを自由に設定することが
でき、回路規模および性能的にもテスト用回路の最適化
設計を実現することができる。
【0187】また、バッファ回路形成領域に対応して予
め所定数のテスト用回路を配置する構成とすれば、この
テスト用回路のセルおよび対応のバッファ回路を構成す
るセルおよび両者間を接続する配線領域セルを用いてチ
ップ周辺回路をこれらのセルの組合せによりライブラリ
化することが容易となる。
【0188】また、入力/出力バッファ回路に対応して
テスト回路形成領域が内部機能領域内の外部周辺に沿っ
て配置されるため、入力/出力バッファ回路とテスト用
回路との距離が短くなり、テスト用回路を不規則に分散
して配置する方法と比較して配線長を大幅に短くするこ
とができる。また、配線の局所集中を防止することがで
配線効率の向上および配線容量低減による伝搬遅延
時間を低減することが可能となる。
【0189】以上のようにこの発明によれば、バウンダ
リースキャン設計に従ったテスト用回路を備える集積回
路装置においてテスト用回路と入力/出力バッファ回路
間との配線を効率的に配置することができるとともにテ
スト用回路の利用効率の向上およびテスト用回路形成領
域の面積の低減を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例である集積回路装置の
構成を示す図である。
【図2】この発明の第2の実施例である集積回路装置の
構成を示す図である。
【図3】この発明の第3の実施例である集積回路装置の
構成を示す図である。
【図4】この発明の第4の実施例である集積回路装置の
構成を示す図である。
【図5】この発明の第5の実施例である集積回路装置の
構成を示す図である。
【図6】バウンダリースキャンレジスタをマスタ・スラ
イス工程で実現する際に用いられる基本セルの構造を示
す図である。
【図7】図6に示す基本セルを用いて実現されるF−B
SRの回路構造およびその際の基本セルの配線接続を示
す図である。
【図8】図6に示す基本セル構造を用いてO−BSRを
実現する際のO−BSRの回路構成およびそのときの基
本セルにおける配線接続を示す図である。
【図9】図6に示す基本セルを用いてI−BSRを実現
する際の、I−BSRの回路構成およびそのときの基本
セルの接続配線を示す図である。
【図10】この発明の第6の実施例である集積回路装置
の構成を示す図である。
【図11】この発明の第7の実施例である集積回路装置
の構成を示す図である。
【図12】この発明の第8の実施例である集積回路装置
の構成を示す図である。
【図13】この発明の第9の実施例である集積回路装置
の構成を示す図である。
【図14】この発明の第10の実施例である集積回路装
置の構成を示す図である。
【図15】この発明の第11の実施例である集積回路装
置の構成を示す図である。
【図16】バウンダリースキャン設計されたチップを搭
載したボードの構成を示す図である。
【図17】内部テストモード時におけるテストデータの
流れを示す図である。
【図18】外部テストモード時におけるテストデータの
流れを示す図である。
【図19】サンプルテストモード時におけるデータの流
れを示す図である。
【図20】バウンダリースキャンレジスタの構成の一例
を示す図である。
【図21】チップへの入力データを受ける端子に結合さ
れるバウンダリースキャンレジスタの構成を示す図であ
る。
【図22】チップ出力端子へデータを伝達するバウンダ
リースキャンレジスタの構成を示す図である。
【図23】従来の集積回路装置におけるバッファ回路と
バウンダリースキャンレジスタとの接続形態を示す図で
ある。
【図24】従来のバウンダリースキャン設計によるテス
ト回路を内蔵する集積回路装置の構成を示す図である。
【図25】従来のテスト回路内蔵ゲートアレイ集積回路
装置の構成を示す図である。
【図26】従来の集積回路装置のさらに他の構成を示す
図である。
【符号の説明】
35 パッド 50 チップ(集積回路装置) 51 バッファ回路(バッファセル) 51′ バッファ回路の下地(バッファ回路手段) 72 バウンダリースキャンレジスタ 73 F−BSR 75 BSRセル 77 BSRセル 78 BSRセル 79 F−BSRセル 81 配線セル 91 テスト回路形成領域 70 基本セルアレイ領域 200 周辺回路形成領域 210 バッファ回路形成領域 220 パッド形成領域 300 テスト回路形成領域 310 BSR形成領域 320 配線領域 410 テスト用回路用基本セルアレイ 420 テスト用回路のための基本セルアレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝本 功 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電 機株式会社カスタム エル・エス・アイ 設計技術開発センター内 (56)参考文献 特開 昭58−190036(JP,A) 特開 平1−134281(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 31/28 H01L 21/66 G06F 11/22

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望の機能を実現するための内部回路が
    形成される内部機能領域と、前記内部機能領域の外部周
    辺に配置され、装置外部と信号の入出力を行なうための
    バッファ回路が形成される周辺回路形成領域とを備え、
    前記バッファ回路は、その種類として、装置外部からの
    信号を入力するための入力バッファ回路と、装置外部へ
    信号を出力するための出力バッファ回路とを含む集積回
    路装置において、 前記内部機能領域と前記周辺回路形成領域との間に両者
    に隣接して一列に配置され、その個数が前記バッファ回
    路の個数の1倍以上3倍未満であり、装置の動作機能を
    バウンダリースキャンテストするためのテスト信号を伝
    達する機能を有するテスト回路からなるテスト用回路
    領域と、前記入力バッファ回路あるいは前記出力バッフ
    ァ回路を選択的な配線接続により前記テスト用回路と接
    続する配線領域とからなるテスト回路形成領域を備える
    ことを特徴とする集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の集積回路装置において、 前記テスト回路形成領域には、同一構成の複数の単位セ
    ルが一列にテスト用回路領域として配置され、 前記テスト用回路領域はスライス工程により入力バッフ
    ァ回路に接続される第1のテスト用回路と、 前記スライス工程により出力バッファ回路に接続される
    第2のテスト用回路とを備えることを特徴とする集積回
    路装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の集積回路装置において、 入力バッファ回路および出力バッファ回路いずれにも接
    続可能であるテスト回路を備えることを特徴とする
    積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の集積回路装置において、 入力バッファ回路に接続される第のテスト用回路と、
    出力バッファ回路に接続される第2のテスト用回路とを
    含み、前記第1のテスト用回路の数バッファ回路の数
    以下であるテスト用回路領域を備えることを特徴とする
    集積回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の集積回路装置において、 前記テスト回路形成領域には、1つのバッファ回路に
    して2つのテスト回路を備えることを特徴とする集積
    回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の集積回路装置において、 同一種類のバッファ回路に接続される2つのテスト用回
    路を備えることを特徴とする集積回路装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の集積回路装置において、 入力バッファ回路に接続される第1のテスト回路と、
    出力バッファ回路に接続される第2のテスト回路とを
    備えることを特徴とする集積回路装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の集積回路装置において、 スライス工程により出力バッファ回路に接続される第
    テスト用回路と、前記スライス工程により入力バッフ
    ァ回路に接続される第2のテスト用回路とを備えること
    を特徴とする集積回路装置。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の集積回路装置において、 入力バッファ回路および出力バッファ回路のいずれにも
    接続可能な2つのテスト用回路を備えることを特徴とす
    集積回路装置。
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