JP2939138B2 - 熱処理装置の物品搬送装置 - Google Patents

熱処理装置の物品搬送装置

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JP2939138B2
JP2939138B2 JP26831994A JP26831994A JP2939138B2 JP 2939138 B2 JP2939138 B2 JP 2939138B2 JP 26831994 A JP26831994 A JP 26831994A JP 26831994 A JP26831994 A JP 26831994A JP 2939138 B2 JP2939138 B2 JP 2939138B2
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勉 平田
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TABAI ESUPETSUKU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の物品を熱処理す
る熱処理装置内に間欠的に物品を搬入して内部で移動さ
せて間欠的に搬出する熱処理装置の物品搬送装置に関
し、各種電気・電子装置、その部品や各種材料等を所定
温度にさらして熱処理する装置に利用される。
【0002】
【従来の技術】電気・電子部品等の物品では同一製品が
多数製造されるが、これらを熱処理する場合には、多数
の物品を熱処理装置に収容して1タクト毎に1物品を出
し入れし、内部で熱処理のための必要な処理時間をとる
ようにした装置が用いられる。このような装置として
は、例えば、熱処理装置内にそれぞれ1組の固定回転棒
と昇降回転棒とを設け、これらの棒に、搬入された物品
を支持する位置と退避した位置との間を回転により往復
する爪を設けた装置が提案されている(特公昭63ー5
2307号公報参照)。
【0003】この装置では、物品を搬入したときには固
定側の爪を支持位置にしてその上に物品を載せ、これを
1ピッチ上に送るときには、昇降側を支持位置にして1
ピッチ上昇させて固定側の爪より下にあった昇降側の爪
で物品を1ピッチ持ち上げ、固定側爪を回転させて退避
させ、昇降側を更に1/3ピッチ上昇させ、固定側爪を
回転させて支持位置にし、昇降側を1/3ピッチ降下さ
せて物品を固定側爪にあずけ、昇降側の爪を回転させて
退避させ、昇降側を更に1ピッチ降下させ、昇降側の爪
を回転させて支持位置にし、初期状態に復帰させてい
る。しかしながら、このような装置では、爪を回転させ
る動きと昇降させる動きとの異なった性質の2種類の動
きが複雑に混在するため、動作制御が複雑になり誤動作
が発生し易い。又駆動機構も複雑になる。
【0004】又上記公報では、実施例として、物品を上
送りさせる上昇部と下送りさせる下降部との2列を組み
合わせた熱処理装置が示されている。この装置では、最
上段で物品を1列目から2列目に移動させる横送り装置
を設けている。この横送り装置では、熱処理装置の上方
に設けたエアシリンダで駆動されるビームを外部から処
理室内に搬送方向に挿入して物品を移動させている。し
かし、このように上部にエアシリンダのような駆動機構
を配設すると、物品積載部の昇降機構と横送り装置の駆
動機構との駆動源及び駆動伝達系を共通にすることが困
難になる。昇降機構と移載機構との駆動系が別になれ
ば、これらの間に動作タイミングの制御が必要となり、
動作タイミング制御用に多くの制御部品や制御ソフト等
が必要となる。又、独立した駆動系同士のタイミング制
御は非常に難しく故障し易い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題を解決し、駆動系の構造及び制御を簡単に
することが可能な熱処理装置の物品搬送装置を提供する
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1の発明は、複数の物品を熱処理す
る熱処理装置内に間欠的に物品を搬入して内部で移動さ
せて間欠的に搬出する熱処理装置の物品搬送装置におい
て、前記熱処理装置内において前記物品の搬送経路の外
側に相対向して立設されたそれぞれ少なくとも1組の第
1縦部材及び第2縦部材であってそれぞれ最下段から最
上段まで等間隔に配設され前記物品に向かって突出した
複数の第1支持部材及び第2支持部材を備えた第1縦部
材及び第2縦部材と、これらを移動させる第1移動手段
及び第2移動手段と、を有し、前記第1移動手段は、前
記第1支持部材が前記搬送経路外の退避位置と前記搬送
経路内の物品支持位置との間で少なくともほぼ水平方向
に往復動するように前記第1縦部材を移動させる第1水
平動用カム及び第1水平ガイドを備え、前記第2移動手
段は、前記第1移動手段の動きに対応して前記第2支持
部材が1間隔以上垂直方向に往復動しつつ前記支持位置
と前記退避位置との間で往復動するように前記第2縦部
材を移動させる第2水平動用カム、垂直動用カム、第2
水平ガイド及び垂直ガイドを備えている、ことを特徴と
する。
【0007】請求項2の発明は、複数の物品を熱処理す
る熱処理装置内に間欠的に物品を搬入して内部で移動さ
せて間欠的に搬出する熱処理装置の物品搬送装置であっ
て物品を多段に積載して最上段まで1間隔づつ上昇させ
る第1列装置と該第1列装置に対して物品の搬送方向に
並設され最上段から下方に物品を多段に積載して1間隔
づつ下降させる第2列装置と前記第1列装置の物品を前
記第2列装置に移動させる搬送方向移動手段とを備えた
熱処理装置の物品搬送装置において、前記搬送方向移動
手段は、前記物品の搬送方向に間隔を隔てて搬送経路外
に立設され搬送経路内で相対向する搬送方向支持部材を
備え揺動自在に支持された一対の揺動部材と、前記搬送
方向支持部材が前記第1列装置と前記第2列装置との間
でこれらの上方を往復動するように前記揺動部材を揺動
させる揺動機構と、前記搬送方向支持部材の間隔が所定
の時期に前記第1列装置上では物品の搬送方向長さより
狭まり前記第2列装置上では前記搬送方向長さより広が
るように前記揺動部材の揺動量を変化させる小揺動機構
と、を有することを特徴とし、請求項3の発明は、上記
に加えて、前記揺動機構は、前記揺動部材を往復回転さ
せるクランク及び該クランクのアームを揺動させるカム
を備えていることを特徴とし、請求項4の発明は、更に
上記に加えて、前記クランクの軸に固定された第2アー
ムを有し、前記揺動部材は長さ方向の中間部分に揺動中
心を備え、前記クランクの軸は前記第2アームを介して
前記揺動部材における支持部材とは反対側端を往復動さ
せ、前記小揺動機構は前記揺動中心を往復動させる第2
カムを備えている、ことを特徴とする。
【0008】請求項5の発明は、請求項1の発明の特徴
に加えて、前記第1縦部材と第2縦部材とは前記熱処理
装置内において第1列装置及び第2列装置として前記物
品の搬送方向に直列に2列設けられ、物品を外部から前
記第1列装置に搬入する搬入手段と前記第1列装置の物
品を前記第2列装置に移動させる搬送方向移動手段と前
記第2列装置の物品を外部に搬出する搬出手段とを有
し、前記搬入手段は、物品を支持する第3支持部材、外
部と前記第1列装置の下部との間で前記第3支持部材を
往復動させるように変位を与える第1送り用カム及び前
記変位を拡大する第1拡大機構、並びに所定の時期に前
記第3支持部材を上下動させる第1上下動手段を備え、
前記搬送方向移動手段は、前記物品の搬送方向に間隔を
隔てて搬送経路外に立設され搬送経路内で相対向する第
4支持部材を持ち揺動自在に支持された一対の揺動部
材、前記第4支持部材が前記第1列装置と前記第2列装
置との間でこれらの上方を往復動するように前記揺動部
材を揺動させるクランク及び該クランクを揺動させる揺
動用カムを備えた揺動機構、並びに前記第4支持部材の
間隔が所定の時期に前記第1列装置上では物品の搬送方
向長さより狭まり前記第2列装置上では前記搬送方向長
さより広がるように前記揺動部材の揺動量を変化させる
小揺動機構を備え、前記搬出手段は、物品を支持する第
5支持部材、外部と前記第2列装置の下部との間で前記
第5支持部材を往復動させるように変位を与える第2送
り用カム及び前記変位を拡大する第2拡大機構、並びに
所定の時期に前記第5支持部材を上下動させる第2上下
動手段を備え、前記、第1水平動用カムと第2水平動用
カムと垂直動用カムと第1送り用カムと揺動用カムと第
2送り用カムとは1駆動手段で回転駆動される1軸で回
転されることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、それぞれ少なくとも
1組の第1縦部材及び第2縦部材を設けているので、そ
れぞれの支持面により複数の物品を交互に支持すること
が可能になる。第1縦部材及び第2縦部材は、熱処理装
置内において物品の搬送経路外に立設されているので、
物品の搬送の妨げにならない。これらは、それぞれ最下
段から最上段まで等間隔に配設された複数の第1支持部
材及び第2支持部材を備えているので、支持面で複数の
物品を等間隔で支持することができる。
【0010】第1支持部材は第1移動手段によって物品
の支持位置と退避位置との間で少なくとも水平往復移動
が可能であり、第2支持部材はこれに加えて第2移動手
段によって1間隔以上垂直方向に往復移動も可能である
ため、これらの動作を組み合わせることにより、第1支
持部材で物品を支持したり、第1支持部材を支持位置か
ら退避させて第2支持部材で支持された物品の上下動を
妨げないようにしたり、更に、第2支持部材が垂直移動
時に第1支持部材で支持された物品と干渉しないように
しつつ、物品を昇降させることができる。例えば、第2
支持部材の最下段が第1支持部材の最下段より1/2間
隔下になり、第1支持部材が支持位置で第2支持部材が
退避位置になるようにそれぞれの縦部材の初期位置を設
定し、外部から搬入された物品が第1支持部材の最下段
に載置されるとすれば、第2支持部材を支持方向に水平
移動させつつ垂直移動させ、第2支持部材で物品を支持
させ、第1支持部材を退避させ、更に第2支持部材を全
体で2間隔程度上昇させ、第1支持部材を支持位置に
し、第2支持部材を下降させて物品を第1支持部材で支
持させ、1段下の物品との干渉を回避するように第2支
持部材を下降させつつ退避させて初期位置に復帰させる
ことにより、物品を1間隔上昇させることができる。
又、類似の動作で物品を1間隔下降させることもでき
る。
【0011】第1移動手段は第1水平動用カム及び第1
水平ガイドを備えているので、カムの形状を定めること
により、必然的に上記のようなタイミングで第1縦部材
を介して第1支持部材を水平往復動させることができ
る。前記第2移動手段は第2水平動用カム、垂直動用カ
ム、第2水平ガイド及び垂直ガイドを備えているので、
両カムの形状を定めることにより、必然的に上記のよう
なタイミングで第2縦部材を介して第2支持部材に水平
及び垂直方向の合成された往復動をさせることができ
る。この場合、モータ等の1つの駆動源で全てのカムを
回転させるようにすれば、何らのタイミング制御をする
ことなく、支持部材に上記のような動作を与えることが
できる。従って、動作が極めて安定していて、誤動作等
が発生することがない。
【0012】以上のような支持部材及び縦部材を備えた
物品積載手段は、工場設備の都合等によって、物品を下
から搬入して上昇させ上から搬出する装置、又はこの反
対の装置、更にこれらを組み合わせて物品の搬入/搬出
を下で行う装置の何れにも使用することができる。な
お、以上において、第1移動手段を第2移動手段と同様
に水平及び垂直移動させるようにしてもよい。この場合
にも、第1支持部材と第2支持部材とで物品を交互に支
持して1間隔つづ昇降させることができる。
【0013】請求項2の発明によれば、物品を上昇させ
る第1列装置とこれに対して物品の搬送方向に並設され
物品を下降させる第2列装置とを設け、この間で物品を
移動させる搬送方向移動手段を設けているので、上昇装
及び下降装置として複列の装置になり、処理能力が倍
増する。又、物品の搬入及び搬出を下の同じレベルで行
うことができる。
【0014】この搬送方向移動手段を構成する揺動自在
に支持された揺動部材は、物品の搬送方向に間隔を隔て
て搬送経路外に立設されているので、物品の搬送の障害
にならない。又、搬送経路内で相対向する搬送方向支持
部材を備えているので、搬送方向から物品を支持するこ
とが可能になる。
【0015】揺動部材を揺動させる揺動機構は、支持部
材が第1列装置と第2列装置との間でこれらの上方を往
復動するように揺動部材を揺動させるので、支持部材が
それぞれの装置と干渉することなく第1列装置の物品を
支持して第2列装置に移動させることが可能になる。
【0016】搬送方向移動手段は更に小揺動機構を備
え、小揺動機構は、所定の時期に搬送方向支持部材の間
隔が第1列装置上では物品の搬送方向長さより狭まるよ
うに揺動部材の揺動量を変化させる。第1列装置では、
物品を1間隔づつ上昇させるので、その動作過程におい
て、最上段では第1列装置の物品支持部材が物品を一度
持ち上げた後下降することになる。従って、所定の時期
を最上段物品が持ち上げられた後にすれば、搬送方向支
持部材が物品の長さの範囲内に入り、第1列装置の物品
支持部材の昇降中に物品を受け取って支持することがで
きる。
【0017】小揺動機構は、又、所定の時期に支持部材
の間隔が第2列装置では物品の搬送方向長さより広くな
るように揺動量を変化させる。第2列装置では、物品を
1間隔づつ下降させるので、最上段では、第2列装置の
物品支持部材が一度上昇した後最上段支持位置まで下降
する。従って、所定の時期を第2列装置の物品支持部材
が持ち上げられた後にすれば、搬送方向支持部材がこの
支持部材に物品をあずけた後物品の長さの範囲外に出
て、第2列装置の物品支持部材に第1列装置から移動さ
せた物品を支持させることができる。
【0018】以上のように、搬送方向移動手段は、揺動
部材と揺動機構と小揺動機構とによって第1列装置から
第2列装置へ物品を移動させることができる。この場
合、揺動部材の上方にある搬送方向支持部材を移動させ
るので、揺動機構は下方に位置することになる。その結
果、通常下方に設けられる第1列及び第2列装置の昇降
機構と揺動機構との駆動源を共用し、駆動機構を一体化
して機構の簡素化を図ることができる。又、熱処理装置
の室内の上方には揺動部材の出入りする何らの開口を必
要としない。従って、従来技術のように外部からビーム
を出し入れする装置に較べて、熱処理装置内部の雰囲気
の乱れが少なくなる。更に、揺動部材が揺動する場合に
は、揺動部材において室内に出入りする部分は殆ど生じ
ないので、部材の温度変化がない。従って、従来のよう
に外部で低温になったビームが室内に入り、室内の温度
を部分的に低下させることもない。又、搬送方向支持部
材は常に室内にあるので、従来のように外部のビームが
室内に侵入して物品を支持のとは異なり、温度変化がな
いため物品に対して温度的に悪影響を与えることがな
い。そして更に、従来のように熱処理装置にビームを取
り付けて装置内に出し入れする場合には、熱処理装置に
ビームの機構部重量を支持するために必要な強度を持っ
たフレーム等を組み込まなければならず、又、下部で支
持された昇降機構に対して、これとは別に熱処理装置の
上部で支持されたビームの相対的な位置精度を確保する
ために、熱処理装置の製作精度を上げなければならない
が、本発明では、揺動機構を下部で支持できるので、熱
処理装置は揺動機構を支持するための強度を必要としな
くなり、又、揺動機構と昇降機構とを固定する基準を一
致させることができるので、昇降機構に対する揺動機構
の位置精度の確保も容易になる。
【0019】請求項3の発明によれば、クランク機構を
設け、クランクのアームをカムで揺動させてクランクの
軸で揺動部材を往復回転させるような揺動機構にしてい
るので、カムの形状を適当に定めることにより、揺動部
材の動作タイミングを定めることができる。この場合、
カムとクランクとを2組設け、それぞれのクランクの軸
でそれぞれの揺動部材を直接揺動させるようにしてもよ
い。又、揺動機構と小揺動機構とを一体化させ、1つの
カムの形状によって揺動と小揺動とを行わせることもで
きる。
【0020】請求項4の発明によれば、カムで往復回転
するクランクの軸に別のクランクのアームを形成する第
2揺動部材を固定し、又、揺動部材が長さ方向の中間部
分の揺動中心で揺動するようにし、第2揺動部材を介し
て揺動部材を揺動させるようにしているので、1つのカ
ムで間隔を隔てて配設された一対の揺動部材を揺動させ
ることができると共に、カムで与える揺動量と揺動部材
の揺動量との倍率やカムと揺動部材との位置関係を任意
に決定することができる。更に、小揺動機構は別の第2
カムにより揺動部材の揺動中心を往復動させるので、精
度良く小揺動量を決定することができる。
【0021】請求項5の発明によれば、第1列装置と第
2列装置とこれらへの物品の搬入手段と搬出手段とこれ
らの間の物品の搬送方向移動手段とを設けるので、外部
から物品を第1列装置に搬入し、上記の如く物品を上
昇、移送及び下降させ、第2列装置から物品を搬出させ
ることができる。
【0022】この場合、搬入手段と第1及び第2列装置
における物品昇降部と搬送方向移動手段と搬出手段の駆
動伝達装置として第1水平動用カム、第2水平動用カ
ム、垂直動用カム、第1送り用カム、揺動用カム、第2
送り用カムからなるカム機構を用い、これらのカムを1
駆動手段で回転駆動される1軸で回転させるようにした
ので、駆動系が簡素化されると共に、カム曲線を相互に
関連させて決定することにより、何らの制御をしなくて
も、物品の搬入−上昇−移載−下降−搬出までの極めて
複雑な動作を確実且つ容易に行わせることができる。
【0023】
【実施例】図1は実施例の熱処理装置の物品搬送装置を
含むピッチ搬送式クリーンオーブンの概略構造を示す。
クリーンオーブンは、断熱壁101で覆われた本体部1
02、物品としてのガラス基板等のワークを搬入/搬出
するための入口/出口室103、104、機械室105
等で構成されている。本体部102は、上部から側方に
わたって配置された空調室106及び熱処理室107で
構成されてる。空調室106内には、送風機108、ヒ
ータ109、高性能フィルタ110、ダクトスペース1
11等が配設されている。熱処理室107には、搬入さ
れたワークを上昇させる第1列装置のワーク積載部1、
ワークを第1列装置から第2列装置へ移動させる搬送方
向移動手段としてのワーク移動部3、ワークを下降させ
る第2列装置のワーク積載部2等が配設される。入口/
出口室103、104には、ワークを搬入/搬出するワ
ーク載置部5´、5、工場設備として入口/出口室10
3、104に導入される図示しないローラコンベア等が
配設される。機械室105には、ワーク積載部1、2、
ワーク移動部3及びワーク載置部5、5´を駆動する駆
動装置が設けられる。
【0024】図2はワーク積載部1の配置を示す。ワー
ク積載部1、2は同様の構造であるから、ワーク積載部
1について説明する。ワーク積載部1は、外側支持枠1
1及び内側支持枠12で形成されている。支持枠11、
12は、それぞれ等間隔即ち等ピッチpでワークWの方
向に突出した複数の第1、第2支持部材としての基板受
け13、14を備えた第1、第2縦部材としての支持棒
15、16がワークの搬送方向に距離を隔てて連結材1
7、18で連結されることにより構成されている。但
し、このように連結しないで搬送方向のそれぞれの支持
棒を独立させて設けてもよい。図では基板受けの一部分
のみを示しているが、実際には上下方向に多数の基板受
けが設けられる。支持棒15、16は図において両端を
矢印Aで示すワークWの搬送経路の外側に相対向して立
設されている。これらの支持棒は、図1に示す熱処理室
107内から室を貫通して機械室105まで延設されて
いる。又、図において手前側を15a、16a、奥側を
15b、16bとして示している。
【0025】図3は機械室105内に配置されたワーク
積載部1を駆動する駆動装置6の構造を示す。図では、
構造を分かり易くするために、装置の一部分を矢印A
(ワーク搬送方向Aと同じ)で示す軸方向に隔離して示
している。駆動装置6は、支持棒15、16を移動させ
る第1移動手段としての水平移動機構7及び第2移動手
段としての平面移動機構8で構成されている。水平移動
機構7は、図2に示す基板受け13が搬送経路A−A内
から退避した退避位置と搬送経路内の支持位置との間で
ほぼ水平方向に往復動するように支持棒15を移動させ
る第1水平動用カム71及び第1水平ガイドとしての水
平移動板72等を備えている。これらの部材は、実際に
は機械室105に支持される固定支持板61に結合され
る。このとき、水平移動板72のガイド溝73は固定支
持板61のガイド突条62と摺動するように嵌合する。
【0026】この水平移動板72は、搬送経路両側の支
持棒15a(図示せず)、15b(図において奥側)を
対称にガイドできるように、中心軸Cに対して両側対称
に72a及び72bとして配置されている。水平移動板
72は、カム71により直接駆動されてもよいが、本実
施例では、カム71に接触して垂直移動するカムフォロ
ワ74を傾斜端面75a、75b(図示せず)を持つ中
間板75に固定し、中間板75を介して水平移動板72
を水平移動させるようにしている。即ち、手前側部分に
示すように、水平移動板72aに図示しない溝が形成さ
れた垂直ガイド部材76a(図示の第2移動手段の平面
移動機構の垂直ガイド部材86aと同じ。以下この部分
の構造を参照)を固定すると共に、固定支持棒63に支
持される下部固定支持板64を設け、一端側が該支持板
64に回転自在に支持され他端側が垂直ガイド部材76
aの溝で垂直方向に摺動自在に支持され中間部分に傾斜
面75aでガイドされるフォロワ77−1aを備えたリ
ンク77(77a)を設けることにより、水平ガイド7
2を水平方向に往復動させている。そして、この水平移
動板72(72b側を図示)を、中間ロッド78(78
b)及び連結板79(79b)を介して支持棒15(1
5b)と結合している。図では奥側の結合部分のみを示
している。カム71は、固定支持板61等に回転自在に
支持されるカム軸65に固定され、カム軸はモータ等の
図示しない駆動源で回転駆動される。符号66は、固定
支持板61を支持するロッドである。符号57dのロッ
ドについては後述する。
【0027】第2移動手段としての平面移動機構8は、
水平移動機構7の動きに対応して、基板受け14が1間
隔以上垂直方向に動きつつワークWの支持位置と退避位
置との間で往復動するように支持棒16を移動させる第
2水平動用カム81、垂直動用カム91、第2水平ガイ
ドとしての水平移動板82等及び垂直ガイドとしての垂
直移動板92等を備えている。
【0028】水平移動板82は、水平移動板72と異な
り、そのガイド溝83が垂直移動板92のガイド突条9
3と摺動するように嵌合している。水平移動板82を駆
動する機構は、水平移動板72を駆動する機構と全く同
じで、ガイド溝83、カムフォロワ84、中間板85、
垂直ガイド部材86、リンク87等を備えている。
【0029】垂直移動板92は、カム91で駆動される
カムフォロワ94、支持板61の垂直ガイド突起67と
摺動するように嵌合する垂直ガイド溝95等を備えてい
る。その結果、水平移動板82は、水平動と垂直動との
合成された平面内の移動動作をし、これが支持棒16を
介して基板受け14に搬送方向に直角な平面内の動きを
与えることになる。
【0030】カム81、91も、カム71と同じカム軸
65に固定されている。その結果、これらのカム形状を
適当に選定することにより、基板受け13、14により
ワークWを交互に支持して一段づつ間欠的に上昇させる
動きを与えることができる。従って、何らタイミング制
御を行うことなく、容易且つ円滑に基板受けを動かすこ
とができる。
【0031】以上では第1列装置のワーク積載部1につ
いて説明した。第2列装置のワーク積載部2では、ワー
クが1段つづ下降するので、第1列装置のカム71、8
1、91に対応する第2列装置のカムは、第2列装置の
2種類の基板受けがワークを交互に支持して1段づつ間
欠的に下降させる動きを与えるような形状のものにな
る。第2列装置のその他の構造は第1列装置のものと同
様であるので、詳細説明を省略する。なお、駆動機構の
ごく一部分を図5に二点鎖線で示している。
【0032】図4はワーク移動部3の構造を示す。ワー
ク移動部3は、矢印Aで示すワークの搬送方向に間隔を
隔てて搬送経路外に立設され搬送経路内で相対向する搬
送方向支持部材としての上部基板受け31、41を備え
揺動自在に支持された一対の揺動部材としてのスイング
枠32、42と、上部基板受け31、41が第1列装置
と第2列装置との間でこれらの上方を往復動するように
スイング枠32、42を揺動させる揺動機構と、上部基
板受け31、41間の間隔が所定の時期に第1列装置上
では物品の搬送方向長さLより狭まり第2列装置上では
それより広がるようにスイング枠32、42の揺動量を
変化させる小揺動機構とを有する。図において二点鎖線
熱処理室107の境界107bを示し、スイング枠3
2、42は貫通孔107aを介して熱処理室107と機
械室105間を連通している。
【0033】揺動機構は、本実施例では、スイング枠3
2、42を往復運動させるクランク33及びそのアーム
33aを揺動させるカム34を備えている。この場合、
カム及びクランクを2組設け、それぞれのクランク軸に
直接スイング枠32、42を固定してスイングさせるこ
ともできるが、本実施例では、クランク軸33bに第2
アーム35を固定すると共に、スイング枠32、42の
長さ方向の中間部分に揺動中心32a、42a(奥側を
示す)を設け、クランク軸33bが第2アーム35及び
更に連結リンク36、46を介してスイング枠32、4
2の上部基板受け31、41が固定されている側の他側
端32b、42bを往復動させている。このようにすれ
ば、1つのカムでそれぞれのスイング枠が同時に揺動さ
れ構造が簡素化されると共に、上部基板受けの揺動量の
設定が容易になる。
【0034】小揺動機構は、スイング枠32、42の揺
動中心32a、42aを往復動させる第2カムとしての
中心移動用端面カム37、47を備えている。そして、
このカムに接触するカムフォロワ38a、48a(図示
せず)を備えた往復部材38、48を設け、これらの両
端を揺動中心32a、42aと結合している。往復部材
38、48はロッド66でその軸方向に摺動自在に支持
される。図4では、揺動範囲を角度の大きい一点鎖線で
示し、小揺動の範囲を揺動の両端の角度の小さい一点鎖
線で示している。
【0035】この構造によれば、小揺動時には、他端側
32b、42bを中心としてスイング枠32、42に小
揺動を与え、上部基板受け31、41の間隔を広げたり
狭めたりすることができる。但し、カム34及びクラン
ク33を2組設け、それぞれのクランク軸に直接スイン
グ枠32、42を固定してスイングさせる場合には、こ
れらを用いてカム曲線により小揺動を与えることができ
る。この場合には、揺動機構と小揺動機構とが兼用され
ることになる。なお、カム34、37、47は、昇降機
構のカム軸65と同じカム軸で回転される。
【0036】図5はワークを搬入/搬出するワーク載置
部5´/5のうちの搬出側部分及びその駆動機構を示
す。搬出手段としてのワーク載置部5及びその駆動機構
は、物品を支持する第5支持部材としての往復上下動部
材51、外部と第2列装置の下部との間で往復上下動部
材51を往復動させるように変位を与える第2送り用カ
ムとしての送りカム52及びその変位を拡大する第2拡
大機構としての拡大レバー53等、並びに所定の時期に
第5支持部材を上下動させる第2上下動手段としての上
下動用カム54等を備えている。搬入側のワーク積載部
5´は、搬出側のものと同様の構造でこれと対称に配置
されている。又、ワーク積載部5´の駆動機構は、ワー
ク積載部5の駆動機構と兼用される。従って、往復上下
動部材51、送りカム52、拡大レバー53、上下動カ
ム54等はそれぞれ第3支持部材、第1送りカム、第1
拡大機構、第1上下動手段の一例でもある。但し、ワー
ク積載部の駆動機構を搬入側と搬出側とでそれぞれ別個
に設けるようにしてもよい。
【0037】往復上下動部材51は、これに支持された
ワーク支持ロッド51a、これに取り付けられた大小ピ
ン51b、51c、上下するように摺動案内される突条
51d、ワークW及びワーク積載部5の垂直荷重のかか
るローラ部51e等を備えている。一方、固定支持され
ているロッド66には、往復部材55が摺動自在に支持
され、図では分離して示されているが往復上下動部材5
1の突条51dが往復部材55の溝55aに嵌合され
る。往復部材55には、往復運動を与えられるための突
出部55bが延設されている。
【0038】往復動及びその拡大機構は、送りカム5
2、カムフォロワ56aを備えた軸56b及びレバー5
6c、このレバーを回転自在に支持する固定された軸5
6d、この軸で回転自在に支持され軸56bに結合され
レバー56cの動きを拡大する前記拡大レバー53、更
に動きを拡大するための滑車系57を構成する一次ワイ
ヤ57a、これを係止し拡大レバー53の揺動により往
復動される往復係止部材57b、ワイヤが巻き掛けられ
る両端の固定プーリ57c、2列の溝を持ちこのワイヤ
が一方の溝に巻き付けられ往復係止部材に回転自在に取
り付けられた移動プーリ57d、この他方側の溝に巻き
付けられる二次ワイヤ57e、このワイヤが巻き掛けら
れる固定プーリ57f、57g等で構成されている。そ
して、二次ワイヤ57eの途中が前記往復部材55の突
出部55bに係止され、ワイヤの動きにより往復部材を
介してワーク支持ロッド51aが往復動するようになっ
ている。この二次ワイヤ57eは、図において左方向の
他端側まで延長されて図示しない他端側の固定プーリに
巻き掛けられると共に、他端の搬入側の往復部材の突出
部に係止されている。その結果、搬入側のワーク積載部
5´は、同じ往復機構により搬出側のワーク積載部5と
同じ時期に同じ方向に動かされる。
【0039】上下動機構は、上下動用カム54、これに
接触するカムフォロワ58aを備えた軸58bが固定さ
れロッド66で摺動自在に支持される横部材58c、こ
れに固定される往復ロッド58d、これに固定される縦
部材58e、その溝部でガイドされるローラ部を両端に
備え上下動もできる横ロッド58f、これに固定されそ
の往復動を伝達される長手部材58g、これに固定され
た突起58hを嵌合する斜め溝58iを備え固定されて
いる斜めガイド部材58j等で構成されている。その結
果、上下動用カム54の変位が水平往復動として長手部
材58gに伝達され、その突起58hが斜めガイド部材
58jでガイドされることによりその勾配分だけ長手部
材58gが上下動することになる。そして、この長手部
材58gの上面に前記往復上下動部材51のローラ部5
1eが乗っていて、長手部材の上下動によりローラ部を
介してワーク積載部5が上下動する。なお、往復ロッド
58dは図示しない他端側まで延設されていて、他端側
に配設されている搬入側のワーク積載部5´がワーク積
載部5と同じ時期に同じ方向に上下動するようになって
いる。
【0040】このような往復動及び上下動機構により、
ワークWはそれぞれ用のカム52及び54のカム曲線に
従って往復動と上下動の合成された動きする。その結
果、搬入側では、ワーク積載部5´が、図示しないロー
ラコンベア等で搬送されたワークの下から上に動いてワ
ークを受け取り、これを第1列装置の最下段基板受けに
支持させ、搬出側では、第2段装置の最下段基板受けの
ワークを受け取って図示しないローラコンベア等にワー
クを載せることができる。なお、カム52、54は円筒
体59の側面に切られていて、昇降機構等のカムと同じ
カム軸65に取り付けられている。カム軸65の端は、
固定された支持枠68に回転自在に軸支されている。
又、符号69aは固定支持板61及び支持枠68で支持
された支持ロッド、符号69bは軸56dを固定支持す
る支持部材であり、一部分だけの構造を2点鎖線で示す
部分は2列装置の昇降駆動機構である。
【0041】以上のような構成により、熱処理装置の物
品搬送装置は次のように作動する。図6は、第1列装置
でワークWを1段づつ上昇させるときの動作の一例を示
す。図では、S0で示す初期位置のように、水平動のみ
を行う基板受け13及び水平と昇降の合成された平面動
を行う基板受け14を、それぞれ3枚づつ示し、基板受
け14を基板受け13より下に配置してそれぞれの間を
0.5ピッチ(p)だけずらせて配置した場合を示す。
説明を簡単にするために、それぞれの基板受け13、1
4をP、Qで表示し、下から順次それぞれP1、P2、
P3、Q1、Q2、Q3で表示し、都合により、これら
の基板受けが中間部分のものであったり、上又は下の基
板受けP3、Q3又はP1、Q1が最上段又は最下段の
基板受けであるものとして説明する。これらの基板受け
に載っているワークW1、W2、W3についても同様と
する。なお、基板受けの移動を分かり易くするために、
基板受けQ2のワークW側の位置を黒塗りした三角印で
示し、各ステップ毎のこの位置の移動を線でつないで示
した。
【0042】カム軸65(図3)及びこれに固定された
カムが回転すると、S0からS5までの動作が行われて
初期状態に復帰する。図ではステップ毎に示している
が、これらの動作は円滑且つ連続的に行われる。
【0043】S1では、平面移動する基板受けQ1、
2、3が、ワーク支持位置になると共に0.5p余り上
昇し、水平移動する基板受けP1、2、3で支持されて
いたワークW1、2、3を支持して持ち上げる。曲線は
Q2の支持端の軌跡を示す。S2では、Qが1.5pま
で更に上昇する。このときには、ワークの上昇を妨げな
いように、P2上の矢印で示す如くPはワーク支持位置
から退避している。S3では、更にQが上昇し、その間
にPがP2上の矢印で示す如くワーク支持位置に復帰動
を始める。S4では、Qが最上昇した位置から1段上の
Pの位置を通過して下降している。この前の段階でP2
の下に表示した矢印に示すようにPが元の位置に完全に
復帰していて、Q2上にあったワークW2がP3に支持
されているようにワークは1段上の位置で支持される。
S5では、ワークを1段上のPに支持させたQがその下
の段のPに支持されたワークと干渉することのないよう
に、ワーク支持位置から退避しつつ下降し、初期位置に
復帰する。このように、Pが水平往復動する間にQは曲
線の矢印で示すような平面動作を行ない、それぞれのワ
ークを1段上のPに支持させる。即ち、ワークを1段上
昇させる。従って、第1列装置の全てのカムは、基板受
けにこのような動作を与えるような形状になっている。
【0044】このような動作において、最上段のP3で
支持されたワークW3は、最上段のQ3によってP3の
位置よりも高く持ち上げられる。後述するように、最上
段ワークW3がP3より高く昇降される間に、図4に示
すスイング枠32、42が小揺動し、上部基板受け3
1、41で支持される。一方、最下段のP1上には、W
1が上昇された後、例えばステップS3位から次のワー
クW0が搬入されて載置される。
【0045】図7は第2列装置においてワークを1段づ
つ下降させる場合を示す。基板受け等の符号等は図6と
同じである。カム軸65(図3)及びこれに固定された
カムの回転によりS0からS5までの動作が行われて初
期状態に復帰する。S1では、Q1、2、3が、退避位
置からそのままワークを支持することなく1p程度上昇
し、1段上のP及びこれに支持されたW位置をバイパス
する。S2では、Qが更に上昇すると共にワーク支持位
置まで平面移動する。S3では、Q1、2、3が初期位
置から2P近くまで更に上昇し、一段上のP2、3、4
(図示せず)で支持されていたW2、3、4(図示せ
ず)を支持して持ち上げる。WがQで支持されると、P
2上の矢印の如くPは支持位置から後退を始める。S4
では、Qが1段上のWを支持して下降し、Pによる最初
のワーク支持位置を通過する状態を示す。このときに
は、P2上の矢印の如くPは完全に退避位置になってい
て、1段上のWの下降を妨げない。S5では、P3上の
矢印のようにPが最初のワーク支持位置まで復帰し、Q
が更に下降して1段下のPにWを支持させ、その後平面
動作をして初期位置に復帰する。このように、Pが水平
往復動する間にQは曲線の矢印で示すような平面動作を
行ない、それぞれのワークを1段下のPに支持させる。
即ち、ワークを1段下降させる。
【0046】このような動作において、最上段のQ3
は、P3位置を超えて昇降する間に、上部基板受けで1
列装置から2列装置へ移動された2列装置の最上段のW
(図示せず)を受け取り、最上段のP3に支持させる。
一方、最下段のP1上のW1は、W2が下降する前に外
部に搬出され、P1上ではW2を載置できる状態になっ
ている。
【0047】図8は他の動作例を示す。上記では、Pが
水平動のみを行う場合のワークの昇降について説明した
が、図示の如くPがQと同様な平面動作をするようにし
てもよい。同図(a)はワークを上昇させる過程を示
す。まずPが一度昇降する(S1)。この間に最上段の
Wを小揺動する上部基板受けに移載する。Q1(他のQ
も同じ)は、P1より少し下の初期位置からP1が支持
したW1を受け取って0・5p余り上昇する(S2)。
ワーク支持状態から開放されたP2(たのPも同じ)
は、支持位置から退避、下降、支持位置への前進、上昇
により再び初期位置に復帰し、この間にQ1で上昇され
たW1を受け取り、W1を1段上昇させる(S3)。W
1をP2に支持させたQ1は、その後初期位置に復帰す
る(S4)。最下段では、初期位置に復帰したP1に搬
入されたワークが載置される。
【0048】同図(b)はワークを下降させる過程を示
す。P2は、支持したW2を一度高く持ち上げ(S
1)、その後初期位置を通過して更に0・5p以上下降
して支持位置にあるQ1にW2を支持させ、ワーク支持
状態から開放されて支持位置から退避しつつ上昇して再
び初期の支持位置に復帰する(S2)。Q1は、W2を
支持して下降し、初期位置に復帰しているP1にW2を
支持させた後初期位置に復帰する(S3)。最上段のP
にはワークが載置されていなく、その昇降の間に上部基
板受けのワークを受け取る。最下段では、ワーク下降動
作開始前にワークが搬出されている。
【0049】図9(a)、(b)は、それぞれ処理室内
へのワークの搬入、搬出動作の一例を示す。 (a)において、搬入側のワーク積載部5´のワーク支
持ロッド51a´は、図示しないコンベア等からワーク
W0を持ち上げてその小ピン51c´で支持すると共に
大ピン51b´で位置決めし、ロッド51a´の水平移
動によりW0の先端Rが処理室内の搬送方向の奥側の最
下段基板受けP1の上の位置R´に来ると、下降してW
0をP1で支持させ、その後水平移動と上昇とにより初
期位置に復帰する。このようにしてワークを図1に示す
入口室10から処理室107内に搬入し第1列装置の
最下段の基板受けに載せることができる。
【0050】(b)では、ワーク支持ロッド51aは、
ワークを載置しない状態で水平移動によりその先端部が
処理室内の搬送方向の奥側の最下段基板受けP1の下の
位置に来ると、上昇してP1からW1受け取り、その
後水平移動と再度の下降とにより初期位置に復帰する。
この下降中に図示しないコンベア等にワークW1が移載
される。このようにして図1に示す熱処理室107の第
2列装置の最下段基板受けに積載されたワークを出口室
104に搬出することができる。従って、搬入搬出装置
のカム52、54の形状等は、第1列及び第2列装置の
昇降動作との関連で上記のような搬入/搬出動作ができ
るように定められる。
【0051】図10は、搬送方向移動手段の小揺動機構
によるワーク移送の動作例を示す。(a)は、スイング
枠32、42が揺動して第1列装置上に来た状態を示
す。第1列装置の最上段基板受けQは、図6でも示した
ように、ワーク上昇時に最上段基板受けP上のワークW
を受け取ってそれより高くQ´の位置まで上昇する。こ
の上昇後、図4に示した小揺動機構が作動し、スイング
枠32、42は点線で示す32´、42´位置まで間隔
を狭めるように動く。これにより、上部基板受け31、
41も31´、41´の位置になり、その間隔が狭まっ
てワークWを支持する位置に来る。そして、Qが下降し
て来たときにそれに支持されたワークWを受け取る。即
ち、最上段のワークWは搬送方向移動手段に移載され
る。
【0052】(b)は、上記のようにスイング枠32、
42がその上部基板受け31、41で第1列装置の最上
段ワークWを支持した後揺動して第2列装置上に来た状
態を示す。第2列装置の最上段基板受けQは、図7でも
示したように、ワーク下降時にワークを支持しない状態
で最上段基板受けPより高くQ´の位置まで上昇する。
そして、この過程で上部基板受け31、41上のワーク
Wを受け取る。この上昇後、図4に示した小揺動機構が
作動し、スイング枠32、42は点線で示す32´、4
2´位置まで間隔を広げるように動く。これにより、上
部基板受け31、41も31´、41´の位置になり、
その間隔が広がってワークWを支持する位置から退避す
る。そして、Qが下降して来たときにそれに支持された
ワークWを通過させる。その結果、Wは搬送方向移動手
段から第2列最上段のPに移載される。搬送方向移動手
段のカム形状等は、このような動作ができるように決定
される。
【0053】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、請求項1の
発明においては、第1及び第2移動手段にカムを用いる
ので、カム形状を定めるだけで、第1及び第2支持部材
で物品を1段づつ上昇又は下降させる複雑な動作を行わ
せることができる。従って、難しいタイミング制御を一
切必要としない。その結果、誤動作等が発生せず装置が
安定して確実に作動すると共に、装置が簡単で低コスト
化される。又、1つの駆動源で駆動される1軸で全ての
カムを駆動することが可能になり、移動手段の駆動系の
構造を簡単にすることができる。
【0054】請求項2の発明においては、揺動部材を揺
動させる揺動機構と小揺動機構とは上方にある揺動部材
の反対側である下方に位置することになるため、通常下
方に設けられる第1列及び第2列装置の昇降機構と駆動
源を共用することが可能になる。又、駆動機構を一体化
して機構の簡素化を図ることが容易になる。更に、揺動
部材は熱処理装置の室内で揺動するので、上部に開口が
ないため室内雰囲気の乱れが少なくなる。又、揺動部材
の温度変化がないため物品に対して温度的な悪影響を与
えることがない。
【0055】請求項3の発明においては、請求項2の発
明の効果に加えて、揺動機構にカムを用いるので、カム
の形状を適当に定めることにより、揺動部材の複雑な運
動を容易に且つ確実に行わせることができる。請求項4
の発明においては、上記に加えて、揺動部材の小揺動を
別のカムで行わせるので、精度良く小揺動量を決定する
ことができる。
【0056】請求項5の発明においては、物品の搬入/
搬出、昇降及び移載に必要な動作を全て1駆動手段で回
転駆動される1軸で回転されるカムにより行うようにし
たので、駆動系が簡素化されると共に、カム曲線を相互
に関連させて決定することにより、何らの制御をしなく
ても、物品の搬入−上昇−移載−下降−搬出までの極め
て複雑な全ての動作を確実且つ容易に行わせることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の熱処理装置及びその物品搬送装置の概
略配置を示し、(a)は正面図で(b)は平面図であ
る。
【図2】第1列装置のワーク積載部の構造を示す斜視図
である。
【図3】第1列装置のワーク積載部の駆動装置を示す斜
視図である。
【図4】ワーク移動部の構造を示す斜視図である。
【図5】搬出側のワーク載置部及びその駆動装置の構造
を示す斜視図である。
【図6】第1列装置のワーク積載部のワーク上昇動作の
説明図である。
【図7】第2列装置のワーク積載部のワーク下降動作の
説明図である。
【図8】他の実施例のワーク積載部の動作の説明図で、
(a)は第1列装置の上昇時で(b)は第2列装置の下
降時である。
【図9】(a)及び(b)は、ワーク搬入及び搬出時の
動作を示す説明図である。
【図10】搬送方向移動手段の動作を示し、(a)は第
1列装置からワークを受け取る動作で(b)は第2列装
置へワークを渡す動作を示す。
【符号の説明】
1 ワーク積載部(第1列装置) 2 ワーク積載部(第2列装置) 3 ワーク移動部(搬送方向移動手段) 5、5´ ワーク載置部(搬出、搬入手段) 7 水平移動機構(第1移動手段) 8 平面移動機構(第2移動手段) 11 外側支持枠(第1縦部材) 12 内側支持枠(第2縦部材) 13 基板受け(第1支持部材) 14 基板受け(第2支持部材) 15 支持棒(第1縦部材) 16 支持棒(第2縦部材) 31 上部基板受け(搬送方向支持部材、
第4支持部材) 32 スイング枠(揺動部材) 32a 揺動中心 33 クランク(クランク、揺動機構) 33a アーム(アーム、揺動機構) 34 カム(カム、揺動機構) 35 第2アーム(第2アーム、揺動機
構) 37 中心移動用端面カム(第2カム、小
揺動機構) 41 上部基板受け(搬送方向支持部材、
第4支持部材) 42 スイング枠(揺動部材) 42a 揺動中心 47 中心移動用端面カム(第2カム、小
揺動機構) 51 往復上下動部材(第3、第5支持部
材) 52 送りカム(第1、第2送り用カム) 53 拡大レバー(第1、第2拡大機構) 57 滑車系(第1、第2拡大機構) 71 第1水平動用カム 72 水平移動板(第1水平ガイド) 81 第2水平動用カム 82 水平移動板(第2水平ガイド) 91 垂直動用カム 92 垂直移動板(垂直ガイド) 107 熱処理室(熱処理装置内)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の物品を熱処理する熱処理装置内に
    間欠的に物品を搬入して内部で移動させて間欠的に搬出
    する熱処理装置の物品搬送装置において、 前記熱処理装置内において前記物品の搬送経路の外側に
    相対向して立設されたそれぞれ少なくとも1組の第1縦
    部材及び第2縦部材であってそれぞれ最下段から最上段
    まで等間隔に配設され前記物品に向かって突出した複数
    の第1支持部材及び第2支持部材を備えた第1縦部材及
    び第2縦部材と、これらを移動させる第1移動手段及び
    第2移動手段と、を有し、前記第1移動手段は、前記第
    1支持部材が前記搬送経路外の退避位置と前記搬送経路
    内の物品支持位置との間で少なくともほぼ水平方向に往
    復動するように前記第1縦部材を移動させる第1水平動
    用カム及び第1水平ガイドを備え、前記第2移動手段
    は、前記第1移動手段の動きに対応して前記第2支持部
    材が1間隔以上垂直方向に往復動しつつ前記支持位置と
    前記退避位置との間で往復動するように前記第2縦部材
    を移動させる第2水平動用カム、垂直動用カム、第2水
    平ガイド及び垂直ガイドを備えている、ことを特徴とす
    る熱処理装置の物品搬送装置。
  2. 【請求項2】 複数の物品を熱処理する熱処理装置内に
    間欠的に物品を搬入して内部で移動させて間欠的に搬出
    する熱処理装置の物品搬送装置であって物品を多段に積
    載して最上段まで1間隔づつ上昇させる第1列装置と該
    第1列装置に対して物品の搬送方向に並設され最上段か
    ら下方に物品を多段に積載して1間隔づつ下降させる第
    2列装置と前記第1列装置の物品を前記第2列装置に移
    動させる搬送方向移動手段とを備えた熱処理装置の物品
    搬送装置において、 前記搬送方向移動手段は、前記物品の搬送方向に間隔を
    隔てて搬送経路外に立設され搬送経路内で相対向する搬
    送方向支持部材を備え揺動自在に支持された一対の揺動
    部材と、前記搬送方向支持部材が前記第1列装置と前記
    第2列装置との間でこれらの上方を往復動するように前
    記揺動部材を揺動させる揺動機構と、前記搬送方向支持
    部材の間隔が所定の時期に前記第1列装置上では物品の
    搬送方向長さより狭まり前記第2列装置上では前記搬送
    方向長さより広がるように前記揺動部材の揺動量を変化
    させる小揺動機構と、を有することを特徴とする熱処理
    装置の物品搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記揺動機構は、前記揺動部材を往復回
    転させるクランク及び該クランクのアームを揺動させる
    カムを備えていることを特徴とする請求項2に記載の熱
    処理装置の物品搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記クランクの軸に固定された第2アー
    ムを有し、前記揺動部材は長さ方向の中間部分に揺動中
    心を備え、前記クランクの軸は前記第2アームを介して
    前記揺動部材における支持部材とは反対側端を往復動さ
    せ、前記小揺動機構は前記揺動中心を往復動させる第2
    カムを備えている、ことを特徴とする請求項3に記載の
    熱処理装置の物品搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記第1縦部材と第2縦部材とは前記熱
    処理装置内において第1列装置及び第2列装置として前
    記物品の搬送方向に直列に2列設けられ、物品を外部か
    ら前記第1列装置に搬入する搬入手段と前記第1列装置
    の物品を前記第2列装置に移動させる搬送方向移動手段
    と前記第2列装置の物品を外部に搬出する搬出手段とを
    有し、前記搬入手段は、物品を支持する第3支持部材、
    外部と前記第1列装置の下部との間で前記第3支持部材
    を往復動させるように変位を与える第1送り用カム及び
    前記変位を拡大する第1拡大機構、並びに所定の時期に
    前記第3支持部材を上下動させる第1上下動手段を備
    え、前記搬送方向移動手段は、前記物品の搬送方向に間
    隔を隔てて搬送経路外に立設され搬送経路内で相対向す
    る第4支持部材を持ち揺動自在に支持された一対の揺動
    部材、前記第4支持部材が前記第1列装置と前記第2列
    装置との間でこれらの上方を往復動するように前記揺動
    部材を揺動させるクランク及び該クランクを揺動させる
    揺動用カムを備えた揺動機構、並びに前記第4支持部材
    の間隔が所定の時期に前記第1列装置上では物品の搬送
    方向長さより狭まり前記第2列装置上では前記搬送方向
    長さより広がるように前記揺動部材の揺動量を変化させ
    る小揺動機構を備え、前記搬出手段は、物品を支持する
    第5支持部材、外部と前記第2列装置の下部との間で前
    記第5支持部材を往復動させるように変位を与える第2
    送り用カム及び前記変位を拡大する第2拡大機構、並び
    に所定の時期に前記第5支持部材を上下動させる第2上
    下動手段を備え、前記、第1水平動用カムと第2水平動
    用カムと垂直動用カムと第1送り用カムと揺動用カムと
    第2送り用カムとは1駆動手段で回転駆動される1軸で
    回転されることを特徴とする請求項1に記載の熱処理装
    置の物品搬送装置。
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