JP2946247B2 - 樹脂用熱融着機 - Google Patents

樹脂用熱融着機

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JP2946247B2
JP2946247B2 JP9364391A JP9364391A JP2946247B2 JP 2946247 B2 JP2946247 B2 JP 2946247B2 JP 9364391 A JP9364391 A JP 9364391A JP 9364391 A JP9364391 A JP 9364391A JP 2946247 B2 JP2946247 B2 JP 2946247B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性樹脂により形成
した被融着側ワークと融着側ワークを熱融着する際に用
いて好適な樹脂用熱融着機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、図8に示すように、熱可塑性樹
脂で形成したケース状ワーク(被融着側ワーク)Aの開
口部Aoに、熱可塑性樹脂で形成したキャップ状ワーク
(融着側ワーク)Bの挿入部Biを嵌め込むことにより
密閉する場合、熱融着により接合することも多い。
【0003】従来、このような熱融着による接合は、主
に、手作業又は機械化工程により行われていた。手作業
の場合は、ケース状ワークAとキャップ状ワークBをそ
れぞれ手で持ち、ケース状ワークAの開口部Aoをヒー
タを内蔵した平坦な加熱面に所定時間圧接させることに
より、開口部Aoの先端を溶融させるとともに、キャッ
プ状ワークBを平坦面に挿入部Biを収容する凹部を設
けた加熱面に所定時間圧接させることにより、挿入部B
iの回りを溶融させ、この後、ケース状ワークAの開口
部Aoにキャップ状ワークBの挿入部Biを嵌め込むこ
とにより、両者を相融着させていた。
【0004】なお、機械化工程の場合も、基本的には手
作業と同じであり、手作業による作業工程をそのまま機
械化工程に置換したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
被融着側ワークと融着側ワークを融着する場合、各ワー
クに対するそれぞれの加熱時間、各ワークの溶融量(溶
融限界)、融着圧力、融着時における各ワークの位置及
び角度等の条件は、融着品質を高める上で大きな要因と
なり、特に、製品に対して高度の品質と気密性が要求さ
れる場合、各条件を厳格に設定管理することは極めて重
要となる。
【0006】しかし、従来の融着手段は、手作業又は手
作業を単に置換した機械化工程に頼っていたため、前述
した各種溶融条件及び融着条件を厳格に設定管理でき
ず、結局、高度の融着品質及び気密性を得られない難点
があった。また、各種条件を設定した機械化及び自動化
も技術的には可能であるが、機械設備が大掛かりとなる
など、大型化と高コスト化を招く難点があった。
【0007】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、高度の融着品質及び気密性
を得ることができるとともに、構造の簡略化とコンパク
ト化を図り、設備の大幅な小型化とコストダウンを達成
する樹脂用熱融着機の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る樹脂用熱融
着機1は、熱可塑性樹脂で形成した被融着側ワークとな
るケース状ワークAを支持するワーク固定機構2と、熱
可塑性樹脂で形成した融着側ワークとなるキャップ状ワ
ークBをケース状ワークAに対向させて支持するワーク
支持機構3と、ワーク支持機構3をワーク固定機構2に
対して進退する方向(前後方向V1)に移動させる前後
駆動機構4と、前後面に平行な加熱面5a、5bを有
し、かつ前後方向V1及び左右方向V2に変位自在に支
持されるヒータブロック5と、ヒータブロック5の位置
を規制する位置規制機構6と、ヒータブロック5を左右
方向V2に移動させる左右駆動機構7を備える。
【0009】この場合、位置規制機構6は、キャップ状
ワークBのみの溶融時にヒータブロック5をケース状ワ
ークAから離間した所定位置に固定し、かつキャップ状
ワークB及びケース状ワークAの溶融時に当該所定位置
に固定するロックを解除するロック部6p,ヒータブロ
ック5に対してケース状ワークAから離間した所定位置
よりワーク支持機構3側への変位を規制するストッパ部
6q及びヒータブロック5をワーク支持機構3側へ付勢
する弾性部材6sを有する。
【0010】また、ワーク固定機構2にはケース状ワー
クAの角度を調節する角度調節機構8を備え、この角度
調節機構8は、例えば、固定された固定基板9の上に、
ケース状ワークAを支持する自在基板10を配し、固定
基板9と自在基板10における先端側を球面軸受11に
より自在に結合するとともに、自在基板10の複数位置
に設けた調節ネジ12、12、12、12、12sによ
り自在基板9の角度を調節可能に構成できる。
【0011】他方、ワーク支持機構3はキャップ状ワー
クBを吸着して固定する一又は二以上の吸盤13…を有
するワーク吸着機構14を備えるとともに、キャップ状
ワークBの位置を規制する複数の位置規制部17、1
7、17…を備え、各位置規制部17…は規制位置を調
節できる。
【0012】一方、ヒータブロック5にはキャップ状ワ
ークBの一部が挿入する挿入孔15を設けるとともに、
挿入孔15の内部にはキャップ状ワークBを外方へ付勢
する付勢機構16を配設する。
【0013】さらに、ヒータブロック5側とワーク支持
機構3側間にはキャップ状ワークBの溶融限界を規制す
る第一の溶融規制部20を、ヒータブロック5側とワー
ク固定機構2側間にはケース状ワークAの溶融限界を規
制する第二の溶融規制部21を、ワーク支持機構3側と
ワーク固定機構2側間にはキャップ状ワークBとケース
状ワークAの融着限界を規制する融着規制部22をそれ
ぞれ設ける。
【0014】
【作用】本発明に係る樹脂用熱融着機1によれば、ケー
ス状ワークAはワーク固定機構2により支持される。こ
の際、ワーク固定機構2には角度調節機構8を備え、調
節ネジ12…、12sをそれぞれ個別に調節することに
より、固定基板9に対する自在基板10の角度、即ち、
自在基板10に支持されるケース状ワークAの角度を任
意に調節できる。
【0015】他方、キャップ状ワークBはワーク支持機
構3により支持される。この場合、キャップ状ワークB
はワーク吸着機構14における複数の吸盤13…により
吸着固定されるとともに、複数の位置規制部17…によ
り上下左右の位置が規制され、この規制位置は調節でき
る。また、ワーク支持機構3は前後駆動機構4により前
後方向V1、即ち、ケース状ワークAに対してキャップ
状ワークBが進退する方向に移動せしめられる。
【0016】したがって、前後駆動機構4によりワーク
支持機構3を後退させれば、キャップ状ワークBをケー
ス状ワークAから離間させることができるとともに、前
進させれば、キャップ状ワークBをケース状ワークAに
接近させ、さらに、当接させることができる。また、左
右駆動機構7によりヒータブロック5を移動させれば、
ヒータブロック5をケース状ワークAとキャップ状ワー
クB間に挿入又はケース状ワークAとキャップ状ワーク
B間から抜き出すことができる。これにより、キャップ
状ワークBの溶融時間を相対的に長く設定する場合に
は、ヒータブロック5をケース状ワークAとキャップ状
ワークB間に挿入するとともに、位置規制機構6のロッ
ク部6pによりヒータブロック5をケース状ワークAか
ら離間した所定位置に固定すれば、キャップ状ワークB
のみをヒータブロック5の加熱面5bに当接させ溶融さ
せることができる。この際、キャップ状ワークBの溶融
限界は第一の溶融規制部20により規制される。また、
キャップ状ワークBの溶融終了により、ワーク支持機構
3を後退させれば、キャップ状ワークBは挿入孔15の
内部に配設した付勢機構16により外方に付勢され、溶
融したキャップ状ワークBは加熱面5bから確実に剥離
する。
【0017】一方、この状態で、ロック部6pによるヒ
ータブロック5の固定を解除すれば、ヒータブロック5
は前後方向に自在に変位できる。よって、前後駆動機構
4によりワーク支持機構3を前進させれば、キャップ状
ワークBをヒータブロック5の加熱面5bに再び当接さ
せることができると同時に、ヒータブロック5の加熱面
5aをケース状ワークAに当接させることができる。こ
の際、ケース状ワークAの溶融限界は第二の溶融規制部
21により規制される。
【0018】また、ケース状ワークA及びキャップ状ワ
ークBの溶融終了により、ワーク支持機構3を後退させ
れば、ヒータブロック5は弾性部材6sによりケース状
ワークAから離間するとともに、キャップ状ワークBは
ヒータブロック5から離間する。このため、左右駆動機
構7によりヒータブロック5をケース状ワークAとキャ
ップ状ワークB間から抜き出し、再び、前後駆動機構4
によりワーク支持機構3を前進させれば、キャップ状ワ
ークBはケース状ワークAに嵌合し、両者は融着せしめ
られる。この際、キャップ状ワークBとケース状ワーク
Aの融着限界は融着規制部22により規制される。
【0019】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0020】まず、本発明に係る熱融着機1の構造につ
いて、図1〜図4を参照して説明する。
【0021】なお、実施例は図8に示すケース状ワーク
(被融着側ワーク)Aとキャップ状ワーク(融着側ワー
ク)Bを融着する場合を例示する。
【0022】図1において、30は機台であり、その一
方側にはワーク固定機構2を配設する。ワーク固定機構
2は固定基板9と自在基板10を備え、固定基板9は機
台30の上に取付けた複数の支持板31…により支持さ
れるとともに、自在基板10は固定基板9の上に支持さ
れる。この場合、自在基板10と固定基板9は図2に示
すように、先端側に設けた球面軸受11により自在結合
し、また、自在基板10の四隅付近に設けた四つの調節
ネジ12、12、12、12により、自在基板10と固
定基板9間の隙間を任意に調節できるように構成すると
ともに、自在基板10と固定基板9間に設けた調節ネジ
12sにより、自在基板10の後端位置を左右に調節で
きるように構成する。これにより、自在基板10の角度
を調節できる角度調節機構8が構成される。一方、自在
基板10の前後二個所にはチャック機構32、32を配
設し、このチャック機構32…によりケース状ワークA
を把持固定する。なお、34はストッパ機構であり、エ
アシリンダ35により、ストッパ板36が進退変位し、
ケース状ワークAの前後方向位置を規制する。
【0023】他方、機台30の他方側には支持板40を
起立させて固定し、支持板40の上部に、前後駆動機構
4を構成するエアシリンダ41を取付ける。また、この
支持板40と前記支持板31間には左右一対のタイバー
42、42を架設し、このタイバー42…上にワーク支
持機構3をスライド自在に装填する。ワーク支持機構3
はタイバー42…にスライド自在に設けたスライダ43
と、スライダ43に固定し、かつ上方へ延出させた逆L
形の支持体44と、支持体44の上面に固定した支持プ
レート45を備え、支持プレート45の後面はエアシリ
ンダ41におけるピストンロッド41pの先端に結合す
る。
【0024】また、支持プレート45の前面には、図3
中、仮想線で示すように、キャップ状ワークBを吸着し
て固定する複数の吸盤13…を有するワーク吸着機構1
4を配設するとともに、キャップ状ワークBの上下左右
の位置決めを行う複数(実施例は六個所)の位置規制部
17…を配設する。各位置規制部17…はキャップ状ワ
ークBの回りを囲む位置に配される。一つの位置規制部
17はブラケット46bに螺合した調節ネジ棒46s
と、調節ネジ棒46sの先端に支持され、かつキャップ
状ワークBに当接する球体46rと、調節ネジ棒46s
を固定する固定ナット46nを備え、調節ネジ棒46s
を回すことにより規制位置を任意に調節できる。これに
より、キャップ状ワークBは支持プレート45の前面に
位置決めされて支持され、ケース状ワークAに対向す
る。
【0025】さらに、タイバー42…上にはヒータブロ
ックベース51をスライド自在に装填する。また、ヒー
タブロックベース51の上端にはガイドレール52を設
け、このガイドレール52は左右方向(図2中、上下方
向)V2の一方側に延出させる。そして、ガイドレール
52にはヒータブロック5をスライド自在に装填する。
このヒータブロック5は、例えば、エアシリンダ53を
用いた左右駆動機構7によりガイドレール52上を移動
せしめられる。
【0026】ヒータブロック5は図3及び図4に示すよ
うに、全体をブロック状に構成し、内部にヒータ54を
内蔵するとともに、前後面には平行な加熱面5a、5b
を有する。また、ヒータブロック5の加熱面5bにはキ
ャップ状ワークBの挿入部Biが挿入する挿入孔15を
設け、この挿入孔15の内部には挿入した挿入部Biを
外方へ付勢する付勢機構16を配設する。付勢機構16
は挿入孔15の内部に離間して取付けた左右一対の支持
部55、55と、支持部55…に固定したスプリングケ
ース56…と、スプリングケース56…に収容したスプ
リング57…と、スプリングケース56…にスライド自
在に支持され、かつスプリング57…により、突出する
方向に付勢される押子58…からなる。
【0027】これにより、図4に示すように、キャップ
状ワークBの挿入部Biが挿入孔15に挿入すれば、押
子58…がスプリング57…の弾性に抗してスプリング
ケース56…内に押し込まれ、他方、キャップ状ワーク
Bをヒータブロック5から引離した場合には、押子58
…がスプリング56…の弾発力によって挿入部Biを外
方へ押出し、加熱面5bに融着したキャップ状ワークB
を確実に剥離する。特に、キャップ状ワークBは複数の
吸盤13…により吸着されているため、吸盤13…の一
つでも気密性が低下した場合、吸着力全体の低下を招く
が、この場合であってもキャップ状ワークBをヒータブ
ロック5から確実に剥離できる。
【0028】他方、機台30上には位置規制機構6を配
設する。6pはロック部であり、電磁プランジャ60を
利用する。電磁プランジャ60はプランジャ部61を上
方に向けて配する。これにより、プランジャ部61を上
昇させた場合にはヒータブロックベース51の下面に設
けた係合凹部62に挿入し、ヒータブロックベース51
を固定するとともに、プランジャ部61を下降させた場
合には係合凹部62から離脱し、ヒータブロックベース
51はタイバー42…に沿って自在に変位する。また、
電磁プランジャ60の配設位置はヒータブロックベース
51を固定させた際に、ヒータブロック5がケース状ワ
ークAから離間する所定位置を選定する。さらにまた、
機台30上にはストッパ部6qを設ける。ストッパ部6
qは例えばヒータブロックベース51の後方側に配し、
ヒータブロックベース51に係止することにより、ヒー
タブロック5がケース状ワークAから離間した所定位置
よりも後方へ変位しないように規制する。また、ワーク
固定機構2側に位置する支持板31とヒータブロック5
側に位置するヒータブロックベース51間には弾性部材
6sを構成するスプリング63を縮装し、ヒータブロッ
ク5をケース状ワークAから離間する方向に付勢する。
【0029】一方、ヒータブロック5とワーク支持機構
3側に位置する支持体44間には、キャップ状ワークB
の溶融限界(溶融量)を規制する第一の溶融規制部20
を設ける。第一の溶融規制部20はヒータブロック5に
固定した受座ボルト71と、支持体44に螺合した調節
ネジ棒72を備え、この調節ネジ棒72は固定ナット7
3により固定される。よって、調節ネジ棒72の先端が
受座ボルト71の頭部に当接して位置規制が行われる。
なお、規制位置となるキャップ状ワークBの溶融限界は
固定ナット73を締緩し、調節ネジ棒73の突出長を可
変することにより任意に調節できる。
【0030】他方、機台30上には規制板74を取付け
る。そして、ワーク固定機構2側に位置する規制板74
とヒータブロック5側に位置するヒータブロックベース
51間には、ケース状ワークAの溶融限界(溶融量)を
規制する第二の溶融規制部21を設ける。第二の溶融規
制部21はヒータブロックベース51に固定した受座ボ
ルト75と、規制板74に螺合した調節ネジ棒76を備
え、この調節ネジ棒76は固定ナット77によって固定
される。よって、調節ネジ棒76の先端が受座ボルト7
5の頭部に当接して位置規制が行われる。なお、規制位
置となるケース状ワークAの溶融限界は固定ナット77
を締緩し、調節ネジ棒76の突出長を可変することによ
り任意に調節できる。
【0031】また、規制板74と支持体44間にはキャ
ップ状ワークBとケース状ワークAの融着限界を規制す
る融着規制部22を設ける。融着規制部22はヒータブ
ロックベース51に固定した受座ボルト78と、支持体
44に螺合し、かつ固定ナット80により固定される調
節ネジ棒79を備えるとともに、さらに、前記第二の溶
融規制部21を含めて構成する。よって、融着規制部2
2は調節ネジ棒79の先端が受座ボルト78の頭部に当
接し、かつ調節ネジ棒76の先端が受座ボルト75の頭
部に当接して位置規制が行われる。なお、規制位置とな
るケース状ワークAとキャップ状ワークBの融着限界は
固定ナット80を締緩し、調節ネジ棒79の突出長を可
変することにより任意に調節できる。
【0032】次に、本発明に係る熱融着機1の動作につ
いて、図1、図2、図5〜図7を参照して説明する。
【0033】まず、初期状態において、ワーク支持機構
3は図1に示す最後退位置にセットされるとともに、ヒ
ータブロック5は図2に実線で示す位置、即ち、ワーク
支持機構3とワーク固定機構2間から抜き出た位置にセ
ットされる。なお、ヒータブロックベース51はスプリ
ング63の付勢によりストッパ部6qに係止し、かつロ
ック部6pによりロックされている。
【0034】また、ワーク固定機構2にはケース状ワー
クAを装填する。装填方法はチャック機構32…を開
き、このチャック機構32…によりケース状ワークAを
把持して固定する。この際、ケース状ワークAの角度は
角度調節機構8における各調節ネジ12…、12sをそ
れぞれ個別に操作して調整できる。他方、ワーク支持機
構3にはキャップ状ワークBを装填する。装填方法は、
各位置規制部17…の内側にキャップ状ワークBを嵌め
込むとともに、ワーク吸着機構14における吸盤13…
に吸着させて固定する。この際、キャップ状ワークBの
位置は各位置規制部17…の規制位置を可変して調節で
きる。この状態を図1及び図2に示す。
【0035】次に、エアシリンダ53が作動し、ヒータ
ブロック5を図2中、仮想線の位置に移動させる。即
ち、ヒータブロック5はケース状ワークAとキャップ状
ワークB間に挿入される。また、エアシリンダ41が作
動し、ワーク支持機構3を前進させる。これにより、図
5に示すように、キャップ状ワークBのみがヒータブロ
ック5の加熱面5bに当接(圧接)する。この際、キャ
ップ状ワークBの挿入部Biは加熱面5bの挿入孔15
に挿入するため、主に挿入部Biの回りが溶融せしめら
れる。そして、第一の溶融規制部20により調節ネジ棒
72の先端が受座ボルト71に当接するまで溶融せしめ
られる。このように、第一の溶融規制部20により、キ
ャップ状ワークBの溶融限界が正確かつ確実に規制され
る。
【0036】一方、所定時間が経過又は調節ネジ棒72
が受座ボルト71に当接したなら、エアシリンダ41が
作動し、ワーク支持機構3を後退させる。この際、キャ
ップ状ワークBは挿入孔15の内部に設けた付勢機構1
6の押子58…により外方に付勢されるため、溶融した
キャップ状ワークBは加熱面5bから確実に剥離し、さ
らに、ヒータブロック5から離間する。また、ロック部
6pによるロックが解除され、ヒータブロックベース5
1をフリーにする。そして、再びエアシリンダ41が作
動し、ワーク支持機構3を前進させる。これにより、キ
ャップ状ワークBはヒータブロック5の加熱面5bに再
び当接し、さらに、ヒータブロック5を前方に押して移
動させるため、ヒータブロック5の加熱面5aはケース
状ワークAに当接する。この際、第二の溶融規制部21
により調節ネジ棒76の先端が受座ボルト75に当接す
るまで溶融せしめられる。このように、第二の溶融規制
部21により、ケース状ワークAの溶融限界が正確かつ
確実に規制される。この状態を図6に示す。
【0037】さらに、所定時間が経過又は調節ネジ棒7
6が受座ボルト75に当接したなら、エアシリンダ41
が作動し、ワーク支持機構3を後退させる。この結果、
スプリング63によりケース状ワークAからヒータブロ
ック5が離間するとともに、キャップ状ワークBはヒー
タブロック5から離間する。そして、エアシリンダ53
が作動し、ヒータブロック5をケース状ワークAとキャ
ップ状ワークB間から抜き出し、図2中、実線の位置ま
で移動させる。この後、再び、エアシリンダ41が作動
し、ワーク支持機構3を前進させる。これにより、キャ
ップ状ワークBはケース状ワークAに当接し、両者の融
着が行われる。この際、融着規制部22により調節ネジ
棒79の先端が受座ボルト78に当接し、かつ調節ネジ
棒76の先端が受座ボルト75に当接するまで加圧され
る。このように、融着規制部22により、キャップ状ワ
ークBとケース状ワークAの融着限界が正確かつ確実に
規制される。この状態を図7に示す。
【0038】このように、本発明に係る熱融着機1はケ
ース状ワークAをワーク固定機構2に装填し、キャップ
状ワークBをワーク支持機構3に装填すれば、以後、自
動進行し、溶融限界(溶融量)は各ワーク毎に個別に、
かつ正確に設定される。しかも、駆動機構は前後駆動機
構と左右駆動機構の二系統で足り、小型コンパクト化が
図られる。
【0039】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成、形状、数量、配列等において、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で任意に変更できる。例えば、ワー
ク固定機構、ワーク支持機構、前後駆動機構、左右駆動
機構等は他の任意の公知手段を利用できる。
【0040】
【発明の効果】このように、本発明に係る樹脂用熱融着
機は、熱可塑性樹脂で形成した被融着側ワークとなるケ
ース状ワークを支持するワーク固定機構と、熱可塑性樹
脂で形成した融着側ワークとなるキャップ状ワークを当
該ケース状ワークに対向させて支持するワーク支持機構
と、ワーク支持機構をワーク固定機構に対して進退する
方向(前後方向)に移動させる前後駆動機構と、前後面
に平行な加熱面を有し、かつ前後方向及び左右方向に変
位自在に支持されるヒータブロックと、キャップ状ワー
クのみの溶融時にヒータブロックをケース状ワークから
離間した所定位置に固定し、かつキャップ状ワーク及び
ケース状ワークの溶融時に当該所定位置に固定するロッ
クを解除するロック部,ヒータブロックに対してケース
状ワークから離間した所定位置よりワーク支持機構側へ
の変位を規制するストッパ部及びヒータブロックをワー
ク支持機構側へ付勢する弾性部材を有する位置規制機構
と、ヒータブロックを左右方向に移動させる左右駆動機
構を備えてなるため、高度の融着品質及び気密性を得る
ことができるとともに、構造の簡略化とコンパクト化を
図り、設備の大幅な小型化とコストダウンを達成できる
という顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樹脂用熱融着機の側面構成図、
【図2】同樹脂用熱融着機の平面構成図、
【図3】同樹脂用熱融着機におけるヒータブロックの背
面図、
【図4】図3中、X−X線断面図、
【図5】同樹脂用熱融着機の動作過程を示す側面構成
図、
【図6】同樹脂用熱融着機の他の動作過程を示す側面構
成図、
【図7】同樹脂用熱融着機の他の動作過程を示す側面構
成図、
【図8】同樹脂用熱融着機によって融着するケース状ワ
ーク及びキャップ状ワークの断面図、
【符号の説明】
1 樹脂用熱融着機 2 ワーク固定機構 3 ワーク支持機構 4 前後駆動機構 5 ヒータブロック 5a 加熱面 5b 加熱面 6 位置規制機構 6p ロック部 6q ストッパ部 6s 弾性部材 7 左右駆動機構 8 調節機構 9 固定基板 10 自在基板 11 球面軸受 12 調節ネジ 12s 調節ネジ 13 吸盤 14 ワーク吸着機構 15 挿入孔 17 位置規制部 20 第一の溶融規制部 21 第二の溶融規制部 22 融着規制部 A ケース状ワーク B キャップ状ワーク

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂で形成した被融着側ワーク
    となるケース状ワークを支持するワーク固定機構と、熱
    可塑性樹脂で形成した融着側ワークとなるキャップ状ワ
    ークを当該ケース状ワークに対向させて支持するワーク
    支持機構と、ワーク支持機構をワーク固定機構に対して
    進退する方向(前後方向)に移動させる前後駆動機構
    と、前後面に平行な加熱面を有し、かつ前後方向及び左
    右方向に変位自在に支持されるヒータブロックと、キャ
    ップ状ワークのみの溶融時にヒータブロックをケース状
    ワークから離間した所定位置に固定し、かつキャップ状
    ワーク及びケース状ワークの溶融時に当該所定位置に固
    定するロックを解除するロック部,ヒータブロックに対
    してケース状ワークから離間した所定位置よりワーク支
    持機構側への変位を規制するストッパ部及びヒータブロ
    ックをワーク支持機構側へ付勢する弾性部材を有する位
    置規制機構と、ヒータブロックを左右方向に移動させる
    左右駆動機構を備えてなる樹脂用熱融着機。
  2. 【請求項2】 ワーク固定機構はケース状ワークの角度
    を調節する角度調節機構を備えることを特徴とする請求
    項1記載の樹脂用熱融着機。
  3. 【請求項3】 角度調節機構は固定された固定基板の上
    に、ケース状ワークを支持する自在基板を配し、固定基
    板と自在基板における先端側を球面軸受により自在に結
    合するとともに、自在基板の複数位置に設けた調節ネジ
    により自在基板の角度を調節可能に構成してなることを
    特徴とする請求項2記載の樹脂用熱融着機。
  4. 【請求項4】 ワーク支持機構はキャップ状ワークを吸
    着して固定する一又は二以上の吸盤を有するワーク吸着
    機構を備えることを特徴とする請求項1記載の樹脂用熱
    融着機。
  5. 【請求項5】 ワーク支持機構はキャップ状ワークの位
    置を規制する複数の位置規制部を備えることを特徴とす
    る請求項1記載の樹脂用熱融着機。
  6. 【請求項6】 位置規制部は規制位置を調節可能に構成
    することを特徴とする請求項5記載の樹脂用熱融着機。
  7. 【請求項7】 ヒータブロックはキャップ状ワークの一
    部が挿入する挿入孔を備えることを特徴とする請求項1
    記載の樹脂用熱融着機。
  8. 【請求項8】 挿入孔の内部にはキャップ状ワークを外
    方へ付勢する付勢機構を備えることを特徴とする請求項
    7記載の樹脂用熱融着機。
  9. 【請求項9】 ヒータブロック側とワーク支持機構側間
    にはキャップ状ワークの溶融限界を規制する第一の溶融
    規制部を備えることを特徴とする請求項1記載の樹脂用
    熱融着機。
  10. 【請求項10】 ヒータブロック側とワーク固定機構側
    間にはケース状ワークの溶融限界を規制する第二の溶融
    規制部を備えることを特徴とする請求項1記載の樹脂用
    熱融着機。
  11. 【請求項11】 ワーク支持機構側とワーク固定機構側
    間にはキャップ状ワークとケース状ワークの融着限界を
    規制する融着規制部を備えることを特徴とする請求項1
    記載の樹脂用熱融着機。
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