JP2945233B2 - サブバンド分割フィルタバンク及びサブバンド合成フィルタバンク - Google Patents

サブバンド分割フィルタバンク及びサブバンド合成フィルタバンク

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JP2945233B2
JP2945233B2 JP5052267A JP5226793A JP2945233B2 JP 2945233 B2 JP2945233 B2 JP 2945233B2 JP 5052267 A JP5052267 A JP 5052267A JP 5226793 A JP5226793 A JP 5226793A JP 2945233 B2 JP2945233 B2 JP 2945233B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、サブバンド符号化を行うサブバ
ンド分割フィルタバンク及びサブバンド合成フィルタバ
ンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】映像、音声等の情報を、その特徴をよく
表す形に変換する変換符号化の1つとして、サブバンド
符号化がある。図1に、従来のフィルタを用いたサブバ
ンド符号化システムの概略構成図を示す。図1の符号化
システムは、入力端子1、3段の分割フィルタ2、マル
チプレクサ3、伝送線路4、デマルチプレクサ5、3段
の合成フィルタ6、及び出力端子7を具え、サブバンド
分割、合成に直接関係のない量子化器、エントロピー符
号化器等は省略している。分割フィルタ2はそれぞれ1
段につき、基本要素である低域通過フィルタ(LPF) 8と
高域通過フィルタ(HPF) 9との対からなり、これらを多
段階に渡って(図1の場合3段)繰り返し用い、入力信
号を多数のサブバンド成分に分割している。また、合成
フィルタ6も低域通過フィルタ8と高域通過フィルタ9
との対を基本要素として多段階に渡ってファンイン形に
配列して多数のサブバンド成分を合成するようにしてい
る。
【0003】次にこの分割符号化システムの動作を説明
する。入力端子1に入力されたデータ信号をHPF 出力及
びLPF 出力に分割した後に2対1のサブサンプリングを
2対1サブサンプラ10を用いて行う。これらの動作を
上記HPF 出力及びLPF 出力についても行い、さらに分割
されたHPF 出力及びLPF 出力についても更に分割及びサ
ブサンプリングを行う。上記さらに分割されたHPF 出力
及びLPF 出力は、マルチプレクサ3に伝送された後に一
本化され、伝送線4を経てデマルチプレクサ5に伝送さ
れる。一本化されたデータ信号は、デマルチプレクサ5
で複数のHPF 出力及びLPF 出力に再び分割され(この場
合HPF 出力もLPF 出力も4本)、高域通過フィルタ8又
は低域通過フィルタ9に伝送された後加算器11により
上記HPF出力及びLPF 出力が合成される。合成を3段に
渡っておこなった後出力は出力端子7に伝送される。
【0004】図1のLPF 及びHPF はディジィタルフィル
タであり、ディジタルフィルタの概略構成図を図2に示
す。このディジタルフィルタは、入力端子12、N個の
1サンプル遅延素子13、N+1 個の係数乗算器14、加
算器15及び出力端子16を具える。離散信号系列を表
すのに適したZ変換の形を用いると、LPF の伝達関数H
0 (Z)とHPF の伝達関数H1 (Z)は、4タップ(係
数が4種類)の場合には式(1)及び(2)の形で表す
ことができる。
【数17】H0(Z)=a00Z0+a01Z-1+a02Z -2+a03Z -3 (1)
【数18】H1(Z)=a10Z0+a11Z-1+a12Z -2+a13Z -3 (2) ここでa00,a01,a02 及びa03 はLPF の各タップの係数で
あり、a10,a11,a12 及びa13 はHPF の各タップの係数で
あって、図2のa0,a1,─,an に相当する。なお、タップ
とは図2において1サンプル遅延素子が多数接続されて
いる各つなぎ目からの取り出し口のことをいう。図2に
おいて係数a0はZ -1を1個も経由していないので、乗算
出力はa0Z0である。係数a1はZ -1を1個経由しているの
で、乗算出力はa1Z -1、係数a2はZ -1を2個経由してい
るので、乗算出力はa2Z -2となる。これらをすべて加算
したものが図2に示すディジィタルフィルタ出力であ
り、a0Z0+a1Z-1+a2Z-2+ ─となる。
【0005】図3に、従来のフィルタを用いた他のサブ
バンド符号化システムの概略構成図を示す。画像デー
タ、音声データ等を入力したとき、一般にLPF 出力の電
力に比べてHPF 出力の電力は小さいので、HPF 出力をさ
らに分割するようなことはせずにLPF 出力のみを分割す
るようにしている。その他の構成は、図1のサブバンド
符号化システムと同様であり、その動作も同様である。
図3に示すように、分割されたLPF 出力及びHPF 出力は
それぞれ2対1のサンプリングを行った後に伝送され、
受信側で合成フィルタを通過した後に復元される。2対
1のサンプリングを行う理由は、2種類のフィルタ出力
を同時に伝送するためそれぞれの出力の伝送頻度が1/2
でよいからである。ただしその場合には、合成フィルタ
及び分割フィルタは以下に示す条件を満たす必要があ
る。
【0006】2対1のサブサンプリングを行った後の伝
達関数は、サンプリング位相が2種類あるので、1個の
フィルタ出力に対して2種類存在する。LPF の伝達関数
H0(Z) に対してサンプリング後の伝達関数をH00(Z)及び
H01(Z)、HPF の伝達関数H1(Z) に対してサンプリング後
の伝達関数をH10(Z)及びH11(Z)とすると、これらの伝達
関数は式(3) 〜(6) のようになる。
【数19】H00(Z)=a00Z0+a02Z -2 (3)
【数20】H01(Z)=a01Z -1+a03Z -3 (4)
【数21】H10(Z)=a10Z0+a12Z -2 (5)
【数22】H11(Z)=a11Z -1+a13Z -3 (6)
【0007】さらに、合成LPF の伝達関数をG0(Z) 、合
成HPF の伝達関数をG1(Z) とすると、G0(Z) 及びG1(Z)
は式(7) 及び(8) で表される。
【数23】G0(Z)=d00Z0+d01Z-1+d02Z -2+d03Z -3 (7)
【数24】G1(Z)=d10Z0+d11Z-1+d12Z -2+d13Z -3 (8) このとき入力から復号出力までの全系の伝達関数は、2
種類のサブサンプリング位相に対応して式(9) 及び(10)
の左辺として表される。
【数25】H00(Z)G0(Z)+H10(Z)G1(Z)=Z -N (9)
【数26】H01(Z)G0(Z)+H11(Z)G1(Z)=Z -N (10) 入力が歪なしに復元されるためには、式(9) 及び(10)の
右辺がいずれもZ -Nと示されているように、入力に対し
て一定時間遅延の形となる必要がある。ただしNはフィ
ルタのタップ数より1少ない整数であり、この場合N=3
である。式(3)〜(10)により、(11)〜(17)の関係式が導
かれる。
【数27】 a00d00+a10d10=0 (11)
【数28】 a00d01+a10d11=a01d00+a11d10=0 (12)
【数29】 a00d02+a02d00+a10d12+a12d10=a01d01+a11d11=0 (13)
【数30】 a00d03+a02d01+a10d13+a12d11=a01d02+a03d00+a11d12+a13d10=1 (14)
【数31】 a02d02+a12d12=a01d03+a03d01+a11d13+a13d11=0 (15)
【数32】 a02d03+a12d13=a03d02+a13d12=0 (16)
【数33】 a03d03+a13d13=0 (17)
【0008】式(11)〜(17)を解くと以下の結果が得られ
る。
【数34】d00=a10 (18)
【数35】d01=-a11 (19)
【数36】d02=a12 (20)
【数37】d03=-a13 (21)
【数38】d10=-a00 (22)
【数39】d11=a01 (23)
【数40】d12=-a02 (24)
【数41】d13=a03 (25)
【数42】a00a11=a01a10 (26)
【数43】-a00a13-a02a11+a10a03+a12a01=1 (27) 式(18)〜(25)を式(7) 及び(8) に代入すると、式(28)及
び(29)のようになる。
【数44】 G0(Z)=a10Z0-a11Z-1+a12Z -2-a13Z -3=H1(-Z) (28)
【数45】 G1(Z)=-a00Z0+a01Z -1-a02Z -2+a03Z -3=-H0(-Z) (29)
【0009】上述した式(1) 及び(2) に示す分割フィル
タは以下に示す条件を満たすことが望ましい。 係数列の対称性 係数列の値は、中心に関して線対称又は点対称であるこ
とが望ましい。線対称とは、例えば式(1) においてa01=
a02,a00=a03 であることをいう。点対称とは、例えば式
(2) において-a11=a12,-a10=a13 であることをいう。図
3に示すシステムにおいてデータ圧縮するときは、各分
割フィルタ出力値の丸めを行うことが必要となる。これ
を量子化という。量子化に伴う歪は、復号出力において
ノイズとなって現れる。分割フィルタの係数列の値が対
称でないときは復号後のノイズが偏って現れ、画像符号
化では主観画質が低下する。
【0010】係数列間の直交性 2種類のフィルタの係数列を積和演算した結果が0であ
るとき、これらの係数列は直交しているという。係数列
の積和演算とは2つの伝達関数の同じZ -mの係数同士の
積のすべての和の演算をいう。例えば、式(1) 及び(2)
においてa00a10+a01a11+a02a12+a03a13 の演算をいう。
2種類のフィルタの係数列が直交していないときには、
第1の係数列の値に比例したデータ列が入力に与えられ
た場合第2の係数列を持つフィルタの出力に0でない値
が現れ、分割効率が悪くなる。したがって各々のフィル
タの係数列間で直交性があることが望ましい。ここでH0
(Z) 、H1(Z) の一方が線対称で他方が点対称であれば、
H0(Z) とH1(Z) との間の直交性は確保される。このとき
式(1) 及び(2) は式(31)及び(32)のようになる。
【数46】H0(Z)=a00Z0+a01Z-1+a01Z -2+a00Z -3 (30)
【数47】H1(Z)=a10Z0+a11Z-1-a11Z -2-a10Z -3 (31) 式(30)及び(31)の係数列の積和演算は、
【数48】a00a10+a01a11-a01a11-a00a10=0 となるのでH0(Z) とH1(Z) とは直交していることがわか
る。
【0011】図3に示したとおり、2種類のフィルタ出
力はそれぞれ2対1のサブサンプリングを行うので、時
間的に直前の出力を与えるフィルタの伝達関数は、LPF
の伝達関数H0(Z) に対してZ -2H0(Z) 、HPF の伝達関数
H1(Z) に対してZ -2H1(Z) となる。H0(Z) に対してZ -2
H0(Z) となる理由は、2サンプル前に得られた出力を2
サンプル後の現在の値として表すには、2サンプル遅延
素子を通過させればよいからである。さらにその前の出
力を与えるフィルタの伝達関数は、Z -4H0(Z) 及びZ -4
H1(Z) となる。したがって4タップフィルタの場合に
は、これらの係数の内H0(Z) 及びH1(Z) と係数列がオー
バーラップしているものとしてZ -2H0(Z) とZ -2H1(Z)
とがある。ここでオーバーラップしている状態とは、2
種類の伝達関数において同一のZ -mの係数が双方とも0
でない状態をいう。これらの相互間が直交するための条
件は以下のようになる。H0(Z) とZ -2H1(Z) との間又は
Z -2H0(Z) とH1(Z) との間については、
【数49】 a01a10+a00a11=0 (32) H0(Z) とZ -2H0(Z) との間については、
【数50】 a00a01=0 (33) H1(Z) とZ -2H1(Z) との間については、
【数51】 a10a11=0 (34) となる。ここで例えば、式(32)を求めるにはH0(Z) とZ
-2H1(Z) =a10Z -2+a11Z -3-a11Z -4-a10Z -5との各係数
列の積和演算を行えばよいことになる。
【0012】しかしながら、LPF 出力の分割を1段につ
き2分割する場合(図3参照)、式(33)及び(34)を満足
させるためにはa00,a01,a10,a11 のうちのいずれかが0
となるので、4タップフィルタが成立しなくなる。した
がって4タップフィルタでは、関連する係数列間の直交
性を完全に満たすことができない。この現象はタップ数
が4以上の場合にも同様に生じ、例えば6タップフィル
タの場合には、H0(Z)とZ -4H0(Z) との間及びH1(Z) とZ
-4H1(Z) との間において直交性を満たすことができな
い。唯一直交性を満たすことができるのは、タップ数が
2つの場合だけである。しかしながら、タップ数が2つ
の場合には、H0(Z) とZ -2H0(Z) 及びH1(Z) とZ -2H
1(Z) のそれぞれの係数列がオーバーラップしていな
い。このようなオーバーラップしていない係数列を持っ
たフィルタ出力を量子化して復号した場合、サブサンプ
ルごと(ブロックごと)の量子化歪がそのまま復号出力
に現れ、画像の場合視覚的に目立つ歪となる。この歪
は、離散コサイン変換(DCT) において問題とされている
ブロック歪である。このブロック歪は、フィルタの各係
数列が時間的にオーバーラップしていれば平均化されて
視覚的に目立たないものとなる。本発明は、以上の問題
点を解決するものであり、データを圧縮し、伝達する際
に量子化歪が生じないサブバンド4分割フィルタバンク
及びサブバンド4合成フィルタバンクを提供することを
目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のサブバンド分割
フィルタバンクは、入力信号を、低域通過フィルタ、第
1の帯域通過フィルタ、第2の帯域通過フィルタおよび
高域通過フィルタに並列的に供給して、帯域に応じて4
分割されたサブバンド成分を取り出すようにしたサブバ
ンド分割フィルタバンクにおいて、前記低域通過フィル
タは、8タップの遅延素子を具え、前記低域通過フィル
タのZ変換により表された伝達関数を、
【数52】 H0(Z)=-a0b0Z0+b0Z -1+a0Z-2+Z-3+Z-4+a0Z-5+b0Z -6-a0b0Z -7 と設定し、前記第1の帯域通過フィルタは、8タップの
遅延素子を具え、前記第1の帯域通過フィルタのZ変換
により表された伝達関数を、
【数53】 H1(Z)=-b1Z0+a1b1Z -1+Z-2+a1Z-3-a1Z-4-Z -5-a1b1Z -6+b1Z -7 と設定し、前記第2の帯域通過フィルタは、8タップの
遅延素子を具え、前記第2の帯域通過フィルタのZ変換
により表された伝達関数を、
【数54】 H2(Z)=b1Z0+a1b1Z -1-Z -2+a1Z -3+a1Z -4-Z -5+a1b1Z -6+b1Z -7 とし、前記高域通過フィルタは、8タップの遅延素子を
具え、前記高域通過フィルタのZ変換により表された伝
達関数を、
【数55】 H3(Z)=a0b0Z0+b0Z -1-a0Z -2+Z-3-Z-4+a0Z-5-b0Z -6-a0b0Z -7 と設定し、a0,b0,a1及びb1を0以外の任意の係数とした
ことを特徴とするものである。
【0014】本発明の他のサブバンド分割フィルタバン
クは、ファンアウト形に配列されたN段のフィルタ段を
具え、各フィルタ段は、低域通過フィルタ、第1の帯域
通過フィルタ、第2の帯域通過フィルタおよび高域通過
フィルタを具え、入力信号を、1段目のフィルタ段の低
域通過フィルタ、第1の帯域通過フィルタ、第2の帯域
通過フィルタおよび高域通過フィルタに並列的に供給
し、N段目のフィルタ段以外のフィルタ段の低域通過フ
ィルタの出力を、そのフィルタ段に後続するフィルタ段
の低域通過フィルタ、第1の帯域通過フィルタ、第2の
帯域通過フィルタおよび高域通過フィルタに並列的に供
給して、N段目のフィルタ段から、帯域に応じて3N+
1分割されたサブバンド成分を取り出すようにしたサブ
バンド分割フィルタバンクにおいて、前記低域通過フィ
ルタは、8タップの遅延素子を具え、前記低域通過フィ
ルタのZ変換により表された伝達関数を、
【数56】 H0(Z)=-a0b0Z0+b0Z -1+a0Z-2+Z-3+Z-4+a0Z-5+b0Z -6-a0b0Z -7 と設定し、前記第1の帯域通過フィルタは、8タップの
遅延素子を具え、前記第1の帯域通過フィルタのZ変換
により表された伝達関数を、
【数57】 H1(Z)=-b1Z0+a1b1Z -1+Z-2+a1Z-3-a1Z-4-Z -5-a1b1Z -6+b1Z -7 と設定し、前記第2の帯域通過フィルタは、8タップの
遅延素子を具え、前記第2の帯域通過フィルタのZ変換
により表された伝達関数を、
【数58】 H2(Z)=b1Z0+a1b1Z -1-Z -2+a1Z -3+a1Z -4-Z -5+a1b1Z -6+b1Z -7 とし、前記高域通過フィルタは、8タップの遅延素子を
具え、前記高域通過フィルタのZ変換により表された伝
達関数を、
【数59】 H3(Z)=a0b0Z0+b0Z -1-a0Z -2+Z-3-Z-4+a0Z-5-b0Z -6-a0b0Z -7 と設定し、Nを2以上の整数とし、a0,b0,a1及びb1を0
以外の任意の係数としたことを特徴とするものである。
【0015】また、本発明のサブバンド合成フィルタバ
ンクは、帯域に応じて4分割された入力サブバンド成分
がそれぞれ供給される低域通過フィルタ、第1の帯域通
過フィルタ、第2の帯域通過フィルタおよび高域通過フ
ィルタと、これらフィルタの出力を合成する加算器とを
具えるサブバンド合成フィルタバンクにおいて、前記低
域通過フィルタは、8タップの遅延素子を具え、前記低
域通過フィルタのZ変換により表された伝達関数を、
【数60】 G0(Z)=-a0b0Z0+b0Z -1+a0Z-2+Z-3+Z-4+a0Z-5+b0Z -6-a0b0Z -7 と設定し、前記第1の帯域通過フィルタは、8タップの
遅延素子を具え、前記第1の帯域通過フィルタのZ変換
により表された伝達関数を、
【数61】 G1(Z)=b1Z0-a1b1Z -1-Z -2-a1Z-3+a1Z-4+Z -5+a1b1Z -6-b1Z -7 と設定し、前記第1の帯域通過フィルタは、8タップの
遅延素子を具え、前記第2の帯域通過フィルタのZ変換
により表された伝達関数を、
【数62】 G2(Z)=b1Z0+a1b1Z -1-Z -2+a1Z -3+a1Z -4-Z -5+a1b1Z -6+b1Z -7 と設定し、前記高域通過フィルタは、8タップの遅延素
子を具え、前記高域通過フィルタのZ変換により表され
た伝達関数を、
【数63】 G3(Z)=-a0b0Z0-b0Z -1+a0Z -2-Z -3+Z-4-a0Z-5+b0Z -6+a0b0Z -7 と設定し、a0,b0,a1及びb1を0以外の任意の係数とした
ことを特徴とするものである。
【0016】さらに、本発明による他のサブバンド合成
フィルタバンクは、ファンイン形に配列されたN段(N
は2以上の整数)のフィルタ段を具え、各フィルタ段
は、低域通過フィルタ、第1の帯域通過フィルタ、第2
の帯域通過フィルタおよび高域通過フィルタと、これら
フィルタの出力を合成する加算器とを具え、N段目のフ
ィルタ段以外のフィルタ段の加算器の出力をそのフィル
タ段に後続するフィルタ段の低域通過フィルタへ供給す
るように構成するとともに、帯域に応じて3N+1分割
された入力サブバンド成分が1段目のフィルタ段の4つ
のフィルタに供給されるとともに2段目以降のフィルタ
段の第1の帯域通過フィルタ、第2の帯域通過フィルタ
および高域通過フィルタに供給されるように構成された
サブバンド合成フィルタにおいて、前記低域通過フィル
タは、8タップの遅延素子を具え、前記低域通過フィル
タのZ変換により表された伝達関数を、
【数64】 G0(Z)=-a0b0Z0+b0Z -1+a0Z-2+Z-3+Z-4+a0Z-5+b0Z -6-a0b0Z -7 と設定し、前記第1の帯域通過フィルタは、8タップの
遅延素子を具え、前記第1の帯域通過フィルタのZ変換
により表された伝達関数を、
【数65】 G1(Z)=b1Z0-a1b1Z -1-Z -2-a1Z-3+a1Z-4+Z -5+a1b1Z -6-b1Z -7 と設定し、前記第1の帯域通過フィルタは、8タップの
遅延素子を具え、前記第2の帯域通過フィルタのZ変換
により表された伝達関数を、
【数66】 G2(Z)=b1Z0+a1b1Z -1-Z -2+a1Z -3+a1Z -4-Z -5+a1b1Z -6+b1Z -7 と設定し、前記高域通過フィルタは、8タップの遅延素
子を具え、前記高域通過フィルタのZ変換により表され
た伝達関数を、
【数67】 G3(Z)=-a0b0Z0-b0Z -1+a0Z -2-Z -3+Z-4-a0Z-5+b0Z -6+a0b0Z -7 と設定し、Nを2以上の整数とし、a0,b0,a1及びb1を0
以外の任意の係数としたことを特徴とするものである。
【0017】
【作用】本発明のサブバンド分割フィルタバンクでは、
その基本構成を、低域通過フィルタ(LPF) 、第1の帯域
通過フィルタ(BPF1)、第2の帯域通過フィルタ(BPF2)、
高域通過フィルタ(HPF) の4つのフィルタを以て構成し
ている。これらLPF,BPF1,BPF2 及びHPF の伝達関数をそ
れぞれH0(Z),H1(Z),H2(Z),H3(Z) とすると、8タップの
場合式(35)〜(38)のように表される。なお、係数列の対
称性は確保されている。
【数68】 H0(Z)=a00Z0+a01Z -1+a02Z -2+Z-3+Z-4+a02Z -5+a01Z -6+a00Z -7 (35)
【数69】 H1(Z)=a10Z0+a11Z -1+a12Z -2+Z-3-Z-4-a12Z -5-a11Z -6-a10Z -7 (36)
【数70】 H2(Z)=a20Z0+a21Z -1+a22Z -2+Z-3+Z-4+a22Z -5+a21Z -6+a20Z -7 (37)
【数71】 H3(Z)=a30Z0+a31Z -1+a32Z -2+Z-3-Z-4-a32Z -5-a31Z -6-a30Z -7 (38) これらのフィルタのフィルタ出力はそれぞれ4対1のサ
ブサンプリングを行うので、時間的に直前の出力を与え
るフィルタの伝達関数はH0(Z) に対してZ -4H0(Z) 、H1
(Z) に対してZ -4H1(Z) 、H2(Z) に対してZ -4H2(Z) 、
H3(Z) に対してZ -4H3(Z) となる。8タップフィルタの
場合、H0(Z),H1(Z),H2(Z),H3(Z) とオーバーラップして
いる係数列は以上の4種だけである。これらの相互間の
うち、LPF とHPF に関する係数列が直交するための条件
は、H0(Z) とZ -4H0(Z) との間については、
【数72】 a00=-a01a02 (39) H3(Z) とZ -4H3(Z) との間については、
【数73】 a30=-a31a32 (40) H0(Z) とZ -4H3(Z) との間又はZ -4H0(Z) とH3(Z) との
間については、
【数74】 a30+a02a31+a01a32+a00=0 (41) となる。式(41)に式(39)及び(40)を代入すると、
【数75】 (a01-a31)(a02-a32)=0 (42) となる。
【0018】次に、入力データのサンプリング周期をT
としたとき、LPF の周波数特性F0(ωT)とHPF の周波数
特性F3 (ωT)はナイキスト周波数の1/2 であるωT=π/2
に関して対称であることが望ましい。ここでまず、F0
(ωT)及びF3 (ωT)は式(43)及び(44)で表される。
【数76】 F0 (ωT)=cosωT/2+a02cos3 ωT/2+a01cos5 ωT/2-a01a02cos7ωT/2 (43)
【数77】 F3 (ωT)=sinωT/2+a32sin3 ωT/2+a31sin5 ωT/2-a31a32sin7ωT/2 (44) F0 (ωT)とF3 (ωT)の特性を対称とするためには、F
0(0)=F3 (π) 及びF0 (π/2)=F3 (π/2) であることが
必要である。これらの関係を式(43)及び(44)に代入する
と式(45)及び(46)が得られる。
【数78】 1+a02+a01-a01a02=1-a32+a31+a31a32 (45)
【数79】 1-a02-a01-a01a02=1+a32-a31+a31a32 (46) ここで(45)+(46) より、
【数80】 a01a02=-a31a32 (47) (45)-(46) より、
【数81】 a02+a01=-a32+a31 (48) となる。さらに式(42)より、
【数82】 a01=a31 (49) または、
【数83】 a02=a32 (50) となるので、このうちまず式(49)が成立する場合を考え
る。このとき式(47)及び(48)により、
【数84】 a02=-a32 (51) となる。一方、式(50)が成立する場合は、式(47)及び(4
8)により、
【数85】 a31=a32=a02=-a01 (52) となる。式(52)が成立する場合は、F0(0)=√2F0(π/2)
及びF3 (π)=√2F3(π/2) となり、LPF 及びHPF の周波
数特性が良くならないので採用しない。以上に示した計
算から、係数間に式(39),(40),(49)及び(51)が成立す
る。ここで改めて
【数86】 a0=a02 (53)
【数87】 b0=a01 (54) とおく。このとき、a00=-a0b0,a32=-a0,a31=b0,a30=a0b
0 となる。
【0019】次に、BPF1とBPF2に関する係数列間が直交
するための条件より、LPF とHPF の場合と同様にして式
(55),(56) 及び(57)が成立する。
【数88】 a10=-a11a12 (55)
【数89】 a20=-a21a22 (56)
【数90】 (a11-a21)(a12-a22)=0 (57) 同様にBPF1の周波数特性F1 (ωT)とBPF2の周波数特性F2
(ωT)もωT=π/2に関して対称であることが望ましい。
F1 (ωT)及びF2 (ωT)は式(58)及び(59)で表される。
【数91】 F1 (ωT)=sinωT/2+a12sin3 ωT/2+a11sin5 ωT/2-a11a12sin7ωT/2 (58)
【数92】 F2 (ωT)=-cos ωT/2-a22cos3 ωT/2-a21cos5 ωT/2+a21a22cos7ωT/2 (59)
【数93】F0 (ωT)とF3 (ωT)の場合と同様にF1 (ωT)
とF2 (ωT)の特性を対称とするためには、F2(0)=F1
(π) 及びF2 (π/2)=F1 (π/2) であることが必要であ
る。これらの関係を式(58)及び(59)に代入すると式(60)
及び(61)が得られる。
【数94】 1+a22+a21-a21a22=1-a12+a11+a11a12 (60)
【数95】 1-a22-a21-a21a22=1+a12-a11+a11a12 (61) ここで(60)+(61) より、
【数96】 a21a22=-a11a12 (62) (60)-(61) より、
【数97】 a22+a21=-a12+a11 (63) となる。以後、上述したLPF とHPF の場合と同様の理由
により、式(57)から得られる2つの関係式のうち
【数98】 a11=a21 (64) を採用する。式(62)及び(63)により、
【数99】 a12=-a22 (65) が得られる。以上により、係数間に式(55),(56),(64)及
び(65)が成立する。
【0020】次に式(59)からF2 (ωT)の微分値を求める
と、
【数100】 dF2(ωT)/dωT=1/2 〔sin ωT/2+3a22sin3ωT/2 +5a21sin5 ωT/2-7a21a22sin7 ωT/2 〕(66) ωT=π/2におけるF2 (ωT)の微分値に対して以下に示す
条件をつける。
【数101】 この条件は、F2 (ωT)とF1 (ωT)の周波数特性の分離度
をよくするために与える。式(59),(66),(67),(64) 及び
(65)から、
【数102】 2+a12<1/a11 (68) となる。さらにF2 (ωT)とF3 (ωT)の周波数特性の分離
度をよくするために以下に示す条件を与える。
【数103】 式(59),(66),(69),(64) 及び(65)から、
【数104】 1/a11<-3.8281/a12+6.8276 (70) となる。式(68)及び(70)より1/a11 を消去すると、
【数105】 (a12-3.8274)(a12-1.0002)<0 (71) となり、式(71)により、
【数106】 3.8274>a12>1.0002 (72) となる。
【0021】式(67)及び(69)に示す条件を与えたとき、
式(72)のようになることがわかったので、ここで改めて
H1(Z) 及びH2(Z) の全ての係数にa1=1/a12を掛ける。ま
たb1=a11とする。このとき、1 →a1,a12→1,a11 →a
1b1,a11a12 →b1となる。
【0022】以上で説明したように、 (1) H0(Z),H1(Z),H2(Z) 及びH3(Z) の各係数の対称性 (2) H0(Z),Z -4H0(Z),H3(Z) 及びZ -4H3(Z) の4種の相
互間の直交性 (3) H1(Z),Z -4H1(Z),H2(Z) 及びZ -4H2(Z) の4種の相
互間の直交性 (4) F0 (ωT)とF3 (ωT)の特性の対称性 (5) F1 (ωT)とF2 (ωT)の特性の対称性 とを満たす4種類のフィルタの係数は式(73)〜(76)によ
り示される。
【数107】 H0(Z)=-a0b0Z0+b0Z -1+a0Z-2+Z-3+Z-4+a0Z-5+b0Z -6-a0b0Z -7 (73)
【数108】 H1(Z)=-b1Z0+a1b1Z -1+Z-2+a1Z-3-a1Z-4-Z -5-a1b1Z -6+b1Z -7 (74)
【数109】 H2(Z)=b1Z0+a1b1Z -1-Z -2+a1Z -3+a1Z -4-Z -5+a1b1Z -6+b1Z -7 (75)
【数110】 H3(Z)=a0b0Z0+b0Z -1-a0Z -2+Z-3-Z-4+a0Z-5-b0Z -6-a0b0Z -7 (76)
【0023】本発明のサブバンド分割フィルタバンク
は、式(73)〜(76)に示す伝達関数を有する4種類の分割
フィルタを具える。式(73)〜(76)において4個の未定係
数値が存在するので、さらに4種の条件を与えることが
できる。以下、重要と思われる条件を列挙する。まず、
H0(Z) とH2(Z) との間又はH1(Z) とH3(Z) との間で直交
性を満たす必要がある。このとき、いずれの場合にも式
(77)を満足する必要がある。
【数111】 (a0-a1)(1+b0b1)=0 (77) 通常、式(77)より式(78)を満足する必要がある。
【数112】 a0=a1 (78)
【0024】BPF2のゼロ周波数におけるレスポンスをゼ
ロとする必要がある。このとき式(59)により、式(79)を
満たすことが必要である。
【数113】 a1-1+a1b1+b1=0 (79)
【0025】H0(Z) とZ -4H1(Z) との間又はH0(Z) とZ
-4H2(Z) との間の直交性及びH3(Z)とZ -4H1(Z) との間
又はH3(Z) とZ -4H2(Z) のとの間の直交性を満たす必要
がある。即ち式(80)及び(81)を満たす必要がある。
【数114】 (b0-b1)(1-a0a1)=0 (80)
【数115】 (b0-b1)(1+a0a1)=0 (81) 式(80)及び(81)から共通の条件として、
【数116】 b0=b1 (82) が成立する必要がある。
【0026】各フィルタの周波数特性を良くするため
に、指定する周波数においてF0 (ωT)=0又はF2 (ωT)
=0である必要がある。以上に示したいくつかの条件の中
から重要度に応じて4種類を選択することにより、未定
係数値を決定することができる。
【0027】上述した各フィルタ係数列の対称性及び直
交性の他に、サブバンドフィルタに必要な性質としては
完全再構成性がある。この性質は、サブバンド分割した
各成分データを合成フィルタを通して復元したときに符
号器に入力したデータが完全に再現され、その前後のサ
ンプル時間にスプリアス成分を生じないというものであ
る。だだし、復元したデータに処理時間の遅れを伴うこ
とは差し支えない。完全再構成性は、分割フィルタの伝
達関数と合成フィルタの伝達関数の双方により決定され
る。4種類の分割フィルタに対応する4種類の合成フィ
ルタの伝達関数をそれぞれ、G0(Z),G1(Z),G2(Z),G3(Z)
とし、フィルタのタップ数をN+1とするとき、
【数117】 において、A N 以外のA n がすべてゼロであるとき、完
全再構成である、という。フィルタ係数列が対称である
とき、
【数118】 G0(Z)=-H3(-Z)=H0(Z) (84)
【数119】 G1(Z)=H2(-Z)=-H1(Z) (85)
【数120】 G2(Z)=-H1(-Z)=H2(Z) (86)
【数121】 G3(Z)=H0(-Z)=-H3(Z) (87) となるので、式(83)に式(73)〜(76)及び式(84)〜(87)を
代入すれば、式(88)のようになる。
【数122】 H0 2(Z)-H1 2(Z)+H2 2(Z)-H3 2(Z)=4(2+a0 2+a1 2+b0 2+b1 2+a0 2b0 2+a1 2b1 2)Z -7 +4(a0-a1+b0-b1-a0 2b0+a1 2b1)(Z-5+Z-9) +4(a1b1 2-a0b0 2)(Z -1+Z -13) (88) 式(88)において右辺第1項が時間遅れを伴った入力デー
タであり、第2項と第3項がスプリアス成分である。上
述した未定係数を決定する条件の内、式(78)及び(82)が
成立する場合には、式(88)により、完全再構成性が自動
的に満たされる。また、そうでない場合でも係数列間の
直交性を良くするため、式(78)及び(82)の関係を大きく
外れた値にすることはないので、式(88)におけるスプリ
アス成分はかなり小さい値となる。したがって本発明の
サブバンド分割フィルタバンク及び合成フィルタバンク
では、完全再構成性が満たされるので、サブバンド分割
フィルタバンクによって分割されたデータを完全に再現
できる。
【0028】以下、本発明のサブバンド分割フィルタバ
ンク及びサブバンド合成フィルタの実施例を、図面を参
照して詳細に説明する。図4に、本発明のサブバンド分
割フィルタバンク及びサブバンド合成フィルタバンクを
用いたサブバンドフィルタの概略構成図を、図5に、本
発明のサブバンド分割フィルタバンク及びサブバンド合
成フィルタバンクを用いたサブバンド符号化システムの
ブロックダイヤグラムをそれぞれ示す。
【0029】図5の符号化システムは、入力端子61
(図4の入力端子41に相当)、A/D変換器62、分割
フィルタバンク63(図4の3段の分割フィルタ42に
相当)、量子化器64、マルチプレクサ65(図4のマ
ルチプレクサ43に相当)、エントロピー符号器66、
チェックデータ生成及び付加回路67、ディジタル変調
回路68、伝送線69(図4の伝送線44に相当)、デ
ィジタル復調回路70、誤り訂正回路71、エントロピ
ー復号器72、デマルチプレクサ73(図4のデマルチ
プレクサ43に相当)、逆量子化器74、合成フィルタ
バンク75(図4の3段の合成フィルタ46に相当)、
D/A 変換器76及び出力端子77(図4の出力端子47
に相当)を具える。図1及び図3と同様に、図4におい
てサブバンド分割、合成に直接関係のない量子化器、エ
ントロピー符号化器等は省略している。分割フィルタ4
2はそれぞれ1段につき、基本要素である高域通過フィ
ルタ(HPF) 48、第1帯域通過フィルタ(BPF1) 50、
第2帯域通過フィルタ(BPF2) 49、低域通過フィルタ
(LPF) 51とからなり、これらを多段階に渡って(この
場合3段)繰り返してファンアウト形に配列している。
すなわち、各段の低域通過フィルタの出力を次段の高域
通過フィルタ48、第1及び第2の帯域通過フィルタ5
0及び49、低域通過フィルタ51に並列に供給するよ
うに構成する。一方、サブバンド合成フィルタ46の各
段は、高域通過フィルタ48、第1及び第2の帯域通過
フィルタ50及び49、低域通過フィルタ51及びこれ
らのフィルタの出力を合成する加算器53を以て構成
し、複数の段をファンイン形に配列する。また、各段の
加算器の出力を次段の低域通過フィルタ51に供給する
ように構成するとともに多数の入力サブバンド成分を、
第1段の4つのフィルタ48〜51及び2段以降の高域
通過フィルタ48、第1及び第2の帯域通過フィルタ5
0及び49に供給するように構成する。
【0030】図5の符号化システムの動作を説明する。
まず、入力端子61に映像信号を入力する。この映像信
号はA/D 変換器62に伝送され、ここでディジタルデー
タに変換される。このディジタルデータは分割フィルタ
バンク63に伝送され、ここで多数のサブバンド成分に
分割される。これらのサブバンド成分はフィルタ出力と
して量子化器64に伝送される。量子化器64では、上
記フィルタ出力の丸め即ちデータの精度(桁数)を必要
最小限まで減らす処理を行う。量子化器64での量子化
はデータを圧縮するために行われる。なお量子化器64
は、分割フィルタ42(図4)ごとに挿入し、精度をサ
ブバンドごとに設定できるようにする。
【0031】量子化された各段の上記フィルタ出力は、
マルチプレクサ65に伝送されてから一本化され、時間
的に直列に並べられる。上記フィルタ出力の配列につい
ては、以下詳細に説明する。上記フィルタ出力は、マル
チプレクサ65からエントロピー符号器66に伝送され
てからエントロピー符号化を行う。エントロピー符号化
とは、入力データ値の発生確率に応じて出力符号の長さ
を変化させる符号化のことをいう。即ちエントロピー符
号器66では、発生確率の高いデータには短い符号を割
り当て、発生確率の低いデータには長い符号を割り当て
ることによって統計的にデータ量の削減を行っている。
したがってエントロピー符号器66では、各データ値の
発生確率を測定し、それに基づいて変換表を作製してい
る。
【0032】エントロピー符号器66に伝送された上記
フィルタ出力は、チェックデータ生成及び付加回路67
に伝送される。ここでは、伝送線路69で発生する誤り
が主としてランダム誤りであるか、又はバースト誤りで
あるかによって、上記フィルタ出力をそれぞれに適した
誤り訂正を行う。上記フィルタ出力は、さらにディジタ
ル変調回路68に伝送される。ここでは、上記フィルタ
出力の直流分に近い低周波域及び高周波域の周波数領域
の成分が少ない形に符号を変換する。このような変換を
行うのは、記録システムも含めて通常の伝送線路は伝送
周波数帯域の両端、即ち直流分に近い低周波域と高周波
域の伝送特性がよくないからである。
【0033】上記フィルタ出力は、さらに伝送線路69
を経てディジタル復調回路70に伝送され、ここで変調
された上記フィルタ出力を復調する。復調された上記フ
ィルタ出力は、誤り訂正回路71に伝送され、ここで伝
送回路69を通過したことにより発生した誤りを検出し
た後訂正する。その後上記フィルタ出力はエントロピト
ー復号器72に伝送される。ここでは、エントロピー符
号器66で符号化された上記フィルタ出力の復号を行
う。復号された上記フィルタ出力は、デマルチプレクサ
73に伝送され、マルチプレクサ65で一本化された上
記フィルタ出力の直列データを並列にして複数本に分配
する。分配された上記フィルタ出力は、逆量子化器74
に伝送され、量子化器64によって減らしたデータの桁
数を元に戻す。さらに上記フィルタ出力は合成フィルタ
バンク75に伝送されて合成された後D/A 変換器76に
伝送され、ここでアナログデータに変換して出力端子7
7に伝送する。出力端子77では、上記フィルタ出力の
復号出力を得る。
【0034】図6に、本発明のサブバンド分割フィルタ
バンク及びサブバンド合成フィルタバンクを用いたサブ
バンド符号化システムのマルチプレクサの出力における
データ配列順序の一例を示す。上記実施例で説明したよ
うに、量子化された各段のフィルタ出力はマルチプレク
サ65によって一本化され、時間的に直列に並べられ
る。上記実施例のように分割フィルタが3段である場合
には、3段目の出力が1回得られるごとに2段目の出力
は4回、1段目の出力は16回得られる。したがってこ
れらのデータを直列に並べる方法の一つとして以下の操
作を行う。まず、1つの段で同時に得られる3個の出力
(ただし最終段のみ4個の出力)を帯域が低い順に並べ
る。次に1つの段の中では時間的な順序通りに並べる。
さらに各段の順序はデータの生成順とは逆に最終段から
初段へ向かう順序に並べる。図6には、以上のようにし
て並べたデータ配列順序の一例を示している。各フィル
タ名の直後の数字はフィルタ段の番号、2番目の数字は
1つの段の中でのデータ順の番号、3番目の数字はBPF
の区別を示す番号である。各段の順序をデータの生成順
と逆にする理由は、後段の方がデータの総量がはるかに
少なく、より低周波域のデータであること、また、電力
が大きく、より重要度が高いからである。
【0035】図7に、本発明のサブバンド分割フィルタ
バンクの空間周波数─レスポンスの特性図を示す。式(7
3)〜(76)の4種の未定係数値の一例として、H0(Z) とH2
(Z)の直交性を満足させる他に空間周波数 ωTの上でH
0(Z) のωT=π/2,H2(Z)のωT=0 とωT=π/3(Tはサンプ
リング周期) の三点でレスポンスをゼロとした。この結
果各係数は、
【数123】a0=a1=1/2,b0=b1=1/3 となり、図7のようなフィルタ特性図が得られる。な
お、図7においてF0はLPFのレスポンス、F1,F2 は第
1、第2のBPF のレスポンス、F3はHPF のレスポンスを
それぞれ示している。このとき、関連するすべての係数
列間の直交性が満たされ、さらに完全再構成性も満足す
る。
【0036】本実施例では、分割フィルタ段数が3の場
合について説明したが、段数は任意である。また本実施
例では、映像信号の入出力について説明したが、音声信
号の入出力についても同様に実施できる。なお、映像信
号の入出力を行う場合には伝送線の代わりに記録システ
ム(例えばVTR )を用いてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明のサブバンド分割フィルタバンク
及びサブバンド合成フィルタバンクによれば、低域通過
フィルタの伝達関数H0(Z) の係数列と、第1の帯域通過
フィルタの伝達関数H1(Z) の係数列と、第2の帯域通過
フィルタの伝達関数H2(Z) の係数列と、高域通過フィル
タの伝達関数H3(Z) の係数列とがすべて直交しているの
で、分割効率がよいという効果を有するとともに、完全
再構成性が満たされるので、サブバンド分割フィルタバ
ンクによって分割されたデータを完全に再現できるとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のフィルタを用いたサブバンド符号化シス
テムの概略構成図を示す。
【図2】ディジタルフィルタの概略構成図を示す。
【図3】従来のフィルタを用いた他のサブバンド符号化
システムの概略構成図を示す。
【図4】本発明のサブバンド分割フィルタバンク及びサ
ブバンド合成フィルタバンクの概略構成図を示す。
【図5】本発明のサブバンド分割フィルタバンク及びサ
ブバンド合成フィルタバンクを用いたサブバンド符号化
システムのブロックダイヤグラムを示す。
【図6】本発明のサブバンド分割フィルタバンク及びサ
ブバンド合成フィルタバンクを用いたサブバンド符号化
システムのマルチプレクサの出力におけるデータ配列順
序の一例を示す。
【図7】本発明のサブバンド分割フィルタバンクの空間
周波数─レスポンス特性図を示す。
【符号の説明】
1,12,21,41,61 入力端子 2,22,42 分割フィルタ 3,23,43,65 マルチプレクサ 4,24,44,69 伝送線 5,25,45,73 デマルチプレクサ 6,26,46 合成フィルタ 7,16,27,47,77 出力端子 8,28,48 高域通過フィルタ 9,29,51 低域通過フィルタ 10,30 2対1サブサンプラ 11,15,31,53 加算器 13 1サンプル遅延素子 14 係数乗算器 49 第2帯域通過フィルタ 50 第1帯域通過フィルタ 52 4対1サブサンプラ 62 A/D 変換器 63 分割フィルタバンク 64 量子化器 66 エントロピー符号器 67 チェックデータ生成及び付加回路 68 ディジタル変調回路 70 ディジタル復調回路 71 誤り訂正回路 72 エントロピー復号器 74 逆量子化器 75 合成フィルタバンク 76 D/A 変換器
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03H 17/00 - 17/08 H04B 14/00 - 14/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を、低域通過フィルタ、第1の
    帯域通過フィルタ、第2の帯域通過フィルタおよび高域
    通過フィルタに並列的に供給して、帯域に応じて4分割
    されたサブバンド成分を取り出すようにしたサブバンド
    分割フィルタバンクにおいて、 前記低域通過フィルタは、8タップの遅延素子を具え、
    前記低域通過フィルタのZ変換により表された伝達関数
    を、 【数1】 H0(Z)=-a0b0Z0+b0Z -1+a0Z-2+Z-3+Z-4+a0Z-5+b0Z -6-a0b0Z -7 と設定し、 前記第1の帯域通過フィルタは、8タップの遅延素子を
    具え、前記第1の帯域通過フィルタのZ変換により表さ
    れた伝達関数を、 【数2】 H1(Z)=-b1Z0+a1b1Z -1+Z-2+a1Z-3-a1Z-4-Z -5-a1b1Z -6+b1Z -7 と設定し、 前記第2の帯域通過フィルタは、8タップの遅延素子を
    具え、前記第2の帯域通過フィルタのZ変換により表さ
    れた伝達関数を、 【数3】 H2(Z)=b1Z0+a1b1Z -1-Z -2+a1Z -3+a1Z -4-Z -5+a1b1Z -6+b1Z -7 とし、 前記高域通過フィルタは、8タップの遅延素子を具え、
    前記高域通過フィルタのZ変換により表された伝達関数
    を、 【数4】 H3(Z)=a0b0Z0+b0Z -1-a0Z -2+Z-3-Z-4+a0Z-5-b0Z -6-a0b0Z -7 と設定し、 a0,b0,a1及びb1を0以外の任意の係数としたことを特徴
    とするサブバンド分割フィルタバンク。
  2. 【請求項2】 ファンアウト形に配列されたN段のフィ
    ルタ段を具え、 各フィルタ段は、低域通過フィルタ、第1の帯域通過フ
    ィルタ、第2の帯域通過フィルタおよび高域通過フィル
    タを具え、 入力信号を、1段目のフィルタ段の低域通過フィルタ、
    第1の帯域通過フィルタ、第2の帯域通過フィルタおよ
    び高域通過フィルタに並列的に供給し、N段目のフィル
    タ段以外のフィルタ段の低域通過フィルタの出力を、そ
    のフィルタ段に後続するフィルタ段の低域通過フィル
    タ、第1の帯域通過フィルタ、第2の帯域通過フィルタ
    および高域通過フィルタに並列的に供給して、N段目の
    フィルタ段から、帯域に応じて3N+1分割されたサブ
    バンド成分を取り出すようにしたサブバンド分割フィル
    タバンクにおいて、 前記低域通過フィルタは、8タップの遅延素子を具え、
    前記低域通過フィルタのZ変換により表された伝達関数
    を、 【数5】 H0(Z)=-a0b0Z0+b0Z -1+a0Z-2+Z-3+Z-4+a0Z-5+b0Z -6-a0b0Z -7 と設定し、前記第1の帯域通過フィルタは、8タップの
    遅延素子を具え、前記第1の帯域通過フィルタのZ変換
    により表された伝達関数を、 【数6】 H1(Z)=-b1Z0+a1b1Z -1+Z-2+a1Z-3-a1Z-4-Z -5-a1b1Z -6+b1Z -7 と設定し、前記第2の帯域通過フィルタは、8タップの
    遅延素子を具え、前記第2の帯域通過フィルタのZ変換
    により表された伝達関数を、 【数7】 H2(Z)=b1Z0+a1b1Z -1-Z -2+a1Z -3+a1Z -4-Z -5+a1b1Z -6+b1Z -7 とし、前記高域通過フィルタは、8タップの遅延素子を
    具え、前記高域通過フィルタのZ変換により表された伝
    達関数を、 【数8】 H3(Z)=a0b0Z0+b0Z -1-a0Z -2+Z-3-Z-4+a0Z-5-b0Z -6-a0b0Z -7 と設定し、 Nを2以上の整数とし、a0,b0,a1及びb1を0以外の任意
    の係数としたことを特徴とするサブバンド分割フィルタ
    バンク。
  3. 【請求項3】 帯域に応じて4分割された入力サブバン
    ド成分がそれぞれ供給される低域通過フィルタ、第1の
    帯域通過フィルタ、第2の帯域通過フィルタおよび高域
    通過フィルタと、これらフィルタの出力を合成する加算
    器とを具えるサブバンド合成フィルタバンクにおいて、 前記低域通過フィルタは、8タップの遅延素子を具え、
    前記低域通過フィルタのZ変換により表された伝達関数
    を、 【数9】 G0(Z)=-a0b0Z0+b0Z -1+a0Z-2+Z-3+Z-4+a0Z-5+b0Z -6-a0b0Z -7 と設定し、 前記第1の帯域通過フィルタは、8タップの遅延素子を
    具え、前記第1の帯域通過フィルタのZ変換により表さ
    れた伝達関数を、 【数10】 G1(Z)=b1Z0-a1b1Z -1-Z -2-a1Z-3+a1Z-4+Z -5+a1b1Z -6-b1Z -7 と設定し、 前記第1の帯域通過フィルタは、8タップの遅延素子を
    具え、前記第2の帯域通過フィルタのZ変換により表さ
    れた伝達関数を、 【数11】 G2(Z)=b1Z0+a1b1Z -1-Z -2+a1Z -3+a1Z -4-Z -5+a1b1Z -6+b1Z -7 と設定し、 前記高域通過フィルタは、8タップの遅延素子を具え、
    前記高域通過フィルタのZ変換により表された伝達関数
    を、 【数12】 G3(Z)=-a0b0Z0-b0Z -1+a0Z -2-Z -3+Z-4-a0Z-5+b0Z -6+a0b0Z -7 と設定し、 a0,b0,a1及びb1を0以外の任意の係数としたことを特徴
    とするサブバンド合成フィルタバンク。
  4. 【請求項4】 ファンイン形に配列されたN段のフィル
    タ段を具え、 各フィルタ段は、低域通過フィルタ、第1の帯域通過フ
    ィルタ、第2の帯域通過フィルタおよび高域通過フィル
    タと、これらフィルタの出力を合成する加算器とを具
    え、 N段目のフィルタ段以外のフィルタ段の加算器の出力を
    そのフィルタ段に後続するフィルタ段の低域通過フィル
    タへ供給するように構成するとともに、帯域に応じて3
    N+1分割された入力サブバンド成分が1段目のフィル
    タ段の4つのフィルタに供給されるとともに2段目以降
    のフィルタ段の第1の帯域通過フィルタ、第2の帯域通
    過フィルタおよび高域通過フィルタに供給されるように
    構成されたサブバンド合成フィルタにおいて、 前記低域通過フィルタは、8タップの遅延素子を具え、
    前記低域通過フィルタのZ変換により表された伝達関数
    を、 【数13】 G0(Z)=-a0b0Z0+b0Z -1+a0Z-2+Z-3+Z-4+a0Z-5+b0Z -6-a0b0Z -7 と設定し、 前記第1の帯域通過フィルタは、8タップの遅延素子を
    具え、前記第1の帯域通過フィルタのZ変換により表さ
    れた伝達関数を、 【数14】 G1(Z)=b1Z0-a1b1Z -1-Z -2-a1Z-3+a1Z-4+Z -5+a1b1Z -6-b1Z -7 と設定し、 前記第1の帯域通過フィルタは、8タップの遅延素子を
    具え、前記第2の帯域通過フィルタのZ変換により表さ
    れた伝達関数を、 【数15】 G2(Z)=b1Z0+a1b1Z -1-Z -2+a1Z -3+a1Z -4-Z -5+a1b1Z -6+b1Z -7 と設定し、 前記高域通過フィルタは、8タップの遅延素子を具え、
    前記高域通過フィルタのZ変換により表された伝達関数
    を、 【数16】 G3(Z)=-a0b0Z0-b0Z -1+a0Z -2-Z -3+Z-4-a0Z-5+b0Z -6+a0b0Z -7 と設定し、 Nを2以上の整数とし、a0,b0,a1及びb1を0以外の任意
    の係数としたことを特徴とするサブバンド合成フィルタ
    バンク。
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