JP2943653B2 - 両面再生ディスクとディスク再生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はデータを両面から読み取
ることができる両面再生ディスクに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、オーディオ・ビデオ機器における
信号の受け渡しはデジタル化が進み、またディスク再生
機器の制御もマイコンによることが多くなって、ディス
ク再生機器の操作の簡単化が進んできている。そこで再
生するディスクに種々の情報信号が記録されていること
が望まれている。

【０００３】以下に従来の両面再生ディスクの一例とし
てのレーザービジョンディスクにおいて、記録された情
報信号について説明する。

【０００４】図３はレーザービジョンディスクに記録さ
れているＴＯＣと呼ばれる情報信号を示すものである。

【０００５】図３において、３１は情報信号領域であ
る。３２はその面に記録されているプログラム数の情報
領域で、３３はその面の最初のプログラムの番号の情報
領域で、３４はその他の情報領域であり、反対側の面に
記録されているプログラムの数、反対側の面に記録され
ている最初のプログラムの番号に関する情報は記録され
ていない。

【０００６】図４は従来の両面再生ディスクを自動的に
両面再生できるディスク再生装置のシステムブロック図
を示すものである。

【０００７】図４において、４１は両面再生ディスク、
４２はディスク４１を回転させるディスク駆動装置、４
３はディスク４１から信号を読み取る光ピックアップ、
４４は光ピックアップ４３をディスク４１の反対側の面
に移動させる光ピックアップ移動装置、４５はディスク
４１の回転や光ピックアップ４３の制御を行うサーボ回
路、４６はディスク４１から読み取られた信号を復調す
る信号復調回路、４７はディスク再生装置の動作を制御
する操作制御回路である。

【０００８】以上のように構成された情報信号が記録さ
れたレーザービジョンディスクの再生について、以下そ
の動作について説明する。まず、操作制御回路４７から
再生の指示が出されると、ディスク駆動装置４２はディ
スク４１を所定回転数まで回転させ、光ピックアップ移
動装置４４は光ピックアップ４３をディスク４１の内周
まで移動させ、情報信号３１を光ピックアップ４３にて
読み取り、データの再生を開始する。その後、操作制御
回路４７から反対側の面のプログラムの番号を指定して
再生するよう指示が出されると、光ピックアップ駆動装
置４４は光ピックアップ４３を反対側の面の内周まで移
動させ、情報信号３１を光ピックアップ４３にて読み取
り、指定されたプログラムへアクセスし、再生を開始す
る。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、最初に読み取った面の情報信号にはその
反対側の面に記録されているプログラムの番号が記録さ
れてないので、反対側の面には無いプログラムの番号を
選択しても、ディスク再生装置は反対側の面の再生に移
行するという問題点を有していた。

【００１０】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、反対側の面には無いプログラムの番号を選択した場
合には、ディスク再生装置が反対側の面の再生に移行し
ないようにすることができる両面再生ディスクとディス
ク再生装置を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の両面再生ディスクは、第１のディスクに記録
したプログラム数と、第１のディスクに記録した最初の
プログラムの番号と、第２のディスクに記録したプログ
ラム数と、第２のディスクに記録した最初のプログラム
の番号の情報を、第１のディスクと第２のディスクの両
ディスク共に具備するという構成を有し、本発明のディ
スク再生装置は、両面再生ディスクからデータを検出す
る両面再生手段と、両面再生手段からデータを入力し信
号に復調する復調手段と、復調手段から復調信号を入力
し両面再生手段を制御する制御手段と、制御手段からの
情報を入出力して記憶する記憶手段とからなり、記憶手
段に記憶される両面再生ディスクの第１の光ディスク及
び第２の光ディスクそれぞれに記録されたプログラム数
及び最初のプログラムの番号を第１のディスクまたは第
２のディスクの何れか一方の情報に従って、制御手段が
両面ディスクの他方のディスクへの両面再生手段の移行
を制御するものである。

【００１２】

【作用】この構成によって、ディスク再生装置は、装着
された両面再生ディスクの任意の面に記録された情報信
号を読みとることにより、装着された両面再生ディスク
のそれぞれの面のプログラムの数と、それぞれの面の最
初のプログラムの番号を認識し、記憶手段に記憶される
ので、間違って反対側の面に無いプログラムの番号が選
択された場合でも、反対側の面の再生に移行しないディ
スク再生装置を構成することができる。

【００１３】

【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。

【００１４】図１は本発明の一実施例における両面再生
ディスクの情報信号図を示すものである。

【００１５】図１において、１１は第１のディスクの情
報信号領域、１２は第１のディスクに記録したプログラ
ム数を示す情報領域、１３は第１のディスクに記録した
最初のプログラムの番号を示す情報領域、１４は第２の
ディスクに記録したプログラム数を示す情報領域、１５
は第２のディスクに記録した最初のプログラムの番号を
示す情報領域、１６はその他の情報領域である。

【００１６】図２はディスクを自動的に両面再生できる
ディスク再生装置のシステムブロック図を示すものであ
る。図２において、２１は両面再生ディスクであって、
第１のディスク、第２のディスクが貼り合わされてお
り、かつ第１のディスクに前述した図１に示す情報信号
が入力されている。２２はディスク２１を回転させるデ
ィスク駆動装置、２３はディスク２１から信号を読み取
る光ピックアップ、２４は光ピックアップ２３をディス
ク２１の反対側の面に移動させる光ピックアップ移動装
置、２５はディスク２１の回転や光ピックアップ２３の
制御を行うサーボ回路であって、これらで両面再生手段
を形成する。２６はディスク２１から読み取られた信号
を復調する信号復調回路、２７はディスク再生装置の動
作を制御する操作制御回路、２８はディスク２１から読
み取られた情報信号を記憶しておく記憶部である。

【００１７】以上のように構成されたこの実施例の両面
再生ディスクおよびディスク再生装置について、図１と
図２を用いてその動作を設明する。まず、操作制御回路
２７から再生の指示が出されると、ディスク駆動装置２
２はディスク２１を所定回転数まで回転させ、光ピック
アップ移動装置２４は光ピックアップ２３をディスク２
１の内周まで移動させ、情報信号１１を光ピックアップ
２３にて読み取り、その中の第１のディスクに記録した
プログラムの数を示す情報１２と、第１のディスクに記
録した最初のプログラムの番号を示す情報１３と、第２
のディスクに記録したプログラムの数を示す情報１４
と、第２のディスクに記録した最初のプログラムの番号
を示す情報１５を読み、ディスク再生装置の記憶部２８
に記憶する。そして反対側の面には無いプログラムの番
号を再生するよう指示が来た場合には、ディスク再生装
置が反対側の面の再生に移行しないようにする。

【００１８】以上のように本実施例によれば、両面再生
ディスクの制御信号記録部に、それぞれの面に記録され
ているプログラム数と、それぞれの面の最初のプログラ
ムの番号を記録し、その情報を記憶手段に記憶すること
により、反対側の面に無いプログラムの番号が選択され
た場合でも、反対側の面の再生に移行しないようにする
ディスク再生装置を構成することができる。

【００１９】なお、図２に示した第１の実施例におい
て、両面再生手段として光ピックアップ移動装置によっ
て１つのピックアップを両面に移動して情報を再生する
例を示したが、必ずしもこれに限らず、例えば第１のデ
ィスク、第２のディスク各々に対応した２つの光ピック
アップを設け、その出力を切り換えても同様の効果が得
られる。

【００２０】

【発明の効果】以上のように本発明は、両面再生ディス
クの両面共に、それぞれの面に記録されているプログラ
ム数と、それぞれの面の最初のプログラムの番号が示さ
れた情報を備えることにより、反対側の面に無いプログ
ラムの番号が選択された場合には、反対の面の再生に移
行しないようにするディスク再生装置を構成することが
できる優れた両面再生ディスクを実現できるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例における両面再生ディス
クの情報信号図

【図２】本発明の第１の実施例におけるディスク再生装
置のシステムブロック図

【図３】従来の両面再生ディスクの情報信号図

【図４】従来のディスク再生装置のシステムブロック図

【符号の説明】

１１ 第１のディスクの情報信号領域 １２ 第１のディスクに記録されているプログラム数を
示す情報領域 １３ 第１のディスクに記録されている最初のプログラ
ムの番号を示す情報領域 １４ 第２のディスクに記録されているプログラム数を
示す情報領域 １５ 第２のディスクに記録されている最初のプログラ
ムの番号を示す情報領域 １６ 第１のディスクのその他の情報領域 ２１ 両面再生ディスク ２２ ディスク駆動装置 ２３ 光ピックアップ ２４ 光ピックアップ駆動装置 ２５ サーボ回路 ２６ 信号復調回路 ２７ 操作制御回路 ２８ 記憶部

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の光ディスクと第２の光ディスクを
   貼り合わせた両面再生ディスクであって、前記第１のデ
   ィスクに記録したプログラム数と、前記第１のディスク
   に記録した最初のプログラムの番号と、前記第２のディ
   スクに記録したプログラム数と、前記第２のディスクに
   記録した最初のプログラムの番号の情報を、前記第１の
   ディスクと前記第２のディスクの両ディスク共に具備し
   たことを特徴とする両面再生ディスク。
2. 【請求項２】 請求項１記載の両面再生ディスクからデ
   ータを検出する両面再生手段と、前記両面再生手段から
   データを入力し信号に復調する復調手段と、前記復調手
   段から復調信号を入力し前記両面再生手段を制御する制
   御手段と、前記制御手段からの情報を入出力して記憶す
   る記憶手段とからなり、 前記記憶手段に記憶される前記両面再生ディスクの第１
   の光ディスク及び第２の光ディスクそれぞれに記録され
   たプログラム数及び最初のプログラムの番号を前記第１
   のディスクまたは前記第２のディスクの何れか一方の情
   報に従って、前記制御手段が前記両面ディスクの他方の
   ディスクへの前記両面再生手段の移行を制御することを
   特徴とするディスク再生装置。