JP2944860B2 - 磁気浮上式鉄道のタイヤ内部監視装置 - Google Patents
磁気浮上式鉄道のタイヤ内部監視装置Info
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Description
される空気入タイヤのタイヤ内空気圧力、タイヤ内温度
等のタイヤ内部の物理量を検出して常時監視するための
磁気浮上式鉄道のタイヤ内部監視装置に関する。
の空気圧力、空気温度等の物理量を監視することは安全
運転上好ましいことである。このため、従来よりタイヤ
内の空気圧力、空気温度等を監視するようにしたタイヤ
内部監視装置が提案されている(一例として特開平4-13
3808号公報参照)。
(タイヤホイール側)への電力の供給を、非回転側に設
けられた給電コイルと回転側に設けられた受電コイルと
の相互誘導によって行い、回転側に配置された検出器を
含む制御回路を作動させる。また、制御回路及び検出器
は回転側の回転中心付近に設けられた収納部に収納され
ており、検出器は銅パイプ等を介して収納部内に導入さ
れたタイヤ内部の空気の圧力、温度等の物理量を検出す
る。検出された物理量は回転側に設けられた発信コイル
と非回転側に設けられた受信コイルの相互誘導によって
信号として伝達される。
とを同心状に配置し、非回転側では受信コイルと給電コ
イルとを同心状に配置すると共に、発信コイル及び受信
コイルで構成される信号伝送コイル群と給電コイル及び
受電コイルで構成される電力供給コイル群との間を電磁
遮蔽体によって電磁遮蔽している。これにより、回転側
と非回転側とを連結する連結装置の回転側の回転軸方向
の長さを長くすることなく各コイル群間の電磁気的影
響、所謂クロストークの発生を防止することができるの
で適用範囲が広がり、磁気浮上式鉄道車両(所謂リニア
モータカー)にも取り付けることが可能となる。
監視装置の収納部は回転側のホイールに取付けられてい
るが、磁気浮上式鉄道車両ではこのホイールの近傍にブ
レーキ装置が配設されており、車両減速時及び停止時に
ブレーキ装置で発生した熱がホイールに伝導される。磁
気浮上式鉄道車両では超高速で走行するのでホイールに
伝導する熱量が大きく、ホイールが非常に高温(例えば
180 〜 200℃)となる。この熱はホイールに取付けられ
た収納部にも伝導し、制御回路等が配置された収納部内
部の温度も非常に高くなるので、制御回路等が熱によっ
て故障する等の不都合が発生する虞れがあった。
で、回転側が高速で回転する等の場合にも不都合が生ず
ることを防止できる磁気浮上式鉄道のタイヤ内部監視装
置を得ることが目的である。
に本発明に係る磁気浮上式鉄道のタイヤ内部監視装置
は、磁気浮上式鉄道車両の非回転側に配置される給電コ
イルと、前記非回転側に回転可能に支持されたホイール
及び該ホイールに取付けられたタイヤを含む回転側に配
置される受電コイルと、を備え前記給電コイルと受電コ
イルとの相互誘導によって前記回転側へ電力を供給する
供給手段と、回転側に配置され前記供給手段から電力が
供給されることによって前記タイヤ内部の物理量を検出
する検出器と、非回転側に配置される受信コイルと回転
側に配置される発信コイルとを備え、発信コイルと受信
コイルとの相互誘導によって前記検出器により検出され
た前記物理量を表す信号を非回転側へ伝送する伝送手段
と、タイヤ内部監視装置を構成する部材のうち回転側に
配置される部材とホイールとの間に配置され、多孔質材
料で構成されると共に、耐熱性を有する樹脂が表面層に
含浸された断熱材と、を含んで構成されている。
材のうち磁気浮上式鉄道車両の回転側に配置される部材
と前記車両のホイールとの間に、多孔質材料で構成され
た断熱材を設けている。磁気浮上式鉄道車両は超高速で
走行可能であるので、前記車両の回転側が高速で回転す
る高速走行状態から前記車両が減速または停止されると
きには、減速または停止される際に発生した大量の熱が
ホイールに伝導することによってホイールが非常に高温
となる。
た場合にも、ホイールと前記車両の回転側に配置される
部材との間の熱伝導は断熱材によって阻止されるので、
前記車両の回転側に配置された部材(特に電気部品等)
の温度が非常に高くなることで故障等が生ずることを防
止することができる。
する樹脂が表面層に含浸されているので、雨天等により
断熱材が水分に曝された場合にも、表面層に含浸された
樹脂の作用により、断熱材の内部(空気層)に水分が侵
入することが防止され、断熱材が水分を吸収することで
断熱性が損なわれることを防止できると共に、タイヤ内
部監視装置のうち前記車両の回転側に配置された部材
(特に電気部品等)に、浸水によって故障等が生ずるこ
とも防止することができる。また、前記樹脂は耐熱性を
有しているので、高温に曝されることで劣化が生ずる虞
れもない。
監視装置を構成する部材のうち磁気浮上式鉄道車両の回
転側に配置される部材と前記車両のホイールとの間に、
多孔質材料で構成され、耐熱性を有する樹脂が表面層に
含浸された断熱材を設けたことで、前記車両の回転側に
配置された部材が高温に曝されたり浸水することを確実
に防止することができるので、磁気浮上式鉄道車両の回
転側に配置された部材を確実に保護することができる。
に説明する。図1には、本実施例に係る、リニアモータ
カーの非回転車軸10とタイヤホイール12の連結部分
が示されており、図2には、図1の回転側と非回転側と
を連結するタイヤ内部監視装置の連結装置の拡大図が示
されている。
状とされており、リニアモータカーの図示しない車体に
連結されたステー14の先端に固定されている。非回転
車軸10は軸線方向中間部にベアリング16が取付けら
れており、ベアリング16を介してホイール12を回転
可能に支持している。ホイール12のリム12Aにはタ
イヤ18が取付けられている。従って、タイヤ18が接
地している状態で図示しないリニアモータ等によって車
体に推進力が付与されると、タイヤ18及びホイール1
2は非回転車軸10の軸線を回転中心として回転され
る。
周側に空間が設けられており、この空間にはブレーキ装
置20が収容されている。ブレーキ装置20は、ホイー
ル12に係合しホイール12と一体的に回転される複数
のディスクプレート(図示省略)を備えており、減速時
または停止時にはディスクプレートに図示しないパッド
を押し付けることによって車体を減速または停止させ
る。これに伴って運動エネルギーが熱エネルギーに変換
され、ディスクプレートが発熱する。
転車軸10(非回転側)に取付けられたハウジング48
と、ホイール12(回転側)に取付けられたハウジング
24と、を備えている。ハウジング48はアルミニウム
で構成され有底円筒状とされている。ハウジング48の
開口のエッジ部にはフランジ48Aが形成されており、
ハウジング48は非回転車軸10内部へ向けて凸となる
ように、すなわちフランジ48Aを除く大部分が非回転
車軸10内に収容されるように、フランジ48Aがボル
ト90を介して非回転車軸10の端部に取付けられてい
る。なお、図示は省略するが、ボルト90にはワイヤロ
ック加工が施されている。
成され円筒状とされている。ハウジング24のホイール
側の開口のエッジ部分にはフランジ24Aが形成されて
おり、ハウジング24はフランジ24Aの部分がボルト
26によってホイール12に固定されている。図3に示
すように、ボルト26にはワイヤロック加工が施されて
いる。
ホイール12との間には、フランジ24Aの全周に亘っ
て阻止手段としての断熱材102が介在されている。断
熱材102は、ボルト26が貫通する部分にハウジング
24の直径方向を長手方向とする長孔104が穿設され
ている。断熱材102は吸水性を有する多孔質の材料で
構成されており、吸水することを防止するために断熱材
102の表面層には耐熱性の樹脂(例えばシリコン樹脂
等)が含浸されている。また、断熱材102のホイール
12との接触部分、及びフランジ24Aとの接触部分に
は、断熱材102の周方向に沿って各々溝が形成されて
おり、溝内には各々Oリング106、108が収容され
ている。
対側(外側)には、ハウジング24の外側の開口を閉止
するようにボルト92を介して蓋部94が固定されてい
る。なお、ボルト92にもワイヤロック加工が施されて
いる(図3参照)。ハウジング24の内部には、非回転
車軸10側と蓋部94側とを区画する隔壁96が形成さ
れている。
0側の面には、中心部に、アルミニウムで構成され非回
転車軸10へ向けて突出するように設けられたシャフト
52が設けられている。シャフト52は長手方向に沿っ
て延設され、先端部がハウジング48の中心部に設けら
れた孔を貫通して非回転車軸10の内部に設けられた回
転速度センサ100に連結されており、回転速度センサ
100にタイヤ18の回転を伝達する。
外周面に接するように発信コイル54が巻回されてい
る。また、隔壁96の非回転車軸10側の面のシャフト
52の外周側には、アルミニウム製で所定の直径寸法の
円筒状コイル巻体56がハウジング48へ向けて突出す
るように形成されている。コイル巻体56の内周にはコ
イル巻体56の内周面に接するように受電コイル58が
巻回されている。またハウジング48には、アルミウム
製で前記コイル巻体56よりも直径寸法が小さくされた
円筒状コイル巻体60がハウジング24の底部へ向けて
突出するように形成されている。
0の内周面に接するように受信コイル62が巻回されて
いる。従って、受信コイル62は、発信コイル54の外
周側に僅かな間隙を隔てて略同心円状に配置されてい
る。また、コイル巻体60の外側には、コイル巻体60
の外周面に接するように給電コイル64が巻回されてい
る。従って、給電コイル64は、受電コイル58の内周
側に僅かな間隔を隔てて略同心円状に配置されている。
給電コイル64及び受電コイル58は電力供給コイル群
を構成し、発信コイル54及び受信コイル62は信号伝
送コイル群を構成している。コイル巻体60がアルミニ
ウムで構成されているため、電力供給コイル群と信号伝
送コイル群との間は電磁遮蔽されている。
4との間には収納部98が形成されている。収納部98
内には耐熱性の合成樹脂で製作された複数本の支柱30
が立設されており、支柱30は回転側回路32(図4参
照)の基板32Aを支持している。
電コイル58及び発信コイル54が接続されている。回
転側回路30は、受電コイル58に接続され交流を直流
に整流する整流器66と、整流器66に接続され一定の
直流電圧を発生する定電圧発生器68と、圧力センサ3
6(後述)と、圧力センサ36から出力された信号の電
圧レベルに比例した周波数の信号を出力するVCO70
を備えている。定電圧発生器68は、圧力センサ36及
びVCO70に一定電圧を供給するように接続されてお
り、VCO70は発信コイル54に接続されている。
は非回転側回路72に接続されている。非回転側回路7
2は、直流を交流に変換する変換回路を備えた電源電圧
発生器74と、電源電圧発生器74から出力される交流
を増幅して給電コイル64に供給する電力増幅器76
と、受信コイル62に接続された制御回路78と、制御
回路78に接続される圧力表示計80及び内圧警報器8
2を備えている。圧力表示計80及び内圧警報器82は
リニアモータカーの運転席のインスツルメントパネルに
設けられており、圧力表示計80は圧力センサ36で検
出された空気圧力を表示し、内圧警報器82は前記検出
された空気圧力が所定値以下になったときに警報を発す
る。
12Aを貫通するように孔12Bが設けられており(図
1も参照)、孔12Bの内壁には雌ねじが形成されてい
る。圧力センサ36は先端部に前記雌ねじに対応する雄
ねじが形成されており、先端部が孔12B内に螺入され
てリム12Aに直接取付けられている。圧力センサ36
と回転側回路32の基板との間はケーブル110で接続
されている。
圧発生器68から圧力センサ36へ電力を供給するため
の給電線112と、圧力センサ36からVCO70へ圧
力検出信号を出力するための信号線114と、で構成さ
れている。なお図3に示すように、圧力センサ36を固
定するためのボルト116及びナット118にもワイヤ
ロック加工が施されている。
センサ36のほぼ点対称の位置には圧力センサ36及び
ケーブル110の重量の合計とほぼ等しい重量のカウン
ターウエイト113がホイール12に取付けられてい
る。これにより、圧力センサ36及びケーブル110を
取付けることによって生じた回転側の質量のアンバラン
スが矯正されるので、回転側が高速で回転された等の場
合にも、振動が発生する等の不都合が生ずることが防止
される。
路32の基板32A上には、回転側の回転中心に対応す
る位置にバイメタル式の温度スイッチ120が設けられ
ている。この温度スイッチ120は収納部98内の温度
が所定値以上になるとオフするようになっている。図4
に示すように、温度スイッチ120は整流器66と受電
コイル58との間に配置されており、収納部98内の温
度が所定値以上になると整流器66と受電コイル58と
の間の導通を遮断する。
発生器74で発生された交流電力は電力増幅器76によ
って増幅され、給電コイル64に供給される。受電コイ
ル58には、給電コイル64との相互誘導によって起電
力が発生する。なお、給電コイル64に交流電力を供給
しているので、ホイール12が停止していても受電コイ
ル58に起電力を発生させることができる。この起電力
は整流器66によって整流された後定電圧発生器68で
一定直流電圧に変換され、回転側回路30の圧力センサ
36及びVCO70に供給される。
部の空気圧力は、VCO70で空気圧力に比例した周波
数の信号に変換されて発信コイル54へ出力される。こ
れにより、受信コイル62には相互誘導によってVCO
70から出力された信号が誘導される。制御回路78
は、VCO70から出力される空気圧力に比例した周波
数の信号をカウントし、圧力表示計80に空気圧力を表
示させる。また内圧警報器82は制御回路78から供給
される空気圧力に対応したカウント値が所定値以下のと
きに警報を発する。
ホイール12のリム12Aに取付けている。これによ
り、タイヤ12内の空気圧を検出するためにパイプ40
等によってタイヤ12内部の空気を外部へ案内する必要
がなくなるので、石やその他の異物がパイプに衝突して
破損する等によりタイヤ12内部の空気が漏れる等の不
都合が生ずることはない。
のディスクプレートが係合しているので、減速時及び停
止時にディスクプレートで発生した熱はホイール12に
伝導し、ホイール12の温度も非常に高くなる。磁気浮
上式鉄道では、一例としてホイールの温度が180〜2
00℃もの高温に達することもある。しかしながら、本
実施例ではハウジング24のフランジ24Aとホイール
12との間に断熱材102を介在させているので、ホイ
ール12からハウジング24へ伝導する熱量が低減さ
れ、回転側に配置された各部材、特に回転側回路32が
配置された収納部98内等が高温となることが防止され
る(なお実験結果については後述)。
を構成する半導体素子等に故障が生じない環境温度の許
容値が作動状態(通電状態)と非作動状態(非通電状
態)で異なっており、非作動状態の方が前記許容値が高
い(一例として、作動状態での許容値=80℃、非作動状
態での許容値= 120℃)。このため、本実施例では回転
側回路32の受電コイル58と整流器66との間に、収
納部98内の温度が所定値以上になるとオフする温度ス
イッチ120を設けている。収納部98内の温度が所定
値以上となると温度スイッチ120がオフし、受電コイ
ル58と整流器66との導通が遮断されて給電コイル6
4に交流電力が供給されても受電コイル58に起電力が
発生しなくなるので、回転側回路32に電力が供給され
ず、回転側回路32の作動が停止される。従って、前記
断熱材102との相乗効果により、回転側回路32の半
導体素子等が熱により破壊されることを確実に防止でき
る。
であるので、収納部98内の温度が所定値よりも低くな
れば自動的にオン状態に復帰し、電力の供給が再開され
て回転側回路32は再び作動される。また、温度スイッ
チ120を基板32A上における回転側の回転中心に対
応する位置に設けたので、回転側の回転により生ずる遠
心力によって温度スイッチ120の接点が切り替わるこ
とはない。
ーキ装置20のディスクプレートで発生した熱が伝導
し、この熱は断熱材102を介してハウジング24にも
伝導する。ホイール12及びハウジング24は、温度が
高くなると主に直径方向に沿って外周側へ向けて膨張
し、これに伴ってハウジング24をホイール12に取付
けているボルト26が若干外周側へ変位するが、断熱材
102のボルト26が貫通する部分にはハウジング24
の直径方向を長手方向とする長孔104を穿設している
ので、ボルト26が変位してもこの変位によって断熱材
102に歪等が生ずることはなく、断熱材102が劣化
したり損傷を受けたりすることが防止される。
は外部に露出しているので、雨天等の場合には多孔質の
材料で構成された断熱材102も水分に曝されることに
なるが、本実施例では断熱材102の表面層に耐熱性の
樹脂(例えばシリコン樹脂等)を含浸させているので、
断熱材102の孔内への水の侵入が防止され、断熱材1
02が水分を吸収して断熱性が損なわれることはない。
また、雨天等の場合には断熱材102とホイール12の
境界部分及び断熱材102とフランジ24Aとの境界部
分を水分が侵入するが、前記境界部分にはOリング10
6、108が配設されているので、Oリング106、1
08によって水分の進行が阻止され、非回転車軸10側
まで水分が侵入することが防止される。
8を非磁性材料であるアルミニウムで構成しているの
で、各ハウジング内に収容された各部品が磁化されるこ
とが防止される。例えばコイルが磁化されるとコイルの
インダクタンスが見かけ上変化して共振点が変化し、電
力の供給や信号の伝送の効率が低下する等の不都合が発
生する。リニアモータカーでは連結装置22の周囲が強
磁場(例えば3000ガウス程度)環境に置かれるの
で、上記のような不都合が発生する可能性が高い。しか
しながら、本実施例では前述のようにハウジング24、
48をアルミニウムで構成しているので、上記のような
不都合が発生することが防止される。
円筒状とし、ハウジング48のフランジ48Aを除く大
部分を非回転車軸10内に収容している。従って、非回
転車軸10の端部に非回転車軸10の開口を閉止するよ
うに円盤状のハウジングを設ける場合と比較して、非回
転車軸10の端部から見て隔壁96をより近接した位置
に設けることができる。従って、非回転車軸10の端部
からの連結装置22全体の突出量を小さくすることがで
き、より狭いスペースにも連結装置22を取付けること
が可能となるので、適用範囲が広がる。
2、116及びナット118にワイヤロック加工を施し
ているので、走行中の振動によってボルト等が緩んで各
部品が脱落することも防止される。なお、ワイヤロック
加工に代えてボルトのねじ部分等に樹脂製の封止剤を塗
布することによってボルトの緩みを防止するようにして
もよい。
に回転速度センサ100を配設し、シャフト52の先端
部を回転速度センサ100に連結したので、タイヤ18
の回転速度をモニタすることも可能となっている。
を回転側の回転中心に関して圧力センサ36のほぼ点対
称の位置(ホイール12)に取付けていたが、ウエイト
の個数及び配置は上記に限定されるものではなく、回転
側の質量のアンバランスを矯正できるものであれば、任
意の個数のウエイトを任意の位置に取付けることができ
る。
ミニウムに限定されるものではなく、ハウジング内の収
容された各部品の磁化を防止できるものであればよい
が、回転側に取付けることを考慮するとなるべく軽量で
あることが好ましい。
てタイヤ内部の空気圧力を監視するようにしていたが、
本発明はこれに限定されるものではなく、タイヤ18内
の空気温度等を監視するようにしてもよい。
ついて説明する。本発明者等は断熱材102による断熱
効果を確認するために、断熱材として厚み寸法が10mmの
ものと厚み寸法が30mmのものの2種類を用意し、各々を
取付けた状態で、ブレーキ装置20のディスクプレート
の発熱を模して非回転車軸10及びホイール12の連結
装置側端部にバンドヒータを巻付け、ホイール12の端
部等の温度が時間の経過に伴って図5に示すように変化
するように加熱したときの、回転側回路32の基板32
A上の温度の変化を測定する実験を行った。
ル12の端部の温度のピーク値と基板32A上の温度の
ピーク値とは、厚み寸法が10mmの断熱材を用いた場合に
も大きく異なっており、ホイール12とハウジング24
との間に断熱材を設けることにより、基板32A上の温
度上昇を抑制できることが明らかである。また、厚み寸
法が30mmの断熱材を用いた場合にはピーク値が更に低く
なっており、断熱材の厚み寸法を大きくすればより一層
の断熱効果が得られることが理解できる。
層に耐熱性のシリコン樹脂を含浸させて防水加工を施し
ていたが、本発明者等はこのような防水加工による防水
効果を確認するために、防水加工を施した断熱材と防水
加工を施していない断熱材とを水槽に貯留した水の中に
沈め、時間の経過に伴う断熱材の重量の変化を各々測定
する実験を行った。図6に実験結果を示す。
沈められた直後に急激に重量が増加している。この重量
の急激な増加は、多孔質の材料で構成された断熱材の大
部分の孔内へ短時間で水が入り込むことによって生じ
る。これに対し、防水加工を施した断熱材では重量の増
加率が非常に小さく、表面層に含浸させたシリコン樹脂
によって断熱材の孔内への水の侵入が防止され、高い防
水性が得られていることが理解できる。
部監視装置を構成する部材のうち磁気浮上式鉄道車両の
回転側に配置される部材と前記車両のホイールとの間
に、多孔質材料で構成され、耐熱性を有する樹脂が表面
層に含浸された断熱材を設けたので、磁気浮上式鉄道車
両の回転側に配置された部材を確実に保護することがで
きる、という優れた効果が得られる。
とホイールとの連結部分を示す概略図である。
装置の連結装置を示す断面図である。
すホイールの平面図である。
である。
結果を示す線図である。
するための実験の実験結果を示す線図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 磁気浮上式鉄道車両の非回転側に配置さ
れる給電コイルと、前記非回転側に回転可能に支持され
たホイール及び該ホイールに取付けられたタイヤを含む
回転側に配置される受電コイルと、を備え前記給電コイ
ルと受電コイルとの相互誘導によって前記回転側へ電力
を供給する供給手段と、 回転側に配置され前記供給手段から電力が供給されるこ
とによって前記タイヤ内部の物理量を検出する検出器
と、 非回転側に配置される受信コイルと回転側に配置される
発信コイルとを備え、発信コイルと受信コイルとの相互
誘導によって前記検出器により検出された前記物理量を
表す信号を非回転側へ伝送する伝送手段と、タ イヤ内部監視装置を構成する部材のうち回転側に配置
される部材とホイールとの間に配置され、多孔質材料で
構成されると共に、耐熱性を有する樹脂が表面層に含浸
された断熱材と、 を含む 磁気浮上式鉄道のタイヤ内部監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5197465A JP2944860B2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | 磁気浮上式鉄道のタイヤ内部監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP5197465A JP2944860B2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | 磁気浮上式鉄道のタイヤ内部監視装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0752617A JPH0752617A (ja) | 1995-02-28 |
JP2944860B2 true JP2944860B2 (ja) | 1999-09-06 |
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ID=16374950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP5197465A Expired - Lifetime JP2944860B2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | 磁気浮上式鉄道のタイヤ内部監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2944860B2 (ja) |
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