JP2939456B2 - 水噴射推進船 - Google Patents

水噴射推進船

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JP2939456B2 JP16596497A JP16596497A JP2939456B2 JP 2939456 B2 JP2939456 B2 JP 2939456B2 JP 16596497 A JP16596497 A JP 16596497A JP 16596497 A JP16596497 A JP 16596497A JP 2939456 B2 JP2939456 B2 JP 2939456B2
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duct
water intake
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清治 井上
良一 中瀬
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Yamaha Marine Co Ltd
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Sanshin Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水噴射推進船に係
り、特にその船底に開口した水取入口から水取入用ダク
トを介し推進機本体に至る構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の構造として従来においては、例
えば特公昭53−21197号公報に記載のものがあ
る。これは、インペラを収納する推進機本体を船の前方
に伸び出させて水取入用ダクトの下部ダクト壁をこれに
よって形成する構成である。そして、この推進機本体を
船体にねじ止めすることによって容易に脱着できるよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この構造にお
いては、推進機本体の下部が前方に突出して水取入用ダ
クトの一部を構成するため、インペラまわりの整備点検
のためには推進機本体全体を船体から取外さなければ作
業者の手が届かず、従って、その組立や整備点検が依然
として困難である。また、この推進機本体の前方側周縁
と船体との間は精度よくシ−ルされなければならない
が、前述のように整備点検時ごとに推進機本体を脱着す
る作業が必要となると、煩雑なシ−ル作業がその度に必
要となるという問題もある。
【0004】さらに、水取入用ダクトの内面形状が推進
機本体によって形成されているため、推進機本体の脱着
作業ごとに変化する恐れがあり、これによって船の航走
性能が安定しなくなる恐れがある。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされてたもので、その目的とするところは、水
取入用ダクトの内面形状を変化することがないような構
造としてシール性を確保し、かつインペラまわりの整備
点検が極めて容易とする水噴射推進船を提供するにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、船底に開口した水取入口を有する
水取入用ダクトに、インペラを収納するインペラケーシ
ングを連結し、前記インペラを駆動するとともに船体長
手方向に伸びる出力軸の一部を、前記水取入用ダクト内
に収納した水噴射推進船において、前記水取入用ダクト
を、船体で形成され断面略逆U字状をなして船底に開口
する上部ダクト壁と、この上部ダクト壁を下方から覆う
断面略U字状の下部ダクト壁とを互いに接合して形成
し、前記水取入用ダクトの後端部において、下部ダクト
壁の両側端を前記出力軸とほぼ同じ高さに位置させて、
前記水取入用ダクト後端部の内周面を断面略円形に形成
し、前記インペラケーシングを、前側の嵌合ダクトと後
側のケーシング本体とに分割するとともに、その分割面
を前記インペラの前端縁よりも前方に位置させ、前記嵌
合ダクトの前端部の外周面を断面略円形に形成して前記
水取入用ダクトの後端部内に挿入し、前記水取入用ダク
ト後端部の内周面と前記インペラケーシング前端部の外
周面との間にシール材を介在させたものである。前記イ
ンペラケーシングを例示すれば、実施形態における嵌合
ダクト42及びインペラケーシング46に相当する。な
お、インペラケーシング46は、前記ケーシング本体に
相当するものである。
【0007】
【作用】本発明において、上部ダクト壁は船体で構成さ
れるので構造が簡素になる。さらに、下部ダクト壁の両
側端を前記出力軸とほぼ同じ高さに位置させて、前記水
取入用ダクト後端部の内周面を断面略円形に形成すると
ともに、前記嵌合ダクトの前端部の外周面を断面略円形
に形成して前記水取入用ダクトの後端部内に挿入し、前
記水取入用ダクト後端部の内周面と前記インペラケーシ
ング前端部の外周面との間にシール材を介在させたの
で、水取入用ダクトを2部品で構成した場合でも、嵌合
ダクトすなわち推進機本体と水取入用ダクトとの間のシ
ール性は良好である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施形態
に基いて説明する。
【0009】図1に本発明に係る水噴射推進船の一実施
形態の全体が示されている。符号10はエンジンであ
り、そのクランク軸11はカップリング12を介して出
力軸14に連結され、この出力軸14は後述する推進機
本体16内に至っている。船底18の後部寄りには水取
入口20が形成され、この水取入口20は船体22によ
ってその上部ダクト壁が形成される水取入用ダクト24
を介し、推進機本体16内に連通してる。26は操向ノ
ズルである。なお27は前記エンジン10を船底18に
支持させるためのブラケット、28は燃料タンク、29
はハンドルである。
【0010】図2ないし図7にはこの本発明の第1実施
形態のより詳しい構造が示されている。まず図2、図3
に示すように、前記水取入口20には、船の前後方向に
並列に延在する柵状のスクリ−ン30が、その前方端を
ボルト32によって船体22に脱着可能に取付けられ、
その後方端をボルト33によって後述するダクト形成部
材34に脱着可能に取付けられ、その後方端をボルト3
3によって後述するダクト形成部材34に脱着可能に取
付けられている。36はスクリ−ン30の後端からさら
に後方において船体22に固着あるいは脱着可能に装着
され、前記推進機本体16を下方より保護する保護プレ
−トである。
【0011】水取入用ダクト24は断面略円形であって
水取入口20から後方に向かい斜め上方に立ち上がる形
状を呈し、図4に示すようにその上部ダクト壁37は船
体22によって形成されている。水取入用ダクト24の
下部ダクト壁38は、船体22および前記推進機本体1
6とは別体の前記ダクト形成部材34によって形成さ
れ、このダクト形成部材34は水取入口20の位置から
前記上部ダクト壁37と略平行に斜め上方に立ち上がっ
て配置されている。ダクト形成部材34は図7に示すよ
うに、船体22に対して嵌合部39において接着剤など
によって脱着不能に固着されている。このダクト形成部
材34の後方側上端は、図6に示すように、水取入用ダ
クト24の略中央部で終端しており、その内周壁とこれ
から上方に連続して延在する船体22の内周壁には、環
状のゴム、スポンジ等からなるシ−ル材40が配置され
る。シ−ル材40の内周に推進機本体16の前端の開口
部を形成する嵌合ダクト42が挿入嵌合されている。シ
−ル材40は弾性変形し、この前記シ−ル材40によっ
て水取入用ダクト24は後方の船体22と推進機本体1
6との間の空間ひいては外部からシールされている。こ
のシ−ルを確実にするため、ダクト形成部材34の斜め
に延在する上縁部と船体22の内壁との間にもシ−ル材
44が介装され、かつ特に図4に示すようにダクト形成
部材34の上縁と船体22との間45にはコ−キング材
が詰め込まれている。
【0012】推進機本体16の前記嵌合ダクト42の後
端にはインペラケ−シング46、静翼ケ−シング48、
ノズル50が連続的に一体的に連結され、インペラケ−
シング46内には前記出力軸14に固着されて出力軸1
4とともに回転するインペラ47が収納され、静翼ケ−
シング48内には静翼49が固定状態で配置されるとと
もに出力軸14をベアリング51を介して回転自在に支
持している。ノズル50の後端部外壁にはボルト52を
介して前途の操向ダクト26が回転可能に取付けられて
いる。なお、41は推進機本体16の船体22への取付
ボルト、43は前記嵌合ダクト42、ケ−シング46、
48、ノズル50を一体に締付ける通しボルトである。
なお、シ−ル材40、44を使用せず、コ−キング材の
みをシ−ル材のかわりに使用してもよい。
【0013】この構成の第1実施形態によれば、水取入
用ダクト24の下部ダクト壁38を形成するダクト形成
部材34が推進機本体16とは独立の別部材によって形
成されるとともに船体22に対して脱着不能に固着され
ているので、水取入用ダクト24の内面形状を常に安定
したものとすることができ、船の航走性能の安定化が図
れる。また、推進機本体16の整備点検時においては、
例え推進機本体16を船体22から取外したとしても、
ダクト形成部材34と船体22内壁との間のシ−ル材4
4は分離させる必要がなく、煩雑なシ−ル部材の再取付
け作業が不要となる。
【0014】次に図8ないし図12には本発明の第2実
施形態が示されている。この第2実施形態が前記第1実
施形態と異なる点は、水取入用ダクト24の下部ダクト
壁38を、推進機本体とは別部材であるスクリ−ン30
の一部として一体的に形成するとともに、このスクリ−
ン30をその後端部位置においてボルト54によって船
体22に脱着可能に取付けた点である。従って水取入用
ダクト24の下部ダクト壁38自体の形状は第1実施形
態と異なることはなく、従ってシ−ル材44が配置され
ていることも第1実施形態と変わらない。
【0015】この第2実施形態によれば、第1実施形態
の効果に加え、スクリ−ン30をボルト32ならびにボ
ルト54を緩めることによって船体22から取外せば、
水取入用ダクト24の下部ダクト壁38も取り除かれる
ことになり、従って、インペラ47に巻き付く藻やロ−
プなどを除去する作業が、推進機本体16を船体22か
ら取外さなくてもスクリ−ン30を取外すだけで行うこ
とができる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、上部ダクト壁を船体で
構成したので、構造の簡素化を図ることができる。さら
に、下部ダクト壁の両側端を前記出力軸とほぼ同じ高さ
に位置させて、前記水取入用ダクト後端部の内周面を断
面略円形に形成するとともに、前記嵌合ダクトの前端部
の外周面を断面略円形に形成して前記水取入用ダクトの
後端部内に挿入し、前記水取入用ダクト後端部の内周面
と前記インペラケーシング前端部の外周面との間にシー
ル材を介在させたので、水取入用ダクトを2部品で構成
した場合でも、嵌合ダクトと水取入用ダクトとの間のシ
ール性を良好なものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水噴射推進船の第1実施形態の全
体を示す断面図である。
【図2】同実施形態における要部拡大断面図である。
【図3】図2の底面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図3のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図3のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態を示す要部拡大断面図で
ある。
【図9】同実施形態の底面図である。
【図10】図8のX−X線に沿う断面図である。
【図11】図8のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】図9のXII−XII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
16・・・推進機本体 18・・・船底 20・・・水取入口 22・・・船体 24・・・水取入用ダクト 30・・・スクリ−ン 34・・・ダクト形成部材 38・・・下部ダクト壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B63H 11/01,11/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船底に開口した水取入口を有する水取入
    用ダクトに、インペラを収納するインペラケーシング
    連結し、前記インペラを駆動するとともに船体長手方向
    に伸びる出力軸の一部を、前記水取入用ダクト内に収納
    した水噴射推進船において、 前記水取入用ダクトを、船体で形成され断面略逆U字状
    をなして船底に開口する上部ダクト壁と、この上部ダク
    ト壁を下方から覆う断面略U字状の下部ダクト壁とを互
    いに接合して形成し、前記水取入用ダクトの後端部において、下部ダクト壁の
    両側端を前記出力軸とほぼ同じ高さに位置させて、前記
    水取入用ダクト後端部の内周面を断面略円形に形成し、 前記インペラケーシングを、前側の嵌合ダクトと後側の
    ケーシング本体とに分割するとともに、その分割面を前
    記インペラの前端縁よりも前方に位置させ、前記嵌合ダクトの前端部の外周面を断面略円形に形成し
    て前記水取入用ダクトの後端部内に挿入し、前記水取入
    用ダクト後端部の内周面と前記インペラケーシング前端
    部の外周面との間に シール材を介在させたことを特徴と
    する水噴射推進船。
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