JP2944852B2 - 光走査型表示装置 - Google Patents

光走査型表示装置

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    • G02F2202/12Materials and properties photoconductor

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばTV等の画像表
示が必要なAV機器、あるいはコンピューター等のOA
機器、さらには光情報処理装置への応用が期待される光
アドレス方式の表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マトリクス型の液晶表示装置(LCD)
は、近年ますます大容量化が要求されている。即ち、表
示機器の高解像度化に伴って絵素数を400×600か
ら1000×1000へ、あるいはそれ以上へと増大す
ることが求められており、表示画面のサイズも10イン
チから20インチへ、あるいはそれ以上へとより大型化
することが求められている。しかしアクティブマトリク
ス型の液晶表示装置、特にスイッチング素子として薄膜
トランジスタ(TFT)を用いる液晶表示装置において
は、配線の長さが長くなり、それにつれて配線抵抗が増
大し、配線抵抗と浮遊容量による信号波形の遅延が生じ
てしまうといった問題がある。一方、単純マトリクス型
の液晶表示装置においては、大画面に対応する走査線の
増大に応じて選択絵素と非選択絵素との電圧比、つまり
デューティ比がとれなくなり、表示特性が劣化するとい
った問題がある。
【0003】これらの問題を解決するため、光信号を用
いることにより配線による抵抗や浮遊容量の問題を排除
した高解像度の光走査型表示装置が、例えば特開平1−
173016号公報、特開平2−89029号公報、特
開平2−134617号公報、等で提案されている。
【0004】図15及び図16はこのような光走査型液
晶表示装置の従来例を示す。この液晶表示装置は、対向
する一対のベース基板5aと対向基板5bとの間に液晶
層8を挟持した構成をとる。ベース基板5aと対向基板
5bは共にガラス基板である。ベース基板5a上には複
数の導光路Y1 、Y2 、…、Yn-1 、Yn が横方向に沿
って配設されており、これらの上に交差して複数の信号
配線X1 、X2 、…、Xm-1 、Xm が縦方向に沿って配
設されている(以下、一つの信号配線を説明する場合は
符号としてXを用い、同様に一つの導光路を説明する場
合は符号としてYを用いる)。各導光路Yはそれぞれの
一端に発光部1を有し、各発光部1を発光させることに
より、これに接続された導光路Yに光信号が伝送され
る。隣接する各導光路Yと信号配線Xとの交差部のそれ
ぞれには、光導電体層からなる光スイッチング素子3が
導光路Y上に形成されている。光スイッチング素子3は
その一端を信号電極Xと導光路Yとで上下に挟まれ、他
端は絵素電極4と導光路Yとで上下に挟まれて形成され
ている。導光路Y上のスイッチング素子3の形成位置に
はそれぞれ、導光路Yを伝搬してきた光信号をスイッチ
ング素子3に照射するためのV溝状の光散乱部が形成さ
れている。またこのスイッチング素子3を含み、各導光
路Yと各信号配線Xとが交差して形作られる各区画領域
には、これをほぼ埋めるように絵素電極4が設けられて
いる。絵素電極4の一部は導光路Yに重畳している。以
上の構成のベース基板5aの表面には上記要素を覆うよ
うに配向膜9aが形成されている。
【0005】一方、対向基板5b内側の全絵素領域にわ
たって、透明導電性の対向電極6が形成されており、対
向電極6上にはベース基板5a上の各スイッチング素子
3に対応する位置のそれぞれに遮光層10bが形成され
ている。以上のような構成のガラス基板5b内面を覆っ
て配向膜9bが形成されている。これら両基板5a、5
bが液晶層8を挟んで貼り合わされ、かつシール部材7
でシールされている。
【0006】次に図17にしたがって上記導光路Yにつ
いて説明する。この導光路Yはガラス基板5aに金属イ
オンを拡散させて形成されたイオン拡散導光路であり、
半円形の断面を成し、ガラス基板5aに埋設された形
で、その表面はガラス基板5aの表面と面一になってい
る。導光路Yの、ベース基板5aの表面と面一になった
部分は、ベース基板5a全面にわたって形成されたクラ
ッド層12′によって覆われている。このクラッド層1
2′はSiO2 薄膜で形成されている。
【0007】以上のような光走査型アクティブマトリク
ス方式の液晶表示装置は以下のように動作する。光走査
信号が発光部1から出射され、導光路Yの内部を伝搬
し、導光路Y上に設けられた光散乱部を介して散乱され
た光の一部が光スイッチング素子3に照射される。光ス
イッチング素子3は光導電効果により、照射される光の
明暗に応じてインピーダンスが変化するため、信号配線
Xと絵素電極4との間の電流の流れを制御することがで
きる。つまり光照射状態では光スイッチング素子3は低
インピーダンス状態になり、信号配線Xと絵素電極4と
が電気的に接続される。この結果、絵素電極4と対向電
極6との間に存在する液晶層8に信号配線Xを介してデ
ータ信号が印加される。一方光が照射されない暗状態で
は光スイッチング素子3は高インピーダンス状態とな
り、信号電極Xと絵素電極4は電気的に絶縁される。こ
の暗状態では絵素電極4と対向電極6との間の液晶層8
にはデータ信号は印加されず、明状態の時に液晶層8に
印加された電圧が保持される。
【0008】すなわちTFT素子の電気ゲート信号の代
わりに導光路Yからの光信号により光スイッチング素子
3が駆動されることになる。この光走査型液晶表示装置
の光スイッチング素子3を構成する光導電体材料として
は、CVD法により低温で大面積に形成することが可能
な水素化アモルファスシリコン(a−Si:H)が一般
的に使用されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】大画面の表示装置を実
現する際の問題として、第一に光を伝搬させるための導
光路の伝搬特性が挙げられる。例えば対角40インチの
ものを想定すると、画面サイズは88.4cm×49.
8cm程度となり、光走査信号を伝送する導光路として
は約90cmの長さが必要となり、対角20インチのも
のでは画面サイズ44.3cm×24.9cm程度、導
光路の長さ約45cm、対角60インチになると画面サ
イズ132.8cm×74.7cm、導光路長約130
cmである。ただしこのサイズはアスペクト比16:9
の場合である。
【0010】表1に導光路の伝搬損失と導光路長を変化
させた場合の伝送特性を示す。
【0011】
【表1】
【0012】但し、表1中の伝搬損失αは(1)式で導
かれる。
【0013】 α={−10・log10(Pout /Pin)}/L …(1) α;伝搬損失 L;導光路長 Pout;導光路入射時の光強度 Pin;導光路出射時の光強度 表1に示したように、例えば対角60インチを光走査す
るには0.02dB/cmの伝搬損失では入射光強度の55
%程度まで減衰してしまうので、光源から最も離れた位
置で十分な光強度を得るためには光源として高出力のも
のが必要となってしまうので、0.02dB/cm 以下、好
ましくは0.01 dB/cm以下の伝搬損失のものが要求さ
れる。同様に対角40インチでは0.05dB以下、好ま
しくは0.02 dB/cm以下が、又対角20インチでは
0.1dB/cm 以下の伝搬損失が要求される。
【0014】ところで導光路の作成方法としては以下に
挙げるような方法がある。
【0015】(1)光ファイバをガラス基板裏面に貼り
つけて作成。
【0016】(2)有機膜及び無機膜をパターン化して
作成。
【0017】(3)イオン拡散性(イオン交換法)又は
プロトン交換法によって作成。
【0018】(4)ガラス基板に溝を作成してファイバ
を埋め込むか、あるいはその溝に樹脂をモールドする等
の方法で作成。
【0019】これらの方法を用いた場合には以下のよう
な問題がある。
【0020】(1)の場合、光ファイバの伝送損失は1
00dB/km以下と小さく、光ファイバ自身の伝送効
率はよいが、光ファイバをガラス基板裏面に貼りつけて
あるため、光信号が光スイッチング素子に入射するまで
に散乱してしまい、光スイッチング動作における光の利
用効率は低下してしまう。
【0021】また(2)の有機膜をパターン化する方法
の場合、製造工程上は有利であるが、現在存在する有機
材料の伝搬損失は光ファイバのそれより1桁以上大き
く、光の伝送効率が悪くなる。また無機材料を用いる場
合にも、蒸着法で光ファイバ並の伝搬特性を得ることは
困難である。
【0022】同様に(3)のイオン拡散法等を用いても
所定の厚膜を得ることは困難であるとともに、伝搬損失
も大きい。
【0023】また(4)の場合では溝に樹脂をモールド
して形成してされる導光路の伝搬損失は(2)の有機膜
のそれと同程度と考えられ、光の伝搬効率はよくない。
一方、溝にファイバを埋め込み接着剤で固定する場合、
用いるファイバの伝搬損失は小さいので良好な伝搬特性
を得ることが期待できるが、接着剤の耐熱性や熱膨張係
数等により、製造工程での熱履歴、例えば200〜25
0℃程度の高温から、室温あるいは水温程度の低温への
繰り返しによる、接着剤の収縮により、ファイバが歪
み、伝搬損失が増大してしまうという危険性を含んでい
るのでプロセス温度程度かそれ以上の高耐熱性を有する
材料を用いなければならない。また、このことは樹脂を
溝にモールドする場合も同様である。
【0024】加えて、ファイバを埋め込んだ状態では表
面が凹凸しており、この上に素子を形成するのは困難で
ある。又導光路から光をスイッチング素子に導入するた
めには表面のクラッド層を除去しなければならず、その
程度により導光路の伝搬損失は大きく増大してしまう。
【0025】従ってこれらの方法では伝搬特性の良好
な、且つスイッチング素子をその上に形成できる様な導
光路を作成することは困難である。
【0026】一方、走査線数の多い表示装置、例えばハ
イビジョンテレビ(HDTV)の様に、走査線が112
5本以上必要であるとすると、線順次走査で駆動する場
合、一本の走査線の選択/非選択時間の比が1/112
4と非常に小さくなる。ところが上記従来例の構造の光
スイッチング素子では短時間で液晶を充電することが困
難であった。従って、従来の構造のスイッチング素子に
比べて更に特性の向上したスイッチング素子構造の開発
が要求されている。
【0027】本発明では導光路基板の作成法を改良して
光伝搬特性の良好な導光路を提供するとともに、光スイ
ッチング素子の構造を改良することにより、表示特性の
良好な大画面高解像度の表示装置を提供する。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の課題
は、本発明において、二つの基板間に表示媒体として液
晶が封止され、一方の基板が、互いに並列に配設された
複数の導光路と、該複数の導光路と交差する方向に互い
に並列に配設された複数の信号配線と、該複数の導光路
及び該複数の信号配線とが囲む領域のそれぞれに形成さ
れた絵素電極と、該複数の導光路及び該複数の信号配線
とが交差する位置にそれぞれ設けられ、該導光路から伝
送される信号光によりスイッチング動作する複数の光ス
イッチング素子とを備え、該信号配線と該光スイッチン
グ素子を介して印加される信号により、各絵素電極が選
択駆動される光走査型表示装置において、該導光路が光
ファイバを用いて該一方の基板に形成されており、該導
光路形成後の該基板表面のスイッチング素子が形成され
る少なくとも導光路部分が平坦化されていることを特徴
とする光走査型表示装置によって解決される。
【0029】
【0030】
【0031】また、前記導光路が該一方の基板に設けた
溝に光ファイバを埋め込むことにより形成されていても
よいし、前記導光路が該一方の基板に光ファイバを融着
することにより形成されていてもよい。
【0032】また、前記スイッチング素子がプレナー型
構造であって前記導光路の表面と接触する部分を有し、
ダイオードで構成されてもよく、この場合、前記ダイオ
ードが半導体のpinダイオードであり、これが水素化
アモルファスシリコンあるいは水素化アモルファスシリ
コンゲルマニウムにより形成されていてもよい。
【0033】また、前記ダイオードは半導体のヘテロ接
合型pinダイオードであってもよく、この場合、前記
ヘテロ接合型pinダイオードのp層とn層の少なくと
も一方が、i層に比べて光学バンドギャップの大きい半
導体材料から形成されていてもよい。
【0034】また、前記ヘテロ接合型pinダイオード
が水素化アモルファスシリコンあるいは水素化アモルフ
ァスシリコンゲルマニウムにより形成されていてもよ
い。
【0035】また、前記ダイオードはショットキーダイ
オードであってもよい。
【0036】
【0037】また、駆動方式がアクティブマトリクス駆
動であってもよいし、前記一方の基板に対向配列される
対向基板上にストライプ状の対向電極が形成され、該対
向電極の複数本に対応した表示ブロックを一括して、単
純マルチプレックス駆動してもよい。
【0038】
【作用】導光路として光ファイバを用いるので伝搬損失
は小さく、導光路付き基板表面を鏡面仕上げにするので
光の利用効率を高くすることができる。かつ、スイッチ
ング素子部での導光路表面を平坦化しているので光の利
用効率を高くするとともに、スイッチング素子の形成を
容易にすることが出来る。
【0039】また光スイッチング素子として、プレナー
型構造であって導光路の表面と接触する部分を有する、
pin構造の半導体ダイオードを用いると、ダイオード
の逆バイアス特性を利用するので光の明暗に対するイン
ピーダンス変化を大きくとることができる。すなわちス
イッチング動作のオン/オフ比を大きくとることができ
る。
【0040】以上、光の利用効率の高い導光路を用い、
スイッチング特性のよいダイオード構造を採用すること
により、大画面での光走査を効率よく行うことができ、
信号線が増大してもその光信号による光スイッチング動
作が十分に行えるので、大画面・高解像度の高品位表示
装置が提供できる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0042】光走査型液晶表示装置において、大型の直
視型表示装置を実現しようとする場合、その導光路Yの
伝搬特性が大きく影響を及ぼす。導光路の一般的な伝搬
損失、90cm伝送後及び40cm伝送後の光強度比を
表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】ただし、表2中の伝送損失αは下記の
(1)式で導かれる。
【0045】 α={−10・log10(Pout /Pin)}/L …(1) α;伝搬損失 L;導光路長 Pout;導光路入射時の光強度 Pin;導光路出射時の光強度 表2から、発光部1から発せられる光信号を効率よく光
スイッチング素子3に伝送させるため、導光路として
は、α<0.1dB/cmの光ファイバを用いる。
【0046】又光スイッチング素子としてその構造にダ
イオード構造を用い、従来例よりスイッチング特性を向
上させている。用いるダイオードとしては、pinダイ
オード、ショットキーダイオード、MIS型ダイオード
が可能である。ダイオードは一般に、暗状態では図1に
示すような電流−電圧特性を示し、図1の破線で示すよ
うに、逆バイアス時には電流値Iが“0”に近い高イン
ピーダンス状態になる。これはエネルギー障壁によって
キャリアの注入が阻止されるためである。ただし光照射
状態では同様のキャリアの注入は阻止されるものの、図
の実線で示すように、光強度が増すに従い(図の細線は
光強度が弱い場合、太線は光強度が強い場合)、光生成
キャリアの影響が支配的になってくるため、逆バイアス
時においても低インピーダンス状態を保つことができ
る。したがって光スイッチング素子3をダイオード構造
にして、その逆バイアス特性を利用することにより、光
の明暗に対するインピーダンス変化(オン/オフ比)を
大きくすることができる。これらダイオード特性に関し
ては「半導体デバイスの基礎(オーム社)」等に詳しく
記載されている。
【0047】[実施例1]以下、図2及び図3に従い本
発明の実施例1を示す。尚、平面構造に関しては、既に
従来技術との関連で説明した図15に示す構造と概ね同
一となるため、再度図15を参照する。
【0048】図2は、図15におけるA−A線に沿っ
た、本実施例での断面を示す。一方のガラス基板5a上
には複数の線状発光源Y(Y1 、Y2 、…、Yn-1 、Y
n )が図15の縦方向に沿って並列に配置されており、
これらの上に交差して複数の線状電極X(X1 、X2
…、Xm-1 、Xm )が図15の横方向に沿って並列に配
置されている。
【0049】図15に示すように、各線状発光源1は、
レーザダイオード(LD)アレイ素子による発光部1と
この発光部1からの光を伝える線状の導光路2から構成
されており、発光部1を発光させることにより光は導光
路2を伝搬する。導光路2については、図15における
B−B線に沿った、本実施例での断面を示す図3に基づ
き、後に詳述する。
【0050】発光部1としてLDアレイを用いたが、他
に発光ダイオード(LED)アレイ素子、エレクトロル
ミネッセンス(EL)アレイ素子、あるいは蛍光表示
(VFD)アレイ素子等を用いてもよいが、発光輝度や
応答速度の面から、LEDアレイ素子やLDアレイ素
子、若しくはVFDアレイ素子が好ましい。
【0051】図3に示すように、導光路2はガラス基板
15a上に埋設された形にて形成され、概ね半円形の断
面を成し、その表面はガラス基板15aの表面と面一に
なっている。導光路2は、基本的には遮光層11とコア
部13が基板表面上に露出された光ファイバとからな
り、遮光層11と光ファイバとの間には、接着剤層14
が介在する。
【0052】図3に示した導光路2は以下のように形成
される。
【0053】まず、ガラス基板15aにワイヤーソーを
用いて溝をつける。光ファイバはクラッド部12、コア
部13から構成されており、溝の幅は使用する光ファイ
バZのクラッド径によって決まるが、遮光層11及び接
着剤14のスペースを考慮しなければならないので、ク
ラッド径に5μm〜100μm程度、好ましくは10μ
m〜50μm加算した値を用いる。
【0054】石英系ファイバを用いた場合、クラッド径
は125μmであるので、溝の幅は150μmに設定す
る。又、プラスチック系ファイバを用いる場合はクラッ
ド径が125μm以上であるが、光スイッチング素子3
及び、絵素電極4の大きさを考慮すれば、125μm〜
750μmのものを用いるのが好ましく、従って、溝の
幅は130μm〜800μmに設定するのがよい。
【0055】溝の深さは使用する光ファイバのクラッド
径、及びコア径から決まり、基板上部においてコア部が
露出し得るようにしなければならない。クラッド径12
5μm、コア径50μmの石英系ファイバを用いた場
合、コア部13を露出させるために、溝の深さを65μ
m〜120μm、好ましくは100μmに設定する。プ
ラスチック系ファイバについても同様に算出する。
【0056】溝のピッチは絵素電極4の大きさによって
定まるが、150μm〜800μm、好ましくは300
μm〜600μmがよい。又溝の形状はここでは半円で
示したが、底部の形状は平らでもよく、好ましくはファ
イバが設置し易いように円みをつけるとよい。
【0057】ここでは基板としてガラスを用いたが、光
の指向性を向上させるためファイバプレートを用いても
よい。加工方法としてワイヤーソーによる機械加工を用
いたが、ブレードを使用した加工方法や、エッチング法
による化学加工、サンドブラスト法を用いてもかまわな
いし、又各種方法を併用してもよい。
【0058】形成した溝に遮光層あるいは反射層として
アルミニウム(Al)層11を電子ビーム(EB)蒸着
法によって形成した後、エッチングプロセスを行うこと
によってパターン化する。この場合、上部に形成する線
状電極のリークを防ぐため、ガラスの表面にAlが出な
いようにパターン化する。この遮光層あるいは反射層1
1としては、AlのほかにMo等の金属を用いてもよい
し、誘電体層を形成してもよい。
【0059】又遮光層としてのみ形成する場合は有機顔
料分散樹脂、無機顔料分散樹脂、あるいはサーメットを
用いてもよい。高抵抗の物質を用いる場合は線状電極が
リークする可能性がないのでガラス表面上に出ていても
かまわない。
【0060】遮光層あるいは反射層11の上に光ファイ
バを配列し、エポキシ樹脂14を用いて接着する。コア
部13を露出させ、かつ基板表面を平坦化するために基
板表面を研磨する。この研磨は、好ましくは基板の伝搬
損失が0.1dB/cm以下になるまで行われる。まず
比較的粗い砥粒、例えば#300〜#1000を用いて
前加工を行い、#1000〜#4000の砥粒を用いて
鏡面仕上げを行う。仕上げ精度に合わせて用いる砥粒を
#4000以上にしてもかまわないが、現状では#40
00で十分な精度が得られている。砥粒として鋳鉄ファ
イバボンドダイヤモンド砥石等が用いられている。鏡面
研削技術としてはメタルボンド超砥石と電界インプロセ
スドレッシング(ELID)技術を複合させたELID
鏡面研削法が理化学研究所から報告されている(光技術
コンタクト,30(4),221〜230(199
2))。ところで、接着剤14としては耐熱性に優れた
ポリイミド系の樹脂を用いるほうが望ましい。
【0061】線状発光源Yと線状電極Xの交差部分に、
線状発光源Y上近傍に光スイッチング素子3を形成す
る。この光スイッチング素子3は、水素化アモルファス
シリコン(a−Si:H)膜をプラズマ化学気相蒸着
(P−CVD)法を用いて作成し、エッチングすること
によりパターン化して形成する。
【0062】この光スイッチング素子3としては、a−
Si:Hのほかに水素化アモルファスシリコンゲルマニ
ウム(a−SiGe:H)、水素化アモルファスシリコ
ンカーバイド(a−SiC:H)、水素化アモルファス
シリコンオキサイド(a−SiO:H)、水素化アモル
ファスシリコンナイトライド(a−SiN:H)等、発
光源1の波長に合わせて用いることができる。
【0063】その後、線状電極Xとして、Al等の金属
を電子ビーム(EB)蒸着法により作成し、エッチング
することによりパターン化して形成する。この線状電極
としては、AlのほかにMo等の金属や、インジウム−
錫酸化物(ITO)等の透明電極を用いてもかまわな
い。本実施例の場合、光スイッチング素子部3の電極構
造はサンドイッチ型構造でもプレナー型構造でもかまわ
ない。
【0064】一方、絵素電極4はITO膜をスパッタ法
で蒸着し、エッチングによりパターン化して形成する。
【0065】これらの層の上に、配向層9aを形成する
(図2)。配向層9aはスピナにより形成されたポリイ
ミド膜をラビング処理することにより形成される。配向
層9aはここではスピナを用いて形成したが、印刷法に
より形成してもよい。
【0066】図2において、他方のガラス基板5b上に
は透明電極6が設けられている。この透明電極6はスパ
ッタ法により、ITOを蒸着することにより形成され
る。この透明電極6上に、対向する基板に形成された光
導電体層から成る光スイッチング素子3のパターンに合
わせて遮光層10を形成する。この遮光層10はAlを
EB蒸着法により作成し、エッチングして形成する。
【0067】この遮光層10としては、AlのほかにM
o等の金属や、有機顔料分散樹脂、及び無機顔料分散樹
脂を用いてもよい。又、ここでは透明電極6上に形成し
たが、ガラス基板5bの裏面に形成してもよい。
【0068】更に、これらの上に配向層9bを形成す
る。この配向層9bはスピナにより作成されたポリイミ
ド膜をラビングすることにより形成される。配向層9b
はここではスピナを用いて形成したが、印刷法により形
成してもよい。
【0069】このようにして各層を形成した基板間に図
示していないスペーサ15を分散し、シール材7を介し
て両基板を貼り合わせる。
【0070】この間に液晶を注入して液晶層8が構成さ
れる。液晶層8の厚さは約5μmであり、表示モードは
ツイステッドネマティック(TN)のノーマリホワイト
型である。液晶材料としては、例えばメルク社製のPC
H液晶ZLI−1565を用い、これを真空注入するこ
とによって液晶層8を形成する。
【0071】又本実施例の液晶表示装置はTNモードを
用いているが、液晶表示モードとしては、このほかにネ
マチック液晶を用いたものとしでゲストホストモード、
複屈折制御(ECB)モード、スーパーツイステッドネ
マチック(STN)モード、相転移モードが可能であ
る。さらにカイラルスメクチック液晶を用いた表面安定
化強誘電性液晶(SSFLC)モード、高分子と液晶の
複合膜を用いた高分子分散型液晶(PDLC)、等が可
能である。
【0072】光スイッチング素子3に光が照射される
と、即ち線状発光源Yが発光すると、光スイッチング素
子3はそのインピーダンスが低減し、線状電極Xからの
信号が絵素電極4に印加され、従って、液晶の配向状態
が変化する。
【0073】以上導光路Yとしてクラッド部12及びコ
ア部13からなる光ファイバを用いたが、クラッド層の
外周に遮光層11が予め設けられている光ファイバを用
いてもよい。この場合、溝部にAl等を用いた遮光部1
1を形成しなくてもよい。
【0074】又液晶表示装置の中でも特に透過型液晶表
示装置の構造を示したが、絵素電極に金属膜等、反射性
を有する材料を用いることにより、反射型液晶表示装置
とすることも有効である。又カラーフィルターをパネル
内に付設することでカラー表示も可能である。
【0075】さらに本実施例では表示媒体として液晶を
使用した液晶表示装置(LCD)について説明したが、
他の表示媒体を用いた表示装置、例えばエレクトロクロ
ミック表示装置(ECD)、電気泳動表示装置(EP
D)、等においても同様の効果を得ることができる。
【0076】[実施例2]以下本発明の光走査型液晶表
示装置に適用される導光路Y形成方法に関する別の実施
例を示す。
【0077】[実施例2−1]図11に従い、導光路Y
の作成工程を示す。まず図11(a)に示すように、ベ
ース基板5aの表面に光ファイバFとガラス基板5cを
交互に並べる。光ファイバはクラッド部12、コア部1
3、及び遮光部11の三層構造でなっており、ガラス基
板5cはベース基板5aと同質の材料で、その厚みは光
ファイバの直径と等しくし、その幅は絵素のサイズに合
わせて50〜500μmに、好ましくは200〜300
μmに設定する。光ファイバとガラス基板5cの上にガ
ラス基板5dを載せる。続いて図11(b)に示すよう
に、これらを融着温度まで加熱する。そうするとガラス
基板5c、5dがベース基板5aと一体になり、かつ光
ファイバの断面形状は四角形になってベース基板5a中
に取り込まれる。
【0078】次に、光ファイバFが取り込まれたベース
基板5aを冷却後、図11(c)に示すようにベース基
板5aを研磨して取り除き、光ファイバFをベース基板
5a表面に露出させる。続いて、ベース基板5a表面に
露出している光ファイバFの遮光層11とクラッド層1
2の一部を研磨して取り除く。この時、ベース基板5a
表面のクラッド層12は導光路Y内を伝搬する光がベー
ス基板5a表面に漏れない程度に(コア層13とクラッ
ド層12の屈折率により異なるが、例えば1μm以上)
残しておく。導光路付基板表面は実施例1で示したよう
に鏡面仕上げしておく。
【0079】次に、ベース基板5a表面に露出している
クラッド層12表面の光スイッチング素子3の形成位置
に傷をつけ、これにより、光散乱部を形成する。この光
散乱部によって、コア層13が光スイッチング素子3に
接触可能になる。光ファイバFの径は光スイッチング素
子3のサイズに合わせて20〜500μmに、好ましく
は50〜100μmに設定する。
【0080】なお、本実施例2−1ではベース基板5a
表面にクラッド層12の一部を残したが、コア層13を
ベース基板5a表面に露出させ、この上にコア層13よ
り低屈折率の膜をパターン化して形成しても良い。
【0081】本実施例2−1においては、このように光
ファイバFをベース基板5aと同種のガラス板5c、5
dとともに融着して導光路Yを形成する。従って、ファ
イバを接着剤でベース基板5aに固定して導光路Yを設
ける場合のように、パネル製作中の加熱、冷却により、
樹脂−ガラスという異種材料間の熱応力により、光ファ
イバFに歪を起こすようなことがない。それ故、ファイ
バの劣化が少なく、信頼性の高い導光路Yが形成でき
る。すなわち、このような導光路Yを有する本実施例2
−1の表示装置においては、導光路Yから光信号が高効
率でスイッチング素子3に照射される。
【0082】なお、導光路Y以外の装置全体の構成は上
述の従来例や実施例1と同様である。
【0083】[実施例2−2]以下に本発明に適用可能
な導光路Yの形成方法に関する実施例2−2を示す。こ
の実施例2−2では、以下のプロセスで導光路Yを作製
する。図12に実施例2−2の導光路Yの作製工程の概
略を示す。
【0084】まず、図12(a)に示すように、ベース
基板5a上に、断面が円形で、中心のコア層13とこれ
を取り巻くクラッド層12とで構成される光ファイバF
と、ベース基板5aと同質のガラス板5cを交互に並べ
る。その際光ファイバFとベース基板5aとの間にガラ
スペースト15のプリフォーム(例えば、日本電気ガラ
ス(株)製)を挟み込む。ガラス板5cの厚みは光ファ
イバFの径とガラスペースト15の厚みを加えたものと
し、幅も絵素のサイズに合わせて50〜500μmに、
好ましくは200〜300μmに設定する。
【0085】次に、図12(b)に示すように、光ファ
イバFとガラス板5cの上にガラス板5dを載せた状態
で融着する。なお、ガラスペースト15は、ベース基板
5a、ガラス板5c、ガラス板5d、光ファイバFの特
性(熱膨張率、ガラス転移点等)に合わせて作製する。
つまりガラスペースト15のガラス転移点をベース基板
5a、ガラス板5c、および光ファイバFより若干低く
する。ここでガラスペースト15は黒色であるので遮光
層の役割もする。図12(b)、図12(c)に示す融
着、冷却以降のプロセスは実施例2−1と同様である。
【0086】この実施例2−2によっても、実施例2−
1と同様の効果を奏する導光路Yを作製できる。
【0087】[実施例2−3]以下に本発明に適用可能
な導光路Yの形成方法に関する実施例2−3を示す。こ
の実施例2−3では、以下のプロセスで導光路Yを作製
する。図13に実施例2−3の導光路Yの作製工程の概
略を示す。
【0088】まずベース基板5aの表面上に光ファイバ
F埋込み用の溝をパターン化したレジストを形成する。
次に、サンドブラスト法を用いて溝を形成し、レジスト
を除去する。その溝に光ファイバFをはめ込み融着す
る。光ファイバFは断面が円形で、中心のコア層13、
これを取り巻くクラッド層12、および、最外層の遮光
層11からなる三層構造を成す。本実施例2−3では溝
の断面形状を矩形としたが、半円であっても構わない。
また、ベース基板5aに溝を形成する方法として、機械
加工ではサンドブラスト法の他にブレードを用いる方法
があり、化学加工ではエッチング法があるが、機械加
工、化学加工のどちらも有効であり、好ましくは機械加
工を施した後、化学加工するとよい。また融着する際、
実施例2−1の様にガラス板5dを上に載せて融着して
も構わないが、融着後は研磨によってガラス板5dを取
り除いておく。図13(b)、図13(c)に示す融
着、冷却後のプロセスは実施例2−1、2−2と同様で
ある。
【0089】この実施例2−3によっても、実施例2−
1、2−2と同様の効果を奏する導光路Yを作製でき
る。
【0090】[実施例2−4]以下に本発明に適用可能
な導光路Yの形成方法に関する実施例2−4を示す。こ
の実施例2−4では、以下のプロセスで導光路Yを作製
する。図14に実施例2−4の導光路Yの作製工程の概
略を示す。
【0091】まず、図14(a)に示すように、ベース
基板5aの表面上に光ファイバF埋込み用の溝をパター
ン化したレジストを形成後、サンドブラスト法を用いて
溝を形成し、レジストを除去する。その溝にガラスペー
ストのプリフォーム15(例えば日本電気ガラス(株)
製)、光ファイバF(クラッド層12、コア層13で構
成)の順にはめ込み融着する。図14(b)、図14
(c)に示す融着、冷却後のプロセスは実施例2−3と
同様である。この実施例2−4によっても、上記と同様
の効果を奏する導光路Yを作製できる。
【0092】次に、本発明の光走査型液晶表示装置に用
いられる光スイッチング素子3についての実施例3から
5を示し、光スイッチング素子3について詳述する。光
スイッチング素子以外の部分については、先の実施例1
または実施例2の構造を取り得る。
【0093】[実施例3]実施例3において、特に光ス
イッチング素子3について詳しく説明する。
【0094】本実施例3においては、光スイッチング素
子3の一部が絵素電極4に重畳し、この部分で信号配線
Xと絵素電極4とに上下に挟まれ、他端が導光路Yの上
に形成されている。また、ベース基板5a外面にも光ス
イッチング素子3の形成位置に対応する位置に遮光層1
0aが形成されている。各導光路Yはその断面が半円状
を成し、中心のコア層13とこれを取り巻くクラッド層
12とから構成されており、ガラス基板5aに埋め込ま
れている。本実施例1では、導光路Yとして石英系の光
ファイバを用いたがこの他にプラスチック系光ファイバ
や多成分ガラスから形成される光ファイバを用いること
も可能である。また、ガラス基板5aの表面全面にもク
ラッド層12′としてのSi O2 薄膜が形成されてい
る。
【0095】図4に本実施例3に係る光スイッチング素
子3の詳細を示す。この光スイッチング素子3は、ベー
ス基板5aの上にクラッド層12が形成され、クラッド
層12の上に絵素電極4が透明導電性のITO薄膜を用
いてスパッタ法により形成されている。絵素電極4上に
は光導電体材料であるp型のa−Si:H層51(以
下、p型51と略称する。i型、n型もこれに準ず
る)、i型52、n型53の薄膜がプラズマCVD法に
よりこの類に積層されている。本実施例1で用いたp型
51及びn型53は、それぞれB26 、PH3 のドー
ピングガスとSiH4ガスを用いて形成され、膜厚はと
もに約100nmである。また、i型52は、SiH4
ガスを用いて形成され、膜厚は約750nmである。各
膜厚は要求される素子性能に応じて変化させるとよい。
更にその上に信号配線Xが形成されている。
【0096】以上のような本実施例3の光スイッチング
素子3について、いま少し詳しく説明する。図5に、こ
の光スイッチング素子3と同構造の素子の暗状態での電
圧−電流特性の測定結果を示す。この図から理解される
ように、pinダイオードの逆バイアス時は高インピー
ダンス状態になることが確認できる。これは半導体のエ
ネルギー障壁の影響で電極からのキャリア注入が阻止さ
れるためである。従って、pinダイオードの逆バイア
ス時の特性を利用することにより、これを用いた光スイ
ッチング素子3は光走査信号の明/暗に対するインピー
ダンス変化を大きく取ることができる。また、光スイッ
チング素子3の構造は図4に示した構造だけでなく、p
層とn層とを逆にした構造であってもよい。ただし、ど
ちらの構造にした場合でも、ダイオードの逆バイアス特
性が利用できるよう、ダイオードの特性に合わせた片バ
イアス駆動が望ましい。
【0097】なお、光スイッチング素子3を用いる光導
電体材料としてはa−Si:Hの他に、近赤外波長の光
に対しては水素課アモルファスシリコンゲルマニウム
(a−SiGex :H)を使用することも可能である。
a−SiGex :H薄膜は、SiH4 ガスとGeH4
スを用いてプラズマCVD法により形成される。また、
26 ,PH3 のドーピングガスを用いることによ
り、p型やn型のa−SiGex :Hが形成される。一
般に、近赤外波長(800nm〜1000nm帯)のL
DやLEDは、光通信用に開発が進んでおり、比較的安
価である。また、高出力タイプのものも開発されてい
る。従って、これらの光源を光走査信号に用いる場合は
近赤外波長の光に対して感度の高いa−SiGex :H
を用いて光スイッチング素子3を形成することが望まし
い。このように、使用する光の波長に対する感度特性を
考慮することにより、光導電体としては、他にa−Si
x :H、a−SiNx :H、a−SiOx :H、a−
SiSnx :H、a−SiOxy :Hなどの光導電性
材料を用いることができる。
【0098】そこで、本実施例3では発光部1から発せ
られる光信号を効率よく光スイッチング素子3に伝送す
るため導光路Yとして光ファイバを用いる。これにより
光スイッチング素子3に照射される光の明/暗の強度変
化を大きくすることができ、それに伴う光スイッチング
素子3のインピーダンス変化(オン/オフ比)を大きく
することが可能になる。さらに、本実施例3では導光路
Yから光スイッチング素子3に光信号を照射させるの
に、導光路Yの上面全面を荒して線状に光漏れさせると
いった方式ではなく、導光路Y上の各光スイッチング素
子3の形成位置においてのみ光散乱部を設けている。こ
のため、この光散乱部に集中させて導光路Yから光スイ
ッチング素子3に効率よく光を照射させることができ
る。
【0099】以上のように、本実施例3の液晶表示装置
では、光スイッチング素子3にダイオード構造を用いる
とともに、導光路Yにも導光特性の優れた光ファイバを
用いているため、両者の相乗効果により、より一層の表
示性能の向上が図れる。従って、対角40インチのハイ
ビジョンテレビのような大型の表示装置でも高精細な表
示が容易に実現可能になる。
【0100】又各ダイオード構造の光スイッチング素子
について、逆バイアス特性を利用することにより、光の
明暗に対するスイッチング特性を向上させる例を示した
が、明状態にダイオード順バイアス特性を、暗状態に逆
バイアス特性を利用する駆動方法によってもさらにスイ
ッチング特性を向上させることができる。
【0101】[実施例4]実施例4において、特に光ス
イッチング素子3について詳しく説明する。
【0102】以下、本発明の実施例4を示す。この実施
例4では、先の実施例3で示した光スイッチング素子3
を構成するpinダイオードの半導体層の中で、n型や
p型の半導体材料にi型の半導体材料よりバンドギャッ
プの広いものを用いる。こうすることにより、さらに性
能の向上した光スイッチング素子3が作製可能になる。
例えば、i型の半導体層として実施例3に示したように
a−Si:H薄膜を用いる場合、n型やp型の半導体層
として、よりバンドギャップの広いa−SiCx :H薄
膜を用いるとよい。本発明の実施例2では、このような
a−SiCx :H薄膜を材料の一つにした光スイッチン
グ素子3を採用する。
【0103】図6に本発明の実施例4の液晶表示装置に
設けられる光スイッチング素子3の詳細を示す。光スイ
ッチング素子3以外の液晶表示装置の構成は実施例1と
同様である。ベース基板5a上に絵素電極4が透明導電
性のITO薄膜を用いてスパッタ法により形成されてい
る。この絵素電極4の上にp型a−SiCx ;H薄膜6
1、i型a−Si:H薄膜62、n型a−Si:H薄膜
63がこの順に積層形成されている。つまりベース基板
5a側、すなわち光が照射される側のドーピング層にワ
イドバンドギャップ材料を用いている。さらにその上に
は信号配線Xが形成されている。なお、a−SiCx
H薄膜は、SiH4 ガスとCH4 ガスを用いてCVD法
により形成される。
【0104】また、B26 、PH3 のドーピングガス
を用いることにより、p型やn型のa−SiCx :Hを
形成することができる。本実施例4に用いたa−Si:
Hとa−SiCx :Hのバンドギャップは、単層膜での
吸収スペクトルを測定した結果、それぞれ1.72e
V、1.9eVであった。このようにバンドギャップの
異なる半導体材料のヘテロ接合型pin構造を利用した
光スイッチング素子3は、光走査信号に波長帯域の広い
光を使用する場合、ワイドバンドギャップ材料のp型a
−SiCx :Hでは短波長側の光をあまり吸収しないた
め、光は主に電界が強くかかるi型a−Si:Hにおい
て吸収される。つまり、光を有効に利用することができ
る。
【0105】なお、本実施例4で用いるワイドバンドギ
ャップ材料としては、a−SiCx:H(Eg=1.7
〜2.8eV)の他にa−SiNx :H(Eg=1.7
〜5.5eV)、a−SiOx :H、a−SiOx
y :Hなどを使用することが可能である。その他a−S
i:H(Eg=1.6〜2.0eV)、a−SiG
x:H(Eg=1.3〜1.7eV)、a−SiSnx
:H(Eg=1.0〜1.8eV)などの材料を組み
合わせることも可能である。
【0106】本実施例4の液晶表示装置においても、光
スイッチング素子3にダイオード構造を用いるととも
に、導光路Yにも導光特性の優れた光ファイバを用い
る。このため、実施例3と同様、両者の相乗効果によ
り、より一層の表示性能の向上が図れる。従って、対角
40インチのハイビジョンテレビのような大型の表示装
置でも高精細な表示が容易に実現可能になる。
【0107】又各ダイオード構造の光スイッチング素子
について、逆バイアス特性を利用することにより、光の
明暗に対するスイッチング特性を向上させる例を示した
が、明状態にダイオード順バイアス特性を、暗状態に逆
バイアス特性を利用する駆動方法によってもさらにスイ
ッチング特性を向上させることができる。
【0108】[実施例5]実施例5において、特に光ス
イッチング素子3について詳しく説明する。
【0109】以下に、本発明の実施例5を示す。この実
施例5では、実施例3や実施例2に示した液晶表示装置
が、その光スイッチング素子3にダイオード特性をもた
せるのに、半導体のpin構造やヘテロ接合型pin構
造を形成することによって、光スイッチング素子3を形
成していたのに対し、半導体のドーピング層を使用せず
に、さらに簡便にダイオードを形成する方法を示す。す
なわち、ショットキーダイオード構造を利用する方法で
ある。本発明の実施例5では、このショットキーダイオ
ード構造を利用して形成する光スイッチング素子3を採
用する。
【0110】図7に、本発明の実施例5の液晶表示装置
に設けられている光スイッチング素子3の詳細を示す。
光スイッチング素子3以外の構成は実施例3と同様であ
る。ベース基板5a上には絵素電極4が透明導電性のI
TO薄膜を用いてスパッタ法により形成されている。こ
の絵素電極4の上に光導電体材料であるa−Si:H薄
膜71がプラズマCVD法により形成されている。膜厚
は約1μmであるが、要求される素子性能に応じて変化
させるとよい。さらにその上には信号配線XがAlを用
いてスパッタ法により形成されている。従って、光スイ
ッチング素子3は、Al/a−Si:H界面に比べ、I
TO/a−Si:H界面の方がショットキー障壁の影響
が大きく、光スイッチング素子3はショットキーダイオ
ードを構成している。
【0111】図8に、本実施例5の光スイッチング素子
3と同構造の素子についての暗時の電圧−電流特性の測
定結果を示す。この図から理解されるように、ショット
キーダイオードの逆バイアス時は、光スイッチング素子
3と同構造の素子においては高インピーダンス状態にな
るが、これはショットキー障壁の影響で電極からのキャ
リア注入が阻止されるためである。本実施例5では、実
施例3と同様の効果を得ることができるとともに、半導
体のドーピング層を必要としないため製作工程も簡便化
できる。
【0112】なお、a−Si:Hに対するショットキー
電極材料としてはITOの他にSnO2 などの透明導電
膜を使用することが可能である。また、線状電極材料も
Alの他にPd、Cr、Ti、Ni、Mo等が使用でき
る。電極材料により光導電体材料との界面でのショット
キー障壁の影響が異なり、ダイオード特性もそれに合わ
せて変化するので、仕様に応じて電極材料を選択すると
よい。但し、ショットキー電極材料と絵素電極4は共通
に使用できる点から同一材料を用いることが望ましい。
【0113】本実施例5の液晶表示装置においても、光
スイッチング素子3にダイオード構造を用いるととも
に、導光路Yにも導光特性の優れた光ファイバを用いて
いる。このため、実施例3、4と同様、スイッチング素
子と導光路Yの両者の相乗効果により、より一層の表示
性能の向上が図れる。従って、対角40インチのハイビ
ジョンテレビのような大型の表示装置でも高精細な表示
が容易に実現可能になる。
【0114】又各ダイオード構造の光スイッチング素子
について、逆バイアス特性を利用することにより、光の
明暗に対するスイッチング特性を向上させる例を示した
が、明状態にダイオード順バイアス特性を、暗状態に逆
バイアス特性を利用する駆動方法によってもさらにスイ
ッチング特性を向上させることができる。
【0115】次に、図2、図3に示した構造を有する走
査型液晶表示装置とは異なる構造を有する走査型液晶表
示装置の実施例6、7を説明する。
【0116】[実施例6]以下に、本発明の実施例6を
示す。本願出願人が特願平3−258110号で先に示
した、光走査型アクティブマトリクス方式の液晶表示装
置において導光路Yが対向基板5b側に設けられている
場合、すなわち光スイッチング素子3と導光路Yが別々
の基板に設けられている場合でも本発明は有効である。
そこで、本実施例6ではこのような装置を採用する。
【0117】図9に、本実施例6の液晶表示装置の構成
を示す。基本的な素子構成は上記までの各実施例に示し
た液晶表示装置と同じである。ただし、光信号を伝送す
る導光路Yが、光スイッチング素子3と反対側の対向基
板5bに設けられている。この場合も、光スイッチング
素子3の構造は実施例3〜実施例5に示した液晶表示装
置の光スイッチング素子3と同様に、各種ダイオード構
造とし、かつ、導光路Yに光ファイバを利用することに
より、スイッチング特性を大幅に改善することができ
る。
【0118】[実施例7]以下に、本発明の実施例7を
示す。本発明はアクティブマトリクス方式の液晶表示装
置だけでなく、本願出願人が特願平3−258110号
で先に示した、デューティ駆動方式の液晶表示装置に適
用した場合にも有効であり、本実施例7ではこのような
液晶表示装置を示す。
【0119】図10に本実施例7による液晶表示装置の
構成を示す。本実施例7においてはベース基板上に複数
の導光路Y1 、Y2 、…、Yn が横方向に沿って配設さ
れており、これらの上に交差して複数の信号配線X1
2 、…、Xm が縦方向に沿って配設されている。各導
光路Yと信号配線Xとが交差して形作る各区画領域のそ
れぞれには、この領域をほぼ埋める形で絵素電極40が
形成されている。また、各導光路Yと信号配線Xとの交
差部であって、各信号配線Xの上には光スイッチング素
子3が形成されている。そして、各信号配線Xは、光ス
イッチング素子3を介してそれぞれ対応する列の絵素電
極40に接続されている。対向基板5b上には、隣接す
る各導光路Yの間に、線状電極Z1 、Z2 、…、Zk
3本一組で対応するように配設されている。
【0120】このような液晶表示装置は以下のように動
作する。導光路Y1 、Y2 、…、Y n に順次光走査信号
を伝送し、各信号配線Xと各絵素電極40とを順次電気
的に接続する。この時、各絵素電極40に対応する3本
一組の線状電極、例えば、Z1 、Z2 、Z3 を単純マル
チプレックス駆動する。すなわち、本実施例7では、3
本の線状電極Z1 、Z2 、Z3 で構成される表示領域を
1単位のブロックとし、各ブロックの選択を各導光路Y
の光信号で行っている。その結果、デューティ比を一定
に保ったまま走査線の数を3倍に増加させることが可能
となる。本実施例7においては、光スイッチング素子3
は、実施例3〜実施例6に示すアクティブマトリクス方
式の液晶表示装置に用いた光スイッチング素子3と同じ
く、光照射の明/暗によって信号配線Xと絵素電極40
との電気的接続をオン、オフする。
【0121】従って、本実施例7の光スイッチング素子
3の構造を各種ダイオード構造とし、かつ、各導光路Y
に光ファイバを利用することにより、スイッチング特性
を大幅に改善することができる。このように本実施例7
によれば、従来の単純マトリクス方式の液晶表示装置に
比べ、必要最小限のドライバ数で高コントラスト及び大
容量の表示が可能となる。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光走査型
表示装置によれば、導光路に光ファイバを用いるととも
に、該導光路形成後、基板表面の少なくとも光スイッチ
ング素子が形成される導光路部分が平坦化されている
で、光の伝搬損失が少なく、かつ光の利用効率を高める
ことが可能となり、表示装置の大画面化を可能なものと
する。
【0123】また、特に、請求項に記載の光走査型表
示装置によれば、光ファイバをガラス基板に融着して導
光路を作製しているので、高耐熱性であるとともに、プ
ロセスにおける熱応力による歪みも抑えられるので高信
頼の導光路を得ることができる。それ故、高効率、かつ
均一に光信号を光スイッチング素子に導くことができ、
光スイッチ部のオン電流を増大させることができる。従
って、大画面、高解像度の表示装置を得ることができ
る。
【0124】また、特に、請求項に記載の光走査型表
示装置によれば、光スイッチング素子の構造をプレナー
型構造であって導光路の表面と接触する部分を有する、
ダイオード構造とするので、スイッチング素子自体の優
れたオン/オフ比の特性と導光路の良好な光伝搬特性と
が相まって、非常に大きなオン/オフ比のスイッチング
特性を得ることができる。従って、大画面、高解像度の
表示装置を得ることができる。
【0125】また、特に、請求項6に記載の光走査型表
示装置によれば、光スイッチング素子材料に光電効果の
優れたa−Si:Hやa−SiGeX:Hを用いるの
で、さらに光の吸収が良くなり、より一層大きなオン/
オフ比を示す光スイッチング素子を実現できる。
【0126】また、特に、請求項に記載の光走査型表
示装置によれば、光スイッチング素子の半導体材料のp
層とn層の少なくとも一方に光学バンドギャップの大き
な材料を用いるので、光の吸収が良くなり、より一層、
応答性にすぐれた光スイッチング素子を実現できる。
【0127】また、請求項10に記載の光走査型表示装
置によれば、光スイッチング素子の半導体材料の形成に
ショットキーダイオード構造を利用するので、半導体の
ドーピング層が不要となり、光スイッチング素子作製プ
ロセスの簡便化が図れ、製造効率が向上できる。
【0128】
【0129】
【0130】また、請求項11に記載の光走査型表示装
置によれば、アクティブマトリクス方式の駆動を行うの
で、コントラストの高い、高解像度の表示が実現でき
る。
【0131】
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイオードの電圧−電流特性を示す図である。
【図2】本発明による光走査型液晶表示装置の実施例1
の図15に示すA−A線に沿った断面図である。
【図3】本発明による光走査型液晶表示装置の実施例1
の図15に示すB−B線に沿った断面斜視図である。
【図4】本発明による光走査型液晶表示装置の実施例3
に適用される光スイッチング素子を示す斜視図である。
【図5】図4に示す構造を有するスイッチング素子の暗
状態での電圧−電流特性を示す図である。
【図6】本発明による光走査型液晶表示装置の実施例4
に適用される光スイッチング素子を示す斜視図である。
【図7】本発明による光走査型液晶表示装置の実施例5
に適用される光スイッチング素子を示す斜視図である。
【図8】図7に示す構造を有するスイッチング素子の暗
状態での電圧−電流特性を示す図である。
【図9】本発明による光走査型液晶表示装置の実施例6
の断面図である。
【図10】本発明による光走査型液晶表示装置の実施例
7の平面図である。
【図11】本発明による光走査型液晶表示装置の実施例
2−1に適用される導光路の形成方法を示すための工程
図である。
【図12】本発明による光走査型液晶表示装置の実施例
2−2に適用される導光路の形成方法を示すための工程
図である。
【図13】本発明による光走査型液晶表示装置の実施例
2−3に適用される導光路の形成方法を示すための工程
図である。
【図14】本発明による光走査型液晶表示装置の実施例
2−3に適用される導光路の形成方法を示すための工程
図である。
【図15】光走査型液晶表示装置の一例を示す平面図で
ある。
【図16】従来の光走査型液晶表示装置の図15に示す
A−A線に沿った断面図である。
【図17】従来の光走査型液晶表示装置の図15に示す
B−B線に沿った断面斜視図である。
【符号の簡単な説明】
1 発光部 3 光スイッチング素子 4 絵素電極 5a ベース基板 5b 対向基板 5c、5d、15a ガラス基板 6 透明電極 7 シール材 8 液晶層 9a、9b 配向層 11 遮光層 12 クラッド部 12’クラッド層 13 コア部 14 接着剤 15 ガラスペースト F 光ファイバ X 信号配線 Y 導光路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−173016(JP,A) 特開 平2−134617(JP,A) 特開 平4−86607(JP,A) 特開 平4−175730(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02F 1/135 G02F 1/136 G02F 1/1343 G02F 1/13 101 G09F 9/30 G02B 6/24 - 6/42

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの基板間に表示媒体として液晶が封
    止され、一方の基板が、互いに並列に配設された複数の
    導光路と、該複数の導光路と交差する方向に互いに並列
    に配設された複数の信号配線と、該複数の導光路及び該
    複数の信号配線とが囲む領域のそれぞれに形成された絵
    素電極と、該複数の導光路及び該複数の信号配線とが交
    差する位置にそれぞれ設けられ、該導光路から伝送され
    る信号光によりスイッチング動作する複数の光スイッチ
    ング素子とを備え、該信号配線と該光スイッチング素子
    を介して印加される信号により、各絵素電極が選択駆動
    される光走査型表示装置において、該導光路が光ファイ
    バを用いて該一方の基板に形成されており、該導光路形
    成後の該基板表面の前記スイッチング素子が形成される
    少なくとも導光路部分が平坦化されていることを特徴と
    する光走査型表示装置。
  2. 【請求項2】 前記導光路が該一方の基板に設けられた
    溝に光ファイバを埋め込むことにより形成されている
    求項1に記載の光走査型表示装置。
  3. 【請求項3】 前記導光路が該一方の基板に光ファイバ
    を融着することにより形成されている請求項1に記載の
    光走査型表示装置。
  4. 【請求項4】 前記スイッチング素子がプレナー型構造
    であって前記導光路の表面と接触する部分を有し、ダイ
    オード構成されている請求項1、又は3に記載の光走
    査型表示装置
  5. 【請求項5】 前記ダイオードが半導体のpinダイオ
    ードである請求項4に記載の光走査型表示装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体のpinダイオードが水素化
    アモルファスシリコンあるいは水素化アモルファスシリ
    コンゲルマニウムにより形成されている請求項5に記載
    の光走査型表示装置。
  7. 【請求項7】 前記ダイオードは半導体のヘテロ接合型
    pinダイオードである請求項4に記載の光走査型表示
    装置。
  8. 【請求項8】 前記ヘテロ接合型pinダイオードのp
    層とn層の少なくとも一方が、i層に比べて光学バンド
    ギャップの大きな半導体材料から形成されている請求
    に記載の光走査型表示装置。
  9. 【請求項9】 前記ヘテロ接合型pinダイオードが水
    素化アモルファスシリコンあるいは水素化アモルファス
    シリコンゲルマニウムにより形成されている請求項7又
    は8に記載の光走査型表示装置。
  10. 【請求項10】 前記ダイオードはショットキーダイオ
    ードである請求項4に記載の光走査型表示装置。
  11. 【請求項11】 駆動方式がアクティブマトリクス駆動
    である請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は
    10に記載の光走査型表示装置。
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