JP2949063B2 - ストロー構造 - Google Patents

ストロー構造

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JP2949063B2
JP2949063B2 JP32250995A JP32250995A JP2949063B2 JP 2949063 B2 JP2949063 B2 JP 2949063B2 JP 32250995 A JP32250995 A JP 32250995A JP 32250995 A JP32250995 A JP 32250995A JP 2949063 B2 JP2949063 B2 JP 2949063B2
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豊子 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、清涼飲料や牛乳等を
そのパック等の収納体内から吸引することにより飲用す
るに供する二重管タイプのストローの構造の技術分野に
属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、市民生活の著しい向上は生
活様式にもさまざまな変化をもたらし、近時衣,食,住
の形態は質的に転換する傾向にあり、そのうち食生活に
あっては主婦の職場進出による時間的制約や余暇の有効
利用等の点から食事の態様は家庭での摂食態様から家庭
外のレストラン等の摂食形式に移行する態様が相当に大
きくなるようになり、家庭外にあっても該種レストラン
ばかりでなく、簡単でスピーディーな摂食が可能なスナ
ックや所謂ファーストフード等での摂食形態が定着しつ
つあり、このうち、パン等の摂食に際し、ブリックパッ
ク等の収納体に収納されたジュース,牛乳,ドリンク剤
等を飲用するインスタント的な摂食態様が多く見られる
ようになってきている。
【0003】そして、パック飲料等のインスタント的飲
用形式はスケジュール的に過密で公私共に多忙な現代人
にあって老若男女を問わず、有効、且つ、簡便な摂食形
式として近時充分に定着して食事における市民権を確実
に持つようになってきている。
【0004】而して、該種パック飲料の飲用摂食態様は
図11〜図14に示す様に、所定の紙製等の収納体とし
てのパック1内にジュース,牛乳等の飲料2を所定量収
納し、当該図11に示す様に、該パック1の側面3に吸
引用ストロー4をその対角線の長さを有効裡に所定長さ
として利用してフィルムシート5により一体的に添着さ
せて流通市場にて1ユニット商品として取り扱われ流通
している。
【0005】尚、パック1の頂面の片隅寄りに形成した
吸引用孔6に対してはポリエチレン製のフィルム等の薄
膜7がシール状態に裏面から添着されて通常は該パック
1内への外気等の浸入を阻止し、雑菌侵入等に対して衛
生状態が充分に保たれるようにされている。
【0006】そして、飲料2の飲用に際しては、フィル
ムシート5ごとストロー4をパック1の側面3から剥が
し、該パック1の吸引用孔6に添着した薄膜7を該スト
ロー4のエッジ状に斜切した先端部8により突き刺して
破り、該先端部8を該パック1の内部に臨ませて図13
に示す様に、基端部9から吸引作用により飲用している
のが一般的な使用態様である。
【0007】而して、かかるストロー4はポリプロピレ
ン製等であり、可撓性を有し一種の使い捨てタイプで安
価に量産的に安定して供給されている。
【0008】ところで、当該図11に示す様に、該スト
ロー4にあってはパック1と共にユニット商品化されて
いるために、該パック1の側面3にストロー4が添設さ
れる形態からその対角線の長さ分の長さサイズを有する
ものの、図13に示す様な態様での飲用に際してはパッ
ク1内の最後の残飲料をも確実に吸引可能にするべく、
充分な長さにし、且つ、吸引用孔6から内部にストロー
4が脱落しないような充分な長さにする必要があるため
に、一種の二重管タイプにして外管と内管が相対スライ
ド裡に伸縮自在であるようにし、パック1の有限なサイ
ズの側面3の対角線長さ部分に対しては縮少状態で添着
出来ると共に、確実に吸引が可能であるようにすること
が求められている。
【0009】これに対処するに、図14に示す様に、ポ
リプロピレン製等のストロー4は外管4´ に対し相対
スライド自在な内管4´´を嵌装して二重管タイプに
し、該内管4´´の先端8をエッジ状に斜切して薄膜7
を突き刺し可能な開口部に形成しているものが案出され
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
態様では使用に際し、パック1内へ吸引用孔6からスト
ロー4を臨ませた際に、該ストロー4の先端部8の開口
部が当該図11に示す様に、パック1の内底部に当接し
て不測にして軸方向に押し込み押圧力が生じた場合に
は、外管4´ に対し内管4´´がスライド的に押圧力
を受けストロー4が必要長さに対し短尺状態になり、結
果的に該パック1内に落下して以後の吸引が不可能にな
る虞があるところから、図15に示す様に、ストロー4
1の外管4´の基端部の吸引部の内側にストッパとして
の絞り部10を形成させて内管4´´の外管4´ に対
するオーバーなスライドバックを防止し、又、外管4´
の前部寄りに拡大部としての先細漏斗状部11を形成
すると共に内管4´´の基端部にも対応的に末広がりの
ホッパ状のシール部12を形成して飲料2の吸引に際し
てストロー41の充分な長尺化状態を保持するべく外管
4´ に対し内管4´´を引き出した状態では該漏斗状
部11とホッパ状のシール部12が面的に密着してシー
ル状態を形成し、パック1内の負圧形成による吸引を確
実に行うと共に内管4´´の外管4´ に対する絞り部
10より後方への戻りを防止するようにしていた。
【0011】しかしながら、かかる二重管タイプのスト
ロー41にあっては不測にして内管4´´が外管4´
に対し戻り過ぎによる短尺化がなされるプロセスにて全
体の長さが不必要に小サイズになる虞があるために、図
16に示す様に、該外管4´の漏斗状部11の直後部に
リング状係止部13を凹状に形成して外管4´ に対す
る内管4´´の相対引き出しの際には、該内管4´´の
基端部のホッパ状のシール部12が該リング状係止部1
3を乗り越えて前出し、樹脂弾性を介しスプリングバッ
クしてリング状係止部13に係止することにより、該リ
ング状係止部13が内管4´´に対し戻りストッパとし
て働き、又、該内管4´´の外管4´に対するスライド
バックによる短尺化を絞り部としてのストッパ10と共
に二重に防止することが出来るようにされている。
【0012】かかる在来態様のストローについては、例
えば、特開昭58−46874号公報,実開昭58−4
5482号公報,実開昭59−177372号公報等の
考案、更には出願人の先願発明の特公昭60−1072
1号公報発明に開示されてはいる。
【0013】而して、図11,図12に示す様に、スト
ロー4の先端8のエッジ状の斜切開口部によりパック1
の吸引用孔6の薄膜7を突き刺して破り、該ストロー4
の先部を内部に臨しめる際に、該薄膜7の裂孔がストロ
ー4の周囲に均一に密接にリング状に会合当接してシー
ル状態にされるために、吸引に際してのパック1の内外
の圧力バランスがとれず、即ち、外気が置換的に該パッ
ク1の内部に侵入出来ないために、パック1が内部の負
圧により外形に凹みを生じて変形したり、吸引に際して
不快な異音を生じたりする不具合があることに対処する
べく、図17に示す様に、一重管タイプのストロー42
の中途部分に長手方向に沿い外側から内側に向け凹状の
通気溝14を形成し、図18に示す様に、吸引に際しパ
ック1の吸引用孔6をシールしている薄膜7に該通気溝
14が臨まされて空隙15が形成され、該空隙15を介
し該パック1への外気の侵入を許容することが出来るよ
うにした態様が案出され、実用に供されている。
【0014】ところで、かかる態様では当該図17に示
す様に、一重管タイプのものであるためにストローに所
望の伸縮が出来ない欠点がある。
【0015】尚、該種在来形式のストローの問題点につ
いてはパック1の側面3にストロー4がフィルムシート
5を介して一体的に添着されてユニット化されている態
様ばかりでなく、パック1とは別体に用意されて適宜に
飲料2の吸引に供される独立態様のストローについても
同様であった。
【0016】そこで、出願人は特開平7−222665
号公報発明に開示してある如く、図19に示す様に、二
重管ストロー43の外管4´ に対し長手方向に沿い内
向きの通気溝14´ を形成し、その先端の急傾斜部1
4´´をリング状係止部13に近接させ、後端側は緩傾
斜部14´´´ にしたものを開発して上述問題点を解
消することを図った。
【0017】しかしながら、該種通気溝14´ を有す
る二重管タイプのストロー43にあっては通気溝14´
の先端がリング状係止部13に接近されているため
に、内管4´´と外管4´ を使用に際し伸長させるプ
ロセスにおいて、リング状係止部13と通気溝14´
の先端の急傾斜部14´´とが接近していることにより
該部の剛性が大きく内管4´´の基端のシール部12が
通過し難く、したがって、スムーズに所定長に伸縮が出
来難いという難点を生じている。
【0018】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく態様の飲用に供する二重管タイプのストローにお
ける外管と内管とが相対スライド自在にされていながら
も、飲料吸引に際しての伸長プロセスにおける内管の外
管に対するスムーズな伸長スライドのし難さや収納体内
への外気侵入の兼合い等の問題点を解決すべき技術的課
題とし、これまで開発されているストローのメリットを
充分に有し、パック側面等への添設によるユニット化も
自在であり、長尺化も充分に可能であって、しかも、吸
引に際し確実にストローとしての機能がフルに発揮出
来、そのうえ、構造が合理化出来、低コスト化も出来る
ようにして食品産業における摂食技術利用分野に益する
優れた二重管タイプのストロー構造を提供せんとするも
のである。
【0019】
【課題を解決するための手段・作用】上述目的に沿い先
述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成
は、前述課題を解決するために、可撓性の内管に対する
ストッパを可撓性の外管の基端部に有し該内管が該外管
に対し相対スライド自在に嵌装されており、該外管の一
般部に内側に向けて長手方向に沿う通気溝が凹設される
と共に該通気溝の先部には内管の基端に形成されたシー
ル部に対する係止部が形成されているストロー構造であ
って、上記通気溝が該係止部から軸方向平行部を介して
離隔した部位に急激な段差部を有し、上記ストッパ側に
緩傾斜部を有していることを基幹とし、上記通気溝の段
差部と緩傾斜部との間に管軸に沿う連続した谷部が形成
されているようにし、又、上記通気溝が外管の周方向で
複数条形成されているようにもし、更に又、上記シール
部がホッパ状に形成されているようにし、加えて、上記
シール部がリング状に形成されているようにした技術的
手段を講じたものである。
【0020】
【作用】而して、ブリック状のパック等の収納体の側面
等にフィルムシートを介して添着される等されたポリエ
チレン製等の可撓性を有する二重管タイプのストローに
より、収納されている清涼飲料や牛乳,ドリング剤等の
飲料を吸引作用を介して飲用するに、該ストローを収納
体より添着フィルムごと取り外し、その外管と内管を相
対スライドさせて所定の必要な長さに伸長させ、その
際、内管の基端部に形成されたシール部が外管の長手方
向に沿い周方向に形成された少くとも1つの通気溝の後
半の軸方向に沿う平行部を介して緩傾斜部にガイドされ
て樹脂弾性を介しスムーズに前進し、該通気溝の先端部
に軸方向に平行部を介して間隔を有して形成された急激
な段差部でスプリングバックして該内管の基端部のシー
ル部が外管の係止部を乗り越えて通過し、その前部に形
成された先細の漏斗状部に面的に密着してシール状態を
現出し、設定長さにスムーズに伸長され、そこで、内管
の先端のエッジ状開口で収納体の吸引用孔の薄膜を突き
破り、内管を該収納体の内部に挿入し、その際、外管の
長手方向に沿って形成された凹状の通気溝が該薄膜に臨
まされ、空隙を形成して収納体の内部が外気に連通状態
にされ、そこで、外管の基端に吸引作用を及ぼして清涼
飲料や牛乳等の飲料を飲用し、その間、収納体内は圧力
変化が生ぜず、そのため、外形が変形したり、又、異音
発生等することもなく、又、不測にしてストローに長手
方向の戻り外力が印加されても、内管の基端部のホッパ
部が外管の先細漏斗状部の基端に軸方向に平行部を介し
て間隔を有して形成されている係止部に係止され、又、
通気溝の先端に該平行部を介しての間隔を有しての急激
な段差部に係止してストッパとして機能し、外管に対す
る内管の戻りが防がれて不必要な短尺化が阻止され、収
納体内の最後の残液まで吸引する作用が充分になされ、
全量の飲料が確実に飲用に供されるようにし、外管の通
気溝は吸引時の吸収体の内外の圧力バランスを保証する
と共にストローの所定長さを有効に保持し、吸飲時には
スムーズに設定長に伸長されるようにしたものである。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、この出願の発明の実施しよ
うとする形態を実施例の態様として図11〜図19を援
用し図1〜図10に基づいて説明すれば以下の通りであ
る。
【0022】尚、図11以下と同一態様部分は同一符号
を用いて説明するものとする。
【0023】図1〜図4に示す実施例において、43´
はこの出願の発明の要旨の中心を成すストローであ
り、二重管タイプのものであって、図9〜図11の先述
一般態様に示す様に、清涼飲料や牛乳等の飲料2を所定
量密封状態に収納した収納体としてのブリック状のパッ
ク1の側面3に所定のフィルムシート5を介してその対
角線に沿って短尺状態で添着されて該パック1と1ユニ
ットとして商品化されている態様であり、該ストロー4
3´ はポリプロピレン製の柔軟性を有する外管4´ と
内管4´´から成り、該内管4´´は外管4´ に対し
相対スライド自在にされ、外管4´ の先部は所定長さ
断面円形のストレート部15とされており、基端部9の
内側はストッパ10として絞り成形されており、又、内
管4´´の一般部も断面円形のストレート部16にされ
ており、該外管4´ と内管4´´の両ストレート部1
5,16はそれらの内径と外径がほぼ同一で気密裡にス
ムーズな相対スライドが許容されるようにされている。
【0024】そして、外管4´ のストレート部15の
後部には基端部9向きに末広がりの漏斗状部11が形成
され、該漏斗状部11の後端部にはリング状の係止部1
3が凹設状に形成され、該係止部13から可及的短い管
軸方向に平行な設定距離離隔した所定長さの長手方向に
沿う平行部13´´を介して内向きの断面U字型等の1
条の通気溝14´ の先端部の急激な段差部14´´が
係止部13とはl の距離を介して形成され、又、後側は
絞り部、即ち、基端部9に向けて緩い角度の傾斜部14
´´´ が形成され、両者間には一定の深さの管軸方向
に平行な谷部14´´´´が形成されている。
【0025】又、内管4´´´ の先端部8にはパック
1の吸引用孔6のシール用の薄膜7の突き刺し用兼吸引
用の開口が在来態様と同じくエッジ状に斜切されてい
る。
【0026】そして、該内管4´´の基端部には外管4
´ の上記漏斗状部11に面的に密接するホッパ状のシ
ール部12´ が一体的に形成されており、該シール部
12´ の基端部の径は外管4´ の漏斗状部11の中途
部に当接するサイズであって係止部13の内径よりはや
や大きいサイズに形成されて内管4´´が該外管4´に
対しスライドし易く、又、確実にシールされ易いように
されている。
【0027】そして、該外管4´ の通気溝14´ の内
面と対向する反対側のストレート部の内面との間隔は内
管4´´のシール部12´ が弾性的、且つ、滑らかに
スライド可能であるサイズにされている。
【0028】尚、図1に示す態様は内管4´´と外管4
´ との相対伸長時の姿勢であり、パック1に対し図1
1に示す様に、その側面2に所定のフィルムシート5を
介して一体的に添着される姿勢の縮小した短尺状態では
内管4´´のシール部12´は通気溝14´ の緩傾斜
部14´´´ と絞り部の吸引口の基端部9との間に位
置するように形成されている。
【0029】尚、ストロー43´ にあっては外管4´
も内管4´´´´もこれまでの技術によりポリプロピレ
ン製で容易に成形加工する出来、金型等によって内管4
´´にあっては在来態様同様に所定に成形加工されてい
る。
【0030】そして、外管4´ 、内管4´´共に上述
の如くポリプロピレン製であるために全体的に樹脂弾性
を有しており、使用時に該外管4´ と内管4´´との
長尺化プロセスでの内管4´´の外管4´ との相対ス
ライドにあっては内管4´´の基端部のシール部12´
の外管4´ の通気溝14´ の管軸方向に沿う平行部
14´´´´を介して長手方向後端部の緩い傾斜部14
´´´ を乗り越えることによるスライドが所定の僅か
の力を印加することにより容易に行われ、長尺化後は該
シール部12´ が外管4´ の漏斗状部11の直後部の
リング状の係止部13に一段的に又係止部13と通気溝
14´ の間の管軸平行部13´´を介しての急激な段
差部14´´に二段的に係合し、前方からの単なる戻り
力印加では内管4´´のシール部12´ は外管4´ の
通気溝14´´の先端部の該急激な段差部14´´を乗
り越えることは出来ず、該段差部14´´が係止部13
と共に一種のストッパとして作用し、漏斗状部11との
間の微小距離部分で内管4´´のシール部12´ の基
端部を拘束して後方へのオーバースライドバックを阻止
するように機能する。
【0031】尚、管軸平行部13´´と14´´´´が
あるために外管4´ と内管4´´の相対スライド時に
適当な樹脂弾性と樹脂剛性によりスムーズな相対スライ
ドと停止が可能となり成形もし易い。
【0032】上述構成において、図11に示す在来一般
態様同様に、パック1の側面3にストロー43をフィル
ムシート5を介してその対角線に沿って一体的に添着
し、ユニット商品化している状態ではストロー43´
の内管4´´は外管4´ 内にシール部12´ の後端が
絞りのストッパ10に係止してに戻り状態に縮小されて
短尺化された姿勢にされており、したがって、当該短尺
化された長さサイズはパック1の側面3の対角線の長さ
を最大限に有効利用するようにすることが出来る。
【0033】そして、かかる1ユニット商品化された状
態では該ストロー43´ は勿論、パック1の側面3に
フィルムシート5を介して緊密状態で添着されているた
めに、衛生状態は確実に保持され、又、該パック1自身
もその内部は頂部の一側よりに吸引用孔6が薄膜7でシ
ール裡に密封されているためにその衛生状態もまた確実
に保持されている。
【0034】そして、摂食者が該パック1内の清涼飲料
や牛乳等の飲料2を吸引して飲用するに際しては、パッ
ク1の側面3からフィルムシート5を剥してストロー4
3´を取り外し、在来態様同様に適宜に内管4´´を外
管4´ から相対スライドさせて長尺化させるが、その
際、該内管4´´の基端部のシール部12´ の後端部
は外管4´ の通気溝14´ の後部の緩い傾斜部14´
´´ をその緩傾斜をし樹脂弾性によりスムーズに乗り
越えてスライド前進し、又、急激な段差部14´´は距
離l を介してリング状係止部13に対して離隔している
ため剛性はそれ程大きくはなく、シール部12´ の後
端の乗り越えはその樹脂弾性を介して容易に行え設定長
に伸長される。
【0035】そして、該シール12´ が通気溝14´
の前端部の段差部14´´を乗り越えると、該段差部1
4´´と外管4´ の漏斗状部11との間がシール部1
2´に対する係止部としてストッパ機能を発揮し、該シ
ール部12´ の後端がスプリングバックし該係止部1
3に係止し、又、外管4´ のストレート部15と内管
4´´のストレート部16の面当接、及び、漏斗状部1
1とシール部12´との面当接を介し外管4´ と内管
4´´とはシール状態で長尺化され、又、その間不測に
して外管4´ と内管4´´とに長さ方向の短尺化(戻
り力)の力が印加されたとしても、該内管4´´のシー
ル部12´ のリング状の基端部が該外管4´ の通気溝
14´ の係止部13とその後部の段差部14´´に二
段的に係止してストッパ機能が確実に発揮され、内管4
´´が外管4´ 内にて後方に戻ることはなく、短尺化
は免れ、そこで、ストロー43´ を把持して内管4´
´の先端部8の開口をパック1の吸引用口6に臨ませて
薄膜7を突き破り、図12に示す様に、在来態様同様に
内部に臨ませて所定の吸引作用をすると、パック1内の
清涼飲料や牛乳等の飲料2は負圧吸引されて飲用に供さ
れる。
【0036】この間、ストロー43´ は外管4´ 、及
び、内管4´´が所定長に伸長状態に維持されているた
めに、パック1の内部の飲料2は充分に最後の残液まで
飲用に供され、この間、外管4´ の通気溝14´ はパ
ック1の吸引孔6の薄膜7に図18に示す態様同様に会
合しているために、形成される空隙15を介して外気は
置換的にパック1内に確実に侵入し、したがって、該パ
ック1の内外の圧力バランスは常に一定に保たれ、パッ
ク1内に負圧が生ぜず、そのため、該パック1の外形の
変形や異音発生等が生じない。
【0037】この間、吸引中に不測にして外管4´ 、
又は、内管4´´の長さ方向に押圧力(戻り力)が印加
されたとしても、該内管4´´の基端部のシール部12
´は外管4´ の係止部13、及び、通気溝14´ の先
端部の急激な段差部14´´に二段的に係止されてスト
ッパ作用で後方へは戻らず、したがって、短尺化が防止
され、初期セットされた姿勢の充分な長さを維持して吸
引作用は継続される。
【0038】この場合、通気溝14´ の先端部の急激
な段差部14´´が外管4´ の漏斗状部11の基端部
の係止部13に対し距離l を介して形成されているため
に、内管4´´の基端部のシール部12´ のスライド
バックは二段的に阻止されて長尺化姿勢は充分に維持さ
れ、ストローとしての機能は確実に果される。
【0039】そして、図5〜図8に示す実施例は通気溝
14´ ,14´ ,14´ を周方向に3つ所定間隔で
形成し、該各通気溝14´ の漏斗状部11に亘る部分
の周方向の強度,剛性を向上させたストロー43´´の
態様である。
【0040】又、図9,図10に示すストロー43´´
´ の実施例は内管4´´のシール部12´´がフラン
ジ状に形成され係止部13´ が外管4´ の漏斗状部1
1の直後の外周部に円弧状の一対の凹溝として形成され
た態様であるが、その奏する作用効果は上述実施例と変
わりはないものである。
【0041】尚、この出願の発明の実施態様は上述各実
施例に限るものでないことは勿論であり、例えば、外管
の漏斗状部の傾斜角度や通気溝の後部傾斜角度を自在に
変化させるようにしたりすることが出来る等種々の態様
が採用可能である。
【0042】そして、設計変更的には通気溝については
これを四条以上にする等適宜に選択自在であり、又、ス
トローの材質についてはポリプロピレン以外のものも適
宜に使用出来ることは勿論のことである。
【0043】そして、適用態様はパックに対するユニッ
ト商品化したストローばかりでなく、パックとは別体の
ストローについても適用出来ることも勿論のことであ
る。
【0044】そして、収納体はパック以外のびん等の容
器でも採用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、パック
等の収納体の側面にフィルムシートを介して密着状態に
添設される等の二重管タイプのストローにあって、外管
と内管が相対スライド自在にされ、したがって、短尺化
状態で収納体の側面にユニット商品的に一体添着出来、
実使用に際し、吸引するに、伸長させて長尺化出来る弾
力性を有することが出来るという基本的効果が奏され
る。
【0046】又、収納体内に吸引孔をシールしている薄
膜を突き破って内部の飲料を吸引するに、外管の一般部
に長手方向に沿って少くとも1条設けた通気溝が該フィ
ルムと会合して空隙を形成することにより外気の侵入を
許容し、パックの内外圧力をバランスさせ、したがっ
て、吸引時に該パックの変形や異音発生等が生じないよ
うに機能するという優れた効果が奏される。
【0047】又、該通気溝の先端部の急激な段差部が内
管の後端のシール部に対するストッパ機能を一段的に有
しているために、外管の先端部の漏斗状部の直後に形成
した係止部と二段的なストッパ機能を有していることに
なり、確実にオーバースライドバックを防止し、不測の
短縮化を阻止出来るという優れた効果が奏される。
【0048】更に、該急激な段差部と係止部とが所定の
管軸平行部の間隔を介して距離を介して二段的に形成さ
れているためにストローの使用時の長尺化プロセスにお
いて内管が外管に対して相対的にスライド前進するプロ
セスで外管の剛性が各段部で大きくならず、したがっ
て、内管の該部に対する乗り越えが容易に行え、そのた
め、所定長の長尺化が極めてスムーズになされるという
優れた効果が奏される。
【0049】加えて、通気溝の中途に後部の緩傾斜部に
対して管軸に平行な谷部が形成されていることにより外
管と内管の相対スライド時に管体の樹脂弾性と樹脂剛性
がバランスしてスムーズなスライドが出来、又、成形も
容易であるという優れた効果が奏される。
【0050】更に、形状的にもすっきりして外観的な意
匠性も良好となり、製品に対する信頼度も向上するとい
う効果もある。
【0051】而して、内管の基端にシール部を一体的に
形成したことにより、該内管の基端部の強度,剛性をア
ップさせ、可撓性の内管の保形性を高められるという効
果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の1実施例の全体概略縦断面図
である。
【図2】同、上面図である。
【図3】同、底面図である。
【図4】同、図1のIV−IV断面図である。
【図5】別の実施例の縦断面図である。
【図6】同、上面図である。
【図7】同、底面図である。
【図8】図5のIIX −IIX 断面図である。
【図9】他の実施例の縦断面図である。
【図10】同、平面図である。
【図11】一般態様のパックの斜視図である。
【図12】同、飲用時の斜視図である。
【図13】飲用時の部分切截斜視図である。
【図14】在来のストローの一態様の部分縦断面図であ
る。
【図15】同、他の態様の部分縦断面図である。
【図16】同、更に別の態様の半縦断面図である。
【図17】従来技術による単管式ストローの斜視図であ
る。
【図18】同、フィルムの突き破り部とストローの会合
部分断面図である。
【図19】同、別在来技術に基づくストローの縦断面図
である。
【符号の説明】
4´ 外管 4´´ 内管 11 漏斗状部 14´ 通気溝 1 収納体(パック) 12´ ,12´´ シール部 13,13´ 係止部 43,43´ ,43´´,43´´´ ストロー 14´´ 急激な段差部 10 ストッパ 14´´´ 緩傾斜部 14´´´´ 谷部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47G 21/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性の内管に対するストッパを可撓性の
    外管の基端部に有し該内管が該外管に対し相対スライド
    自在に嵌装されており、該外管の一般部に内側に向けて
    長手方向に沿う通気溝が凹設されると共に該通気溝の先
    部には内管の基端に形成されたシール部に対する係止部
    が形成されているストロー構造において、上記通気溝が
    該係止部から軸方向平行部を介して離隔した部位に急激
    な段差部を有し、上記ストッパ側に緩傾斜部を有し、而
    して、上記通気溝の段差部と緩傾斜部との間に連続した
    管軸方向に沿う谷部が形成されていることを特徴とする
    ストロー構造。
  2. 【請求項2】上記通気溝が外管の周方向で複数条形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のストロー構
    造。
  3. 【請求項3】上記シール部がホッパ状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のストロー構造。
  4. 【請求項4】上記シール部がリング状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のストロー構造。
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