JP2948788B2 - トナー転写装置 - Google Patents

トナー転写装置

Info

Publication number
JP2948788B2
JP2948788B2 JP26829997A JP26829997A JP2948788B2 JP 2948788 B2 JP2948788 B2 JP 2948788B2 JP 26829997 A JP26829997 A JP 26829997A JP 26829997 A JP26829997 A JP 26829997A JP 2948788 B2 JP2948788 B2 JP 2948788B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
toner
intermediate transfer
roller
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP26829997A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1083123A (ja
Inventor
太介 上村
康博 高井
耀一 嶋澤
悦次 温品
英男 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Original Assignee
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC filed Critical Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Priority to JP26829997A priority Critical patent/JP2948788B2/ja
Publication of JPH1083123A publication Critical patent/JPH1083123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2948788B2 publication Critical patent/JP2948788B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー像形成媒体
上に形成されたトナー像を用紙に転写するために、一旦
中間転写ベルトに転写してなるトナー転写装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年フルカラー画像を形成する画像形成
装置として、トナー像形成媒体である感光体上において
イエロートナー像、マゼンタのトナー像、シアンのトナ
像等を各々個別に形成し、これらを中間転写ベルト上に
順次重ね合わせるようにして転写し、さらにそれを用紙
に転写させるようにしたものがある。中間転写ベルト上
において、各色のトナーを重ね合わせておけば、用紙へ
の転写は一度行うだけでよいため、用紙の破損等を防止
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来の1st
転写装置、つまり感光体から中間転写ベルトへのトナー
の転写は、コロナ放電を起こす転写チャージャを用いて
行われていた。しかしながら、コロナ放電によりトナー
を転写させる転写チャージャではトナー転写において以
下のような不都合が生じることを発明者等が確認した。
【0004】 転写領域が狭く、また中間転写ベルト
裏面電位が不均一になって転写ムラが発生することがあ
る(図10参照)。
【0005】 低抵抗の中間転写ベルト(108Ωc
m以下)を用いたときに放電により中間転写ベルトが帯
電してしまい、2nd転写(中間転写ベルト上のトナー
像の用紙への転写)に良好な転写を行うことができな
い。したがって、中間転写ベルトの抵抗値を限定(抵抗
値をできるだけ高く)するか、または2nd転写前に中
間ベルトを除電する装置を設けなければならなかった。
【0006】 感光体と中間転写ベルトとの間の圧接
力が弱いため、3層重ねムラ、ライン周辺の抜け等が生
じ、画像品質に影響があった。
【0007】本発明は、上述したような課題を解消し、
中間転写ベルトの抵抗値を制約しなくともトナー像形成
媒体からトナー像を中間転写ベルトへと十分に質のよい
転写を行うことができるトナー転写装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による上述の目的
を達成するためのトナー転写装置は、中間転写ベルト
トナー像形成媒体に接触させる位置に配置されており、
上記トナー像形成媒体上に形成されたトナー像を上記中
間転写ベルトに転写してなるトナー転写装置において、
上記中間転写ベルトを上記トナー像形成媒体に接触する
領域を確保するために中間転写ベルトの走行方向に離間
して配置された2本の転写ローラを設け、該2本の転写
ローラにトナーと逆極性の転写電圧を印加したことを特
徴とする。
【0009】このような構成によれば、トナー像を中間
転写ベルトに転写する時に2本のローラ間でトナー像形
成媒体との接触領域を十分に確保できる。また、2本
転写ローラにトナー像の転写電圧を印加しているため、
接触領域において印加された電圧が作用し、トナー像を
転写できる。そのため、コロナ放電チャージャにより転
写を行う時には、図10に示すように狭い範囲での転写
が行われ、コロナ放電による不安定な作用により転写不
良が生じることがある。しかし、図9に示すように2本
の転写ローラにトナー転写電圧を印加することで、確保
された接触領域において所定の安定した電圧印加によ
り、転写効率が上がり、転写不良を生じることなく、画
質の品質が転写時に低下することを防止できる。また、
転写電圧を低く押されることができ、効率のよい転写を
行える。特に、中間転写ベルトの抵抗値を非常に高く設
定する限定が不要となり、低いものでもよく、後の中間
転写ベルトから用紙への転写時に、その転写前に中間転
ベルトを除電しておく必要もなくなる。
【0010】また上述のように構成されたトナー転写装
置において、中間転写ベルトがトナー像形成媒体より離
れる点よりも離れる方向側に2本の転写ローラを中間転
写ベルトに圧接させるように設けることで、この転写ロ
ーラの位置で中間転写ベルトがトナー像形成装置に接触
することがなく、この2本の転写ローラに転写電圧を供
給することで、転写領域を十分に確保でき、その間で所
定の電圧が印加され転写効率を上げることができる。特
に、トナー転写のための電界が、図9に示すように接触
領域でほぼ一定となり、転写をより効率的にかつ安定状
態で行うことができる
【0011】また、上述したように構成されたトナー転
写装置において、上記転写ローラが中間転写ベルトの回
転に従動して回転可能に支持されるようにしておけば、
ベルトに圧接されていても中間転写ベルト裏面を削るこ
とがなく、これによる転写不良が発生することもなくな
る。
【0012】さらに、上述したように構成されたトナー
転写装置において、上記中間転写ベルトの抵抗値を、ほ
ぼ107〜1011Ωcmの範囲の誘電体にて構成するこ
とで、比較的低い転写電圧においても、図9に示すよう
に中間転写ベルト裏面の転写電位を確保でき、より安定
した転写を可能にできる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に従
って説明する。図1は、本発明の一実施形態を示す1s
t転写及び2nd転写を行う構造を示すトナー転写装置
の構成を示す図である。また、図2は本発明における1
st転写のためのトナー転写装置を構成する2本の転写
ローラを示す斜視図である。さらに、図3は図1に示す
トナー転写装置を備えたフルカラー画像形成装置である
カラー複写機の全体の構造を示す構成図である。
【0014】そこで、図3に示したフルカラー複写機に
適用されてなるトナー転写装置について説明する前に、
上記カラー複写機の構造について、図3の構成図を参照
して説明する。
【0015】複写機本体の上面には透明なガラス体から
なる原稿台1が設けられている。原稿台1上には、複写
すべき原稿Aが原稿面を下側にして載置される。原稿台
1の下側には、光源2a、ミラー2b〜2f、レンズ2
g、およびフィルタ2hを含む光学装置が備えられてい
る。光学装置は、原稿台1上の原稿Aを走査し、その反
射光をベルト状のトナー像形成媒体である感光体3に導
く。なお、フィルタ2hはフルカラー画像形成時に原稿
反射光を赤、緑、青の3原色に色分解し、その何れかを
透過させるものである。
【0016】感光体ベルト3は光照射により抵抗値が低
下する光導電層を備えている。感光体ベルト3は、駆動
ローラ3aと従動ローラ3b間に張架されている。駆動
ローラ3aへは図外のメインモータから駆動力が伝達さ
れ、図中矢印方向に回転される。感光体ベルト3への周
囲には、帯電チャージャ31、ブランクランプ32、現
像装置33〜35、中間転写装置4、クリーニング装置
36、除電ランプ37が以上の順に配置されている。現
像装置33にはイエローのトナーが、また現像装置34
にはマゼンタのトナーが、さらに現像装置35にはシア
ンのトナーが収容されている。
【0017】これらの構成により、感光体ベルト3上に
トナー像が形成される手順は、従来の電子写真方式の像
形成装置とほぼ同様であり、帯電チャージャ31により
帯電された感光体ベルト3上に、原稿反射光が照射され
て静電潜像が形成され、それが現像装置33〜35によ
り現像される。感光体ベルト3表面に形成されたトナー
像は、中間転写装置4に一旦転写され、そののち用紙に
転写されるようになっている。なお現像装置33〜35
は、像形成時、フィルタ2hにより透過された原稿反射
光の補色のトナーを収容するものが動作するようになっ
ており、例えば青の光が透過されたときには、イエロー
のトナーを収納する現像装置33が動作してイエローの
トナー像を形成する。
【0018】中間転写装置4は、駆動ローラ5a、従動
ローラ5b、バックアップローラ5c間に張架された中
間転写ベルト5、本発明による1stトナー転写装置
6、2ndトナー転写装置7、剥離プレート8、クリー
ニング装置9を備えている。
【0019】感光体ベルト3表面に形成されたトナー像
が1stトナー転写装置6によって中間転写ベルト5に
転写され、それが複写機本体の右側面の用紙カセット9
aまたは9bから給紙される用紙に転写される。なお感
光体ベルト3上において形成されるイエローの像、マゼ
ンタの像、シアンの像は中間転写ベルト5上において重
ね会わされたのち、フルカラー像として用紙に転写され
る。フルカラー像が転写された用紙は定着装置10にお
いて定着されたのち、複写機本体外に排出される。
【0020】以下中間転写装置4の構成をさらに詳細に
説明する。図1は本発明によるトナー転写装置を示す構
成図である。
【0021】中間転写ベルト5は誘電体を有するシート
材で構成される。例えば、カーボンブラックを分散させ
ることにより抵抗の調整を行ったポリカーボネートなど
である。本発明者等の実験によれば、中間転写ベルト5
の抵抗値は、ほぼ107〜1011Ωcm程度とすること
が好ましい。この中間転写ベルト5の抵抗値が高いと、
トナーの保持力が強くなり過ぎて2nd転写(中間転写
ベルト5から用紙へのトナー像の転写)時に、転写不良
が発生してしまうからで、これを防止するには1st
(感光体ベルト3から中間転写ベルト5へのトナー像の
転写)後に除電を行う装置を設けなければならなくなっ
てしまう。
【0022】また、中間転写ベルト5の抵抗値が低すぎ
ると2nd転写時に十分な転写電界が得られず、転写不
良が生じてしまうからで、これを防止するには、転写電
源の容量を大きくしなければならなくなってします。な
お、従来の転写チャージャ装置の場合には、中間転写ベ
ルト5の抵抗値が107Ωcm程度であれば、2nd転
写時にトナーが分離されなくなってしまっていたのに対
し、この転写ローラ(後述する)を用いた装置ではもっ
と低くても2nd転写時に十分にトナー分離が行われ
る。つまり、転写効率が上がる。ただ、好ましくは前述
したように107〜1011Ωcm程度である。
【0023】中間転写ベルト5は、上述したように駆動
ローラ5a、従動ローラ5b、バックアップローラ5c
間に張架されている。駆動ローラ5aは、例えば表面層
として導電性ゴム層を設けた直径が50mmのローラ
で、図外のメインモータに接続されて駆動される。ま
た、従動ローラ5bは、例えばアルミニウムからなる直
径が42mm程度のローラ、バックアップローラ5cは
表面層として絶縁性ゴム層を設けた直径25mm程度の
ローラである。従動ローラ5bは、図示しない付勢機構
により中間転写ベルト5に張力を与える方向に付勢され
ている。
【0024】このように、ローラ間に張架された中間転
写ベルト5に、駆動ローラ5a、従動ローラ5b間にお
いて、感光体ベルト3が圧接されている。実際には感光
体ベルト3を張架した駆動ローラ3aが中間転写ベルト
5に圧接されているもので、中間転写ベルト5は、駆動
ローラ5a、従動ローラ5b、バックアップローラ5c
および感光体ベルト3の駆動ローラ3aにより張力が与
えられた形となる。中間転写ベルト5と感光体ベルト3
との圧接部には、1stトナー転写装置6が配置されて
いる。図2には、1stトナー転写装置6を構成する転
写ローラの構造の外観図を示している。
【0025】上記1stトナー転写装置6は、ステンレ
ス等の金属からなり、直径は例えば8mm程度の2本の
1st転写ローラ6a,6bを、図に示すように所定の
間隔を隔てて有している。1st転写ローラ6a,6b
は、支持部61にフリーな状態で回転可能に支持されて
おり、中間転写ベルト5の内面側から中間転写ベルト5
に圧接されている。したがって、1st転写ローラ6
a,6bは、中間転写ベルト5の回転に従動して容易に
回転する。
【0026】図2において、符号62は、1st転写ロ
ーラ6a,6bに電圧を印加するためのコネクタであっ
て、トナーと逆極性の電荷(この場合は+)を1st転
写ローラ6a,6bに与える。1st転写ローラ6a,
6bの中間転写ベルト5への圧接位置は以下のように設
定されている。
【0027】中間転写ベルト5と感光体ベルト3とが離
れる点をP1,P2とすれば、その点から外側(感光体ベ
ルト3と中間転写ベルト5とが離れる側)に向かって距
離d=10〜15mm程度の位置となる。また、中間転
写ベルト5がローラ5a〜5cおよび感光体ベルト3の
駆動ローラ3aにより張架されている状態から中間転写
ベルト5をローラ3aの側へ距離P=0.5〜1.5m
m程度押圧するような位置に配置される。
【0028】これにより中間転写ベルト5は感光体ベル
ト3の駆動ローラ3aに接触することがなく、また中間
転写ベルト5を感光体ベルト3側に軽く押圧するので1
st転写を良好に行うことができる。この場合、図1に
示すように、少なくとも2本の転写ローラ6a,6bを
中間転写ベルト5の走行方向に所定の間隔を隔てて配置
することで、中間転写ベルト5と感光体ベルト3とを点
1,P2間で接触させることができ、また同一の電圧を
印加していることから、転写領域を十分に確保でき、そ
の間で所定の電圧が印加されるため転写効率を上げるこ
とができる。
【0029】また、2ndトナー転写装置7は、2nd
転写ローラ7aを備えている。2nd転写ローラ7a
は、図4及び図5に示すように、移動機構により上下方
向に移動可能に支持されている。2nd転写ローラ7a
が、上方向に移動したとき2nd転写ローラ7aは、中
間転写ベルト5を介してバックアップローラ5cに圧接
する。2nd転写ローラ7aの上方向への移動のタイミ
ングは、中間転写ベルト5と2nd転写ローラ7a間に
用紙が給紙されてきたときで、中間転写ベルト5と2n
d転写ローラ7aとの間に転写用の用紙を挟み込んで用
紙にトナーを転写させる。
【0030】以下に図4及び図5を参照して2nd転写
ローラ7aの移動機構を詳細に説明する。なお、図4は
2nd転写ローラ支持部の正面図、図5はその右側面図
である。
【0031】2nd転写ローラ7aは、軸方向の両端部
に設けられた支持部71,71に回転自在に支持されて
いる。2nd転写ローラ7aの右側には軸72が設けら
れ、この軸を中心に支持部71は図中矢印B,C方向に
回動する。この軸72の右側には、カム73が設けら
れ、さらに右側にはスプリング74が設けられている。
支持部71は、カム73の回転によって矢印C方向又は
B方向に回動し、例えばB方向に回動したときにバック
アップローラ5aに圧接させる。このとき支持部71に
は、スプリング74によって上方向(矢印D方向)への
付勢力が得られ、2nd転写ローラ7aは、バックアッ
プローラ5cに圧接する。このスプリング74は、支持
部71上において軸72から最も遠い位置に設けられて
いる。したがって最も効率良く上方向(D方向)への付
勢力を得ることができ、軸方向の各端部において別々に
十分な付勢力を与えることができる。
【0032】なお図中74′は従来のスプリング位置を
示すものである。このように軸72から最遠部にスプリ
ング74を設けることによって、この支持部71におけ
る最大の付勢力を発揮することができるようになる。た
とえば、スプリングを74′の位置に設けたときには、
2nd転写ローラ7aの前後の位置ずれが0.4mmで
あっても、圧接時に前後端で圧力ムラが生じた。これに
対し、スプリングを74の位置に設けたことにより、2
nd転写ローラ7aの前後位置のずれが0.8mmあっ
ても圧接時には、それぞれが緩和されて前後でほぼ均一
な圧力を得ることができた。
【0033】バックアップローラ5c近傍の中間転写ベ
ルト5内面部には、対面電極ローラ7cが設けられてい
る。対面電極ローラ7cは、例えばステンレス鋼等の金
属材からなる。この対面電極ローラ7cは、接地されて
おり、2nd転写ローラ7aの対向電極として作用す
る。
【0034】また、対面電極ローラ7cの設置位置は、
バックアップローラ5cと2ndローラ7aとの圧接点
3から従動ローラ5b側(中間転写ベルト5の回転方
向において上流側)のほぼ距離l=10〜18mm程度
の位置となっている。対面電極ローラ7cは、中間転写
ベルト5の内面に軽く接触するとともに回転自在に配置
されている。
【0035】中間転写ベルト5から用紙へとトナー転写
がおこなわれるとき、2nd転写ローラ7aと対面電極
ローラ7c間に電界が生じ、2nd転写ローラ7aへの
印加電圧と逆極性のトナーが2nd転写ローラ7a側に
引かれて用紙に転写される。なお、このとき、対面電極
ローラ7cは中間転写ベルト5の回転に従動して回転す
る。そのため、対面電極ローラ7cによって、中間転写
ベルト5の内面側が削られてしまったり、削られた中間
転写ベルト5の削粉が対面電極ローラ7cに融着して転
写欠陥を引き起こすなどの問題が生じることがなくな
る。
【0036】ところで、バックアップローラ5cの中心
部は、圧力歪み防止するための鉄鋼などの比較的硬質の
材料からなり、表面層は例えば抵抗が1012〜10
14(Ωcm)程度の絶縁性料からなる。絶縁性材には、
具体的にシリコンゴム等が設けられている。
【0037】バックアップローラ5cは、例えば図6に
示すように軸方向中央部の径が両端部の径より大きいク
ラウン形状になっている。なお、バックアップローラ5
cの形状は、図6に示すものに限るものではなく、バッ
クアップローラ5cと2nd転写ローラ7a間での圧力
の加わり方に応じて形状を設定すればよい。
【0038】バックアップローラ5cを、以上のような
クラウン形状にすることによって、2nd転写ローラ7
aがバックアップローラ5cに圧接した時に、軸方向に
おいて均一な圧力を得ることができるようになる。
【0039】そこで、図7及び図8は、バックアップロ
ーラ5cと2nd転写ローラ7a間に圧力を加えた時の
軸方向における圧接力の分布状態を表した図である。図
7は図6に示す2nd転写ローラ7aを用いたとき、図
8は従来の2nd転写ローラをもいたときの応対を各々
表している。なお、図8の2nd転写ローラは、中心が
アルミニウムで、しかも絶縁性ゴムの部分は軸方向にフ
ラットに構成している。
【0040】この実験は、軸方向の長さが各々25cm
のバックアップローラ5cと2nd転写ローラ7aの圧
接部において、軸方向に5cmごとにポイント〜を
とり、この部分に短冊状のシートを挟み込んで両ローラ
を圧接して、シートを引き抜くのに要する力を調べたも
のである。この時のシートは、その厚みが40μm、幅
10mm、長さ50mmのものを用いた。また、両ロー
ラ間に加える力は(1)〜(5)の5段階に変化させ
た。
【0041】図から分かるように、従来の装置ではロー
ラ間の荷重が増えると、軸方向の圧力分布にムラが生じ
て中央部の加圧力が弱まっている。これに対し、本発明
の装置では、軸方向にほぼ均一な圧力を得ることができ
る。そのため、像形成を行った時に軸方向において転写
ムラが生じることなく、品質のよい画像を得ることがで
きるようになる。
【0042】中間転写装置4は、ほぼ以上のように構成
されている。なお、剥離プレート8は、用紙を中間転写
ベルト5から剥離するためのもので、クリーニング装置
9は、中間転写ベルト5上に残留したトナーを除去する
ためのものである。
【0043】以上のような複写機において、フルカラー
像の形成実験を行った。中間転写ベルト5には、108
〜109(Ωcm)の抵抗値のものを使用し、1st転
写時の1st転写ローラ6a,6bへの印加電圧は、イ
エロー:600V、マセンタ:600V、シアン:10
00Vとした。なお、この転写電圧は、トナー中に含ま
れる顔料等によってトナーの帯電特性が異なるために変
えられているものであるが、一般に400〜1000V
の印加電圧で良好な1st転写を行うことができる。
【0044】1st転写電圧が高すぎると中間転写ベル
ト5上におけるトナー層電位が高電位となって、中間転
写ベルト5上においてトナー像を重ね合わせるときにト
ナーが反発しあい画像欠陥が発生する。また、2nd転
写電圧は、ほぼ1.6kV程度で良好な2nd転写を行
うことができた。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトナー転
写装置によれば、中間転写ベルトにトナーを転写する時
に、該ベルトをトナー像形成媒体に所定の幅による転写
領域を確保でき、これにより転写効率を向上でき、質の
よい転写行うことできる。
【0046】また、2本の転写ローラを所定距離隔てて
配置し、かつ同一電圧を供給するようにすることで、上
述の構成と相俟って転写する領域内で安定した電界状態
を確保でき、よって転写電圧を高くすることなく、転写
効率さらに向上でき、良好なる転写を可能にしている。
【0047】しかも、中間転写ベルトの抵抗値を所定の
範囲に設定することで、十分なる転写電界を確保でき、
低い電圧でも転写効率さらに向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、トナ
ー像形成媒体よりトナー像を中間転写ベルトへと転写す
るトナー転写装置を示す構成図である。
【図2】本発明にかかるトナー転写装置を構成する転写
ローラの一具体による外観を示す斜視図である。
【図3】図1に示すトナー転写装置をカラー画像形成装
置であるカラー複写機に適用した状態を示すカラー複写
機の全体構造を説明するための概略構成図である。
【図4】中間転写ベルトから用紙に転写するための2n
dトナー転写装置を構成する転写ローラの移動機構の一
具体例を示す正面図である。
【図5】図4の転写ローラの移動機構を示す右側面図で
ある。
【図6】中間転写装置を構成するバックアップローラの
一具体例を示した平面図である。
【図7】2ndトナー転写装置におけるバックアップロ
ーラの軸方向において圧力分布の状態を表した図であ
る。
【図8】従来装置の2ndトナー転写装置におけるバッ
クアップローラの軸方向において圧力分布の状態を表し
た図である。
【図9】本発明のトナー転写装置における中間転写ベル
裏面での電位を示した図である。
【図10】従来の転写チャージャを用いた時の中間転写
ベルト裏面での電位を示した図である。
【符号の説明】
3 感光体ベルト(トナー像形成媒体) 4 中間転写装置 5 中間転写ベル 6 トナー転写装置 6a 転写ローラ 6b 転写ローラ
フロントページの続き (72)発明者 温品 悦次 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 松田 英男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−212870(JP,A) 特開 昭62−63972(JP,A) 特開 昭63−311263(JP,A) 特開 昭50−90338(JP,A) 特公 昭46−41679(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/16 G03G 15/01

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間転写ベルトをトナー像形成媒体に接
    触させる位置に配置されており、上記トナー像形成媒体
    上に形成されたトナー像を上記中間転写ベルトに転写し
    てなるトナー転写装置において、 上記中間転写ベルトを上記トナー像形成媒体に接触する
    領域を確保するために中間転写ベルトの走行方向に離間
    して配置された2本の転写ローラを設け、該2本の転写
    ローラにトナーと逆極性の転写電圧を印加したことを特
    徴とするトナー転写装置。
  2. 【請求項2】 上記2本の転写ローラは、中間転写ベル
    トがトナー像形成媒体から離れる点からさらに離れる方
    向側に上記中間転写ベルトに圧接されて配置されている
    ことを特徴とする請求項1記載のトナー転写装置。
  3. 【請求項3】 上記転写ローラは、ローラが圧接され
    中間転写ベルトの回転に従動して回転可能に支持され
    ていることを特徴とする請求項記載のトナー転写装
    置。
  4. 【請求項4】 上記中間転写ベルトは、転写効率を上げ
    るためにもその抵抗値がほぼ107〜1011Ωcmの範
    囲の誘電体にて構成されていることを特徴とする請求項
    1記載のトナー転写装置。
JP26829997A 1997-10-01 1997-10-01 トナー転写装置 Expired - Lifetime JP2948788B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26829997A JP2948788B2 (ja) 1997-10-01 1997-10-01 トナー転写装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26829997A JP2948788B2 (ja) 1997-10-01 1997-10-01 トナー転写装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1034511A Division JPH0795212B2 (ja) 1989-02-14 1989-02-14 トナー転写装置および中間転写装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1083123A JPH1083123A (ja) 1998-03-31
JP2948788B2 true JP2948788B2 (ja) 1999-09-13

Family

ID=17456606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26829997A Expired - Lifetime JP2948788B2 (ja) 1997-10-01 1997-10-01 トナー転写装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2948788B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4948061B2 (ja) * 2006-07-10 2012-06-06 株式会社リコー 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1083123A (ja) 1998-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0795212B2 (ja) トナー転写装置および中間転写装置
JP2724606B2 (ja) 画像形成装置
JPH10274892A (ja) 画像形成装置
KR100421032B1 (ko) 전자사진방식 인쇄기의 화상형성시스템 및 그를 이용한화상형성방법
JP3417111B2 (ja) カラー画像形成装置
JP2948788B2 (ja) トナー転写装置
JP3346063B2 (ja) 画像転写装置
JP2995007B2 (ja) トナー転写装置
US11334005B2 (en) Tiltable steering assembly to adjust position of endless belt in imaging system
JPH0795211B2 (ja) トナー転写装置
JP2780266B2 (ja) 画像形成方法
JPH03192283A (ja) 画像形成装置
JP2743375B2 (ja) 画像形成方法
JP2869266B2 (ja) 複写機の転写装置
JP2743374B2 (ja) 画像形成方法
JPH02212869A (ja) トナー転写装置
JPH10282804A (ja) 画像形成装置
JP2851975B2 (ja) 複写機の転写装置
JP4527246B2 (ja) 画像形成装置
JPH0758407B2 (ja) 転写型画像形成装置
JP3552469B2 (ja) 画像形成装置
JPH07295438A (ja) 電子写真装置
JPH1145010A (ja) 画像形成装置
JP2000231278A (ja) 中間転写体及び画像形成装置
JPH11305566A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070702

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702