JP2941095B2 - レ−ダ信号処理装置 - Google Patents

レ−ダ信号処理装置

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JP2941095B2
JP2941095B2 JP3186305A JP18630591A JP2941095B2 JP 2941095 B2 JP2941095 B2 JP 2941095B2 JP 3186305 A JP3186305 A JP 3186305A JP 18630591 A JP18630591 A JP 18630591A JP 2941095 B2 JP2941095 B2 JP 2941095B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業状の利用分野】本発明は、レ−ダ装置等の探知装
置の信号処理装置に係り、特に、レ−ダ干渉信号等の連
続したスイ−プ間で相関の無い信号の除去を行うと共
に、目的物標信号の損失をできる限り減少させる信号処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レ−ダ装置において、海上もしくは陸上
に設置されている他のレ−ダ無線局により放射される電
波によって発生するレ−ダ干渉信号は、目的物標信号の
検出を著しく損なう不要な非目的物標信号となる。
【0003】例えば、図5に示すレ−ダ映像のように、
目的物標から反射された目的物標信号にレ−ダ干渉信号
が重畳して、レ−ダ表示画面上に多数の像が表示される
と、レ−ダ干渉信号を目的物標信号と見誤る場合があ
る。このため、信号処理装置において、レ−ダ干渉信号
の除去は、レ−ダ装置による目的物標信号の検出に必要
不可欠な処理となっている。
【0004】このようなレ−ダ干渉信号の除去には、レ
−ダ干渉信号と目的物標信号の方位方向に対する相関の
違いを利用した信号処理装置が用いられている。
【0005】ところで、目的物標信号は、距離の等しい
レンジビンでは方位方向に連続して存在するのに対し
て、レ−ダ干渉信号は方位方向に独立に存在する。従来
の信号処理装置は、このことを利用して、レ−ダ干渉信
号が確実に超えると想定される一定のスレッシュホルド
・レベルを設け、受信した入力信号とスレッシュホルド
・レベルの振幅比較を行い、その判定結果をレンジビン
毎に方位方向に連続して判定することで、入力信号が目
的物標からの目的物標信号と判定した場合のみレ−ダ映
像上に表示を行っている。したがって、目的物標信号と
判定されないレ−ダ干渉信号は除去される。つまり、従
来の信号処理装置は、目的物標信号の方位方向への相関
に注目した信号処理装置といえる。
【0006】図3を用いて、これについて、さらに具体
的に説明する。従来の信号処理装置は、図3に示すよう
に、レベル判定部301と、レベル判定信号記憶部30
2と、アンド回路303と、排他オア回路304と、表
示切替部305とを有する。
【0007】レベル判定部301は、レ−ダ干渉信号と
判定するためのスレッシュホルド・レベルと入力信号を
レンジビン毎に振幅比較し、レベル判定信号を出力す
る。レベル判定信号は、例えば、入力信号の振幅がスレ
ッシュホルド・レベルより大きければ“1”、小さけれ
ば“0”の2値とする。
【0008】レベル判定信号記憶部302は、前記レベ
ル判定信号の2スイ−プ分のデ−タを記憶する容量を有
し、レベル判定信号がレンジビン毎に記憶される際に、
過去の2スイ−プ内の同一レンジビンに対応する記憶さ
れたレベル判定信号が出力される。
【0009】アンド回路303は、前記レベル判定信号
記憶部302からレンジビン毎に出力される過去2スイ
−プ内のレベル判定信号に対して、距離の等しいレンジ
ビン毎に論理積演算を行い、その演算結果を出力する。
演算結果としては、過去2スイ−プ内の距離の等しいレ
ンジビンのレベル判定信号が両方とも“1”の場合は
“1”を出力し、それ以外の場合は“0”を出力する。
【0010】排他オア回路304は、アンド回路303
から出力された演算結果と前記レベル判定部301より
出力されるレベル判定信号とを、距離の等しいレンジビ
ン毎に排他的論理和演算を行い、その演算結果を物標判
定信号として出力する。物標判定信号は、アンド回路3
03からの演算結果と、レベル判定部301より出力さ
れるレベル判定信号が距離の等しいレンジビンにおい
て、値が等しい場合だけ“0”、それ以外は“1”とな
る。そして、物標判定信号が“0”の場合を目的物標信
号、“1”の場合をそれ以外の非目的物標信号とする。
【0011】表示切替部305は、排他オア回路304
から出力された物標判定信号により入力信号の表示、非
表示をレンジビン毎に判定し、物標判定信号が“0”の
場合のみ、入力信号を表示信号として出力する。
【0012】ここで、現在の入力信号のスイ−プ番号を
(N)、一つ過去のスイ−プ番号を(N−1)、2つ過
去のスイ−プ番号を(N−2)とする。処理の対象とな
るスイ−プのスイ−プ番号は(N)、つまり入力信号ス
イ−プである。図7のAに、距離の等しいレンジビンに
おける連続した3スイ−プのレベル判定信号の状態と物
標判定信号の状態とを示す。
【0013】上記構成より、図4のに示すように、ス
イ−プ番号(N−2,N−1,N)の全てのレベル判定
信号が“1”の場合は物標判定信号が“0”となり、表
示が行われることになる。しかし、図4の〜に示す
ような場合には表示されない。
【0014】その結果、目的物標信号は、方位方向に相
関が強いため、スイ−プ番号(N−2,N−1,N)の
全てのスイ−プで距離が等しいレンジビンのレベル判定
信号が“1”となり、目的物標信号は表示されることに
なる。そして、方位方向に相関のないレ−ダ干渉信号
は、表示されず、除去されることになる。なお、スイ−
プ番号(N−2,N−1,N)の全てのスイ−プでレベ
ル判定信号が“0”の場合は、物標判定信号が“0”と
なり、目的物標信号と判定されるため、表示される。従
って、レベル判定部のスレッシュホルド・レベルより小
さい振幅の目的物標信号は、除去されずに表示されるこ
とになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の信号処理
装置では、方位方向に相関の無いレ−ダ干渉信号が連続
した3スイ−プ間で、スレッシュホルド・レベルに対す
るレベル判定信号の状態が目的物標信号と判定される状
態とはならないため、レ−ダ干渉信号の除去は可能であ
った。しかし、目的物標信号は、方位方向に相関はある
が、絶えず入力信号の振幅レベルが変動することについ
ての対策がなされていなかった。すなわち、上記信号処
理装置では、入力信号の振幅レベルが変動すると、設定
されたスレッシュホルド・レベルに対して、レベル判定
部のレベル判定信号が連続した3スイ−プ間で目的物標
信号と判定されるための状態を保持できない。このた
め、図4の、および、図6(b)のb’に示すよう
に、入力信号が目的物標信号と判定されずに、除去され
てしまう場合があった。また、図4の、図6(b)の
a’に示すように、目的物標信号が存在しない領域から
存在する領域に変化したときに、最初に目的物標信号が
スレッシュホルド・レベルを超えたスイ−プから2スイ
ープ間で目的物標信号が表示されなくなる。この結果、
a’での表示される物標信号の数が少なくなって、全体
として物標信号が小さな映像となって検出性能が低下す
るといった不都合があった。
【0016】本発明の目的は、目的物標信号のレベル変
動による目的物標信号の誤った除去や、目的物標信号が
新たに存在した場合のスレッシュホールド・レベルを超
えた最初の2スイ−プ間での非表示の不都合を生起する
ことなくレ−ダ干渉信号の除去が行えるレーダ信号処理
装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の一態様によれば、各スイープについて、そ
の入力信号のレベルが予め設定されたスレッシュホルド
・レベルを超えるか否かをレンジビンごとに判定するレ
ベル判定手段と、連続する2スイ−プ分の前記レベル判
定信号をレンジビン毎に順次記憶して、前記レベル判定
信号が、入力される際に、過去2スイ−プそれぞれの対
応する距離のレンジビンのレベル判定信号を出力するレ
ベル判定信号記憶手段と、現在のスイープ、一つ過去の
スイープおよび二つ過去のスイープの各レベル判定信号
について、同一のレンジビン毎に比較して、一つ過去の
スイープの入力信号がスレッシュホルド・レベルを超
え、かつ、現在および二つ過去のスイープの入力信号が
スレッシュホルド・レベルを超えていない場合に、レー
ダ干渉があると判定して、その判定結果を出力するレー
ダ干渉判定手段と、一つ過去のスイープについての入力
信号を記憶する入力信号記憶手段と、上記レーダ干渉判
定手段の判定結果を受けて、レーダ干渉がない場合に
は、上記入力信号記憶手段に記憶されている入力信号の
うち同一レンジビンの信号を、表示信号として出力さ
せ、レーダ干渉がある場合には、該入力信号を表示信号
とすることを阻止する表示信号切替手段とを備えること
を特徴とするレーダ信号処理装置が提供される。
【0018】
【作用】レ−ダ干渉信号等の方位方向に対して相関が無
い信号は、一定のスレッシュホルド・レベルに対して、
距離の等しいレジビンで方位方向に連続してスレッシュ
ホルド・レベルを超えることはない。従って、例えば、
入力信号の振幅がスレッシュホルド・レベルを超えた場
合を“1”、超えない場合を“0”として、レベル判定
を行えば、距離の等しいレンジビンに対して連続したス
イ−プ間では、スレッシュホルド・レベルに対するレベ
ル判定結果は、例えば、[0,0,1,0]となり、た
だ1スイ−プのみスレッシュホルド・レベルを超えるこ
とになる。
【0019】これより、距離の等しいレンジビンに対し
て、連続3スイ−プ間で入力信号の振幅のスレッシュホ
ルド・レベルに対するレベル判定結果を方位方向に判定
して、レベル判定結果が[0,1,0]となった場合の
み“1”の判定を行ったスイ−プの信号だけを除去すれ
ば、レ−ダ干渉信号等の方位方向に相関がない信号の除
去を行うことが可能となる。
【0020】なお、目的物標信号に対しては、スレッシ
ュホルド・レベルに対するレベル判定に変動があって
も、連続した3スイ−プ間で上記のようなレベル判定結
果にはならないため、誤って除去されることは無く、レ
−ダ映像として表示することが可能となる。
【0021】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。
【0022】図1を用いて本発明の信号処理装置をレ−
ダ装置に用いた場合について説明する。なお、入力信号
のスイ−プ番号を(N)、1つ過去のスイ−プ番号を
(N−1)、2つ過去のスイ−プ番号を(N−2)とす
る。
【0023】本発明の信号処理装置は、レベル判定部1
01、レベル判定信号記憶部102、ノア演算部10
3、アンド回路104、入力信号記憶部105、およ
び、表示切替部106を備える。
【0024】レベル判定部101は、入力信号と、予め
設定されているスレッシュホルド・レベル(しきい値)
との振幅比較をレンジビン毎に行い、例えば、スレッシ
ュホルド・レベルより入力信号の方が高ければ“1”、
そうでなければ“0”をレベル判定信号として出力す
る。設定されるスレッシュホルド・レベルは、確実にレ
−ダ干渉信号が超えるレベルとする。このレベル判定部
101は、アナログ回路、ディジタル回路のいずれでも
で構成することができる。アナログ回路で構成する場
合、例えば、アナログレベルコンパレ−タで構成するこ
とが可能であり、ディジタル回路で構成する場合は、例
えば、ディジタルレベルコンパレ−タで構成することが
可能である。
【0025】レベル判定信号記憶部102は、レベル判
定信号の2スイ−プ分のデ−タを記憶する容量を有し、
レベル判定信号がレンジビン毎に記憶される際に、過去
2スイ−プ(N−2,N−1)内の同一レンジビンに対
応する記憶されたレベル判定信号が出力される。レベル
判定信号記憶部102は、アナログ回路とディジタル回
路のいずれでも構成することができる。例えば、アナロ
グ回路で構成する場合は、送信繰り返し周期に等しい遅
延回路を2回路直列に接続することで実現でき、ディジ
タル回路で構成する場合は、シフトレジスタや、メモリ
で容易に構成可能である。
【0026】ノア演算部103は、前記レベル判定部よ
り出力されるレベル判定信号と、レベル判定信号記憶部
102から出力される、入力信号スイ−プ(N)より2
つ過去のスイ−プ(N−2)のレベル判定信号を距離の
等しいレンジビン毎にNOR演算を行い、演算結果を出
力する。ノア演算部103は、例えば、一般の汎用ロジ
ック回路を用いることで、アナログ、ディジタルを問わ
ず構成が可能である。
【0027】アンド回路104は、ノア演算部103か
ら出力された演算結果と、レベル判定信号記憶部102
から出力された入力信号スイ−プ(N)より1つ過去の
スイ−プ(N−1)のレベル判定信号を距離の等しいレ
ンジビン毎にAND演算し、演算結果をレ−ダ干渉判定
信号として出力する。アンド回路104は、ノア演算部
103と同様に、例えば、一般の汎用ロジック回路を用
いることで、アナログ、ディジタルを問わず構成が可能
である。
【0028】入力信号記憶部105は、入力信号のレン
ジビンと距離の等しい入力信号スイ−プより1スイ−プ
過去の入力信号(N−1)をレンジビン毎に出力すると
共に、入力信号(N)をレンジビン毎に記憶する。入力
信号記憶部105は、例えば、アナログ回路では、送信
繰り返し周期に等しい遅延回路で構成でき、ディジタル
回路では、シフトレジスタおよびメモリにより構成が可
能である。
【0029】表示切替部106は、アンド回路104か
ら出力されるレ−ダ干渉判定信号により、レ−ダ干渉信
号と判定された場合入力信号を表示信号として出力せ
ず、レ−ダ干渉信号と判定されない場合のみ、入力信号
記憶部105から出力される信号を表示信号として出力
する。
【0030】従って、処理の対象となるスイ−プのスイ
−プ番号は、(N−1)となる。
【0031】次に、本実施例の作用について、他の図を
参照して説明する。
【0032】図2に連続したレンジビンの一部を示す。
図2において、スイ−プ番号(N,N−1,N−2)の
3スイ−プ間でレベル判定信号が“1”の場合の’
は、ノア演算部103における、スイ−プ番号(N,N
−2)のレベル判定信号についてのNOR演算の結果が
“0”なので、レーダ干渉判定信号が“0”となり、ス
イ−プ番号(N−1)の信号が、目的物標信号と判定さ
れて、その表示が行われる。また、入力信号の変動によ
り、’の場合に示すように、スイ−プ番号(N,N−
2)のみのレベル判定信号が“1”の場合でも、同様に
判定され、誤って除去することなく、目的物標信号とし
て表示することができる。
【0033】また、さらに、図2において、’の場合
のように、目的物標信号が、スイープ番号(N−1)か
ら新たに存在した場合でも、ノア演算部103におけ
る、スイ−プ番号(N,N−2)のレベル判定信号につ
いてのNOR演算の結果が“0”なので、レーダ干渉判
定信号が“0”となり、スイ−プ番号(N−1)の信号
が、目的物標信号と判定されて、その表示が行われる。
従って、目的物標信号を損なうことなく表示を行うこと
が可能となる。
【0034】一方、図2において、’に示すように、
そのスイープ(N−1)のみがスレッシュホルド・レベ
ルを超える場合は、スイ−プ番号(N,N−2)のレベ
ル判定信号についてのNOR演算の結果が“1”となる
ので、アンド回路104は、ノア演算部103から出力
された演算結果と、レベル判定信号記憶部102から出
力されたスイ−プ番号(N−1)のレベル判定信号との
論理積が“1”となって、レーダ干渉判定信号が“1”
となる。従って、レ−ダ干渉信号が、除去される。
【0035】一つのレンジビンに対しての処理の例を図
6に示す。すなわち、図6(a)に示すような入力信号
が、一つのレンジビンについて入力された場合、従来の
信号処理装置では、図6(b)のa’、b’のように、
目的物標信号の場合でも、誤った判定により目的物標信
号の一部が表示されなくなる。しかし、本実施例では、
上述したように、スイ−プ番号(N−1)の信号を表示
に用い、スイ−プ番号(N,N−2)の入力信号がスレ
ッシュホルド・レベルを超えず、スイ−プ番号(N−
1)の入力信号のみがスレッシュホルド・レベルを超え
る場合に、レ−ダ干渉があると判定し、この他の場合に
は、レ−ダ干渉がないと判定して、目的物標信号の表示
を行う。この結果、図6(c)のa''、b''に示すよう
に、目的物標信号について、その損失を生じることな
く、表示することが可能となる。しかも、レ−ダ干渉信
号に対しては、従来の信号処理装置に劣ることなく除去
することが可能となる。
【0036】本実施例による信号処理装置は、レ−ダ干
渉信号等の方位方向に相関の無い非目的物標信号の除去
性能を低下させることなく、目的物標信号の変動に対す
る除去の問題や、新たに目的物標信号が存在したときの
最初のスイ−プから2スイ−プ間で非表示になる問題を
解決し、より的確な目的物標信号の検出ができる。これ
により、船舶等の航行の安全に大きく貢献できる。
【0037】図8に、上記したレーダ信号処理装置を搭
載したレーダ装置の一例を示す。図8に示すレーダ装置
は、図示しないアンテナで受信されたレーダ信号を入力
としてレーダビデオ信号を生成して出力するレーダ信号
受信装置801と、上記図1に示す実施例のレーダ信号
処理装置を用いて、上記レーダビデオ信号についてレー
ダ干渉信号の除去を行って表示信号として出力するレー
ダ信号処理装置802と、レーダ信号処理装置802か
ら出力される表示信号をレーダ映像として表示するレー
ダ映像表示装置803とを備える。
【0038】次に、本発明のレーダ信号処理装置の他の
実施例について、図9を参照して説明する。
【0039】本実施例のレーダ信号処理装置は、入力信
号のレベルをしきい値と比較して判定するレベル判定部
901と、レベル判定部901から出力される判定信号
を2スイープ間記憶するレベル判定信号記憶部902
と、入力信号を1スイープ間記憶しておくための入力信
号記憶部904と、入力信号がレーダ干渉信号か否か判
定してレーダ干渉判定信号を出力する演算部905と、
レーダ干渉判定信号が“1”か“0”かに応じて、入力
信号記憶部904に記憶される入力信号を表示信号とし
て出力する表示切替部906とを備える。
【0040】レベル判定部901は、設定したしきい値
とレンジビン毎に入力信号の振幅値を比較して、入力信
号がしきい値より大きければ“1”を、小さければ
“0”を判定結果として出力する。
【0041】レベル判定信号記憶部902は、例えば、
それぞれ1スイープ分記憶保持するシフトレジスタ90
2a,902bを有する。シフトレジスタ902a,9
02bは、1スイープに存在するレンジビンをM個とす
ると、M段のシフトレジスタが用いられる。これらのシ
フトレジスタ902a,902bは、直列に接続され、
2スイープ間のレベル判定信号を順次記憶することがで
きる。
【0042】例えば、(N)番目スイープにおける最初
のレンジビンのレベル判定信号がレベル判定部901か
ら出力された場合、シフトレジスタ902aから出力さ
れる信号は、(N−1)番目スイープにおける最初のレ
ンジビンのレベル判定信号となり、シフトレジスタ90
2bから出力される信号は、(N−2)番目スイープに
おける最初のレンジビンのレベル判定信号となる。すな
わち、1スイープに存在するすべてのレンジビンがMで
あり、M段のシフトレジスタ902a,902bが2個
直列に接続されているので、M番目、2M番目から信号
を出力することで、(N)番目スイープのm番目のレン
ジビンに対する(N−1)番目スイープおよび(N−
2)番目スイープのそれぞれのm番目のレンジビンのレ
ベル判定信号が得られる。
【0043】また、(N)番目のスイープにおける各レ
ンジビンのレベル判定信号は、順次、シフトレジスタ9
02aの入力信号となるので、任意の3スイープ間のレ
ベル判定信号が欠如することなく、演算部905に出力
される。
【0044】入力信号記憶部904は、例えば、シフト
レジスタで構成することができる。1スイープに存在す
るレンジビンをM個とすると、M段のシフトレジスタを
1個用いることで構成できる。この入力信号記憶部90
4を構成するシフトレジスタは、(N)番目のスイープ
における最初のレンジビンの入力信号が入力された場
合、(N−1)番目のスイープにおけるM番目のレンジ
ビンの値を出力する。この場合、入力信号記憶部904
は、演算部905でレーダ干渉判定の対象となるレンジ
ビンと同一のレンジビンについての入力信号が、そのレ
ーダ干渉判定信号と同期して出力されるように、レベル
判定部901、レベル判定記憶部902および演算部9
05と共に、その動作タイミングの設定が行われる。
【0045】演算部905は、(N)番目、(N−1)
番目、(N−2)番目のスイープの各レンジビンにおけ
るレベル判定信号を入力とし、対象とするレンジビンの
入力信号がレーダ干渉信号かどうかを判定し、レーダ干
渉信号と判定した場合、“1”を、そうでない場合は
“0”をレーダ干渉判定信号として出力する。
【0046】表示切替部906は、演算部905から出
力されたレーダ干渉判定信号により、レーダ干渉判定信
号が“1”の場合は、表示信号として“0”を出力し、
レーダ干渉判定信号が“0”の場合は、表示信号とし
て、入力信号記憶部904から出力される(N−1)番
目の入力信号を表示信号として出力する。
【0047】上記のように構成される本実施例におい
て、1つのレベル判定部901により、1スイープの各
レンジビンの入力信号としきい値とを比較し、判定結果
を順次レベル判定信号として出力する。また、レベル判
定信号記憶部902により、レベル判定信号を2スイー
プ間記憶し、演算部905によりレーダ干渉信号の判定
を行う。そして、表示切替部906は、レーダ干渉判定
信号がレーダ干渉と判定された場合に、表示信号を
“0”と出力することで、レーダ干渉信号だけが除去さ
れることになる。
【0048】次に、上記実施例において用いられた演算
部905の実施例について、図10を参照して説明す
る。本実施例は、図1に示すノア演算部103、アンド
回路104からなる演算部とは異なる構成を有するもの
である。
【0049】図10に示す演算部は、メモリ1001を
用いて構成される。このメモリ1001は、例えば、R
OM(リードオンリメモリ)により構成される。もっと
も、RAM(ランダムアクセスメモリ)を用いてもよ
い。
【0050】このメモリ1001は、レベル判定信号を
アドレス入力とし、レーダ干渉判定信号を出力データと
する。メモリのアドレスは、レベル判定信号の組み合わ
せを示しているため、予めメモリの内容としてアドレス
値に対してレーダ干渉信号判定を記憶させておくことに
より出力データとして、(N,N−1,N−2)の各レ
ンジビンについてのレベル判定信号に対するレーダ干渉
判定信号が得られる。
【0051】ここで、一例として、アドレス入力3bi
t、出力データ1bitのメモリを用いた場合について
説明する。
【0052】3bitのアドレスをA0、A1、A2と
する。メモリ1001には、アドレスA0、A1、A2
に対するレベル判定信号を予め記憶させておく。図11
にその一例を示す。図11の例では、レーダ干渉信号の
入力があった場合のみ出力されるデータが“1”とな
り、それ以外の場合は“0”となって、レーダ干渉信号
の検出が可能となって、レーダ干渉判定信号を出力する
ことができる。なお、A0には、(N)番目のスイープ
のレベル判定信号を入力し、A1には、(N−1)番目
のスイープのレベル判定信号を入力し、A2には、(N
−2)番目のスイープのレベル判定信号を入力する。
【0053】本実施例では、レベル判定信号記憶部90
2と入力信号記憶部904とに、シフトレジスタを用い
ているが、半導体メモリを用いることもできる。
【0054】また、上記実施例では、レベル判定信号記
憶部902と入力信号記憶部904とを別に設けている
が、これらを共通に設けることもできる。図12に、そ
の一例を示す。
【0055】図12に示す例は、図9に示すシフトレジ
スタ902aに代えて、パラレルイン・パラレルアウト
のシフトレジスタ903を用いて構成される。他の構成
要素は、図9に示すものと同じである。図12に示すシ
フトレジスタ903は、レベル判定信号と、入力信号と
をパラレルに保持する。レベル判定信号と入力信号と
は、同期してシフトされ、前者は演算部905に、後者
は表示切替部906にそれぞれ送られる。
【0056】本実施例によれば、図9に示す実施例にお
いて用いられている入力信号記憶部904用のシフトレ
ジスタを省略することができる。
【0057】
【発明の効果】上記説明したように、本発明によれば、
目的物標信号のレベル変動による目的物標信号の誤った
除去や、目的物標信号が新たに存在した場合の最初の2
スイ−プ間での非表示の不都合を生起することなくレ−
ダ干渉信号の除去が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーダ信号処理装置の一実施例の構成
を示すブロック図。
【図2】上記実施例のレーダ信号処理装置の動作を示す
波形図。
【図3】従来のレーダ信号処理装置の構成を示すブロッ
ク図。
【図4】従来のレーダ信号処理装置の動作を示す波形
図。
【図5】レ−ダ干渉信号と目的物標信号のレ−ダ映像の
一例を示す説明図。
【図6】一定のレンジビンにおける従来信号処理装置と
本発明の信号処理装置による処理の比較を示す説明図。
【図7】距離の等しいレンジビンにおける連続した3ス
イ−プ間のレベル判定信号の状態による物標判定信号、
および、レ−ダ干渉判定信号の判定結果を従来方式と本
発明の方式とを比較して示す説明図。
【図8】本発明のレーダ信号処理装置を搭載したレーダ
装置の一例の構成を示すブロック図。
【図9】本発明のレーダ信号処理装置の他の実施例の構
成を示すブロック図。
【図10】上記実施例において用いることができる演算
部の一例を示すブロック図。
【図11】上記図10に示すメモリの記憶内容の一例を
示す説明図。
【図12】図9に示す実施例において用いられるレベル
判定信号記憶部および入力信号記憶部を構成する他の例
を示すブロック図。
【符号の説明】
101,901…レベル判定部、102,902…レベ
ル判定信号記憶部、103…ノア演算部、104…アン
ド回路、105,904…入力信号記憶部、106,9
06…表示切替部、801…レーダ信号受信装置、80
2…レーダ信号処理装置、803…レーダ映像表示装
置、902a,902b,903…シフトレジスタ、9
05…演算部、1001…メモリ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各スイープについて、その入力信号のレベ
    ルが予め設定されたスレッシュホルド・レベルを超える
    か否かをレンジビンごとに判定するレベル判定手段と、 連続する2スイ−プ分の前記レベル判定信号をレンジビ
    ン毎に順次記憶して、前記レベル判定信号が、入力され
    る際に、過去2スイ−プそれぞれの対応する距離のレン
    ジビンのレベル判定信号を出力するレベル判定信号記憶
    手段と、 現在のスイープ、一つ過去のスイープおよび二つ過去の
    スイープの各レベル判定信号について、同一のレンジビ
    ン毎に比較して、一つ過去のスイープの入力信号がスレ
    ッシュホルド・レベルを超え、かつ、現在および二つ過
    去のスイープの入力信号がスレッシュホルド・レベルを
    超えていない場合に、レーダ干渉があると判定して、そ
    の判定結果を出力するレーダ干渉判定手段と、 一つ過去のスイープについての入力信号を記憶する入力
    信号記憶手段と、 上記レーダ干渉判定手段の判定結果を受けて、レーダ干
    渉がない場合には、上記入力信号記憶手段に記憶されて
    いる入力信号のうち同一レンジビンの信号を、表示信号
    として出力させ、レーダ干渉がある場合には、該入力信
    号を表示信号とすることを阻止する表示信号切替手段と
    を備えることを特徴とするレーダ信号処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、レーダ干渉判定手段
    は、現在および二つ過去のスイープのレベル判定信号を
    距離の等しいレンジビン毎にNOR演算するNOR演算
    部と、NOR演算手段から出力されるレンジビン毎の演
    算結果と、前記レベル判定信号記憶手段より出力される
    1つ過去のスイ−プのレンジビン毎のレベル判定信号と
    を、距離の等しいレンジビン毎にAND演算し、演算結
    果をレ−ダ干渉判定信号として出力するAND演算手段
    とを有するものであるレーダ信号処理装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、レーダ干渉判定手段
    は、現在のスイープ、一つ過去のスイープおよび二つ過
    去のスイープの、距離の等しいレンジビン毎の各レベル
    判定信号についての可能な組み合わせについて、それぞ
    れレーダ干渉か否かを示すレーダ干渉判定信号の情報を
    記憶しているメモリを有し、該メモリは、同一レンジビ
    ンについての現在のスイープ、一つ過去のスイープおよ
    び二つ過去のスイープのレベル判定信号が入力される
    と、それに対応するレーダ干渉判定信号を出力するもの
    であるレーダ信号処理装置。
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