JP2940945B2 - クロック信号再生方式 - Google Patents

クロック信号再生方式

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JP2940945B2 JP1204613A JP20461389A JP2940945B2 JP 2940945 B2 JP2940945 B2 JP 2940945B2 JP 1204613 A JP1204613 A JP 1204613A JP 20461389 A JP20461389 A JP 20461389A JP 2940945 B2 JP2940945 B2 JP 2940945B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はクロック信号再生方式、更に詳しく言えば、
蓄積一括復調方式を適用した時分割多重受信システムの
受信機において、受信信号からデータ処理のクロック信
号を再生する装置に関する。
[従来の技術] TDMA(タイム・ディビジョン・マルチプル・アクセス
「Time Division Multipule Access」)システムにおい
て蓄積一括復調方式を適用する場合、時分割多重化され
たフレームの中の特定のタイムスロット(以下所望スロ
ットと略称)のデータのみ復調するため、復調されたデ
ータを外部に出力するためのクロック信号を上記復調の
時使用するクロックから再生することができない。従っ
て、従来では、データ伝送用に送信された信号の他に、
さらにデータ伝送信号より低速のクロック同期専用信号
を受信し、外部データ出力クロックやフレーム同期信号
を再生している。
従来方式による受信システムの構成図を第2図に示
す。クロック同期専用チャネルの受信信号S1は、逐次、
復調部1で復調される。フレーム同期部2では、復調後
のデータ系列S2からフレームタイミングを検出し、フレ
ーム同期信号S3を出力する。
一方、データ伝送用チャネルの受信信号S4は、フレー
ム同期信号S3により所望スロットの信号のみがメモリ4
に蓄積される。蓄積された受信信号は、さらに復調部5
で復調され、復調後のデータ系列S7が出力される。デー
タ変換部6ではデータ系列S7に含まれる情報ビットS0を
抽出し、データ出力用クロックCLKによって外部に出力
する。
このとき、外部出力用のクロックCLKは、クロック同
期専用チャネルのデータ系列S2が、クロックCLKと同期
していることを利用して、位相同期回路3において逓
倍、平滑化を行うことにより再生される。
これはTDM(Time Division Multiplexingシステムの
場合にも同様である。
[発明が解決しようとする課題] 上述の従来のクロック再生方法は、外部データ出力用
クロックを再生するために、クロック同期専用信号を受
信する必要があった。これは、受信回路を別に用意しな
ければならず、ハードウエア規模が増大する。また、ク
ロック同期専用信号を送信するチャンネルを設けるた
め、周波数利用率の劣化も問題となる。
本発明の目的は、蓄積一括復調方式を適用した時分割
多重受信システムにおいて、クロック同期専用チャネル
の信号を受信することなく、データ伝送チャンネルの受
信信号から、外部データ出力用クロックを再生すること
にある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため、本発明では、受信した時分
割多重信号をメモリに蓄積し、フレーム同期信号によっ
て上記メモリから特定のタイムスロットの信号を選択、
復調し、上記選択復調されたデータを上記フレーム同期
信号の周期と周期の比が平均的に一定であり、かつ位相
関係が非同期であるデータ出力用クロック信号で外部に
出力する蓄積一括復調方式を適用した時分多重受信シス
テムにおいて、上記データ出力用クロック信号を作る回
路を、 復調前の受信信号からフレームタイミング信号を検出
し、上記フレーム同期信号を出力するフレーム同期部
と、上記フレーム同期信号から上記データ出力用クロッ
ク信号を再生する位相同期回路とを備えて構成した。
[作用] 復調前の受信信号を用いて再生されたフレーム同期信
号は、外乱、あるいは、送信時の設定により、外部デー
タ出力用クロックと同期していない場合がある。
しかし、このような場合でも、フレーム同期信号の周
期と外部データ出力用クロックの周期との比は平均的に
一定であるため、位相同期回路を用いて両信号の位相の
同期を確立することにより、外部データ出力用クロック
を再生する。
[実施例] 第1図は本発明によるクロック信号再生方式を適用し
た受信システムの一実施例の構成図を示す。受信信号S4
は、所望スロットの信号のみがメモリ4に蓄積され、蓄
積された信号S6に対し、復調部5で復調が行われる。
一方、フレーム同期部7では復調前の受信信号S4から
フレームタイミングを検出し、フレーム同期信号S3を出
力する。
このフレーム同期信号S3が完全に外部データ出力用ク
ロックと同期している場合は、単に逓倍操作を行えばク
ロックが再生できる。しかし、TDMAシステムのようにフ
レーム同期信号が各スロットのデータと非同期の場合、
あるいは、伝搬路の影響により同期が損なわれるような
場合は、何らかの対策を必要とする。本発明のクロック
信号再生方式では、フレーム同期信号の周期と外部デー
タ出力用クロックの周期との比は平均的に一定であり、
両信号の位相のみが非同期であることを利用して、フレ
ーム同期信号S3を位相同期回路8において逓倍、平滑化
することにより、データ出力用クロックCLKを再生して
いる。
なお、復調されたデータ系列S7はデータ変換部6にお
いて情報ビットのみ抽出され、外部出力データS0とし
て、クロックCLKによって出力される。
第3図に送信時における多重化の詳細なスロット構成
とタイムチャートを示す。以下の実施例の説明はこのス
ロット構成を前提として説明する。
チャネル伝送速度8kbpsの送信データS4は384ビット毎
にブロック化され、24chの多重化が行われる。多重化後
のデータ系列47の伝送速度は256kbpsであり、各スロッ
ト46は384ビットの情報41にヘッダ42、フッダ43を付加
した512ビットのデータで構成されている。
このとき、1フレーム長Tfは48msec、1スロット長Ts
は2msecとなる。
また、所望スロットの開始タイミング信号48、及び各
スロットの開始タイミング信号49の周期はそれぞれTf,T
sに等しい。
第4図は本発明によるクロック信号再生方式が実施さ
れる受信装置の構成、特に復調時に所望スロットの開始
タイミング信号(第3図48)がフレーム同期信号として
使用されている実施例の構成図を示す。
受信信号S4は一度メモリ4に蓄えられ、フレーム同期
信号S3により復調部5において所望スロットの復調が開
始される。このとき、復調処理は所望スロットのみを対
象(第3図の場合はチャネル3のタイムスロット46)と
して行われる。
フレーム同期部7では受信信号S4中に含まれる所望ス
ロットの送信開始タイミングを抽出し、フレーム同期信
号S3として出力する。このフレーム同期信号S3の周期は
Tfに等しいことから、この信号S3の周波数ffは ff=1/Tf=20.83Hz となる。
位相同期回路8では、まず、電圧制御発信器(VCO)
9で周波数8MHzを中心とする基準クロックS10を発生さ
せ、これを分周器10で1/384000の分周をした信号S11を
生成する。従って、信号S11の周波数はほぼ20.83Hzに等
しい。位相誤差検出部11では信号S11とフレーム同期信
号S3との位相とを比較する。続いて、ループフィルタ12
で位相誤差検出部11から出力された位相誤差S12を平滑
化し、VCO9の制御電圧Vcとする。
制御電圧VcによりVCO9の出力である基準クロックS10
はフレーム同期信号S3と同期するよう制御される。この
基準クロックS10に対し、さらに分周器13で1/1000の分
周を行えば、データ出力用の8kHzのクロックCLKを再生
することができる。
他の実施例として、フレーム同期信号として各スロッ
トの開始タイミング信号(第3図49)が出力されている
場合には、フレーム同期信号の周波数ffは ff=1/Ts=50Hz となる。従って、分周器13の分周率nは n=1/16000 とすればよい。
[発明の効果] 本発明により、蓄積一括復調方式を適用した時分割多
重受信システムにおいて、周波数の利用率を劣化させる
ことなく、しかも、簡易な装置構成で外部データ出力用
クロック再生装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第4図は本発明によるクロック信号再生方式
を適用した受信システムの一実施例の構成図、第2図は
従来の受信システムの構成図、第3図はタイムスロット
構成図である。 1、5……復調部、2、7……フレーム同期部、3、8
……位相同期回路、4……メモリ、6……データ変換
部、9……電圧制御発振器、10、13……分周器、11……
位相誤差検出回路、12……ループフィルタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三瓶 政一 東京都小金井市貫井北町4丁目2番1号 郵政省通信総合研究所内 (72)発明者 神尾 享秀 東京都小金井市貫井北町4丁目2番1号 郵政省通信総合研究所内 (72)発明者 志村 隆則 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 塚本 信夫 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 臼井 邦人 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−104330(JP,A) 特開 昭60−172855(JP,A) 特開 昭64−71351(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04J 3/00 - 3/26 H04L 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信した時分割多重信号をメモリに蓄積
    し、フレーム同期信号によって上記メモリから特定のタ
    イムスロットの信号を選択、復調し、上記選択復調され
    たデータを、上記フレーム同期信号の周期と周期の比が
    平均的に一定であり、かつ位相関係が非同期であるデー
    タ出力用クロック信号により外部に出力する蓄積一括復
    調方式を適用した時分割多重受信システムにおいて、上
    記データ出力用クロック信号を作る回路が、復調前の受
    信信号からフレームタイミング信号を検出し、上記フレ
    ーム同期信号を出力するフレーム同期部と、上記フレー
    ム同期信号から上記データ出力用クロック信号を再生す
    る位相同期回路とを備えて構成されたことを特徴とする
    クロック信号再生方式。
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