JP2941209B2 - 膨張可能な乗員拘束具を膨張させるための装置 - Google Patents

膨張可能な乗員拘束具を膨張させるための装置

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JP2941209B2
JP2941209B2 JP8017464A JP1746496A JP2941209B2 JP 2941209 B2 JP2941209 B2 JP 2941209B2 JP 8017464 A JP8017464 A JP 8017464A JP 1746496 A JP1746496 A JP 1746496A JP 2941209 B2 JP2941209 B2 JP 2941209B2
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inflating
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トッド・アール・ベイレー
ダニエル・アール・ヘイク
トム・アムハート
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    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/26Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow
    • B60R21/268Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous release of stored pressurised gas
    • B60R21/272Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags characterised by the inflation fluid source or means to control inflation fluid flow using instantaneous release of stored pressurised gas with means for increasing the pressure of the gas just before or during liberation, e.g. hybrid inflators

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグの如き
膨張可能な乗員拘束具を膨張させるためのインフレータ
に関し、特に、側方の衝撃衝突が発生した時に、乗物の
中のエアバッグを膨張させるためのインフレータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】エアバッグの如き膨張可能な乗員拘束具
は、乗物の衝突が発生した時に、乗物の中で膨張する。
そのようなエアバッグは一般に、エアバッグモジュール
の中で膨張していない状態で収容されている。上記モジ
ュールは、ステアリングコラム又は計器盤のような、乗
物の幾つかの異なる部分のいずれかに設けることができ
る。乗物が衝突すると、エアバッグは、上記モジュール
から乗物の乗員室の中へ外方へ膨張する。次に、エアバ
ッグは、モジュールが設けられている乗物の部分に向か
って乗員が移動することを拘束する。
【0003】エアバッグが、側方の衝撃衝突が生じた時
に、乗員を拘束することを意図されている場合には、モ
ジュールは、乗物の側部に設けられる。すなわち、モジ
ュールは、膨張するエアバッグを乗員とこれに隣接する
ドアとの間に導くような位置に設けられる。従って、モ
ジュールは、例えば、ドア、隣接するピラー(柱)、座
席(シート)、あるいは、座席の側のフロアに設けるこ
とができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題及び課題を解決するため
の手段】本発明によれば、膨張可能な乗員拘束具を膨張
させるための装置は、圧力容器手段と、インフレータ手
段とを備える。圧力容器手段は、加圧された膨張流体を
収容する封止されたチャンバを形成すると共に、膨張流
体が上記チャンバから出るのを阻止する破断可能な閉鎖
壁を有している。インフレータ手段は、膨張流体を解放
して上記チャンバから出す。インフレータ手段は、軸線
上に中心決めされたケーシングを有している。このケー
シングは、火工物質を収容しており、該火工物質は、点
火されると、上記閉鎖壁を破断するための燃焼生成物を
発生する。
【0005】本装置は更に、膨張流体を濾過するための
フィルタ手段を備えている。このフィルタ手段は、焼結
された金属スクリーンを有している。この焼結された金
属スクリーンは、細長い管状の形態を有しており、上記
ケーシングの周囲で、該ケーシングから半径方向外方に
長手方向に伸長する。
【0006】本発明の好ましい実施例においては、イン
フレータのケーシングは、軸線の上に中心決めされた細
長い円筒形の形状を有している。上記ケーシング、及
び、上記焼結された金属スクリーンは一緒になって、流
体が流れる空間の半径方向に対向する境界部を形成して
おり、上記空間は、ケーシングの全長に沿って、該ケー
シングから焼結された金属スクリーンまで、半径方向に
伸長している。膨張流体は、閉鎖壁が破断した時に、解
放され、上記流体の流れる空間を通って流れる。
【0007】本発明の上記好ましい実施例においては、
焼結された金属スクリーンは更に、ケーシングが、そこ
から上記閉鎖壁に向けて燃焼生成物を導く点に起爆手段
を支持するための、サポート手段を備えている。焼結さ
れた金属スクリーンは、上記圧力容器手段から上記起爆
手段まで、長手方向に伸長している。焼結された金属ス
クリーンの軸方向外方の端部分は、上記起爆手段の円形
のベース部分の周囲で、かしめられている。上記焼結さ
れた金属スクリーンの軸方向内方の端部分は、溶接によ
って、圧力容器手段に固定されている。従って、起爆手
段は、圧力容器手段に対して相対的に支持されると共
に、焼結された金属スクリーンによって、圧力容器手段
から完全に隔置される。
【0008】本発明の別の特徴は、図面を参照して以下
の記載を読むことにより、当業者には明らかとなろう。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施例を含む乗
員拘束装置(乗物に乗っている人を拘束するための装
置)10が、図1及び図2に概略的に示されている。装
置10は、一般にエアバッグと呼ばれる、膨張可能な乗
員拘束具12と、上記エアバッグ12を膨張させるため
のインフレータ14とを備えている。エアバッグ12及
びインフレータ14は、エアバッグモジュール16の部
品であり、該エアバッグモジュールは、乗物の搭乗室
(人が搭乗する室)22の中のシート20に隣接する乗
物のドア18に取り付けられている。
【0010】モジュール16は、エアバッグ12及びイ
ンフレータ14を使用する反応キャニスタ24を備えて
いる。反応キャニスタ24は、溶接されたブラケット2
8又は同様なものによって、ドア18の構造パネル26
に取り付けられている。破断可能な配備ドア29が、乗
物の搭乗室22からエアバッグ12を隠している。配備
ドア29は、モジュール16の部品あるいはドア18の
部品とすることができ、当業界で周知の適宜な構造を備
えることができる。
【0011】インフレータ14は、電気回路に30に含
まれている。電気回路30は更に、乗物のバッテリ及び
/又はキャパシタであるのが好ましい電源32と、常開
スイッチ34とを含んでいる。スイッチ34は、衝突セ
ンサ36の一部であるのが好ましく、上記衝突センサ
は、シート0の乗員を拘束するためにエアバッグ12を
膨張させることが望まれる衝突を表す乗物の状態を検知
する。図面に示す本発明の好ましい実施例においては、
エアバッグ12は、側方の衝撃衝突、すなわち、乗物の
前後方向の軸線を横切る方向(横方向)に衝撃が作用す
る衝突が生じた時に、シート20の乗員を拘束するため
のものである。従って、衝突センサ36によって検知さ
れた、衝突を表示する状態は、例えば、乗物の横方向の
所定量の加速度、及び/又は、ドア18の所定量の潰れ
を含むことができる。衝突センサ36は、上述のような
衝突を表示する状態又は条件を検知したときに、スイッ
チ34を閉じる。次に、インフレータ14が電気的に作
動される。
【0012】インフレータ14が作動すると、このイン
フレータは、大量の膨張流体を、インフレータ14の一
端部にあるディフューザ38に入れる。反応キャニスタ
24が、上記膨張流体をディフューザ38からエアバッ
グ12の中へ流し、エアバッグ12を、折り畳まれて収
納された状態(図1)から膨張した状態(図2)へ膨張
させる。膨張流体が、エアバッグ12を膨張させ始める
と、そのような膨張流体は、エアバッグ12を配備ドア
29に向けて外方へ動かす。配備ドア29の応力上昇手
段すなわちストレスライザー(図示せず)が、エアバッ
グ12に流入する膨張流体の増大する圧力によって生ず
る応力を受けて、破断する。膨張流体が引き続きエアバ
ッグ12を膨張させるので、そのような膨張流体は、エ
アバッグ12を、破断した配備ドア29を越えて外方へ
動かし、図2に示すように、搭乗室22の中へ入れる。
次に、エアバッグ12は、ドア18とシート20の乗員
との間で搭乗室22の中に入り、乗員がドア18又は乗
物の他の部品に強く当たらないように、そのような乗員
を拘束する。
【0013】図3により詳細に示すように、インフレー
タ14は、ディフューザ38に加えて、圧力容器40と
起爆手段すなわちイニシエータ42とを備えている。圧
力容器40は、シールされた収容チャンバ44を有して
おり、この収容チャンバは、エアバッグ12を膨張させ
るための膨張流体を収容する(図1及び図2)。インフ
レータ14が、上述のように作動されると、イニシエー
タ42が圧力容器40を開く。従って、イニシエータ4
2は、膨張流体を解放し、該膨張流体を出口オリフィス
46を介して収容チャンバ44から出す。次に、膨張流
体は、圧力容器40から外方へ流れて、ディフューザ3
8に至り、更に、ディフューザ38を通って、インフレ
ータ14の外方へ出る。
【0014】圧力容器40は、長手方向の中心軸線48
を有する、細長い円筒形の構造である。図面に示す本発
明の好ましい実施例においては、圧力容器40は、3つ
の主要な部品を有している。圧力容器40のそのような
3つの主要な部品は、管状の部品50と、この管状の部
品50の両端部に位置する一対のカップ状の部品52、
54とを含んでいる。
【0015】圧力容器40の管状の部品50は、反対方
向を向いている一対の環状の端面60、62を有してい
る。第1の環状の端面60は、第1のカップ状の部品5
2の対向する環状の端面64に隣接している。慣性溶接
すなわち摩擦溶接部であるのが好ましい溶接部66が、
当接する面60、64の周囲で円周方向に完全に伸長
し、管状の部品50及び第1のカップ状の部品52を互
いに固定してシールしている。管状の部品50の第2の
環状の端面62も同様に、第2のカップ状の部品54の
対向する環状の端面68に当接している。溶接部66と
同様の溶接部70が、面62、68の周囲を円周方向に
完全に伸長して、管状の部品50及び第2のカップ状の
部品54を互いに固定してシールしている。
【0016】圧力容器40の第1のカップ状の部品52
は、第1の円筒形の外側面72と、第2の円筒形の外側
面74とを有しており、これら第1及び第2の外側面の
中心は、軸線48上に位置している。第2の円筒形の外
側面74は、管状の部品50の円筒形の外側面76と一
致している(すなわち、面一である)。第1の円筒形の
外側面72は、第2の円筒形の外側面74から、半径方
向内方に且つ軸方向外方に隔置されている。
【0017】第1のカップ状の部品52は更に、環状の
端面80と、環状の肩面82とを有しており、これら端
面及び肩面は各々、圧力容器40の軸方向外方を向いて
いる。端面80は、第1の円筒形の外側面72から半径
方向内方に伸長している。肩面82は、端面80から軸
方向内方に隔置された第2の円筒形の外側面74の位置
から、半径方向内方に伸長している。また、凹状の輪郭
を有する環状の凹面84が、第1の円筒形の外側面72
と肩面82との間で、軸方向に伸長している。第1のカ
ップ状の部品52の上述の面は一緒になって、軸線48
の周囲で円周方向に完全に伸長する、半径方向に突出す
るリム86を形成している。第1のカップ状の部品52
の短い円筒形の内側面88の中心も、軸線48の上にあ
り、そのような円筒形の内側面は、出口オリフィス46
を形成している。
【0018】圧力容器40は更に、閉鎖壁100を備え
ている。この閉鎖壁100の環状の周部102は、円周
方向に連続する溶接部106によって、第1のカップ状
の部品52の外側の端面80に固定されてシールされて
いる。閉鎖壁100の円形の中央部104は、軸線48
を通って直径方向に伸長すると共に、軸方向において出
口オリフィス46に面する凹状の輪郭を有している。従
って、閉鎖壁100は、収容チャンバ44の軸方向の外
方端を形成し且つ該外方端を閉じている。
【0019】膨張流体は、高い圧力で収容チャンバ44
の中に収容されており、当業界では周知の適宜な成分す
なわち組成を有することができる。入口開口110が、
圧力容器40の第2のカップ状の部品54の中心に設け
られている。入口開口110は、収容チャンバ44に高
い圧力の膨張流体が充填された後に、閉止されてシール
される。溝112が、第2のカップ状の部品54の周囲
で、円周方向に伸長している。溝112は、当業界で周
知のように、収容チャンバ44に膨張流体を充填する機
械に圧力容器40を装着するように設計されている。
【0020】イニシエータ42は、半径方向に伸長する
円形のベース部分120と、該ベース部分よりも小さい
直径を有していて軸線48上にその中心を有する、円筒
形のケーシング122とを有している。ケーシング12
2の第1の円筒形の壁部124が、ケーシング122の
第1の部分126の長さ及び直径を決定している。同様
に、ケーシング122の第2の円筒形の壁部128が、
ケーシング122の若干幅の狭い第2の部分130の長
さ及び直径を決定している。第2の部分130は、ケー
シング122の円形の内方の端壁132を含んでいる。
【0021】イニシエータ42は、火工物質(図示せ
ず)を収容しており、該火工物質は、電流が一対の導線
134の間でイニシエータ42を通過すると、周知の態
様で着火する。ZrKClO4であるのが好ましい第1
の火工物質が、ケーシング122の第1の部分126の
中に収容されている。BKNO3であるのが好ましい第
2の火工物質が、ケーシング122の第2の部分130
の中に収容されている。イニシエータ42の如きイニシ
エータが好ましいが、当業界で周知の他の適宜なイニシ
エータを代用することができる。
【0022】ディフューザ38は、細長い管状部材であ
って、この管状部材も軸線48上にその中心を有してい
る。本発明の好ましい実施例においては、ディフューザ
38は、図面に示すように、幾分円錐形の管状の形状に
引き抜かれてかしめられた、焼結された金属スクリーン
材料から形成されている。従って、ディフューザ38
は、多孔質の構造を有しており、膨張流体は、ディフュ
ーザ38の全周で、該多孔質の構造を通って、インフレ
ータ14から半径方向外方へ流れることができる。ディ
フューザ38は、ミシガン・ダイナミックス社(Mic
higan Dynamics,Inc.:ミシガン州
Garden City所在)によって販売されてい
る、焼結されたステンレス鋼スクリーンの如き、焼結さ
れたステンレス鋼スクリーンの単一の部材によって形成
されるのが最も好ましい。焼結された金属スクリーン
は、積層構造を有することができるが、図面に示すディ
フューザ38は、焼結された金属スクリーンの単一の層
だけを有している。
【0023】ディフューザ38の軸方向内方の端部15
0は、圧力容器40の第1のカップ状の部品52に取り
付けられている。すなわち、ディフューザ38の軸方向
内方の端部150は、カップ状の部品52の第1の円筒
形の外側面72の上でこの外側面と同心状に伸長すると
共に、環状の肩面82に当接する環状の端面152を有
している。溶接部154が、当接する環状の面152、
82の周囲で、円周方向に完全に伸長し、ディフューザ
38を圧力容器40に固定している。そうではなく、デ
ィフューザ38の軸方向内方の端部150は、図4に示
すように、圧力容器40のリム86の周囲でかしめるこ
とができる。
【0024】ディフューザ38の軸方向外方の端部15
8は、軸線48上にその中心を有する円形の開口162
を形成する、環状の端面160を有している。上記軸方
向外方の端部158は、イニシエータ42の半径方向に
伸長するベース部分120の周囲でかしめられ、これに
より、ディフューザ38は、上記ベース部分120にお
いて、イニシエータ42に対して堅固に接続されてい
る。従って、ディフューザ38は、イニシエータ42を
支持しており、ベース部分120は、開口160を横断
して該開口160を閉止しており、また、ケーシング1
22は、圧力容器40に向かってベース部分120から
軸方向に伸長している。このように、イニシエータ42
が、圧力容器40に対して固定され、且つ、ディフュー
ザ38の焼結された金属スクリーン構造によって、圧力
容器40から完全に隔置されることが最も重要である。
【0025】流体の流れる空間170が、圧力容器40
の外方の位置において、インフレータ14の中に形成さ
れている。流体の流れる空間170は、圧力容器40と
ケーシング122の内方の端部壁132との間で、軸方
向に伸長し、更に、ケーシング122の全長にわたっ
て、上記内方の端部壁132から円形のベース部分12
0まで、軸方向に伸長している。ケーシング122の円
筒形の壁部124、128は、流体の流れる空間170
の半径方向内方の境界部を形成している。流体の流れる
空間170の半径方向外方の境界部は、該空間を包囲す
るディフューザ38の内側面172によって形成されて
おり、該内側面は、圧力容器40からイニシエータ42
のベース部分120まで伸長している。
【0026】乗物が上述のように衝突してインフレータ
14が作動されると、電流が、導線134の間でイニシ
エータ42を流れる。次に、ケーシング122の中の第
1の火工物質が着火して、熱及び熱い粒子を含む燃焼生
成物を放出する。そのような燃焼生成物は、ケーシング
122を破断して、ケーシング122の外方に吐出され
る。上記燃焼生成物の一部は、閉鎖壁100の中央部1
04に向かって移動してこの中央部を破断する。従っ
て、収容チャンバ44の中の膨張流体が解放され、圧力
容器40から出て、流体の流れる空間170を通り、デ
ィフューザ38まで流れる。
【0027】膨張流体が圧力容器40から出ると、その
ような膨張流体は、イニシエータ42から出る燃焼生成
物によって加熱されて膨張する。膨張流体は、収容チャ
ンバ44を出るときに燃焼生成物と出会うので、上記現
象は、膨張流体が流体の流れる空間170を通過する際
に主として起こり、収容チャンバ44の中ではあまり起
こらない。
【0028】その結果、膨張流体は、該膨張流体が加熱
され且つ膨張されない場合の流速よりも大きな流速で、
ディフューザ38を通って外方へ流れる。
【0029】イニシエータ42から出た燃焼生成物が、
膨張流体と混合されてそのような膨張流体を上述のよう
に加熱して膨張させると、膨張流体の圧力によって生ず
る流れは、何等かの微粒な燃焼生成物を、ディフューザ
38に向かって外方へ搬送する。破断されたイニシエー
タのケーシングの破片、及び、破断された閉鎖壁100
の破片(このような破片は恐らく生ずることがある)
も、膨張流体の流れによって、ディフューザ38に向か
って外方へ搬送される。しかしながら、焼結された金属
スクリーン構造の多孔性により、微粒な燃焼生成物及び
/又はインフレータ14の破断された部分(すなわち破
片)は、膨張流体と共にディフューザ28を通過するこ
とを阻止される。従って、膨張流体は、インフレータ1
4からディフューザ38を通って外方へ流れる際に、濾
過される。
【0030】本発明に関する上述の説明から、当業者
は、改善例、変形例及び変更例を理解することができよ
う。当業者の技量の範囲内のそのような改善例、変形例
及び変更例は、請求の範囲によって保護されるべきもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗物の部品、並びに、搭本発明の好ましい実施
例を含む乗者拘束具装置を示す概略図である。
【図2】図1の装置が作動された状態を示す概略図であ
る。
【図3】図1の装置の部品を部分的に断面で示す側面図
である。
【図4】図1の装置の一部を拡大して別の構造の詳細を
示す図である
【符号の説明】
10 乗員拘束装置 12 エアバッグ(膨張可能な乗員拘束具) 14 インフレータ 18 ドア 20 シート 24 反応キャニスタ 38 フィルタ 40 圧力容器 42 イニシエータ(起爆手段) 44 収容チャンバ 48 軸線 100 閉鎖壁 122 ケーシング 158 かしめ部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トッド・アール・ベイレー アメリカ合衆国アリゾナ州85234,ヒグ レー,ノース・コナー・アベニュー 1228 (72)発明者 ダニエル・アール・ヘイク アメリカ合衆国アリゾナ州85254,スコ ッツデール,ノース・65・ストリート 12416 (72)発明者 トム・アムハート アメリカ合衆国アリゾナ州85234,ギル バート,ノース・ジャマイカ・ウェイ 1162 (56)参考文献 特開 平6−144147(JP,A) 特開 平6−328993(JP,A) 特開 平6−92769(JP,A) 実開 平6−25052(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 21/16 - 21/32

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膨張可能な乗員拘束具を膨張させるため
    の装置であって、 加圧された膨張流体を収容する密封されたチャンバを画
    成し、かつ、前記膨張流体が前記チャンバから出るのを
    阻止する破断可能な閉鎖壁を有する、圧力容器手段と、 ケーシングを有し、該ケーシングは火工物質を収容し、
    該火工物質が、着火すると、前記閉鎖壁を破断するため
    の燃焼生成物を発生するように構成されている、前記膨
    張流体を解放して前記チャンバから出すための起爆手段
    と、 焼結された金属スクリーンを有した支持手段と、 を有し、前記焼結された金属スクリーンは前記起爆手段
    をそのケーシングが前記燃焼生成物を前記閉鎖壁に向け
    るごとき位置に支持し、また細長い管状の形状を有する
    と共に、その長手方向に沿って前記圧力容器手段から前
    記起爆手段まで延びており、また、前記起爆手段に対し
    てかしめ加工されこれによって前記起爆手段を支持する
    かしめ部分を有することを特徴とする、乗員拘束具を膨
    張させるための装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の装置において、前記焼結され
    た金属スクリーンはステンレス鋼から成ることを特徴と
    する、乗員拘束具を膨張させるための装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の装置において、前記起爆手段
    は、その全体が前記焼結された金属スクリーンによって
    前記圧力容器手段から離れるように支持されていること
    を特徴とする、乗員拘束具を膨張させるための装置。
  4. 【請求項4】 請求項1の装置において、前記起爆手段
    は円形のベース部分を有し、前記ケーシングは前記ベー
    ス部分から前記閉鎖壁に向かって突出し、前記焼結され
    た金属スクリーンの前記かしめ部分が前記ベース部分の
    周囲でかしめ加工されていることを特徴とする、乗員拘
    束具を膨張させるための装置。
  5. 【請求項5】 請求項4の装置において、前記焼結され
    た金属スクリーンは、溶接によって前記圧力容器手段に
    固定される部分を有することを特徴とする、乗員拘束具
    を膨張させるための装置。
  6. 【請求項6】 請求項1の装置において、前記焼結され
    た金属スクリーンは長手方向中心軸心を有し、該軸心と
    同心に円形の開口を形成する環状の端面を備え、前記起
    爆手段は前記開口を横切って延び該開口を閉じる円形の
    ベース部分を有することを特徴とする、乗員拘束具を膨
    張させるための装置。
  7. 【請求項7】 請求項6の装置において、前記ケーシン
    グは円筒形で前記焼結された金属スクリーン内でそれに
    同心に前記ベース部分から前記閉鎖壁に向け延びてお
    り、前記ケーシング及び前記焼結された金属スクリーン
    は一緒になって、互いに半径方向に向き合う面を形成し
    これらの面の間に流体が流れることのできる空間を形成
    しており、該流体が流れることのできる空間は前記ケー
    シングの全長にわたって該ケーシングから前記焼結され
    た金属スクリーンまで半径方向に延び、前記膨張流体は
    前記閉鎖壁が破断した時に解放されて前記空間を通って
    流れることを特徴とする、乗員拘束具を膨張させるため
    の装置。
  8. 【請求項8】 請求項1の装置において、膨張可能な乗
    員拘束具と、前記膨張流体を前記焼結された金属スクリ
    ーンから前記拘束具の中へ導いて該拘束具を膨張させる
    ための反応キャニスタ手段と、乗物のドアに隣接する乗
    物シートと、前記拘束具が膨張したとき該拘束具がそこ
    から前記ドアと前記シートとの間の空間の中へ移動する
    位置に、前記拘束具を支持するための手段とを、更に備
    えることを特徴とする、乗員拘束具を膨張させるための
    装置。
  9. 【請求項9】 膨張可能な乗員拘束具を膨張させるため
    の装置であって、 加圧された膨張流体を収容する密封されたチャンバを画
    成し、かつ、前記膨張流体が前記チャンバから出るのを
    阻止する破断可能な閉鎖壁を有する、圧力容器手段と、 火工物質を収容するケーシングを有し、かつ、前記火工
    物質は、着火すると、燃焼生成物を発生して前記閉鎖壁
    を破断するように構成された、前記膨張流体を解放して
    前記チャンバから出すための、起爆手段と、 前記膨張流体に対する濾過作用をなすフィルタ手段と、 を有し、前記フィルタ手段は焼結された金属スクリーン
    を含み、該焼結された金属スクリーンが細長い管状の形
    状を有すると共に、前記ケーシングを取り巻いてかつ該
    ケーシングから半径方向外方に離れた状態で長手方向に
    延び、さらに前記焼結された金属スクリーンは前記起爆
    手段に対してかしめられて該起爆手段を支持するかしめ
    部分を有していることをことを特徴とする、乗員拘束具
    を膨張させるための装置。
  10. 【請求項10】 請求項9の装置において、前記起爆手
    段は円形のベース部分を有し、前記ケーシングは前記ベ
    ース部分から前記閉鎖壁に向かって突出し、前記焼結さ
    れた金属スクリーンの前記かしめ部分が前記ベース部分
    の周囲でかしめ加工されていることを特徴とする、乗員
    拘束具を膨張させるための装置。
  11. 【請求項11】 請求項10の装置において、前記焼結
    された金属スクリーンは前記圧力容器手段から長手方向
    に前記ベース部分にまで延びていることを特徴とする、
    乗員拘束具を膨張させるための装置。
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