JP2944001B2 - 繊維処理剤およびポリエステル繊維の製造方法 - Google Patents

繊維処理剤およびポリエステル繊維の製造方法

Info

Publication number
JP2944001B2
JP2944001B2 JP9347191A JP9347191A JP2944001B2 JP 2944001 B2 JP2944001 B2 JP 2944001B2 JP 9347191 A JP9347191 A JP 9347191A JP 9347191 A JP9347191 A JP 9347191A JP 2944001 B2 JP2944001 B2 JP 2944001B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
fiber
carbon atoms
embedded image
treatment agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP9347191A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05263361A (ja
Inventor
清 武田
栄一 笹川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KURARE KK
Original Assignee
KURARE KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KURARE KK filed Critical KURARE KK
Priority to JP9347191A priority Critical patent/JP2944001B2/ja
Publication of JPH05263361A publication Critical patent/JPH05263361A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2944001B2 publication Critical patent/JP2944001B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Artificial Filaments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維処理剤および該処理
剤を付与して直接紡糸延伸によりポリエステル繊維を製
造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機重合体を溶融紡糸して合成繊維を製
造するにあたって、紡糸操作や、それに続く延伸、巻取
り、編織等の種々の処理工程を円滑に行うために繊維に
いわゆる油剤と称される処理剤を施すことが広く行われ
ている。高強力ポリエステル繊維は、タイヤコード、土
木用、テント、ロープ、漁網、シートベルト等の産業用
資材として汎用されているが、高強力ポリエステル繊維
を得るためには、溶融紡糸後に油剤を施し、出来るだけ
引き延ばし、そしてその形態安定性を得るために高温で
熱セットすることが必要である。特に、高温における熱
セットは、油剤の蒸発、熱分解、変性、発煙等を生じ
て、加熱ローラ等の機器が変性物、分解物、タール等に
より汚染されて、それが断糸や毛羽立発生の原因になっ
ていた。
【0003】高強力ポリエステル繊維を製造する効率的
な方法として、直接紡糸延伸法が近年採用されるように
なっている。この直接紡糸延伸法は、紡出糸に油剤を付
与し、直ちに延伸−熱固定する製造方法であるが、その
紡糸延伸速度が2000m〜5000m/分と極めて高
速であり且つ210〜250℃という高い延伸熱処理温
度が必要である。そのため、従来の処理剤を使用して直
接紡糸延伸を行うと、延伸工程や熱処理工程において処
理剤の上記した蒸発、熱分解、変性、発煙等を生じて、
ローラ等の汚染による断糸、毛羽の発生等が生じ高品質
のポリエステルを高生産性で製造できないという問題が
あり、更には作業環境の悪化をもたらしていた。
【0004】また、処理剤の蒸発、熱分解、変性が生じ
ない場合であっても、処理剤の種類によっては摩擦抵抗
が大きく、高速における紡糸・延伸時にやはり断糸や毛
羽の発生が多くなるという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記従
来技術の問題点を解決するために研究を続けてきた。そ
の結果、下記の特定の成分6者を含有する処理剤が、高
温、高速における繊維の溶融紡糸並びに紡糸延伸処理に
特に適しており、該処理剤を用いて紡糸および/または
延伸、熱固定、特にポリエステルの直接紡糸延伸を行う
と、処理剤の蒸発、発煙、分解、変性等によるタールや
その他の汚染物の発生がなく断糸や毛羽を生ずることな
く、高品質の繊維を高い生産性で製造できることを見い
だした。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記式(1)
【化6】 (式中、R↓1およびR↓2は炭素数6〜24個のアルキ
ル基またはアルケニル基 をである)で表されるネオペ
ンチルグリコールエステルの少なくとも1種(A);下
記式(2)または(3)
【化7】
【化8】 (式中、R↓3は炭素数6〜24個のアルキル基または
アルケニル基、あるいは 炭素数6〜24個のカルボキ
シル基である)で表されるチオジプロピオネートの少な
くとも1種(B);多価アルコールエステルの末端アル
キル封鎖ポリアルキレンオキサイド付加物の少なくとも
1種(C);30℃における粘度が100センチポイズ
以上の変性シリコンの少なくとも1種(D);トリアジ
ン系酸化防止剤の少なくとも1種(E);および下記式
(4)または(5)
【化9】
【化10】 (但し、R′は炭素数12〜14のアルキル基示す。)
で表される多価アルコールチオエステル系化合物の少な
くとも1種(F);を含有する繊維処理剤であって、成
分(A):成分(B):成分(C):成分(D):成分
(E):成分(F)の割合が重量で20〜70:10〜
50:5〜40:0.2〜5:0.1〜5:0.1〜5
であることを特徴とする繊維処理剤であり、また該繊維
処理剤を付与してポリエステル繊維を直接紡糸延伸する
ことを特徴とするポリエステル繊維の製造方法である。
【0007】以下に、上記成分(A)〜成分(F)につ
いて説明する。まず、成分(A)は、一般式(1)
【化11】 (式中、R↓1およびR↓2は上記と同じ基である)で表
されるネオペンチルグリコールエステルである。
【0008】本発明では、特にR↓1およびR↓2の炭素
数が12〜20のアルキル基またはアルケニル基である
ものが望ましい。本発明の繊維処理剤は成分(A)を1
種類または2種類以上含有することができる。
【0009】成分(A)の具体例としては、ヒドロキシ
ピバリン酸ネオペンチルグリコールジラウレート、ヒド
ロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジイソステア
レート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコール
ジオレエート等を挙げることができる。
【0010】成分(A)は、繊維の平滑性および潤滑性
を向上する特性並びに油膜強力特性を有し、かかる特性
はポリエステル繊維の直接紡糸延伸時の高速、高摩擦お
よび高温度下において特に有効に機能する。
【0011】次に、成分(B)は、一般式(2)
【化12】 または、一般式(3)
【化13】 (式中、R↓3は上記と同じである)で表されるチオジ
プロピオネートである。
【0012】本発明では成分(B)として、特にR↓3
が炭素数が12〜20のアルキル基またはアルケニル基
あるいはカルボニル基であるものが望ましく、具体的に
は、ジオレイルチオジプロピオネートやラウリルチオジ
プロピオネート等が好ましく使用される。本発明の繊維
処理剤は成分(B)を1種または2種類以上含有してい
てもよい。この成分(B)は、発煙防止、耐熱性の向
上、平滑性の向上作用を有する。
【0013】また、成分(C)である「多価アルコール
エステルの末端アルキル封鎖ポリアルキレンオキサイド
付加物」とは、( )多価アルコールのアルコール性水
酸基とカルボン酸が反応してエステルを形成したもの
の、該アルコール性水酸基と反応してエステルを形成し
ているカルボン酸のうちの少なくとも一つがアルキレン
オキサイドと反応性の基を有していて、その反応性の基
にアルキレンオキサイドが付加反応してポリアルキレン
オキサイド基を形成し、該ポリアルキレンオキサイド基
のもう一方の端部の水酸基がアルキル基或は飽和脂肪族
カルボン酸または不飽和脂肪族カルボン酸で封鎖されて
いるもの、または( )多価アルコールのアルコール性
水酸基の一部がカルボン酸と反応してエステルを形成
し、多価アルコールの残りのアルコール性水酸基にアル
キレンオキサイドが付加反応してポリアルキレンオキサ
イド基を形成し、該ポリアルキレンオキサイド基のもう
一方の端部の水酸基がアルキル基或は飽和脂肪族カルボ
ン酸または不飽和脂肪族カルボン酸で封鎖されているも
のをいう。
【0014】ここで、多価アルコールとしてはグリセリ
ン、ソルビタン、ペンタエルスリット等を、また該多価
アルコールとエステルを形成するカルボン酸としては炭
素数8〜22の飽和脂肪族カルボン酸および/または不
飽和脂肪族カルボン酸を使用するが、多価アルコールと
エステルを形成しているカルボン酸のうちの少なくとも
一つはアルキレンオキサイドと反応性の基を有している
ことが必要である。多価アルコールのアルコール性水酸
基のすべてまたは一部がカルボン酸とエステルを形成し
ているが、アルコール性水酸基のすべてがカルボン酸と
エステルを形成しているのがよい。エステルを形成して
いるカルボン酸の該他の反応性の基と付加反応している
アルキレンオキサイドとしてはエチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等を挙げるこ
とができ、エチレンオキサイドが好ましい。アルキレン
オキサイドの付加モル数は10〜40モルが好ましい。
【0015】そして、付加反応により形成されているポ
リアルキレンオキサイド基のもう一方の端部の水酸基は
炭素数12〜24のアルキル基或は飽和脂肪族カルボン
酸または不飽和脂肪族カルボン酸で封鎖されていること
が必要である。
【0016】成分(C)の例としては、下記の式(6)
【化14】 (式中、Rは各々独立して炭素数12〜24のアルキル
基、x,yおよびzの合計10〜40、mは各々独立し
て8〜22である。)で表されるポリオキシエチレン硬
化ヒマシ油−トリ高級脂肪酸エステル、下記の式(7)
【化15】 (式中、Rは炭素数12〜24のアルキル基、pは10
〜40である)で表されるポリオキシエチレンソルビタ
ンエステル、ポリエチレン硬化ヒマシ油エーテル、ポリ
オキシエチレントリメチロールプロパンエステル、ポリ
オキシエチレンペンタエリスリトールエステル、ポリオ
キシエチレングリセリンエステル等を挙げることができ
る。
【0017】成分(C)は油膜強化作用を有するととも
に乳化剤としても機能し、成分(C)の存在によって繊
維製造時の断糸および毛羽の発生を防止できる。
【0018】本発明においては、上記(A)〜(C)の
化合物では加熱ローラー汚れ防止が充分でなく、直接紡
糸延伸法での加熱ローラー汚れ防止を格段に良くするた
めに、30℃での粘度が100センチポイズ以上の変性
シリコン(D)を併用しなければならない。その粘度が
30℃において100センチポイズ未満であると加熱ロ
ーラー上での飛散が大きく、ローラー汚れの防止効果が
充分でない。変性シリコンの好ましい例としては、ポリ
グリコール変性シリコン、高級アルコール変性シリコ
ン、脂肪酸変性シリコン、ポリエチレン変性シリコン、
ポリエーテル変性シリコン等が挙げられる。
【0019】さらに、本発明においては、加熱ローラー
汚れ防止及び灯油ガス黄変防止のために成分(E)及び
(F)を併用する必要がある。成分(E)はトリアジン
系酸化防止剤であり、一般式(8)
【化16】 で表される化合物が使用される。式中Rは式(9)、
【化17】 式(10)(Xは4級炭素を少なくとも1個有する炭素
数4〜18のアルキル基を示す。)
【化18】 、−S−C↓8H↓17 等の基であるが、好ましくは、ト
リス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)イソシアヌレートが使用され、該化合物はアメリ
カンサイアナミド社よりサイアノックス1790として
市販されている。
【0020】また、成分(F)は下記式(4)または
(5)
【化19】
【化20】 (但し、R′は炭素数12〜14のアルキル基を示
す。)で表される多価アルコールチオエステル系化合物
の少なくとも1種であり、例えば、ペンタエリスリトー
ルテトララウリルチオピオネート、ペンタエリスリトー
ルテトラミリスチルチオピオネート等のペンタエリスリ
トールテトラアルキルチオピオネートやトリメチロール
プロパントリラウリルチオピオネート、トリメチロール
プロパントリミリスチルチオピオネート等のトリメチロ
ールプロパントリアルキルチオピオネートが使用され
る。そして、かかる化合物は、例えばアデカアーガス社
よりMark AO−412Sとして市販されているも
のを利用することができる。
【0021】本発明においては、これらのトリアジン系
酸化防止剤と多価アルコールチオエステル化合物とを併
用することにより、特に灯油ガス黄変防止に効果があ
る。例えば、一般に使用されるIrganox 101
0、Good−Rite 3114(商標名;Ciba
−Geigy社製)やNaugard 445(商標
名;Unirayal社製)などの酸化防止剤は灯油ガ
ス黄変が発生し、本発明の化合物には不可である。
【0022】成分(A),(B)は、上記したように平
滑作用、潤滑作用および/または油膜強化作用を有して
いるが、単独ではその効果は充分ではなく、6者を併用
することが必要であり、本発明の繊維処理剤は成分
(A):成分(B):成分(C):成分(D):成分
(E):成分(F)を重量割合で、20〜70:10〜
50:5〜40:0.2〜5:0.1〜5:0.1〜5
で含有し、特に30〜50:15〜30:10〜30:
0.5〜4:0.5〜4:0.5〜4で含有するのが望
ましい。本発明の繊維処理剤は、有機溶媒(例えば低粘
度パラフィン等)に溶解した溶液、水性分散液、水性乳
化液等の液状にして使用するが、特に水性乳化液(エマ
ルジョン)の形態で使用するのが好ましい。処理液中の
成分(A)〜(F)の濃度は、成分(A)〜(F)の合
計が液の約10〜20重量%になるようにするのがよ
い。
【0023】また、本発明の繊維処理剤は、繊維用油剤
において汎用されている界面活性剤(例えばアルキルノ
ニオンポリオキシエチレン付加物等のノニオン界面活性
剤、アルキルスルホネートソーダ塩等のアニオン界面活
性剤等)や繊維処理剤で通常使用されている他の成分を
必要に応じて含有することができる。
【0024】本発明の処理剤を繊維に施すに際しては、
ローラ付与、ガイド付与(ガイドオイリング)等の慣用
の手段を採用できる。また、本発明の処理剤は、紡糸工
程、延伸工程および/または延伸後の種々の工程におい
て繊維に付与することができる。本発明の処理剤の付与
量は、繊維1gに対して処理液の重量で約0.045〜
0.08gにするのがよい。特に、ポリエステルの直接
紡糸延伸において本発明の処理剤を使用する場合は、紡
糸後に本発明の処理剤を繊維1g当たり約0.007〜
0.011g付与してから延伸を行うのがよい。
【0025】
【発明の効果】本発明の処理剤は種々の繊維、そのうち
でも紡糸、延伸、熱処理工程において高温を要する繊
維、例えばポリエステル、ポリカーボネート、ナイロン
等に対して有効に使用でき、特に、ポリエステルの直接
防止延伸時に適している。そして、本発明の処理剤を繊
維の紡糸工程、延伸工程および/または延伸後の種々の
工程で繊維に付与すると、処理剤の分解、発煙、変性等
が生じず、ローラ等の機器の汚染がなく、断糸や毛羽立
ちがなくなり、高品質の繊維を高い生産性で製造するこ
とができる。
【0026】
【実施例】次に、本発明を例により具体的に説明する
が、本発明はそれに限定されない。 実施例1〜4および比較例1〜4 固有粘度〔η 〕0.95、融点255℃のポリエチレ
ンテレフタレートを200ホールの紡糸孔を有する口金
から300℃で440g/分の割合で紡糸した後、表1
に示した成分をその合計量で15重量%含有する水性乳
化液繊維処理剤を繊維の重量に対して0.7%の割合で
ローラによって付着させ、引き続いて235℃のホット
ローラを使用して延伸倍率4.8に延伸し、4000m
/分の速度で巻取って、1000デニール/200フィ
ラメントのポリエチレンテレフタレートマルチフィラメ
ントを直接紡糸延伸によって製造した。その時のホット
ローラにおける発煙、ホットローラの汚れ、延伸による
断糸、延伸による毛羽の発生および品質安定性を調べた
ところ、下記の表に示すとおりであった。
【0027】下記の表中で、繊維処理剤の成分A1、A
2、A3、B1、B2、C1、C2、C3、C4、C
5、D1、E1およびF1、F2、F3は具体的には下
記のとおりである。 (繊維処理剤成分) A1:ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ
ラウレート A2:ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ
イソステアレート A3:ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ
オレエート B1:ジオレイルチオジプロピオネート B2:ラウリルチオジプロピオネート C1:ポリオキシエチレンソルビタンテトラオレエート
(オキシエチレン付加モル数=20) C2:ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油トリステアレー
ト(オキシエチレン付加モル数=15) C3:ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油エーテル(オキ
シエチレン付加モル数=20) C4:ポリオキシエチレンオレイルアミン(オキシエチ
レン付加モル数=7) C5:ポリオキシエチレンイソラウリルエーテル D1:変成シリコン(1050センチポイズ) E1:トリス−(3,5−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)−イソシアヌレート F1:ペンタエリスリトールテトラアルキルチオプロピ
オネート F2:トリメチロールプロパントリアルキルチオプロピ
オネート F3:イルガノックス1010
【0028】また、下記の表中のホットローラ(235
℃)における発煙性、およびホットローラ(235℃×
4日間)の汚れの評価は下記により行った。 ホットローラ発煙 ◎・・・発煙なし ○・・・発煙ほとんどなし △・・・発煙ややあり ×・・・発煙大 ホットローラ汚れ ◎・・・汚れなし ○・・・汚れほとんどなし △・・・汚れややあり ×・・・汚れ大
【0029】上記表中の延伸断糸は延伸した糸1トンを
得るまでに断糸した回数(回/ton)を、延伸糸の毛
羽は延伸糸10kg捲きチーズに存在する端面毛羽の欠点
チーズの割合(%)を示す。
【0030】また、黄変性は、密閉室で灯油を24時間
たいたときの糸の黄色性を観察し、(1)を良好、
(5)を不良として5段階で評価したものである。
【0031】
【表1】
【0032】上記の表の結果から、本発明の処理剤を使
用した実施例1〜4の場合は、発煙、ローラの汚れ、断
糸、毛羽立ちがなく、良好な品質の繊維が安定して製造
できるのに対して、本発明の処理剤における成分(A)
〜(F)のうちのいずれか一つの成分を欠いているか、
または他の成分に置き換わっている比較例1〜4の処理
剤を使用した場合は、ローラの汚れ、断糸、毛羽立ちが
生じて品質の安定した繊維が製造できないことがわか
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 (式中、R1およびR2は炭素数6〜24個のアルキル基
    またはアルケニル基である)で表されるネオペンチルグ
    リコールエステルの少なくとも1種(A); 下記式(2)または(3) 【化2】 【化3】 (式中、R3は炭素数6〜24個のアルキル基またはア
    ルケニル基、あるいは炭素数6〜24個のカルボキシル
    基である)で表されるチオジプロピオネートの少なくと
    も1種(B); 多価アルコールエステルの末端アルキル封鎖ポリアルキ
    レンオキサイド付加物の少なくとも1種(C); 30℃における粘度が100センチポイズ以上の変性シ
    リコンの少なくとも1種(D); トリアジン系酸化防止剤の少なくとも1種(E);およ
    び 下記式(4)または(5) 【化4】 【化5】 (但し、Rは炭素数12〜14のアルキル基を示す。)
    で表される多価アルコールチオエステル系化合物の少な
    くとも1種(F);を含有する繊維処理剤であって、成
    分(A):成分(B):成分(C):成分(D):成分
    (E):成分(F)の割合が重量で20〜70:10〜
    50:5〜40:0.2〜5:0.1〜5:0.1〜5
    であることを特徴とする繊維処理剤。
  2. 【請求項2】 請求項1の繊維処理剤を付与してポリエ
    ステル繊維を直接紡糸延伸することを特徴とするポリエ
    ステル繊維の製造法。
JP9347191A 1991-03-29 1991-03-29 繊維処理剤およびポリエステル繊維の製造方法 Expired - Fee Related JP2944001B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9347191A JP2944001B2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 繊維処理剤およびポリエステル繊維の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9347191A JP2944001B2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 繊維処理剤およびポリエステル繊維の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05263361A JPH05263361A (ja) 1993-10-12
JP2944001B2 true JP2944001B2 (ja) 1999-08-30

Family

ID=14083257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9347191A Expired - Fee Related JP2944001B2 (ja) 1991-03-29 1991-03-29 繊維処理剤およびポリエステル繊維の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2944001B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6244430B2 (ja) * 2015-10-22 2017-12-06 三洋化成工業株式会社 合成繊維用処理剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05263361A (ja) 1993-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4192754A (en) Soil resistant yarn finish composition for synthetic organic polymer yarn
US4190545A (en) Application of fluorocarbon compound to synthetic organic polymer yarn
WO2014024647A1 (ja) 合成繊維用処理剤及びその利用
US4283292A (en) Soil resistant yarn finish for synthetic organic polymer yarn
KR100590816B1 (ko) 합성섬유용 처리제 및 합성섬유의 처리방법
JP2944001B2 (ja) 繊維処理剤およびポリエステル繊維の製造方法
JP4872215B2 (ja) 高強度ポリエステル繊維
AU760362B2 (en) Low melting, high solids spin finish compositions
US3888775A (en) Oil composition for synthetic staple fibers
JP3488563B2 (ja) 合成繊維処理剤およびこれを付与する合成繊維の製造法
JPH04202850A (ja) 繊維処理剤およびポリエステル繊維の製造法
JP2000017573A (ja) 合成繊維用処理剤および合成繊維
JPH04194077A (ja) ポリエステル繊維
JP2874311B2 (ja) 合成繊維用処理剤
WO2019138866A1 (ja) 合成繊維用処理剤及びその利用
JPH06346368A (ja) 合成繊維用処理剤
JPH06228866A (ja) 繊維用油剤
JP2002266250A (ja) 炭素繊維製造工程用油剤
JPH08226074A (ja) 合成繊維用処理剤およびその処理剤を付与した合成繊維
JP2948022B2 (ja) 産業資材織物用合成繊維
JP2003013361A (ja) 合成繊維用処理剤
JPH0127196B2 (ja)
KR960004189B1 (ko) 폴리에스테르섬유용 유제조성물
KR910009705B1 (ko) 열가소성 합성섬유용 내열성향상 유제조성물
KR920005896B1 (ko) 발색성이 우수한 폴리에스텔 필라멘트사 처리제

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees