JP2944756B2 - 凍結乾燥された、作用物質含有エマルジョン - Google Patents

凍結乾燥された、作用物質含有エマルジョン

Info

Publication number
JP2944756B2
JP2944756B2 JP6514670A JP51467094A JP2944756B2 JP 2944756 B2 JP2944756 B2 JP 2944756B2 JP 6514670 A JP6514670 A JP 6514670A JP 51467094 A JP51467094 A JP 51467094A JP 2944756 B2 JP2944756 B2 JP 2944756B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
active substance
emulsion
water
emulsion composition
anhydrous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6514670A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08503956A (ja
Inventor
アンドレアス シュッツ,
ハンス−ユルゲン ミカ,
フランク ジーフェルト,
, ベルンハルト エムシャルマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHUBARUTSU FUAAMA AG
Original Assignee
SHUBARUTSU FUAAMA AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHUBARUTSU FUAAMA AG filed Critical SHUBARUTSU FUAAMA AG
Publication of JPH08503956A publication Critical patent/JPH08503956A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2944756B2 publication Critical patent/JP2944756B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/107Emulsions ; Emulsion preconcentrates; Micelles
    • A61K9/1075Microemulsions or submicron emulsions; Preconcentrates or solids thereof; Micelles, e.g. made of phospholipids or block copolymers
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/10Dispersions; Emulsions
    • A61K9/107Emulsions ; Emulsion preconcentrates; Micelles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/14Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles
    • A61K9/19Particulate form, e.g. powders, Processes for size reducing of pure drugs or the resulting products, Pure drug nanoparticles lyophilised, i.e. freeze-dried, solutions or dispersions

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、水で再分散させて本来のエマルジョンにす
ることのできる、凍結乾燥されたエマルジョンに関す
る。
殊に本発明は、その外側の水相が凍結乾燥によって除
去されていて、水の添加によって再分散されて、自然に
出発組成物に相応する粒度分布を有する本来のエマルジ
ョンになり得る、作用物質を含有する脂肪エマルジョン
に関する。
エマルジョンは、2種の相互に混じらない液体から成
り、そのうち1方は内側の分散相が、他方の外側の連続
相中に微細に分配されている分散系である。
脂肪エマルジョンは、その中の内側の分散相が極めて
微細な脂肪粒子から成り、その脂肪粒子が水からなる外
側の相中に均質に分配されて存在するエマルジョン系で
ある。このようなエマルジョン調製物は、有利に、腸管
外に適用され、かつ特に、経口的に栄養物を摂取できな
い患者の静脈内栄養補給のために使用される。
静脈内に適用可能な脂肪エマルジョンは、その内容物
質の認容性及び脂肪粒子の粒度に関する要求が高い。脂
肪成分としては、殊に、高割合の不飽和脂肪酸を含有す
る油、例えば大豆油、ベニバナ油及び綿実油が使用さ
れ、乳化剤としては、レシチン、例えば卵−、大豆−及
び脳レシチン、更に酸化防止剤、例えば酢酸トコフェロ
ール及び他の助剤が使用される。
脂肪粒子は、血圧変化及び塞栓危険の回避のために、
平均粒径1μmを越えてはならない。
エマルジョンの製造は、通例、加熱された油相及び水
相を、ミキサーで、予備乳化させ、続いて、高圧ホモジ
ナイザーで微細乳化させ、かつ引続き、過熱水蒸気で滅
菌することによって行なわれる。
ハンドブック・オン・インジェクタブル・ドラッグス
(Handbook on Injectable Drugs;American Society of
Hospital Pharmacists,237−244頁,(1986),Lawrenc
e A.Trissel)は、若干の商業的に入手可能な調製物を
記載している。それらは、大豆油又はベニバナ油、卵レ
シチン、グリセリン及び水を含有し、かつ平均粒径≦0.
5μmを有する。
また、脂肪エマルジョンは、腸管外投与すべき親油性
薬物のための賦形剤系としても屡々使用された。その場
合の目的は、エマルジョン系からの制御された放出によ
って、薬物の治療的有効性及び安全性を高めることであ
る。
その溶解度特性に応じて、親油性作用物質は、エマル
ジョン中で、部分的に又は完全に、脂肪粒子中に入り込
んでいる。従って、その薬物作用速度特性は、作用物質
がはじめてそれから放出される賦形剤組成物の薬物作用
速度特性によって、決定的に決められる。遅延放出によ
って、高い局所的作用物質濃度が避けられ、分解が減少
され、かつそれによって作用時間が高められる。
プロスタグランジン、特にプロスタグランジンE1(PG
E1)のためのそのようなエマルジョン系が特に有利であ
る。PGE1は、有効性の高い臓器ホルモンであり、これ
は、例えば、動脈閉塞疾患の治療に有効に使用される。
その際、PGE1−α−シクロデキストリン複合体が使用さ
れ、これは、生理学的食塩溶液中に溶かされ、腸管外
で、有利に動脈内で、治療すべき身体領域のできるだけ
近くに注入される。しかしながら、動脈内注入の際の、
高い圧力状態及び低い希釈効果は、装置的準備及び治療
医師の資格への要求が高い。静脈内注入は確かに比較的
簡単に実施することができるが、PGE1の局所刺激作用の
故に、この場合でも、ゆっくり、かつ比較的高い希釈率
で注入することができるにすぎない。全体的に、目的部
位への到達の前に血管系中で作用物質の滞留時間が長び
くこと及び殊に肺循環の付加的な通過は、作用物質の分
解を高めることになる。動脈内注入でも、静脈内注入で
も、装置及び注入速度の慎重な調整のための要求が高
く、従って通例は、病院医者により行なわれ、かつ開業
医によっては実施されず、このことは、動脈閉塞疾患の
治療における重要な作用物質の広汎な使用を妨げてい
る。
この問題は、脂肪エマルジョン中へPGE1を入れ込むこ
とによって回避することができる。作用物質放出を遅延
させることによって、高い局所的濃度が回避され、作用
物質分解は減少され、かつ作用時間は高まり、従って、
そのような処方物は、静脈内のポーラス注入(Bolusinj
ektion)にも好適である。
このような作用物質含有脂肪エマルジョンの製法は、
前記の脂肪エマルジョンの製法に広汎に一致するが、相
違点は、入れ込むべき作用物質を、予備乳化の実施の前
に、油相中に溶解させることである。このような、PGE1
を含有する脂肪エマルジョンは、確かに、PGE1の従来の
使用の前記の欠点を解消するために適しているが、作用
物質の加水分解の結果の低い貯蔵安定性を示し、このこ
とは、その一般的使用可能性を妨げている。
エマルジョン内部での作用物質の安定化のための可能
性は、作用物質を不安定にする物質の除去にある。米国
特許(US−P)第4684633号明細書はその例を示してお
り、これは、プロスタグランジン、大豆油、卵レシチ
ン、グリセリン及び水を含有するエマルジョン組成物中
で、ホスファチジルエタノールアミン不含の卵レシチン
を使用することが、作用物質安定化に作用することを記
載している。しかしながら、作用物質安定化は、125℃
で、2.2分間にわたる短時間滅菌の条件についてだけ示
されている。長時間貯蔵の際の安定性に関するデータは
無い。処方物は、水も含有し、従って、加水分解に依る
作用物質の分解は、原則的に排除され得ない。基本的な
欠点は、安定化が先ず前記の作用物質についてだけ有効
であり、かつ一般に転用可能ではないことである。
使用準備の整った脂肪エマルジョン中の作用物質の安
定化と共に、無傷の作用物質を有する脂肪エマルジョン
は、これが使用直前にはじめて製造されることによって
も使用に供され得る。欧州特許(EP)第0331755号明細
書がこの1例を示している。これは、通例の脂肪エマル
ジョン及び水、液状ポリアルキレングリコール、液状ア
ルキルエタノールアミン又は数個のヒドロキシル基を有
する液状アルコール中の作用物質溶液か、又は作用物
質、サッカリド及び/又はアミノ酸からなる作用物質組
成物からなるキットを記載していて、これらは、使用直
前に一緒にされかつ強力に混合される。強力な混合は、
脂肪エマルジョン中への作用物質分配を可能にするため
に、絶対に必要である。すなわち、その実施例5中に記
載された作用物質エマルジョンの製造は、例えば2〜3
分間の混合によって行なわれる。しかしながら、長い混
合時間は、その使用時には欠点である。
欧州特許(EP)第0331755号明細書、例3に挙げられ
た、プロスタグランジンに関する実施例は、プロスタグ
ランジン及びトリエタノールアミンからなる作用物質組
成物を記載している。しかしながら、トリエタノールア
ミンは、生理学的に認容性でなく、従って、製薬学的調
製物中での及び特に注射剤(Injectabilia)中でのその
使用はできるだけ避けるべきである。
従って、更に、加水分解に依るPGE1−分解を避け、生
理学的に認容性でかつ簡単に取り扱いできるエマルジョ
ン処方物への要求があった。そのような処方物は、貯蔵
の際の加水分解的作用物質の分解を無水性によって原則
的に排除し、水添加によって容易に再分散可能であり、
かつ最初からエマルジョンの脂肪相中への作用物質の分
配を保証すべきである。
そのような処方物の製造は、無水の処方物として貯蔵
安定性を期待させ、かつ適用前に水で本来の処方物に再
生(Rekonstitution)することのできる作用物質含有脂
肪エマルジョンの凍結乾燥によって行なわれる。しかし
ながら、実験は、エマルジョンの凍結乾燥が、脂肪小粒
の入り混じりを引きおこし、かつそれによって、その粒
子を大きくするか又は全くそれ全体を破壊することを示
している。種々の研究グループは、凍害防止剤の添加に
よって凍結乾燥に依るエマルジョンのこの入り混じりを
阻止するための実験を繰り返した。しかしその結果は、
これらの手段も、平均粒径の増大を阻止することはでき
ないことを示している[ラドセル、M等のザ・ユース・
オブ・サポーツ・イン・ザ・リオフィリゼーション・オ
ブ・オイル−イン−ウォーター・エマルジョンズ、(Ll
adser,M.et al.;The use of supports in the lyophili
sation of oil−in−water emulsions,J.Pharm.Pharmac
ol 20,450〜455(1968));ランバン・D等のスタビ
リティ・スタディス・オン・リオフィライズドO/Wエマ
ルジョンズ(Rambhan,D.et al.;Stability Studies on
Lyophilized O/W Emulsions,Indian J.Pharm.39,52〜55
(1977))]。更に、ベンソウダ(Bensouda)等は、エ
マルジョン粒子の大きさの減少に伴い、凍結乾燥の結果
として平均粒径が増大することを示している[ベンソウ
(Bensouda,Y.)のフリージング−ドライング・オブ
・エマルジング−インフルエンス・オブ・コンジーリン
グ・オン・グラニュロメトリイ・リサーチ・オブ・ア・
クリオプロテキション・エージェント、(Freeze−dryi
ng of Emulsing−Influence of Congealing on Granulo
metry Research of a Cryoprotection Agent,Pharm.Act
a Helv.64,40〜44(1989))]。しかしながら、静脈内
適用のためのエマルジョンは、塞栓症の回避のために、
1μm又はそれよりも小さい平均粒径を有するべきであ
る。従って、凍結乾燥に依る粒子増大の阻止は特に困難
と思われるが、安全性の理由から、放棄することはでき
ない。
静脈内投与にも好適である凍結乾燥された再生可能な
エマルジョンは、特開(JP)昭59−96910号明細書及び
南アフリカ共和国特許(ZA)第8604932号明細書に記載
されている。特開昭59−96910号明細書は、凍害防止
剤、例えば、サッカリド及び糖アルコール及び水溶性の
ポリマー、例えばポリビニルピロリドン、ゼラチン及び
ヒドロキシプロピルセルロースの添加下での凍結乾燥さ
れたエマルジョン系の製造を記載している。しかしなが
ら、再分散されたエマルジョンの粒径は、出発エマルジ
ョンに比べて、例外なく、より大きいことが実施例から
見てとれる。南アフリカ共和国特許(ZA)第8604032号
明細書は、凍結乾燥されたエマルジョン組成物及びその
製法を開示している。この公知方法に依れば、通例の脂
肪エマルジョンの製造及び増量剤を構成する糖の添加の
後に、エマルジョンは、−20℃以下の沸点を有する沸騰
液中に噴霧され、かつ引続いて凍結乾燥される。しかし
ながら、その実施例は、この場合にも、脂肪粒子の平均
粒径が、水での再生後に、出発エマルジョンに比べて高
まっていることを示している。
水での再生の後に出発調製物に相応する粒度分布を有
する、凍結乾燥エマルジョンは、公知技術水準には、包
含されていない。
ところで意外にも、少なくとも1種の凍害防止剤/増
量剤を含有し、かつ水の添加によって、本来の、水を含
有する、相応する粒子分布を有する作用物質含有エマル
ジョンに再分散可能である、無水の作用物質含有エマル
ジョン組成物を見い出した。凝集性の外側の水相を持た
ないエマルジョン組成物は、無水と見なされる。そのよ
うな組成物は、作用物質の加水分解を避け、かつ高い貯
蔵安定性を有する。
このエマルジョン組成物は、親水性乳化剤及びアセチ
ル化モノグリセリドを含有するのが有利である。親水性
乳化剤は、その乳化特性が、その親水基によって決定的
に決められ、かつ特に、水中の脂肪エマルジョンを生成
させる界面活性剤である。
このエマルジョン組成物は、エトキシル化トリグリセ
リド又はポリオキシエチレンヒドロキシ脂肪酸エステル
及び不飽和二重結合を有するアセチル化モノグリセリド
を含有するのが有利である。
このエマルジョン組成物は、グリセリンポリエチレン
グリコールリシノレート(マクロゴル(Macrogol−)グ
リセロール−リシノレート)又はポリオキシエチレン−
660−12−ヒドロキシステアレート(マクロゴル−660−
12−ヒドロキシステアレート)及びジアセチル化モノグ
リセリド又はジアセチル化もしくは部分アセチル化モノ
グリセリドからなる混合物を含有するのが特に有利であ
る。
この際、部分アセチル化モノグリセリド2重量%〜40
重量%、特に20重量%を含有するアセチル化モノグリセ
リドが特に有利である。
本発明の有利な実施態様によれば、親水性乳化剤及び
アセチル化モノグリセリドは、重量比1:10〜2:1、有利
に、重量比2:3で存在する。
本発明による無水のエマルジョン組成物の特に有利な
実施態様によれば、これは、プロスタグランジンの作用
物質群からの少なくとも1種の作用物質、特にPGE1を含
有する。
本発明によるエマルジョン組成物のもう1つの有利な
実施態様は、凍害防止剤/増量剤として、生理学的に認
容性のモノ−、ジ−又はオリゴサッカリド、殊に、乳糖
又は糖アルコール、例えばソルビット及び/又はマンニ
ットを含有する。
本発明によるエマルジョン組成物のもう1つの有利な
1実施態様によれば、これは、有利に、トコフェロー
ル、例えば、α−、β−、γ−又はδ−トコフェロー
ル、殊にα−トコフェロール並びにそれらの生理学的に
認容性の塩、例えば燐酸塩、コハク酸塩及び酢酸塩の群
からなる少なくとも1種の通常の酸化防止剤及び/又は
生理学的に認容性の緩衝塩を含有する。
本発明によるエマルジョン組成物のもう1つの有利な
実施態様によれば、その内部の分散相は、水での再生の
後に、平均粒径0.1μm〜5μm、殊に0.2μm〜1.0μ
mを有する。
本発明による無水のエマルジョン組成物のもう1つの
特に有利な実施態様は、凍害防止剤/増量剤を含有し、
かつ水の添加によって、本来の、水を含有する、同じ粒
度分布を有するエマルジョンに再分散可能である。
本発明によるエマルジョン組成物は、薬剤製造で慣用
の方法及び技術によって製造されたエマルジョンから、
凍結乾燥によって、水相を除去することにより、製造さ
れ得る。
従って、本発明のもう1つの目的は、本発明による作
用物質を含有する、無水のエマルジョン組成物の製造で
もあり、この方法は、常法で、作用物質含有エマルジョ
ンを製造し、引続き、その外側の水相を、凍結乾燥によ
って除去することを特徴とする。親水性作用物質は、水
相中に溶かすことによって、親油性作用物質は、乳化剤
及び脂肪を含有する相中に溶かすことによって、本発明
によるエマルジョン組成物中に導入することができる。
作用物質の添加を凍結乾燥の実施直前に行なうこともで
き、このことは特に加水分解に不安定でかつ/又は熱に
不安定な作用物質には有利である。従って、本発明によ
る作用物質含有エマルジョン組成物の製法は、有利に、
作用物質の物理化学的特性に適合させることができる。
従って、本発明による方法の有利な1実施態様では、少
なくとも1種の作用物質を、乳化の前に、水相中に又は
乳化剤及び脂肪を含有する相中に溶かすか、又は少なく
とも1種の作用物質を、エマルジョンに、その凍結乾燥
前に添加する。この場合に、分散系内部での作用物質分
配が、凍結乾燥前に保証されるように注意すべきであ
り、このことは、常法で、例えば平衡透析、示差透析及
び限外濾過で、容易に検査することができる。
製造 実施例1−エマルジョン製造 クエン酸−1水和物3.42g、クエン酸三ナトリウム−
2水和物(Tri−Natrium−citrat−dihydrat)1.57g及
び乳糖60.0gを、加熱下で注射用水475g中に溶かした。
引続いて、ポリオキシエチレン−660−12−ヒドロキシ
ステアレート12.0g及びヒドロキシル数25を有するジア
セチル化モノグリセリド18.0gを、約30℃への加温及び
不活性雰囲気(窒素)下で、無水エタノール30.0g中に
溶かした。
この水相を、調温装置、撹拌機及び歯車リム分散機
(Ultraturrax,IKA−Werke,Jahnke & Kunkel GmbH,Sta
ufen,Deutschland)を有する適当な予備滅菌された反応
容器(IKA−Laborreaktor LR−A 1000,IKA−Werke,J
ahnke & Kunkel GmbH,Staufen,Deutschland)中に移
し、<1ミリバールの真空で撹拌下に80℃に加熱した。
真空及び撹拌の維持下に、エタノール性乳化剤−脂質相
を、ゆっくりカニューレを通して、直接、水相中に注入
し、この際、同時にウルトラトラックス(Ultraturra
x)を用いて、強力に均質化した。引続いて、絶えず撹
拌しながらかつ真空の保持下に、室温まで冷却し、その
間、数回の間隔をとって、約1分間、歯車リム分散棒を
用いて、強力に均質化した。冷却したエマルジョンを、
予備滅菌されたビン中に移し、かつ次の加工まで冷蔵庫
中で貯蔵した。作用物質加入のために、注射用水5mlに
溶かしたPGE1−α−シクロデキストリン163.9mgを、予
備滅菌された500mlメスフラスコ中に前もって装入し、
かつ製造されたエマルジョン500mlまでを満たし、かつ
試料を粒子測定のために取り出した。作用物質含有溶液
を、無菌条件下及び充填容量2ml/単一量を有する分配器
(dispensette)の使用下に、予備滅菌されたバイアル
中に、約1cmの高さに移した。続いて、この充填された
バイアルに栓をして、凍結乾燥機中に置き、かつ−45℃
で5時間かかって凍結させた。引続いて実施された凍結
乾燥法は、次の表に従って行なった。
引続き、窒素の同時導入下で、真空を解除し、バイア
ルを、栓の水圧降下によって閉鎖し、かつ凍結乾燥機か
ら、その開放後に、菌の少ない条件下で取り出した。
これは、乾いて均質に見えるケーキ状物を含有し、こ
れは水の添加により自然に崩壊し、かつエマルジョンを
形成した。
実施例2 クエン酸−水和物1.5g、クエン酸三ナトリウム−2水
和物2.34g及び乳糖60gを、加熱下に、注射用水476g中に
溶かした。更に、グリセリンポリエチレングリコールリ
シノレート12.0g及びヒドロキシル数4を有するジアセ
チル化モノグリセリド18.0gを、弱い加熱下及び窒素雰
囲気下で、無水エタノール30g中に溶かした。引続き、
実施例1に記載の製法と同様にして、エマルジョンを製
造し、作用物質を導入し、試料を粒子測定のために取り
出しかつ凍結乾燥させた。
実施例1におけると同様に、乾いてかつ均質に見える
生成物−ケーキ状物が生じ、これは水の添加によって、
自然的に崩壊してエマルジョンになった。
粒度分布 粒度への凍結乾燥及び再分散の影響の検査のために、
エマルジョン粒子(Emulsionstuetchen)の容量分布
を、凍結乾燥の前及び凍結乾燥及び水での再分散を行な
った後に、レーザー光散乱を用いて測定した(Malvern
Master Sizer,Serie 3.01,Malvern Instruments Limite
d,Spring Lane South,Malvern,Worcestershire,WR14 1A
Q,UK)。容量分布の比較は、特に重要な比較的大きな粒
子の極めて僅少な変化をも明らかにしている。それとい
うのも、これらは、当然、総容量の比較的大部分を占め
ているからである。次の表に、本発明により製造された
エマルジョンの実施例に依る粒度測定の測定結果を示
す。この表は、容量分布を特徴付ける、記載数値より小
さな粒子をそれぞれ総容量の10%、50%、90%又は99%
で含有する、最大粒径を示している。
水の添加により再生されたエマルジョンの粒度分布
は、出発エマルジョンの粒度分布と一致することが明ら
かである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジーフェルト, フランク ドイツ連邦共和国 D―40789 モーン ハイム ベンラター シュトラーセ 50 (72)発明者 エムシャルマン , ベルンハルト ドイツ連邦共和国 D―40597 ドュッ セルドルフ アム メンヒグラーベン 86 (56)参考文献 特開 昭60−224617(JP,A) 国際公開92/17162(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 9/107 A61K 9/14 WPIL(DERWENT)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1種の作用物質、少なくとも1
    種の凍害防止剤及び/又は少なくとも1種の増量剤、グ
    リセリンポリエチレングリコールリシノレエート又はポ
    リオキシエチレン−660−12−ヒドロキシステアレート
    及びジアセチル化モノグリセリド又はジアセチル化モノ
    グリセリドと部分アセチル化モノグリセリドとからの混
    合物より成り、かつ水の添加によって、本来の、水を含
    有する相応する粒度分布を有する作用物質含有エマルジ
    ヨンに再分散可能であることを特徴とする、無水の作用
    物質含有エマルジヨン組成物。
  2. 【請求項2】ジアセチル化モノグリセリドと部分アセチ
    ル化モノグリセリドとからの混合物は、部分アセチル化
    モノグリセリド20〜40重量%を含有することを特徴とす
    る、請求項1に記載の無水の作用物質含有エマルジヨン
    組成物。
  3. 【請求項3】グリセリンポリエチレングリコールリシノ
    レエート又はポリオキシエチレン−660−12−ヒドロキ
    システアレート及びジセチル化モノグリセリド又はジア
    セチル化モノグリセリドと部分アセチル化モノグリセリ
    ドとからの混合物は、1:10〜2:1の重量比で存在するこ
    とを特徴とする、請求項1又は2に記載の無水の作用物
    質含有エマルジヨン組成物。
  4. 【請求項4】プロスタグランジンの作用物質群からの少
    なくとも1種の作用物質を含有することを特徴とする、
    請求項1から3までのいずれか1項に記載の無水の作用
    物質含有エマルジヨン組成物。
  5. 【請求項5】凍害防止剤/増量剤として、生理学的に認
    容性のモノ−、ジ−又はオリゴサッカリド又はソルビッ
    ト及び/又はマンニットのような糖アルコールを含有す
    ることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1
    項に記載の無水の作用物質含有エマルジヨン組成物。
  6. 【請求項6】少なくとも1種の常用の酸化防止剤及び/
    又は生理学的に認容性の緩衝塩を含有することを特徴と
    する、請求項1から5までのいずれか1項に記載の記載
    の無水の作用物質含有エマルジヨン組成物。
  7. 【請求項7】内部の分散相は、水での再生の後に、平均
    粒径0.1〜3μmを有することを特徴とする、請求項1
    から6までのいずれか1項に記載の記載の無水の作用物
    質含有エマルジヨン組成物。
  8. 【請求項8】常法で作用物質含有エマルジヨンを製造
    し、引き続き、その外側の水相を凍結乾燥によって除去
    することを特徴とする、請求項1に記載の無水の作用物
    質含有エマルジヨン組成物の製法。
  9. 【請求項9】少なくとも1種の作用物質を、乳化前に、
    水相中に又は乳化剤及び脂肪を含有する相中に溶かす
    か、又は少なくとも1種の作用物質を、エマルジヨン
    に、その凍結乾燥の前に添加することを特徴とする、請
    求項8に記載の記載の無水の作用物質含有エマルジヨン
    組成物の製法。
JP6514670A 1992-12-24 1993-12-10 凍結乾燥された、作用物質含有エマルジョン Expired - Fee Related JP2944756B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4244122A DE4244122C1 (de) 1992-12-24 1992-12-24 Lyophilisierte, wirkstoffhaltige Emulsion zur intravenösen Applikation
DE4244122.6 1992-12-24
PCT/DE1993/001188 WO1994014418A1 (de) 1992-12-24 1993-12-10 Lyopilisierte, wirkstoffhaltige emulsion

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08503956A JPH08503956A (ja) 1996-04-30
JP2944756B2 true JP2944756B2 (ja) 1999-09-06

Family

ID=6476565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6514670A Expired - Fee Related JP2944756B2 (ja) 1992-12-24 1993-12-10 凍結乾燥された、作用物質含有エマルジョン

Country Status (12)

Country Link
US (2) US5612058A (ja)
EP (1) EP0675709B1 (ja)
JP (1) JP2944756B2 (ja)
KR (1) KR100211772B1 (ja)
CN (1) CN1056746C (ja)
AT (1) ATE183385T1 (ja)
CA (1) CA2152186C (ja)
DE (3) DE4244122C1 (ja)
DK (1) DK0675709T3 (ja)
ES (1) ES2136724T3 (ja)
GR (1) GR3031581T3 (ja)
WO (1) WO1994014418A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4244122C1 (de) * 1992-12-24 1994-06-01 Sanol Arznei Schwarz Gmbh Lyophilisierte, wirkstoffhaltige Emulsion zur intravenösen Applikation
CA2153553A1 (en) * 1994-07-13 1996-01-14 Hidekazu Suzuki Stable lipid emulsion
EP0857484A4 (en) * 1995-09-13 2000-12-06 Nippon Shinyaku Co Ltd PGE1- FREEZING DRIED PREPARATION AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF
KR100195348B1 (ko) * 1996-10-31 1999-06-15 장용택 안정한 프로스타글란딘 e1-함유 주사제 조성물
US20030206862A1 (en) * 1998-02-07 2003-11-06 Thomas Gieselmann Contrast medium based on polyoxyethylene-660-12-hydroxystearate and anionic phospholipids
WO2000006124A2 (en) * 1998-07-30 2000-02-10 Point Biomedical Corporation A novel excipient for the lyophilization of aqueous suspensions of microparticles
KR20010100194A (ko) * 2000-03-13 2001-11-14 박호군 여러 가지 물질의 가용화용 조성물과 제형 및 그들의제조방법
CN100362993C (zh) * 2005-01-07 2008-01-23 四川思达康药业有限公司 一种丹参酮乳剂及其制备方法
US8158152B2 (en) * 2005-11-18 2012-04-17 Scidose Llc Lyophilization process and products obtained thereby
DE102008015366A1 (de) 2008-03-20 2009-09-24 Merck Patent Gmbh Lyophilisierte Nanoemulsion
ES2385995B2 (es) * 2011-01-10 2013-05-21 Universidade De Santiago De Compostela Nanocápsulas con cubierta polimérica

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2561916B1 (fr) * 1984-03-30 1987-12-11 Lafon Labor Forme galenique pour administration orale et son procede de preparation par lyophilisation d'une emission huile dans eau
JPS60239417A (ja) * 1984-05-15 1985-11-28 Sankyo Co Ltd エマルシヨン凍結乾燥製剤の製法
IL78930A0 (en) * 1985-07-29 1986-09-30 Abbott Lab Lyophilized emulsion compositions for parenteral administration
IL91664A (en) * 1988-09-28 1993-05-13 Yissum Res Dev Co Ammonium transmembrane gradient system for efficient loading of liposomes with amphipathic drugs and their controlled release
AU5741590A (en) * 1989-05-04 1990-11-29 Southern Research Institute Improved encapsulation process and products therefrom
WO1992007552A1 (en) * 1990-11-06 1992-05-14 Nippon Shinyaku Co., Ltd. Lyophilized preparation and production thereof
WO1992017162A1 (en) * 1991-04-05 1992-10-15 Warner-Lambert Company Lyophilized emulsion
JPH0543450A (ja) * 1991-08-09 1993-02-23 Green Cross Corp:The 凍結乾燥製剤
DE4244122C1 (de) * 1992-12-24 1994-06-01 Sanol Arznei Schwarz Gmbh Lyophilisierte, wirkstoffhaltige Emulsion zur intravenösen Applikation
US5576016A (en) * 1993-05-18 1996-11-19 Pharmos Corporation Solid fat nanoemulsions as drug delivery vehicles

Also Published As

Publication number Publication date
CN1056746C (zh) 2000-09-27
ES2136724T3 (es) 1999-12-01
DE9321577U1 (de) 2000-04-13
US5882684A (en) 1999-03-16
EP0675709A1 (de) 1995-10-11
KR960700040A (ko) 1996-01-19
EP0675709B1 (de) 1999-08-18
ATE183385T1 (de) 1999-09-15
CN1092646A (zh) 1994-09-28
WO1994014418A1 (de) 1994-07-07
KR100211772B1 (ko) 1999-08-02
US5612058A (en) 1997-03-18
DK0675709T3 (da) 1999-12-06
CA2152186A1 (en) 1994-07-07
GR3031581T3 (en) 2000-01-31
JPH08503956A (ja) 1996-04-30
DE59309740D1 (de) 1999-09-23
CA2152186C (en) 2001-12-04
DE4244122C1 (de) 1994-06-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6577548B2 (ja) 疎水性有効成分のデポー製剤及びその調製方法
Collins-Gold et al. Parenteral emulsions for drug delivery
US6528067B1 (en) Total nutrient admixtures as stable multicomponent liquids or dry powders and methods for the preparation thereof
US5997904A (en) Total nutrient admixtures as stable multicomponent liquids or dry powders and methods for the preparation thereof
JP5603852B2 (ja) 凍結乾燥ナノエマルション
CN101066260B (zh) 一种辅酶q10乳剂及其冻干乳剂及制备方法
KR101722398B1 (ko) pH 조절제를 포함하는 탁산의 약학적 용액 및 이의 제조 방법
US5635491A (en) Lyophilized fatty emulsions and a process for the production thereof
JP2944756B2 (ja) 凍結乾燥された、作用物質含有エマルジョン
JP2688235B2 (ja) 医薬物質含有脂肪乳剤の用時調製型キットおよび医薬物質含有脂肪乳剤の調製方法
CN101843594B (zh) 一种注射用前列地尔冻干乳剂及其制备方法
JPH06157294A (ja) 脂肪微粒子製剤
KR20180070667A (ko) 주입액 또는 주사액으로서 및 주입용 농축액의 정맥내 투여를 위한 개선된 레보시멘단 제형
US5681855A (en) PGE1 emulsion composition kit
JP2937135B2 (ja) Pge1含有凍結乾燥製剤及び製法
RU2605616C1 (ru) Липосомальное средство на основе убихинола и способ его получения
CN116472036A (zh) 包含水溶性β阻断剂及卵磷脂的复合体
RU2448731C2 (ru) Фосфолипидная композиция
WO2011047639A1 (zh) 一种含有螯合剂的紫杉烷类药物溶液及其制备方法
Schutz et al. PGE 1 emulsion composition kit
JPH11209307A (ja) 脂溶性薬物含有注射用製剤
KR20230166337A (ko) 서방성 약물 전달체 및 이의 제조방법
JPH0672890A (ja) オーレオバシジン類の乳化製剤
JPS63264517A (ja) 医薬組成物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees