JP2942077B2 - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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JP2942077B2 JP4278543A JP27854392A JP2942077B2 JP 2942077 B2 JP2942077 B2 JP 2942077B2 JP 4278543 A JP4278543 A JP 4278543A JP 27854392 A JP27854392 A JP 27854392A JP 2942077 B2 JP2942077 B2 JP 2942077B2
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健治 岩本
伸昭 杉原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波信号が印加され
た圧電体から発生される進行波を利用して移動体を移動
させる超音波モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、所定の部材を所定の方向に移動さ
せる手段として、例えばソレノイドあるいはカム機構等
が知られている。しかしながら、このような手段を、例
えば電子機器における所定部材の駆動源、例えばスライ
ドスイッチの駆動源として使用した場合、ソレノイドに
おいては、漏洩磁気が生じ電子機器に悪影響を与える、
動作音が大きい、低速駆動が困難といった問題がある。
また、カム機構においては、カム体を支持するカム回転
体が必要であるとともに、モータの回転速度に対して低
速度でカム体を回転させる必要があり、減速機構が必要
となって構成が大掛かりになるといった問題がある。
【0003】一方、近年、上記のような駆動源として、
超音波モータが注目されている。この超音波モータは、
例えば、圧電体に超音波信号を印加して進行波を発生さ
せ、この進行波を振動体で増幅し、この振動体に移動体
を圧接させることにより、上記の進行波によって移動体
を所定方向へ移動させるものである。従って、移動体の
移動によって、駆動対象物を移動させることができるよ
うになっている。このような超音波モータは、一般に下
記のような特徴を備えている。
【0004】1、低速駆動が可能である。
【0005】2、移動体が停止状態にあるとき、振動体
に圧接されていることにより、移動体の自己保持性が非
常に高い。従って、少々の外力が加わった場合であって
も、移動体は移動することがない。
【0006】3、駆動力、即ちトルクが極めて大きい。
【0007】4、磁気の影響を受けず、また、漏洩磁気
を生じない。
【0008】5、静寂性が高い。
【0009】そして、このような特徴から、超音波モー
タは、上記のような電子機器の駆動源として適したもの
となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えば、上
記のような電子機器においては、複数の駆動対象物、例
えば複数のスライドスイッチを自動的に操作したいとい
う要望があり、これら複数の駆動対象物を駆動可能な駆
動源として好適な構成の超音波モータの開発が望まれて
いた。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の超音波
モータは、上記の課題を解決するために、超音波信号が
印加されることにより進行波を発生する1個の圧電体
と、この圧電体によって発生された進行波を増幅する
動体と、この振動体に所定方向へ移動自在に設けられ、
振動体の進行波によって移動する複数の移動体と、各移
動体を振動体に圧接させる押圧体とを備え、前記振動体
に、前記移動体の移動方向における長さが互いに異なる
複数の振動体部を形成し、これら各振動体部に前記移動
体を個々に配することにより、前記複数の移動体の移動
距離が互いに異なるようにしていることを特徴としてい
る。
【0012】請求項2の発明の超音波モータは、上記の
課題を解決するために、請求項1に記載の超音波モータ
において、前記移動体に、移動体による駆動対象物と当
接して移動体に移動方向への付勢力を作用させる作動片
が設けられていることを特徴としている。
【0013】請求項3の発明の超音波モータは、上記の
課題を解決するために、超音波信号が印加されることに
より進行波を発生する圧電体と、この圧電体によって発
生された進行波を増幅する振動体と、この振動体に所定
方向へ移動自在に設けられ、振動体の進行波によって移
動する複数の移動体と、これら各移動体に個々に対応し
て設けられ、移動体の移動方向における長さが互いに異
なる押圧面を有し、この押圧面により各移動体を振動体
に圧接させる複数の押圧体とを備えていることを特徴と
している。
【0014】
【作用】請求項1の構成によれば、超音波信号が印加さ
れることにより1個の圧電体によって発生された進行波
振動体によって増幅される。複数の各移動体は押圧体
によって対応する振動体部に圧接されており、各移動体
振動体部の進行波によってこの進行波の進行方向とは
反対の方向へ移動する。そして、複数の移動体の移動に
よりそれぞれ複数の駆動対象物を駆動できる。従って、
このような超音波モータでは、駆動対象物毎に個々に超
音波モータを設ける場合と比較して、簡単な構成により
複数の駆動対象物の駆動が可能となり、低コストとな
る。
【0015】また、各移動体に対応する振動体部は、移
動体の移動方向における長さが互いに異なっているの
で、各移動体の移動量が異なることになる。従って、複
数の駆動対象物をそれぞれ異なる移動量で移動させるこ
とができる。
【0016】請求項3の構成によれば、各移動体は、
動体の進行波によってこの進行波の進行方向とは反対の
方向へ移動する。このとき、各移動体に対応する押圧体
は、移動体の移動方向における長さが互いに異なる押圧
面を有しており、移動体はこの押圧面からの押圧力が作
用する範囲においてのみ移動可能であるから、各移動体
の移動量が異なることになる。従って、複数の駆動対象
物をそれぞれ異なる移動量で移動させることができる。
【0017】
【実施例】〔実施例1〕本発明の一実施例を図1ないし
図7に基づいて以下に説明する。本実施例の超音波モー
タは、図1に示すように、圧電体1、振動体2、第1移
動体3、第2移動体4、スイッチ操作部材5、スイッチ
操作部材6、第1スライドスイッチ7、第2スライドス
イッチ8、第1押圧体9、第2押圧体10および基板1
1を備えたものとなっている。
【0018】上記の圧電体1は、図2に示す、電圧が印
加されると縮む圧電素子1aと電圧が印加されると延び
る圧電素子1bとを交互に平面的に配した板状の圧電素
子並設体1cが、少なくとも2枚以上重ねられて、長方
形状に形成されている。即ち、圧電体1では、各圧電素
子並設体1cにおいて、圧電素子1aと圧電素子1bと
が交互に配されていることにより、電圧が印加される
と、任意の1点が単振動する定在波が発生する。そし
て、複数の圧電素子並設体1cが重ね合わされ、その各
定在波が合成されることにより進行波が発生するように
なっている。例えば、上記の圧電素子並設体1cを2枚
重ね合わせて圧電体1を形成する場合、各圧電素子並設
体1c・1cを1/4波長ずれた状態で貼着し、各圧電
素子並設体1cに互いに90°位相のずれた交流電圧を
印加することにより、進行波を得ることができる。
【0019】振動体2は、弾性体からなり、上記の圧電
体1上に貼着され、圧電体1の振動を増幅するようにな
っている。このとき、振動体2の表面の任意の1点は、
圧電体1が発生する振動の進行波により、この進行波の
進行方向に対して反対回りの楕円軌跡を描いて運動す
る。
【0020】振動体2は、圧電体1への印加電圧切り換
えによる上記の進行波の進行方向をA−B方向、これら
A−B方向と直交し、A−B方向と同一水平面上の方向
をE−F方向とした場合、圧電体1上のE方向側部位に
第2振動体部2bを有し、F方向側部位に第1振動体部
2aを有している。第2振動体部2bは、圧電体1にお
けるE−F方向の幅の半分の幅を有するとともに、圧電
体1のA−B方向の両端部に達する長さL2 を有してい
る。第1振動体部2aは、第2振動体部2bと一体をな
し、圧電体1におけるE−F方向の幅の半分の幅を有す
るとともに、第2振動体部2bの長さL2 よりも短い長
さL1 を有している。上記の第1振動体部2aおよび第
2振動体部2bの上部には、A−B方向の全範囲にわた
って、E−F方向に延びる凸部2cが所定の間隔をおい
て各々平行に形成されている。
【0021】尚、振動体2は、進行波をより確実に伝達
させるために、図7に示すように、第1振動体部2aと
第2振動体部2bとの凸部2cが例えば溝部2dによっ
て分断されていてもよい。また、進行波をさらに確実に
伝達させるために、第1振動体部2aと第2振動体部2
bとが完全に分断されていてもよい。
【0022】第1移動体3は第1振動体部2a上に設け
られる一方、第2移動体4は第2振動体部2b上に設け
られ、これら両移動体3・4は、図示しない案内手段に
よりA−B方向へ移動自在に支持されている。また、こ
れら両移動体3・4は、図3に示すように、それぞれ、
対応する第1振動体部2aおよび第2振動体部2bより
も幅が狭くかつ長さが短いものとなっている。
【0023】第1移動体3は、E−F方向で切った縦断
面がほぼL字形であり、E方向側に平坦な被押圧面3a
を有し、F方向側にこの被押圧面3aよりも高さの低い
板ばね取付け面3bを有している。第2移動体4は、E
−F方向で切った縦断面が第1移動体3と対象形であ
り、F方向側に平坦な被押圧面4aを有し、E方向側
に、同様に、板ばね取付け面4bを有している。
【0024】スイッチ操作部材5は作動片5a・5bを
有するU字形をなし、これら作動片5a・5bがA−B
方向に並ぶように、第1移動体3の板ばね取付け面3b
に取り付けられている。スイッチ操作部材6は、作動片
6a・6bを有し、スイッチ操作部材5と同形状なし、
スイッチ操作部材5と同様にして第2移動体4の板ばね
取付け面4bに取り付けられている。
【0025】第1スライドスイッチ7は、A−B方向へ
摺動可能な駆動対象物である操作部7aがスイッチ操作
部材5の作動片5a・5b間に配された状態で、上方へ
突出した多数の端子5c…が上方の基板11に形成され
ている端子嵌入孔11a…に下面側から嵌入されること
により、基板11に取り付けられている。第2スライド
スイッチ8は、A−B方向へ摺動可能な駆動対象物であ
る操作部8aがスイッチ操作部材6の作動片5a・5b
間に配された状態で、同様にして基板11に取り付けら
れている。また、切り換え動作のための第2スライドス
イッチ8における操作部8aの移動量a2 は、第1スラ
イドスイッチ7における操作部7aの移動量a1 よりも
大きいものとなっている。
【0026】第1および第2押圧体9・10は板ばねか
らなり、第1移動体3および第2移動体4の移動を確実
に行わせるために、第1押圧体9は第1移動体3の被押
圧面3aを押圧する一方、第2押圧体10は第2移動体
4の被押圧面4aを押圧するように、それぞれ、基板1
1の下面に取り付けられている。従って、第1移動体3
および第2移動体4は、それぞれ、振動体2の第1振動
体部2aおよび第2振動体部2bに圧接され、上述した
振動体2の表面の運動により、上記の進行波の進行方向
とは反対の方向へ移動するようになっている。尚、上記
の第1および第2押圧体9・10は、第1および第2移
動体3・4に対する押圧荷重の設定を適切に行うことが
できれば、一体のものとなっていてもよい。また、基板
11は、振動体2と一定の間隔を保持するように支持さ
れている。
【0027】上記の構成において、本超音波モータの動
作を以下に説明する。先ず、圧電体1に電圧を印加して
いないとき、第1移動体3および第2移動体4に対し
て、振動体2の第1振動体部2aおよび第2振動体部2
bが例えば図3に示す位置にあるものとする。この状態
において、図示しない駆動回路によって発振されかつ昇
圧された超音波信号V1 およびこの超音波信号V1 に対
して90°位相が遅れている超音波信号V2 が圧電体1
に印加されると、圧電体1にはB方向の進行波が励起さ
れ、この進行波は振動体2の第1振動体部2aおよび第
2振動体部2bにより増幅される。そして、上記の進行
波の発生により、第1移動体3および第2移動体4がA
方向へ移動する。
【0028】この第1および第2移動体3・4の移動に
伴い、第1および第2スライドスイッチ7・8の操作部
7a・8aが、スイッチ操作部材5・6の作動片5b・
6bにより押されてA方向へ移動し、第1スライドスイ
ッチ7・8が切り換えられる。これにより、基板11上
の電気回路が切り換えられる。尚、第1および第2移動
体3・4がB方向位置にある状態においては、後述のよ
うに、第1および第2スライドスイッチ7・8の操作部
7a・8aにそれぞれスイッチ操作部材5・6の作動片
5a・6aが圧接され、これら作動片5a・6aが撓ん
だ状態となっている。
【0029】ここで、上記のようにして操作部7a・8
aがA方向へ移動するとき、先ず、操作部7aが移動量
1 を完全に移動し、第1スライドスイッチ7が切り換
えられる。このとき以降、図6に示すように、スイッチ
操作部材5の作動片5bは撓み、この撓み力は第1移動
体3をB方向へ押圧する反力となる。この反力は、A方
向への第1移動体3のさらなる移動に伴って増加して行
く。一方、第1移動体3が第1振動体部2aにおけるA
方向側の端部を越え始めると、接触する第1振動体部2
aの凸部2cの数が減少して行き、第1移動体3がA方
向に受ける力は小さくなる。従って、第1移動体3は、
第1振動体部2aから受けるA方向の力と上記の作動片
5bから受ける力とが釣り合った時点で停止する。この
状態は図5および図6に示される。このときの第1振動
体部2aのA方向端部からの第1移動体3のはみ出し量
をC、第1移動体3の図3のに示す位置から図5に示す
位置までの移動量をb1 とする。また、上記の第1移動
体3の停止状態においては、圧電体1への給電が引続き
行われ、振動体2からは進行波が発生されているもの
の、第1移動体3が第2振動体部2bからの十分な駆動
力を受けない状態で停止しているので、異常に消費電流
が上昇する事態、あるいは異音を発生する事態等の異常
事態は生じない。
【0030】次に、操作部8aが移動量a2 を完全に移
動すると、第2スライドスイッチ8が切り換えられ、同
様に、スイッチ操作部材6の作動片6bが撓み始める。
その後、圧電体1への給電が停止されると、第2スライ
ドスイッチ8の移動は完全に停止される。この状態は図
5に示される。このときの第2移動体4の図3に示す位
置から図5に示す位置までの移動量をb2 とする。
【0031】次に、第1および第2スライドスイッチ7
・8の操作部7a・8aをB方向に戻す場合、超音波信
号V1 およびこの超音波信号V1 に対して90°位相が
進んでいる超音波信号V2 が圧電体1に印加される。こ
れにより、圧電体1にはA方向の進行波が励起され、こ
の進行波の発生により、第1移動体3および第2移動体
4がB方向へ移動する。
【0032】このとき、スイッチ操作部材5における作
動片5bの撓みは、第1移動体3をB方向へ移動させる
際の補助力となる。即ち、第1移動体3に対する第1振
動体部2aからのB方向への駆動力は、第1振動体部2
aからの第1移動体3のはみ出し量Cのために、小さく
なっているものの、上記の補助力があることにより、第
1移動体3を確実にB方向へ移動させることができる。
【0033】B方向への第1移動体3および第2移動体
4の移動に伴い、これら第1および第2移動体3・4に
対するスイッチ操作部材5・6の作動片5b・6bによ
る押圧動作が解除され、第1および第2スライドスイッ
チ7・8の操作部7a・8aが、作動片5a・6aに押
されてB方向へ移動する。これにより、先ず、操作部7
aが移動量a1 を完全に移動し、第1スライドスイッチ
7が切り換えられる。このとき以降、図4に示すよう
に、スイッチ操作部材5の作動片5aは撓み、この撓み
力は第1移動体3をA方向へ押圧する反力となる。一
方、第1移動体3が第1振動体部2aにおけるB方向側
の端部を越え始めると、前述のように、第1移動体3
は、第1振動体部2aから受けるB方向の力と上記の作
動片5aから受ける力とが釣り合った時点で停止する。
この状態は図3および図4に示される。このときの第1
振動体部2aのB方向端部からの第1移動体3のはみ出
し量をD、第1移動体3の図5に示す位置から図3に示
す位置までの移動量をb1 ´とする。
【0034】この移動量b1 ´と上記の移動量b1
は、図4の状態における作動片5aと操作部7aとの隙
間、および図6の状態における作動片5bと操作部7a
との隙間が同じであり、かつ作動片5a・5bの形状が
同じであれば、同じ値となる。
【0035】次に、操作部8aが移動量a2 を完全に移
動すると、第2スライドスイッチ8が切り換えられ、同
様に、スイッチ操作部材6の作動片6aが撓み始める。
その後、圧電体1への給電が停止されると、第2スライ
ドスイッチ8の移動は完全に停止される。この状態は図
3に示される。このときの第2移動体4の図5に示す位
置から図3に示す位置までの移動量は、前記のb2 と一
致する。
【0036】ここで、上記の第1移動体3および第2移
動体4の移動量の変更について説明する。第2移動体4
の移動量は、第2振動体部2bの凸部2cの形状、ピッ
チ、圧電体1に印加される超音波信号の周波数、または
この信号の波高値等によって変更可能である。第1移動
体3の移動量は、第2移動体4の移動量の上記の変更条
件によって同様に変更可能である一方、第2移動体4の
移動量を変更したとき、これに伴って変更される。ま
た、振動体2を図7のような構成にすること、あるいは
第1振動体部2aと第2振動体部2bとを別体とするこ
とにより、上記の移動量の変更における自由度は高くな
る。
【0037】さらに、図4の状態でのスイッチ操作部材
5の作動片5bと操作部7aとの隙間、図6の状態での
作動片5aと操作部7aとの隙間、作動片5aの形状も
しくは板厚、作動片5bの形状もしくは板厚、第1振動
体部2aのA−B方向の寸法L1 、第1移動体3のA−
B方向の寸法、あるいは第1振動体部2aと第2振動体
部2bとのA−B方向の相対的な位置関係等の各条件を
変更することにより、かなり高い自由度で第1移動体3
の移動量を変更することができる。そして、これによっ
て、第1スライドスイッチ7と第2スライドスイッチ8
との切り換えタイミングを変更することができる。
【0038】上記のように、本実施例の超音波モータに
おいては、1個の圧電体1に振動体2の第1振動体部2
aと第2振動体部2bとを対応させているので、駆動対
象物、即ち第1および第2スライドスイッチ7・8毎に
個々に超音波モータを設ける場合と比較して、構成が簡
単になり、低コストとなっている。
【0039】また、振動体2における第1振動体部2a
と第2振動体部2bとの第1および第2移動体3・4の
移動方向の長さを互いに異なる設定としていることによ
り、第1移動体3と第2移動体4とにおいて異なる移動
量が得られるようになっている。これによって、切り換
えのための操作部7a・8aの移動量が異なる第1スラ
イドスイッチ7と第2スライドスイッチ8とに対応して
いる。
【0040】尚、本実施例においては、第1振動体部2
aおよび第2振動体部2bとこれに対応する第1移動体
3および第2移動体4を備え、第1スライドスイッチ7
および第2スライドスイッチ8を操作するものとなって
いるが、上記のようにして第1および第2移動体3・4
の移動量と第1および第2スライドスイッチ7・8の切
り換えタイミングとを任意に設定可能であるから、第3
振動体部とこれに対応する第3移動体および第3スライ
ドスイッチ、第4振動体部とこれに対応する第4移動体
および第4スライドスイッチというように、振動体部、
移動体およびスライドスイッチの組をさらに多数備えた
構成とすることも可能である。
【0041】また、基板11には、下面に第1および第
2押圧体9・10のみが設けられ、端子嵌入孔11a…
の形成部位に、スイッチ操作部材5・6が移動可能な開
口部が形成され、この開口部を通じてスイッチ操作部材
5・6が基板11の上方へ突出され、第1および第2ス
ライドスイッチ7・8が基板11の上面に設けられた構
成とすれば、超音波モータのユニット化が可能となる。
【0042】また、本実施例では、第1および第2移動
体3・4を移動させて第1および第2スライドスイッチ
7・8を切り換え操作するものとなっているが、第1お
よび第2移動体3・4が他の何らかの手段を駆動するも
のとすることも可能である。
【0043】また、第1および第2移動体3・4の運動
は、直線運動として説明したが、これに限定されること
なく、曲線運動とすることも可能である。
【0044】〔実施例2〕本発明の他の実施例を図8な
いし図12に基づいて以下に説明する。尚、説明の便宜
上、前記の実施例の図面に示した部材と同一の機能を有
する部材には同一の符号を付記し、その説明を省略す
る。
【0045】本実施例の超音波モータは、図8に示すよ
うに、実施例1の図1に示した振動体2に代えて振動体
21を備え、第1および第2押圧体9・10に代えて第
1および第2押圧体22・23を備えたものとなってお
り、他の構成は図1に示した超音波モータと同一であ
る。
【0046】上記の振動体21は、長方形状をなし、第
1および第2移動体3・4が振動体21からはみ出すこ
となく移動するように、十分な長さに設定されている。
従って、振動体21は、前記の振動体2のような、第1
および第2移動体3・4に対応する第1および第2振動
体部の区分は設けられていない。
【0047】第1押圧体22は、板ばねによって形成さ
れ、図10に示すように、A−B方向の中央部に長さm
の押圧部22aを有し、A方向側端部に回動規制部22
bを有し、B方向側端部に回動規制部22cを有してい
る。上記の押圧部22aの下面に対し、回動規制部22
bの下面はt2 だけ後退する一方、回動規制部22cの
下面はt1 だけ後退している。従って、前記の第1押圧
体9が、その下面におけるA−B方向の全範囲で第1移
動体3をほぼ一定の押圧力で押圧するものであるのに対
して、第1押圧体22は、第1移動体3を所定の移動範
囲内にあるときのみ、即ち押圧部22aの下にあるとき
のみ、ほぼ一定の押圧力で押圧する一方、所定範囲外に
あるとき、即ち押圧部22aの下にないときには押圧力
が零となるように設定されている。
【0048】第2押圧体23は、図12に示すように、
前記の第2押圧体10と同一の構造となっており、その
第2移動体4との対向面の全面において、第2移動体4
を押圧するようになっている。
【0049】上記の構成において、本超音波モータの動
作を以下に説明する。図9に示すように、第1移動体3
がB方向の位置にあるとき、第1移動体3は第1押圧体
22の押圧部22aには押圧されず、振動体21に圧接
されていない状態となっている。また、このときには、
スイッチ操作部材5の作動片5aが第1スライドスイッ
チ7の操作部7aを押圧して撓んだ状態にあり、第1移
動体3がスイッチ操作部材5によりA方向へ付勢されて
いる。
【0050】また、第1移動体3がB方向位置にあると
き、図12に示すように、第2移動体4もB方向位置に
ある。このとき、第2移動体4は第2押圧体23により
押圧され、振動体21に圧接された状態となっている。
【0051】上記の状態において、B方向の進行波を発
生させる超音波信号が圧電体1に印加されると、振動体
21にB方向の進行波が発生し、第2移動体4は振動体
21からの強力な駆動力によってA方向へ移動する。
【0052】一方、第1移動体3は、振動体21からの
駆動力と上記のスイッチ操作部材5の作動片5aからの
付勢力によってA方向へ移動する。このとき、第1移動
体3は第1押圧体22によって押圧されておらず、第1
移動体3と振動体21の間の摩擦力が弱く、第1移動体
3が振動体21から受ける駆動力は非常に弱くなってい
る。しかしながら、第1移動体3は、上記の駆動力の不
足分が上記の作動片5aからの付勢力にて補われること
により移動することができる。A方向への移動を開始し
た第1移動体3は、図10に示すように、第1押圧体2
2の押圧部22aと振動体21との間に入り込み、その
後は、押圧部22aから適切な押圧力を受けることよ
り、振動体21から大きな駆動力を受けてA方向へ移動
する。このとき、第1移動体3が押圧部22aから受け
る荷重を仮にWとする。
【0053】上記の第1移動体3の移動に伴い、スイッ
チ操作部材5の作動片5bに押されて第1スライドスイ
ッチ7の操作部7aが移動量a1 を移動すると、操作部
7aは停止するので、上記の作動片5bが撓み始める。
このとき、第1移動体3は、まだ図11に示す位置には
達しておらず、第1押圧体22の押圧部22aにより押
圧された状態である。また、このときには、押圧部22
aによる第1移動体3の押圧面積が小さくなっているの
で、第1移動体3は図11に示すG方向に回転モーメン
トを受けて回転しがちであるが、この回転は回動規制部
22bによって規制される。この動作は第1移動体3が
B方向へ移動する場合も同様であり、このときには、回
動規制部22cによって第1移動体3の回転が規制され
る。
【0054】尚、押圧部22aの下面に対する回動規制
部22b・22cの下面における上方への後退量t2
1 は、回動規制部22b・22cから第1移動体3に
全く荷重が加わらないもの、あるいは回動規制部22b
・22cから上記の荷重Wに対して非常に小さい荷重が
第1移動体3に加わる程度のものであってもよい。
【0055】その後、第1移動体3が押圧部22aと離
間する位置までA方向へ移動すると、第1移動体3が振
動体21から受ける駆動力は僅かなものとなる。そし
て、この僅かの駆動力によって第1移動体3がさらにA
方向へ移動しようとするものの、スイッチ操作部材5の
撓んでいる作動片5bの付勢力が上記の駆動力に打ち勝
って、第1移動体3が停止する。この状態は図11に示
される。そして、図9に示す位置から図11に示す位置
までの第1移動体3の移動距離は、押圧部22aの長さ
がmであるので、第1移動体3の長さをnとすると、m
+nとなる。尚、このm+nと操作部7aの移動量a1
との関係は、m+n>a1 となっている。
【0056】上記の第1移動体3の停止状態において
は、圧電体1への給電が引続き行われ、振動体2からは
進行波が発生されているものの、第1移動体3を移動さ
せるメカニズムが遮断されているので、異常に消費電流
が上昇する事態、あるいは異音を発生する事態等の異常
事態は生じない。
【0057】その後、第2移動体4が、スイッチ操作部
材6による第2スライドスイッチ8の切り換え動作を伴
って、所定量、即ち図12に示す移動量Pを移動する
と、第1押圧体22への給電が遮断され、第2移動体4
が完全に停止する。
【0058】ここで、上記のP、m、n、a1 およびa
2 の関係を示すと、 P>a2 、P>m+n>a1 、a2 >a1 となる。
【0059】次に、第1および第2スライドスイッチ7
・8の操作部7a・8aをB方向に戻す場合、A方向の
進行波を発生する超音波信号が圧電体1に印加される
と、第1移動体3は、振動体21からの僅かの駆動力
と、スイッチ操作部材5の作動片5bの付勢力によって
B方向へ移動し、第1押圧体22の押圧部22aと振動
体21との間に入り込み、さらにB方向へ移動する。こ
れにより、第1スライドスイッチ7の操作部7aがB方
向へ駆動されて第1スライドスイッチ7が切り換えられ
る。そして、第1移動体3は、図9に示す位置に達する
前のH方向の回転を回動規制部22cによって規制さ
れ、その後、図9に示す位置に達して停止する。
【0060】また、第2移動体4は、第2スライドスイ
ッチ8の切り換え動作を伴いながら、B方向へ移動量P
を移動し、圧電体1の給電が停止されたときに停止す
る。
【0061】上記のように、本実施例の超音波モータに
おいては、第1移動体3に対する第1押圧体22の押圧
面積と、第2移動体4に対する第2押圧体23の押圧面
積とを異なる設定にしていることにより、第1移動体3
と第2移動体4とにおいて異なる移動量が得られるよう
になっている。
【0062】尚、本実施例2の構成においても、前記の
実施例1で説明した各条件によって、第1および第2移
動体3・4の移動量と第1および第2スライドスイッチ
7・8の切り換えタイミングとを変更することができ
る。
【0063】
【発明の効果】請求項1の発明の超音波モータは、以上
のように、超音波信号が印加されることにより進行波を
発生する1個の圧電体と、この圧電体によって発生され
た進行波を増幅する振動体と、この振動体に所定方向
移動自在に設けられ、振動体の進行波によって移動する
複数の移動体と、各移動体を振動体に圧接させる押圧体
とを備え、前記振動体に、前記移動体の移動方向におけ
る長さが互いに異なる複数の振動体部を形成し、これら
各振動体部に前記移動体を個々に配することにより、前
記複数の移動体の移動距離が互いに異なるようにしてい
構成である。
【0064】これにより、駆動対象物毎に個々に超音波
モータを設ける場合と比較して、簡単な構成により複数
の駆動対象物の駆動が可能となり、コストダウンが可能
であるという効果を奏する。
【0065】
【0066】また、複数の駆動対象物をそれぞれ異なる
移動量で移動させることができるという効果を奏する。
【0067】請求項3の発明の超音波モータは、以上の
ように、超音波信号が印加されることにより進行波を発
生する圧電体と、この圧電体によって発生された進行波
を増幅する振動体と、この振動体に所定方向へ移動自在
に設けられ、振動体の進行波によって移動する複数の移
動体と、これら各移動体に個々に対応して設けられ、移
動体の移動方向における長さが互いに異なる押圧面を有
し、この押圧面により各移動体を振動体に圧接させる複
数の押圧体とを備えている構成である。
【0068】これにより、複数の駆動対象物をそれぞれ
異なる移動量で移動させることができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す超音波モータの分解斜
視図である。
【図2】図1に示した圧電体を構成する圧電素子の配設
状態を示す説明図である。
【図3】図2に示した第1移動体と第2移動体とがB方
向位置に移動したときのこれら両移動体と振動体との位
置関係を説明する概略の平面図である。
【図4】図3に示した状態における振動体、第1移動
体、スイッチ操作部材および第1スライドスイッチの位
置関係を説明する概略の正面図である。
【図5】図2に示した第1移動体と第2移動体とがA方
向位置に移動したときのこれら両移動体と振動体との位
置関係を説明する概略の平面図である。
【図6】図5に示した状態における振動体、第1移動
体、スイッチ操作部材および第1スライドスイッチの位
置関係を説明する概略の正面図である。
【図7】図1に示した振動体の他の例を示す斜視図であ
る。
【図8】本発明の他の実施例を示す超音波モータの分解
斜視図である。
【図9】図8に示した第1移動体がB方向位置に移動し
たときの第1移動体と振動体と第1押圧体との位置関係
を説明する概略の正面図である。
【図10】図9に示した状態から第1移動体が第1押圧
体の中央部下方へ移動した状態を説明する概略の正面図
である。
【図11】図10に示した状態から第1移動体がA方向
位置に移動した状態を説明する概略の正面図である。
【図12】図8に示した第2移動体がB方向位置に移動
したときとA方向位置に移動したときとの第2移動体と
振動体と第2押圧体との位置関係を説明する概略の正面
図である。
【符号の説明】
1 圧電体 2 振動体 2a 第1振動体部(振動体) 2b 第2振動体部(振動体) 3 第1移動体 4 第2移動体 5 スイッチ操作部材 6 スイッチ操作部材 7 第1スライドスイッチ 8 第2スライドスイッチ 9 第1押圧体 10 第2押圧体 11 基板 21 振動体 22 第1押圧体 22a 押圧部 23 第2押圧体
フロントページの続き (72)発明者 吉田 秀夫 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−107677(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02N 2/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波信号が印加されることにより進行波
    を発生する1個の圧電体と、 この圧電体によって発生された進行波を増幅する振動体
    と、この振動体に所定方向 へ移動自在に設けられ、振動体の
    進行波によって移動する複数の移動体と、 各移動体を振動体に圧接させる押圧体とを備え 前記振動体に、前記移動体の移動方向における長さが互
    いに異なる複数の振動体部を形成し、これら各振動体部
    に前記移動体を個々に配することにより、前記複数の移
    動体の移動距離が互いに異なるようにしている ことを特
    徴とする超音波モータ。
  2. 【請求項2】前記移動体には、移動体による駆動対象物
    と当接して移動体に移動方向への付勢力を作用させる作
    動片が設けられていることを特徴とする請求項1に記載
    超音波モータ。
  3. 【請求項3】超音波信号が印加されることにより進行波
    を発生する圧電体と、 この圧電体によって発生された進行波を増幅する振動体
    と、この振動体に所定方向 へ移動自在に設けられ、振動体の
    進行波によって移動する複数の移動体と、 これら各移動体に個々に対応して設けられ、移動体の移
    動方向における長さが互いに異なる押圧面を有し、この
    押圧面により各移動体を振動体に圧接させる複数の押圧
    体とを備えていることを特徴とする超音波モータ。
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