JPH0866289A - ストロー構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ブリックタイプの容器側面に対角領域に準目一
杯にフイルムシートを介して添着したストレート状のス
トローの吸引時の伸長が自在に行えスムーズな吸引が行
えるようにする。 【構成】ストレート状のストロー３１の蛇腹６を通気溝
７の先部分に所定段数設け、容器２の側面２' の対角領
域に所定長にフイルムシート４を介して添着する時には
蛇腹を短尺化し飲料の吸飲時は該蛇腹６を伸長させる。 【効果】ブリックタイプの容器２の側面２' の対角領域
に対しては目一杯にストロー３１をフイルムシート４を
介して一体的に添着させながら、吸飲時には蛇腹６を充
分に伸してスムーズな吸飲が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】開示技術は、ジュース，牛乳，ド
リンク剤等の飲料をそのパック等の容器から吸引により
確実に飲用するに供することが出来る二重管タイプの合
成樹脂製等のストローの構造の技術分野に属する。

【０００２】

【従来の技術】周知の如く、産業が隆盛になり、併せて
市民生活が向上すると、生活様式にもさまざまな変化が
現われるようになって、衣，食，住の生活様式にも各種
の変化が見られるようになり、婦人の職場進出や生活様
式の多様化により、例えば、食生活にもさまざまな変化
がみられ、単純に家庭料理における摂食態様のみなら
ず、レストラン等での外食による摂食態様も多く採り入
れられるようになってきているが、私生活と企業活動の
多忙化により所謂スナックやファストフード等も食生活
に大きな割合を占めるようになり、インスタント的な即
席摂食態様も多く採り入れられるようになってきてい
る。

【０００３】このうち、例えば、スタンドやファミリー
マーケット等でサンドイッチやおにぎり等を求め、併せ
て図９に示す様なブリックタイプのジュースや牛乳等の
飲料１を求めて簡易に摂食する態様が学生やサラリーマ
ンにとって確実に市民権を有するようになってきた。

【０００４】而して、該種ブリックタイプのジュースや
牛乳等の飲料１は図６に示す様に、所定の紙製等の容器
２の側面２' の対角領域を用いて合成樹脂製等のストロ
ー３をフイルムシート４により取り外し自在に一体的に
貼り付けし、１ユニットとして流通市場に供され、飲用
に際してはフイルムシート４ごとストロー３を容器２の
側面２' から取り外して該容器２の上面一側寄りに設け
られている飲み口５に裏貼りの等により貼付けされてい
るシール用紙等を差し口３''で突き刺して破り、内部に
挿入して基端の吸引口３' から吸飲する態様が一般的で
あり、容器２とストロー３の構造の点から該容器２の側
面２' の対角領域との取り合いの関係で該ストロー３を
二重管タイプのものにして当該対角領域にフイルムシー
ト４と一体化する時には短尺状態で、吸飲に際しては内
外管の相対伸長により伸長状態にして用いる態様もある
が、取り扱い性の問題からストロー３を所定長さの単一
のユニット長にして取り付けている態様が多い。

【０００５】ところで、ユニット長のストロー３にあっ
ては当該図７に示す様に、飲み口５の裏貼りされている
シール膜５' を差込口９により突き破って吸飲するに際
し、該ストロー３の周面が該シール膜５' に会合して密
着することから内部飲料の吸飲に際し、容器２の内外の
空気の通気性が悪く、容器２の負圧を介して容器外形に
変形を生じたり、ボコボコと異音を発生したりする欠点
があり、又、長尺化に手間取る場合には、ストロー３が
飲み口５から容器２内に落下して吸飲出来ない虞があ
る。

【０００６】これに対処するに、図８に示す様に、スト
ロー３の吸引口３' の近傍にストッパ５''を形成して飲
み口５から容器２内へのストロー３の落下を防ぐような
考案が出願人により案出され、又、図９に示す様に、ス
トロー３の一般部にその長手方向に沿う所定長の通気溝
７を形成するような発明考案も案出されて広く実用に供
されている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
幾多のメリットを有するストロー３にあってはストッパ
５''や通気溝７を有する構造のために、二重管タイプの
ストローが出来難いことからストレート状のストロー３
となし、容器２の側面２' の対角領域目一杯にフイルム
シート４を介して添着させている態様が多く、それなり
の使い勝手の良さから根強い人気があるものである。

【０００８】しかしながら、かかるストレートタイプの
ストロー３を容器２の側面２' にフイルムシート４を介
して添着させるにはその製造工程で自動化工程、乃至、
準自動化工程を採ることから、該フイルムシート４の吸
引口３' や差込口３''が対角領域からはみ出す虞もあ
り、かかる態様にあってはスタンド等の自動販売機にあ
っては当該オーバー分がひっかかりを生じたり、場合に
よると脱落する欠点があったり、取り出しに際し吸引口
３' が損傷を受けかねないという難点があった。

【０００９】そして、ストレート状のストロー３をフイ
ルムシート４により容器２の側面２' の対角領域に組み
付け製造に供することから、目一杯に取り付けすると、
ストッパ６や通気溝７部分が吸引口３' に近接して該吸
引口３' 部の長さが短くなって飲料の吸飲がしづらくな
るというデメリットがあった。

【００１０】更に、ストレート状のストロー３の使用に
際し老人や幼児や身障者が扱い難いという不都合さもあ
った。

【００１１】

【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づく上記ブリックタイプ等の容器と一体のストレート
状のユニット長のストローのメリットを生かしつつも、
該ブリックタイプの容器の側面の対角線に短縮状態でフ
イルムシートで一体貼り付けすることによる吸引口と差
込口の不測の容器の頂部（底部）寄りの飛び出しやこれ
による機器とのひっかかり等のトラブルの問題点を解決
すべき技術的課題とし、ストレート状のストローの利点
を生かしながら、容器の対角領域にフイルムシートを介
し一体的に貼り付けすることが出来るようにしながら
も、飲料の吸飲に際しては吸引口部が充分な長さに保つ
ことが出来、しかも、フレキシブル性を有し容器内に落
下せず、該飲料のスムーズな吸飲が出来るようにして食
品産業における飲料吸飲技術利用分野に益する優れたス
トロー構造を提供せんとするものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段・作用】上述目的に沿い先
述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成
は、前述課題を解決するために、ブリックタイプ等の容
器の側壁にフイルムシート等を介して一体的に添着され
ているユニット長のストレート状のストローにあって該
容器の飲み口から内部にストローを差し込んで吸飲する
に、該ストローが容器内に落ち込まないように一般部よ
り山部がやや高く形成されたストッパ機能を有する蛇腹
を少くとも１ユニット設け、且つ、吸飲に際し容器の内
外の圧力バランスが採れるように通気溝を所定長さ該蛇
腹の終端続いて設け、ストローを該容器の側面の対角領
域に短縮状態で準目一杯にフイルムシートを介して添着
させ、該ストローを容器の側壁の対角部には目一杯に添
着させて差込口や吸引口が容器の頂部からはみ出すこと
がないようしてスタンド等の機器とのひっかかりや損傷
等のトラブルが生じないようにし、而して、飲料の吸飲
に際し、該ストローをフイルムシートごと容器側壁から
取り除いた際には上記蛇腹が伸長されてストローの吸引
口部分が充分に伸長状態にされて飲み口からストローを
容器内に臨ませて老人や病人等にあっては該蛇腹を介し
ストローを適宜に曲折させて最適状態で吸飲が可能とな
り、該蛇腹のストッパ機能によりストローが容器内に落
ち込む虞もなく、又、通気溝により容器内外の圧力バラ
ンスがとれて変形等が生ぜず、スムーズに吸引飲用が出
来るようにした技術的手段を講じたものである。

【００１３】

【実施例】次に、この出願の発明の実施例を図１〜図５
に基づいて説明すれば以下の通りである。

【００１４】尚、図６以下と同一態様部分は同一符号を
用いて説明するものとする。

【００１５】図１，図２に示す実施例において（図２は
図１の伸長姿勢の態様である）３１はこの出願の要旨の
中心を成すストローであり、その製造時において先端に
差込口９が所定に斜切して形成され、基端側の吸引口３
' 寄りには所定段数の蛇腹６が形成されて該蛇腹６の山
部の径は一般部の径よりやや大きく形成され、又、蛇腹
６の終端から差込口９方向にかけて所定サイズの通気溝
７が凹状に軸方向に沿って形成されている。

【００１６】而して、該蛇腹８は図２に示す様に、伸長
する姿勢では約２倍から２．５倍程度に全長を伸長させ
ることが出来るようにされている。

【００１７】そして、該ストロー３１は図６に示す在来
態様一般のブリックタイプの容器２の側面２' の対角領
域に図５に示す様にフイルムシート４を介し包み込むよ
うにして略目一杯に添設することが出来る長さサイズに
されている。

【００１８】尚、蛇腹６についてはその山部が谷部にめ
り込むように成形されて図２に示す伸長姿勢では谷部が
均一に伸長するように成形加工されている。

【００１９】上述構成において、ストロー３１をその製
造時に蛇腹６が全谷部をして全山部にめり込むようにさ
れて短尺状態でブリックタイプの容器２の側面２' の対
角領域に対し準目一杯にフイルムシート４を介して一体
的に添着させ、かかる添着状態ではフイルムシート４の
吸引口３' と差込口９は図５に示す様に、容器２の頂角
部からはみ出ることなく、規制姿勢状態に自動的に添着
され、余裕をもって自動販売機の機構部にひっかかった
り脱落したり損傷を受ける虞もない。

【００２０】したがって、自動販売機のスタンド等に収
納されているブリックタイプ１はひっかかりによる損傷
等により吸引口３' や差込口９部分が変形させられるよ
うなトラブル発生の虞は全くない。

【００２１】而して、内容物の飲料の吸引に際しては容
器の側面２' の対角領域からフイルムシート４ごとスト
ロー３１を取り外し、蛇腹６部を図１の姿勢状態から図
２の姿勢状態に伸長すると、該蛇腹６部分は２倍から
２．５倍程伸長され、したがって、ストロー３１も吸引
に充分な長さにされ、差込口９をして容器２の頂部に設
けた飲み口５のシール膜５' を突き刺して破り、更に内
部に挿入して吸引口３'を介して所定に吸飲することに
より容器２の内部のジュース類は所定に吸飲される。

【００２２】この時、蛇腹（特にその山部）６が飲み口
５に干渉してストロー３１の容器２内への落下は確実に
防止され、又、通気溝７が飲み口５のシール膜５' 部分
に通気作用を行うために、容器２の内外の圧力バランス
は常に保たれ、圧力変化による容器２の変形やボコボコ
という異音発生が避けられ、突出する容器内飲料により
衣服の汚れ等も生じない。

【００２３】そして、蛇腹６が吸飲口３' 近くに形成さ
れているために口許近くでストロー３１を曲折出来、老
人や幼児や身障者が飲み易い吸引が出来る。

【００２４】而して、図３，図４に示す実施例は上述実
施例のストロー３１' が蛇腹６を通気溝７の先部分に１
ユニット形成したのに対し、通気溝７の前部分に２段に
形成して吸引口３' 側には段数の少い山部の径の大きな
蛇腹６' を形成し通気溝７側には山部の径をやや小さく
した蛇腹６''を形成した態様であり、その作用効果につ
いては吸引口３' 部分で充分な吸引口３' の長さを稼ぐ
ことが出来、又、後部の蛇腹６''によっては老人や身障
者がストロー３１' を飲み易く曲折させることが出来る
ようにした態様である。

【００２５】尚、この出願の発明の実施態様は上述各実
施例に限るものでないことは勿論であり、例えば、通気
溝の前後に形成する蛇腹のユニット段数は２段以上で漸
径増に形成する等種々の態様が採用可能である。

【００２６】又、通気溝については２条以上にすること
も出来ることは勿論である。

【００２７】又、適用対象のストロー３１をブリックタ
イプの容器２の側面２' に対角領域にてフイルムシート
４により添着される以外にも独立的に利用されるストロ
ーについても適用出来ることは勿論のことである。

【００２８】

【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
にブリックタイプの容器の側面の対角領域に一体的にフ
イルムシートを介して添着されるストローにおいて、当
該容器の飲み口に対するストッパ機能を有する蛇腹を有
し、更に、飲み口を介して内外圧力をバランスさせる通
気溝を該蛇腹の終端に接続して有するストロー構造にお
いて、該通気溝の端部近傍に所定段数の蛇腹が山部を一
般部の径より大きく形成されているようにしたことによ
り、該ストローが容器の側面の対角領域目一杯にフイル
ムシートを介して添着され、常にストローの容器に対す
る自動添着の際に当該対角領域に短縮状態で目一杯にそ
の長さが添着される態様にあっては独立的に該ストロー
の吸引口や差込口部分が容器の頂部からはみ出して自動
販売機のスタンド等において該突出部が機構部にひっか
かりを生じたり、損傷を生じたり脱落するトラブルがあ
るような変形作用を与えることがなく、当該対角領域に
目一杯に添着されていながら、吸引に際しては該蛇腹を
伸長させて飲み口を充分な長さにすることが出来、通気
溝や蛇腹を有する構造により二重管タイプのスライドス
トローが出来ないストレート状のストローにあっても、
容器の側面の対角領域には目一杯に添着されながら、吸
飲時には所定の長さに出来るという自由さがあるメリッ
トがある。

【００２９】しかも、当該蛇腹を有するが故に老人や身
体障害者の吸飲に際しての使い勝手も良くなるという利
点がある。

【００３０】そして、該蛇腹の山部の径をその前後のス
トローのストレート部の径より大きくすることにより、
容器の飲み口に該蛇腹が干渉して容器内部にストローが
落下することなく、スムーズに挿入が出来、飲料に対す
る吸飲がし易くなるというメリットもある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この出願の発明の１実施例の蛇腹の短尺姿勢の
が概略側面図である。

【図２】同、蛇腹の伸長時の概略側面図である。

【図３】他の実施例の短縮状態の概略側面図である。

【図４】同、伸長状態の概略側面図である。

【図５】同、パックに添着姿勢の概略斜視図である。

【図６】在来態様のパックの斜視図である。

【図７】同、ストローの飲み口部の取り合い平面図であ
る。

【図８】同、従来技術のストッパ部の斜視図である。

【図９】同、在来態様のストローの概略斜視図である。

【符号の説明】

７ 通気溝 ３' 吸引口 ６ 蛇腹 ３１ ストロー

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】一般部に長手方向に沿う通気溝を有し、該
   通気溝の端部近傍にストッパとしての蛇腹が形成されて
   いることを特徴とするストロー構造。
2. 【請求項２】上記蛇腹が吸引口に至らない部分に形成さ
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   ストロー構造。
3. 【請求項３】上記蛇腹が複数ユニットに形成されている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のストロー
   構造。
4. 【請求項４】上記蛇腹の山の径が一般部の径と同径かや
   や大径にされていることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載のストロー構造。