JPH0962102A - 一成分現像装置 - Google Patents

一成分現像装置

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JPH0962102A
JPH0962102A JP7213709A JP21370995A JPH0962102A JP H0962102 A JPH0962102 A JP H0962102A JP 7213709 A JP7213709 A JP 7213709A JP 21370995 A JP21370995 A JP 21370995A JP H0962102 A JPH0962102 A JP H0962102A
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JP
Japan
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toner
charge
bias voltage
developing device
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JP7213709A
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English (en)
Inventor
Hirokatsu Shimada
啓克 島田
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲環境、耐刷等によりトナーの帯電状態が
変動しても、該トナーの帯電状態に応じて、トナー供給
側へ戻されるトナーから適切に除電でき、それにより画
像カブリ、現像剤担持体上のトナーのフィルミング、ト
ナー規制部材上のトナー固着等の問題発生を抑制して良
好な画像を形成できる一成分現像装置を提供する。 【解決手段】 現像領域より下流側域で現像スリーブ2
(現像剤担持体)にトナー除電部材19を当接させ、現
像後トナー供給側に戻る余剰トナーが、この除電部材1
9と現像スリーブ2との間を該除電部材に接触しつつ戻
るようにし、トナー除電部材19にはトナーの帯電状態
に応じた除電バイアス電圧を印加する一成分現像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
等の画像形成装置において静電潜像担持体上に形成され
る静電潜像を現像して可視化する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の電子写真方式の画
像形成装置において採用される現像装置には、大別して
一成分現像装置と、二成分現像装置とがあり、前者は現
像剤として一成分現像剤(トナー)を用い、後者は現像
剤として二成分現像剤(トナーとキャリア)を用いる。
【0003】一成分現像装置は、概ね、表面が移動する
現像剤担持体に供給されるトナーを該表面に当接するト
ナー規制部材と該表面との間に通過させることで該表面
にトナー薄層として保持して現像領域へ搬送し、現像に
供し、現像後消費されずに残った余剰のトナーを前記現
像剤担持体に保持したままトナー供給側に戻す構成にな
っている。
【0004】ところが、このような一成分現像装置で
は、例えば低湿環境下においてトナーの流動性が通常よ
り向上するような場合、トナーの荷電性も向上するた
め、現像剤担持体から離れずに該担持体上に蓄積する高
荷電トナーが増加する傾向がある。そのため、現像剤担
持体へ引きつけられるトナー量が増加し、トナー規制部
材によっても現像剤担持体へのトナー付着量を規制しき
れなくなり、静電潜像担持体側へ異常なトナー量が搬送
されて非画像部もトナーにより現像されるといった不都
合(いわゆるトナー異常付着)が発生する。
【0005】また、現像剤担持体上に蓄積するトナーは
何度もトナー規制部材によりストレスを受けるため、現
像剤担持体上になすり付けられ、固着し、いわゆるトナ
ーのフィルミング化が生じ、延いては画質の劣化を招
く。また、前記ストレスのためトナーが劣化(トナーの
小粒径化、流動化剤シリカの脱落等)し易く、黒ベタ追
随性等が悪化する。
【0006】さらに、現像剤担持体上に蓄積するトナー
が増加すると、新たに該担持体へ供給されるトナーは、
本来のトナー規制部材による帯電だけでなく、トナー同
士の摩擦によっても帯電するため、正規の帯電極性とは
逆極性の帯電トナーが増加し、延いては画質の劣化につ
ながることになる。そこで一成分現像装置におけるこの
ような問題の解決を目的として、特開平6─75469
号公報は、図7に示す現像装置を教示している。図示の
現像装置は、図示しない駆動手段にて図中反時計方向C
CW方向に回転駆動される駆動ローラ1を含み、この駆
動ローラ1を該ローラの外径より若干大きい内径の現像
スリーブ2に挿入してあり、該スリーブ2はその両端部
が背後から押圧ガイド3にて駆動ローラ1に圧接され
る。一方、該圧接にて反対側にできたたるみ部分20が
静電潜像担持体(本例では感光体ドラム)PCに柔軟に
接触している。また、現像スリーブ2には押圧ガイド3
と同じ側からトナー規制ブレード4(トナー規制部材)
が当接している。
【0007】現像スリーブ2には電源21から現像バイ
アス電圧VB を、トナー規制ブレード4には電源41か
ら電圧VBLD を印加できるようにしてある。現像スリー
ブ2の背後にはバッファ室5が、さらにその背後にトナ
ー供給室6があり、バッファ室5にはトナー供給回転部
材7(図中反時計方向であるCCW方向回転)が、トナ
ー供給室6にはトナー攪拌・供給回転部材8(時計方向
CW回転)がそれぞれ配置してある。さらに現像スリー
ブ2の下面には、バッファ室5から外部へトナーが漏れ
ることを防止するための下シール部材9が当接してい
る。
【0008】また、現像スリーブ2が感光体ドラムPC
に臨む現像領域の下流側で、スリ─ブ2にトナー除電部
材19が当接しており、この部材19には電源190か
ら除電バイアス電圧VD を印加できるようにしてある。
トナー除電部材19には、導電性のよい材料を分散させ
てあるとともに、表面がトナーよりも帯電系列上、該ト
ナーの正規の帯電極性と同極性側に片寄った材料で形成
してある。
【0009】この現像装置によると、回転部材8の回転
にてトナー供給室6からバッファ室5へ送り込まれたト
ナーTは、トナー供給回転部材7の回転にて順次、現像
剤供給領域において、現像スリーブ2表面へ供給され
る。一方、スリーブ2は、駆動ローラ1の駆動回転に摩
擦力にて従動回転しており、これに供給されたトナーT
は、トナー規制ブレード4と現像スリーブ2との間を通
過することでトナー規制ブレード4の圧力下に摩擦帯電
によって電荷を与えられる他に、現像バイアス電圧VD
とトナー規制ブレード4に印加される電圧VBLD の電位
差に応じて該規制ブレード4からトナーへ電荷が注入さ
れ、これらによりトナーの帯電量が調整される。そし
て、所定厚さの薄層とされ、スリーブ表面に保持され、
感光体ドラムPCに臨む現像領域へ搬送され、ここで電
源21による現像バイアスVB のもとに静電潜像の現像
に供される。
【0010】現像後の余剰トナーTは、スリーブ2の回
転に伴って、現像領域下流側でスリーブ2に接触してい
る除電部材19とスリーブ2の間を通って、且つ、該部
材に接触しつつトナー供給側へ戻る。そして、該部材に
接触通過するとき該部材との摩擦により除電され、再び
トナー規制ブレード4にさしかかるときスリーブ2表面
からトナー供給側へ離れ易い状態とされる。
【0011】また、除電部材19には導電性の良い材料
を分散させてあるから、該部材とこれに接触通過するト
ナーとの摩擦により該部材に発生する電荷は、該材料を
通じて逃がされ、該部材への電荷の蓄積が防止される。
また、除電部材19とこれに接触通過するトナーTは、
現像バイアス電位VBと該部材19に電源190から印
加する除電バイアス電圧VD の電位差に応じて除電量が
調整されるので、適切な該電圧VD 、すなわち適切な該
電位差を設定することで、再びトナー規制ブレード4に
さしかかるときスリーブ2表面からトナー供給側へ離れ
易い状態をつくることができる。
【0012】ここで、トナー除電部材19の表面は既述
のとおりトナーTよりも帯電系列上、トナーの正規の帯
電極性と同極性側に片寄った材料で形成してあり、且
つ、導電性の良い材料を分散してあり、前記トナーが負
帯電性の場合、トナー規制ブレード4に印加する電圧V
BLD に対し該部材19に印加する電圧VD の関係をVD
>VBLD の条件を満足するように、また、前記トナーT
が正帯電性の場合、トナー規制ブレード4に印加する電
圧VBLD に対し該部材19に印加する電圧VD の関係を
VD <VBLD の条件を満足するよう電圧を印加してい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の一成分現像装置では、常時一定の電位をトナー除
電部材19に印加しているため、例えば耐刷後、トナー
の帯電量が落ちてきた場合でも、除電部材により除電さ
れるトナーの電荷量はある程度一定であるため、トナー
の荷電と除電のバランスが崩れ、除電のしすぎにより逆
極性トナーが発生し、これが画像上のカブリの原因とな
ったり、また、トナー規制ブレード4へ現像バイアス電
位VB に対しトナーの帯電極性と同極性のバイアス電位
VBLD が印加されている場合、前記逆極性トナーが該ト
ナー規制ブレード4に引きつけられ、その位置に滞留し
該トナー規制ブレード4による摺擦を何度も受け、これ
により該トナー規制ブレード4に融着して、いわゆるト
ナー固着が生じ、該トナー規制ブレード4に進入しよう
とするトナーの流れを阻害し画質の劣化を招くという問
題がある。
【0014】また、例えば、温湿度環境によりトナーの
荷電と除電のバランスが崩れ、荷電が除電性能を上回れ
ば、現像スリーブ2から離れずに該現像スリーブ2上に
蓄積する高荷電トナーが増加する傾向がある。そのため
現像スリーブ2へ引きつけられるトナーは何度もトナー
規制ブレード4によりストレスを受けるため、現像スリ
ーブ2上になすりつけられ、いわゆるトナーのフィルミ
ング化が生じ画質の劣化を招くという問題もある。
【0015】そこで本発明は、表面が移動する現像剤担
持体に供給されるトナーを該表面に当接するトナー規制
部材と該表面との間に通過させることで該表面にトナー
薄層として保持して現像領域へ搬送し、現像に供し、現
像後消費されずに残った余剰トナーを前記現像剤担持体
からトナー供給側に戻す一成分現像装置であって、周囲
環境、耐刷等によりトナーの帯電状態が変動しても、該
トナーの帯電状態に応じて、前記トナー供給側へ戻され
るトナーから適切に除電でき、それにより画像カブリ、
現像剤担持体上のトナーのフィルミング、トナー規制部
材上のトナー固着等の問題発生を抑制して良好な画像を
形成できる一成分現像装置を提供することを課題とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、表面が移動する現像剤担持体に供給される
トナーを該表面に当接するトナー規制部材と該表面との
間に通過させることで該表面にトナー薄層として保持し
て現像領域へ搬送し、現像に供し、現像後消費されずに
残った余剰トナーを前記現像剤担持体からトナー供給側
へ戻す一成分現像装置であり、前記現像剤担持体に現像
バイアス電圧を印加する手段と、前記現像剤担持体が静
電潜像担持体に臨む現像領域より現像剤担持体表面移動
方向において下流側域で該現像剤担持体表面に当接する
トナー除電部材と、トナーの帯電状態を検知するための
検知手段と、前記検知手段による検知結果に応じて前記
トナー除電部材に除電バイアス電圧を印加する手段とを
備えていることを特徴とする一成分現像装置を提供す
る。
【0017】ここで、トナーの帯電状態を検知する検知
手段は、直接的に前記現像剤担持体表面上にあるトナー
の帯電量を計測できるものがあればそれでもよく、ま
た、間接的にトナーの帯電状態を検知できる検知手段で
もよい。間接的にトナーの帯電状態を検知する検知手段
としては、 複写機、プリンタ等により複写またはプリントされ
たプリント数をカウントするカウンターを含み、該カウ
ンターによるプリント数カウント値に基づいて帯電状態
を検知するもの、 前記トナー規制部材を流れる電流をモニターする電
流計を含み、該電流計でモニターされる電流値に基づい
てトナーの帯電状態を検知するもの、 現像装置が配置されている空間の湿度を計測する湿
度センサーを含み、該センサーの湿度計測値に基づいて
トナーの帯電状態を検知するもの、 プリント数をカウントするカウンター、前記トナー
規制部材に流れる電流をモニターする電流計及び湿度を
計測するセンサー、並びにプリント数、トナー規制部材
に流れる電流値及び湿度の予め定めた組み合わせであっ
てその組み合わせ状態におけるトナー帯電状態を意味す
るものが記録された変換テーブルを含み、前記カウンタ
ーによるプリント数カウント値、前記電流計によるモニ
ター電流値及び前記湿度センサーによる湿度計測値の組
み合わせ状態と該変換テーブルに基づいてトナー帯電状
態を検知するものを例示できる。
【0018】トナー帯電状態を検知する手段が前記の
からのものであるときは、例えば、前記カウンターに
よるカウンター値、前記電流計によるモニター電流値、
前記湿度センサーによる湿度計測値を、予め定めたプリ
ント枚数設定値、電流設定値、湿度設定値とそれぞれ比
較し、該設定値との大小によってトナー帯電状態を検知
することが考えられ、前記の除電バイアス電圧印加手段
はこの検知結果に基づいてトナー除電部材に除電バイア
ス電圧を印加する。
【0019】この場合、各設定値は、プリント枚数、電
流値、湿度のいずれについても一つでもよいし、複数で
もよい。また、前記のトナー帯電状態検知手段は〜
の検知手段を組み合わせたようなものであるが、この
検知手段を採用する場合、前記トナー除電部材に除電バ
イアス電圧を印加する手段として、該トナー帯電状態検
知手段により検知されるトナー帯電状態と、前記変換テ
ーブルに、前記予め定めたプリント数、トナー規制部材
に流れる電流値及び湿度の組み合わせとともに記録され
ている該組み合わせ状態に応じた除電バイアス電圧とに
基づいて前記トナー除電部材へ除電バイアス電圧を印加
するものが考えられる。
【0020】いずれにしても本発明の一成分現像装置に
よると、トナーは、現像剤供給領域において、回転駆動
される現像剤担持体表面へ供給され、トナー規制部材と
現像剤担持体との間を通過することでトナー規制部材の
圧力下に摩擦帯電によって電荷を与えられ、所定厚さの
薄層とされ、現像剤担持体表面に保持され、静電潜像担
持体に臨む現像領域へ搬送され、ここで現像バイアス電
圧印加のもとに静電潜像の現像に供される。
【0021】現像後の余剰トナーは、現像剤担持体の回
転に伴って、現像領域下流側で現像剤担持体に接触して
いるトナー除電部材と現像剤担持体の間を通って、且
つ、該部材に接触しつつトナー供給側へ戻る。余剰トナ
ーは、トナー除電部材と現像剤担持体の間を通るとき
に、前記の除電バイアス電圧印加手段から該除電部材に
印加される除電バイアス電圧と現像剤担持体に印加され
る現像バイアス電圧の電位差による静電力により、トナ
ー除電部材に引きつけられ、該除電部材との摩擦により
除電され、該部材を通過後、トナー供給側において現像
剤担持体から離れやすくされる。
【0022】そして、除電バイアス電圧印加手段は、前
記のトナー帯電状態検知手段により検知されたトナー帯
電状態に応じて、実用上問題となる現像後トナーの除電
不足や、除電過剰が生じないように、適切な除電バイア
ス電圧をトナー除電部材に印加する。かかる除電バイア
ス電圧は、一般的に言えば、負帯電性のトナーを使用す
るときは、該トナーが或る帯電状態にあるときの除電バ
イアス電圧をVD1、それより低帯電状態にあるときの
除電バイアス電圧をVD2とすると、正方向の電圧を
大、負方向の電圧を小として、VD1>VD2の関係に
ある。
【0023】また、正帯電性のトナーを使用するとき
は、該トナーが或る帯電状態にあるときの除電バイアス
電圧をVD3、それより低帯電状態にあるときの除電バ
イアス電圧をVD4とすると、正方向の電圧を大、負方
向の電圧を小として、VD3<VD4の関係にある。こ
のようにトナー除電部材に印加する除電バイアス電圧
を、トナー帯電状態に応じて調整することによりトナー
の荷電と除電のバランスを保って適切に除電することが
でき、これにより、従来一定値で除電バイアス電圧を印
加していたときと比べると、画像カブリ、トナー規制部
材上のトナー固着、現像剤担持体上のトナーのフィルミ
ング化等の不都合が解消され、安定したトナー薄層をス
リーブ上に形成することができ、良質な画像を形成する
ことができる。
【0024】次に、前記〜のトナー帯電状態検知手
段についてさらに説明する。前記のカウンター利用の
トナー帯電状態検知手段は、プリント枚数が未だ少ない
初期的状態においてはプリント枚数が多いときよりトナ
ーの帯電性がよく、前記トナー規制部材との摩擦により
トナーが高荷電されるが、プリント枚数が増えてくると
トナーの帯電性能が低下することに基づいている。
【0025】従って、このタイプの検知手段の例とし
て、カウンターが、予め定めた1又は2以上の累積プリ
ント枚数設定値であって該設定値の前後でトナー帯電状
態が変化すると見做すものをカウントしたか否かで、ト
ナー帯電状態を検知するものを挙げることができる。前
記のトナー規制部材に流れる電流をモニターする電流
計を利用するトナー帯電状態検知手段は、例えば高温高
湿環境ではトナー規制部材に流れる電流が多くなり、ト
ナー規制部材通過後のトナー帯電量は低下することに基
づいている。
【0026】従って、このタイプの検知手段の例とし
て、電流計が、予め定めた1又は2以上の電流設定値で
あって該設定値の前後でトナー帯電状態が変化すると見
做すものを検出したか否かで、トナー帯電状態を検知す
るものを挙げることができる。前記の湿度センサーを
利用するトナー帯電状態検知手段は、低湿環境下におい
てはトナーの流動性がよく、これによりトナーの帯電性
も向上するが、高湿環境下ではトナーの流動性が低下
し、また、トナー規制部材に流れる電流が多くなり、ト
ナー規制部材通過後のトナー帯電量は低下することに基
づいている。
【0027】従って、このタイプの検知手段の例とし
て、湿度センサーが、予め定めた1又は2以上の湿度設
定値であって該設定値の前後でトナー帯電状態が変化す
ると見做すものを計測したか否かで、トナー帯電状態を
検知するものを挙げることができる。前記のトナー帯
電状態検知手段はいわば前記のからの手段を組み合
わせものであり、前記の変換テーブルとして次のものを
例示できる。
【0028】すなわち、一つの累積プリント枚数設定値
であって該設定値の前後でトナー帯電状態が変化すると
見做すもの(第1種設定値)、一つの電流設定値であっ
て該設定値の前後でトナー帯電状態が変化すると見做す
もの(第2種設定値)及び一つの湿度設定値であって該
設定値の前後でトナー帯電状態が変化すると見做すもの
(第3種設定値)が記録されており、且つ、前記第1
種、第2種及び第3種の設定値のうち予め定めたもの
(例えば第1種設定値)未満と該設定値以上とに残りの
2種類の設定値(例えば第2種及び第3種設定値)がそ
れぞれ組み合わされ、該各組み合わせにおいて該2種類
の設定値のそれぞれについて設定値未満と設定値以上の
状態が設定され、それらが相互にそれぞれ組み合わされ
て各2段階8通りの組み合わせで記録されている変換テ
ーブルである。
【0029】この変換テーブルを表に示すと次のとおり
である。なお、次表においてCpは累積プリント枚数設
定値、Hpは湿度設定値、Ipは電流設定値である。C
はカウンターによるプリント数カウント値、Hは湿度セ
ンサーによる湿度計測値、Iは電流計によるモニター電
流値である。また、VD1〜VD8はそれぞれの帯電状態に
おける設定除電バイアス電圧である。
【0030】 C=0〜Cp未満〔枚目〕(高帯電) H<Hp〔%RH〕 H≧Hp〔%RH〕 (高帯電) (低帯電) I<Ip〔μA〕(高帯電) VD1〔V〕 VD3〔V〕 I≧Ip〔μA〕(低帯電) VD2〔V〕 VD4〔V〕 Cp〔枚目〕以降(低帯電) H<Hp〔%RH〕 H≧Hp〔%RH〕 (高帯電) (低帯電) I<Ip〔μA〕(高帯電) VD5〔V〕 VD7〔V〕 I≧Ip〔μA〕(低帯電) VD6〔V〕 VD8〔V〕
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態である
一成分現像装置の概略図であり、図2、図3、図4はそ
れぞれ本発明の他の実施形態である一成分現像装置の概
略図である。これらの実施形態はいずれも負帯電性トナ
ーを用いて反転現像するものであり、現像に供されるト
ナーTの帯電状態を検知する手段(後述するカウンター
CT等)が設けられているとともに、トナー除電部材1
9に除電バイアス電圧を印加する手段(後述する電圧印
加部194等)が設けられ、しかしトナー規制ブレード
4には電圧を印加しない点を除けば基本的に図7に示す
従来装置と同じ構成のものである。
【0032】図1、図2、図3、図4のそれぞれの装置
において、1は駆動ローラ、2は該ローラを挿入する現
像スリーブ、3は該スリーブを駆動ローラ1に押圧する
押圧ガイド、4は現像スリーブ2に当接したトナー規制
ブレード、5はバッファ室、6はトナー供給室、7はバ
ッファ室5のトナー供給回転部材、8はトナー供給室6
のトナー攪拌・供給回転部材であり、Tは使用トナーで
ある。駆動ローラ1及び部材7は図中CCW方向に回転
駆動され、部材8は図中CW方向に回転駆動される。現
像スリーブ2において、押圧ガイド3の押圧により反対
側にできたたるみ部分20はこの例では感光体ドラムP
Cの表面に柔軟に接触している。
【0033】また、図1、図2、図3、図4の現像装置
それぞれにおいて、9はモルトプレーンと称されている
もの等の弾性を有する柔軟な合成樹脂材料で形成された
下シール部材であり、バッファ室5からトナーTが外部
へ漏れることを防止する。そしてこれらの現像装置で
は、現像スリーブ2が感光体ドラムPCに臨む現像領域
から下シール部材9に至る間の位置に、現像スリーブ2
に当接するようにトナー除電部材19を設けてある。
【0034】図1から図3に示す各実施形態では、除電
部材19は電圧変換器191及び除電バイアス電源19
2、193を含む除電バイアス電圧印加部194に接続
されており、さらに、該変換器191はコンピュータC
PUに接続されている。コンピュータCPUはトナーT
の帯電状態を検知する手段の構成メンバー、すなわち図
1の実施形態ではカウンターCT、図2の実施形態では
トナー規制部材4に流れる電流値をモニターする電流計
BA、図3の実施形態では湿度を計測する湿度センサー
HSに接続されており、それらからの入力信号に応じて
トナー帯電状態を判断し、該トナー帯電状態に応じて電
圧変換器191に除電バイアス電圧VDの切り替え信号
を送る。これにより除電バイアス電源192または19
3に切り替える。図1から図3の各実施形態では除電バ
イアス電圧VD の切り替えは2段階に行われるが、さら
に複数の段階があってもよい。
【0035】なお、ここでは、電源192の電圧は−2
00〔V〕であり、電源193の電圧は−300〔V〕
である。また、カウンタCTを採用する場合、それは本
発明に係る現像装置を装備する画像形成装置の適当な位
置に配置される。湿度センサーHSを利用する場合、そ
れは現像装置配置空間の湿度を検出できる位置に配置さ
れる。
【0036】図4示す実施形態では、除電部材19は電
圧変換器201及び除電バイアス電源202〜205を
含む除電バイアス電圧印加部200に接続されており、
さらに、該変換器201はコンピュータCPUに接続さ
れている。コンピュータCPUはトナーTの帯電状態を
検知する手段の構成メンバーであるカウンターCT、ト
ナー規制部材4に流れる電流値をモニターする電流計B
A及び湿度センサーHSに接続されており、それらから
の入力信号と後述する変換テーブルLUTに基づいてト
ナー帯電状態を判断し、該トナー帯電状態に応じて電圧
変換器201に除電バイアス電圧VD の切り替え信号を
送る。これにより除電バイアス電源202〜205のい
ずれかに切り替える。
【0037】なお、ここでは、電源202は−200
〔V〕、電源203は−250〔V〕、電源204は−
275〔V〕、電源205は−300〔V〕である。前
記いずれの一成分現像装置においても、回転部材8の回
転にてトナー供給室6からバッファ室5へ送り込まれた
トナーTは、トナー供給回転部材7の回転にて順次、現
像剤供給領域において、現像スリーブ2表面へ供給され
る。一方、スリーブ2は、駆動ローラ1の駆動回転に摩
擦力にて従動回転しており、これに供給されたトナーT
は、トナー規制ブレード4と現像スリーブ2との間を通
過することでトナー規制ブレード4の圧力下に摩擦帯電
によって電荷を与えられ、所定厚さの薄層とされ、スリ
ーブ表面に保持され、感光体ドラムPCに臨む現像領域
へ搬送され、ここで電源21による現像バイアスVB の
もとに静電潜像の現像に供される。
【0038】現像後の余剰トナーTは、スリーブ2の回
転に伴って、現像領域下流側でスリーブ2に接触してい
るトナー除電部材19とスリーブ2の間を通って、且
つ、該部材に接触しつつトナー供給側へ戻る。余剰トナ
ーTは、除電部材19と現像スリーブ2の間を通るとき
に、除電部材19に印加される除電バイアス電圧VD と
現像スリーブ2に印加される現像バイアス電圧VB (こ
こでは−300〔V〕の一定値)の電位差による静電力
により、除電部材19に引きつけられ、除電部材19と
の摩擦により除電されることにより、該部材19を通過
後、供給室6にて現像スリーブ2から引き剥がされやす
くなる。ここで、現像バイアス電圧VB 及び除電バイア
ス電圧VD と除電効果との関係は、図5に示す通りであ
る。
【0039】図5は、現像バイアス電圧VB と除電バイ
アス電圧VD の電位差による除電電流、すなわち、トナ
ーが除電部材19を通過する際、奪われる電荷量を表
し、VD −VB の値が大きい程、トナーTを除電部材1
9に引きつける静電力が大きくなり、該部材19とトナ
ーTとの摩擦による除電がよりなされ、その結果として
トナーと現像スリーブ2との静電引力が弱められること
により、トナーが該部材を通過後、供給室6にて現像ス
リーブ2から引き剥がされやすくなる。但し、VD −V
B の値が大きくなる程、除電部材19との接触、摩擦を
受けることによる逆極性トナーの発生確率が高くなる。
【0040】また、図6は、除電電流とトナー規制ブレ
ード4通過後のトナー帯電量の関係を示すグラフであ
り、除電電流が小さいほどトナー規制ブレード4通過後
のトナー帯電量が大きくなる。この理由は除電電流が小
さければ、トナーと現像スリーブ2の静電引力が十分弱
められず、或いは積極的に吸着させてしまい、トナーが
該部材を通過後、供給室6内で現像スリーブ2から引き
剥がされず、再度、規制ブレード4と現像スリーブ2に
よる摺擦を受ける。従って、供給室6内で該スリーブよ
り引き剥がされないトナーは規制部で何度も荷電され次
第に帯電量が増加していくからである。
【0041】図1の実施形態では、除電バイアス電圧の
切り替え制御のためにトナーの帯電状態を検知する手段
に、この現像装置を装備する画像形成装置に設けられる
累積プリント枚数をカウントするカウンターCTを利用
し、耐刷を通じて2段階で除電バイアス電圧を切り換え
る。初期的にはトナーは非常に帯電性がよいため、より
除電しやすい条件に設定する。ある程度耐刷した後はト
ナーは流動性が落ち、あるいは規制ブレード4にトナー
が付着する等の理由でトナーは荷電しにくい状況にな
る。しかし、除電部材19は弾性部材等で形成されてお
り、トナーTとの摺擦により表面が削れることにより、
該部材の表面は常に新しい状態であるため、初期〜耐刷
において除電性能はほぼ一定である。このことから耐刷
後の荷電と除電のバランスを一定に保つためにプリント
枚数があるカウント値になったところで除電バイアス電
圧を切り換える。すなわち、トナー高帯電時(初期)の
印加電圧VDa(高帯電時)及びトナー低帯電時(所定枚
数耐刷後)の印加電圧VDb(低帯電時)の条件をVDa
(高帯電時)>VDb(低帯電時)になるようにする。但
し、この不等式は電圧の正負を考慮している。
【0042】この手法により初期〜所定枚数耐刷までに
おける除電不足によるスリーブ上のトナーフィルミング
化、該所定枚数耐刷後における除電過剰による白紙部カ
ブリやトナー規制ブレード4へのトナー固着等の問題の
ない良好な画像が得られる。図2の実施形態では、除電
バイアス電圧の切り替え制御のためにトナーの帯電状態
を検知する手段にトナー規制ブレード4に流れる電流値
をモニターする電流計BAを利用し、電流計BAにより
モニターされる電流値に応じて2段階で除電バイアス電
圧を切り替える。つまり高温高湿時には、トナー規制ブ
レード4に流れる電流値は多くなり、規制ブレード4通
過後のトナーの帯電量は低くなるので、このブレード4
に流れる電流値をモニターすることでトナーの帯電量を
検知しようとするものである。従って、モニター電流値
が所定値以上のときの除電バイアス電圧を該所定値より
小さいときの除電バイアス電圧より低く設定する。但
し、ここで除電バイアス電圧の「高い、低い」は電圧の
正負を考慮している。
【0043】この手法によりモニター電流値が所定値ま
でにおける除電不足によるスリーブ上のトナーフィルミ
ング化、該所定値以上における除電過剰による白紙部カ
ブリやトナー規制ブレード4へのトナー固着等の問題の
ない良好な画像が得られる。図3の実施形態では、除電
バイアス電圧の切り替え制御のためにトナーの帯電状態
を検知する手段に、現像装置配置空間の湿度を検出する
湿度センサーHSを利用し、センサーHSによる計測湿
度に応じて2段階で除電バイアス電圧を切り替える。つ
まり高温高湿時には規制ブレード4通過後のトナーの帯
電量は低くなるので、湿度をモニターすることでトナー
の帯電量を検知しようとするものである。従って、湿度
が所定値以上のときの除電バイアス電圧を該所定値より
低いときの除電バイアス電圧より低く設定する。但し、
ここでも除電バイアス電圧の「高い、低い」は電圧の正
負を考慮している。
【0044】この手法により周囲湿度が所定値までにお
ける除電不足によるスリーブ上のトナーフィルミング
化、該所定値以上における除電過剰による白紙部カブリ
やトナー規制ブレード4へのトナー固着等の問題のない
良好な画像が得られる。図4の実施形態ではいわば図1
〜図3の実施形態の組み合わせで除電バイアスを切り替
える。本実施形態ではカウンターCTによる耐刷の読み
値C、電流計BAによるトナー規制ブレード4に流れる
電流の読み値I、湿度センサーHSによる周囲湿度の読
み値Hの組み合わせ状態に応じて2段階、計8通りでト
ナー帯電状態を検知し、除電バイアス電圧を設定するよ
うになっている。これを以下に表で示す。以下の表にお
いて、Cpは累積プリント枚数設定値、Hpは湿度設定
値、Ipは電流設定値である。VD1〜VD8は各トナー帯
電状態における設定除電バイアス電圧である。 C=0〜Cp未満〔枚目〕(高帯電) H<Hp〔%RH〕 H≧Hp〔%RH〕 (高帯電) (低帯電) I<Ip〔μA〕(高帯電) VD1〔V〕 VD3〔V〕 I≧Ip〔μA〕(低帯電) VD2〔V〕 VD4〔V〕 C=Cp〔枚目〕以降(低帯電) H<Hp〔%RH〕 H≧Hp〔%RH〕 (高帯電) (低帯電) I≧Ip〔μA〕(高帯電) VD5〔V〕 VD7〔V〕 I<Ip〔μA〕(低帯電) VD6〔V〕 VD8〔V〕 上記表中Cp、Ip、Hp、VD1〜VD8の組み合わせ
は、図4に示すコンピュータCPUに接続された変換テ
ーブルLUTに記録されている。
【0045】以上説明した現像装置は、トナー除電部材
19が下シール部材9とは別に設けられているが、トナ
ー除電部材を下シール部材9に代えてその位置に設けて
該除電部材に下シール部材を兼ねさせてもよい。次に、
図1から図4に示す各現像装置においてトナー除電部材
を下シール部材9に代えてその位置に設け、該除電部材
に下シール部材を兼ねさせた現像装置をプリンタに組み
込み、現像を行い、画像評価を行った実験例を比較実験
例とともに説明する。 <実験例1>図1に示す現像装置においてトナー除電部
材を下シール部材の位置に設け、該除電部材に下シール
部材を兼ねさせた現像装置を使用。
【0046】 除電バイアス電圧切り替え時期:プリント枚数2000枚目 除電バイアスVDa、VDb:初期〜1999枚目 VDa=−200〔V〕 2000枚目以降 VDb=−300〔V〕 但し現像バイアス電圧VB =−300〔V〕(一定) トナーT:負帯電性トナー 熱可塑性ポリエステル系樹脂100重量部 カーボンブラックMA#100、4重量部 疎水性シリカ 0.8重量部後処理 トナー除電部材:4弗化エチレン樹脂にカーボン粉末を分散させたテープ( 日東電工社製、No.903SC)からからなり、下シー ル部材を兼ねている。
【0047】現像スリーブ2:ポリアミド製 トナー規制部材4:ステンレススチール製 トナー供給回転部材7:アルミニウム製 感光体ドラムPC:負帯電性感光体ドラム <実験例2>図2に示す現像装置においてトナー除電部
材を下シール部材の位置に設け、該除電部材に下シール
部材を兼ねさせた現像装置を使用。
【0048】除電バイアスVDa、VDb:ブレード電流I
に応じて以下のように切り換え。 I<1μA VDa=−200〔V〕 I≧1μA VDb=−300〔V〕 但し、ブレードから電源に向かう方向を電流の正方向と
する。現像バイアス電圧VB =−300〔V〕(一定) 他の条件は実験例1と同一 <実験例3>図3に示す現像装置においてトナー除電部
材を下シール部材の位置に設け、該除電部材に下シール
部材を兼ねさせた現像装置を使用。
【0049】除電バイアスVDa、VDb:相対湿度Hに応
じて以下のように切り換え。 H<60%RH VDa=−200〔V〕 H≧60%RH VDb=−300〔V〕 但し現像バイアス電圧VB =−300〔V〕(一定) 他の条件は実験例1と同一 <実験例4>図4に示す現像装置においてトナー除電部
材を下シール部材の位置に設け、該除電部材に下シール
部材を兼ねさせた現像装置を使用。
【0050】 除電バイアスVD1〜VD8:カウンター、電流計、温度センサーと各々のデー タを以下のように計8マトリックスにして切り換 え。 カウンター値:初期〜1999枚目 H<60%RH H≧60%RH I<1μA VD1=−200〔V〕 VD3=−275〔V〕 I≧1μA VD2=−250〔V〕 VD4=−300〔V〕 カウンター値:2000枚目以降 H<60%RH H≧60%RH I<1μA VD5=−250〔V〕 VD7=−300〔V〕 I≧1μA VD6=−300〔V〕 VD8=−300〔V〕 但し現像バイアス電圧VB =−300〔V〕(一定) 他の条件は実験例1と同一 <比較例1>除電バイアス電圧の設定 VD =−20
0〔V〕(固定) 他の条件は実験例1と同一 <比較例2>除電バイアス電圧の設定 VD =−30
0〔V〕(固定) 他の条件は実験例1と同一 画像評価結果 白紙部カブリ 規制部材トナー固着 スリーブフィルミング 実験例1 ○ ○ ○ 実験例2 ○ ○ ○ 実験例3 ○ ○ ○ 実験例4 ○ ○ ○ 比較例1 × × ○ 比較例2 ○ ○ × 上記評価において、「○」印は、「白紙部カブリ」につ
いては非画像部のトナー現像が無い良好な状態、「規制
部材トナー固着」についてはトナー規制ブレード4にト
ナーが固着しない良好な状態、「スリーブフィルミン
グ」については現像スリーブ2上にトナーフィルミング
が発生しない良好な状態をそれぞれ示しており、「×」
印は、それぞれ不良の状態を示している。
【0051】以上の結果から、本発明に係る一成分現像
装置では、トナー除電部材に印加する除電バイアス電圧
を、周囲環境や耐刷に応じて変動するトナーの帯電状態
に応じて変化させることで、カブリ、トナー固着、フィ
ルミングといった問題を解決できることが分かる。以上
説明した各実施形態及び各実験例は負帯電性トナーを用
いて反転現像を行う場合であるが、負帯電性トナーに代
えて正帯電性トナーを用い、正規現像するときには、除
電バイアス電圧は、該トナーが或る帯電状態にあるとき
の除電バイアス電圧をVDx、それより低帯電状態にあ
るときの除電バイアス電圧をVDyとすると、正方向の
電圧を大、負方向の電圧を小として、VDx<VDyの
関係に設定することになる。
【0052】
【発明の効果】本発明によると、表面が移動する現像剤
担持体に供給されるトナーを該表面に当接するトナー規
制部材と該表面との間に通過させることで該表面にトナ
ー薄層として保持して現像領域へ搬送し、現像に供し、
現像後消費されずに残った余剰トナーを前記現像剤担持
体からトナー供給側に戻す一成分現像装置であって、周
囲環境、耐刷等によりトナーの帯電状態が変動しても、
該トナーの帯電状態に応じて、前記トナー供給側へ戻さ
れるトナーから適切に除電でき、それにより画像カブ
リ、現像剤担持体上のトナーのフィルミング、トナー規
制部材上のトナー固着等の問題発生を抑制して良好な画
像を形成できる一成分現像装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態である一成分現像装置の概
略断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態である一成分現像装置の
概略断面図である。
【図3】本発明のさらに他の実施形態である一成分現像
装置の概略断面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態である一成分現像
装置の概略断面図である。
【図5】除電バイアスと除電電流の相関を示すグラフで
ある。
【図6】除電電流とトナー規制ブレード通過後のトナー
帯電量の関係を示すグラフである。
【図7】従来例の一成分現像装置の概略断面図である。
【符号の説明】
1 駆動ローラ 2 現像スリーブ 3 押圧ガイド 4 トナー規制ブレード 5 バッファ室 6 トナー供給室 7 トナー供給回転部材 8 トナー攪拌・供給回転部材 9 下シール部材 T トナー PC 感光体ドラム 19 トナー除電部材 VD 除電バイアス電圧 21 現像バイアス電源 VB 現像バイアス電圧 191、201 電圧変換器 190、192、193、202〜205 除電バイア
ス電源 194、200 除電バイアス電圧印加部 CPU コンピュータ CT カウンター BA 電流計 HS 湿度センサー LUT 変換テーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が移動する現像剤担持体に供給され
    るトナーを該表面に当接するトナー規制部材と該表面と
    の間に通過させることで該表面にトナー薄層として保持
    して現像領域へ搬送し、現像に供し、現像後消費されず
    に残った余剰トナーを前記現像剤担持体からトナー供給
    側へ戻す一成分現像装置であり、前記現像剤担持体に現
    像バイアス電圧を印加する手段と、前記現像剤担持体が
    静電潜像担持体に臨む現像領域より現像剤担持体表面移
    動方向において下流側域で該現像剤担持体表面に当接す
    るトナー除電部材と、トナーの帯電状態を検知するため
    の検知手段と、前記検知手段による検知結果に応じて前
    記トナー除電部材に除電バイアス電圧を印加する手段と
    を備えていることを特徴とする一成分現像装置。
  2. 【請求項2】 前記トナーの帯電状態を検知するための
    検知手段は、プリント数をカウントするカウンターを含
    み、該カウンターによるプリント数カウント値に基づい
    てトナーの帯電状態を検知するものである請求項1記載
    の一成分現像装置。
  3. 【請求項3】 前記トナーの帯電状態を検知するための
    検知手段は、前記トナー規制部材に流れる電流をモニタ
    ーする電流計を含み、該電流計でモニターされる電流値
    に基づいてトナーの帯電状態を検知するものである請求
    項1記載の一成分現像装置。
  4. 【請求項4】 前記トナーの帯電状態を検知するための
    検知手段は、湿度を計測するセンサーを含み、該センサ
    ーの湿度計測値に基づいてトナーの帯電状態を検知する
    ものである請求項1記載の一成分現像装置。
  5. 【請求項5】 前記トナーの帯電状態を検知するための
    検知手段は、プリント数をカウントするカウンター、前
    記トナー規制部材に流れる電流をモニターする電流計及
    び湿度を計測するセンサー、並びにプリント数、トナー
    規制部材に流れる電流値及び湿度の予め定めた組み合わ
    せであってその組み合わせ状態におけるトナー帯電状態
    を意味するものが記録された変換テーブルを含み、前記
    カウンターによるプリント数カウント値、前記電流計に
    よるモニター電流値及び前記湿度センサーによる湿度計
    測値の組み合わせ状態と該変換テーブルに基づいてトナ
    ー帯電状態を検知するものであり、前記トナー除電部材
    に除電バイアス電圧を印加する手段は、前記トナー帯電
    状態検知手段により検知されるトナー帯電状態と、前記
    変換テーブルに、前記予め定めた組み合わせとともに記
    録されている該組み合わせ状態に応じた除電バイアス電
    圧とに基づいて前記トナー除電部材へ除電バイアス電圧
    を印加するものである請求項1記載の一成分現像装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0915388A2 (en) * 1997-11-05 1999-05-12 Casio Computer Co., Ltd. Developing device, image forming unit and color image forming apparatus, both having the developing device
JP2008145897A (ja) * 2006-12-13 2008-06-26 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像装置及び画像形成装置
JP2010039440A (ja) * 2008-08-08 2010-02-18 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置

Cited By (4)

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