JP2939815B2 - 形状異方性軟磁性合金粉末の製造方法 - Google Patents

形状異方性軟磁性合金粉末の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は,高い磁化を有するFeとSiを主成分として含
有する形状異方性軟磁性合金粉末の製造方法に関する。
[従来の技術] 従来,安価にして高い磁化を有する鉄(Fe)は,磁性
材料においては最も重要な物質となっている。一般に,F
e,及びSiを主成分とする合金は,磁化が容易である軟磁
性をしめす。これらFe,及びSiを主成分とする軟磁性合
金は,塊状や板状で使用される事が通例となっていた。
しかしながら,近年,形状が容易に選択できる磁性を
有する粉末を使用した成形,塗布等の手法が活用されて
いる。一般に、磁性粉末は金属の占める割合が少なくな
るために,単位体積当りの磁化量が小さくなる傾向とな
る。それに加えて,粒状化にともない反磁界の影響も大
きくなり,磁化特性が低下する傾向となる。
これらの粉末形成することによる特性の負の減少を軽
減するためには,粉末に形状異方性を付与し,特定の方
向にのみ磁化を容易にする方法が有用となる。
これらの形状異方性軟磁性合金粉末(合金粉末)は,
機械的粉砕方法(ボールミル,アトライター等)を使用
し,合金粉末粒子に繰返し変形を与えることにより製造
する方法が一般的である。
一般に,繰返し変形を受けた合金材料は,加工ひずみ
の蓄積により軟磁気特性が劣化する傾向を有する。こう
した軟磁気特性の劣化に対しては,粉砕後の合金粉末
に,熱処理による加工ひずみの除去を施すことが有効で
ある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら,これら形状異方性軟磁性合金粉末は,
微細化にともない比表面積が増大し,焼結性が向上して
いることが多い。このため,合金粉末を熱処理した場
合,合金粉末相互の結着(焼結)が起こり,合金粉末の
特徴である異方性形状を著しく損うといった欠点が存在
する。
そこで,本発明の技術的課題は,前述の問題点を解決
するために,形状異方性軟磁性合金粉末表面に,シリコ
ンオイルから生成するケイ素酸化物皮膜を生成させるこ
とにより,熱処理工程において合金粉末相互が結着する
ことがなく,後工程において,解砕,粉砕工程を短縮す
ることができ製造が容易な軟磁性特性に優れた形状異方
性軟磁性合金粉末を提供することにある。
[発明が解決しようとする課題] 本発明においては,Fe,及びSiを主成分とする形状異方
性軟磁性合金粉末の軟磁気特性を改善する方法におい
て,粉末相互が結着することなく,即ち,粉末の異方性
形状及び分散性を損うことなく熱処理を行ない,軟磁気
特性に優れた合金粉末を製造できるように構成されたも
のである。
本発明によれば,Fe及びSiを主成分として含有する合
金から強磁性粉末を製造する方法において,前記合金粉
末を機械的粉砕し,得られた合金粉末にシリコンオイル
を0.5〜5.0wt%混合した後,熱処理することを特徴とす
る形状異方性軟磁性合金粉末の製造方法が得られる。
即ち,詳しく本発明の形状異方性軟磁性合金粉末の製
造方法を説明すると,前述の様に機械的粉砕方法により
形状異方性を付与されたFe,及びSiを主成分とする合金
粉末に対し,シリコンオイルを0.5≦X≦5重量%添加
し,該金属粉末中に分散させた後,酸化性雰囲気中にて
加熱し,前記合金粉末表面を,シリコンオイルの分解,
酸化により生成した二酸化ケイ素(SiO2)で被覆するこ
とによって,熱処理過程における粉末粒子の焼結進行が
阻害され,合金粉末相互の結着の防止に寄与するものと
考えられる。
本発明において,合金粉末に対してシリコンオイルの
混合量を0.5wt%以上と限定したのは,それ以上で熱処
理による粉末の結着防止効果が顕著に認められるからで
ある。
一方,合金粉末に対してシリコンオイルの混合量を5w
t%以下としたのは,それを越える領域では熱処理を施
した粉末のIHCが著しく増加し,粉末の軟磁気特性が明
らかに劣化するからである。
[実施例] 以下,実施例について述べる。
実施例1 純度が99.8%以上の鉄(Fe)及びケイ素(Si)を使用
し,アルゴン雰囲気中で高周波加熱により,Siが8wt%で
残部Feの厚さ約20μmのインゴット作製した。
次に,これらインゴットを,ジョークラッシャー及び
ロールクラッシャーを用いて0.5μm以下に粗粉砕し
た。この粗粉砕粉末を,ステンテスボール及びエタノー
ルを用いて湿式でボールミル粉砕し,平均直径が約40μ
mで厚さが1μmの円板状粒子からなる偏平化粉末を作
製した。
次に,この粉末に対し,シリコンオイル(粘度約50c
s)が0,0.5,1.0,3.0,5.0,7.0となるように,トルエンに
溶解し,混合した。トルエンを乾燥した後,これらシリ
コンオイル混合粉末を熱処理した。
熱処理は,室温から空気中約300℃/hrで470℃まで昇
温した後,1時間保持し,その後真空引きし,窒素雰囲気
とし500℃,600℃,700℃,800℃,900℃でそれぞれ2時間
保持した後,急冷している。ただし,400℃での熱処理は
空気中にて保持している。
粉末の粒子の結着性を第1表に示す。
シリコンオイルを0.5wt%以上混合した粉末では,粒
子の結着が明らかに低下した粉末となっている。
実施例2 実施例1で得たSi8wt%,残部Feからなる偏平状粉末
に,シリコンオイルが0,1.0,2.0,3.0,4.0,5.0,6.0,7.0w
t%となるように,実施例1と同様にして混合した後,
トルエンを除去した。
次に,これら粉末の実施例1と同様にして,700℃で2
時間保持し熱処理した。
これら粉末に対し,液状のエポキシ樹脂を2wt%混合
した後,金型を使用して,約500kg/cm2の圧力で,一方
向に加圧圧縮して約13mmの立法体の圧粉体を得た。これ
ら成形体内部の粉末粒子は,圧縮方向と直交するように
円板状粒子の板面が配向した。これら成形体粒子の板面
方向が磁化方向となるようにして磁気特性飽和磁化4π
IS,保持力IHCを測定した。
その結果を第1図に示す。
図中,4πISは,粉末の占積率を100%に換算した値で
ある。シリコンオイルの混合量増加に対し,4πISは顕著
な減少は示さないが,IHCは5wt%を越える領域がら著し
く増加している。
したがって,シリコンオイルの混合量が5wt%を越え
る領域では,軟磁気特性が著しく劣化することがわか
る。
以下の実施例からわかるように,シリコンオイルを混
合することによるFe−Si系偏平化粉末の結着性阻止効果
は0.5wt%以上で認められ,軟磁気特性の著しい劣化は,
5wt%を越える領域で認められることから,シリコンオ
イルの混合量は0.5〜5wt%の範囲が有用であることがわ
かる。
尚,本実施例では,シリコンオイルとして粘度が50cs
のみのものを用いたものについて述べているが,本発明
の効果は最終的にはSiO2での被覆によるものであること
から,いかなるシリコンオイルであってもその効果が期
待できることは明白である。
また,偏平化粉末として8wt%Si、残部Feの粉末につ
いてのみ述べたが,本発明はこれのみに限定されるもの
でなく,FeとSiを主成分として含有する粉末であれば適
用できることは,当業者であれば容易に推測できるもの
である。
また,熱処理における雰囲気調整も,金属粉末の酸化
を顕著に進行せずに,シリコンオイルからSiO2を生成す
る方法であれば,本発明の範囲にあることは明白であ
る。
[発明の効果] 以下説明したように,本発明によれば,合金粉末にシ
リコンオイルを添加することで,熱処理工程において
も,粉末の結着がなく,後工程において粉砕及び解砕後
の工程が大幅に短縮できるので製造の容易な形状異方性
軟磁性合金粉末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例2における8wt%Si,残部Feなる組成の偏
平状粉末に混合したシリコンオイル量と熱処理した粉末
の磁気特性(4πIS,IHC)との関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−294802(JP,A) 特開 平3−291304(JP,A) 特開 昭63−169707(JP,A) 特開 平3−291306(JP,A) 特開 平1−255605(JP,A) 特開 平2−94406(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22F 1/00 - 9/04 C23C 18/12 H01F 1/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Fe及びSiを主成分として含有する合金から
    強磁性粉末を製造する方法において,前記合金粉末を機
    械的粉砕し,得られた合金粉末にシリコンオイルを0.5
    〜5.0wt%混合した後,熱処理することを特徴とする形
    状異方性軟磁性合金粉末の製造方法。
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