JP2941634B2 - 故障表示方式 - Google Patents

故障表示方式

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JP2941634B2
JP2941634B2 JP2481994A JP2481994A JP2941634B2 JP 2941634 B2 JP2941634 B2 JP 2941634B2 JP 2481994 A JP2481994 A JP 2481994A JP 2481994 A JP2481994 A JP 2481994A JP 2941634 B2 JP2941634 B2 JP 2941634B2
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文夫 金谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、火災報知設備等の防災
システムにおける故障を表示する故障表示方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8は防災システムの一般的な構成例を
示す図であり、図8の構成例では、防災システムは、受
信機41に主幹線42を介して主中継器43が接続さ
れ、主中継器43に幹線44を介して、感知器45,中
継器46,端末器47が接続されて構成されている。こ
こで、防災システムに何らかの故障が発生した場合、受
信機41に設けられている操作パネル上で故障の表示が
なされ、また、受信機41に設けられている音響発生部
(図示せず)から故障音響が鳴動するようになっている。
図9は受信機41に設けられている従来の操作パネルの
構成例を示す図である。図9を参照すると、従来の操作
パネルは、共通表示部51と、操作部52と、表示画面
(例えばLCD画面)53とを有している。
【0003】ここで、共通表示部51には、図10に示
すように、各種表示灯L1〜L14が配置されており、こ
れらの表示灯L1〜L14のうち、「電源異常」,「盤内
故障」,「幹線故障」,「端末故障」の表示灯L6〜L9
が故障の発生を知らせる故障表示灯である。
【0004】また、操作部52には、図11に示すよう
に、各種の照光式スイッチSW1〜SW9が設けられてい
る。また、LCD画面53は、表面がタッチパネルとな
っており、所定の表示箇所を押すと所定の信号を入力す
ることのできるキーとしての機能をもっている。
【0005】このような構成の防災システムでは、何ら
かの故障が発生すると、共通表示部51の「電源異
常」,「盤内故障」,「幹線故障」,「端末故障」の故
障表示灯L6〜L9のうち該当する故障灯が点灯し、ま
た、この際、故障音響が鳴動する。さらに、これと併せ
て、平常時には消灯していたLCD画面53が点灯し、
「異常表示画面」が表示される(図示せず)。この「異常
表示画面」において、「メニュー」と表示された箇所
(メニューキー)を押すと、LCD画面53には、図12
に示すような「メニューガイダンス画面」が表示され
る。この「メニューガイダンス画面」において、さら
に、「故障状態表示」キーK2が押されると、図13に
示すような「故障状態表示画面」が表示される。この段
階で、「システム故障状態表示」キーK3が押される
と、「システム故障状態表示画面」が表示され、また、
「端末故障状態表示」キーK4が押されると、「端末故
障状態表示画面」が表示される。
【0006】例えば、「システム故障状態表示」キーK
3が押されると、LCD画面53には、図14に示すよ
うな「システム故障状態表示画面」が表示される。な
お、図14の例では、全てのシステム状態が異常であっ
た場合が示されており、正常時には、全ての項目につい
て「正常」の表示がなされる。異常が発生すると、図1
4の例のように、「正常」の状態が「停電」,「高電
圧」,「故障」等に変化する。
【0007】このように、オペレータは、以上の操作を
行なって、図14に示すような「システム故障状態表示
画面」,あるいは「端末故障状態表示画面」を表示さ
せ、これに基づいて、詳しい故障状態を得ることができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の故障表示方式では、詳しい故障状況を得るまで
に多くの操作を必要とし、詳しい故障状況を即座に知る
ことができないという問題があった。すなわち、火災報
知設備等の防災システムでは、システムを常に完全な状
態に維持しておく必要があり、故障が発生した場合に
は、その原因を一刻も早く取り除くことが重要となる
が、上述した従来の方式では、故障が発生した場合、そ
の原因を得るのに煩雑なキー操作等を必要とし、原因を
得るまでに相当の手間,時間を要するので、故障の原因
を迅速には取り除くことができないという問題があっ
た。
【0009】なお、従来では、上述した故障表示方式の
他にも、各種の故障表示方式が知られているが、いずれ
の方式も、できるだけ小さな表示画面面積(LCD画面
面積あるいはCRT画面面積等)で、より多くの情報を
表示することに主眼が置かれており、従って、故障が発
生してから目的とする故障の原因等を表示するまでに、
上述した従来例と同様、複雑な画面操作を必要とし、相
当の手間,時間を要するという問題があった。
【0010】本発明は、防災システムにおいて故障が発
生した場合に、詳しい故障状況を極めて簡単な操作によ
って迅速に獲得することの可能な故障表示方式を提供す
ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、請求項1記載の発明は、防災システムに
おける故障を表示する故障表示方式において、操作パネ
ル上に防災システムのシステム構成図を設け、該システ
ム構成図の各要素の近くに、各要素にそれぞれ対応させ
て各種の故障表示灯が配置されており、各種の故障表示
灯の近傍には、故障表示灯の各々に対応させて操作手段
が設けられ、所定の操作手段が操作されると、該操作手
段に対応した故障に関する情報が表示画面に表示される
ことを特徴としている。これにより、オペレータは、故
障発生部位を即座にかつ極めて容易に把握することがで
きるとともに、簡単な操作で故障に関する情報をも容易
に得ることができる。
【0012】
【0013】
【0014】また、請求項2記載の発明は、請求項1
載の故障表示方式において、操作手段が照光式スイッチ
となっている。これにより、故障表示灯に対応した操作
手段を極めて容易にかつ正確に割り出すことができる。
【0015】
【0016】また、請求項3記載の発明は、防災システ
ムにおける故障を表示する故障表示方式において、操作
パネル上に防災システムのシステム構成図を設け、該シ
ステム構成図の各要素の近くに、各要素にそれぞれ対応
させて各種の故障表示灯が配置されており、操作パネル
にはLCDおよびLCDタッチパネルが用いられ、該L
CDは様々な情報を表示する表示画面として機能すると
ともに、システム構成図を表示するものとして機能し、
また、LCDタッチパネルは、各種の操作を行なうため
のスイッチとして機能することを特徴としている。これ
により、操作性を著しく向上させることができる。
【0017】また、請求項4記載の発明では、操作パネ
ルに、防災システムの各要素の故障を表示するために、
防災システムの各要素にそれぞれ対応した各種の故障表
示灯が設けられており、各種の故障表示灯の近傍には、
故障表示灯の各々に対応させて操作手段が設けられ、所
定の操作手段が操作されると、該操作手段に対応した故
障に関する情報が表示画面に表示される。これにより、
簡単な操作で故障に関する情報を容易に得ることができ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明は、防災システムにおける故障を表示する
故障表示方式に関するものであり、本発明の故障表示方
式は、前述した従来例と同様、図8に示したような一般
的な防災システムに適用可能である。以下では、説明の
便宜上、本発明が適用される防災システムが図8に示し
たような構成になっているものとし、また、受信機41
の操作パネル上で故障の表示がなされるものとする。
【0019】図1は本発明の第1の実施例の操作パネル
の構成例を示す図である。図1を参照すると、第1の実
施例の操作パネルは、共通表示部1と、操作部2と、表
示画面3とを有している。ここで、操作部2は、図11
に示した操作部52と同様のものにすることができる。
また、表示画面3には、例えばLCD画面が用いられ、
LCD画面3には、アプリケーション等に応じ、各種の
画面が表示可能となっている。さらに、表示画面,すな
わちLCD画面3の表面は、所定の表示箇所を押すと所
定の信号を入力することのできるLCDタッチパネルと
なっている。
【0020】また、図2は共通表示部1の構成例を示す
図であり、この共通表示部1には、図10に示した共通
表示部51と同様の表示灯L1〜L5,L10〜L14が設け
られている。
【0021】ところで、本発明では、ひとたび発生する
と、その影響が様々な箇所に波及し、各所で多くの症状
が現われ、適切な対処が困難な「故障」を重視してお
り、このため、図2の共通表示部1には、パネル面に防
災システムのシステム構成図5が設けられており(例え
ば、パネル面に描かれ、あるいは刻設等されており)、
システム構成図5の対応する箇所に「主幹線故障」,
「幹線故障」,「受信機故障」,「主中継器故障」,
「端末器故障」の各故障表示灯(故障表示手段)L15〜L
19が配置されている。例えば、「主幹線故障」表示灯L
15は、システム構成図5の主幹線の部分の近くに配置さ
れ、また、「幹線故障」表示灯L16は、システム構成図
5の幹線の部分の近くに配置され、また、「受信機故
障」表示灯L17は、システム構成図5の受信機の部分の
近くに配置され、また、「主中継器故障」表示灯L
18は、システム構成図5の主中継器の部分の近くに配置
され、また、「端末器故障」表示灯L19は、システム構
成図5の感知器,中継器,端末器の部分の近くに配置さ
れている。
【0022】このような構成とすることにより、故障発
生時に、表示画面(LCD画面)3にどのような表示がな
されていても、共通表示部1のパネル面において、故障
表示灯L15〜L19とシステム構成図5との位置関係か
ら、オペレータは、故障発生部位を即座にかつ極めて容
易に把握することができる。
【0023】すなわち、LCD画面3ができるだけ小さ
な面積で、より多くの様々の情報を表示することを主眼
として構成,設計されている場合、故障が発生した時点
において、LCD画面3には、オペレータの操作等によ
りどのような画面が表示されているか特定できず、この
ような状況下で、故障に関する情報をLCD画面3上に
表示させようとすると、前述の従来の方式のように非常
に煩雑な操作等を必要とし、故障発生時点から目的とす
る故障情報が表示されるまでに相当の手間,時間を要す
るが、この第1の実施例の構成では、共通表示部1にシ
ステム構成図5を設け(例えばパネル面に描き)、システ
ム構成図5の各要素の近くに、各要素と対応させて各種
故障表示灯L15〜L19を配置し、故障発生部位に関する
情報については、何らの操作を行なわずとも、システム
構成図5と各種故障表示灯L15〜L19との位置関係によ
り、これを具体的に表示することができるので、故障発
生時に、LCD画面3がどのような表示を行なっていよ
うとも、オペレータは、単に、点灯した故障表示灯とシ
ステム構成図5との位置関係だけから、故障発生部位を
即座にかつ極めて容易に知得することができる。
【0024】例えば、防災システムの主中継器に故障が
発生し、「主中継器故障」表示灯L18が駆動されて点灯
する場合、オペレータは、システム構成図5を見ること
により、この故障灯L18の近くの「主中継器」が故障発
生部位であることを即座に知ることができる。このよう
に、この第1の実施例では、故障がいつ何時に発生して
も、LCD画面3を何ら使用せずに(LCD画面3にど
のような表示がなされていても、これに何ら影響されず
に)、共通表示部1の表示だけで、故障発生部位を即座
に把握することが可能となり、適切な状況判断を行なう
ことができる。
【0025】図3は本発明の第2の実施例の操作パネル
の構成例を示す図である。なお、図3において、図1と
同様の箇所には同じ符号を付している。図3を参照する
と、第2の実施例の操作パネルは、共通表示部11と、
操作部2と、表示画面(例えばLCD画面)13とを備え
ている。
【0026】図4は共通表示部11の構成例を示す図で
ある。図4の例では、共通表示部11は、基本的には、
図10に示した従来の共通表示部51と同様に、表示灯
1〜L5,L10〜L14と並んで、「主幹線故障」,「幹
線故障」,「受信機故障」,「主中継器故障」,「端末
器故障」の各故障表示灯(故障表示手段)L25〜L29が配
置されて構成されているが、従来の共通表示部51に対
し、さらに、各故障表示灯L25〜L29の近傍に、各故障
表示灯L25〜L29と対応させて、操作手段S25〜S29
設けられている。
【0027】各操作手段S25〜S29は、LCD画面13
と連動しており、操作手段S25が操作されると、LCD
画面13には、主幹線の故障状態を表示する「主幹線故
障状態表示画面」が直ちに表示され、操作手段S26が操
作されると、LCD画面13には、幹線の故障状態を表
示する「幹線故障状態表示画面」が直ちに表示され、操
作手段S27が操作されると、LCD画面13には、受信
機の故障状態を表示する「受信機故障状態表示画面」が
直ちに表示され、操作手段S28が操作されると、LCD
画面13には、主中継器の故障状態を表示する「主中継
器故障状態表示画面」が直ちに表示され、操作手段S29
が操作されると、LCD画面13には、端末器の故障状
態を表示する「端末器故障状態表示画面」が直ちに表示
されるようになっている。
【0028】このような構成では、例えば、主幹線に故
障が発生し、例えば、故障表示灯L25が点灯するとき、
オペレータが、この故障表示灯L25に対応した操作手段
25を操作する(例えば押す)と、LCD画面3には、こ
れにどのような表示がなされていようとも、直ちに、
「主幹線故障状態表示画面」が表示される。これによ
り、オペレータは、主幹線の詳しい故障状況(例えば、
具体的な故障要因等)を極めて簡単な操作で(1回の操
作で)、迅速に得ることができる。このように、第2の
実施例では、詳しい故障状況(例えば、具体的な故障要
因等)を該当する故障毎に極めて簡単な操作で迅速に得
ることができる。
【0029】なお、図4の例では、各操作手段S25〜S
29および各故障表示灯L25〜L29は、スイッチ部と表示
灯部とを備えた照光式スイッチとして構成されている。
【0030】ここで、各操作手段S25〜S29および各故
障表示灯L25〜L29として、照光式スイッチを用いる場
合、この照光式スイッチは、図11に示した操作部2
(52)の照光式スイッチと機能を異にしている。すなわ
ち、図11の操作部2(52)に用いられる照光式スイッ
チは、このスイッチ部が操作されておらずオフ状態のと
きには表示灯部が消灯しており、スイッチ部が操作され
てオン状態となると表示灯が点灯し、表示灯部の点灯状
態によりスイッチのオン,オフ状態を表示する所謂操作
確認表示機能を有している。一方、各操作手段S25〜S
29および各故障表示灯L25〜L29として用いられる照光
式スイッチは、上記操作確認表示機能の他に、さらに、
故障表示灯機能をも兼ねている。具体的には、例えば、
故障状態の信号が入力すると、これに対応した照光式ス
イッチの表示灯部が点滅を繰り返し、どの部位に故障が
発生したのかを表示する(このとき、表示灯部は、故障
表示灯として機能する)。表示灯部が点滅している照光
式スイッチのスイッチ部(すなわち操作手段)をオペレー
タが操作すると、この照光式スイッチの表示灯部は、連
続点灯に変わり、スイッチ部(すなわち、操作手段)がオ
ン状態となったことを表示する(このとき、表示灯部
は、操作確認表示灯として機能する)。なお、このとき
には、前述のように、LCD画面にその故障内容の詳細
表示が行なわれる。
【0031】さらに、この表示状態において、他箇所の
故障状態信号が入力すると、これに対応した照光式スイ
ッチの表示灯部が点滅を繰り返し、その部位に故障が発
生したことを表示する。そこで、この照光式スイッチの
スイッチ部をオペレータが操作すると、この照光式スイ
ッチの表示灯部が連続点灯に変わり、LCD画面には、
その故障内容の詳細表示が行なわれるとともに、先に操
作されて連続点灯状態となっていた照光式スイッチの表
示灯部が点滅点灯に戻る。
【0032】このように、各操作手段S25〜S29および
各故障表示灯L25〜L29として、照光式スイッチを用い
る場合、この照光式スイッチは、操作確認表示機能とと
もに、故障発生部位を表示するための故障表示灯として
の機能をも有している。
【0033】図5は、本発明の第3の実施例の操作パネ
ルの構成例を示す図である。なお、図5において、図
1,図3と同様の箇所には同じ符号を付している。図5
を参照すると、第3の実施例の操作パネルは、共通表示
部21と、操作部2と、表示画面(例えばLCD画面)1
3とを備えている。
【0034】図6は共通表示部21の構成例を示す図で
ある。図6の例では、共通表示部21は、基本的には、
図1に示した共通表示部1と同様に、パネル面に防災シ
ステムのシステム構成図5が設けられており(例えば、
パネル面に描かれ、あるいは刻設等されており)、シス
テム構成図5の対応する箇所に、各故障表示灯(故障表
示手段)L15〜L19が配置されて構成されているが、図
1の共通表示部1に対し、さらに、各故障表示灯L15
19の近傍に、各故障表示灯L15〜L19と対応させて、
操作手段S35〜S39が設けられている。なお、図6の例
では、各操作手段S35〜S39および各故障表示灯L15
19は、図4の例と同様に、照光式スイッチとして構成
されており、この場合も、照光式スイッチは、第2の実
施例で説明したと同様に、操作確認表示機能とともに、
故障表示灯機能を備えている。
【0035】各操作手段S35〜S39は、LCD画面13
と連動しており、第2の実施例と同様に、操作手段
35,S36,S37,S38またはS39が操作されると、L
CD画面13には、対応した「故障状態表示画面」が直
ちに表示されるようになっている。
【0036】このような構成では、例えば、主幹線に故
障が発生し、故障表示灯L25が点灯すると、第1の実施
例において説明したように、オペレータは、システム構
成図5を見て、故障発生部位が「主幹線」であることを
即座にかつ極めて容易に知得することができ、適切な状
況判断を行なうことができる。さらに、このとき、オペ
レータが、この故障表示灯L25に対応した操作手段S25
を操作する(例えば押す)と、LCD画面3には、これに
どのような表示がなされていようとも、直ちに、「主幹
線故障状態表示画面」が表示される。これにより、オペ
レータは、主幹線の詳しい故障状況(例えば、具体的な
故障要因等)を極めて簡単な操作で(1回の操作で)、迅
速に得ることができる。このように、第3の実施例で
は、故障発生部位を即座に把握することができるととも
に、詳しい故障状況(例えば、具体的な故障要因等)を該
当する故障毎に極めて簡単な操作で迅速に得ることがで
きる。
【0037】なお、上述の第1,第3の実施例では、防
災システムが図8に示したシステム構成のものとなって
いるとし、パネル面に図8の防災システムの構成を表わ
すシステム構成図5を描いたが、本発明は、図8に示す
構成の防災システムに限らず、任意の構成の防災システ
ムに適用可能であり、従って、パネル面に描かれるシス
テム構成図5は、本発明が適用される防災システムの構
成に応じて異なったものにすることができる。また、上
述の各実施例では、適用される防災システムが図8の構
成の防災システムであるとし、この構成に応じた故障表
示灯L15〜L19,または故障表示灯L25〜L29を設けた
が、本発明が適用される防災システムの構成に応じて故
障表示灯の種数,個数,配置を異なったものにすること
ができる。
【0038】また、第1,第3の実施例では、システム
構成図5は、簡単な図として描かれているが、これをよ
り詳細な図として描くこともできる。また、第1,第3
の実施例では、操作パネルの一部の領域,すなわち共通
表示部1,21にシステム構成図5を描いたが、例え
ば、操作パネル全体を簡単なあるいはより詳細なシステ
ム構成図で表わし、各種表示灯,各種故障表示灯,各種
操作手段をシステム構成図(操作パネル全体)の中で表現
することも可能である。
【0039】また、第1,第3の実施例において、シス
テム構成図5中の「受信機」,「主中継器」,「感知
器」,「中継器」,「端末器」の各要素を図7に示すよ
うにシンボル(記号)で表現しても良い。なお、図7のシ
ンボル(記号)は、JIS規格C0303で定められてい
る自動火災報知用シンボルに基づいている。
【0040】また、上述の各実施例において、各表示
灯,各故障表示灯には、例えばLED(発光ダイオード)
等の素子や光源を用いることができる。また、第2,第
3の実施例では、操作手段S25〜S29および故障表示灯
25〜L29,操作手段S35〜S39および故障表示灯L15
〜L19として、照光式スイッチが用いられるとしたが、
照光式スイッチの他にも任意のスイッチ等を用いること
ができる。
【0041】また、第2,第3の実施例では、操作手段
が操作されると、これに対応した「故障状態表示画面」
がLCD画面に自動的に表示されるとしたが、「故障状
態表示画面」のかわりに、あるいはこれとともに、該当
する「故障要因」等をLCD画面またはLCDタッチパ
ネルに自動的に表示することも可能である。すなわち、
表示画面には、故障に関する任意所望の情報を表示する
ことが可能である。
【0042】さらには、上述した各種の機能をLCD画
面,LCDタッチパネルを利用して実現することも可能
である。例えば、システム構成図をLCD画面において
描画し、各種故障表示灯の機能をLCD画面の所定部分
にもたせるようにし、各種操作手段をLCDタッチパネ
ルで実現することも可能である。
【0043】このように、表示画面としてLCD画面を
用い、スイッチ機能としてLCDタッチパネルを用いる
ことにより、操作性等を著しく向上させることができる
が、本発明は、表示画面,スイッチ機能として、LCD
画面,LCDタッチパネルに限定されることなく、種々
の手段を用いることもできる。例えば、表示画面として
CRT画面を用いることもできる。
【0044】また、本発明において、「故障」の語は広
義に解釈されるべきであり、故障には、異常等も含まれ
る。また、上述の各実施例では、故障表示が受信機の操
作パネルにおいてなされるとしたが、受信機以外の部分
で故障表示を行なうようになっていても良い。
【0045】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1記載の
発明によれば、防災システムにおける故障を表示する故
障表示方式において、操作パネル上に防災システムのシ
ステム構成図を設け、該システム構成図の各要素の近く
に、各要素にそれぞれ対応させて各種の故障表示灯が配
置されており、各種の故障表示灯の近傍には、故障表示
灯の各々に対応させて操作手段が設けられ、所定の操作
手段が操作されると、該操作手段に対応した故障に関す
る情報が表示画面に表示されるので、オペレータは、故
障発生部位を即座にかつ極めて容易に把握することがで
きるとともに、簡単な操作で故障に関する情報をも容易
に得ることができる。
【0046】
【0047】
【0048】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の故障表示方式において、操作手段が照光式ス
イッチであるので、故障表示灯に対応した操作手段を極
めて容易にかつ正確に割り出すことができる。
【0049】
【0050】また、請求項3記載の発明によれば、防災
システムにおける故障を表示する故障表示方式におい
て、操作パネル上に防災システムのシステム構成図を設
け、該システム構成図の各要素の近くに、各要素にそれ
ぞれ対応させて各種の故障表示灯が配置されており、
作パネルにはLCDおよびLCDタッチパネルが用いら
れ、該LCDは様々な情報を表示する表示画面として機
能するとともに、システム構成図を表示するものとして
機能し、また、LCDタッチパネルは、各種の操作を行
なうためのスイッチとして機能するので、操作性を著し
く向上させることができる。
【0051】また、請求項4記載の発明によれば、操作
パネルには、防災システムの各要素の故障を表示するた
めに、防災システムの各要素にそれぞれ対応した各種の
故障表示灯が設けられており、各種の故障表示灯の近傍
には、故障表示灯の各々に対応させて操作手段が設けら
れ、所定の操作手段が操作されると、該操作手段に対応
した故障に関する情報が表示画面に表示されるので、簡
単な操作で故障に関する情報を容易に得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の操作パネルの構成例を
示す図である。
【図2】図1に示す操作パネルの共通表示部の構成例を
示す図である。
【図3】本発明の第2の実施例の操作パネルの構成例を
示す図である。
【図4】図3の操作パネルの共通表示部の構成例を示す
図である。
【図5】本発明の第3の実施例の操作パネルの構成例を
示す図である。
【図6】図5の操作パネルの共通表示部の構成例を示す
図である。
【図7】システム構成図中の各要素をシンボルで表現し
た場合を示す図である。
【図8】防災システムの一般的な構成例を示す図であ
る。
【図9】従来の操作パネルの構成例を示す図である。
【図10】図7に示す操作パネルの共通表示部の構成例
を示す図である。
【図11】操作パネルの操作部の構成例を示す図であ
る。
【図12】メニューガイダンス画面の表示例を示す図で
ある。
【図13】故障状態表示画面の表示例を示す図である。
【図14】システム故障状態表示画面の表示例を示す図
である。
【符号の説明】
1,11,21 共通表示部 2 操作部 3,13 表示画面 5 システム構成図 L15〜L19,L25〜L29 故障表示灯 S25〜S29,S35〜S39 操作手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G08B 23/00 - 31/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防災システムにおける故障を表示する故
    障表示方式において、操作パネル上に防災システムのシ
    ステム構成図を設け、該システム構成図の各要素の近く
    に、各要素にそれぞれ対応させて各種の故障表示灯が配
    置されており、前記各種の故障表示灯の近傍には、故障
    表示灯の各々に対応させて操作手段が設けられ、所定の
    操作手段が操作されると、該操作手段に対応した故障に
    関する情報が表示画面に表示されることを特徴とする故
    障表示方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の故障表示方式において、
    前記操作手段は、照光式スイッチであることを特徴とす
    る故障表示方式。
  3. 【請求項3】 防災システムにおける故障を表示する故
    障表示方式において、操作パネル上に防災システムのシ
    ステム構成図を設け、該システム構成図の各要素の近く
    に、各要素にそれぞれ対応させて各種の故障表示灯が配
    置されており、操作パネルにはLCDおよびLCDタッ
    チパネルが用いられ、該LCDは様々な情報を表示する
    表示画面として機能するとともに、システム構成図を表
    示するものとして機能し、また、前記LCDタッチパネ
    ルは、各種の操作を行なうためのスイッチとして機能す
    ることを特徴とする故障表示方式。
  4. 【請求項4】 防災システムにおける故障を表示する故
    障表示方式において、操作パネルには、防災システムの
    各要素の故障を表示するために、防災システムの各要素
    にそれぞれ対応した各種の故障表示灯が設けられてお
    り、各種の故障表示灯の近傍には、故障表示灯の各々に
    対応させて操作手段が設けられ、所定の操作手段が操作
    されると、該操作手段に対応した故障に関する情報が表
    示画面に表示されることを特徴とする故障表示方式。
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