JP2945633B2 - エッチング制御装置および本装置に用いる電極 - Google Patents

エッチング制御装置および本装置に用いる電極

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パターンレジストさ
れたプリント基板等をエッチングするエッチング液の組
成を検出し、エッチング液に対する成分の補給の制御を
行うエッチング制御装置および本装置に用いられる電極
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、パターンレジストされたプリント
基板等をエッチングするエッチングマシンは連続作業が
可能な自動制御方式に移行しており、エッチングによっ
て組成が変化した金属腐触性の液体(以下エッチング液
と言う)を再生する制御が重要なものとなっている。組
成の変化したエッチング液の再生は、以下に示すように
再生助剤を加えることで簡単に行える。例えば、 エッチング液が塩化(III) 鉄溶液である場合、鉄のエ
ッチングを行うと、 Fe+2FeCl3 →3FeCl2 ……(1) の化学反応がおこり、エッチング液が塩化(III) 鉄溶液
から塩化(II)鉄溶液へとその組成が変化していく。ここ
で、再生助剤として過酸化水素水と塩酸とをエッチング
液に加えると、 2FeCl2 +2HCl+H22 →2FeCl3 +2H22 ……(2) の化学反応がおこり、エッチング液が塩化(III) 鉄溶液
に再生される。また、 エッチング液が塩化(II)銅溶液である場合、銅のエッ
チングを行うと、 Cu+CuCl2 →2CuCl ……(3) の化学反応がおこり、エッチング液が塩化(II)銅溶液か
ら塩化(I) 銅溶液にその組成が変化していく。ここで、
エッチング液に対して塩酸および過酸化水素水を再生助
剤として加えると、 2CuCl+2HCl+H22 →2CuCl2 +2H2 O ……(4) の化学反応がおこり、エッチング液が塩化(II)銅溶液に
再生される。
【0003】このエッチング液を再生する過程において
重要なことは、再生助剤を添加する量やそのタイミング
である。そこで、従来のエッチング制御装置では、以下
に示す方法でエッチング液の組成を検出し、エッチング
液の組成を制御するようにしていた。 〔第1の方法〕エッチング液によって腐食させる銅や鉄
等の被エッチング金属(銅や鉄等)からなる電極と、エ
ッチング液に腐食されない白金、カーボン、チタン、金
等の金属からなる不活性電極とをエッチング液に浸漬さ
せ、両電極間の電位差E(または両電極間を流れる電
流)を測定し、この測定した電位差に基づいてエッチン
グ液の組成を制御するようにしていた。
【0004】〔第2の方法〕また、下部に孔を形成した
管に塩化銀からなる金属片と塩化カリウム溶液とを入れ
た第1の電極と、白金、カーボン、チタン、金等で形成
したエッチング液に腐食されない不活性電極からなる第
2の電極を、エッチング液に浸漬させておき、両電極間
の電位差E(または両電極間を流れる電流)を測定し、
これに基づいて自動制御するシステムも提案されてい
る。
【0005】なお、第1の電極と第2の電極との間に生
じる電位差Eは、E=E0 +(RT)/(nF)log
(A/A’) で示され、但し、E0 は標準電位、Rは
気体定数、Tは絶対温度、nは各電極における電極反応
に関与する電子の数、Fはファラデー定数、A/A’は
エッチング液中における還元金属と酸化金属の比率、す
なわち、FeCl3 /FeCl2 またはCuCl2 /C
uClである。この式を用いて計算することにより、電
位差Eからエッチング液の組成を検出することができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、〔第1
の方法〕では、エッチング液によって第1の電極が腐食
されるため、2か月程度で第1の電極の交換を行わなけ
ればならず、メンテナンスに手間が係りすぎるという問
題があった。
【0007】一方、〔第2の方法〕では、上記した問題
は生じないのであるが、第1の電極における充填されて
いる塩化カリウム溶液が管の下部に形成されている孔か
らエッチング液中に滲みだす。このため、適当なタイミ
ングで管に塩化カリウム溶液を補充しなければならなか
った。また、滲みでた塩化カリウムによって、エッチン
グ液中で水酸化鉄(エッチング液が塩化(III) 鉄溶液の
場合)または水酸化銅(エッチング液が塩化(II)銅溶液
の場合)が生成され、この水酸化鉄または水酸化銅がエ
ッチング液に対して不溶性であるために管の下部に形成
されている孔につまり、上記した式における標準電位E
0 を変化させるため、第1の電極と第2の電極との間に
生じる電位差Eとエッチング液の組成との関係が変化す
る。よって、エッチング液に対して的確に再生助剤を添
加するためには、頻繁に標準電位E0 を測定し、補正し
なければならなかった。
【0008】このように、エッチング液の組成を自動制
御させるためには、メンテナンスにかかる手間が多く、
これらの手間を省くことが強く要望されている。
【0009】さらに、従来の装置では2か月程度で管に
形成されている孔のほとんど全てがつまって、第1の電
極を交換しなければならなくなり、ランニングコストが
高いという問題もあった。
【0010】この発明の目的は、エッチング液の組成を
自動制御させるためにかかる手間を削減するとともに、
ランニングコストをも安価にしたエッチング制御装置お
よび本装置に使用される電極を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、Fe
Cl 3 またはCuCl 2 を含有するエッチング液の組成
の検出に用いる電極であって、 塩化物の電極金属と、
面に多孔質板で封止された開口部を有し、前記電極金属
を収納した管体と、 を備え、該管体内部にFeCl 3
たはCuCl 2 の溶液を充填したことを特徴とする。
求項2の発明は、請求項1の発明において、前記管体を
ホルダーに収納するとともに、管体上部に開口部を設
け、 該ホルダーは、上部と下部が遮断され、下部に組成
を検出されるエッチング液が流通する開口部が設けら
れ、上部に前記溶液が充填されていることを特徴とす
る。 請求項3の発明は、FeCl 3 またはCuCl 2
含有するエッチング液に浸漬させた2つの電極間の電位
差または両電極間に流れる電流を検出し、これに基づい
てエッチング液に対する成分の補給を制御するエッチン
グ制御装置において、 一方の電極として請求項1または
請求項2に記載の電極を用い、他方の電極としてエッチ
ング液に腐食されない金や白金等から形成した不活性電
極を用いたことを特徴とする
【0012】この発明では、エッチング液に含有される
FeCl 3 またはCuCl 2 の溶液が管に充填されてい
るので、管から滲みでたFeCl 3 またはCuCl 2
溶液によってエッチング液中に水酸化鉄または水酸化銅
が生成されることがない。これにより、多孔質板の孔が
つまることはなく、標準電位E 0 が変化しない。したが
って、標準電位E 0 を測定して補正する必要がなく、手
間がかからなくなる。また、多孔質板の孔がつまらない
ので、第1の電極を半永久的に使用することができ、ラ
ンニングコストを低減することができる。 また、この発
明では、第1の電極の多孔質板の孔からFeCl 3 また
はCuCl 2 の溶液が滲みでても、ホルダーに充填され
ているFeCl 3 またはCuCl 2 の溶液によって補充
される。したがって、第1の電極に対するFeCl 3
たはCuCl 2 の溶液を補充する手間を減らすことがで
きる
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【実施の形態】図1は、この発明の実施の形態であるエ
ッチング制御装置を適用したエッチングシステムの構成
を示す図である。この実施形態では塩化(III) 鉄溶液を
エッチング液とした例で説明する。図中Aはエッチング
マシンを示す。1は、パターンレジストされた基板を搬
送するコンベアであり、2はエッチング液を貯留する液
槽である。また、3はノズルであり、4は加圧ポンプで
ある。加圧ポンプ4によってノズル3からエッチング液
を放出させ、コンベア1で搬送している基板にエッチン
グ液を吹きつけ、エッチングを行う。基板に吹きつけた
エッチング液のほとんどは再び液槽2に流れ込む。
【0020】また、図中Bが、エッチング制御装置を示
す。6はサンプリング槽であり、ポンプ5によって前記
液槽2のエッチング液を流通させている。図2はサンプ
リング槽の拡大図である。10は、内部にエッチング液
に腐食されにくい金属である銀からなる金属棒60を保
持したホルダーである(図3参照)。この金属棒60が
第1の電極(この発明で言う一方の電極)を構成する。
ホルダー10の内部には、節10bが設けられている。
節10bには開口部が設けられており、この開口部に金
属棒60を嵌挿して保持させている。金属棒60の先端
はホルダー10の下端に突出させて、サンプリング槽6
を流通しているエッチング液に侵漬させている。なお、
10cは蓋であり、この蓋10cには金属棒60に接続
されているリードを引き出すための穴が設けられてい
る。
【0021】12は白金や金等のエッチング液に対して
被腐食性の金属からなる第2の電極(この発明でいう他
方の電極)、13はエッチング液の温度を測定する温度
計、14はエッチング液のpHを測定するpH測定器、
15はエッチング液の比重を測定する比重計で15aが
その浮子である。金属棒60、第2の電極12、温度計
13、pH測定器14および浮子15aは、サンプリン
グ槽6を流通するエッチング液に浸漬している。また、
エッチング制御装置Bには、金属棒60、第2の電極1
2、温度計13、pH測定器14および比重計15が接
続された制御部16を備え、前記制御部16がエッチン
グ液の再生助剤であるHCl17、H22 18および
比重調整水19をポンプ20、21、22を制御して前
記液槽2に注入する。なお、第2の電極12は図3に示
した第1の電極11における金属棒60を白金や金等の
エッチング液に対して被腐食性の金属に変更することに
よって構成できる。
【0022】サンプリング槽6は、図2に示すように3
枚の堰31、32、33を設けており、内部を第1の槽
a、第2の槽b、第3の槽c、第4の槽dの4つに分け
ている。堰31、33は下側の端部をサンプリング槽6
の底面に密着させており、堰32は下側の端部をサンプ
リング槽6の底面に密着させていない。また、堰31〜
33の両側端部は、サンプリング槽6の側面に密着させ
ている。サンプリング槽6では、ポンプ5によって液槽
2に貯留されていたエッチング液が第1の槽aに注入さ
れる。図中に示すように、第1の槽aに注入されたエッ
チング液は、堰31の上部を越えて第2の槽bに流れ込
む。このエッチング液は堰32とサンプリング槽6の底
面との隙間を通って第3の槽cに流れ込み、第3の槽c
に流れ込んだエッチング液は堰33の上部を越えて第4
の槽dに流れ込む。そして、第4の槽dに流れ込んだエ
ッチング液は再び液槽2に送られる。このように、堰3
1〜33を設けたことで、ポンプ5によって送られてき
たエッチング液がサンプリング槽6を淀むことなく流通
し、液槽2に戻る。
【0023】また、サンプリング槽6は、エッチング液
が気化したガスや跳ね返り等によりエッチング液がサン
プリング槽6の外部に漏れることを防止するための蓋3
4を有している。蓋34には、金属棒60が嵌挿された
ホルダー10、第2の電極12、温度計13、pH測定
器14および比重計15の浮子15aを通す開口部41
〜45を有している(図4参照)。なお、浮子15aを
通す開口部45には外周部に浮子15aを吊るした糸が
通る切り欠き部46aを有する蓋46が取り付けられて
いる(図5(A)参照)。この蓋46を図5(B)に示
す用に外周から中心にまでおよぶ切り欠き部を設ける
と、浮子15aが流通するエッチング液によって揺れた
場合に浮子15aを吊るした糸が切り欠き部に引っ掛か
かかり、エッチング液の比重を正確に測定できない問題
がある。そこで、図示するように外周部の一旦にのみ切
り欠き部46aを設けることで、浮子15aが流通する
エッチング液によって揺れても浮子15aを吊るした糸
が切り欠き部46aに引っ掛かることを防止して、正確
にエッチング液の比重を測定することができるようにし
ている。
【0024】以上の構成で、塩化(III) 鉄溶液で鉄のエ
ッチングを行うと、上述したように、 Fe+2FeCl3 →3FeCl2 ……(1) の反応が生じ、液槽2内のエッチング液における塩化(I
II) 鉄の含有率が低下し(塩化(II)鉄の含有率が上昇す
る。)、エッチング液のエッチング能力が低下する。こ
こで、金属棒60と第2の電極12との間に生じる電位
差Eは、 E=E0 +(RT)/(nF)log(FeCl3 /F
eCl2 ) である。但し、E0 は標準電位、Rは気体定数、Tは絶
対温度、nは各電極における電極反応に関与する電子の
数、Fはファラデー定数、である。すなわち、金属棒6
0と第2の電極12との電位差からエッチング液中にお
ける塩化(III) 鉄と塩化(II)鉄との含有比率を知ること
ができる。制御部16は、金属棒60と第2の電極1
2、間の電位差に基づいてポンプ20、21を制御して
再生助剤である塩酸17および過酸化水素水18を前記
液槽2に注入する。
【0025】ここで、節10bはホルダー10の下端に
設けられているので、ホルダー10内部にエッチング液
が淀まない構成となっている。したがって、正確にエッ
チング液の組成を検出することができ、該エッチング液
の組成を自動制御することができる。また、電極棒60
を銀等のエッチング液に腐食されにくい金属片で形成し
ているので、従来のエッチング金属からなる電極棒に比
べて長期間の使用が可能となる。よって、電極棒の交換
というメンテナンス作業の頻度を減少させることができ
る。
【0026】また、金属棒60の代わりに図6(A)に
示す第1の電極11をホルダー10に保持させてもよ
い。第1の電極11は、管51の内部に図6(B)に示
す形状の保持部52を有している。図示するように保持
部52には開口部52aを設けており、ここに塩化銀
(AgCl)にテフロンコーティングを施し、その表面
に複数の穴をあけた電極棒53を挿入して保持させてい
る。また、第1の電極11は、管51の下部に穴をあ
け、そこに多孔質セラミック54を貼りつけることで管
51の下部に複数の孔を形成したものである。管51の
上端部は電極棒53に接続されたリードを引き出した状
態で閉じられているとともに、内部に液体を注入する注
入口51aが形成されている。さらに、管51の内部に
は、エッチング液と同じ塩化(III) 鉄溶液が充填されて
いる。また、ホルダー10を図7に示す形状のものと
し、この第1の電極11をこのホルダー10に嵌挿して
サンプリング槽中に挿入する。図7(A)は、ホルダー
10の外観図であり、同図(B)は断面図である。ホル
ダー10は、下端に複数の穴10aと内部に節10bを
有している。節10bには開口部が設けられており、こ
の開口部に第1の電極11を嵌挿して保持させる。な
お、10cは蓋であり、この蓋10cにも電極棒53に
接続されているリードを引き出すための穴が設けられて
いる。節10bの開口部には、図示しないパッキンが設
けられている。この節10bの上側は、電極11に充填
されているものと同じ塩化(III) 鉄溶液が充填されてお
り、ホルダー10に充填されている塩化(III) 鉄溶液を
第1の電極11内に補充するように構成している。な
お、ホルダー10に充填している塩化(III) 鉄溶液をパ
ッキンにより直接サンプリング槽6に洩れることを防止
している。
【0027】このように、管51にはエッチング液と同
じ塩化(III) 鉄溶液を充填しているため、これが多孔質
セラミック54から滲み出してもエッチング液と同じ成
分であるため、サンプリング槽6において水酸化鉄が生
成されることがない。したがって、多孔質セラミック5
4の孔がつまるという問題が生じることがなく、標準電
位E0 に変化が生じない。よって、標準電位E0 の補正
を行わなくても常に正確にエッチング液の組成を検出す
ることができる。したがって、エッチング液の自動制御
させるためにかかる手間が削減できることになる。ま
た、多孔質セラミック54の孔がつまらないので第1の
電極11が半永久的に使用できるようになり、エッチン
グマシンのランニングコストを大幅に低減することがで
きる。さらに、ホルダー10にも塩化(III) 鉄溶液を充
填し、管51の上端の注入口51aを形成しているの
で、管51では多孔質セラミック54から滲みだした塩
化(III) 鉄溶液と略同量の塩化(III) 鉄溶液がホルダー
10に充填されている塩化(III) 鉄溶液で補充されるこ
とになる。したがって、管51に塩化(III) 鉄溶液を補
充する作業にかかる手間もかからない。
【0028】なお、上記した実施の形態では再生助剤と
して塩酸および過酸化水素水を用いた例で説明したが、
塩素ガス、塩素酸ソーダと塩酸、オゾンと塩酸等
を再生助剤として使用するようにしてもよい。また、エ
ッチング液として塩化(II)銅溶液を使用する場合には、
ホルダー10および管51に充填する溶液を上記した塩
化(III) 鉄溶液から塩化(II)銅溶液に変更すれば同様の
効果を得ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、一方
の電極をエッチング液に腐食されにくい銀等の金属片か
ら構成したことにより、電極棒の交換等のメンテナンス
にかかる手間を削減することができる。
【0030】また、この発明によれば、一方の電極にお
いてエッチング液に含有されるFeCl3 またはCuC
2 の溶液を管に充填したことによって、管から滲みで
る溶液によってエッチング液中で水酸化鉄または水酸化
銅が生成されることがない。このため、管の下部に設け
た孔がつまることがなく、一方の電極と他方の電極との
間に生じる電位差とエッチング液の組成との関係が変化
しない。したがって、第1の電極と第2の電極との間に
生じる電位差とエッチング液の組成との関係を補正する
必要がなくなる。また、孔がつまらないので第1の電極
を半永久的に使用できるようになり、ランニングコスト
を大幅に低減できる。
【0031】さらに、第1の電極は管の孔からFeCl
3 またはCuCl2 の溶液が滲みでても、ホルダーに充
填したFeCl3 またはCuCl2 の溶液で補充され
る。したがって、一方の電極におけるFeCl3 または
CuCl2 の溶液の補充にかかる手間を削減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例であるエッチング制御装置を
適用したエッチング装置の構成を示す図である。
【図2】サンプリング槽の構成を示す図である。
【図3】他の実施形態に係る第1の電極を示す図であ
る。
【図4】サンプリング槽の蓋の外観図である。
【図5】比重計用の開口部の蓋の外観図である。
【図6】第1の電極を示す図である。
【図7】ホルダーを示す図である。
【符号の説明】
A−エッチングマシン B−エッチング制御装置 6−サンプリング槽 10−ホルダー 10b−節 11−第1の電極 12−第2の電極 51−管 51a−注入口 52−保持部 52a−開口部 53−電極棒 54−多孔質セラミック 60−金属棒
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 27/26 361 G01N 27/30 311

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FeCl 3 またはCuCl 2 を含有する
    エッチング液の組成の検出に用いる電極であって、 塩化物の電極金属と、 底面に多孔質板で封止された開口部を有し、前記電極金
    属を収納した管体と、 を備え、該管体内部にFeCl 3
    またはCuCl 2 の溶液を充填したことを特徴とする電
  2. 【請求項2】 前記管体をホルダーに収納するととも
    に、管体上部に開口部を設け、 該ホルダーは、上部と下部が遮断され、下部に組成を検
    出されるエッチング液が流通する開口部が設けられ、上
    部に前記溶液が充填されていることを特徴とする請求項
    1に記載の電極
  3. 【請求項3】 FeCl 3 またはCuCl 2 を含有する
    エッチング液に浸漬させた2つの電極間の電位差または
    両電極間に流れる電流を検出し、これに基づいてエッチ
    ング液に対する成分の補給を制御するエッチング制御装
    置において、 一方の電極として請求項1または請求項2に記載の電極
    を用い、他方の電極としてエッチング液に腐食されない
    金や白金等から形成した不活性電極を用いたことを特徴
    とするエッチング制御装置
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