JP2001250804A - 過酸化水素による亜硝酸イオンの制御方法 - Google Patents

過酸化水素による亜硝酸イオンの制御方法

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JP2001250804A JP2000058644A JP2000058644A JP2001250804A JP 2001250804 A JP2001250804 A JP 2001250804A JP 2000058644 A JP2000058644 A JP 2000058644A JP 2000058644 A JP2000058644 A JP 2000058644A JP 2001250804 A JP2001250804 A JP 2001250804A
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acid
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etching
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Tadashi Shimomura
正 下村
Tadashi Oto
正 大戸
Hiroya Watanabe
広也 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 硝酸含有液でシリコンウエハをエッチング処
理する場合における亜硝酸イオン濃度の制御、NOxガ
スの発生を抑制する方法を提供する。 【解決手段】 硝酸、弗酸及び酢酸からなる混酸エッチ
ング液2でシリコンウエハを処理する場合に0.3V〜
0.7Vの間の特定電位で電解を行うと液中の亜硝酸イ
オン濃度は電解電流値に比例して直線的に変化する。過
酸化水素供給ポンプ3に亜硝酸イオン濃度に応ずる制御
信号8が送れることによりエッチング液2の亜硝酸イオ
ン濃度を一定にコントロールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硝酸含有液でシリ
コンウエハをエッチング処理する場合における亜硝酸イ
オン濃度の制御、NOxガスの発生を抑制する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から弗酸、硝酸及び酢酸からなる混
酸によってシリコンのエッチングが行われている。この
エッチング液は特性が変化し易く制御性が良くないとい
う問題がある。シリコンのエッチング特性は、混酸中に
亜硝酸の量に左右され、亜硝酸が過度に存在するとエッ
チングレートの急激な増大を引き起こし、更に亜硝酸が
自触媒的に作用することで亜硝酸量やNOxガスの発生
が増加する。このため亜硝酸の量をコントロールするた
め酸化剤を添加する方法が提案されている(特公昭49
−45035号公報)。酸化剤としては過酸化水素、過
マンガン酸カリウム等である。
【0003】ここで、酸化剤が過剰になるとエッチング
が進行しなくなるため、適切な亜硝酸量を維持する必要
がある。そのためには、エッチング工程中の亜硝酸イオ
ン濃度を常にモニターする必要があり、その方法として
は、エッチング液中に浸漬された白金電極と炭素電極間
の電極間電位をエレクトロンメーターで測定する方法、
エッチング時に混酸から発生するNOxガス濃度を測定
し混酸中の亜硝酸イオン濃度に換算する方法(特開平5
−102123号公報)、混酸の吸光度を測定する方法
(特開平6−104243号公報)等が提案されてい
る。
【0004】しかし、電極間電位は、種々の妨害イオン
の影響を受けやすく正確な亜硝酸イオン濃度の測定がで
きず、また、NOxガス濃度から亜硝酸イオン濃度を検
出する方法も直接混酸中の亜硝酸イオンを測定している
わけではない。混酸の吸光度を測定する方法は、混酸を
構成している薬液の特性上、使用できる装置の材質が制
限され非常に高価なものとなってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術に
おける上記したような課題を解決し、混酸中の亜硝酸イ
オン濃度を測定する方法を提供し、さらに亜硝酸イオン
濃度を一定に制御する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、混酸中の
亜硝酸イオン濃度の測定について鋭意研究を重ねた結
果、混酸を定電位電解すると、その電解電流値と液中の
亜硝酸イオン濃度との間に相関関係があることを見出
し、その相関に基づいて過酸化水素を添加することによ
り亜硝酸イオン濃度を一定に制御できることを見出し本
発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、硝酸、弗酸及び酢酸
からなる処理液によるエッチングにおいて、該液を一定
電位で電解し、その電解電流値に基づいて該液中の亜硝
酸イオン濃度を測定する方法に関するものであり、さら
に該電解電流値に基づいて過酸化水素を供給することに
より、該液中の亜硝酸イオン濃度を制御する方法に関す
るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の混酸に対する定電位電解
法は、陰極の電位を一定に保ちながら電解する方法であ
る。具体的には作用極、対極、参照電極を具備したいわ
ゆる3電極式電位制御装置を用い、混酸を電解し電流値
を検出する方法である。作用極および対極の材質は安定
で溶解しないことが必要であり、混酸が弗酸、硝酸及び
酢酸であることから白金が好ましい。参照電極は特に限
定しないが、取り扱いやすさと弗酸液中ではガラスは溶
解してしまうことから樹脂製の銀/塩化銀電極で、か
つ、電解液の汚染を起こさないダブルジャンクション型
のものが好ましい。
【0009】また、2極式電位制御装置を用い、作用極
と対極に白金を用い、両極間にかかる電位を一定に保ち
ながら電解し電流値を検出しても3極式電位制御装置を
用いた場合と同様の相関が見られる。第1図は、3極式
電位制御装置を用いた場合の概略図、第2図は2極式電
位制御装置を用いた場合の概略図である。電極の表面積
については特に制限はないが、検出電流値に影響するも
のであるから、得られる電流の大きさに応じて変化させ
る。また、電極間距離、および電解温度は、安定した電
解電流値を検出するためには一定であることが好まし
い。
【0010】高度なクリーン度が要求される半導体プロ
セスでは、極微量でも貴金属による汚染が問題となるた
め、電極をエッチング液中に直接浸すことができない場
合がある。これに対し、装置の構成として、エッチング
液を少量ずつオーバーフローさせておく構造とし、オー
バーフローしてきたエッチング液を、より小さいサイズ
の電極を用いて電解電流値を検出しても同様の結果が得
られる。
【0011】第3図は、2極式電位制御装置を用いた場
合の弗酸、硝酸、酢酸液の電位と電流値との関係を示す
グラフである。この弗酸、硝酸及び弗酸の混酸は、一般
にシリコンウエハをエッチング処理する際に用いられる
液であり、測定条件は以下のとおりである。 被測定液:弗酸5重量%、硝酸27重量%、酢酸44重
量% 電解温度:40℃(スターラー攪拌状態)、 作用極及び対極:白金線(表面積4.7cm2)、 極間距離4cm、 液量:450ml。
【0012】建浴直後の電位−電流値曲線は、0.8V
付近までほとんど電流は流れないが、この液でシリコン
ウエハを浸漬しエッチングしていくと、電位−電流値曲
線の傾きが大きくなっていく。この傾きの変化により、
溶液中の亜硝酸イオン濃度を検出することができる。混
酸の電位−電流値曲線について、検出される電位内、自
然電位プラス0.1Vからプラス0.8V、好ましくは
プラス0.3Vからプラス0.7Vにおいて選択される
特定の電位で電解を行うと、液中の亜硝酸イオン濃度と
電解電流値との間に明瞭な相関が見られる。
【0013】第4図は、第2図に示す装置を用い電解電
位0.5Vでの電解電流値と、イオンクロマトグラフに
よる亜硝酸イオン濃度の測定値を示すグラフである。こ
のことより亜硝酸イオン濃度と電解電流値との間に直線
的関係があることが明瞭である。そして、この直線関係
を利用すれば、シリコンウエハのエッチングにともなっ
て増加してくる亜硝酸イオンを一定濃度に保つために必
要な過酸化水素の添加量をコントロールすることができ
る。
【0014】また、これまでシリコンウエハのエッチン
グにともなって多量に発生していたNOxガスも、亜硝
酸イオン濃度を一定レベルにコントロールすることによ
って低減することができる。
【0015】
【実施例】以下に本発明を実施例によって詳細に説明す
るが、本発明は実施例によって制限されるものでない。
【0016】実施例1 第2図に示す2電極式電圧制御装置を用いて、弗酸5重
量%、硝酸27重量%、酢酸44重量%からなる混酸
(450mL、40℃)でシリコンウエハ(径76m
m)を浸漬処理しエッチングした。電解電位を0.5V
とし、各電解電流値における亜硝酸イオン濃度をイオン
クロマトグラフによって分析した。亜硝酸イオン濃度と
電解電流値との間に相関が見られた(第4図)。
【0017】実施例2 第2図に示す2電極式電圧制御装置を用いて、弗酸5重
量%、硝酸27重量%、酢酸44重量%からなる混酸
(500mL、40℃)でシリコンウエハ(径76m
m)を浸漬処理しエッチングした。電解電位を0.5V
とし、電解電流値が5mAを越えると過酸化水素が添加
されるよう制御した。この場合の混酸中の亜硝酸イオン
濃度は0.2g/Lで一定に保たれた。また、混酸液面
上部のNOxガス量は500ppmであった。
【0018】実施例3 第1図に示す3電極式電圧制御装置(参照電極に銀/塩
化銀ダブルジャンクション電極)を用いて、弗酸12重
量%、硝酸30重量%、酢酸25重量%からなる混酸
(500mL、40℃)でシリコンウエハ(径76m
m)を浸漬処理しエッチングした。電解電位を1.1V
(vsAg/AgCl)とし、各電解電流値における亜硝
酸イオン濃度をイオンクロマトグラフによって分析し
た。亜硝酸イオン濃度と電解電流値との間に相関が見ら
れた(第5図)。
【0019】比較例1 弗酸5重量%、硝酸27重量%、酢酸44重量%からな
る混酸(500mL、40℃)でシリコンウエハ(径7
6mm)を連続して浸漬処理しエッチングした。この場
合の、混酸液面上部のNOxガス量は、数千ppmに達
した。
【0020】
【発明の効果】本発明により、混酸中の亜硝酸イオン濃
度をリアルタイムで知ることができ、さらに適切な過酸
化水素添加量を制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】3電極式電圧制御装置の概略図
【図2】2電極式電圧制御装置の概略図
【図3】2電極式電圧制御装置の混酸の電位と電流値の
関係
【図4】電解電位0.5V印加時の電解電流値と亜硝酸
イオン濃度の関係
【図5】電解電位1.1V印加時の電解電流値と亜硝酸
イオン濃度の関係
【符号の説明】
1:酸洗い浴 2:混酸液 3:過酸化水素供給ポンプ 4:白金電極 5:参照電極 6:3電極式電圧制御装置(ポテンシオスタット) 7:2電極式電圧制御装置 8:供給ポンプ駆動制御信号 9:亜硝酸イオンが存在しない場合の電位−電流値曲線 10:亜硝酸イオンが1.7g/L存在する場合の電位
−電流値曲線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K057 WA18 WB06 WE01 WE02 WE07 WE12 WH04 WL03 WL10 WN01 5F043 AA02 BB01 EE23 EE40

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硝酸、弗酸及び酢酸からなる処理液によ
    るエッチングにおいて、該液を一定電位で電解し、その
    電解電流値に基づいて該液中の亜硝酸イオン濃度を測定
    する方法。
  2. 【請求項2】 硝酸、弗酸及び酢酸からなる処理液によ
    るエッチングにおいて、該液を一定電位で電解し、その
    電解電流値に基づいて過酸化水素を供給することによ
    り、該液中の亜硝酸イオン濃度を制御する方法。
  3. 【請求項3】 硝酸、弗酸及び酢酸からなる処理液によ
    るエッチングにおいて、該液を一定電位で電解し、その
    電解電流値に基づいて過酸化水素を供給することによ
    り、該液中から発生するNOxガスを抑制する方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007119846A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Zairyo Kankyo Kenkyusho:Kk エッチング液の長寿命化方法
CN1332068C (zh) * 2002-10-17 2007-08-15 硅电子股份公司 硅的湿化学处理方法及装置
JP2011257341A (ja) * 2010-06-11 2011-12-22 Kurabo Ind Ltd 亜硝酸濃度の測定装置及び測定方法
CN103364478A (zh) * 2012-03-27 2013-10-23 大日本网屏制造株式会社 基板处理装置

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