JP2950088B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2950088B2
JP2950088B2 JP5077088A JP7708893A JP2950088B2 JP 2950088 B2 JP2950088 B2 JP 2950088B2 JP 5077088 A JP5077088 A JP 5077088A JP 7708893 A JP7708893 A JP 7708893A JP 2950088 B2 JP2950088 B2 JP 2950088B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真装置に代表さ
れる画像形成装置に関する。より詳しくは、一成分接触
現像器による反転現像および接触転写器を用いて画像を
形成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真プロセスによる画像形成
装置に用いられる一成分接触現像装置では、画像形成時
には現像剤担持体に現像バイアスVbを与え、画像非現
像時には現像剤担持体に0[V]の電位を与えるもので
あった。
【0003】しかし、かかる構成では現像剤が付着すべ
きでない潜像担持体上の非画像領域でも現像剤が付着
し、接触転写器と組み合わせて使用する際には像担持体
である記録紙の裏面に汚れが生じる場合があった。図1
6に従来の画像形成装置の主要構成要素の概略図を示
す。1は潜像担持体であり、4は帯電器であり、10は
現像剤担持体であり、17は接触転写器であり、それぞ
れ図中の矢印の向きに回転可能に支持されている。潜像
担持体が停止している図16の状態から画像形成装置を
起動する場合、帯電器位置から現像剤担持体位置までの
領域Aは帯電処理をされることなく現像領域を通過する
ことになり、領域Aの電位は前回の帯電処理による電位
が残っている場合から電位が0[V]に落ちている場合
までの幅をもった帯電電位不定の領域である。反転現像
プロセスを用いる構成で、この電位不定領域への現像剤
の付着を防止するためには、現像剤担持体にバイアスを
印加することはできず0[V]にせざるをえなかった。
なぜならば、領域Aが電位0[V]であれば画像部の電
位とほぼ同等であるため、現像バイアスVbを印加した
のでは多量の現像剤が潜像担持体に付着するからであ
る。しかし、現像剤担持体の電位を0[V]にするだけ
では、潜像担持体上の電位不定の領域Aに現像剤が付着
する現象を防止することはできなかった。図17に画像
形成装置に用いられる現像器のγ特性の概略図を示す。
図17の横軸は潜像担持体の帯電電位と現像剤担持体電
位の差であり、縦軸は単位面積当たりの現像量である。
現像量が最も少なくなるのは現像ローラ上の現像剤層の
自己電圧に略等しい絶対値のVdであり、Vdより左は正
規の極性に帯電した現像剤を現像する領域であり、Vd
より右は逆極性の現像剤を現像する領域である。図17
における点rのように、潜像担持体上の領域Aの電位が
0[V]、現像剤担持体の電位が0[V]の状態すなわ
ち同電位であっても現像剤の一部は潜像担持体に付着す
る。これは現像剤担持体上の現像剤は電荷を保持してお
り、自らの電圧で潜像担持体に付着するためで、潜像担
持体に付着する現像剤は正規の極性に帯電したものであ
る。また、潜像担持体の領域Aに前回の画像形成時の非
画像部の電位V0に近い電位が残っており、現像剤担持
体の電位が0[V]の場合においても、図17における
点sのように潜像担持体への現像剤付着は発生する。こ
れは現像領域に本来現像剤を現像する際とは逆の向きに
強い電界が形成されるため、現像剤担持体上に所望の極
性と逆の極性に帯電した現像剤が存在すればその現像剤
は電界によって潜像担持体に付着してしまうのである。
【0004】かかる問題点を解決する技術として特開平
4−57079が開示されている。図18に従来の画像
形成装置に用いる現像装置の現像バイアス供給部の概略
図を示す。15は現像バイアス電源である。本従来技術
は、現像剤担持体と現像バイアス印加手段との間に定電
圧素子を設け、その定電圧素子は正規の極性に帯電した
現像剤を現像する際に流れる電流方向においてフロート
となるものとし、潜像担持体の帯電電位不定領域におい
て潜像担持体と現像剤担持体が同電位の場合の現像剤付
着を防止するものである。さらに、画像形成時には定電
圧素子を導通状態にするというものである。
【0005】また、画像非形成時にはリレー等の機械的
スイッチによって現像バイアス印加回路を開放し、現像
剤が潜像担持体に付着する現象を防止する技術が従来の
技術として挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
特開平4−57079に開示された技術では、所望の極
性とは逆の極性に帯電した現像剤が潜像担持体に付着す
る現象を防止できる構成とはなっていない。二成分現像
に比較して一成分現像では現像剤同士が接触する機会が
多く、現像剤が所望の極性とは逆の極性に帯電してしま
うことは避け難い。この逆の極性に帯電した現像剤が画
像非形成時の潜像担持体に付着してしまうのでは、接触
転写器と組み合わせると記録紙の裏汚れを引き起こすこ
とになる。すなわち、ローラ転写等の接触転写器を用い
る画像形成装置においては、接触転写器は潜像担持体に
直接触れるため現像剤で汚れる場合があり、特に正規の
極性とは逆の極性に帯電した現像剤によって接触転写器
が汚れた状態で画像をバイアス転写するということは、
逆極性現像剤を転写器から記録紙の裏面に移す方向に電
界を形成し記録紙の裏汚れを発生させてしまうという問
題点を有していた。
【0007】また、リレー等の機械的スイッチによって
現像バイアス印加回路を開放する手段は、機械的動作な
ので信頼性も低下し、また装置の大型化、コスト高とい
う問題点を有していた。
【0008】本発明はこのような点を鑑みてなされたも
のであって、電子写真プロセスを用いた画像形成装置で
あって、一成分接触現像器による反転現像および接触転
写器を用いる画像形成装置において、像担持体(記録
紙)の裏面の汚れを最小限にできる画像形成装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、静電潜像を潜像担持体表面に形成し、現像剤を搬送
する現像剤担持体を潜像担持体に接触させ現像電源手段
によって電圧を印加しつつ静電潜像を反転現像し、転写
電源によって電圧を印加した接触転写器によって像担持
体に可視化された画像を転写する画像形成装置におい
て、現像剤担持体と現像電源手段を電気的に開閉する開
閉手段を有し、開閉手段の開放時の抵抗R[Ω]が、潜
像担持体の移動速度をv[cm/秒]とし、最大画像形
成幅をw[cm]としたとき、 R≧(30/(v×w))×109 なる式を満たすことを特徴とする。
【0010】また本発明の画像形成装置は、現像剤担持
体と現像電源手段を電気的に開閉する開閉手段を有し、
開閉手段の開放時の漏れ電流I[A]が、潜像担持体の
移動速度をv[cm/秒]とし、最大画像形成幅をw
[cm]としたとき、 I≦(6×(v×w)/30)×10-7 なる式を満たすことを特徴とする。
【0011】また本発明の画像形成装置の開閉手段は、
画像形成装置の起動時から現像開始時までを開放し、現
像開始時から現像終了時までを接続し、現像終了時から
画像形成装置停止時までを開放し、かつ現像終了時から
次の現像開始時までを開放することを特徴とする。
【0012】また本発明の画像形成装置は、プラス帯電
現像剤を用いる反転現像プロセスであって、現像剤担持
体と現像電源手段を電気的に開閉する開閉手段を有し、
開閉手段は、開放時の開放電位の下限を制限する第一の
クランプ手段と、開放時の開放電位の上限を制限する第
二のクランプ手段の少なくとも一方を有し、第1のクラ
ンプ手段の制限電位は現像電源電位より低く、潜像担持
体の基準電位に概略等しい電位であるか、もしくはそれ
より高い電位の間の所定の電位であり、第2のクランプ
手段の制限電位は潜像担持体の非画像部電位に現像剤層
の自己電圧を加えた電位を 含む現像電源電位より高い
所定の電位であることを特徴とする。
【0013】また本発明の画像形成装置は、マイナス帯
電現像剤を用いる反転現像プロセスであって、現像剤担
持体と現像電源手段を電気的に開閉する開閉手段を有
し、開閉手段は、開放時の開放電位の下限を制限する第
一のクランプ手段と、開放時の開放電位の上限を制限す
る第二のクランプ手段の少なくとも一方を有し、第1の
クランプ手段の制限電位は現像電源電位より高く、潜像
担持体の基準電位に概略等しい電位であるか、もしくは
それより低い電位の間の所定の電位であり、第2のクラ
ンプ手段の制限電位は潜像担持体の非画像部電位に現像
剤層の自己電圧を加えた電位を含む現像電源電位より低
い所定の電位であることを特徴とする。
【0014】また本発明の画像形成装置は開閉手段とし
て少なくとも光に感応する素子を用い、光によって制御
することを特徴とする。
【0015】また本発明の画像形成装置は開閉手段の開
放時に生じる容量C2が、潜像担持体と現像剤担持体の
間の容量をC1としたとき C2≪C1 であることを特徴とする。
【0016】また本発明の画像形成装置は画像非転写時
に画像転写時と逆方向の電界を形成することを特徴とす
る。
【0017】また本発明の画像形成装置は、画像非転写
時に画像転写時と同方向の電界を形成することを特徴と
する。
【0018】
【作用】以降は本発明を実現する手段として、潜像担持
体を感光体ドラム、帯電器を帯電ローラ、現像剤担持体
を現像ローラ、接触転写器を転写ローラ、像担持体を記
録紙として説明するが、何れも本発明を制限するもので
はない。また反転現像のプロセスを組む際に現像剤の帯
電極性に制限はないが以降はマイナス帯電の現像剤を用
いた反転現像プロセスによって説明する。
【0019】本発明の上記の構成における現像バイアス
印加回路の基本構成とその等価回路について説明する。
図19は本発明の画像形成装置に用いる現像バイアス印
加回路の基本構成の概略を示す図である。同図において
191は開閉手段であり、192はスイッチであり画像
形成時は現像電源193に接続し、画像非形成時には第
1クランプ手段194に接続するものである。同図では
感光体ドラム上の帯電電位不定領域に前回の画像形成に
より電位V0(但しV0<0)が残っており、開閉手段1
91が開放状態であり、スイッチ192が第1クランプ
手段194に接続された開放状態となっている。図20
は本発明の画像形成装置に用いる現像バイアス印加回路
例における開放状態の等価回路を示す図である。開閉手
段は開放状態において容量成分と抵抗成分を生じ、図中
C2は開閉手段の容量成分であり、Rは開閉手段の開放
抵抗であり、Vd(但しVd>0)は現像剤層の自己電圧
であり、C1は感光体層の容量であり、現像剤担持体の
抵抗は省略している。開放状態の現像ローラの電位は、
非画像部の感光体ドラムの帯電電位V0を、現像領域に
おける感光層の容量C1と、開放することによって生じ
る容量C2の分圧によって決まる電位にVd(Vd>0)
を加えた電位となる。よってC2が充分小さければC2に
かかる分圧が高くなり、現像領域の現像剤にかかる電界
が小さくなるため現像剤の感光体ドラムへの付着が少な
くなる。かかる意味において開放容量C2は、 C2≪C1 であることが望ましく、C2≦C1/10である場合に良
好な画像が得られた。
【0020】一方図19における開放容量C2が小さい
ほど開放抵抗Rの両端にかかる電圧が高くなり、その端
子間電圧のために開放抵抗Rを流れた電流分だけ、感光
体に現像剤が付着する。感光体ドラムに単位面積当たり
に付着する現像剤の量は、開放抵抗Rを単位時間に流れ
た電荷量と単位時間に形成する画像の最大面積(v×
w)との比によって決まるので、開放抵抗Rは大きいこ
とが望ましく、漏れ電流Iは少ないことが望ましい。か
かる意味において、開閉手段に光導電性を有する素子を
用い、開放・接続の切り替えを光で行えば、切り替え制
御側と現像電源回路側の高い絶縁性が保たれ漏れ電流を
少なくし、非画像部への現像剤付着を低減できる。
【0021】さらに、本発明の上記の構成によれば、ク
ランプ手段を用いて画像非形成時の開閉手段にかかる電
位勾配を制限し、その電位勾配によって流れる電流の向
きに対して例えばダイオード等によって電気的開放状態
を実現することで、非画像部への現像剤の付着を最小限
にとどめることができる。
【0022】画像非現像時には以上説明した開閉手段
開放状態とし、画像現像時には接続状態として画像形成
することで、本来付着すべきでない感光体ドラム上の非
画像領域への現像剤付着は最小限にとどまり、さらに画
像非転写時において感光体ドラムに付着した現像剤が転
写ローラから感光体ドラムに移動する向きに、転写電界
を形成することで転写ローラを清浄に保ち、最終的に記
録紙の裏汚れを低減するものである。
【0023】
【実施例】以下に本発明の画像形成装置における具体的
な実施例について説明する。
【0024】図1は本発明の具体的態様における画像形
成装置の断面概観図である。感光体ドラム1は、ドラム
状の導電性の支持部2の上に有機または無機の光導電性
を有する感光層3を塗布したものであり図中の矢印の方
向へ所定のプロセススピードで回転する。帯電ローラ4
は帯電電源5によって所定の直流電圧VDCが印加されて
おり、感光体ドラム1を所定の極性・電位に帯電処理す
る。その後に、レーザーやLED等の光源6から出た光
を結像光学系7を通して感光層3に画像に応じて選択的
に光照射することで電位コントラストを得て感光体ドラ
ム1上に静電潜像を形成する。一方、現像装置8は、静
電潜像を顕像化する現像剤9を搬送し現像するものであ
る。現像ローラ10は、シャフト11の外周に導電性の
弾性層12を配設したもので、弾性層12の外周に摺接
する供給ローラ13によって現像剤9の供給を受け、金
属や樹脂で構成される薄板バネ状の弾性ブレード14で
適量に規制し薄層形成した現像剤9を搬送するものであ
る。図中矢印の方向への現像ローラ10の回転によっ
て、感光体ドラム1と現像ローラ10が圧接されている
現像領域まで現像剤9が搬送されると、感光体ドラム1
の電位コントラスト及び現像電源15により形成される
現像電界に応じて、帯電した現像剤9が感光体ドラム1
に付着し、静電潜像が顕像化される。現像ローラ10と
現像電源15の間には開閉手段19が配設され、画像現
像時には電気的に接続状態とし、画像非現像時には開放
状態とする。さらに現像剤による可視像は、転写電源1
6によってバイアス印加された転写ローラ17等の接触
転写器を用いて像担持体である記録紙18上に転写さ
れ、図示しない定着器によって熱や圧力を用いて定着し
記録紙上に所望の画像を形成するものである。
【0025】帯電電源5の出力VDCは−1200[V]
であり、感光体ドラム1は帯電ローラ4によって帯電さ
れ、非画像部電位は現像領域において−600[V]で
あり、露光された画像部の電位は−50[V]である。
【0026】図1に示した画像形成装置の実施例に用い
る現像剤9はスチレンアクリル共重合体あるいはポリエ
ステル等のバインダ中にカーボン等の顔料あるいは着色
染料さらにまたは含金属アゾ染料等の極性制御剤を分散
した体積平均粒径5〜20[μm]程度の粒子であり、
場合によっては疎水性シリカ等の外添剤を0.1〜2%
添加したものである。また現像ローラ10の弾性層12
は、スチレン・ブタジェンゴム(SBR)、ブタジェン
ゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)、ニトリル・ブ
タジェンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、
エチレン・プロピレンゴム(EPDM)、シリコンゴ
ム、フッ素ゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム等のゴム
材料に、Ni、Cu等の金属粉、ファイネスブラック、
ランプブラック、サーマルブラック、アセチレンブラッ
ク、チャンネルブラック等のカーボンブラック、酸化ス
ズ、酸化亜鉛、酸化モリブデン、酸化アンチモン、チタ
ン酸カリ等の導電性酸化物、グラファイト、金属繊維、
炭素繊維等や、さらにポリエレンオキサイドやポリシロ
キサン等のポリマーマトリックスに金属を配位させた有
機イオン導電体等の導電性付与剤等を分散させたものが
使用可能である。その抵抗値は、109[Ω]以下で、
感光体ドラム1を汚染しないこと、粘着しにくいこと、
摩耗しにくいこと、表面が均一かつ表面粗さが0.1〜
10[μm](Rz)であることが求められる。また、
図1では単層ゴムの現像ローラの例を示したが、表面層
を有する多層構成の現像ローラ、もしくはフォームロー
ラの外周に表面層を形成した形態の現像ローラも使用可
能である。さらにまた、金属または導電化した樹脂から
なる筒状の薄膜部材を弛みをもたせて回転駆動し、薄膜
部材の表面で現像剤を搬送しその弛み部分で感光体と接
触しつつ現像する形態の現像ローラーも使用可能であ
る。
【0027】転写ローラ17は金属のシャフトに導電性
発泡体層を設けた弾性フォームローラもしくは必要に応
じてその外周に表面層を備えたものを用い線圧数[gf
/mm]で感光体ドラム1に安定に圧接させ感光体ドラ
ム1と略同周速で回転させる。その材質は、シリコンフ
ォーム、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム等
で、トナーを付着しにくいことはいうまでもなく、感光
体ドラム1を汚染しないこと、粘着しにくいこと、摩耗
しにくいこと、表面が均一かつ柔軟で感光体ドラム1と
の接触が良好なこと等の特性を持つ。抵抗値は、104
[Ω]から1010[Ω]までのローラを用いる。
【0028】次に、図1に示した画像形成装置において
具体的に画像を出力した実施例について説明する。
【0029】(実施例1)本実施例では、プロセス速度
をA4紙縦において2[ppm]として、現像バイアス
印加回路の開放抵抗に対する記録紙の裏汚れの関係を求
めた実施例について説明する。図2は本発明の実施例に
おける感光体ドラム上の位置で表したシーケンスの概略
を示す図であり、本実施例では、図2(a)または図2
(b)の2種類のシーケンスを用いて、本来帯電電位不
定領域となるべき感光体ドラム上の領域に表1に示した
電位を設定した上で画像を形成した。感光体電位を−6
00[V]とした設定がプラスに帯電した現像剤が最も
多く感光体ドラムに付着すると考えられる場合(図17
点s)であり、0[V]とした設定がマイナスに帯電し
た現像剤が最も多く付着すると考えられる場合(図17
点r)である。図3(a)および(b)は本発明の実施
例における現像バイアス印加回路の概略図であり、開放
抵抗31もしくはダイオード32とスイッチング素子3
3,34および現像電源35を用い、画像非形成時はス
イッチング素子33はオフ状態でありスイッチング素子
34は0[V]側に接続し、画像形成時にはスイッチン
グ素子33をオン状態にしスイッチング素子34は−2
00[V]の現像電源36に接続する構成とした。かか
る現像バイアス印加回路を用い、表1の4条件において
記録紙の裏汚れを評価した。
【0030】記録紙の裏汚れは例えばアビオニクス社製
のEXCEL−IIのような画像処理装置により白色の
記録紙上で白地に対する付着している現像剤の面積率を
複数回測定し、その平均値によって比較した。さらにそ
の面積率において0.3[%]が許容限界でありそれ以
下であれば実使用に耐るものであると目視判断した。
【0031】
【表1】
【0032】図4は本発明の実施例における開放抵抗に
対する記録紙の裏汚れの面積率の関係の概略を示す図で
あり、図4(a)では現像・転写シーケンスとして図2
(a)を用いており、図4(b)は現像・転写シーケン
スとして図2(b)を用いている。両図共に、感光体電
位を−600[V]とした設定を破線41,42で表
し、感光体電位を0[V]とした設定を実線43,44
で表した。
【0033】図4(a)および図4(b)から明らかな
ように、画像非形成時に開閉手段の開放抵抗が10
8[Ω]以下では、感光体ドラムの帯電電位不定領域の
電位が−600〜0[V]の値をとることを想定した場
合、図2(a)および図2(b)に示したいずれのシー
ケンスを用いても、記録紙の裏汚れの程度は良好なもの
とはならなかった。一方開放抵抗が109[Ω]であれ
ば図2(b)に示したシーケンスを用いることによって
記録紙の紙裏汚れは許容できる程度に改善された。さら
に開放抵抗が1010[Ω]であれば図2(a)および図
2(b)どちらのシーケンンスを用いても記録紙の裏汚
れは許容できる程度に改善された。すなわち本実施例の
プロセス速度においては画像非形成時において開閉手段
の開放抵抗がその抵抗値は109[Ω]以上であれば記
録紙の裏汚れの少ない良好な画像形成が可能になるので
ある。
【0034】またダイオードを用いた図3(b)の回路
では、順方向の抵抗は数[Ω]であり、逆電界がかかっ
た際の抵抗(いわゆる開放抵抗)は室温で約10
11[Ω]程度あり、非現像時のプラス帯電現像剤が感光
体ドラムに付着する方向において開放状態となるので、
図2(a)のシーケンスを用いることで記録紙の裏汚れ
は許容できる程度に改善された。すなわち、プラス極性
に帯電した現像剤は感光体ドラムに付着しないように開
放状態とし、マイナス帯電現像剤は多少感光体ドラムに
は付着するが、転写ローラにはマイナス帯電現像剤を排
除する方向に電界をかけることで、記録紙の裏汚れを起
こすことなく良好な画像を記録紙に形成することができ
た。
【0035】(実施例2) 本実施例ではプロセス速度をA4紙縦方向において2
[ppm]から20[ppm]まで変化させ、記録紙の
裏汚れが許容限界となる開閉手段の開放抵抗を求めた実
施例について説明する。各プロセス速度において、図3
(a)の現像バイアス印加回路を用い、実施例1と同様
の方法によって必要な開放抵抗値を求めた。図5は本発
明の実施例における単位時間に形成する画像面積に対す
開閉手段の必要な開放抵抗を示す図である。図から開
放抵抗Rが R ≧ (30/S)×109 [Ω] 但し S=v×w S:単位時間当たり形成する画像面積[cm2/秒] v:感光体ドラム移動速度[cm/秒] w:最大画像形成幅[cm] であれば良いことがわかる。
【0036】また本実施例において非画像部における感
光体ドラムの帯電電位は略−600[V]であり開放抵
抗31の両端にかかる電圧は最大でも600[V]であ
ることから、漏れ電流I[A]について求められる条件
は、 I≦(6×(v×w)/30)×10-7 であることがわかる。
【0037】(実施例3)本実施例では、図6に示した
現像バイアス印加回路を用い、図1に示した画像形成装
置によってA4紙縦において5[ppm]というプロセ
ススピードにおいて実際に画像を形成した実施例につい
て説明する。図6は本発明の他の実施例における現像バ
イアス印加回路の概略図である。現像ローラと現像電源
の間には開閉手段としてフォトダイオード61を接続
し、プラス帯電現像剤が感光体ドラムに付着する際の電
流を阻止するような同図に示した向きとした。非現像時
はフォトダイオード61は暗所に配置し、ダイオード特
性によってプラス帯電現像剤の感光体ドラムへの付着を
防止すると同時にスイッチ62はオフ側の第1クランプ
手段63に接続する。また、画像形成時はフォトダイオ
ード61に光を当て光電流が流れる状態においてスイッ
チ62はオン側の現像電源35に接続する構成とし、シ
ーケンスは図2(a)を用いた。
【0038】本実施例の現像バイアス印加回路の開放状
態における等価回路は図19であり、開放時には感光体
ドラムの非画像部帯電電位に対応して現像ローラの電位
が定まる。図7は本発明の実施例における現像ローラの
電位変化の概略を示す図であり、横軸は感光体ドラム上
の位置であり、縦軸は現像ローラ電位である。感光体ド
ラムの帯電電位不定領域が0〜−Vd(Vd>0)[V]
の時は、フォトダイオードが順電圧印加状態となり、現
像ローラの電位は第1クランプ手段と同一の0[V]と
いう電位になる。また、感光体ドラムの帯電電位不定領
域が−Vd〜V0(V0<0)[V]の時は、フォトダイ
オード61が逆電圧印加状態となり作用の項で説明した
容量分圧によって決まる電位Vx[V]になる。したが
って感光体ドラムの帯電電位不定領域に対応する位置に
おける現像ローラは0〜Vx[V]という幅の電位をと
る。また、感光体ドラムの帯電電位がV0[V]である
非画像領域に対応する位置ではフォトダイオード61が
逆電圧印加状態であって現像ローラの電位はVx[V]
となり、画像領域に対応する位置においてはフォトダイ
オード61に光が照射されており現像ローラの電位は現
像電源35と同電位となる。さらに画像形成が終了し装
置が停止すると、感光体ドラムは暗減衰し、開閉手段
容量成分の放電によって現像ローラの電位も減衰し、次
回の画像形成の際には感光体ドラムの帯電電位不定領域
となるのである。
【0039】本実施例では上記のような現像ローラの電
位となるので、帯電電位不定領域の電位がV0[V]で
ある場合および感光体ドラムの帯電電位がV0[V]で
ある非画像領域へのプラス帯電現像剤の付着は希少であ
るが、帯電電位不定領域の電位が0[V]付近の場合に
おけるマイナス帯電現像剤の付着は起こり得る。図17
を用いて説明すると、本実施例の構成によれば、感光体
ドラムの帯電電位不定領域において感光体ドラムの帯電
電位と現像ローラの電位の差は同図点sから点rまでの
範囲をとり得る。すなわち感光体ドラムの帯電電位が0
[V]であった場合が点rであり、V0[V]であった
場合が点sに相当する。その範囲の内、点tから点sま
では、プラス帯電現像剤が現像される方向に現像電界が
形成されるがフォトダイオード61が逆電圧印加状態と
なり感光体ドラムへの現像剤の付着は殆ど起こらない。
一方点tから点rまでの範囲、すなわち感光体ドラムの
帯電電位が0〜−Vd(Vd>0)[V]の範囲ではフォ
トダイオード61が順電圧印加状態となり、マイナス帯
電現像剤が現像される。しかしその現像量は少量である
ので、転写ローラのシーケンスに図2(a)を用い、非
通紙時にマイナス帯電現像剤を転写ローラから感光体ド
ラムへ移動させる方向に電界を形成することで、転写ロ
ーラの汚れを防止し記録紙の裏汚れを防止できるのであ
る。
【0040】本実施例において、温度25[゜C]湿度
50[%]という環境下で、記録紙に形成された画像は
良好な画質であり、裏汚れも極めて少ないものであっ
た。また温度35[゜C]湿度65[%]の環境下にお
いても記録紙の裏汚れは問題にならない程度であった。
同じく、温度10[゜C]湿度30[%]という環境下
においても結果は良好であった。
【0041】本実施例に用いるフォトダイオードは、非
画像部の感光体ドラムの帯電電位V0(但しV0<0)
[V]を越える逆耐圧が必要であり、順電流は全面最大
濃度の現像行う際の現像電流値以上を流せるものを選択
する。また、ベタ白画像を現像する際に現像ローラに十
分な対向電荷が供給できるだけの電流をフォトダイオー
ドの逆電流として流せるだけの光量で、画像形成時には
フォトダイオードを露光する必要がある。
【0042】(比較例1)次に、実施例3の比較とし
て、図8に示した現像バイアス印加回路を用いた比較例
について説明する。図8は従来の画像形成装置に用いら
れた現像バイアス印加回路例の概略図であり、現像ロー
ラと現像電源の間は単に短絡されており、画像形成時に
は電位Vb(但しVb<0)[V]を出力し画像非形成時
には電位を0[V]にする構成である。かかる構成で画
像を形成すると、特に温度35[゜C]湿度65[%]
の環境下においては、図2(a)および図2(b)いず
れのシーケンスを用いても記録紙の裏汚れが面積率で1
[%]を超え実使用に耐えないものであった。
【0043】(比較例2)さらに、実施例3の比較例と
して図9に示した現像バイアス印加回路を用いた比較例
について説明する。
【0044】図9は従来の画像形成装置に用いられた他
の現像バイアス印加回路例の概略図であり、同図の構成
は実施例3におけるフォトダイオード61をダイオード
91に置き換えたものありその向きは同一である。かか
る構成で画像を形成した場合、温度35[゜C]湿度6
5[%]の環境下において、図2(a)のシーケンスを
用いれば記録紙の裏汚れは許容できるものであったが、
表面の画像においてグレースケールの濃度に斑のある画
像となってしまった。
【0045】これは画像形成時に現像領域に至った部分
の感光体ドラムの平均電位Vspは、画像部と非画像部の
面積比によって−600〜−50[V]の間の値をと
る。非画像部の面積が多い場合に、この平均電位Vspが
現像電源の出力値Vbに対して、 |Vsp| > |Vb| という関係になるとダイオードには逆方向のバイアスが
かかった状態になり電流を流さなくなるため、マイナス
の電荷が現像ローラに蓄積し、現像ローラの電位は変動
する。そのため実質的に現像バイアスVbを変動させた
ことと同じ状態になり、画像の一部にグレースケールが
あるとその濃度が変動してしまったのである。
【0046】(実施例4)本実施例では、図10に示し
た現像バイアス印加回路を用い、図1に示した画像形成
装置によってプロセススピードA4紙縦5[ppm]で
実際に画像を形成した実施例について説明する。図10
は本発明の他の実施例における現像バイアス印加回路の
概略図である。現像ローラと現像電源の間には開閉手段
としてダイオード101を接続し、プラスに帯電した現
像剤が感光体ドラムに付着する際の電流を阻止するよう
な同図に示した向きとした。さらに同図に示したように
保護抵抗102と高耐圧トランジスタ103を接続し、
信号によってスイッチングし、画像形成時には信号入力
によってトランジスタ103をオン状態にすることによ
って現像ローラの電位と現像電源の出力値とを一致さ
せ、また画像非形成時にはトランジスタ103をオフ状
態にすると同時にスイッチ104をオフ側の第1クラン
プ手段105と接続する構成とし、シーケンスは図2
(a)を用いた。
【0047】図11は本発明の実施例における現像バイ
アス印加回路の開放状態の等価回路を示す図であり、V
l(但しVl>Vd>0)[V]は第1クランプ手段の電
位でありR2はトランジスタ103のコレクタ・ベース
間の開放抵抗である。同図の回路によれば、現像ローラ
の電位は図12に示す通りになる。図12は本発明の実
施例における現像ローラの電位変化の概略を示す図であ
り、本実例の構成によれば、感光体ドラムの帯電電位不
定領域が0〜V0(V0<0)[V]である全ての領域に
おいて、ダイオード101は逆電圧印加状態となり、現
像ローラの電位は容量分圧によって決まる電位略Vd
[V]〜Vx[V]という電位になる。また、感光体ド
ラムの帯電電位がV0[V]である非画像領域に対応す
る位置ではダイオード101が逆電圧印加状態であって
現像ローラの電位はVx[V]となり、画像領域に対応
する位置においてはトランジスタ103がオン状態であ
りダイオード101は順電圧印加状態電位であるため現
像ローラは現像電源35と同電位となる。図17を用い
て説明すると、本実施例の構成によれば、感光体ドラム
の帯電電位不定領域において感光体ドラムの帯電電位と
現像ローラの電位の差は同図点sから点uまでの範囲を
とり得る。すなわち感光体ドラムの帯電電位が0[V]
であった場合が点uであり、V0[V]であった場合が
点sに相当する。この点sから点uまでの範囲では、プ
ラス帯電現像剤が現像される方向に現像電界が形成され
るがダイオード101が逆電圧印加状態となり感光体ド
ラムへの現像剤の付着は殆ど起こらない。したがって感
光体ドラム上の非画像領域への現像剤付着がそもそも無
いので、転写ローラのシーケンスは図2(a)および図
2(b)のいずれを用いても転写ローラが汚れることは
なく記録紙の裏汚れも殆ど発生しないのである。
【0048】温度25[゜C]湿度50[%]という環
境下において、記録紙に形成された画像は良好な画質で
あり、裏汚れも極めて少ないものであった。また温度3
5[゜C]湿度65[%]の環境下においても記録紙の
裏汚れは問題にならない程度であった。同じく、温度1
0[゜C]湿度30[%]という環境下においても結果
は良好であった。
【0049】本実施例に用いるダイオードは、非画像部
の感光体ドラムの帯電電位V0[V]を越える逆耐圧が
必要である。また、順電流は全面最大濃度の現像行う際
の電流値以上を流せるものを選択する。また本実施例の
トランジスタにはコレクタ・ベース間およびコレクタ・
エミッタ間の耐圧は先のダイオードと同程度必要であ
る。
【0050】(実施例5)本実施例では、図13に示し
た現像バイアス印加回路を用い、図1に示した画像形成
装置によって実際に画像を形成した実施例について説明
する。図13は本発明の他の実施例における現像バイア
ス印加回路の概略図である。現像ローラと現像電源の間
には開閉手段として図13に示したダイオードブリッジ
D1、D2、D3、D4および保護抵抗R1、R2およびスイ
ッチング素子SW1、SW2を接続し、現像電源131は
Vb[V](但し0>Vb>Vh)を、第2クランプ手段
132はVh[V](但しVh<V0+Vd)を、第1クラ
ンプ手段133はVl(但し0<Vd<Vl)[V]を与
え、画像形成時にはSW1、SW2共にオフとし現像ロー
ラに電位Vbを与え、画像非形成時には共にオンとしD1
およびD4が逆電圧印加状態となる構成とした。
【0051】同図において画像形成時にはSW1および
SW2は共にオフなので、D2およびD3は順電圧が印加
され順電流を流し、点pおよび点qにおける電位は共に
Vb[V]となる。そして点pもしくは点qから現像ロ
ーラへの電流は感光体ドラムの平均電位によって経路が
分かれる。まず現像領域における感光体ドラムの平均電
位が0〜Vb[V]の場合は概略、 第1クランプ手段→R1→D2→D3→R2→第2クランプ
手段 第1クランプ手段→R1→D1→D4→R2→第2クランプ
手段 現像ローラ→D4→R2→第2クランプ手段 第1クランプ手段→R1→D2→現像電源 という電流が流れ、現像が行われる。つぎに現像領域に
おける感光体ドラムの平均電位がVb〜Vh[V]の場合
は概略、 第1クランプ手段→R1→D2→D3→R2→第2クランプ
手段 第1クランプ手段→R1→D1→D4→R2→第2クランプ
手段 第1クランプ手段→R1→D1→現像ローラ 現像電源→D3→R2→第2クランプ手段 という電流が流れ、現像が行われる。
【0052】また、画像非形成時にはスイッチング素子
SW1およびSW2をオン状態とする。したがって点pお
よび点qの電位はそれぞれVh[V]および0[V]と
なる。そしてD2およびD3が逆電界が印加された状態に
なり、感光体ドラムの平均電位が0〜Vh[V]までの
どの値をとったとしてもD1およびD4は逆電圧が印加さ
れた状態となる。したがって概略、 第1クランプ手段→R1→SW1→第2クランプ手段 第1クランプ手段→SW2→R2→第2クランプ手段 という電流が流れるが、D1とD4は逆電界が印加された
状態であり現像ローラとは電流のやりとりがなく感光体
ドラムへの現像剤付着は最小限にとどまる。
【0053】本実施例の上記の構成によれば、第1およ
び第2のクランプ手段を用いて感光体ドラムの帯電電位
不定領域および画像非形成領域において感光体ドラムの
帯電電位と現像ローラの電位の差は図17の点sから点
uまでの範囲となり、現像電界の方向としてはプラス帯
電現像剤を現像する方向であるが、点sから点uまでの
範囲では開閉手段が開放状態であるため殆ど現像剤の付
着は起こらない。
【0054】図13に示した現像バイアス印加回路にお
いて、Vb=−200[V],Vh=−600[V]、V
l=+100[V]とし、スイッチング素子にフォトカ
プラを用い、A4紙縦において5[ppm]というプロ
セス速度において実際に画像形成を行ったところ、図2
(a)および図2(b)いずれのシーケンスを用いても
温度25[゜C]湿度50[%]という環境下におい
て、記録紙に形成された画像は良好な画質であり、裏汚
れも極めて少ないものであった。また温度35[゜C]
湿度65[%]の環境下においても記録紙の裏汚れは問
題にならない程度であった。同じく、温度10[゜C]
湿度30[%]という環境下においても結果は良好であ
った。
【0055】本実施例に用いるダイオードは、(Vb−
Vh)もしくは(Vl−Vb)のうち大きい値を越える逆
耐圧があれば良く、実施例3より低い耐圧で済む。画像
非形成時には、D1とD4の逆電流の差が現像ローラへの
もしくはからの電流となるので実施例3より逆電流の最
大定格が大きな素子でも使用可能になり、素子の特性が
揃っていることが必要になる。
【0056】(実施例6)本実施例では、図14に示し
た現像バイアス印加回路を用い、図1に示した画像形成
装置によって実際に画像を形成した実施例について説明
する。図14は本発明の他の実施例における画像形成装
置の電源回路の概略を示す図である。現像ローラと現像
電源の間には実施例6と同様の回路を用い、本実施例で
は感光体ドラムの導電性の支持部に電位を与え、画像形
成に関わる各部材に与える電位の極性が同一になる構成
とした。
【0057】高圧電源141としては負極性の出力をす
る電源を用い、実施例としては6種類の電位を用いた。
本実施例で与えた各部の電位を表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】また、図15に本発明の実施例に用いる電
源のシーケンスを示す概略図である。図15に示したシ
ーケンスによって実施例5と同様に画像を形成したとこ
ろ、記録紙に形成された画像は良好な画質であり、裏汚
れも極めて少ないものであった。本実施例の様に各部の
電位を設定することで、単一の極性の電源によって反転
現像のプロセスを構成し、良好な画像を記録しに形成で
きるものである。
【0060】以上、本発明の現像装置の実施例のいくつ
かについて説明したが、本発明は実施例に示した形態に
限定されるものではなく、反転現像と接触現像と接触転
写の組み合わせであれば現像剤も磁性、非磁性を問わな
い。また、本発明の現像装置は、広く複写機、プリン
タ、ファクシミリ、ディスプレー等に応用が可能であ
る。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明の上記の構成
によれば、反転現像プロセスを接触現像によって行い、
接触転写と組み合わせることで生じる、記録紙の裏汚れ
という課題を解決するものであり、接触現像による高解
像な現像と、接触転写を用いるオゾンを発生しないプロ
セスを両立させるという多大な効果をもたらすものであ
り、記録紙の両面に画像を形成する場合には特にその効
果は大きいものである。また、現像剤の無駄な消費すな
わち廃棄される現像剤の量を低減するするという意味に
おいても環境保全につながる効果を有するものである。
さらにまた、廃棄される現像剤を収容する容積を小さく
することが可能になり、装置の小型化につながる効果を
有する。さらにまた、接触帯電器を清浄に保ち画像形成
装置の耐久性を向上させる効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的態様における画像形成装置の断
面概観図。
【図2】本発明の実施例における感光体ドラム上の位置
で表したシーケンスの概略を示す図。
【図3】本発明の実施例における現像バイアス印加回路
の概略図。
【図4】本発明の実施例における開放抵抗に対する記録
紙の裏汚れの面積率の関係の概略を示す図。
【図5】本発明の実施例における単位時間に形成する画
像面積に対する開閉手段の必要な開放抵抗を示す図。
【図6】本発明の他の実施例における現像バイアス印加
回路の概略図。
【図7】本発明の実施例における現像ローラの電位変化
の概略を示す図。
【図8】従来の画像形成装置に用いられた現像バイアス
印加回路例の概略図。
【図9】従来の画像形成装置に用いられた他の現像バイ
アス印加回路例の概略図。
【図10】本発明の他の実施例における現像バイアス印
加回路の概略図。
【図11】本発明の実施例における現像バイアス印加回
路の開放状態の等価回路を示す図。本発明の他の実施例
における現像バイアス印加回路の概略図。
【図12】本発明の実施例における現像ローラの電位変
化の概略を示す図。
【図13】本発明の他の実施例における現像バイアス印
加回路の概略図。
【図14】本発明の他の実施例における画像形成装置の
電源回路の概略を示す図。
【図15】本発明の実施例に用いる電源のシーケンスを
示す概略図。
【図16】従来の画像形成装置の主要構成要素の概略
図。
【図17】画像形成装置に用いられる現像器のγ特性の
概略図。
【図18】従来の画像形成装置に用いる現像装置の現像
バイアス供給部の概略図。
【図19】本発明の画像形成装置に用いる現像バイアス
印加回路の基本構成の概略を示す図。
【図20】本発明の画像形成装置に用いる現像バイアス
印加回路例における開放状態の等価回路を示す図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 4 帯電ローラ 5 帯電電源 9 現像剤 10 現像ローラ 15 現像電源 16 転写電源 17 転写ローラ19 開閉手段 61 フォトダイオード 101 ダイオード 131 現像電源 132 第2クランプ手段 133 第1クランプ手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/08 G03G 15/06 G03G 15/16

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像を潜像担持体表面に形成し、現
    像剤を搬送する現像剤担持体を前記潜像担持体に接触さ
    せ現像電源手段によって電圧を印加しつつ前記静電潜像
    を反転現像し、転写電源によって電圧を印加した接触転
    写器によって像担持体に可視化された画像を転写する画
    像形成装置において、 前記現像剤担持体と前記現像電源手段を電気的に開閉す
    る開閉手段を有し、前記開閉手段の開放時の抵抗R
    [Ω]が、前記潜像担持体の移動速度をv[cm/秒]
    とし、最大画像形成幅をw[cm]としたとき、 R≧(30/(v×w))×109 なる式を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 静電潜像を潜像担持体表面に形成し、現
    像剤を搬送する現像剤担持体を前記潜像担持体に接触さ
    せ現像電源によって電圧を印加しつつ前記静電潜像を反
    転現像し、転写電源によって電圧を印加した接触転写器
    によって像担持体に可視化された画像を転写する画像形
    成装置において、 前記現像剤担持体と前記現像電源手段を電気的に開閉す
    る開閉手段を有し、前記開閉手段の開放時の漏れ電流I
    [A]が、前記潜像担持体の移動速度をv[cm/秒]
    とし、最大画像形成幅をw[cm]としたとき、 I≦(6×(v×w)/30)×10-7 なる式を満たすことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記開閉手段は、画像形成装置の起動時
    から現像開始時までを開放し、現像開始時から現像終了
    時までを接続し、現像終了時から画像形成装置停止時ま
    でを開放し、かつ現像終了時から次の現像開始時までを
    開放することを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 静電潜像を潜像担持体表面に形成し、
    プラス極性に帯電した現像剤を搬送する現像剤担持体を
    前記潜像担持体に接触させ現像電源手段によって電圧を
    印加しつつ前記静電潜像を反転現像し、転写電源によっ
    て電圧を印加した接触転写器によって像担持体に可視化
    された画像を転写する画像形成装置において、 前記現像剤担持体と前記現像電源手段を電気的に開閉す
    る開閉手段を有し、前記開閉手段は、開放時の開放電位
    の下限を制限する第一のクランプ手段と、開放時の開放
    電位の上限を制限する第二のクランプ手段の少なくとも
    一方を有し、前記第1のクランプ手段の制限電位は現像
    電源電位より低く、前記潜像担持体の基準電位に概略等
    しい電位であるか、もしくはそれより高い電位の間の所
    定の電位であり、前記第2のクランプ手段の制限電位は
    潜像担持体の非画像部電位に現像剤層の自己電圧を加え
    た電位を含む現像電源電位より高い所定の電位であるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記開閉手段は、開放時の開放電位の下
    限を制限する第一のクランプ手段と、開放時の開放電位
    の上限を制限する第二のクランプ手段の少なくとも一方
    を有し、前記第1のクランプ手段の制限電位は現像電源
    電位より低く、前記潜像担持体の基準電位に概略等しい
    電位であるか、もしくはそれより高い電位の間の所定の
    電位であり、前記第2のクランプ手段の制限電位は潜像
    担持体の非画像部電位に現像剤層の自己電圧を加えた電
    位を含む現像電源電位より高い所定の電位であることを
    特徴とする請求項1〜3記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 静電潜像を潜像担持体表面に形成し、
    マイナス極性に帯電した現像剤を搬送する現像剤担持体
    を前記潜像担持体に接触させ現像電源手段によって電圧
    を印加しつつ前記静電潜像を反転現像し、転写電源によ
    って電圧を印加した接触転写器によって像担持体に可視
    化された画像を転写する画像形成装置において、 前記現像剤担持体と前記現像電源手段を電気的に開閉す
    る開閉手段を有し、前記開閉手段は、開放時の開放電位
    の上限を制限する第一のクランプ手段と、開放時の開放
    電位の下限を制限する第二のクランプ手段の少なくとも
    一方を有し、前記第1のクランプ手段の制限電位は現像
    電源電位より高く、前記潜像担持体の基準電位に概略等
    しい電位であるか、もしくはそれより低い電位の間の所
    定の電位であり、前記第2のクランプ手段の制限電位は
    潜像担持体の 非画像部電位に現像剤層の自己電圧を加
    えた電位を含む現像電源電位より低い所定の電位である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記開閉手段は、開放時の開放電位の上
    限を制限する第一のクランプ手段と、開放時の開放電位
    の下限を制限する第二のクランプ手段の少なくとも一方
    を有し、前記第1のクランプ手段の制限電位は現像電源
    電位より高く、前記潜像担持体の基準電位に概略等しい
    電位であるか、もしくはそれより低い電位の間の所定の
    電位であり、前記第2のクランプ手段の制限電位は潜像
    担持体の非画像部電位に現像剤層の自己電圧を加えた電
    位を含む現像電源電位より低い所定の電位であることを
    特徴とする請求項1〜3記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記開閉手段として少なくとも光に感応
    する素子を用い、光によって制御することを特徴とする
    請求項1〜7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記開閉手段の開放時に生じる容量C2
    が、前記潜像担持体と前記現像剤担持体の間の容量をC
    1としたとき C2≪C1 であることを特徴とする請求項1〜8記載の画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】 画像非転写時に、画像転写時と逆方向
    の電界を形成することを特徴とする請求項1〜9記載の
    画像形成装置。
  11. 【請求項11】 画像非転写時に、画像転写時と同方向
    の電界を形成することを特徴とする請求項1〜9記載の
    画像形成装置。
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