JP2948744B2 - 感光性有機・無機複合体組成物、その製造方法および該組成物からなるフォトレジスト - Google Patents

感光性有機・無機複合体組成物、その製造方法および該組成物からなるフォトレジスト

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JP2948744B2
JP2948744B2 JP7093200A JP9320095A JP2948744B2 JP 2948744 B2 JP2948744 B2 JP 2948744B2 JP 7093200 A JP7093200 A JP 7093200A JP 9320095 A JP9320095 A JP 9320095A JP 2948744 B2 JP2948744 B2 JP 2948744B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光性有機・無機
複合体組成物、その製造方法および該組成物からなるフ
ォトレジストに関し、さらに詳細には、極性基含有有機
ポリマー、感光剤、光硬化剤、特定の加水分解重合性シ
ラン化合物及びラジカル重合性シラン化合物を含有する
ことを特徴とする感光性有機・無機複合体組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】有機高分子化合物の成型性、無機化合物
の耐溶剤性など両者の長所を組み合わせて新規な複合体
材料を開発しようとする試みは広く行われている。そし
て有機ポリマーに種々の無機化合物を分散混合させた有
機無機組成物が知られている。かかる有機・無機複合体
組成物としては、例えば、特開平3−212451号公
報には、アミド結合を有する非反応性ポリマーの存在
下、テトラアルコキシシランなどの加水分解重合性有機
化合物を加水分解重合してゲル化させ、生成した金属酸
化物ゲルの三次元微細ネットワーク構造体中にアミド結
合を有する非反応性ポリマーが均一に分散された有機・
無機複合透明均質体を得ることが開示されている。ま
た、特開平3−56535号公報には、加水分解重合性
シリル基を有するオキサゾリンポリマーと、テトラアル
コキシシランなどの加水分解重合性シランとを加水分解
重合させてゲル化し、賦形するオキサゾリン/シリカ複
合成形体の製造方法が開示されている。さらに、特開平
5−85860号公報には、テトラアルコキシシランな
どの加水分解性無機化合物を加水分解重合して得られた
無機酸化物のマトリックス中に、ウレタン結合を有する
非反応性ポリマーが均一に分散した有機・無機複合透明
均質体が開示されている。
【0003】これら有機無機複合体は、透明性、耐溶剤
性、耐熱性、耐侯性等に優れており、既に多方面への応
用が検討されているが、その形成法としては、従来熱硬
化法が知られているのみであった。ところで従来、感光
性組成物は、画像形成用として印刷版、複写材料、フォ
トレジストなどの感光性材料や塗膜の光硬化を目的とし
て、UVインキ、光硬化塗料、光接着剤等に広く使用さ
れている。これらの感光性組成物の多くは有機化合物か
らなるものであり、乾式平板印刷用に使用されているシ
リコーン樹脂型のもの等の他に、無機化合物を含むもの
は、ほとんど使用されていない。従って、前記有機・無
機複合体に光重合性を付与できれば、その優れた透明
性、耐熱性、耐溶剤性等のため、さらに広い応用範囲が
期待される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、これ
ら有機・無機複合体に感光性を付与し、光重合後には従
来の感光性樹脂組成物と比べて硬度、機械強度、耐薬品
性等に優れた感光性組成物、その製造方法、および該感
光性有機・無機複合体組成物を含むレジストを提供する
ことを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリマー中
に、ヒドロキシル基、カルボキシル基、エステル基、エ
ーテル基、カーボネート基、アミド基をはじめとする −NHC(O)− または >NC(O)− で表される基、グリシジル基、ハロゲン基からなる群か
ら選択される官能性基を有する極性基含有有機ポリマー
(a)と、 光重合性基を有するモノマーから選択される
感光剤(b)と、 光ラジカル発生剤、光酸発生剤及び光
塩基発生剤から選択される光硬化剤(c)と、 下式: (R 1 n Si(OR 2 4-n (式中、R 1 は、置換基を有してもよい炭素数1〜4の
アルキル基またはアリール基、R 2 は、炭素数1〜4の
アルキル基を表し、R 1 およびR 2 は同一でも異なって
いてもよい。nは、0〜2の整数を表す。)で表される
加水分解重合性シラン化合物(d)と、 ラジカル重合性
シラン化合物(e)とを含有することを特徴とする感光
性有機・無機複合体組成物である。
【0006】また、本発明は、前記極性基含有有機ポリ
マー(a)、前記感光剤(b)及び前記光硬化剤(c)
を有機溶剤に溶解した有機相と、 所定重合度まで重合し
ていてもよい前記加水分解重合性シラン化合物(d)及
び前記ラジカル重合性シラン化合物(e)を含む無機相
とを均一に混合溶解することを含む、感光性有機・無機
複合体組成物の製造方法である。
【0007】さらに、本発明は、前記の感光性有機・無
機複合体組成物を含むフォトレジストである。
【0008】本発明における極性基含有有機ポリマー
(a)における極性基としては、種々の官能基および/
または官能性結合基、すなわち、ヒドロキシル基、カル
ボキシル基、エステル基、エーテル基、カーボネート
基、アミド基をはじめとする −NHC(O)− または >NC(O)− で表される基(以下、「アミド基その他の基」とい
う。)、グリシジル基、ハロゲン基が含まれる。該ポリ
マーは、熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹脂でもよく、単独
でも2種以上を混合して使用してもよい。またこれらの
置換基、結合基は、ポリマーの主鎖および側鎖のいずれ
かに存在すればよい。
【0009】ヒドロキシル基を含有するポリマーおよび
これらから誘導されるポリマーとしては、例えば、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルアセタール、エチレン−
ビニルアルコール共重合体、フェノール樹脂、メチロー
ルメラミンなどと、それらの誘導体(例えば、アセター
ル化物やヘキサメトキシメチルメラミン);カルボキシ
ル基を有するポリマーおよびその誘導体としては、例え
ば、ポリ(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、イタコ
ン酸などの不飽和有機酸を含む単独または共重合体およ
びこれらのエステル化物など;エステル基を有するポリ
マーとしては、例えば、酢酸ビニルなどのビニルエステ
ル、メタクリル酸メチルなどの(メタ)アクリル酸エス
テルなどのモノマーを含む単独または共重合体(例え
ば、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
(メタ)アクリル系樹脂)、飽和ポリエステル、不飽和
ポリエステル、ビニルエステル樹脂、ジアリルフタレー
ト樹脂、セルロースエステルなどをあげることができ
る。エーテル基を有するポリマーとしては、ポリアルキ
レンオキシド、ポリオキシアルキレングリコール、ポリ
ビニルエーテル、ケイ素樹脂などが含まれる。カーボネ
ート基を有するポリマーとしては、ビスフェノールA型
ポリカーボネートなどを挙げることができる。前記アミ
ド基その他の基を有するポリマーとしては、ポリオキサ
ゾリン、ポリアルキレンイミンのN−アシル化物;ポリ
ビニルピロリドンおよびその誘導体;ポリウレタン;ポ
リ尿素;ポリアミド;ビュレット結合を有するポリマ
ー;アロハネート結合を有するポリマー、ゼラチン等の
蛋白類などを挙げることができる。
【0010】ポリオキサゾリンの重合用単量体として
は、2−オキサゾリン、2−メチル−2−オキサゾリ
ン、2−エチル−オキサゾリン、2−プロピル−2−オ
キサゾリン、2−イソプロピル−2−オキサゾリン、2
−ブチル−2−オキサゾリン、2−ジクロロメチル−2
−オキサゾリン、2−トリクロロメチル−2−オキサゾ
リン、2−ペンタフルオロエチル−2−オキサゾリン、
2−フェニル−2−オキサゾリン、2−メトキシカルボ
ニルエチル−2−オキサゾリン、2−(4−メチルフェ
ニル)−2−オキサゾリン、2−(4−クロロフェニ
ル)−2−オキサゾリンなどを挙げることができる。ポ
リオキサゾリンは単独重合体であっても共重合体であっ
てもよく、またポリオキサゾリンは1種でも2種以上を
混合して使用してもよい。ここにポリオキサゾリンは、
他のポリマーにオキサゾリンがグラフト重合した共重合
であってもよい。
【0011】ポリアルキレンイミンのアシル化物として
は、前記ポリオキサゾリンに対応するポリマー、例え
ば、N−アセチルアミノ、N−ポリピオニルアミノなど
のN−アシルアミノ基を有するポリマーを挙げることが
できる。
【0012】ポリウレタンとしては、例えば、ポリイソ
シアネート(例えば、トリレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート)と、ポリオール(例え
ば、エチレングリコール、プロピレングリコール、テト
ラメチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコー
ル;ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコールな
どのポリエーテルポリオール;ポリエステルポリオー
ル)との反応により生成するポリウレタンを挙げること
ができる。
【0013】ポリ尿素には、ポリイソシアネートとポリ
アミン(例えば、エチレンジアミン、ジエチレントリア
ミン)との反応により生成するポリマーなどが含まれ、
ポリアミドには、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリア
ミノ酸などが含まれる。なお、ポリアミドには、スター
バーストデンドリマー(D.A.Tomalia.et al., PolymerJo
urnal, 17, 117(1985))も含まれる。
【0014】ビュレット結合を有するポリマーには、前
記ポリイソシアネートとウレタン結合を有する化合物と
の反応により生成するポリマー;アロハネート結合を有
するポリマーには、前記ポリイソシアネートと尿素結合
を有する化合物との反応により生成するポリマーが含ま
れる。グリシジル基を有するポリマーとしては、例え
ば、エポキシ樹脂、グリシジル(メタ)アクリレートの
単独または共重合体を挙げることができる。ハロゲン含
有ポリマーとしては、例えば、ポリ塩化ビニル、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニリデン系ポリマ
ー、塩素化ポリプロピレンなどを挙げることができる。
【0015】前記極性基含有有機ポリマー(a)は、
水分解重合性シラン化合物(d)と単独で混合可能であ
り、単独で使用できる。しかし加水分解重合性シラン化
合物(d)と単独で均一に混合できないその他の有機ポ
リマーであっても、混合助剤を添加することにより、
水分解重合性シラン化合物(d)と均一混合可能であれ
ば使用することができる。
【0016】これらのその他の有機ポリマーとしては、
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、カルボキシル
変性ポリオレフィンなどのポリオレフィン;ポリスチレ
ン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニ
トリル−ブタジエン−スチレンブロック共重合体などの
スチレン系ポリマーなどを挙げることができる。これら
は単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。
【0017】前記混合助剤としては、例えば、前記極性
基含有有機ポリマー(a)を使用することができ、好ま
しくはアミド基その他の基を有するポリマーであり、さ
らに好ましくはポリオキサゾリン、ポリビニルピロリド
ンおよびこれらの誘導体を使用することができる。
【0018】本発明においては、下式で表される加水分
解重合性シラン化合物(d)を用いる。 (R1 n Si(OR2 4-n (式中、R1 は、置換基を有してもよい炭素数1〜4の
アルキル基またはアリール基、R2 は、炭素数1〜4の
アルキル基を表し、R1 およびR2 は同一でも異なって
いてもよい。nは、0〜2の整数を表す。)加水分解重
合性基は、炭素数1から4のアルコキシ基であり、特に
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基が好ましい。
【0019】加水分解重合性シラン化合物(d)の例と
しては、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、ト
リプロポキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエ
トキシシラン、テトラプロポキシシラン、メチルトリメ
トキシシラン、エチルトリメトキシシラン、プロピルト
リメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチル
トリエトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、ジ
メチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、
γ−クロロプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、フ
ェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラ
ン、フェニルトリプロポキシシラン、ジフェニルジメト
キシシラン、ジフェニルジエトキシシランなどを挙げる
ことができる。これらの内好ましいものとしては、テト
ラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリ
メトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、メチルト
リエトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、ジメチ
ルジエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フ
ェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラ
ン、ジフェニルジエトキシシランなどを挙げることがで
きる。
【0020】加水分解重合性シラン化合物(d)は、1
種のみを使用しても2種以上を併用してもよい。また部
分的に加水分解後、脱水縮合していてもよい。なお、生
成物の物性を調整するために、必要に応じて、トリアル
キルモノアルコキシシランを添加することができる。
水分解重合性シラン化合物(d)は、本発明における無
機相を構成する化合物であるが、該無機相溶液の保存安
定性を高めるために、加水分解重合性シラン化合物
(d)が部分加水分解重合した無機重合体の活性金属水
酸基、例えばシラノール基(Si−OH)を保護するこ
とが有効である。シラノール基の保護は、t−ブタノー
ル、i−プロピルアルコールなどのアルコールでシラノ
ール基をエステル化(Si−OR)することにより達成
することができる。具体的には無機相に前記アルコール
を添加することにより実施することができる。このとき
無機相の性質により、例えば無機相を加熱して脱離した
水を留去するなどの手段により無機相を脱水することに
より保存安定性をさらに向上させることができる。該
加水分解重合の触媒となりうる酸または塩基、例えば塩
酸、アンモニアなどが無機相中に存在する場合には、こ
れらの濃度を下げることも一般に有効である。これらは
無機相を酸または塩基により中和することにより容易に
実施することができる。
【0021】本発明における感光剤(b)とは、光重合
性基を有するモノマーであって、単官能性でも多官能性
でもよい。ここに光重合性基としては、例えば、アクリ
ロイル基、メタクリロイル基、アクリルアミド基、アリ
ル基、ビニルエーテル基、ビニルチオエーテル基、ビニ
ルアミノ基、グリシジル基、アセチレン性不飽和基など
を挙げることができる。
【0022】単官能性モノマーとしては、例えば、アク
リル酸、メタクリル酸、メチルアクリレート、メチルメ
タクリレート、ブチルアクリレート、シクロヘキシルア
クリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ベ
ンジルアクリレート、カルビトールアクリレート、2−
エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタ
クリレート、ラウリルメタクリレート、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒド
ロキシプロピルメタクリレート、グリシジルメタクリレ
ート、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロ
ールアクリルアミド、N−ジアセトンアクリルアミド、
N,N’−メチレンビスアクリルアミド、スチレン、ア
クリロニトリル、ビニルアセテート、N−ビニルピロリ
ドンなどを挙げることができる。また感光剤としてマレ
イン酸ジエステルを使用することもできる。
【0023】多官能性(メタ)アクリル酸エステルモノ
マーとしては、例えば、エチレングリコールジアクリレ
ート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチ
レングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコー
ルジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリ
レート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ポ
リプロピレングリコールジメタクリレート、ブチレング
リコールジアクリレート、ブチレングリコールジメタク
リレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネ
オペンチルグリコールジメタクリレート、1,4−ブタ
ンジオールジアクリレート、1,6−へキサンジオール
ジアクリレート、1,6−へキサンジオールジメタクリ
レート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、トリメチロールプロ
パントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメ
タクリレートなどを挙げることができる。さらに、テト
ラメチロールメタンテトラアクリレート、2,2,5,
5−テトラヒドロキシメチルシクロペンタノンのアクリ
ル酸エステル、ジグリシジルフタレートのメタクリル酸
エステル、N,N,N’,N’−テトラキス(βーヒド
ロキシエチル)エチレンジアミンのアクリル酸エステ
ル、トリグリセリンとメチルアクリレートとのエステル
交換反応生成物、ウレタン型アクリレート、多価カルボ
ン酸の不飽和エステル、不飽和酸アミド、無機酸とのエ
ステルおよび金属塩、アセチレン性不飽和基を有するモ
ノマー、グリシジル基を有するモノマーなどを使用する
こともできる。
【0024】ここにウレタン型アクリレートとしては、
例えば、2,4−トリレンジイソシアネートと2−ヒド
ロキシエチルメタクリレートの反応生成物、2,4−ト
リレンジイソシアネートの一方のイソシアネート基を2
−ヒドロキシエチルメタクリレートと反応させた後、さ
らに残余のイソシアネート基をトリエタノールアミンと
反応させた反応生成物、ベンゾインに2,4−トリレン
ジイソシアネートと2−ヒドロキシエチルメタクリレー
トとを反応させた反応生成物などを挙げることができ
る。
【0025】多価カルボン酸の不飽和エステルとして
は、例えば、フタル酸、トリメリット酸、ピロメリット
酸等をアリルアルコール、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート等でエステル化した多官能性モノマーがあり、
その例としては、ジアリルフタレート、ジアリルイソフ
タレート、ジアリルマレエート、ジアリルクロレンダー
ト、ジアリルアジベート、ジアリルジグリコレート、ト
リアリルシアヌレート、ジエチレングリコールビスアリ
ルカーボネート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート
のフタル酸エステル、アリルアルコールのトリメリット
酸エステルおよびp−ヒドロキシ安息香酸をメタクロイ
ルクロライドでエステル化し、さらにグリシジルメタク
リレートを付加させたものなどを挙げることができる。
【0026】不飽和酸アミドとしては、例えば、N,
N' −メチレンビアクリルアミド、ヘキサメチレンビ
スアクリルアミドなどがあり、さらに多価アミン化合物
と不飽和酸とを縮合するか、水酸基を有する不飽和アミ
ド、例えば、N−メチロールアクリルアミドと多価カル
ボン酸、多価エポキシなどと反応させて得られる。その
例としては、N−メチロールアクリルアミドの酸性化合
物の存在下での反応生成物、1,3,3−トリメチル−
1−アクリロイルアミノメチル−5−アクリロイルアミ
ノシクロヘキサン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリア
クリル−S−トリアジン、N−アクリロイルヒドロキシ
エチルマレイミド、ε−カプロラクタムとテトラメチレ
ンジアミンの反応で得られたオリゴマーにアクリル酸ク
ロライドを反応させたビスアクリルアミド、N,N’−
ビス(β−アクリロイルヒドロキシエチル) アニリン、
N−メチロールアクリルアミドとジエチレングリコール
ジグリシジルエーテルとの反応生成物などを挙げること
ができる。
【0027】無機酸とのエステルおよび金属塩として
は、例えば、アクリル酸亜鉛とアルコール溶性ポリアミ
ド樹脂、リン酸のビス(2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート)エステルなどを挙げることができる。無機酸と
のエステルおよび金属塩は、無機成分との親和性が高く
好ましい。アセチレン性不飽和基を有するモノマーとし
ては、アントラキノンと1−メトキシブテン−3−イン
から合成される9−(ω−メトキシブテニル)アントラ
キノール、2,4−ヘキサジイン−1,6−ジオールと
ヘキシルイソシアネートとの反応で得られるウレタンな
どを挙げることができる。グリシジル基を有するモノマ
ーとしては、例えば、ビスフェノール−A−ジグリシジ
ルエーテルを挙げることができる。これらのうち、不飽
和酸アミドが、無機成分と親和性が高く、容易に均一混
合可能である点で好ましい。
【0028】感光剤には、十分な感度と硬化皮膜を得る
ためにさらに各種のポリマーまたはプレポリマーを添加
することが好ましい。これらのポリマー、プレポリマー
を幹ポリマーに基いて例示すると、エポキシ樹脂型、不
飽和ポリエステル型、ポリウレタン型、例えば、ポリエ
チレングリコールと、2,4−トリレンジイソシアネー
トに、2−ヒドロキシエチルメタクリレートまたはN−
メチロールアクリルアミドを反応させたもの、ヒドロキ
シエチルフタリルメタクリレートをキシリレンイソシア
ネートでウレタン化したもの、トリメチロールプロパン
ジアリルエーテルをトリレン−2,4−ジイソシアネー
トでウレタン化したものなど、ポリビニルアルコール
型、例えば、ポリビニルアルコールにN−メチロールア
クリルアミドを反応させたもの、ポリアミド型、例え
ば、ピロメリット酸二無水物をアリルアルコールでジア
リルエステルとし、次に残っているカルボキシ基を塩化
チオニルで塩素化した化合物、およびこれにp,p’−
ジアミノジフェニルエーテルを反応させたプレポリマ
ー、ポリアクリル酸またはマレイン酸の共重合体型、例
えば、エチレン−無水マレイン酸共重合体にアリルアミ
ンを反応させたもの、シリコーン樹脂型などを挙げるこ
とができる。これらのうち、ポリウレタン型のものが好
ましい。
【0029】感光剤(b)は、前記極性基含有有機ポリ
マー(a)に対して、1〜30重量部、好ましくは5〜
20重量部である。1重量部未満では硬化速度が十分で
ない。また30重量部を越えると生成する有機・無機複
合体がもろくなり、好ましくない。
【0030】本発明において光硬化剤(c)は、光ラジ
カル発生剤、光酸発生剤および光塩基発生剤から選択さ
れる。ここに光ラジカル発生剤と光酸発生剤または光塩
基発生剤と双方の性質を有するものも光硬化剤に含まれ
る。光ラジカル発生剤としては、例えば、DBE[CAS N
o. 10287-53-3]、ベンゾインメチルエーテル、アニシ
ル、TAZ−110(商品名;みどり化学株式会社
製)、ベンゾフェノン、TAZ−111(商品名;みど
り化学株式会社製)などを挙げることができる。光酸発
生剤としては、例えば、ベンゾイントシレート、α−メ
チルベンゾイントシレート、ピロガロールトリメシレー
ト、DNB−101(商品名;みどり化学株式会社
製)、NB−101(商品名;みどり化学株式会社
製)、NB−201(商品名;みどり化学株式会社製)
などを挙げることができる。光塩基発生剤としては、例
えば、NBC−101(商品名;みどり化学株式会社
製)、α、α−ジメチル−3,5−ジメトキシジベンジ
ルカルバメートなどを挙げることができる。光ラジカル
発生剤と光酸発生剤と双方の性質を有するものとして
は、例えば、TAZ−113(商品名;みどり化学株式
会社製)、TPS−105(商品名;みどり化学株式会
社製)、BBI−101(商品名;みどり化学株式会社
製)、BBI−105(商品名;みどり化学株式会社
製)、DPI−105(商品名;みどり化学株式会社
製)などを挙げることができる。これら光硬化剤(c)
の添加量は、有機相、無機相の性質により適宜選択され
るが、通常極性基含有有機ポリマー(a)に対して、
0.1〜10重量部、好ましくは0.2〜7重量部、さ
らに好ましくは0.5〜3重量部である。
【0031】本発明の複合体組成物には、有機相と無機
相の相溶性を向上させるためにラジカル重合性シラン化
合物(e)を添加する。ラジカル重合性シラン化合物
(e)とは、ラジカル重合が可能なシラン化合物モノマ
ーであればよい。ラジカル重合性シラン化合物として
は、例えば、N−(3−アクリロキシ−2−ヒドロキシ
プロピル)3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3
−アクリロキシプロピルジメチルメトキシシラン、3−
アクリロキシプロピルメチルビス(トリメチルシロキ
シ)シラン、3−アクリロキシプロピルメチルジクロロ
シラン、3−アクリロキシプロピルトリクロロシラン、
3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、アリル
トリクロロシラン、アリルトリエトキシシラン、アリル
トリメトキシシラン、アリルトリス(トリメチルシロキ
シ)シラン、メタクリロキシプロペニルトリメトキシシ
ラン、3−メタクリロキシプロピルジメチルクロロシラ
ン、3−メタクリロキシプロピルジメチルエトキシシラ
ン、3−メタクリロキシプロピルメチルジクロロシラ
ン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン、3−メタクリロキシプロピルトリクロロシラン、3
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メ
タクリロキシプロピルトリス(メトキシエトキシ)シラ
ン、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシ
ロキシ)シラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニル
ジメチルエトキシシラン、ビニルエチルジクロロシラ
ン、ビニルメチルビス(メチルエチルケトキシミン)シ
ラン、ビニルメチルビス(トリメチルシロキシ)シラ
ン、ビニルメチルジアセトキシシラン、ビニルメチルジ
クロロシラン、ビニルメチルジエチルシラン、ビニルト
リアセトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニル
トリエトキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラ
ン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリメチルシラ
ン、ビニルトリフェノキシシラン、ビニルトリス−t−
ブトキシシラン、ビニルトリス(t−ブチルパーオキ
シ)シラン、ビニルトリスイソプロペノキシシラン、ビ
ニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、KBM1
003(商品名;信越化学工業株式会社製)、KBM1
063(商品名;信越化学工業株式会社製)、KBM1
103(商品名;信越化学工業株式会社製)、KBM1
403(商品名;信越化学工業株式会社製)、KBM5
03(商品名;信越化学工業株式会社製)、KBM50
2(商品名;信越化学工業株式会社製)、KBM510
3(商品名;信越化学工業株式会社製)、KBM510
2(商品名;信越化学工業株式会社製)、KBM540
3(商品名;信越化学工業株式会社製)等を挙げること
ができる。好ましくは、KBM1003、KBM140
3、KBM503、KBM502、KBM5103、K
BM5102、KBM5403である。
【0032】有機相と無機相の比は、特に限定されない
のが本発明の感光性有機・無機複合体組成物の、熱硬化
法に対する一つの特徴である。即ち、熱硬化法の場合は
有機相または無機相が一定の比を越えると、反応の過程
で相分離が生じ、生成する有機・無機複合体の透明性が
損なわれるが、本発明における光硬化法の場合には硬化
反応がより均一に進むため、極めて相分離が生じにく
い。このため有機相と無機相は、実質的に任意の比を採
用することができる。従って従来法より広い物性の採択
が可能となる。
【0033】極性基含有有機ポリマーおよび光硬化剤を
有機溶剤に溶解した有機成分において、有機溶剤として
は、極性基含有有機ポリマーと光硬化剤を均一に溶解す
ることができ、かつこれらと反応しないものであればい
かなるものでもよい。これらの有機溶剤の例としては、
例えば、アルコール類、芳香族炭化水素、エーテル類、
含窒素溶媒、スルホキシド類、およびこれらの混合溶媒
を挙げることができる。好ましい溶媒は、ポリマーと有
シラン化合物の双方に対する良溶媒である。
【0034】本発明の感光性有機・無機複合体組成物
は、前記極性基含有有機ポリマー(a)、前記感光剤
(b)、前記光硬化剤(c)、前記加水分解重合性シラ
ン化合物(d)及び前記ラジカル重合性シラン化合物
(e)を均一に混合して形成してもよいが、これらを前
記溶剤に溶解して形成してもよい。また前記極性基含有
有機ポリマー(a)、前記感光剤(b)及び前記光硬化
剤(c)を溶剤存在下または不存在下に混合し有機相と
し、また前記加水分解重合性シラン化合物(d)及び前
記ラジカル重合性シラン化合物(e)を溶剤存在下また
は不存在下に混合し無機相とし、これら有機相と無機相
を均一に混合して形成することもできる。ここに無機相
に光硬化剤を添加することもできる。また前記加水分解
重合性シラン化合物(d)及び前記ラジカル重合性シラ
ン化合物(e)を均一に混合溶解し、所定重合度まで重
合させ、さらに光硬化剤を均一に溶解させて無機相を形
成してもよい。
【0035】感光性有機・無機複合体組成物は、光、例
えば、ハロゲンランプ、高圧水銀灯などの水銀灯、UV
ランプ等により重合する。この重合反応は、加水分解重
合性シラン化合物の加水分解性に応じて、例えば、0〜
150度、好ましくは室温〜120度の温度で行うこと
ができる。反応時間は、反応温度、光照射量等により相
違し、数秒〜数日の範囲で制御することができるが、好
ましくは5秒〜15分である。5秒未満では硬化不十分
となりがちである。また15分で通常硬化は完了し、そ
れ以上の照射は効果を期待できない。重合反応は、不活
性ガス雰囲気でも空気下でも可能であるが、反応速度が
速くなることから、窒素などの不活性ガス下が好まし
い。有機溶媒や生成するアルコール等は、通常は反応と
共に蒸散するが必要に応じて反応終了後に加熱等により
除去してもよい。
【0036】本発明の複合体組成物は、例えば、皮膜、
フィルム、シート、繊維、球、感光性、その他各種立体
形状に光重合成形が可能である。成形法としては、流延
法、コーティング法、遠心重合法、注型重合成形法など
を適宜選択できる。
【0037】本発明の感光性有機・無機複合体組成物を
フォトレジストとして使用するには、亜鉛、銅などの金
属表面または樹脂表面に該感光性有機・無機複合体組成
物を一定厚さにコーティングまたは塗布し、ネガマスク
等を通じて露光する。また支持体に塗布し、溶剤を揮散
させて1μmから1.5mmの厚さに成型し、フォトレ
ジストとしてもよい。このフォトレジストの支持体とし
ては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリオレフィン
フィルム等を使用することができる。
【0038】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。 1.分析機器測定条件 (1)FT−IR測定; 測定機器として、日本分光工
業株式会社製、FT/IR−7000を使用した。溶液
の試料はKBr法によりKBr板上に塗布して測定し
た。有機無機複合体は、粉末法により、KBrを使用し
て測定した。 (2)走査型電子顕微鏡(SEM); 有機・無機複合
体を金蒸着した後、明石ビームテクノロジー株式会社
製、ALPHA−25A型走査型電子顕微鏡で観察し
た。
【0039】2.試験条件 (1)光照射条件; セン特殊光源株式会社製、高圧水
銀ランプ電源HB−100−A用の高圧水銀ランプを使
用して、空気中、8cmの距離から照射した。 (2)成膜法; 有機成分と無機成分の混合溶液を基板
に流延し、溶媒を蒸発させて膜を形成した。
【0040】3.評価方法 (1)成膜性; 膜形成後、光学顕微鏡で100倍の倍
率で膜に亀裂の有無を観察した。亀裂のないものを良と
した。 (2)透明性; ガラススライド上に1μm程度に成膜
し、成膜前後を比較して、膜単独の可視光領域の吸収ス
ペクトルが90%以上のものを良とした。なお日本分光
(株)製、Ubest−50型を使用した。 (3)耐溶剤性; 成膜した基板を溶媒(メタノール、
エタノール)の中に入れ、室温で5分間放置し、外に出
して膨潤の有無、白濁の有無を目視で観察評価した。 (4)密着性; 基板上の膜に基盤目を入れ、セロファ
ンテープを用いて、剥離テストを実施した。
【0041】実施例1〜3 4.0gのテトラエトキシシランと、1.978gの3
−アクリロキシプロピトリメトキシシランを反応器に
入れた後、1.382gの0.05N塩酸を加え、30
分間激しく攪拌し、部分加水分解重合させて均一溶液の
無機成分を得た。また1.835gの共重合ナイロン
(東レ株式会社製、CM8000)、0.367gのメ
チレンビスアクリルアミドおよび0.110gのベンゾ
インメチルエーテルを、5.5gのメタノールに溶解
し、有機成分とした。これら無機成分と有機成分を有機
成分/無機成分の重量比で、3/7、4/6、5/5に
なるようにそれぞれ混合して感光性有機・無機複合体組
成物を得、それぞれ実施例1〜3とした。混合後の複合
体組成物はいずれの比においても均一で透明であった。
次いで成膜したが、その成膜性はいずれの比においても
良好であった。そしてこの膜に光照射し重合反応を行っ
た。露光時間は15秒とした。その結果、実施例1〜3
のいずれの実施例においても光照射後の複合体硬化物の
透明性は良好であり、エタノールおよびメタノールに対
する耐溶剤性についてはいずれも膨潤も白化もなく良好
であり、アルミニウム基板、ガラス基板、PET基板お
よびPMMA基板に対する密着性もいずれも良好であっ
た。
【0042】比較例1〜3 光照射を行わず、50℃で60秒間熱硬化した他は、実
施例1〜3と同様の操作を実施した。熱硬化後の有機・
無機複合体は、比較例1〜3のいずれも白濁した膜とな
り、エタノールおよびメタノールの耐溶剤性試験により
膨潤し、耐溶剤性は不良であった。またさらに室温で放
置すると容易にメタノールにもエタノールにも溶解し
た。
【0043】実施例4〜6 4.20gのテトラエトキシシランと、5.58gの3
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを反応器
に入れた後、2.55gの0.05N塩酸を添加し、3
0分間激しく攪拌し、部分加水分解重合させ、均一な無
機成分の溶液を得た。また4gの共重合ナイロン(東レ
株式会社製、CM8000)、0.8gのメチレンビス
アクリルアミドおよび0.24gのベンゾインメチルエ
ーテルを、16gのメタノールに溶解し、有機成分とし
た。これら無機成分と有機成分を有機成分/無機成分の
重量比で、2/1、1/1、1/2になるようにそれぞ
れ混合して感光性有機・無機複合体組成物を得、実施例
4〜6とした。混合後の複合体組成物はいずれの比にお
いても均一で透明であった。次いで成膜したが、その成
膜性はいずれの比においても良好であった。そしてこの
膜に光照射し重合反応を行った。露光時間はいずれも1
5秒とした。その結果いずれの比においても、光照射後
の複合体硬化物の透明性は良好であり、エタノールおよ
びメタノールに対する耐溶剤性についてはいずれも膨潤
も白化もなく良好であり、アルミニウム基板、ガラス基
板、PET基板およびPMMA基板に対する密着性もい
ずれも良好であった。
【0044】比較例4〜6 光照射を行わず、50℃で60秒間熱硬化した他は、実
施例4〜6と同様の操作を実施した。熱硬化後の有機・
無機複合体は、比較例4〜6のいずれも白濁した膜とな
り、エタノールおよびメタノールの耐溶剤性試験により
膨潤し、耐溶剤性は不良であった。またさらに室温で放
置すると容易にメタノールにもエタノールにも溶解し
た。
【0045】そして実施例5の光硬化した均一透明な複
合体について、FT−IRを測定した。その結果を図3
に示す。なお有機相を構成するナイロンの測定結果を図
1に、無機相の測定結果を図2に示す。有機・無機複合
体組成物の光硬化物では、1721cm-1、1649c
-1、1560cm-1に強い吸収が観察され、有機相と
無機相が複合体を構成していることを示した。また、1
649cm-1の吸収が2本に分離していることから有機
相のカルボニル基と無機相のカルボニル基との間に強い
相互作用があることが分かった。
【0046】走査型電子顕微鏡(SEM)分析 実施例5の光硬化物および比較例5の熱硬化物について
SEMで観察した。図5に示す光硬化物では、有機相と
無機相が一体化して均一となり、特別な組織は観察され
なかった。一方図4に示す熱硬化物では、その表面に結
晶構造が無数に観察された。以上のように、光硬化のほ
うが有機・無機複合体の均一性がより良好であることが
分かる。
【0047】実施例7および8 4.20gのテトラエトキシシラン、1.02gのメチ
ルトリエトキシシランおよび5.58gの3−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシランを反応器に入れた
後、3.00gの0.05N塩酸を入れ、30分間激し
く攪拌し、部分加水分解重合させ、均一な無機成分の溶
液を得た。また2gの共重合ポリウレタン(三洋化成工
業(株)製、LQ−390)、0.8gのメチレンビス
アクリルアミドおよび0.2gのベンゾインメチルエー
テルを8gのメタノールと8gのイソプロピルアルコー
ルの混合溶液に溶解し、有機成分とした。これら無機成
分と有機成分を有機成分/無機成分の重量比で、1/
1、2/3になるようにそれぞれ混合して感光性有機・
無機複合体組成物を得、実施例7および8とした。混合
後の複合体組成物はいずれの比においても均一で透明で
あった。次いで成膜したが、その成膜性はいずれの比に
おいても良好であった。そしてこの膜に光照射し重合反
応を行った。露光時間はいずれも15秒とした。その結
果いずれの比においても、光照射後の複合体硬化物の透
明性は良好であり、エタノールおよびメタノールに対す
る耐溶剤性についてはいずれも膨潤も白化もなく良好で
あり、アルミニウム基板、ガラス基板、PET基板およ
びPMMA基板に対する密着性もいずれも良好であっ
た。
【0048】実施例9〜12 メチレンビスアクリルアミドの代わりに、0.52gの
ヘキサメチレンビスアクリルアミドを使用し、有機成分
/無機成分の比、露光時間、実施例10および11につ
いてはさらに光硬化剤を変えた他は実施例4と同様の操
作を行った。なお実施例9では、有機成分/無機成分の
比を4/6とし、露光時間を15秒とし、実施例10で
は、有機成分/無機成分の比を4/6とし、露光時間を
5秒とし、光硬化剤を、0.01gのTPS−105
(みどり化学製)とし、実施例11では、有機成分/無
機成分の比を4/6とし、露光時間を5秒とし、光硬化
剤を0.02gのNBC−101(みどり化学製)と
し、実施例12では、有機成分/無機成分の比を5/5
とし、露光時間を15秒とした。混合後の複合体組成物
はいずれの比においても均一で透明であった。次いで成
膜したが、その成膜性はいずれの比においても良好であ
った。そしてこの膜に光照射し重合反応を行った。その
結果いずれの実施例においても、光照射後の複合体硬化
物の透明性は良好であり、エタノールおよびメタノール
に対する耐溶剤性についてはいずれも膨潤も白化もなく
良好であり、アルミニウム基板、ガラス基板、PET基
板およびPMMA基板に対する密着性もいずれも良好で
あった。
【0049】
【発明の効果】本発明の感光性有機・無機複合体組成物
は、有機化合物と無機化合物双方の特徴を合わせ持って
おり、透明性、耐熱性、耐侯性、取扱い容易性、成形性
などに優れ、有機成分および無機成分の特性を要求され
る分野に使用することができる。特に、感光性を有する
ことから、画像形成用などに使用される印刷版、複写材
料、フォトレジストなどの感光性材料、UVインキ、光
硬化材料、光接着剤などとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の感光性有機・無機複合体組成物の有
機相構成物のFT−IRチャートである。
【図2】 本発明の感光性有機・無機複合体組成物の無
機相構成物のFT−IRチャートである。
【図3】 本発明の感光性有機・無機複合体組成物の光
硬化物のFT−IRチャートである。
【図4】 有機・無機複合体の熱硬化物表面のSEM写
真である。
【図5】 本発明の複合体組成物の光硬化物表面のSE
M写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03F 7/075 501 G03F 7/075 501

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマー中に、ヒドロキシル基、カルボ
    キシル基、エステル基、エーテル基、カーボネート基、
    アミド基をはじめとする −NHC(O)− または >NC(O)− で表される基、グリシジル基、ハロゲン基からなる群か
    ら選択される官能性基を有する極性基含有有機ポリマー
    (a)と、 光重合性基を有するモノマーから選択される感光剤
    (b)と、 光ラジカル発生剤、光酸発生剤及び光塩基発生剤から選
    択される光硬化剤(c)と、 下式: (R 1 n Si(OR 2 4-n (式中、R 1 は、置換基を有してもよい炭素数1〜4の
    アルキル基またはアリール基、R 2 は、炭素数1〜4の
    アルキル基を表し、R 1 およびR 2 は同一でも異なって
    いてもよい。nは、0〜2の整数を表す。)で表される
    加水分解重合性シラン化合物(d)と、 ラジカル重合性シラン化合物(e)と を含有することを
    特徴とする感光性有機・無機複合体組成物。
  2. 【請求項2】 極性基含有有機ポリマー(a)中の極性
    基が、アミド基をはじめとする−NHC(O)− また
    は >NC(O)−で表される基である、請求項1に記
    載の感光性有機・無機複合体組成物。
  3. 【請求項3】 感光剤(b)が有する光重合性基が、ア
    クリロイル基、メタクリロイル基、アクリルアミド基、
    アリル基、ビニルエーテル基、ビニルチオエーテル基、
    ビニルアミノ基、グリシジル基及びアセチレン性不飽和
    基からなる群から選ばれる、請求項1又は2に記載の感
    光性有機・無機複合体組成物。
  4. 【請求項4】 ラジカル重合性シラン化合物(e)が、
    3−アクリロキシプ ロピルジメチルメトキシシラン、3
    −アクリロキシプロピルメチルビス(トリメチルシロキ
    シ)シラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシ
    ラン、メタクリロキシプロペニルトリメトキシシラン、
    3−メタクリロキシプロピルジメチルエトキシシラン、
    3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、
    3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−
    メタクリロキシプロピルトリス(メトキシエトキシ)シ
    ラン及び3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチ
    ルシロキシ)シランからなる群から少なくとも1種選ば
    れる、請求項1又は2に記載の感光性有機・無機複合体
    組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記極性基含有有機ポリマー(a)、前
    記感光剤(b)及び前記光硬化剤(c)を有機溶剤に溶
    解した有機相と、 所定重合度まで重合していてもよい前記加水分解重合性
    シラン化合物(d)及び前記ラジカル重合性シラン化合
    物(e)を含む無機相とを均一に混合溶解することを含
    む、感光性有機・無機複合体組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のうちのいずれか1項に記
    載の感光性有機・無機複合体組成物を含むフォトレジス
    ト。
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