JPH08146729A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08146729A
JPH08146729A JP6284823A JP28482394A JPH08146729A JP H08146729 A JPH08146729 A JP H08146729A JP 6284823 A JP6284823 A JP 6284823A JP 28482394 A JP28482394 A JP 28482394A JP H08146729 A JPH08146729 A JP H08146729A
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JP
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image
potential
developer
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image forming
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JP6284823A
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English (en)
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Takehiko Okamura
岳彦 岡村
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写部材の汚れを防止し、また被転写部材の
裏面の汚れを防止する。 【構成】 感光体1の電位不定領域、非画像領域、画像
領域に対応するタイミングにおいて、現像ローラ10に
与える電位をそれぞれVb3、Vb2、Vb1としたとき、 |V0| > |Vb2| ≧ |Vb1| かつ、 |Vi| > |Vb3| ≧ 0 (但し、感光体1の非画像領域の表面電位をV0、画像
部電位をViとする。)なる関係を満たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンターやファクシ
ミリや複写機等の電子写真方式による画像形成装置に関
し、さらに詳しくは、接触転写部材を用いる画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置における転写部材の
清掃方法には種々のものが提案されている。
【0003】例えば、特開平3−69978号公報に開
示されるような、転写部材1回転の時間より長く所定の
極性のバイアスを印加した後、極性を反転してさらに転
写部材1回転の時間より長くバイアスを印加する方法
や、特開平4−120577号公報に開示されるよう
な、クリーニング時に現像剤担持体には画像形成時とは
逆極性のバイアスを、転写部材には画像転写時とは逆極
性のバイアスを、一定の時間印加する方法等である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような画
像形成装置において、前者の方法では転写ローラの汚れ
具合に関わらず一定の時間がかかるためファーストプリ
ントに長い時間がかかり、また像担持体も画像形成以外
の遊びの回転が増えるため耐久性も低下させているとい
う問題点を有していた。また後者においては、現像剤担
持体に電位を与える電源装置として正極性および負極性
という2種類を必要とし、コストがかかり装置も大がか
りになるという問題点を有していた。さらに像担持体の
電位不定領域に正規のものとは逆の極性に帯電した現像
剤が付着し、それが転写部材さらには被転写材の裏面に
付着してしまうという問題点を有していた。
【0005】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、転写部材の汚れを防止し、長寿命化を図
り、また被転写部材の裏面の汚れを防止することを目的
とし、また前記の効果を短時間に低コストで得られる画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、像担持体表面を帯電させる帯電部材と、像担持体に
電界を作用させて現像剤による可視像を形成する現像剤
担持体と、像担持体に被転写材を介して接触させつつ電
界を作用させて可視像を被転写材に転写する転写部材を
有する画像形成装置において、像担持体の電位不定領
域、非画像領域、画像領域に対応するタイミングにおい
て、現像剤担持体に与える電位をそれぞれVb3、Vb2
b1としたとき、 |V0| > |Vb2| ≧ |Vb1| かつ、 |Vi| > |Vb3| ≧ 0 (但し、像担持体の非画像領域の表面電位をV0、画像
部電位をViとする。)なる関係を満たすことを特徴と
する。
【0007】また、本発明の画像形成装置は、起動から
画像形成までの間に、像担持体の電位不定領域と接した
転写部材表面に正および負の電界を順次作用させること
を特徴とする。
【0008】さらに、本発明の画像形成装置は、電位不
定領域の長さよりも転写部材の周長が長いことを特徴と
する。
【0009】さらにまた、本発明の画像形成装置は、異
常発生による装置の停止後の起動から画像形成までの間
に、像担持体の既現像領域と接した転写部材表面に正お
よび負の電界を順次作用させることを特徴とする。
【0010】さらにまた、本発明の画像形成装置は、既
現像領域の長さよりも転写部材の周長が長いことを特徴
とする。
【0011】
【作用】本発明の上記の構成によれば、電界を制御する
ことにより、現像剤担持体から像担持体を経由し転写部
材さらには被転写材の裏面へと現像剤が移動する現象を
防止することができる。ここで負帯電の現像剤を用いた
反転現像の例を用いて現像剤が被転写材の裏面へ至るま
での動きについて説明する。
【0012】(1)正帯電現像剤が被転写材の裏面へ至
るまでの動き 図7は正帯電現像剤の動きの説明図であり、以下の段階
を経て被転写材の裏面に至る。
【0013】現像剤担持体から像担持体への移動 図7(a)に示すように、逆コントラスト電界(正規の
負帯電現像剤を像担持体へ付着させる向きの電界をコン
トラスト電界といい、その逆の作用の電界)を大きくと
った場合に、所望とは逆の極性である正極性に帯電した
現像剤が像担時体に付着する。逆コントラスト電界が大
きくなるのは、像担持体の膜厚が厚く高温多湿環境下な
どで|V0|が大きくなった場合や、現像剤担持体に画
像形成時とは逆の極性の電位を与えた場合などである。
【0014】像担持体から転写部材への移動 図7(b)に示すように、被転写材がないときに転写部
材から像担持体へ負の電界を作用させるとその電気力に
よって正帯電の現像剤は転写部材に移動する。しかし逆
の電界を形成すると転写部材から像担持体へ正帯電の現
像剤を転移させることができる。
【0015】転写部材から被転写材裏面への移動 図7(c)に示すように、画像転写の際には転写部材上
に存在する正帯電の現像剤は転写電界によって被転写材
の裏面に付着する。同時に被転写材の表面では負帯電現
像剤による画像が転写される。
【0016】(2)負帯電現像剤が被転写材の裏面へ至
るまでの動き 図8は負帯電現像剤の動きの説明図であり、以下の段階
を経て被転写材の裏面に至る。
【0017】現像剤担持体から像担持体への移動 図8(a)に示すように、逆コントラスト電界が極めて
小さい状態もしくは、画像部のようにコントラスト電界
を作用させた場合、正極性に帯電した現像剤が像担時体
に付着する。正規の極性である負極性に帯電した現像剤
は、正帯電現像剤に比べて数が多いので、このような場
合は多量の現像剤が像担持体に付着する。
【0018】像担持体から転写部材への移動 図8(b)に示すように、被転写材がないときに転写部
材から像担持体へ正の電界を作用させるとその電気力に
よって正帯電の現像剤は転写部材に移動する。しかし逆
の電界を形成すると転写部材から像担持体へ正帯電の現
像剤を転移させることができる。
【0019】転写部材から被転写材裏面への移動 図7(c)に示すように、画像転写の際には転写部材上
に存在する負帯電の現像剤は転写電界によって転写部材
に引きつけられる方向に電気力を受けるが、付着量が多
い場合は電界に逆らって機械的に被転写材の裏面に付着
する。
【0020】上記のように現像剤の帯電極性とこれに作
用する電界により現像剤は移動し、被転写剤の裏面に至
る。
【0021】したがって、本発明の請求項1に記載した
ように現像剤担持体の電位を設定することにより、画像
領域以外の像担持体に付着する現像剤の量を低減するこ
とができる。また、本発明の請求項2に記載したように
転写部材と像担持体間の電界を形成することにより、転
写部材の汚れを防止することができる。さらにまた、本
発明の請求項3に記載したように転写部材の周長を設定
することにより、転写部材の清掃を短時間に行うことが
できる。さらにまた、本発明の請求項4に記載したよう
に転写部材と像担持体間の電界を形成することにより、
異常停止の後の転写部材の汚れを防止するできる。さら
にまた、本発明の請求項5に記載したように転写部材の
周長を設定することにより、異常停止の後の転写部材の
清掃を短時間に行うことができる。
【0022】このような作用によって、転写部材や被転
写材の汚れを防止する本発明の具体的な例を以下に説明
する。
【0023】
【実施例】以降、本発明の実施例を図面を用いて説明す
るが、具体的な説明のため、像担持体を感光体、帯電部
材を帯電ローラ、現像剤担持体を現像ローラ、転写部材
を転写ローラ、被転写材を記録紙として説明する。
【0024】図1は、本発明が適用可能な画像形成装置
である電子写真プリンタの断面概観図である。
【0025】感光体1は、ドラム状の導電性の支持部2
の上に有機または無機の光導電性を有する感光層3を塗
布したものであり図中の矢印の方向へ所定のプロセスス
ピードで回転する。帯電ローラ4は帯電電源5によって
所定の直流電圧が印加されており、感光体1を所定の極
性・電位に帯電処理する。その後に、レーザーやLED
等の光源6から出た光を結像光学系7を通して感光層3
に画像に応じて選択的に光照射することで電位コントラ
ストを得て感光体1上に静電潜像を形成する。一方、現
像装置8は、静電潜像を顕像化する現像剤9を搬送し現
像するものであり、現像ローラ10は、シャフト11の
外周に導電性の弾性層12を配設したもので、弾性層1
2の外周に摺接する供給ローラ13によって現像剤9の
供給を受け、金属や樹脂で構成される薄板バネ状の弾性
ブレード14で適量に規制し薄層形成した現像剤9を搬
送するものである。このような現像ローラ10の図中矢
印の方向への回転によって、感光体1と現像ローラ10
が圧接されている現像領域まで現像剤9が搬送される
と、感光体1の電位コントラスト及び現像電源15によ
り形成される現像電界に応じて、帯電した現像剤9が感
光体1に付着し、静電潜像が顕像化される。さらに現像
剤による可視像は、転写電源16によってバイアス印加
された転写ローラ17等の接触転写部材を用いて被転写
材である記録紙18上に転写され、図示しない定着器に
よって熱や圧力を用いて定着し記録紙18上に所望の画
像を形成するものである。一方感光体1上に残った現像
剤9はクリーニング装置19によって捕集される。
【0026】ここで、上記のような電子写真プリンタの
構成要素のうち、現像剤9と転写ローラ17について説
明を加える。
【0027】まず、現像剤9はスチレンアクリル共重合
体あるいはポリエステル等のバインダ中にカーボン等の
顔料あるいは着色染料さらにまたは含金属アゾ染料等の
極性制御剤を分散した体積平均粒径5〜20[μm]程
度の粒子であり、場合によっては疎水性シリカ等の外添
剤を0.1〜2%添加したものである。
【0028】一方、転写ローラ17は金属のシャフトに
導電性発泡体層を設けた弾性フォームローラもしくは必
要に応じてその外周に表面層を備えたものを用い線圧数
[gf/mm]で感光体1に安定に圧接させ感光体1と略同
周速で回転させる。その材質は、シリコンフォーム、ウ
レタンフォーム、ポリエチレンフォーム等で、トナーを
付着しにくいことはいうまでもなく、感光体1を汚染し
ないこと、粘着しにくいこと、摩耗しにくいこと、表面
が均一かつ柔軟で感光体1との接触が良好なこと等の特
性を持つ。抵抗値は、104[Ω]から1010[Ω]ま
でのローラを用いる。
【0029】次にこのような画像形成装置の起動から停
止までの間に、現像ローラ10および転写ローラ17が
接する感光体1の表面がいかなる電位になっているかに
ついて説明する。
【0030】まず図1に示した画像形成装置のレイアウ
ト例において、停止した感光体1上の転写ローラ17か
ら現像ローラ10までの領域Aを既現像領域と呼ぶこと
にする。この領域は、画像形成装置の正常終了による停
止の状態であれば、後述する非画像領域の電位設定によ
って現像位置を通過しており、現像剤9の付着は極めて
少ない状態になっている。一方、記録紙18の不通等に
よる異常停止の状態であれば、この既現像領域には正規
の極性に帯電した現像剤9によって現像が行われてい
る。
【0031】また、図1において、停止した感光体1上
の現像ローラ10から帯電ローラ4までの領域Bを電位
不定領域と呼ことにする。この領域は、画像形成装置の
正常終了による停止後の状態であれば、停止からの時間
によってV0から0[V]までのいずれかの電位をとり
得る。すなわち、非画像領域の電位設定によって帯電が
行われた電位V0から、暗減衰によって電位低下し、最
終的に0[V]までの可能性がある。一方、異常停止の
状態であれば、この電位不定領域には電位V0に対して
露光が行われ静電潜像が形成されており、先と同様に停
止からの時間によってV0から0[V]までのいずれか
の電位をとり得る。
【0032】さらに上記に続く非画像領域は、帯電ロー
ラ4によって帯電が行われる領域の中の画像領域以外の
部分であって、露光装置によって画像が描かれることは
なく感光体1の表面電位が所定の値に定まっている領域
である。この領域は、画像形成装置の正常終了による停
止後の状態であっても、異常停止の状態であっても、す
でに帯電が行われており所定の電位V0となっている。
尚、この非画像領域の電位V0は、画像領域の非画像部
の電位と異なっている場合も同様の扱いができる。
【0033】さらに、上記に続く画像の書き込みが行わ
れる画像領域は、非画像部の電位と画像部電位のコント
ラストによる静電潜像が描かれた領域である。
【0034】さらに画像の書き込みが終わると前述の非
画像領域となりそのまま画像形成装置は停止する。
【0035】次に、このような電位となる感光体1に対
して画像領域以外への現像剤9の付着を低減し、転写ロ
ーラ17の汚れ、さらには記録紙18の裏汚れを防止す
ることができる各部の電位設定とそのタイミングについ
て実施例によって説明する。
【0036】(実施例1)図2は、本発明の画像形成装
置における第一の実施例としての画像形成動作タイミン
グチャート図である。このタイミングを適用した画像形
成装置は、プロセス速度60[mm/sec]、感光体1の
外径が30[mm]、転写ローラ17の外径15[mm]、
電位不定領域の長さ24[mm]、既現像領域の長さ24
[mm]である。また帯電ローラには帯電電源5によって
−1150[V]を印加し感光体1の非画像領域のの表
面電位V0を−600[V]として、負帯電現像剤によ
る反転現像プロセスを用いた。
【0037】図2に示したように本実施例では、メイン
モータ起動直後に電位不定領域に接する現像ローラ10
には電位Vb3=0[V]を、非画像領域に対しては電位
b2=−450[V]、画像領域には電位Vb1=−30
0[V]を印加した。Vb3からVb2への切り替えタイミ
ングは電位不定領域の通過標準時間0.6[sec]に余
裕分の0.1[sec]を加えた0.7[sec]とした。
【0038】先に述べたように感光体1の電位不定領域
はV0から0まで幅をもった電位をとり得るが、これに
対して現像剤9の付着を最小限にする現像ローラ10の
電位を検討したところ画像部電位Viから0[V]が最
良の電位であることがわかった。すなわち、(感光体の
表面電位)>(現像ローラの電位)という電位関係にお
ける正規の極性に帯電した現像剤9の多量の付着を避
け、正規の極性に帯電した現像剤9の付着は感光体の表
面電位が約0[V]程度に減衰している場合でも(現像
ローラの電位)>Viという電位に設定することによっ
て微量の付着に留め、もしくは(感光体の表面電位)<
(現像ローラの電位)という電位関係の正規とは逆の極
性に帯電した現像剤9の微量の付着に留めるという方法
である。この方法によれば現像バイアスVb1とは逆極性
の電位を現像ローラ10に与えるための電源を用意する
必要がなく、装置の低コスト化や小型化が可能になる。
一方、非画像領域では現像ローラ10に電位Vb2を与
え、感光体1の表面電位との電位差を小さく設定し、正
規の極性とは逆の極性に帯電した現像剤9の付着を低減
した。この電位Vb2は、正規の極性に帯電した現像剤9
を現像することのないように、環境性および耐久性を考
慮した上でV0が最も0[V]に近い電位をとった場合
においても、|V0|>|Vb2|なる関係を保つように
設定した。
【0039】一方、転写ローラ17の電位設定では、電
位不定領域と接した部分が感光体1と接しているタイミ
ングでは順次負極性の電位と正極性の電位を与え、それ
以外のタイミングでは負極性の電位を与える設定とし
た。先に述べた現像ローラ10の電位設定の通り、非画
像領域には現像剤9の付着はほとんどないので、転写ロ
ーラ17を清浄に保つという意味では電位不定領域を考
慮すればよい。この電位不定領域には微量ではあるが正
極性および負極性に帯電した現像剤9のどちらも付着す
る可能性があるので、転写ローラ17と感光体1との間
に負の電界を形成することによって負帯電の現像剤9を
排除し、また正の電界を形成することによって正帯電の
現像剤9を排除する必要がある。具体的には図2に示し
たように、メインモーター起動から電位不定領域まで負
の電位、電位不定領域と直接接している間は負の電位、
先に電位不定領域と接した転写ローラ上の部分が巡って
くるまで負の電位、さらに少なくとも電位不定領域と接
した部分が再び感光体1と接している間は正の電位、続
く画像領域まで負の電位、画像領域では画像を記録紙1
8に転写するために正の電位、画像形成後の非画像領域
では負の電位を与えた。
【0040】このようなシーケンスで、画像形成装置を
動作させ画像形成を行ったところ、画像領域以外で現像
ローラ10から感光体1への現像剤9の付着を低減する
ことができ、さらに転写ローラ17を清浄に保つことが
できるようになったため、記録紙18の裏汚れが発生す
ることなく、長期に渡って良好な画像形成を行うことが
できた。また本実施例のシーケンスによれば、画像形成
前の転写ローラ17の清掃を極めて短時間に行うことが
でき、単発の画像形成に要する時間を短縮することがで
きた。
【0041】(実施例2)次に他の実施例として、実施
例1のシーケンスの一部を変更した例について説明す
る。
【0042】図3は本発明の画像形成装置における第二
の実施例としての画像形成動作タイミングチャート図で
ある。実施例1と異なる点は、画像形成前の転写ローラ
17に対して電位不定領域とは接しなかった部分が感光
体1と接しているタイミングにおいて正の電位を与えて
いる点であり、その他の装置構成もしくは電位設定は同
一である。
【0043】このようなシーケンスで、画像形成装置を
動作させ画像形成を行ったところ、実施例1と同様に、
画像領域以外で現像ローラ10から感光体1への現像剤
9の付着を低減することができ、さらに転写ローラ17
を清浄に保つことができるようになったため、記録紙1
8の裏汚れが発生することなく、長期に渡って良好な画
像形成を行うことができた。さらに、本実施例のシーケ
ンスによれば画像形成直前の感光体1の1回転におい
て、転写ローラ17によって感光体1に与えられる電流
を一定にした(極性を変えない)ため、帯電ローラ4に
よって帯電される前の感光体1の電位が均一となり、し
たがって非画像部電位の均一性が保たれ、いわゆる転写
メモリと呼ばれる中濃度画像において濃度ムラが発生す
る現象も防止することができた。
【0044】(実施例3)次に他の実施例として、正規
の極性とは逆の極性に帯電した現像剤9が多い現像装置
を用いる場合に、転写ローラ17の電位不定領域と接し
た部分に画像形成前に、負の電位および正の電位をそれ
ぞれ複数回与えることによって転写ローラ17を清浄に
保つ例について説明する。
【0045】図4は本発明の画像形成装置における第三
の実施例としての画像形成動作タイミングチャート図で
ある。本実施例では実施例1から現像剤9を変更したた
め現像ローラ10上に逆極性に帯電した現像剤9が増え
ている。それに対応してシーケンス上で実施例1と異な
る点は、画像形成前の転写ローラ17の清掃時間を延長
し、電位不定領域と接した部分には負の電位および正の
電位をそれぞれ2回与えている点であり、その他の装置
構成もしくは電位設定は同一である。
【0046】このようなシーケンスで、画像形成装置を
動作させ画像形成を行ったところ、画像の背景部への現
像剤9の付着が比較的多い現像装置8を用いても、画像
領域以外で現像ローラ10から感光体1への現像剤9の
付着を低減することができ、さらに転写ローラ17を清
浄に保つことができるようになったため、記録紙18の
裏汚れが発生することなく、長期に渡って良好な画像形
成を行うことができた。
【0047】尚、転写ローラ17が電位不定領域と接し
た部分に負の電界および正の電界を作用させるその回数
は、転写ローラ17の汚れ具合とファーストプリントに
要する時間のトレードオフで決めることができる。すな
わち、負極性に帯電した現像剤9による汚れが多ければ
負の電界を作用させる回数を増やし、正極性に帯電した
現像剤9による汚れが多ければ正の電界を作用させる回
数を増やす。またファーストプリントの時間を短縮する
ためにはトータルの転写ローラ17の周回数を減らせば
よく、負および正の電界を形成するのであればそれぞれ
1回ずつでも効果は大きい。
【0048】(実施例4)次にさらに他の実施例とし
て、正規の極性とは逆の極性に帯電した現像剤9が少な
い現像装置を用いる場合であって、非画像領域に対応す
るタイミングにおいて現像ローラ10に与える電位Vb2
と画像領域における電位Vb1を同一の電位とした実施例
について説明する。
【0049】図5は本発明の画像形成装置における第四
の実施例としての画像形成動作タイミングチャート図で
ある。実施例1と異なる点は、現像剤9を変更して逆極
性に帯電した現像剤9を減らしたことと、それに対応し
てVb2=Vb1=−350[V]とした点であり、その他
の装置構成もしくは電位設定は同一である。
【0050】このようなシーケンスで、画像形成装置を
動作させ画像形成を行ったところ、画像の背景部への現
像剤9の付着が少ない現像装置を用いた場合に現像ロー
ラ10に与える電位設定が2水準である簡単な回路構成
の電源でも、画像領域以外で現像ローラ10から感光体
1への現像剤9の付着を低減することができ、さらに転
写ローラ17を清浄に保つことができるようになったた
め、記録紙18の裏汚れが発生することなく、長期に渡
って良好な画像形成を行うことができた。
【0051】(比較例1)本比較例では、(電位不定領
域の長さ)>(転写ローラ17の周長)という構成に上
記の実施例1と同じ形態のシーケンスを適用した。具体
的には、電位不定領域の長さを37[mm]とし、さらに
外径が11[mm]の転写ローラ17を用いた。
【0052】このような画像形成装置で画像を形成した
ところ、記録紙18の裏面に約2.5[mm]幅の転写ロ
ーラ17の軸と平行な帯状の汚れが発生した。これは、
電位不定領域の現像剤9による転写ローラ17の汚れが
1周以上に渡たり、二重に汚れた部分の清掃が充分に行
われなかったためであった。本比較例のような場合には
画像形成前に転写ローラ17を数多く回転させて清掃し
なければならず、画像形成の前処理が冗長になってしま
う。
【0053】この比較例と実施例1から、画像形成前に
短時間に効果的に転写ローラ17の清掃を行うために
は、(電位不定領域の長さ)<(転写ローラの周長)と
することがより好ましい。
【0054】(実施例5)次に、実施例1と同一の画像
形成装置における異常停止後の復帰動作の実施例につい
て説明する。図6は、本発明の画像形成装置における第
五の実施例としての異常停止後の復帰動作タイミングチ
ャート図である。
【0055】記録紙18の不通等によって画像形成装置
が異常停止した場合には、先に述べたように既現像領域
に付着した現像剤9による転写ローラ17の汚れが問題
となる。本実施例ではこの既現像領域と接した転写ロー
ラ17の表面に負および正の電界を作用させて清掃する
シーケンスとなっている。すなわち、メインモーター起
動から既現像領域と接している間は転写ローラ17に負
の電位−900[V]を与え、その後転写ローラ17の
既現像領域と接した部分が感光体と接するタイミングに
おいて、順に正、正、負、負の電位を与えた。
【0056】このようなシーケンスにおいて、異常停止
後の復帰処理を行い、さらに次の画像形成を行ったとこ
ろ記録紙18の裏面に汚れが発生することなく、良好な
画像を形成することができた。
【0057】(比較例2)本比較例では、(既現像領域
の長さ)>(転写ローラ17の周長)という構成に上記
の実施例1と同じ形態のシーケンスを適用した。具体的
には、既現像領域の長さを36[mm]とし、さらに外径
が11[mm]の転写ローラ17を用いた。
【0058】このような画像形成装置において、ベタ黒
画像形成中に紙ジャムを起こさせ、その次に形成した画
像を観察したところ、記録紙18の裏面に約1.5[m
m]幅の転写ローラ17の軸と平行な帯状の汚れが発生
した。これは、紙ジャム後の動作において既現像領域の
現像剤9による転写ローラ17の汚れが1周以上に渡た
り、二重に汚れた部分の清掃が充分に行われなかったた
めであった。本比較例のような場合には次の画像形成ま
でに転写ローラ17を数多く回転させて清掃しなければ
ならず、その処理が冗長になってしまう。
【0059】この比較例と実施例1から、短時間に効果
的に転写ローラ17の清掃を行うためには、(既現像領
域の長さ)<(転写ローラの周長)とすることがより好
ましい。
【0060】以上、負帯電現像剤の反転現像の実施例の
説明をしたが、これらは本発明を限定するものではな
い。また、現像方法も接触式に限定されるものではな
い。さらにまた、現像バイアスにAC成分を重畳した場
合であってもDC成分に本発明は適用でき、この場合は
DC成分を請求項1に記載したように設定すればよい。
さらにまた転写プロセスは接触式であればローラに限ら
ずベルト他の転写方法にも本発明は適用可能である。
【0061】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、感光
体の表面電位に対応して現像ローラに与える電位を請求
項に記載したように制御することにより、像担持体に不
必要に現像剤が付着することを防止することができ、廃
トナーを少なくすることによって、装置を小型化し耐久
性を向上することができる。
【0062】また、画像形成装置の通常動作において、
感光体の表面電位に対応して現像ローラおよび転写ロー
ラの電位とその極性を請求項に記載したようにすること
により、感光体の非画像領域への現像剤の付着や、転写
部材の現像剤による汚れを防止することができ、記録紙
の裏汚れのない良好な画像を短時間に形成することがで
き、さらに長期に渡って転写部材を清浄に保つことがで
きるため、耐久性や信頼性の極めて高い画像形成装置を
提供することができる。
【0063】さらにまた、画像形成装置が以上停止した
後の復帰動作において、感光体の表面電位および現像剤
の付着具合に対応して現像ローラおよび転写ローラの電
位とその極性を請求項に記載したようにすることによ
り、転写部材の現像剤による汚れを防止することがで
き、記録紙の裏汚れのない良好な画像を形成することが
でき、さらに長期に渡って転写部材を清浄に保つことが
できるため、耐久性や信頼性の極めて高い画像形成装置
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な画像形成装置である電子写
真プリンタの断面概観図。
【図2】本発明の画像形成装置における第一の実施例と
しての画像形成動作タイミングチャート図。
【図3】本発明の画像形成装置における第二の実施例と
しての画像形成動作タイミングチャート図。
【図4】本発明の画像形成装置における第三の実施例と
しての画像形成動作タイミングチャート図。
【図5】本発明の画像形成装置における第四の実施例と
しての画像形成動作タイミングチャート図。
【図6】本発明の画像形成装置における第五の実施例と
しての異常停止後の復帰動作タイミングチャート図。
【図7】正帯電現像剤の動きの説明図。
【図8】負帯電現像剤の動きの説明図。
【符号の説明】
1 感光体 8 現像装置 9 現像剤 10 現像ローラ 15 現像電源 16 転写電源 17 転写ローラ 18 記録紙

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体表面を帯電させる帯電部材と、
    前記像担持体に電界を作用させて現像剤による可視像を
    形成する現像剤担持体と、前記像担持体に被転写材を介
    して接触させつつ電界を作用させて前記可視像を前記被
    転写材に転写する転写部材を有する画像形成装置におい
    て、前記像担持体の電位不定領域、非画像領域、画像領
    域に対応するタイミングにおいて、前記現像剤担持体に
    与える電位をそれぞれVb3、Vb2、Vb1としたとき、 |V0| > |Vb2| ≧ |Vb1| かつ、 |Vi| > |Vb3| ≧ 0 (但し、前記像担持体の前記非画像領域の表面電位をV
    0、画像部電位をViとする。)なる関係を満たすことを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 起動から画像形成までの間に、前記像担
    持体の前記電位不定領域と接した前記転写部材表面に正
    および負の電界を順次作用させることを特徴とする請求
    項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記電位不定領域の長さよりも前記転写
    部材の周長が長いことを特徴とする請求項2記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 異常発生による装置の停止後の起動から
    画像形成までの間に、前記像担持体の既現像領域と接し
    た前記転写部材表面に正および負の電界を順次作用させ
    ることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記既現像領域の長さよりも前記転写部
    材の周長が長いことを特徴とする請求項4記載の画像形
    成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004170968A (ja) * 2002-11-08 2004-06-17 Canon Inc 画像形成装置
JP2009134225A (ja) * 2007-11-01 2009-06-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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