JP2939053B2 - 回路遮断器の電流検出装置 - Google Patents
回路遮断器の電流検出装置Info
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Description
出装置に関するものである。
は、図7に示すように、バイメタル板100の反り側に
電磁石装置101を配置していた。また電磁石装置10
1はコイル102,ヨーク103,プランジャ104お
よび復帰ばね105により構成されている。
器の電流検出装置は、電磁石装置101の構造が複雑で
あるとともに、バイメタル板100が板厚方向に長く、
しかも電磁石装置101がバイメタル板100の反り側
に配置されておりバイメタル板100の反りのためのス
ペースが必要であるため、バイメタル板100の板厚方
向の全体の寸法が大きくなる欠点があった。
交する方向に作動するものがあったが、作動するための
スペースが必要であり、大型化した。したがって、この
発明の目的は、構成が簡単でしかも小型化を図ることが
できる回路遮断器の電流検出装置を提供することであ
る。
電流検出装置は、加熱によって反るバイメタル板と、こ
のバイメタル板の反る側と反対側に位置して前記バイメ
タル板を取付ける中間板と、この中間板の前記バイメタ
ル板と反対側に平行に対向する対向板部を有するととも
に前記対向板部に直角に折曲された接続板部を有する略
L字形の端子板と、前記対向板部の先端と前記中間板と
を接続する電路導体と、前記対向板部と前記中間板との
間に位置し前記電路導体の回りの磁束に吸引されて前記
中間板と平行に動作する可動磁性体と、この可動磁性体
を前記電路導体から離れる方向に復帰付勢する復帰ばね
とを備え、前記対向板部と前記電路導体と前記中間板を
流れる電流経路がU字をなすようにしたものである。
請求項1において、前記中間板はヒータ板である。
ば、電路に過電流が流れたときはバイメタル板が加熱さ
れるのでバイメタル板が反るように動作する。電路に短
絡電流等の異常電流が流れたときは電路導体の回りに発
生する磁束が可動磁性体に流れて可動磁性体を電路導体
側に吸引するが、その吸引力が復帰ばねのばね力よりも
大きくなったとき可動磁性体が動作する。
に可動磁性体を吸引させる構成のため構造が簡単であ
り、また中間板および可動磁性体をバイメタル板の反る
側と反対側に配置するとともに可動磁性体が電路導体に
向けてバイメタル板の板面に平行に動作するため、バイ
メタル板の板厚方向の寸法を著しく小さくでき小型化を
図ることができる。しかも対向板部,電路導体および中
間板はU字の電流経路を形成するため、対向板部と中間
板との間に電磁反発力が作用するので、たとえば短絡時
に対向板部と中間板との間に配置された可動磁性体の動
作が阻害されることがない。
れば、請求項1において、前記中間板をヒータ板により
形成したため、請求項1の作用のほか、発熱量を決定す
る長さを確保できる。
より説明する。すなわち、この回路遮断器の電流検出装
置は、バイメタル板1と、電路導体2と、可動磁性体3
と、中間板4と、端子板9と、復帰ばね15を有する。
バイメタル板1は、加熱によって反り動作する公知のも
のである。5はギャップ調整ねじである。
対側に位置してバイメタル板1を取付けている。実施例
ではヒータ板を用いて傍熱型にしている。すなわち、L
字板形に折曲された中間板4の内側面の屈曲側にバイメ
タル板1の基端部を溶接により固定し、中間板4の両端
部が電路形成のための接続部19,20となり、接続部
19,20間に電流が流れると、中間板4の発熱により
バイメタル板1が加熱され、バイメタル板1が反り動作
するが、過電流のときのバイメタル板1の反り動作を検
出動作とする。
反対側に平行に対向する対向板部13を有するとともに
対向板部13に直角に折曲された接続板部9aを有する
略L字形に形成されている。電路導体2は、対向板部1
3の先端と中間板4とを接続するものであるが、実施例
では対向板部13の先端より折曲延出し、さらにその先
端を中間板4に平行に折曲して接続部18を形成し、接
続部18を中間板4の接続部19側に溶接により取付け
ている。21は接続板部9aに形成された端子ねじ孔、
24はばね受け突起(図2)である。したがって、電路
は接続板部9a、対向板部13、電路導体2、中間板4
の接続部19,20の経路で流れ、対向板部13と電路
導体2と中間板4とは電流経路がU字形になり、このた
め対向板部13と中間板4とは電磁力として反発力が作
用する。
との間に位置し、電路導体2の回りの磁束に吸引されて
中間板4と平行に動作する。また復帰ばね15は、可動
磁性体3を電路導体2から離れる方向に復帰付勢するも
のである。これら可動磁性体3および復帰ばね15は電
路導体2とともに電磁石を構成するものであるが、実施
例では固定磁性体6および検出片7を有しかつこれらが
ガイドケース8に収納されている。すなわち、ガイドケ
ース8は、端子板9と中間板4との間に挿入可能な大き
さを有する有底の角筒形であり、開口部22に電路導体
2を通す切欠部23を形成し、また両側面の開口部22
の近傍に係止孔16を形成している。可動磁性体3は、
鉄製平板でありガイドケース8内に移動自在に収納され
て切欠部23の電路導体2の片側に位置し、また可動磁
性体3の電路導体2に向く縁部に凹部10を形成し、凹
部10にばね受け突起11を形成している。固定磁性体
6も鉄製平板であり、ガイドケース8の開口部22を閉
塞し電路導体2を間にして可動磁性体3に対向し、電路
導体2に嵌合する凹部12を有し、また両側に係止孔1
6に係止する固定用の爪14を設けている。また復帰ば
ね15は、コイルばねを実施例とし、両端を電路導体2
と可動磁性体3のばね受け突起11,24に係止して電
路導体2と可動磁性体3との間に圧縮介在している。そ
してばね力は、電路導体2に検出電流が流れたときに復
帰ばね15に抗して可動磁性体3を吸引できるばね力に
設定される。さらに検出片7は、可動磁性体3の片面に
取付けられて、先端の押圧部17をガイドケース8の内
面と固定磁性体6の側面との間を通して開口部22より
外部に突出している。
ース8内に挿入して、検出片7の押圧部17をガイドケ
ース8の開口部22より外部に突出し、凹部10内に復
帰ばね15の一端を挿入した後、ケース8の切欠部23
を電路導体2に嵌合し、復帰ばね15の他端を電路導体
2のばね受け突起24に係止する。さらに電路導体2の
上から固定磁性体6をケース8内に挿入し、凹部12に
電路導体2を嵌合するとともに、固定磁性体6の爪14
を係止孔16に係止する。
より押圧されるトリップリンクの押圧受け部である。こ
の実施例によれば、電路に過電流が流れたときはバイメ
タル板1が加熱されるのでバイメタル板1が反るように
動作する。電路に短絡電流等の異常電流が流れたときは
電路導体2の回りに発生する磁束が可動磁性体3に流れ
て可動磁性体3を電路導体2側に吸引するが、その吸引
力が復帰ばね15のばね力よりも大きくなったとき可動
磁性体3が動作する。
束に可動磁性体3を吸引させる構成のため構造が簡単で
あり、また中間板4および可動磁性体3をバイメタル板
1の反る側と反対側に配置するとともに可動磁性体3が
電路導体2に向けてバイメタル板1の板面に平行に動作
するため、バイメタル板1の板厚方向の寸法を著しく小
さくでき小型化を図ることができる。しかも対向板部1
3,電路導体2および中間板4はU字の電流経路を形成
するため、対向板部13と中間板4との間に電磁反発力
が作用するので、たとえば短絡時に対向板部13と中間
板4との間に配置された可動磁性体3の動作が阻害され
ることがない。
たため、発熱量を決定する長さを確保できる。図3およ
び図4は、この電流検出装置を漏電検出部を有する3極
の回路遮断器に適用したものである。26は押圧受け部
25を有する連動バーを兼ねたトリップリンクであり、
開閉機構と連動しトリップ動作をさせるものであるが、
バイメタル板1の自由端よりも基端側で軸27により軸
支されており、押圧部17は突き上げによって押圧受け
部25を作動している。28はトリップリンク26に設
けたバイメタル押圧受け部である。29はラッチリンク
30のラッチ片であり、トリップリンク26の回動に連
動して動作する。31は漏電検出用の零相変流器であ
り、電流検出装置のバイメタル板1の反り側に配置され
ている。32は端子ねじ孔21にねじ込められる端子ね
じ、50は零相変流器31を貫通する電路の可撓電線で
ある。漏電遮断器のその他の構成は公知(たとえば特開
昭62-163238号)であるので詳細を省略する。
により説明する。すなわち、この回路遮断器の電流検出
装置は、可動磁性体3が固定磁性体6に対して回動する
ものである。第1の実施例において、可動磁性体3はそ
の固定磁性体6に対向する縁部の一端を固定磁性体6に
接近する回動中心部33とし、回動中心部33を中心と
する曲率半径で前記縁部と反対側に円弧状縁部34を形
成している。またガイドケース8は底部に可動磁性体3
の回動中心部33を中心とする円弧状縁部34の曲率半
径とほぼ同じ曲率半径の円弧状摺動面35を形成し、可
動磁性体3の回動時に円弧状縁部34が円弧状摺動面3
5を摺動できるようにしている。また検出片7は応動部
51が端部に折曲により形成され、応動部51を可動磁
性体3の回動中心部33を有する縁部の動作側端部36
に載せ、検出片7の中間部を固定磁性体6の側面に沿わ
せ、先端の押圧部17をケース8の外方に突出してい
る。
ると可動磁性体3が固定磁性体6に吸引され、固定磁性
体6に接触した回動中心部33を支点に可動磁性体3が
回動し、円弧状縁部34が円弧状摺動面35を摺動しな
がら固定磁性体6に吸引される。同時に検出片7の応動
部51が検出動作する。この実施例によれば、第1の実
施例と比べて空隙がほぼ片側のみとなるため高感度化で
きる。その他は第1の実施例と同様である。
板を用いた傍熱型であったが、バイメタル板1にも電流
をとおす傍直熱型にしたり、中間板4に導電板を用いて
バイメタル板1のみ電流を通す直熱型にしてもよい。
よれば、電路導体の回りに発生する磁束に可動磁性体を
吸引させる構成のため構造が簡単であり、また中間板お
よび可動磁性体をバイメタル板の反る側と反対側に配置
するとともに可動磁性体が電路導体に向けてバイメタル
板の板面に平行に動作するため、バイメタル板の板厚方
向の寸法を著しく小さくでき小型化を図ることができ
る。しかも対向板部,電路導体および中間板はU字の電
流経路を形成するため、対向板部と中間板との間に電磁
反発力が作用するので、たとえば短絡時に対向板部と中
間板との間に配置された可動磁性体の動作が阻害される
ことがないという効果がある。
れば、請求項1において、前記中間板をヒータ板により
形成したため、請求項1の作用のほか、発熱量を決定す
る長さを確保できる。
Claims (2)
- 【請求項1】 加熱によって反るバイメタル板と、この
バイメタル板の反る側と反対側に位置して前記バイメタ
ル板を取付ける中間板と、この中間板の前記バイメタル
板と反対側に平行に対向する対向板部を有するとともに
前記対向板部に直角に折曲された接続板部を有する略L
字形の端子板と、前記対向板部の先端と前記中間板とを
接続する電路導体と、前記対向板部と前記中間板との間
に位置し前記電路導体の回りの磁束に吸引されて前記中
間板と平行に動作する可動磁性体と、この可動磁性体を
前記電路導体から離れる方向に復帰付勢する復帰ばねと
を備え、前記対向板部と前記電路導体と前記中間板を流
れる電流経路がU字をなすようにした回路遮断器の電流
検出装置。 - 【請求項2】 前記中間板はヒータ板である請求項1記
載の回路遮断器の電流検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14413192A JP2939053B2 (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 回路遮断器の電流検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14413192A JP2939053B2 (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 回路遮断器の電流検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05342972A JPH05342972A (ja) | 1993-12-24 |
JP2939053B2 true JP2939053B2 (ja) | 1999-08-25 |
Family
ID=15354934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14413192A Expired - Lifetime JP2939053B2 (ja) | 1992-06-04 | 1992-06-04 | 回路遮断器の電流検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2939053B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-04 JP JP14413192A patent/JP2939053B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05342972A (ja) | 1993-12-24 |
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