JP2946498B1 - Icカード封切判別方法とicカード及びicカードシステム - Google Patents

Icカード封切判別方法とicカード及びicカードシステム

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JP2946498B1 JP10168173A JP16817398A JP2946498B1 JP 2946498 B1 JP2946498 B1 JP 2946498B1 JP 10168173 A JP10168173 A JP 10168173A JP 16817398 A JP16817398 A JP 16817398A JP 2946498 B1 JP2946498 B1 JP 2946498B1
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Abstract

【要約】 【課題】カード利用者が従来のICカードと違和感な
く、ICカード自体で、当該ICカードが使用開始済み
であるか否かを直ちに判別可能な封切判別方法とICカ
ード及びICカードシステムの提供。 【解決手段】当該ICカード1に対し読み込み及び書き
込みを行うカードリーダライタ21との間で信号の送受
信を行う信号送受信手段11を備え、当該信号送受信手
段11と接続されていることによって当該ICカード1
の機能を停止させるカード機能停止手段と、信号送受信
手段11と前記カード機能停止手段の電気的接続を解除
してそれらを再接続不能とする接続解除手段と、当該接
続解除手段によって信号送受信手段11と前記カード機
能停止手段の接続を解除したか否かをカード利用者に判
別可能に表示する解除表示手段とを一纏に一体兼用する
導電性印刷塗膜層31を信号送受信手段11の外部端子
32a,32bに亙り、削取除去自在に表面刷着塗布処
理して延在被覆形成することの特徴。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカード封切判
別方法とその実施に直接使用するICカードおよびIC
カードシステムに係り、さらに詳しく言えば、ICカー
ドによるサービスを提供する装置側に、カード使用時に
マーキングを付与したり、あるいは、カードにラッピン
グがなされているかなどを検出するための特別な機構を
設けることなく、利用者がそのカードのみでそのカード
が使用開始されているものであるかどうかを容易に識別
できるようにした新規なICカード封切判別方法とIC
カード及びICカードシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ICカードは、サービスを提供する装置
内のカードリーダライタとデータのやり取りを行うこと
により、予め指定された機能(所有者の認証や度数管理
など)を提供する。カード発行者は、利用者が支払う対
価に対して、所定の機能を持つカードを発行する。
【0003】その際、カード発行者は、カードにその対
価に見合う所定の機能が具備された筆降ろしの新品であ
ることを示さなければならない。即ち、カード製造後、
当該カードが未使用であることを示す必要がある。カー
ドの未使用を示す最も一般的な方法としては、カードリ
ーダライタを備えておき、カードの使用状態を利用者に
示す方法が考えられる。
【0004】その場合、発行(販売)を行うすべての場
所に装置を設置する必要があり、多様な販売、流通形態
が望まれるものには適さない。多様な販売・流通形態が
望まれるカードシステムにおいては、カード発行者やカ
ード利用者がカードのみにより使用開始済みの中古かど
うかを判別可能とすることが望ましいことから、カード
自体に直接・間接に使用履歴を残す方法が用いられてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9は、斯かる従来例
の一つを示すものである。1′はICカードであり、そ
の内部には、カードリーダライタ21との間で接触式若
しくは非接触で信号を送受信する信号送受信手段1
1′、個人の認証番号(ID情報)や度数若しくは電子
マネー等の金額など所定の情報を記憶し当該ICカード
1′が予定する初期の目的を実現するためのカード機能
実現手段12′およびICカード1′の使用履歴を記録
しておく使用履歴記録手段16を有している。
【0006】一方、2′はサービス提供装置であり、カ
ードリーダライタ21、および当該カードリーダライタ
21を介して読み出したカード機能実現手段12′から
の情報に基づいて、予定された所定のサービス(例え
ば、電話機による通話サービス)を提供するサービス提
供部22および当該ICカード1′の使用履歴をICカ
ード1′に書き込むための使用履歴書込手段23からな
る。
【0007】当該履歴の書き込みは、周知の通り、例え
ばテレホンカード等は、利用度数に応じてカードへパン
チ穴をあけるなど、刻印という手段が用いられ得る。そ
の他、各種プリペイドカード(たとえばパチンコカー
ド)、オレンジカード(商標)、ハイウェイカードなど
の利用履歴も刻印という手段が用いられている。しか
し、斯かる方法もサービスを受ける場所のすべての装置
に斯かるマーキング機能が必要になるという問題があ
る。
【0008】さらに、図10に示すように、ICカード
1″にラッピングを施す方法もある。ラッピングとは、
例えば、未使用のICカード1″をプラスティック透明
包装袋17などに密封することにより、当該ラッピング
を解かない限りカード1″を使用できない状態におくも
のである。
【0009】この場合は、確実にICカード1″を使用
できない状態にしなければならないと同時に、ラッピン
グによるコスト増を最小限に押さえるため、簡易且つ経
済的なものとしなければならない。さらに、サービス提
供装置2″には、すべて、予め指定されたラッピングが
施されているかを検出するラッピング検出手段24を設
け、これを使用不可とする仕組みを具備する必要があ
る。
【0010】又、以上述べてきた二つの方法は、サービ
ス提供者の運用上の都合によりICカード1′、1″の
マーキングやラッピングを変更する場合に、サービス提
供装置2′、2″自体の機能も変更せざるを得ず、実質
的な運用はきわめて困難であるという問題がある。
【0011】さらに、本出願の発明者による特願平9−
107953号に係る先行発明は、カード機能停止手段
をICカード自体に、部分片切断自在に形成したり、導
電シールとして貼付けたりして外観上違和感を与え大袈
裟となり、カード機能停止手段の切断分離には別途特別
な切断器具を要し、外出途上で用意していない場合に
は、使用不能となり、又特にカード機能停止手段の切断
分離後は、外観上不体裁で、逆に欠陥カードと見間違う
きらいもある。
【0012】ここにおいて、本発明の解決すべき主要な
目的は次の通りである。即ち、本発明方法の第1の目的
は、カード利用者に、購入時、外観的に大掛かりな仕掛
けに対し奇異感や違和感を与えることなく、封切後も従
来のカードと何等形態上も機能上も殆んど変らないIC
カード封切判別方法とICカード及びICカードシステ
ムを提供せんとするものである。
【0013】本発明の第2の目的は、入手したICカー
ドを見ただけで当該ICカードが新品か使用開始済み中
古であるか否かを直ちに判別可能なICカード封切判別
方法とICカード及びICカードシステムを提供せんと
するものである。
【0014】本発明の第3の目的は、当該ICカードの
使用開始により、当該ICカードの修復不能な規定の表
面処理塗膜層の一部又は全部の有無により、当該ICカ
ードが新品か使用開始済み中古であるか否かを直ちに判
別可能なICカード封切判別方法とICカード及びIC
カードシステムを提供せんとするものである。
【0015】本発明の第4の目的は、サービス提供装置
側に封切手段を具備したICカード封切判別方法とIC
カード及びICカードシステムを提供せんとするもので
ある。
【0016】本発明のその他の目的は、明細書、図面、
特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らか
になるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決に当たり、内部電子回路と接続して不作動とする回路
素子をICカード自体から削取除去自在かつ修復不能な
表面処理膜層で表面に刷着塗布形成して、筆降ろし使用
に際し、当該表面処理膜層ともども前記不作動回路素子
の一部又は全部を削除消去して外部から封切使用開始済
みであることを判別可能とする手法及び手段を講じるも
のである。
【0018】従って、サービス提供装置に誤認識、誤作
動を招来するICカード自体の、従来から行われてきた
使用度数等の使用履歴の外部刻印を無くし、これ等外部
刻印による使用履歴の修整又は改ざんを困難とする。
【0019】ここで、さらに、具体的詳細に述べると、
当該課題解決では、本発明が次に列挙する上位概念から
下位概念に亙るそれぞれの新規な特徴的構成手法又は手
段を採用することにより、前記目的を達成する。
【0020】即ち、本発明方法の第1の特徴は、内部電
子回路を不作動とする回路素子を修復不能な表面処理膜
層で表面に形成したICカードの封切判別方法であっ
て、前記表面処理膜層の削取除去痕跡の存否を外部から
視認して、筆降ろしの新品か封切済みの中古かを識別し
てなるICカード封切判別方法の構成採用にある。
【0021】本発明方法の第2の特徴は、前記本発明方
法の第1の特徴における前記内部電子回路が、信号送受
信手段とカード機能実現手段とで構成してなるICカー
ド封切判別方法の構成採用にある。
【0022】本発明方法の第3の特徴は、前記本発明方
法の第1又は第2の特徴における前記不作動とする回路
素子が、電気的短絡機能を発揮する交流短絡手段である
ICカード封切判別方法の構成採用にある。
【0023】本発明方法の第4の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2又は第3の特徴における前記修復不能な
表面処理膜層の削取除去痕跡が、ICカード表面に被覆
処理した塗膜層の一部又は全部の削除による表面露出で
あるICカード封切判別方法の構成採用にある。
【0024】本発明方法の第5の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記表面
処理膜層が、プリント配線の導電性印刷塗膜層であるI
Cカード封切判別方法の構成採用にある。
【0025】本発明方法の第6の特徴は、前記本発明方
法の第5の特徴における前記導電性印刷塗膜層が、爪や
コインや簡易な治具で削取除去自在であるICカード封
切判別方法の構成採用にある。
【0026】本発明方法の第7の特徴は、前記本発明方
法の第4、第5又は第6の特徴における前記外部からの
視認が、ICカード表面に刷着した完全な前記導電性印
刷塗膜の規定外形上の不完全性や不自然性の有無によっ
てなるICカード封切判別方法の構成採用にある。
【0027】本発明方法の第8の特徴は、前記本発明方
法の第3、第4、第5、第6又第7の特徴における前記
交流短絡手段が、ICカードの表裏面か、側周面の一部
域に配置し、前記内部電子回路と接続して削取切断自在
に刷着塗布してなるICカード封切判別方法の構成採用
にある。
【0028】本発明方法の第9の特徴は、前記本発明方
法の第3、第4、第5、第6、第7又は第8の特徴にお
ける前記交流短絡手段が、前記内部電子回路と接続する
外部端子相互に亙って連続被覆延在した前記導電性印刷
塗膜層を渡着してなるICカード封切判別方法の構成採
用にある。
【0029】本発明方法の第10の特徴は、前記本発明
方法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第
8又は第9の特徴における前記修復不能な表面処理膜層
が、削取除去部における当該表面処理膜層の表面処理再
形成又は貼付け再形成を不可能としてなるICカード封
切判別方法の構成採用にある。
【0030】本発明方法の第11の特徴は、前記本発明
方法の第9又は第10の特徴における前記外部端子が、
前記信号送受信手段と前記カード機能実現手段間の接続
配線に直結してなるICカード封切判別方法の構成採用
にある。
【0031】本発明方法の第12の特徴は、前記本発明
方法の第9又は第10の特徴における前記外部端子が、
前記信号送受信手段と前記カード機能実現手段間の接続
配線に一対のトランスコイルを介して接続してなるIC
カード封切判別方法の構成採用にある。
【0032】本発明方法における第13の特徴は、前記
本発明方法の第3、第4、第5、第6、第7、第8、第
9、第10、第11又は第12の特徴における前記交流
短絡手段が、前記内部電子回路よりも交流インピーダン
スを十分低く設定してなるICカード封切判別方法の構
成採用にある。
【0033】本発明方法の第14の特徴は、前記本発明
方法の第9、第10、第11、第12又は第13の特徴
における前記外部端子が、接触式ICカードの場合、前
記信号送受信手段の送受信端子を省略兼用し得てなるI
Cカード封切判別方法の構成採用にある。
【0034】本発明カードの第1の特徴は、ICカード
に対し読み込み及び書き込みを行うカードリーダライタ
との間で信号の送受信を行う信号送受信手段を含む電子
回路を内蔵し、前記信号送受信手段と接続されているこ
とによって当該ICカードの機能を停止させるカード機
能停止手段と、前記信号送受信手段と当該カード機能停
止手段の電気的接続を解除してそれらを再接続不能とす
る接続解除手段と、当該接続解除手段によって前記信号
送受信手段とカード機能停止手段の接続を解除したか否
かをカード利用者に判別可能に表示する解除表示手段と
を機能的に有するICカードにおいて、前記カード機能
停止手段は、前記信号送受信手段の両端子間を交流的に
短絡して当該信号送受信手段の機能を発揮できないよう
にしておくとともに、前記ICカード表面に刷着塗布処
理した規定の導電性印刷塗膜層からなる交流短絡手段で
あるICカードの構成採用にある。
【0035】本発明カードの第2の特徴は、前記本発明
カードの第1の特徴における前記信号送受信手段が、カ
ードリーダライタとの信号の送受信を直接接触又は電磁
誘導若しくは静電誘導を用いて非接触で行う交信機能を
有してなるICカードの構成採用にある。
【0036】本発明カードの第3の特徴は、前記本発明
カードの第1又は第2の特徴における前記接続解除手段
が、前記導電性印刷塗膜層の一部又は全部を、刷着塗布
した前記IC表面から削取除去して交流的短絡を遮断す
る手段であるICカードの構成採用にある。
【0037】本発明カードの第4の特徴は、前記本発明
カードの第1、第2又は第3の特徴における前記解除表
示手段が、前記規定の導電性印刷塗膜層の一部又は全部
の外形的被覆消去変化を前記ICカード表面の露出とし
て表現する手段であるICカードの構成採用にある。
【0038】本発明カードの第5の特徴は、前記本発明
カードの第3又は第4の特徴における前記導電性印刷塗
膜層が、削取除去した一部又は全部を刷着塗布処理再形
成又は貼付け再形成を不能とする素材からなるICカー
ドの構成採用にある。
【0039】本発明カードの第6の特徴は、前記本発明
カードの第1、第2、第3、第4又は第5の特徴におけ
る前記交流短絡手段が、ICカードの表裏面か側周面の
一部域に配置し、前記内部電子回路と接続して削取切断
自在に刷着塗布形成してなるICカードの構成採用にあ
る。
【0040】本発明カードの第7の特徴は、前記本発明
カードの第1、第2、第3、第4、第5又は第6の特徴
における前記交流短絡手段が、前記信号送受信手段の内
部端子と接続する外部端子相互に亙って連続被覆延在し
た前記導電性印刷塗膜層により渡着形成してなるICカ
ードの構成採用にある。
【0041】本発明カードの第8の特徴は、本発明カー
ドの第7の特徴における前記外部端子が、前記信号送受
信手段と前記カード機能実現手段間の接続配線に直結し
てなるICカードの構成採用にある。
【0042】本発明カードの第9の特徴は、本発明カー
ドの第7の特徴における前記外部端子が、前記信号送受
信手段と前記カード機能実現手段間の接続配線に一対の
トランスコイルを介して接続してなるICカードの構成
採用にある。
【0043】本発明カードの第10の特徴は、本発明カ
ードの第5、第6、第7、第8又は第9の特徴における
前記導電性印刷塗膜層が、ニッケル系や銀系のような電
気的な耐久性の高い塗料であるICカードの構成採用に
ある。
【0044】本発明システムの第1の特徴は、カードリ
ーダライタとの間で信号の送受信を行う信号送受信手段
を含む内蔵電子回路と、当該信号送受信手段と接続され
ていることによって当該ICカードの機能を停止させる
ためICカード表面に刷着塗布処理した規定の導電性印
刷塗膜層からなる交流短絡手段で形成したカード機能停
止手段と、前記信号送受信手段と当該カード機能停止手
段の電気的接続を解除してそれらを再接続不能とする接
続解除手段と、当該接続解除手段によって前記信号送受
信手段と前記カード機能停止手段の接続を解除したか否
かをカード利用者に判別可能に表示する前記接続解除表
示手段とを機能的に有するICカードと、前記カードリ
ーダライタと、サービス提供装置と、当該カードリーダ
ライタに信号の送受信を行うため前記ICカードを挿入
するカード挿入口に、前記ICカードの表面に刷着塗布
した規定の導電性印刷塗膜層からなる交流短絡手段の一
部又は全部を削取除去自在に設けた封切手段とを備える
サービス提供装置と、の組み合わせからなるICカード
システムの構成採用にある。
【0045】本発明システムの第2の特徴は、前記本発
明システムの第1の特徴におけるICカードとサービス
提供装置が、信号の送受結合を電極の相互直接接触によ
るか、電磁誘導又は静電結合の相互非接触によってなる
ICカードシステムの構成採用にある。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明の基本原理と実施の形態を
示すカード例、カードシステム例、及び方法例を図面を
参照して説明する。
【0047】(基本原理)図1は、本基本原理を示す機
能ブロック図である。本基本原理のカードシステムは、
ICカード1とサービス提供装置2との組合わせ構成か
らなる。
【0048】本基本原理のICカード1は、サービス提
供装置2内のカードリーダライタ21と信号送受信を行
う信号送受信手段11と接続していることにより当該I
Cカード1の内部電子回路機能を停止するカード機能停
止手段13を有するとともに、前記信号送受信手段11
とカード機能停止手段13との接続を修復不能に解除し
再接続不能とする接続解除手段14と、当該接続を解除
したか、即ち使用されたおそれがあるかを直ちに使用者
に判別可能に表示する解除表示手段15を有する。
【0049】尚、ICカード1にはカード機能実現手段
12が具備されており、信号送受信手段11を介してサ
ービス提供装置2との間で送受信した信号を用いて、当
該ICカード1の予定された機能を実現する。
【0050】本基本原理のサービス提供装置2は、IC
カード1内部の信号送受信手段11との間で信号の送受
信を行うカードリーダライタ21と、当該カードリーダ
ライタ21とICカード1との間で送受信された信号を
用いて所定のサービスを提供するサービス提供部22と
を有する。
【0051】ICカード1の発行者は、発行前、ICカ
ード1の信号送受信手段11と機能停止手段13の接続
を維持したままの状態で保管する。この状態では、IC
カード1の信号送受信手段11はそれに接続されたカー
ド機能停止手段13によりその機能を停止しており、I
Cカード1は使用出来ない。また、解除表示手段15
は、接続解除手段14が、信号送受信手段11とカード
機能停止手段13の接続を解除していないこと若しくは
解除していることを示すものである。
【0052】尚、図1においては、ICカード1の機能
構成をわかりやすくするために、信号送受信手段11と
カード機能実現手段12とを分けて表示しているが、一
般的には、カード機能実現手段12は信号送受信手段1
1の一部として捉えることができる。斯かる意味で、信
号送受信手段11は、図1に示すカード機能実現手段1
2を含むことができる。
【0053】当該本基本原理のカード及びカードシステ
ムに適用する本基本原理の方法の使用手順について図1
を参照して説明する。
【0054】本基本原理の方法では、接続解除手段14
で信号送受信手段11と内部電子回路を不作動とするカ
ード機能停止手段13の接続を一旦修復不能に解除する
と、再度接続できないようにしているので、解除表示を
していない状態のICカード1は、製造完了段階から現
在まで、信号送受信手段11とカード機能停止手段13
は接続されたまま使用不可能状態の新品であったことが
保証される。
【0055】したがって、ICカード1の発行を受けた
者は、発行者より発行されICカード1の解除表示手段
15が解除表示していないことを確認するだけで、当該
ICカード1が未使用状態の新品であることを確認する
ことができる。カード使用者は、カード発行後、最初に
ICカード1を使ってサービス提供を受けようとする前
に、ICカード1の接続解除手段14を用いて、信号送
受信手段11とカード機能停止手段13の接続を解除す
る。
【0056】これによって、信号送受信手段11のカー
ド機能停止状態が解除され、サービス提供装置2のカー
ドリーダライタ21との間での信号送受信が初めて可能
となる。つまり、ICカード1を使ってサービス提供を
受けることが可能となる。
【0057】本基本原理の方法によれば、サービス提供
装置2は、カードインターフェース機能として、信号を
送受信するカードリードライタ21としての機能のみを
有していればよく、ICカード1の使用開始を使用者が
判別するためのマーキング付与やラッピング検出機能を
具備する必要がなく、経済的なカードサービスのための
システムを提供できる。
【0058】本基本原理の方法に使用するICカード1
は、従来のものと比較して、カード機能停止手段13、
接続解除手段14、解除表示手段15を新たに具備する
が、これらは、非常に薄くかつ安価に製作し得るもので
構成することができる。
【0059】以下の図面を参照して、本実施形態例につ
いて説明する。 (カード例1)図2は、封切前の内部電子回路を内蔵し
た本カード例の平面斜視図、図3は図2中III −III 線
視断面図である。
【0060】図に示す通り、本カード例のICカード3
は、図1に示すカード機能停止手段13と、接続解除手
段14と、解除表示手段15とを一纏に一体兼用した交
流短絡手段を形成する表面処理膜層としての導電性印刷
塗膜層31を用いてなる。
【0061】導電性印刷塗膜層31は、信号送受信手段
11に電気的に接続された状態で、当該信号送受信手段
11の両端子a,b間を交流的に短絡するもので、具体
的には、当該両端子a,b間を接続する外部端子32
a,32bを設けている。当該外部端子32a、32b
はカードの基盤に設けられた電気的配線L1,L2を介
して前記端子a,bに接続されている。導電性印刷塗膜
層31の信号周波数に対する交流インピーダンスは、カ
ード機能実現手段12のインピーダンスより十分小さな
値にする。
【0062】導電性印刷塗膜層31は、外部端子32a
と32b間に亙り、電気的に導電自在に印刷塗料にて使
用者が爪やコインや簡易な治具を用いて容易にその一部
又は全部を削取除去可能にして修正不能にICカード3
表面にプリント配線様に刷着塗布する。
【0063】導電性印刷塗膜層31の形成に用いる印刷
塗料は、再塗布及び貼付けが不能なタイプを用い、一般
にノベルディグッズや簡易ゲーム等用カード(いわゆる
スクラッチカード)に用いられている各種塗料の中で、
ニッケル系や銀系のように十分導電性を有するとともに
電気的に耐久性の高い塗料を用いれば良い。
【0064】ICカード3が接触式のものであれば、信
号送受信手段11の外部端子32a,32bは送受信端
子として予め準備され兼用出来る。又、非接触式ICカ
ード3の場合でも、信号送受信手段11の両内部端子
(a,bを含む)接続された外部端子32a,32bを
準備する配線L1,L2及び接点のみを追加すれば良
い。高価な導電性印刷塗料の使用料も外部端子32a,
32b間の距離を近付けて置けば、それだけ少面積で済
むことから、低コストで実現することができる。
【0065】導電性印刷塗膜層31は、ICカード3の
印刷工程で一緒に表面印刷塗布処理が実現可能となり、
導電性シール等のような別途貼付け工程を不要とする。
又、外部端子32a,32b及び導電性印刷塗膜層31
の設ける箇所は、ICカード3の表裏面又は四側周辺面
のいずれかである。
【0066】(方法例1)当該カード例1に適用する本
実施形態の使用方法例1について図面を参照して説明す
る。図4は封切後の内部電子回路を内蔵したICカード
の平面図、図5は図4中V−V線視断面図である。
【0067】まず、ICカード3の使用に先立って、導
電性印刷塗膜層31が外部端子32a,32b及び相互
間の全域に亙り連続被覆形成され、規定通りの外形の完
全性を有し、ICカード表面が削取露出していない、即
ち削取除去痕跡のないことを購入時又は手交時視認して
封切前の新品であるかを確認する。万が一、外形の不完
全性や不自然性を伴う削取表面露出部分、即ち削取除去
痕跡を視認すれば、それは封切後の中古品か全くの使い
切れ品と見做すことが出来る。
【0068】次いで、サービス提供装置2のカード挿入
口に挿し込むのに先立って、ICカード3の封切使用に
当っては、信号送受信手段11の外部端子32a,32
b間を交流的に短絡するように表面印刷塗布処理して形
成した導電性印刷塗膜層31を信号送受信手段11の両
端子a,bと接続されている配線L1,L2を2つの部
分に完全に分離するように使用者が爪やコイン等で予め
一部又は全部を削取除去する。
【0069】その結果、ICカード3被覆面を露出させ
ることにより、外部端子32aと32b間を分断し、信
号送受信手段11の両端子a,b間の短絡を解除し、使
用可能な状態にすることが出来る。
【0070】このような当初の筆降ろし使用に限り、事
前封切処理の準備段階を経て従来同様にICカード3を
サービス提供装置2のカード挿入口に挿し込んで規定の
サービスを受けることが出来る。その後は、一般のIC
カードと同様に使い切るまで繰り返し使用することとな
る。
【0071】なお、接触式ICカード3の場合、外部端
子32a,32bを信号送受信手段11の送受信端子と
兼用する時は、導電性印刷塗膜層31を全部削取除去し
て外部端子32a,32bを完全に露出し、サービス提
供装置2例の対応端子との直接接触を良好として誤作動
を回避する。
【0072】(カード例2)図6は本カード例の封切前
の内部電子回路の平面図である。同図に示す通り、本カ
ード例のICカード4は、図1に示すカード機能停止部
13と接続解除手段14と解除表示手段15とを一纏に
一体兼用した交流短絡手段を形成する表面処理膜層とし
ての導電性印刷塗膜層41を前記カード例1同様用いて
なる。
【0073】なお、本カード例は、図3に示す前記カー
ド例1とは配線L1,L2の途中に一対のトランスコイ
ル42a,42bを介在し電磁結合した以外は同一に構
成し同一部分は同一符号を付して説明の重複を回避し
た。
【0074】本カード例の非接触式ICカード4に外部
端子32a,32bを設ける実施形態をとった場合と比
較して、静電気に対する耐力が低下するため、用途によ
っては適さない場合が生じる。この場合には、外部端子
32a,32bと内部電子回路を直接接続するのではな
く電磁誘導現象により相互誘導を誘起する一対のトラン
スコイル42a,42bを介して接続する作りとするこ
とにより静電耐力を向上することが可能となる。
【0075】(方法例2)当該カード例2に適用する本
実施形態の使用方法例2について図面を参照して説明す
る。図7はICカードの封切後の内部電子回路の平面図
である。
【0076】まず、ICカード4の使用に先立って、導
電性印刷塗膜層41の規定通りの外形の完全性をチェッ
ク視認し、封切前の新品か、封切後の中古品又は全くの
使用切れ品かを前記方法例1同様に確認する。
【0077】次いで、サービス提供装置2のカード挿入
口に挿し込むのに先立って、ICカード4の封切使用に
当っては、前記方法例1同様に導電性印刷塗膜層41を
爪やコイン等で予め一部又は全部削取除去して交流的短
絡状態を解除し、サービス提供装置2のカード挿入口に
挿し込んで規定のサービスを受ける。その余は、前記方
法例と全く同一説明となる。
【0078】ただし、ICカード4の封切使用後にIC
カード4自体に静電気を帯びて外部端子32a,32b
間に静電回路が形成されても一対のトランスコイル42
a,42bにより容易に交流的短絡現象を惹起しない静
電耐力を備え、誤動作を防止する。
【0079】(システム例)図8は、本ICカードシス
テム例の模式図である。本システム例は、前記カード例
1乃至2の外表面に導電性印刷塗膜層31,41を刷着
塗布形成したICカード3,4が使用出来るサービス提
供装置5のカードリーダライタ21に連なるカード挿入
口51内に削取除去手段である封切手段52を備える。
【0080】前記カード例1乃至2のICカード3,4
で使用したサービス提供装置5では、カード挿入口51
内に筆降ろし初使用のICカード3,4を挿し込む前に
その都度、いちいち爪やコイン等を用いて導電性印刷塗
膜層31,41を削取除去せざるを得なかったので面倒
くさくしかも削取除去が不充分となったり、夜間の薄明
りや暗がりでの完璧な削取除去作業は困難を極めること
も起り得る。
【0081】そこで、本システム例では、カード挿入口
51内のICカード3,4の導電性印刷塗膜層31,4
1の被覆対応位置に封切手段52を設けたサービス提供
装置5を用意することにより、ただ単にICカード3,
4を規則通り正しく挿入しさえすれば、筆降ろしのIC
カード3,4であった場合、導電性印刷塗膜層31,4
1を封切手段52で自動的に完璧にICカード3,4か
ら削取除去する。又、不充分、不完全な削取除去の場合
も封切手段52は作用する。そのままの挿入状態で規定
のサービスを受けることが出来る。
【0082】なお、封切手段52は、カード本体内の電
子回路に悪影響や支障を与えず削取除去するものであれ
ば、カッターやグラインダー等の機械式、光や熱や化学
品で分解や融解除去する光学式、熱式、化学式のいずれ
か又は組合せでも良い。当然ながら、導電性印刷塗膜層
31,41はそれ等に反応する素材のものを選択するこ
ととなる。
【0083】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、カード利
用者は、事前に爪やコインで封切する限り従来のように
専用の装置を用いることなく、しかも、ICカードの小
さな外表面領域に薄い導電性印刷塗膜層をコンパクト形
成するだけなので大袈裟にならず、見た目も違和感を与
えず、スマートである。
【0084】封切使用に当っても、その導電性印刷塗膜
層の一部、全部を事前に簡易に削取除去するだけであ
り、本システム例ではサービス提供装置側に封切手段を
備えることで従来のICカード様に使用出来、カード利
用者側で何等の封切作業を全く必要なくなり、しかも当
該ICカードが封切使用開始済であるか否かを直ちに判
別可能なICカード及びICカードシステムを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本原理を表わす機能ブロック図であ
る。
【図2】本発明の実施形態を示すICカード封切前の内
部電子回路を内蔵した第1カード例の平面斜視図であ
る。
【図3】図2中III −III 線視断面図である。
【図4】本発明の実施形態を示すICカードの封切後の
内部電子回路を内蔵した第1カード例の平面図である。
【図5】図4中V−V線視断面図である。
【図6】本発明の実施形態を示す第2カード例のICカ
ードの封切前の内部電子回路の平面図である。
【図7】同上の封切後の内部電子回路の平面図である。
【図8】本発明の実施形態を示すICカードシステム例
の模式図である。
【図9】従来のICカードシステムの機能ブロック図で
ある。
【図10】従来の他のICカードシステムの機能ブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1,1′,1″,3,4…ICカード 2,2′,2″,5…サービス提供装置 11,11′…信号送受信手段 12,12′…カード機能実現手段 13…カード機能停止手段 14…接続解除手段 15…解除表示手段 16…使用履歴記録手段 17…包装袋 21…カードリーダライタ 22…サービス提供部 23…使用履歴書込手段 24…ラッピング検出手段 31,41…導電性印刷塗膜層 32a,32b…外部端子(電極) 42a,42b…トランスコイル 51…カード挿入口 52…封切手段 L1,L2…配線 a,b…端子
フロントページの続き (72)発明者 伊達 滋 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−55205(JP,A) 特開 平9−263083(JP,A) 特開 平8−25863(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06K 19/00 B42D 15/10 521

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部電子回路を不作動とする回路素子を修
    復不能な表面処理膜層で表面に形成したICカードの封
    切判別方法であって、 前記表面処理膜層の削取除去痕跡の存否を外部から視認
    して、筆降ろしの新品か封切済みの中古かを識別してな
    る、 ことを特徴とするICカード封切判別方法。
  2. 【請求項2】前記内部電子回路は、 信号送受信手段と、カード機能実現手段とで構成する、 ことを特徴とする請求項1に記載のICカード封切判別
    方法。
  3. 【請求項3】前記不作動とする回路素子は、 電気的短絡機能を発揮する交流短絡手段である、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載のICカード封
    切判別方法。
  4. 【請求項4】前記修復不能な表面処理膜層の削取除去痕
    跡は、 ICカード表面に被覆処理した塗膜層の一部又は全部の
    削除による表面露出である、 ことを特徴とする、請求項1、2又は3に記載のICカ
    ード封切判別方法。
  5. 【請求項5】前記表面処理膜層は、 プリント配線の導電性印刷塗膜層である、 ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のIC
    カード封切判別方法。
  6. 【請求項6】前記導電性印刷塗膜層は、 爪やコインや簡易な治具で削取除去自在である、 ことを特徴とする請求項5に記載のICカード封切判別
    方法。
  7. 【請求項7】前記外部からの視認は、 ICカード表面に刷着した完全な前記導電性印刷塗膜層
    の規定外形上の不完全性や不自然性の有無による、 ことを特徴とする請求項4、5又は6に記載のICカー
    ド封切判別方法。
  8. 【請求項8】前記交流短絡手段は、 ICカードの表裏面か、側周面の一部域に配置し、前記
    内部電子回路と接続して削取切断自在に刷着塗布する、
    ことを特徴とする請求項3、4、5、6又は7に記載の
    ICカード封切判別方法。
  9. 【請求項9】前記交流短絡手段は、 前記内部電子回路と接続する外部端子相互に亙って連続
    被覆延在した前記導電性印刷塗膜層を渡着する、 ことを特徴とする請求項3、4、5、6、7又は8に記
    載のICカード封切判別方法。
  10. 【請求項10】前記修復不能な表面処理膜層は、 削取除去部における当該表面処理膜層の表面処理再形成
    又は貼付け再形成を不可能とする、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8又は9に記載のICカード封切判別方法。
  11. 【請求項11】前記外部端子は、 前記信号送受信手段と前記カード機能実現手段間の接続
    配線に直結する、 ことを特徴とする請求項9又は10に記載のICカード
    封切判別方法。
  12. 【請求項12】前記外部端子は、 前記信号送受信手段と前記カード機能実現手段間の接続
    配線に一対のトランスコイルを介して接続する、 ことを特徴とする請求項9又は10に記載のICカード
    封切判別方法。
  13. 【請求項13】前記交流短絡手段は、 前記内部電子回路よりも交流インピーダンスを十分低く
    設定する、 ことを特徴とする請求項3、4、5、6、7、8、9、
    10、11又は12に記載のICカード封切判別方法。
  14. 【請求項14】前記外部端子は、 接触式ICカードの場合、前記信号送受信手段の送受信
    端子を省略兼用し得る、 ことを特徴とする請求項9、10、11、12又は13
    に記載のICカード封切判別方法。
  15. 【請求項15】ICカードに対し読み込み及び書き込み
    を行うカードリーダライタとの間で信号の送受信を行う
    信号送受信手段を含む電子回路を内蔵し、前記信号送受
    信手段と接続されていることによって当該ICカードの
    機能を停止させるカード機能停止手段と、前記信号送受
    信手段と当該カード機能停止手段の電気的接続を解除し
    てそれらを再接続不能とする接続解除手段と、当該接続
    解除手段によって前記信号送受信手段とカード機能停止
    手段の接続を解除したか否かをカード利用者に判別可能
    に表示する解除表示手段とを機能的に有するICカード
    において、 前記カード機能停止手段は、前記信号送受信手段の両端
    子間を交流的に短絡して当該信号送受信手段の機能を発
    揮できないようにしておくとともに、前記ICカード表
    面に刷着塗布処理した規定の導電性印刷塗膜層からなる
    交流短絡手段である、 ことを特徴とするICカード。
  16. 【請求項16】前記信号送受信手段は、 カードリーダライタとの信号の送受信を直接接触又は電
    磁誘導若しくは静電誘導を用いて非接触で行う交信機能
    を有する、 ことを特徴とする請求項15記載のICカード。
  17. 【請求項17】前記接続解除手段は、 前記導電性印刷塗膜層の一部又は全部を、刷着塗布した
    前記IC表面から削取除去して交流的短絡を遮断する手
    段である、 ことを特徴とする請求項15又は16記載のICカー
    ド。
  18. 【請求項18】前記解除表示手段は、 前記規定の導電性印刷塗膜層の一部又は全部の外形的被
    覆消去変化を前記ICカード表面の露出として表現する
    手段である、 ことを特徴とする請求項15、16又は17記載のIC
    カード。
  19. 【請求項19】前記導電性印刷塗膜層は、 削取除去した一部又は全部を刷着塗布処理再形成又は貼
    付け再形成を不能とする素材からなる、 ことを特徴とする請求項17又は18記載のICカー
    ド。
  20. 【請求項20】前記交流短絡手段は、 ICカードの表裏面か側周面の一部域に配置し、 前記内部電子回路と接続して削取切断自在に刷着塗布形
    成する、 ことを特徴とする請求項15、16、17、18又は1
    9に記載のICカード。
  21. 【請求項21】前記交流短絡手段は、 前記信号送受信手段の内部端子と接続する外部端子相互
    に亙って連続被覆延在した前記導電性印刷塗膜層により
    渡着形成する、 ことを特徴とする請求項15、16、17、18、19
    又は20に記載のICカード。
  22. 【請求項22】前記外部端子は、 前記信号送受信手段と前記カード機能実現手段間の接続
    配線に直結する、 ことを特徴とする請求項21に記載のICカード。
  23. 【請求項23】前記外部端子は、 前記信号送受信手段と前記カード機能実現手段間の接続
    配線に一対のトランスコイルを介して接続する、 ことを特徴とする請求項21に記載のICカード。
  24. 【請求項24】前記導電性印刷塗膜層は、 ニッケル系や銀系のような電気的な耐久性の高い塗料で
    ある、 ことを特徴とする請求項19、20、21、22又は2
    3に記載のICカード。
  25. 【請求項25】カードリーダライタとの間で信号の送受
    信を行う信号送受信手段を含む内蔵電子回路と、当該信
    号送受信手段と接続されていることによって当該ICカ
    ードの機能を停止させるためICカード表面に刷着塗布
    処理した規定の導電性印刷塗膜層からなる交流短絡手段
    で形成したカード機能停止手段と、前記信号送受信手段
    と当該カード機能停止手段の電気的接続を解除してそれ
    らを再接続不能とする接続解除手段と、当該接続解除手
    段によって前記信号送受信手段と前記カード機能停止手
    段の接続を解除したか否かをカード利用者に判別可能に
    表示する接続解除表示手段とを機能的に有するICカー
    ドと、 前記カードリーダライタと、サービス提供部と、当該カ
    ードリーダライタに信号の送受信を行うため前記ICカ
    ードを挿入するカード挿入口に、前記ICカードの表面
    に刷着塗布した規定の導電性印刷塗膜層からなる交流短
    絡手段の一部又は全部を削取除去自在に設けた封切手段
    とを備えるサービス提供装置と、 の組合せからなる、 ことを特徴とするICカードシステム。
  26. 【請求項26】ICカードとサービス提供装置は、 信号の送受結合を電極の相互直接接触によるか、電磁誘
    導又は静電結合の相互非接触による、 ことを特徴とする請求項25記載のICカードシステ
    ム。
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