JPH11285436A - 飲料用ストロー - Google Patents

飲料用ストロー

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JPH11285436A
JPH11285436A JP10536098A JP10536098A JPH11285436A JP H11285436 A JPH11285436 A JP H11285436A JP 10536098 A JP10536098 A JP 10536098A JP 10536098 A JP10536098 A JP 10536098A JP H11285436 A JPH11285436 A JP H11285436A
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JP
Japan
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ventilation
groove
tube
outer tube
straw
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JP10536098A
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English (en)
Inventor
Toyoko Kobayashi
豊子 小林
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TOYO CAP KK
Original Assignee
TOYO CAP KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外管の一般部に長手方向に沿い、通気用の凹溝
が形成されている二重管タイプのストローにおいて該通
気用の凹溝を内周部に達さない程度充分深くして、消音
効果をあげる。 【解決手段】ストロー44の外管4' の一般部の管体の
肉厚部内に外周面46から内周面46' に達さない程度
の深さの通気用の凹溝45を長手方向に一条、或いは、
複数刻設形成する。 【効果】外管の外周面から管体の肉厚部内に深く通気用
の凹溝が形成されていることにより、内管の外管に対す
る抵抗をスムーズにスライドが行え、又、不測にして外
管の周方向に外力が印加されても該外力がバランス良く
分散されて屈曲現象等が生じることなく、消音効果が促
進されストロー機能が満足される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、ジュース,牛乳,ド
リンク剤等の飲料をブリックパック等の容器から吸引方
式により飲用に供する際に消音効果の良好な二重管タイ
プの合成樹脂製等の飲料用ストローの技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、産業社会の隆盛に伴う市民
生活の向上はその生活様式にもさまざまな変化をもたら
すようになり、近時衣,食,住の形態は量より質への転
換が強る傾向にあり、食生活にあっても、婦人の職場進
出による時間的制約からの解放や余暇の有効利用等の点
から主として家庭に於ける食卓での摂食態様からレスト
ラン等での外食形式に移行する摂食態様の比重が大きく
なるようになってき、家庭外にあっても該種レストラン
ばかりでなく、シンプルでスピーディーなスナックやフ
ァーストフード等での簡易な摂食形式が定着しつつあ
り、このうち、パン等の軽食品の摂食に際し、ブリック
パック等の容器に収納されたジュース,牛乳,ドリンク
剤等を併飲的に飲用するインスタント的摂食形式の態様
が次第に一般化するようになってきている。
【0003】そして、かかるブリックパック収納の飲料
等のインスタント的飲用形式はスケージュール的に過密
で公私共に多忙な現代人にあって老若男女を問わず、簡
便な摂食態様形式として確実に市民権を持つようになっ
てきている。
【0004】該種パック飲料の飲用摂食態様は図10〜
図12に示す様に、所定の紙製の容器としてのブリック
タイプ等のパック1内にジュース,牛乳等の飲料2を所
定量収納し、当該図10に示す様に、該パック1の側面
3に飲料2の吸引用ストロー4をその対角線の長さ部分
をフルに利用してフィルムシート5により該側面3に一
体的に添着させ、ユニット商品とされて流通市場を介し
て広く取り扱われている。
【0005】尚、パック1の頂面の片隅寄りに形成した
吸引用孔6に対してはポリエチレン製のフィルム等の薄
膜7がシール裡に裏側等から密封方式に一体的に添着さ
れて通常は該パック1内への外気等の浸入を阻止し、保
健衛生上の見地からも良好な飲料2の収納状態が保持さ
れるようにされている。
【0006】そして、該飲料2の飲用に際しては、フィ
ルムシート5と共にストロー4をパック1の側面3から
剥がして取り外し、該パック1の上記吸引用孔6に添着
した薄膜7を該ストロー4の先端に形成してエッジ状に
斜切した図11に示す様な開口8により突き刺して破
り、該開口8を該パック1の内部に臨ませて当該図11
に示す様に、基端9から吸引作用により飲料2を飲用す
るようにしている態様が一般的に採用されている。
【0007】而して、かかるストロー4はポリプロピレ
ン等の樹脂製品等であり、前述した如く可撓性を有し一
種の使い捨てタイプで良質で安価に量産的に安定して流
通市場に供給されている。
【0008】ところで、当該図11に示す様に、該スト
ロー4にあってはパック1と共にユニット化されている
ために、該パック1の側面3に添設される形態からその
対角線部分の長さだけの長さサイズを飲料2の吸飲には
用いはされるものの、図12に示す様な態様での飲用に
際してはパック1内底部の最後の残飲料をも確実に吸引
可能にするべく、充分な長さにし、且つ、吸引用孔6か
ら内部にストロー4が脱落しないような長さにする必要
もあるために、一種の二重管タイプにして外管と内管が
相対スライドして伸縮自在であるようにし、パック1の
有限なサイズの側面2の対角線長さ部分に添着出来ると
共に、確実に飲料2の最後までの吸引が可能であるよう
にすることが本来的に求められている。
【0009】かかる在来態様のストローについては、例
えば、特開昭58−46874号公報,実開昭58−4
5482号公報,実開昭59−177372号公報等の
考案、更には出願人の先願発明の特公昭60−1072
1号公報発明に開示されてある。
【0010】而して、当該図11,図12に示す様に、
ストロー4の開口8のエッジ状の斜切開口によりパック
1の吸引用孔6の薄膜7を突き刺して破り、該ストロー
4の先部を該パック1内部に臨しめる際に、該薄膜7の
裂孔がストロー4の周囲に均一に密接にリング状に会合
して当接しシール状態にされるために、吸引に際しての
パック1の内外の圧力バランスがとれず、即ち、外気が
置換的に該パック1の内部に侵入出来ないために、パッ
ク1が内部負圧の上昇により外形に凹みを生じたり、吸
引に際して不快な異音を生じたりする不具合があること
に対処するべく、図13,図14,図15に示す様に、
二重管タイプのストロー43の外管4'の中途部分にそ
の肉厚に長手方向に沿い内側に向け凹状の1本以上の通
気溝14を形成し、図13に示す様に、吸引に際しパッ
ク1の吸引用孔6をシールしている薄膜7に該通気溝1
4が臨まされて空隙14''が形成され、該空隙14''を
介し、例えば、特公平10−14740号公報に示され
ている如く外気の該パック1へのスムーズな侵入を許容
することが出来るようにした態様が案出されて実用に供
されている。
【0011】当該態様は出願人の先願発明の特開平7−
222664号公報,特開平7−222665号公報発
明の如く、飲料2の吸引中に於けるパック1内外の圧力
バランスが自動的に図れる新規なストローである。
【0012】即ち、図14示す様に当該新規なストロー
43は、在来一般態様に示す様に、ジュース,牛乳等の
飲料2を所定量密封状態に収納した容器としてのブリッ
ク状のパック1の側面3にフィルムシート5を介して対
角線に沿って短尺状態で一体的に添着されて該パック1
と1ユニット化されているストローの態様であり、ポリ
プロピレン製の柔軟性を有する外管4' と内管4''から
成り、該内管4''は外管4' に対し相対スライド自在に
されており、外管4' の先部は所定長さ断面円形のスト
レート状の管体部15とされており、又、内管4''の一
般部も断面円形のストレート状の管体部16にされてお
り、両ストレート状の管体部15,16はそれらの内径
と外径がほぼ同一で気密裡に相対スライドが許容される
ようにされている。
【0013】そして、当該図14に示す飲料用ストロー
43の態様にあっては外管4' のストレート状の管体部
15の後部には基部向きに末広がりの漏斗形状部11が
形成され、該漏斗形状部11の後端部から可及的短い距
離で(或いは直ちに)所定長さの長手方向に沿う押型成
形による断面U字型等の1条、或いは、2条の通気用の
凹溝14' がその肉厚部に形成され、その先端部に急角
度の段差部17が形成されている。
【0014】そして、外管4' にあっては該通気用の凹
溝14' とは周方向で反対側の段差部17寄りに当該図
14に示す様にスポット状のノッチ19が凹設され該段
差部17と共に係止部を形成し、該段差部17の強度,
剛性を充分に保持するようにされているものもある。
【0015】又、内管4''' の先端部にはパック1の吸
引用孔6のシール用の薄膜7の突き刺し用の開口8が在
来態様と同じくエッジ状に斜切されている。
【0016】そして、該内管4''の基端部には外管4'
の上記漏斗形状部11に密接する基部側へ末広がり状の
ホッパー部12が一体的に形成されており、該ホッパー
部12は外管4' の漏斗形状部11の内面に面当接する
外面のサイズに形成されて内管4''が該外管4' に対し
係止部17,19がストッパとして働き、又、確実にシ
ールされ易いようにされている。
【0017】そして、該外管4' の通気用の凹溝14'
の内面と周方向で対向する側のストレート部の内面との
間隔は内管4''のホッパー部12の基端周部が弾性的に
スライド可能であるサイズにされている。
【0018】そして、外管4' 、内管4''共に上述の如
くポリプロピレン製であるために全体的に樹脂弾性を有
しており、該外管4' 、長尺化プロセスでの内管4''の
外管4' に対する相対スライドにあっては、該内管4''
の基端部のホッパー部12と外管4' の通気用の凹溝1
4' の長手方向前端部の段差部17を乗り越えによる前
進スライドが僅かの力を印加することにより容易に行わ
れ、逆に前方からの力印加では内管4''のホッパー部1
2は外管4' の通気用の凹溝14' の先端部の係止部と
しての段差部17を乗り越えることは出来ず、該段差部
17が一種のストッパとして作用し、漏斗形状部11と
の間の微小距離部分で内管4''のホッパー部12の基端
部を掛止して後方への戻りを阻止するように機能する。
【0019】上述構成のストロー43において、図10
に示す在来態様同様に、パック1の側面3にストロー4
3をフィルムシート5を介してその対角線に沿って一体
的に添着され、ユニット化されている状態では該ストロ
ー43の内管4''は外管4'内に戻り状態に縮小されて
短尺化された姿勢にされており、したがって、当該短尺
化された長さサイズはパック1の側面3の対角線の長さ
部分を最大限に有効利用するようにすることが出来るも
のである。
【0020】そして、かかるユニット化された状態では
該ストロー43は勿論、パック1の側面3にフィルムシ
ート5を介して緊密状態で添着されているために、飲料
2の衛生状態は確実に保持され、又、該パック1自身も
その内部は吸引用孔6が薄膜7でシール裡に密封されて
いるためにその衛生状態もまた重ねて保持されている。
【0021】そして、摂食者が該パック1内のジュー
ス,牛乳等の飲料2を吸引して飲用するに際しては、パ
ック1の側面3からフィルムシート5を剥してストロー
43を取り外し、在来態様同様に適宜に内管4''を外管
4' から相対スライドさせて長尺化させるが、その際、
該内管4''の基端部のホッパー部12の後端部は外管4
' の通気用の凹溝14' を介してスムーズに乗り越えて
スライド前進し、設定長に伸長される。
【0022】そして、該ホッパー部12が通気用の凹溝
14' の前端部の段差部17を乗り越えると、該段差部
17と外管4' の漏斗形状部11との間がホッパー部1
2の基部に対する掛止部としてストッパー機能を発揮
し、外管4' のストレート状の管体部15と内管4''の
ストレート状の管体部16の面当接、及び、漏斗形状部
11、及び、ホッパー部12との面当接を介し外管4'
と内管4''とはシール状態で長尺化され、又、その間不
測にして外管4' と内管4''とに長さ方向での短尺化の
戻り力が印加されたとしても、該内管4''のホッパー部
12の周縁部が該外管4' の通気用の凹溝14' の先端
部の段差部17に掛止されてストッパー機能が発揮され
(その際、ノッチ19の存在により該段差部17の強
度,剛性は充分に保持される。)、内管4''が該外管4
' 内にて後方に戻ることはなく、短尺化は免れ、そこ
で、ストロー43を把持して内管4''の開口8をパック
1の吸引用孔6に臨ませて薄膜7を突き破り、図12に
示す様に、在来態様同様に内部に臨ませて所定の吸引作
用をすると、パック1内のジュース,牛乳等の飲料2は
負圧吸引されて飲用に供される。
【0028】この間、ストロー43は外管4' 、及び、
内管4''が所定長に伸長状態に維持されているために、
パック1の内部の飲料2は充分に最後の残留分まで飲用
に供され、この間、外管4' の通気用の1条、又は、2
条以上の凹溝14' はパック1の吸引用孔6の薄膜7に
図13に示す態様同様に会合しているために、該薄膜7
との間に形成される図15に示す様に空隙19を介して
外気は置換的に該パック1内に確実にスムーズに侵入
し、したがって、該パック1の内外の圧力バランスは常
に一定に保たれ、パック1内に負圧が生ぜず、そのた
め、該パック1の飲用中の外形の変形や異音発生等が基
本的には生じない。
【0029】しかしながら、在来態様にあっては当該通
気用の凹溝14' は小サイズ断面であるために外気の通
換時的に笛のような異音が生ずる欠点があり、又、薄膜
7の切片残部の振動により通気音が発生し易い難点もあ
った。
【0031】この場合、通気用の凹溝14' の先端部の
係止部としての段差部17が外管4' の漏斗形状部11
の基端部と極めて接近しているために、内管4''の基端
部のホッパー部12とのガタツキ等は生ぜず、長尺化姿
勢は充分に維持され、ストローとしての機能は何ら変化
を与えられることはない。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、当該在
来態様のストロー43にあっては飲料2の吸引に際しパ
ック1の内外の圧力差が通気用の凹溝14' により維持
されるために、吸引中の当該パック1の外径の変形や異
音発生等の事態が生じる虞は基本的にないが、ストロー
43をパック1の側面から外して外管4' と内管4''の
相対的なスライドにより所定長内部に挿入し飲料を吸飲
するに際し通気用の凹溝が浅いために換気に際しての上
述通気音が生じるという取り扱い上の不都合が生じ吸飲
者にとって不快感を感ずるに至っている。
【0033】又、製造工程やパック1の側面3からのス
トロー43の取り外し操作の際に、外管4' の側面に通
気用の凹溝14' が形成されているために、該通気用の
凹溝14' に於ては周方向の強度が弱い部分が出来、取
り扱いによってはストロー43、特に、外管4' が屈曲
してその後の外管4' と内管4''の相対スライドに支障
をきたしかねないという不都合さがあった。
【0034】又、上述特開平10−14740号公報の
図3に示されている様に、外管4'の肉厚部内に通気用
の凹溝14' を形成した態様にあっては該凹溝14' の
深さが小さくなり上述通気音発生がより激しくなるとい
うマイナス点があった。
【0035】
【発明の目的】この発明の目的は上述従来技術に基づく
飲料2の吸飲に際してのパック1の外径の変形や異音発
生が防げる新規な優れたストローにもかかわらず、二重
管方式のストローの外管と内管の相対スライドによる伸
長化プロセスにおける通気用の凹溝によるスライド抵抗
に基づく問題点や外管の肉厚部内に形成される通気用の
溝によって発生する通気音等を解決すべき技術的課題と
し、該通気用の凹溝によるパックの外形変形等を防止す
るメリットをフルに生かしながら、外管と内管の相対ス
ライドが極めてスムーズに行われるように外管の通気用
の凹溝を該外管の管壁の肉厚部に深く形成し、しかも、
周方向にバランス良く形成させることにより、上述問題
点を解消するようにして食品産業における摂食具利用分
野に益する優れた外管と内管による二重管タイプの飲料
用ストローを提供せんとするものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】上述目的に沿い先述特許
請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述
課題を解決するために、内管を相対摺動自在に挿通する
外管の外周面の一般部の長手方向に沿い通気用の凹溝が
形成され、該外管の終端に後端拡径部を有する内管の抜
け止めストッパーが形成され外管の先端部が管体部と該
管体部に後接する末広がり状に形成され漏斗形状部と一
般部との間に係止部が形成され該管体部と摺動自在な内
管の管体部の後端部には該漏斗形状部と周方向に係合す
る拡径部が形成されている飲料用ストローであって、上
記外管一般部の管壁の肉厚部にその内周面に底部が近接
して長手方向少くとも一条の通気用の凹溝が深く形成さ
れていることを基幹とし、上記少くとも一条の通気用の
凹溝が外管の一般部の肉厚部より深く形成されているよ
うにし、又、上記少くとも一条の通気用の凹溝の溝底部
が極薄肉状に形成されているようにし、更に、上記少く
とも一条の通気用の深く形成された凹溝の溝底部が一般
部の肉厚と同様に形成されているようにし、又、上記少
くとも一条の通気用の凹溝が周方向に所定間隔に形成さ
れているようにし、更に又、上記少くとも一条の通気用
の凹溝が周方向の平滑部を介してブロック状に集約して
形成されているようにもし、そして、上記内管の外径が
上記外管の通気用の凹溝に対し摺動自在に形成されてい
るようにした技術的手段を講じたものである。
【0037】
【作用】而して、当該二重管タイプのストローによりパ
ック内の飲料を吸飲するに際しては、該パックの側面の
フイルムシートを剥離して取り外し内管を外管に対し相
対的にスライドして伸長するに際し、該内管の後端部の
ホッパー部の外径が外管の内径と全周的にほぼ一致する
ことにより、該外管の外面に形成された一条乃至複数条
の通気用の凹溝にもかかわらず、スムーズにスライドし
て所定長に伸長され、該ホッパー部は外管の漏斗形状部
に面当接されてシール性を保持すると共に抜け止めスト
ッパーとされ、所定長を維持し該内管の先端のエッジ状
の開口部によりパックのポリエチレン製等の薄膜を突き
刺して破りパックの内部に収納されている飲料内に臨ま
せることにより、外管の後端部から吸飲するようにし、
その際、該外管の周方向にその管壁の肉厚部の外周面に
充分に深く長手方向全長に亘り、或いは、部分的長さで
形成された一条、或いは、複数条の所定数の直線状、或
いは、スパイラル状の通気用の凹溝を介してのパック内
外にスムーズな通気が図られ、圧力のアンバランスによ
るパックの外形の変形や異音発生が防止され、又、換気
中の消音効果も図れ、取り扱い中における外管の周方向
に不測の力が印加されても、該外管の外周面に周方向に
バランス良く押し出し成形されている通気用の一条、或
いは、複数条の凹溝により強度と剛性は充分に保持さ
れ、飲料の吸飲に際しての外管と内管の相対スライドが
スムーズにされ、強度,剛性がポリプロピレン製のスト
ローにあっても充分に保持され変形や異音発生等が生ぜ
ず、設計通りの二重管式のストローとすることが出来る
ようにしたものである。
【0038】
【発明が実施しようとする形態】次に、この出願の発明
の実施しようとする形態を実施例の態様として図1〜図
9に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0039】尚、図10以下と同一態様部分は同一符号
を用いて説明するものとする。
【0040】図1〜図3に示す実施形態において、44
はこの出願の発明の要旨の中心を成す合成樹脂製の飲料
用ストローであり、外管4' と内管4''の相対スライド
方式の二重管タイプのものであり、該外管4' の一般部
の先端部にはリング状の係止部としてのノッチ13が断
面半円形状に全周的に形成されており、該ノッチ13の
先部には漏斗形状部11が先細テーパー形状に形成さ
れ、更に、該漏斗形状部11の先端にはストレート状の
管体部15が一体的に形成されており、又、後端部には
内管4''に対する抜け止め用としてのストッパー10'
が絞り成形されている。
【0041】そして、該内管4''の一般部16はストレ
ート状態の管体部であり、その先端はエッジ状の開口8
に斜切形成されて在来態様同様にパック1の吸引用孔6
に内側から添着されたポリエチレン製の薄膜7を破るこ
とが出来るようにされており、又、外管4' の先端部の
管体部15の内径に略一致する外径を有するストレート
状の管体部16はその後端に該外管4' の漏斗形状部1
1に内側から面当接して飲料2の吸飲時のシール性を保
持することが出来るホッパー部12として形成されてお
り、該ホッパー部12の後端の外形は外管4' の一般部
の管体部15の内周面46' と略一致するように、そし
て、スムーズなスライドが出来るようにされている。
【0042】而して、この出願の発明の要旨の中心を成
す外管4' の一般部の外周面46には、図3の(イ)に
示す様にその材質ポリプロピレンの管体の管壁の肉厚部
46''より内側に至る程度まで突出する程度の外周面4
6から押し出し成形やダイス成形により充分な深さで係
止部13からストッパー10' に至る一般部の全長に亘
り長手方向に沿って全周的に通気用の凹溝45が一条
(又は2条)直線状に成形されており、該通気用の凹溝
45は外管4' の管体の肉厚部の外周面46から該肉厚
部46''から内側に突出状に成形され、その内周面46
' の内側に突出するように深く形成されており、したが
って、内管4''の外管4' 内での挿通姿勢からパック1
の側面3からフイルムシートを介して一体的に短尺状態
で添設されている状態から取り外して内管4''を外管4
' からスライドして引き出すに際し、ホッパー部12が
外管4' 内の一般部の内周面46' をスライドするに際
しては何ら通気用の凹溝45の影響はなく、スムーズに
スライドすることが出来るように該内管4''の外径が形
成され、又、該ホッパー部12の外管4' の係止部とし
てのノッチ13の樹脂弾性を介して乗り越えて該ノッチ
13によりオーバースライドバックは防止され、又、ホ
ッパー部12の後端部が外管4' の後端のストッパー1
0' に阻止されて抜け止めされるようにされている。
【0043】そして、通気用の凹溝45は充分な深さに
形成されているために飲料2の吸飲に際しての前述異音
発生や変形が避けられるのみならず換気に際しての通気
音の消音効果も充分に果たされる。
【0044】又、ストロー44のパック1の側面3に対
するフイルムシート5を介しての一体添着状態からの取
り外し時において外管4' の周方向に不測の力が印加さ
れても該外管4' の外周面46より内周面46' から突
出するまでに至らない程度に深く通気用の凹溝45が形
成されているために、不測にして周方向に印加される力
は分散されることなくバランス状態になり、屈曲等の変
形はしないものである。
【0044】そして、通気用の凹溝45の周方向に於け
る断面形状は図3の(イ)に示す様に、断面コ字形状部
深い凹溝47、或いは、当該図3の(ロ)に示す様に、
隅角部が滑らかに彎曲した底部がシート状の極薄肉形状
部にダイス等により押し出し成形が可能である。
【0045】そして、通気用の凹溝45,45' は外管
4' の管壁の肉厚部に深く形成されてはいても、内管4
''の内周面46' に対するスライドには該通気用の凹溝
45,45' の影響はほとんどなく、したがって、内管
4''のホッパー部12の外管4' に対するスライドは前
述在来態様の如き全面摺接によるスライド抵抗は生ぜ
ず、可及的にスムーズに摺動自在である。
【0046】尚、該通気用の凹溝45の外管4' の外周
面46に対する配列形態は上述図1に示す様に、一般部
の全長に一条(或いは二条以上)に形成されても良い
が、図2に示す様に、長手方向に部分的な凹溝45' に
形成する等が可能である。
【0047】即ち、当該図2に示す実施形態は外管4'
の一般部に押し出し成形により、その管体の外周面46
に深く内周面46' を突出しない程度に形成する通気用
の凹溝45' が図1に示す様に、一般部の係止部13か
らストッパー部10まで全長に亘り形成されているので
はなく、その中途に部分的に形成されている態様であ
り、その断面形状は上述図3に示す(イ),(ロ)の様
に形成可能である。
【0048】そして、図4,図5に示す実施形態は図
1、及び、図2に示す外管4' の一般部の通気用の凹溝
45,45' が図1に示す係止部13とストッパー部1
0の全長に亘り形成されている態様と、図2に示す一般
部に部分的に形成される態様に対応して周方向に複数条
(当該実施形態においては側面視3条)の通気用の凹溝
45,45が形成された態様であり、当該通気用の凹溝
45,45の断面形状は、又、図3の(イ),(ロ)に
示す態様が採用可能である。
【0049】又、図6,図7,図9に示す実施形態にお
いては外管4' の一般部の係止部13からストッパー部
10' に全長に亘って外周面46からその管体の管壁の
肉厚部の内周面46' に対して突出状に深く形成させた
通気用の凹溝45''が周方向に密に隣設状態で多数形成
された態様であり、当該通気用の凹溝45''の断面形状
は図9の(ハ)〜(チ)に示す様な態様が可能であり、
特に、当該図9の(ト),(チ)に示す態様においては
滑らかな部分48を介し通気用の凹溝47'',47'''
がブロック状に集約的に配列された態様である。
【0050】而して、図8に示す飲料用ストロー44''
' の実施形態は外管4' の管体の外周面46の肉厚部に
押し出し成形する通気用の凹溝45''' が軸方向にスパ
イラル状に形成されている態様であり、当該通気用の凹
溝45''' の周方向配列形状や断面形状は上述図3の
(イ),(ロ)、及び、図9の(イ)〜(ヘ)に示した
態様が任意に設計的に採用可能であるものであり、当該
実施形態においては通気用の凹溝47''が外管4' の外
周面46に軸方向に押し出し成形されていることによ
り、ストロー44' をパック1の吸引用孔6の薄膜7を
挿通する時に、該スパイラル状の通気用の凹溝45'''
により開口8を介して薄膜7を突き破った後にスパイラ
ル状の通気用の凹溝45''' が一種のドリル、又は、リ
ーマー効果を奏して該薄膜7の強度が大の場合であって
も、該薄膜7を拡径して空気の流通性を良好にして通気
音を抑制することが出来る。
【0051】而して、図9の(ハ),(ニ)に示す様
に、凹溝47''の態様は隣接する外周面46と同じ厚さ
の底部を有するものであり、図9の(ホ),(へ)に示
す凹溝47'',47''' の態様は隣接する外周面46と
は厚さが異なり、極薄肉状の突き破らない程度の内周面
46' を有するようにされ、該凹溝47'',47''' の
深さを充分大きくしてある。
【0052】尚、この出願の発明の実施態様は上述各実
施形態に限るものでないことは勿論であり、例えば、内
管の管端部の拡径部としてはホッパー部に代えて釣鐘状
のものやリング状のもの等にも適用可能である等外管の
通気用の凹溝の内方突出面に対してスムーズにスライド
自在な形状のもの等種々の態様が採用可能である。
【0053】又、設計的変更としては相隣る細条の通気
用の凹溝の外管の肉厚部に於ける深さの底面を切れない
程度にシート状に変えるようにする等も可能である。
【0054】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に外管に対し内管を相対摺動自在に挿通する外管の一般
部の長手方向に通気用の凹溝が形成されている二重管タ
イプのストローにおいて、該通気用の凹溝が外管の管体
の管壁の肉厚部においてその外周面に少くとも一条に内
周面に至らない程度に充分な深さで形成されていること
により、外管に対し内管を摺動させて伸長させる際に、
該内管の後端部のホッパー等の拡径部がそのまま外管の
内周面に摺接して突出する凹溝の小面積の底部にスライ
ド出来るために、スライド抵抗が少く、シール裡に軽く
スライドして伸長化が図れるという優れた効果が奏され
る。
【0055】又、パックの外側面にフイルムシート等を
介して短縮状態で添着されているストローを取り外して
吸引に供する際に、該ストローの外管に周方向に不測の
力が作用した場合に、該外管の周方向に一条乃至複数条
の通気用の凹溝が列設されていることにより、当該不測
の力が局所的に、即ち、在来態様の内周面に達する1条
の通気用の凹溝等に力が集中して屈曲等する虞がなく、
したがって、ストローの吸引作用を確実に保持出来ると
いう優れた効果が奏される。
【0056】而して、この出願の発明によれば外管の一
般部に長手方向に沿って管壁の肉厚部の内周面に達さな
いか僅かに突出して形成されるように、通気用の凹溝が
充分な深さに形成されることにより、吸引時の異音発生
が確実に防止されると共に換気の際の通気音が消音さ
れ、又、周方向の不測の力が追加されても分散されて彎
曲する虞が二重に防止される効果が奏されるものであ
る。
【0056】又、該通気用の凹溝が外管の該外周面に等
間隔や平滑部を介してブロック状に設けることにより、
デザイン的に見映えが良く、優れた意匠的審美性がかも
しだされるという優れた効果が奏される。
【0057】又、通気用の凹溝が軸方向にスパイラル形
状に配列されるように設計することにより、パックの薄
膜を内管の先端のエッジ状の開口部により突き破るに際
し、ドリル又はリーマー機能を有して該薄膜を拡径し、
確実に通気性を良好にすることが出来るという優れた効
果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の主要な実施形態の全体概略側
面図である。
【図2】同、別の実施形態の概略側面図である。
【図3】(イ)は通気用の凹溝の1形態の部分断面図で
あり、(ロ)は同他の形態の部分断面図である。
【図4】別の実施形態の全体概略側面図である。
【図5】更に他の実施形態の全体概略側面図である。
【図6】この出願の発明の他の実施形態の全体概略側面
図である。
【図7】同、縦断面図である。
【図8】同、別の実施形態の全体概略側面図である。
【図9】図6のIX−IX断面図であり、(ハ),(ニ),
(ホ),(ヘ)は各通気用の凹溝の断面態様図であり、
(ト),(チ)は平滑部を介しての通気用の凹溝のブロ
ック状の集約化形態の断面図である。
【図10】在来のストロー、パックユニットの一態様の
概略斜視図である。
【図11】一般態様の飲用時の斜視図である。
【図12】同、飲用時の部分切截斜視図である。
【図13】在来態様のストローの凹溝と薄膜の会合部分
の縦断側面図である。
【図14】別の在来態様のストローの縦断面図である。
【図15】同在来態様のストローの凹溝の断面図であ
る。
【符号の説明】
4'' 内管 4' 外管 45,45' ,45'',45''' 通気用の凹溝 10' ストッパー 15 管体部 11 漏斗形状部 44,44' ,44'',44''' ストロー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内管を相対摺動自在に挿通する外管の外周
    面の一般部の長手方向に沿い通気用の凹溝が形成され該
    外管の終端に後端拡径部を有する内管の抜け止めストッ
    パーが形成され外管の先端部が管体部と該管体部に後接
    する末広がり状に形成され漏斗形状部と一般部との間に
    係止部が形成され該管体部と摺動自在な内管の管体部の
    後端部には該漏斗形状部と周方向に係合する拡径部が形
    成されている飲料用ストローにおいて、上記外管一般部
    の管壁の肉厚部内にその内周面に底部が凸状に近接して
    長手方向少くとも一条の通気用の凹溝が深く形成されて
    いることを特徴とする飲料用ストロー。
  2. 【請求項2】上記少くとも一条の通気用の凹溝が外管の
    一般部の肉厚部より深く形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の飲料用ストロー。
  3. 【請求項3】上記少くとも一条の通気用の凹溝の溝底部
    が極薄肉状に形成されていることを特徴とする請求項2
    記載の飲料用ストロー。
  4. 【請求項4】上記少くとも一条の通気用の深く形成され
    た凹溝の溝底部が一般部の肉厚部同様の肉厚に形成され
    ていることを特徴とする請求項2記載の飲料用ストロ
    ー。
  5. 【請求項5】上記少くとも一条の通気用の凹溝が周方向
    に所定間隔に形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の飲料用ストロー。
  6. 【請求項6】上記少くとも一条の通気用の凹溝が周方向
    の平滑部を介してブロック状に集約して形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の飲料用ストロー。
  7. 【請求項7】上記内管の外径が上記外管の通気用の凹溝
    に対し内側で摺動自在に形成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至6いずれか記載の飲料用ストロー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1269896A1 (en) * 2000-03-23 2003-01-02 Showa Denko Plastic Products Co. Ltd. Straw tube, and device and method for manufacturing the straw tube
JP2016054876A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 日本テトラパック株式会社 飲用ストロー

Cited By (3)

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EP1269896A4 (en) * 2000-03-23 2006-05-17 Showa Denko Plastic Prod Co STRAW, DEVICE, AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME
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