JP2582005B2 - 二重パイプ式伸縮ストロー - Google Patents

二重パイプ式伸縮ストロー

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JP2582005B2
JP2582005B2 JP3144114A JP14411491A JP2582005B2 JP 2582005 B2 JP2582005 B2 JP 2582005B2 JP 3144114 A JP3144114 A JP 3144114A JP 14411491 A JP14411491 A JP 14411491A JP 2582005 B2 JP2582005 B2 JP 2582005B2
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英雄 小林
穂高 鈴木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、紙製等のパック内に
収納されたジュースや牛乳等の飲料を吸飲するポリプロ
ピレン製等のストローの構造の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、市民生活が向上し、衣食住
のレベルも次第に高水準になって来、余暇の有効利用等
が図れるようになってくると、生活様式も多様化し、例
えば、食生活は家庭の内外で自由に選択的に行われるよ
うになってきており、旺盛な需要と供給側を介して安定
した大量流通により充分な健康衛生管理の基での簡便な
飲食態様が普及しつつあり、スナック、ファーストフー
ド等が多く見られるようになり、加えてジュースや牛乳
等の飲料が缶や紙製のパック等の形で自動販売機等から
手軽に手に入れられて飲食されるようになってきてい
る。
【0003】このうち、紙製のパック等が缶等に比し、
飲食後の廃棄に伴なう公害問題等が生じ難いことからユ
ニットタイプの飲料が主流となりつつある。
【0004】而して、かかる紙製等のパックから収納し
ているジュースや牛乳等の飲料を該パックの開封により
口を付けて直接的に吸飲することは衛生的な見地からし
て好ましくなく、したがって、ストローを介して吸飲す
る態様が一般であるが、自動販売機等にかかるパックと
ストローを分離してセットすることは取扱い上煩瑣であ
る不便さがあり、したがって、パック側面に対し短尺化
したストローを接着材や溶着(加熱、ホットメルト)等
の手段により取り付けて一体的にユニット化して取り扱
われる態様が定着している。
【0005】そして、ストローをパック側面に溶着一体
化するに当って吸飲に際し、パック内に臨まされたスト
ローの長さが短いと、吸飲のし難さがあるばかりでな
く、吸飲の前後において異物侵入や空気侵入による飲食
に介しての異音発生等の不愉快さを伴うことから、図
1,図2に図示する出願人の先願考案技術の様に、スト
ロー1を内側のストローパイプ2と外側の中途くびれタ
イプのストローパイプ3とし、両者のストローパイプ
2,3を相対的に嵌挿して二重パイプ式の伸縮タイプと
し、図3に示す様に、紙製等のキュービックタイプのパ
ック4の側面の可及的に長さが長く取れる対角線上、或
いは、縦方向に所定のシール5を介し一体溶着させ、吸
飲に際しては二重パイプ式伸縮ストロー1をパック4か
ら剥離し、外側のパイプ3から内側のパイプ2をスライ
ドして引き出し、該内側のパイプ2の先端開口部6をパ
ック4の上面片隅に形成した吸出口7に添着させたアル
ミ箔8に突き刺して所定の長さにされたストロー1を差
し込んで吸飲を行うようにしていた。
【0006】そして、これらの取り扱い中に二重の長さ
にされた外側、及び、内側のパイプ2,3が不測にして
縮小してパック4内に落下したりすることがないように
図1、図2に示す様に、内側のパイプ2の基端部にテー
パーコーン状の拡大口9を形成してそのリング状外周縁
部分を外側のパイプ3内にスライドさせてシール性を良
くし、吸飲中での大気の侵入等が避けられ、確実に吸飲
に際しての負圧発生を保持するようにし、又、外側のパ
イプ3の両端部分にはテーパー状の絞り部10,10'
を、更に中途部にも所定のテーパー状の絞り10''を形
成し、外側、内側のパイプ2,3の不測の抜け落ち等に
対するストッパー機能を与え、又、引き伸し姿勢での内
側のパイプ2のテーパーコーン状の拡大口9の圧着シー
ルを充分に確保出来るようにした完成度の高いストロー
が実用化されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】而して、かかるタイプ
の二重パイプ式伸縮ストロー1においてはその形状構造
の点からは確かに飲料吸飲具としての充分な機能と取り
扱い機能が満たされてはいるが、製品素材としては次の
ような問題を有していることが分かってきた。
【0008】即ち、かかる外側、内側のパイプ2,3の
部材が合成樹脂製であることから成形には一般に押出成
形方式が用いられているが、上述の如く、外側のパイプ
3と内側のパイプ2とが吸飲に際して相対スライドする
点から、又、これらのシール性が良好に保持されねばな
らない点から、同時に両者の閉断面が真円状にされるこ
とが望ましく、しかも、全領域に於いて均一肉厚等の精
度が保持されることが好ましいものではある。
【0009】又、外側パイプ3の両端部のテーパー状の
絞り部10,10' や内側のパイプ2の両端のテーパー
コーン状の拡大口9の成形に際して加圧成形が成される
が、その際も、設計通りの精密な成形加工が成される必
要があるものであり、そして、吸飲に際しパック4の側
面から縮小姿勢の二重パイプのストロー1を外して引き
伸し、内側のパイプ2の先端の斜設された開口6により
吸出口7のアルミ箔の膜8を突き刺して破る際に充分な
腰の強さがないと、ストロー1に折れ曲りが生じたり、
屈曲して吸飲が出来難くなる場合がある。
【0010】これに対処するには、外側、内側のパイプ
2,3の肉厚を大きくすれば所定の強度や剛性を具備さ
せることは可能であるが、当然のことながら、それだ
け、原材料の使用量が多くなってコスト高にもつなが
り、歩留り低下にもつながる不具合がある。
【0011】そして、外側、内側のパイプ2,3の押出
成形、及び、テーパー絞り部分10,10' 、及び、テ
ーパーコーン状の拡大口9の加熱成形においては1.5
〜3.0/10minの範囲の所定のメルトフローイン
デックスと8,000〜12,000kg/cm2 の弾
性率が保持されなければ真円精度が崩れたり、形状が不
安定になったり、厚さにムラが生じたり、真円形状が保
持されない等の不具合があり、又、形状的に成形不良を
生じ、歩留り低下による生産能率の低下が生ずる不都合
さがあることが種々の実験により分った。
【0012】これに対処するに、例えば、特開昭60−
256414号公報発明や特開昭62−186815号
公報発明等の成形技術による開発もあるが、前者にあっ
ては内側のパイプの弾性率が13,000kg/cm2
もあり、又、後者にあっては内側パイプの弾性率が1
5,000kg/cm2 もあり、本質的に上述問題点を
解決するには至らない点があった。
【0013】
【発明の目的】この発明の目的は上述従来技術に基づく
二重パイプ式伸縮ストローの形状的には秀れた機能を有
しながら、内外パイプの素材的な面から強度、剛性や成
形性等が充分に満足されていない問題点を解決すべき技
術的課題とし、形状的にはこれまで完成状態にされてい
るストローの満足度を充分に有しながら、押出や加工成
形の工程においては安定した成形が得られ、又、精度の
良さが保持され、歩留り良く、経済性が充分に見合い、
使用に際しては充分な強度、剛性、弾力性を有し、確実
な使用性が保持出来るようにして食品産業における成形
技術利用分野に益する優れた二重パイプ式伸縮ストロー
を提供せんとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述目的に沿い先述特許
請求の範囲を要旨とするこの発明の構成は前述課題を解
決するために、ジュースや牛乳等の飲料を収納した紙製
等のキュービックタイプ等のパックに吸飲用の二重パイ
プ式伸縮ストローをその側面等に縮小状態にして一体添
設するようにして使用に供するに際し、該二重パイプ式
伸縮ストローの製造において、外側パイプ、及び、内側
パイプを共にメルトフローインデックスが1.5〜3.
0/10min、そして、弾性率が共に8,000〜1
2,000kg/cm2 のポリプロピレンの素材で押出
成形し、これにより押出し量が安定し、肉厚ムラが無
く、断面真円の精度が良く、又、内側の一端のテーパー
コーン状の拡大口、及び、外側のパイプの両端部、及
び、中途部のテーパー状の絞り部分の加熱成形を行い、
その際、成形不良が生ぜず、又、内側のパイプの先端の
斜設開口部分によりパックの吸出口のアルミ箔やポリエ
チレン膜の突き破りに際しての充分な強度剛性、及び、
弾性を有し、突き破りに際し曲り等が生ずる腰の弱さが
防止され、所定肉厚で低コスト化が図れ、吸飲に際し外
側のパイプと内側のパイプを相対スライドさせるに際
し、成形精度の良さから両者のシール裡のスライドが行
えて確実な吸飲が成され、良品質で生産歩留りが良く、
低コスト化が図れるようにした技術的手段を講じたもの
である。
【0015】
【発明の背景】而して、外側のパイプ3と内側のパイプ
2の押出成形を行うに際し、共にそのメルトフローイン
デックスが1.5〜3.0/10minより外れると、
押出成形に際し、押出し量が不安定で、肉厚精度にムラ
が生じ、又、断面が楕円等のサイズ、形状不良が発生
し、製品歩留りが悪化し、又、生産性が低下し、使用す
る素材料量が多くなってコスト高につながるところか
ら、メルトフローインデックスについては共に1.5〜
3.0/10minが最適とされたものである。
【0016】又、弾性率についても共に8,000〜1
2,000kg/cmを外れると、同様に押出成形に
際して設計精度が保てなくなる不都合さがあることから
上述数値限定範囲を最適としたものである。
【0017】
【実施例】又、内側のパイプ2の後端部分のテーパーコ
ーン状の拡大口9、及び、外側のパイプ3の両端のテー
パー絞り部分10,10' 、及び、中途部の絞り部分1
0''の加熱成形に際しても上述数値限定の範囲を外れる
と、設計不良が発生して製品歩留りが低下し、安定した
均一生産が図れなくなるところから上述数値限定範囲を
最良としたものである。
【0018】而して、製品としての二重パイプ式伸縮ス
トロー1において内側のパイプ2の先端の斜設された開
口部6が前述した如く、パック4の吸出口7のアルミ
箔、又はポリエチレン等の膜8を突き破るに際し、メル
トフローインデックスが3.0/10minを越えると
突き破ることが出来ず、折れ曲がってしまい、又、逆
に、1.5/10min以下では完全に折れてしまう虞
が生じ、前述数値限定の範囲では充分な剛性と弾力性を
有し確実に突き破ることが出来るものである。
【0019】
【発明の効果】以上、この発明によれば、基本的にジュ
ースや牛乳等の飲料等を収納した紙製等のキュービック
タイプ等のパック側面に溶着一体化する等の二重パイプ
式伸縮ストローの外側、内側のパイプをポリプロピレン
製とするに、該ポリプロピレンのメルトフローインデッ
クスを内外側のパイプについて共に1.5〜3.0/1
0minとし、又、弾性率についても共に8,000〜
12,000kg/cm2 とすることにより製造に際し
ての押出成形工程において押出しが安定し、真円精度が
設計通りに保て、厚さ精度にムラが無く、一定した均一
肉厚のパイプが得られ、製品歩留りが良く、使用素材料
を少なくしてコスト低減につなげることが出来るという
優れた効果が奏される。
【0020】又、製造に際し、内側のパイプの先端を斜
設した開口部でパックの吸出口のアルミ箔等を突き破る
に際しての充分な強度と剛性、弾力性を具備せしめて折
れ曲り等を生ずることなく、確実に突き破りが出来、製
品に対する信頼度を充分に得ることが出来るという優れ
た効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
図面は二重管式ストロー態様の説明図である。
【図1】外側と内側パイプの分解組み合わせ斜視図であ
る。
【図2】ストローの断面図である。
【図3】パックとストローの取り合い全体概略斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 二重パイプ式伸縮ストロー 2 内側のパイプ 3 外側のパイプ 4 パック 7 吸出口 9 テーパーコーン状の拡大部 10,10' ,10'' テーパー状の絞り部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂製であって中途部にテーパー状の
    絞り部を有し両端部にテーパー状の絞り部を有する大径
    の外側パイプ内に合成樹脂製の小径の内側パイプが少な
    くともその端部を該外側パイプにシール裡に相対スライ
    ド自在に嵌挿されている二重パイプ式伸縮ストローにお
    いて、上記内側,外側の双方のパイプのメルトフローイ
    ンデックスが共に1.5〜3.0/10minで、且つ
    弾性率が8,000〜12,000kg/cm2 のポリ
    プロピレン製であることを特徴とする二重パイプ式伸縮
    ストロー。
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