JP2938541B2 - 低透過性ホース - Google Patents

低透過性ホース

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JP2938541B2 JP26608590A JP26608590A JP2938541B2 JP 2938541 B2 JP2938541 B2 JP 2938541B2 JP 26608590 A JP26608590 A JP 26608590A JP 26608590 A JP26608590 A JP 26608590A JP 2938541 B2 JP2938541 B2 JP 2938541B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、フレオンガスのような冷媒輸送用、または
ガソリン、軽油などの燃料輸送用のホースであって、高
機能かつ低コストの低透過性ホースに関する。
<従来の技術> 冷媒輸送用または燃料輸送用ホースとして、冷媒や燃
料の透過防止策の施されたホースを用いることは、環境
保護対策上重要である。
このような用途に用いられるホースが有すべき重要な
特性を挙げると、フレオンガス、炭化水素ガス等のガス
透過性が低いこと、水分透過性が低いこと、柔軟性に優
れること、熱時における物性保持率が高いこと(金具部
のもれ防止のため)等がある。
ところで、従来は、低透過性ホースとして、内管がニ
トリルゴム製、外管がクロロプレンゴム製のホース等が
用いられていたが、近年は、前記重要な特性を満足する
ホースである、内管が二層構造となっており、内管内層
として耐ガス透過性に優れたポリアミド系樹脂層を有す
る低透過性ホースに移行している。
この様な低透過性ホースに求められる諸特性を具体的
に説明すると、以下の通りである。
フレオンガス、炭化水素ガス等のガス透過性低減に関
して 当該ホースは、基本的に、従来ゴムホース(NBR内
管、CR外管が例示できる)のガス洩れ量改善、ひいて
は、これらガスのホース内部から透過したガスの空気中
への拡散による環境汚染およびオゾン層破壊の防止を目
的とし、特に、冷媒輸送用ホースの場合は、ガスの交換
周期10年のメンテナンス・フリー化をも目的として開発
されたものである。
従来ゴムホースのガス洩れ量は、20〜25gf/m/72時間
(at 100℃)(72時間当りのガス洩れ量)であり、ま
た、冷媒交換周期は2年である。従って、メンテナンス
・フリー化のために、ガス洩れ量が5gf/m/72時間(at
100℃)以下であることが必要である。
また、冷媒は、従来、ジクロロジフルオロメタン(以
下、CFC12と記す)が主として使用されていたが、近
年、オゾン層破壊能の小さいトリフルオロモノフルオロ
エタン(以下、HFC134aと記す)が、代替品候補の1つ
として登場した。従って、冷媒として当該HFC134aを使
用した場合でも、前述の理由により、ガス洩れ量が5gf/
m/72時間(at 100℃)以下であることが必要である。
ホース柔軟性に関して 当該ホースは、冷媒等の輸送を目的とするが、同時
に、エンジンとボディー間の振動吸収も当該ホースの重
要な役割であり、従って、ホースの柔軟性は重要であ
る。従来ゴムホースは、目的に合致した柔軟性を有して
いると言える。
従って、近年のガス透過性等が改善されたホースにお
いても、従来ゴムホースと同等の曲げ力、即ち2.0kgf以
下の曲げ力のものが必要である。
耐水分透過性に関して 当該ホースにおいて、それを構成する外管および内管
の高分子材料を通して、ホースの外側からホース内部へ
水分が透過し、その量が多い場合、透過した水分が冷媒
システム内で凍結し、コンプレッサーの破壊を引き起す
等、システム故障の原因となる。従って、当該ホースの
水分透過は少ない程良いが、従来の経験より、従来ゴム
ホースの3倍以上の耐水分透過性が必要と考えられてい
る。かかる見地より、当該ホースの水分透過量は、従来
ゴムホースの0.6mgf/cm2/日(at 50℃)の1/3である0.
2mgf/cm2/日(at 50℃)以下である必要がある。
金具部のもれ防止について 当該ホースは、システムと接続するため、ホース両端
部を金具にて加締め、接続と同時に接続部での冷媒等の
漏洩を防止している。
かかる加締(接続)部において、ホース構成材料の熱
時物性保持率が低い場合、加締部に加えられた初期応力
は、使用時、熱によって低減し、残留応力は激減するた
め、ついには加締部より冷媒が漏洩してしまう。従っ
て、当該ホースとして、熱時応力保持率の高いもの程良
いといえる。
この様な低透過性ホースのうち、内管内層としてポリ
アミド系樹脂層を有し、内管外層および外管にゴム層を
有する低透過性ホースは、前記諸特性を満足し、性能は
優れているが、加硫工程が不可欠であるために、製造コ
ストはかなり高いという欠点がある。
そこで、この欠点を解消するホースとして、内管を単
管とし、ポリアミド系樹脂等の耐ガス透過性に優れる材
料で構成し、外管はフッ素系樹脂等の耐水分透過性に優
れる樹脂材料で構成した、製造工程数が少なく、かつ、
加硫不要のために製造コストの低い低透過性ホースが提
案されたが、このホースは、柔軟性に乏しく、かつ、熱
時に軟化するために金具部からのもれが発生し、実用に
供することはできなかった。
このように、現在、所望の特性、機能を有し、かつ、
製造コストの低い低透過性ホースは知られていない。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は、上記実情に鑑み、また、産業上の要請に応
えてなされたものであり、低透過性ホースに求められる
諸特性を満足し、かつ、加硫工程が不要である為に製造
コストの低い、低透過性ホースの提供を目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明第一の態様は、少なくとも内管、補強層および
外管を有するホースであって、前記内管の内層は、ポリ
アミド系樹脂(A)を主成分とする組成物で形成され、
前記内管の外層は、ポリアミド樹脂が少なくとも連続相
を、アクリルゴムが少なくとも不連続相を構成するポリ
アミド/アクリルゴムグラフトポリマーアロイ(B)、
および/または、熱可塑性ポリオレフィン樹脂と、EPD
M、ブチル系ゴムおよびアクリロニトリルブタジエンゴ
ムから選ばれる1種以上のゴムとを含有し、該ゴムのう
ちの少なくとも一部分は加硫されている熱可塑性エラス
トマー(C)を主成分とする組成物で形成され、前記外
管は、熱可塑性ポリオレイン樹脂と、EPDMおよびブチル
系ゴムから選択される1種以上のゴムとを含有し、該ゴ
ムのうちの少なくとも一部分は加硫されている熱可塑性
エラストマー(D)を主成分とする組成物で形成されて
いることを特徴とする低透過性ホースである。
前記ポリアミド系樹脂(A)は、ナイロン6/ナイロン
11/ポリオレフィンのブレンドポリマー、および/また
は、ナイロン6・66/ナイロン11/ポリオレフィンのブレ
ンドポリマーであるのがよい。
また、本発明第二の態様は、少なくとも内管、補強層
よおび外管を有するホースであって、 前記内管の内層は、ポリアミド樹脂が少なくとも連続
相を、アクリルゴムが少なくとも不連続相を構成するポ
リアミド/アクリルゴムグラフトポリマーアロイ(B)
を主成分とする組成物で形成され、 前記内管の外層は、熱可塑性ポリオレフィン樹脂と、
EPDM、ブチル系ゴムおよびアクリロニトリルブタジエン
ゴムから選ばれる1種以上のゴムとを含有し、該ゴムの
うちの少なくとも一部分は加硫されている熱可塑性エラ
ストマー(C)を主成分とする組成物で形成され、 前記外管は、熱可塑性ポリオレフィン樹脂と、EPDMお
よびブチル系ゴムから選択される1種以上のゴムとを含
有し、該ゴムのうちの少なくとも一部分は加硫されてい
る熱可塑性エラストマー(D)を主成分とする組成物で
形成されていることを特徴とする低透過性ホースであ
る。
以下に、本発明を詳細に説明する。
はじめに、本発明のホースに用いられるポリアミド系
樹脂(A)、ポリアミド/アクリルゴムグラフトポリマ
ーアロイ(B)、熱可塑性エラストマー(C)および熱
可塑性エラストマー(D)について説明する。
ポリアミド系樹脂(A)としては、ナイロン6、ナイ
ロン8、ナイロン10、ナイロン11、ナイロン12、ナイロ
66等、およびナイロン6・10、ナインロ6・12等の共重
合体、ならびにこれらを含有するポリアミド系樹脂など
が挙げられる。
特にフレオンガスの透過防止と耐ストレスクラック性
を同時に考慮した場合は、ナイロン11および/またはナ
イロン12を必須成分として含有するポリアミド系樹脂を
用いることが好ましく、あるいは、40〜80重量部のナイ
ロン6および/またはナイロン6・66共重合体、5〜30
重量部のナインロン11および/またはナイロン12、およ
び10〜40重量部のポリオレフィン系樹脂からなるブレン
ドポリマーを用いることが好ましい。
なお、ナイロン11および/またはナイロン12を必須成
分として含有するポリアミド系樹脂の具体例としては、
ナイロン11、ナイロン12のそれぞれ単独または混合樹
脂、60重量%以上のナイロン11および/またはナイロン
12と、40重量%未満のそれ以外のポリアミド系樹脂、例
えばナインロン6等とのブレンドポリマー等があげられ
るが、特に、ナイロン6またはナインロン6・66と、ナ
イロン11とポリオレフィンとのブレンドポリマーを用い
ることが好ましい。
また、前記ナイロン6および/またはナイロン6・66
共重合体、ナイロン11および/またはナイロン12、ポリ
オレフィン系樹脂からなるブレンドポリマーにおけるポ
リオレフィン系樹脂は、α−オレフィン(共)重合体で
あってもよく、具体例をあげると、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン・プロピレン共重合体、これらの
(共)重合体のマレイン酸付加物等の変性体等である
が、これらのうちの1種が用いられと、2種以上が用い
られてもよい。
これらのポリアミド系樹脂(A)は、フレオンガス等
のガス透過性が低く、また、ガソリン等の燃料やアルコ
ール等による被抽出性も低く、かつまた、耐ストレスク
ラック性と柔軟性をもあわせ持つという長所を有する材
料である。
ポリアミド/アクリルゴムグラフトポリマーアロイ
(B)とは、ポリアミド樹脂が少なくとも連続相を、ア
クリルゴムが少なくとも不連続相を構成し、該ポリアミ
ド樹脂が該アクリルゴムにグラフト化されている材料で
ある。
ポリアミド/アクリルゴムグラフトポリマーアロイ
(B)は、通常は、ポリアミド樹脂が連続相を構成して
いるが、ポリアミド樹脂とアクリルゴムとの分散状態が
変形し、不連続相(ゴム相)中に更にポリアミド樹脂が
分散したいわゆるサラミ構造等となっていてもよい。
このポリアミド/アクリルゴムグラフトポリマーアロ
イ(B)中の成分の量比は、アクリルゴム>ポリアミド
樹脂であるが、ポリアミド樹脂をアクリルゴムにグラフ
ト化させたために、ポリアミド樹脂の部分が結晶化して
連続相を形成し、アクリルゴムの部分が非結晶部として
団塊状に凝集して不連続相を形成している。
ポリアミド/アクリルゴムグラフトポリマーアロイ
(B)の少なくとも連続相を構成するポリアミド樹脂と
しては、ナイロン6、ナイロン10、ナイロン11、ナイロ
ン12、ナイロン66等のホモポリマーや、ナイロン6/66、
ナイロン6/10、ナイロン6/12、ナイロン12/12、ナイロ
ン6/66/6・10等のコポリマー、あるいはこれらのうちの
2種以上の混合物等が例示される。
また、少なくとも不連続相を構成するアクリルゴムと
しては、アクリル酸アルキルエステルと少量の塩素を含
む架橋性モノマーとの共重合体(ACM)、アクリル酸ア
ルキルエステルとアクリロニトリルの共重合体(AN
N)、アクリル酸アルキルエステルと活性塩素含有モノ
マーとの共重合体、アクリル酸アルキルエステルとカル
ボキシル基含有モノマーの共重合体、アクリル酸アルキ
ルエステルとエポイシ基含有モノマーとの共重合体等が
例示される。
ポリアミド/アクリルゴムグラフトポリマーアロイ
(B)は、少なくとも連続相を構成しているポリアミド
樹脂の性質と、少なくとも不連続相を構成しているアク
リルゴムの性質のいずれをも維持しているのみならず、
相乗効果によるさらに優れた性質をも有している。すな
わち、特に低温時における強靭性、耐熱老化特性、耐フ
レオン透過性、科学物質(油類を含む)に対する抵抗
性、フレキシビリティーおよび高温での物理特性、化学
特性の保持性に優れ、可塑剤を用いなくても十分加工が
可能であるという性質を有する弾性材料である。
なお、ポリアミド/アクリルゴムグラフトポリマーア
ロイ(B)に相当する市販品として、デュポン社のETP4
0、60、80(N66/ACM)、ETP−65(N6/ACM)、ETP−BMR
等がある。
熱可塑性エラストマー(C)とは、熱可塑性ポリオレ
フィン樹脂と、EPDM、ブチル系ゴムおよびアクリロニト
リルブタジエンから選択される1種以上のゴムとを含有
し、該ゴムのうちの少なくとも一部分は加硫されている
材料である。
熱可塑性エラストマー(D)とは、熱可塑性ポリオレ
フィン樹脂と、EPDMおよびブチル系ゴムから選択される
1種以上のゴムとを含有し、該ゴムのうちの少なくとも
一部分は加硫されている材料である。
ここで、熱可塑性エラストマーとは、下記の物性を有
するものをいう。
すなわち、ASTM D638およびD−1566記載の試験法に
準じて測定される値で、テンションセットが160%以
下、好ましくは150%以下であり、120℃×72hの圧縮
永久歪が50%以下であり、柔軟性の目安としてのヤン
グ率(初期引張弾性率)が2500kgf/cm2以下であり、か
つ、約120℃までゴム弾性を有する。即ち、本発明で
用いる熱可塑性エラストマーは、ASTM標準V.28第756頁
(D1566)に定義されているゴムに関する定義に合致す
るものである。そして、熱可塑性エラストマーは、前記
〜の特性を有するため、加硫ゴムと同一の挙動を示
し、加硫不要の本発明低透過性ホースの内管外層あるい
は外管を構成し得るのである。
ところが、熱可塑性エラストマー(C)または(D)
中の熱可塑性ポリオレフィン樹脂として適当な熱可塑性
ポリオレフィン樹脂は、高圧法または低圧法のいずれか
によって1種またはそれ以上のモノオレフィンが重合さ
れて得られる結晶性の高分子量固体生成物である。
かかる樹脂の例としては、たとえば、アイソタクチッ
ク又はシンジオタクティックのモノオレフィン重合体樹
脂があげられ、これらの代表的なものは、商業上入手し
得る。
熱可塑性ポリオレフィン樹脂を構成する適当なオレフ
ィンモノマーの例としては、たとえば、エチレン、プロ
ピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−
ペンテン、5−メチル−1−ヘキセンおよびれらの混合
物が挙げられる。
商業上入手し得る熱可塑性ポリオレフィン樹脂、好ま
しくはポリエチレン樹脂またはポリプロピレン樹脂は、
本発明で用いる熱可塑性エラストマー(C)または
(D)に有利に使用されるが、ポリプロピレン樹脂が特
に好ましい。
また、熱可塑性エラストマー(C)または(D)中の
EPDMとは、エチレン、プロピレンおよび若干のジエン成
分の三元共重合体であり、ジエン成分としては、ジシク
ロペンタジエン、エチリデンノルボルネン、1,4−ヘキ
サジエン等が例示される。
さらに、熱可塑性エラストマー(C)または(D)中
のブチル系ゴムとは、ブチルゴム、塩素化ブチルゴム、
臭素化ブチルゴマ等を指すが、これらの中で、平均分子
量35万〜45万程度、塩素化率1.1〜1.3%程度の塩素化ブ
チルゴムが好ましい。
加えて、熱可塑性エラストマー(C)中のアクリロニ
トリルブタジエンゴムとは、アクリロニトリルとブタジ
エンのランダムコポリマーであり、そのアクリロニトリ
ル含量については、約10〜50%程度のものが知られてい
る。なお、アクリロニトリルとブタジエンの二元共重合
体の他に、第三成分(ジビニルベンゼン、ビニルピリジ
ン、アクリル酸など)が導入されたものも知られてお
り、これらも、本発明で用いるアキルロニトリルブタジ
エンゴムに包含される。
アクリロニトリルブタジエンゴムは、アクリロニトリ
ル含量15〜45%のものが好ましい。
本発明で用いる熱可塑性エラストマー(C)は、当該
エラストマーに熱可塑性を与えるに充分な量の熱可塑性
ポリオレフィン樹脂と、当該エラストマーにゴム様弾性
を与えるに充分な量の、少なくとも一部は加硫されたEP
DM、ブチル系ゴムおよびアクリロニトリルブタジエンゴ
ムから選択される1種以上のゴムとのブレンドよりな
り、一方に他方が分散している。
また、本発明で用いる熱可塑性エラストマー(D)
は、当該エラストマーに熱可塑性を与えるに充分な量の
熱可塑性ポリオレフィン樹脂と、当該エラストマーにゴ
ム様弾性を与えるに充分な量の、少なくとも一部は加硫
されたEPDMおよびブチル系ゴム系ゴムから選択される1
種以上のゴムとのブレンドよりなり、一方に他方が分散
している。
なお、通常は、熱可塑性ポリオレフィン樹脂が少なく
とも連続相を構成し、ゴム成分は少なくとも不連続相を
構成するが、不連続相(ゴム相)中に更に熱可塑性ポリ
オレフィン樹脂が分散したいわゆるサラミ構造等であっ
てもよい。
かかる熱可塑性エラストマー(C)または(D)は、
通常、バンバリーミキサーブラベンダーミキサー又はあ
る種の混練押出機(2軸混練押出機)を使用し、ゴム及
び樹脂の溶融物をこれらの装置内に維持し、ゴム相を微
細に混練分散させつつ、更に、架橋剤を添加して、ゴム
相の加硫が完了するまで、加硫を促進する温度で素練り
することにより製造される。
即ち、熱可塑性エラストマー(C)または(D)は、
素練りをしながらゴム相の加硫を進行させる、換言する
と、動的に加硫を進行させる動的加硫(Dynamic Cureま
たはDynamic Vulcanization)により製造される熱可塑
性エラストマーであり、かかる製法のために、得られた
熱可塑性エラストマーは、加硫ゴムと同一の挙動を示
し、かつ、少なくとも連続相が樹脂相であるために、そ
の成型加工に際しては、熱可塑性樹脂に準じた加工が可
能である。
このような熱可塑性エラストマー(C)または(D)
の製造に際し、ゴムの加硫系は、加硫可能な加硫系であ
ればいずれであってもよいが、EPDMの場合はフェノール
系、硫黄系あるいは有機過酸化物系加硫剤による加硫
系、ブチル系ゴムの場合は、フェノール系、硫黄系ある
いはキノンジオキシム系加硫剤による加硫系、または、
アクリロニトリルブタジエンゴムの場合は、硫黄系、フ
ェノール系あるいは有機過酸化物系加硫剤による加硫系
が好ましい。
熱可塑性エラストマー(C)または(D)中における
熱可塑性ポリオレフィン樹脂とゴムとの量比は、得に限
定されないが、その合計量を100重量部としたとき、ゴ
ムが25〜75重量部であるのがよい。
なお、熱可塑性エラストマー(C)または(D)とし
て、熱可塑性ポリオレフィン樹脂が連続相を、ゴムが不
連続相を構成し、熱可塑性ポリオレフィン樹脂とゴムと
の合計量を100重量部としたとき、ゴムが25〜75重量部
であるものが好ましく、30〜70重量部であるものが更に
好ましい。
また、その分散形態は、不連続相の粒子径が50μm以
下であるのが好ましく、20μm以下であるのがより好ま
しく、5μm以下であるのが特に好ましい。
熱可塑性エラストマー(C)は、アクリニトリルブタ
ジエンゴムの含有量が多い場合を除き、耐水分透過性、
耐熱老化特性、耐候性、熱時の物性保持性および柔軟性
に優れる。また、アクリロニトリルブタジエンゴムの含
有量が多い場合であっても、耐水分透過性および耐候性
を除く上記物性に優れる。
熱可塑性エラストマー(D)は、耐水分透過性、耐熱
老化特性、耐候性、熱時の物性保持性および柔軟性に優
れる。
熱可塑性エラストマー(C)に相当する市販品には、
熱可塑性樹脂としてポリプロピレン、ゴム成分としてエ
チレン・プロピレン系ゴム(EPDM)を使用し、動的加硫
を行なったモンサント社のサントブレン、DSM社のKelpr
oxがあり、また、熱可塑性樹脂としてポリプロピレン、
ゴム成分としてEPDM及び塩素化ブチルゴム(Cl−II R)
を使用し、動的加硫を行なったエクソン化学社のトレフ
シンがあり、さらには、熱可塑性樹脂としてポリプロピ
レン、ゴム成分としてアクリロニトリルブタジエンゴム
(NBR)を使用じ、動的加硫を行なったモンサント社の
ジオラスト等がある。
熱可塑性エラストマー(D)に相当する市販品には、
熱可塑性エラストマー(D)に相当する市販品として挙
げたDSM社のKelprox、エクソン化学社のトレフシン等が
ある。
本発明のホースの内管あるいは外管の主成分は、上記
の通りである。
そして、本発明第一の態様のホースは、少なくとも内
管、補強層および外管を有し、内管内層がポリアミド系
樹脂(A)を主成分とする組成物で、内管外層がポリア
ミド/アクリルゴムグラフトポリマーアロイ(B)およ
び/または熱可塑性エラストマー(C)を主成分とする
組成物で、かつ、外管が熱可塑性エラストマー(D)を
主成分とする組成物で形成されている。
なお、本発明第一の態様では、内管内層は、厚さ0.05
〜0.80mm程度が好ましい。
また、本発明第二の態様のホースは、少なくとも内
管、補強層および外管を有し、内管内層がポリアミド/
アクリルゴムグラフトポリマーアロイ(B)を主成分と
する組成物で、内管外層が熱可塑性エラストマー(C)
を主成分とする組成物で、かつ、外管が熱可塑性エラス
トマー(D)を主成分とする組成物で形成されている。
なお、本発明第二の態様では、内管内層は、厚さ0.05
〜2.0mm程度が好ましく、0.20〜1.5mm程度がさらに好ま
しい。
ここで、ポリアミド系樹脂(A)を主成分とする組成
物とは、ポリアミド系樹脂(A)を主成分として含有
し、他に、必要に応じ、本発明の趣旨を損なわない範囲
で、無機充填剤、顔料、可塑剤および老化防止剤等も含
有する組成物をいう。
また、ポリアミド/アクリルゴムグラフトポリマーア
ロイ(B)を主成分とする組成物とは、ポリアミド/ア
クリルゴムグラフトポリマーアロイ(B)を主成分とし
て含有し、他に、必要に応じ、本発明の趣旨を損なわな
い範囲で、同様に、軟化剤、無機銃点剤、顔料、可塑剤
および老化防止剤等も含有する組成物をいう。
さらに、熱可塑性エラストマー(C)または(D)を
主成分とする組成物とは、熱可塑性エラストマー(C)
または(D)を主成分として含有し、他に、必要に応
じ、本発明の趣旨を損なわない範囲で、軟化剤、無機充
填剤、顔料、可塑剤および老化防止剤等も含有する組成
物をいう。
加えて、ポリアミド/アクリルゴムグラフトポリマー
アロイ(B)および/または熱可塑性エラストマー
(C)を主成分とする組成物とは、ポリアミド/アクリ
ルゴムグラフポリマーアロイ(B)および/または熱可
塑性エラストマー(C)を主成分として含有し、他に、
必要に応じ、本発明の趣旨を損なわない範囲で、軟化
剤、無機充填剤、顔料、可塑剤および老化防止剤等も含
有する組成物をいう。
なお、上記において、「主成分とする」とは、主成分
と称される物質が、通常のゴム組成物中のゴム含有量に
およそ相当する量以上が含有されていることをいう。
本発明第一の態様、第二の態様のホースにおいて、そ
の補強層は、特に限定されない。ブレードで形成された
ものでもスパイラルで形成されたものでもいずれでもよ
い。また、用いる材料は糸でもワイヤでもよい。
補強糸としては、ビニロン繊維、レーヨン繊維、ポリ
エステル繊維、ナイロン繊維、芳香族ポリアミド繊維等
で製造された糸が例示される。
前記繊維について、より具体的に述べると、ポリエス
テル繊維としては、ポリエチレンテレフタレート(東レ
社製;テフロン)またはビニロン繊維(ユニチカ社製)
が例示され、一般に好適に使用されている。ナイロン繊
維としては、ナイロン6、ナイロン66(旭化成社製;レ
オナ)等が例示される。
また、補強用ワイヤとしては、硬鋼線が例示され、さ
らに具体的には、防錆および接着性付与のために真鍮メ
ッキされた鋼線が例示される。
本発明の低透過性ホースは、少なくとも内管、補強層
および外管を有し、内管は内層と外層で構成されるもの
であるが、そのホースの使用目的、使用条件等によって
は、内管をさらに多層化したり、ストレス・クラック防
止層を設けたりしてもよい。
本発明の低透過性ホースの製造方法は、ホース製造時
の加硫工程が不要であるという特徴を有するが、以下に
その一例を示す。
本発明第一の態様のホースの場合は、ポリアミド系樹
脂(A)を主成分とする組成物の押出しに適当な樹脂押
出機を使用し、予め離型剤を付与したマンドレル上に、
ポリアミド系樹脂(A)を主成分とする組成物を押出
し、樹脂チューブ(内管内層)を形成する。次に、この
樹脂チューブが形成されたマンドレルを適当な押出機に
通し、樹脂チューブ上に、ポリアミド/アクリルゴムグ
ラフトポリマーアロイ(B)および/または熱可塑性エ
ラストマー(C)を主成分とする組成物を押出し、内管
外層を形成する。
なお、必要に応じ、樹脂チューブ表面に塩化ゴム系、
フェノール樹脂系、HRH系、ウレタン系等の接着剤を塗
布、スプレーなどにより付与した後、内管外層を形成す
ることができる。また、内管内層は、先に形成させた内
管外層内面に塗布して設けてもよい。
上記のように形成された内管外層上に、必要に応じ、
補強糸との接着のために接着剤を塗布し、次いで、編組
機を使用して補強糸を編組する。必要に応じ、編組後、
外管との接着のために接着剤を塗布し、その上に、熱可
塑性エラストマー(D)を主成分とする組成物の押出し
に適した押出機を用いて、熱可塑性エラストマー(D)
を主成分とする組成物を押出し、外管を形成する。
なお、内管外層上および補強層上に塗布する接着剤と
しては、イソシアネート系、フェノール系樹脂系、レゾ
ルシン系およびウレタン系の接着剤が使用可能である
が、ウレタン系の接着剤が好適である。
このようにして、内管内層、内管外層、補強層および
外管が形成されたら、最後にマンドレルを引き抜くと、
本発明第一の態様の低透過性ホースが得られる。
また、本発明第二の態様のホースの場合は、ポリアミ
ド/アクリルゴムグラフトポリマーアロイ(B)を主成
分とする組成物の押出しに適した押出機を使用し、予め
離型剤を付与したマンドレル上に、ポリアミド/アクリ
ルゴムグラフトポリマーアロイ(B)を主成分とする組
成物を押出し、内管内層を形成する。次に、この内管内
層が形成されたマンドレルを、熱可塑性エラストマー
(C)を主成分とする組成物の押出しに適した押出機に
通し、内管内層上に、熱可塑性エラストマー(C)を主
成分とする組成物を押出し、内管外層を形成する。
上記のように形成された内管外層上に、編組機を使用
して補強糸を編組し、その上に、熱可塑性エラストマー
(D)を主成分とする組成物に押出しに適した押出機を
用いて、熱可塑性エラストマー(D)を主成分とする組
成物を押出し、外管を形成する。
なお、本発明第一の態様のホースの製造の場合と同様
に、必要に応じて、内管内層上に、内管外層上および補
強層上に、それぞれに適した接着剤を使用しても良い。
このようにして、内管内層、内管外層、補強層および
外管が形成されたら、最後にマンドレルを引き抜くと、
本発明第二の態様の低透過性ホースが得られる。
上記製法は、本発明の低透過性ホースの製造方法の一
例である。
この製法では、ホース製造時にマンドレルを使用して
いるが、通常のゴム/樹脂複合構造ホース製造時に必要
な加硫な工程がないために、加硫時の熱による収縮変形
及び加硫時の圧力による変形等がなく、従って、ホース
の寸法精度は維持し易いので、寸法精度を厳密に必要と
する場合以外は、マンドレルを使用せずに製造できるこ
とは勿論である。
<実施例> 以下、本発明を、実施例に基づいてさらに具体的に説
明する。
(実施例1) 表1に示す構成で、内径が11mmのホースを、後記の方
法で製造した。
これらについて、ホース特性を後記の方法で測定、評
価した。
また、これらのホースを構成する材料個々の特性も、
後記の方法で試料を作製し、測定、評価した。
結果は、表1、表2および第1図、第2図、第3図に
示した。
[1]ホースの製造方法 i)予め離型剤を付与したマンドレル上に、樹脂押出
機を用い、ナインロン6/ナイロン11/ポリオレフィンを
押出し、内管内層を形成する。
ii)内管内層上に、ウレタン系接着剤(ロード社製、
ケムロックEP4802−36)を塗布する。
iii)内管内層上に、樹脂押出機を用い、ナイロン6/
アクリルゴムグラフトポリマーアロイまたは熱可塑性エ
ラストマーを押出し、内管外層を形成する。
iv)内管外層上に、ウレタン系接着剤(ロード社製、
ケムロックEP4802−36)を塗布する。
V)ポリエステル繊維(東レ社製、テトロン、1500d/
2)製の補強糸を編組し、補強層を形成する。
vi)補強層上に、ウレタ系接着剤(ロード社製、ケム
ロックEP4802−36)を塗布する。
vii)樹脂押出機を用い、熱可塑性エラストマーを押
出し、外管を形成する。
viii)マンドレルを引き抜く。
[2]ホース特性の測定方法 (1)ホース柔軟性 所定の半径を有する円弧に沿ってホースを曲げ、曲げ
力を測定する。曲げ半径は、ホース外径の10倍(10D)
から測定し始め、3倍まで順次曲げ力を測定する(n=
2)。
この結果得られた曲げ力と曲げ半径との関係をプロッ
トした曲線より、規定の半径(4倍)の時の数値を読み
とる。
一般に、従来ゴムホースの柔軟性は2.0kgfのレベルで
あり、樹脂チューブ構造のホースでは、6〜7kgfのレベ
ルにあるものがある。このような樹脂チューブ構造のホ
ースでは、エンジン・ルーム等の狭いスペースにおいて
機器へホースを装着させる場合、明らかに作業性が悪
く、経験的に、曲げ力3.5kgf以下であれば作業性が良好
となる。
また、振動吸収性も柔軟性と相関があるが、この関係
は非線型であり、曲げ力が3.5kgf程度以上になると、急
激に反力が増大し、振動吸収性が極端に悪くなる。従っ
て、ホースの曲げ力は、3.5kgf以下が好ましく、2.0kgf
以下がさらに好ましい。
(2)ガス透過性 JRA規格(日本冷凍空調工業会規格)のJRA2001に準ず
る。
ホース長0.45mの金具アセンブリホースに、冷媒(CFC
12またはHFC134a)を内容積1cm3当り0.6±0.1グラム封
入する。温度100℃に96時間放置し、24時間後と96時間
後の間の減量(ガス透過量)を測定し、gf/m/72時間に
数値を換算する。
ゴムホースのCFC12ガスの漏れ量は20〜25gf/m/72時間
であり、また、ゴムホースの冷媒交換周期は約2年であ
る。一方、メンテナンス・フリー化のためには、交換周
期10年が必要とされる。従って、メンテナンス・フリー
化のためには、ガスの種類にかかわらず、ガス漏れ量が
5gf/m/72時間以下であることが必要である。
(3)水分透過性 50℃オーブン中に5時間放置したホースの内容積の80
%に相当する体積の乾燥剤(モレキュラーシーブ3A)
を、そのホースに封入し、密閉する。50℃×95%RHの雰
囲気下に放置し、120時間毎に400時間まで乾燥剤の重量
を測定し、mgf/cm2/日に数値を換算する。水分透過量が
0.2mgf/cm2/日以下であることが必要である。
(4)気密性 継手金具付ホースを120℃にて336時間熱老化させた
後、室温に放置冷却する。このホースを水中に静置し、
40kgf/cm2の内圧をかけ、洩れが生じるか比かを目視観
察する。
洩れが生じなければ、○、洩れが生じれば×とする。
(5)耐オゾン性 JIS K6330 4.2.5項のA法に準拠し、測定を行な
う。即ち、規定の外径(ホース外径の8倍)を持つ円筒
に被験試料をまきつけて、それを一定の環境下に放置
し、被験試料外面の亀裂状態を調べる。オゾン濃度は50
pphm、温度40℃の条件で試験を行ない、42時間ごとに観
察し、亀裂の発生する時間を記録する。試験は168時間
まで行ない、168時間で亀裂の発生しない場合は耐オゾ
ン性は良好とされる。
[3]材料特性測定用試料の製造方法 内径11mm、厚さ1mmのチューブを、樹脂押出機を用い
て各材料について単独で各々押し出し、下記材料特性試
験に供した。
[4]材料特性の測定方法 (1)引張弾性率 材料特性測定試料を、5mm巾のタンザク状にカット
し、20℃雰囲気下で、オートグラフを使用して応力/歪
曲線を書かせ、初期の応力/歪曲線の傾斜より、引張弾
性率を算出する。
(2)120℃引張弾性率保持率 (1)と同様にして、ただし、120℃雰囲気下で応力
/歪曲線を書かせ、引張弾性率を算出する。そして、20
℃時の引張弾性率に対する比率を算出する。
(3)50%モジュラス 材料特性測定用材料から、JIS 3号ダンベル状試験
片を取り、JIS K6301に準拠し、20℃におけるM50を測
定、算出する。
(4)120℃、50%モジュラス保持率 (3)と同様にして、JIS K6301に準拠し、120℃に
おけるM50を測定、算出する。そして、20℃時のM50に対
する比率を算出する。
(5)ガス透過性 試験装置の概略断面図を、第7図に示す。
ステンレス製カップ1に、カップ容量の1/2の冷媒2
(CFC12またはHFC134a)を入れる。ステンレス製カップ
1の上部い、材料特性測定用試料を切り開いてシート状
とした試料3を載せ、その上に燒結金属板4をのせ、ボ
ルト5とナット6で締める。
これを、100℃の雰囲気下で放置し、24時間ごとに全
体の重量を測定し、その減少量を算出し、さらに、下式
により、ガス透過度を算出する。
ただし、A(cm2):透過面積 T(day):試験を行った時間 M( gy):減少重量 t(mm) :試験片の厚さ (6)水分透過性 (5)と同様にして、ただし、冷媒のかわりに水を用
い、雰囲気は80℃として水分透過度を求める。
表1、表2および第1図〜第3図より、本発明第一の
態様のホースについて、下記事項が明らかである。
(1)ホース柔軟性について ホース曲げ力で示されるホース柔軟性は、前記したよ
うに、3.5kgf以下が好ましく、従来ゴムホースの水準で
ある2.0kgf以下がさらに好ましい。
本発明第一の態様のホースにおいて、ホース柔軟性に
対して最も影響が大きいのは、内管内層の肉厚であり、
これに、内管外層および外管の材質の柔軟性(引張弾性
率またはM50で示されるもの)の影響が加わるが、内管
内層の肉厚を1.5mm以下、さらには0.8mm以下とすれば、
内管外層および外管の材質にかかわらず、充分柔軟なホ
ースとなる。
(2)ガス透過性について CFC12ガスまたはHFC134aガスの透過量は、前記したよ
うに、ホースで5gf/m/72時間(at 100℃)以下が好ま
しい。
本発明第一の態様のホースにおいて、耐ガス透過性に
対して最も影響が大きいのは、本発明で用いている材料
のうち最大の耐ガス透過性を示すN6/N11/ポリオレフィ
ン系熱可塑性樹脂層(内管内層)の肉厚である。内管外
層および外管の材質の耐ガス透過性の影響ももちろん受
けるが、概ね、内管内層の肉厚を0.05mm以上とすれば、
CFC12ガス、HFC134aのいずれに対する耐透過性も満足さ
れる。
なお、CFC12ガスとHFC134aガスとを比較すると、一般
的には、CFC12ガスの方が透過しやすく、従って、CFC12
ガス用のホースの場合は、内管内層の肉厚を0.1mm以上
とするのが好ましい。
(3)水分透過性 水分透過量は、前記したように、ホースで0.2mgf/cm2
/日以下が好ましい。
本発明第一の態様のホースの耐水分透過性は、いずれ
も概ね良好であるが、熱可塑性エラストマーのうち、NB
R/PPは耐水分透過性がやや劣るので、内管外層と外管の
両者をNBR/PPで構成したホース(比較例3)は、耐水分
透過性が劣る。
(4)気密性 ホース成形後にゴム層の加硫を行なわなくてよいよう
に、ゴムのかわりに熱可塑性樹脂を用いて製造されたホ
ースでは、該樹脂の塑性変形に起因して気密性不良が懸
念されるが、本発明第一の態様のホースに用いている材
料は、応力保持率が大きいため、いずれも気密性は良好
である。
(5)耐オゾン性 本発明第一の態様のホースの耐オゾン性は、いずれも
概ね良好であるが、外管にNBR/PPを使用した場合(比較
例1〜3)、ややクラックが入り易い。これは、NBR/PP
がNBRの特性を維持して耐オゾン性にやや劣るためと思
われる。
以上より、本発明第一の態様のホースの場合、内管内
層の肉厚を0.05〜2.00mmとすれば、ホース柔軟性と耐ガ
ス透過性のいずれもが満足され、また、外管用の熱可塑
性エラストマーとして、そのゴム成分がEPDMおよび/ま
たはブチル系ゴムであるものを用いるので、耐水分透過
性と耐オゾン性も満足される。
さらに、気密性に関しても、本発明第一の態様のホー
スは、いずれも十分満足される性能を有している。
なお、内管内層の肉圧に関しては、傷等の欠陥の発生
頻度の観点からも、0.05mm以上とすることが好ましい。
(実施例2) 表3に示す構成で、内径が11mmのホースで、後記の方
法で製造した。
これらについて、ホース特性を実施例1に記載の方法
で測定、評価した。
また、これらのホースを構成する材料個々の特性も、
後記の方法で試料を作製し、測定、評価した。
結果は、表3、表4および第4図、第5図、第6図に
示した。
[1]ホースの製造方法 (1)発明例のホースの製造方法 i)予め離型剤を付与したマンドレル上に、樹脂押
出機を用い、ナイロン6/アクリルゴムグラフトポリマー
アロイを押出し、内管内層を形成する。
ii)内管内層上に、ウレタン系接着剤(ロード社
製、ケムロックEP4802−36)を塗布する。
iii)内管内層上に、樹脂押出機を用い、熱可塑性
エラストマーを押出し、内管外層を形成する。
iv)内管外層上に、ウレタン系接着剤(ロード社
製、ケムロックEP4802−36)を塗布する。
V)ポリエステル繊維(東レ社製、テスロン、1500
d/2)製の補強糸を編組し、補強層を形成する。
vi)補強層上に、ウレタン系接着剤(ロード社製、
ケムロックEP4802−36)を塗布する。
vii)樹脂押出機を用い、熱可塑性エラストマーを
押出し、外管を形成する。
viii)マンドレルを引き抜く。
(2)比較例4のホースの製造方法 i)樹脂押出機を用い、ナイロン6/アクリルゴムグ
ラフトポリマーアロイをチューブ状に押出し、内管を形
成する。
ii)内管上に、ウレタン系接着剤(ロード社製、ケ
ムロックEP4802−36)を塗布する。
iii)ポリエステル繊維(東レ社製、テトロン、150
0d/2)製の補強糸を編組し、補強層を形成する。
iv)補強層上に、ウレタン系接着剤(ロード社製、
ケムロックEP4802−36)を塗布する。
v)樹脂押出機を用い、エチレン・テトラフルオロ
エチレン樹脂(ETFE)を押出し、外管を形成する。
(2)比較例5、6のホースの製造方法 i)予め離型剤を付与したマンドレル上に、樹脂押
出機を用い、ナイロン6/ナイロン11/ポリオレフィンを
押出し、内管内層を形成する。
ii)内管内層上に、ゴム押出機を用い、塩素化ブチ
ルゴム組成物を押出し、内管外層を形成する。
iii)接着用のDIP処理(RFL処理)を施したポリエ
ステル繊維(東レ社製、テトロン、1500d/2、ヒートセ
ット伸長率:215℃で±0%)製の補強糸を編組し、補強
層を形成する。
iv)ゴム押出機を用い、塩素化ブチルゴム組成物を
押出し、外管を形成する。
v)160℃、60分間の条件で、加圧蒸気加硫を行な
う。
vi)マンドレルを引き抜く。
(3)比較例7、8のホースの製造方法 i)予め離型剤を付与したマンドレル上に、樹脂押
出機を用い、ナイロン6/ナイロン11/ポリオレフィンを
押出し、内管を形成する。
ii)ポリエステル繊維(東レ社製、テトロン、1500
d/2、ヒートセット伸長率:215℃で±0%)製の補強糸
を編組し、補強層を形成する。
iii)内管上に、ゴム押出機を用い、塩素化ブチル
ゴム組成物を押出し、外管を形成する。
iv)160℃、60分間の条件で、加圧蒸気加硫を行な
う。
v)マンドレルを引き抜く。
(4)比較例9のホースの製造方法。
i)予め離型剤を付与したマンドレル上に、ゴム押
出機を用い、アクリロニトリルブタジエンゴム組成物を
押出し、内管を形成する。
ii)ポリエステル繊維(東レ社製、テトロン、1500
d/2、ヒートセット伸長率:215℃で±0%)製の補強糸
を編組し、補強層を形成する。
iii)内管上に、ゴム押出機を用い、クロロプレン
ゴム組成物を押出し、外管を形成する。
iv)150℃、60分間の条件で、加圧蒸気加硫を行な
う。
v)マンドレルを引き抜く。
[2]ホース特性の測定方法 実施例1と同様に行なった。
[3]材料特性測定用試料の製造方法 内径11mm、厚さ1mmのチューブを、樹脂押出機または
ゴム押出機を用いて各材料について単独で各々押し出
し、下記材料特性試験に供した。
なお、材料として、塩素化ブチルゴム組成物を用いた
場合は、、押し出し後、160℃、60分間の条件で、ま
た、アクリロニトリルブタジエンゴム組成物、クロロプ
レンゴム組成物を用いた場合には、押し出し後、150
℃、60分間の条件で加硫したものを試験に供した。
[4]材料特性の測定方法 実施例1と同様に行なった。
*1 ナイロン6/ナイロン11/ポリオレフィン(マレイ
ン酸変性EPDM)=58.2/14.5/27.3 *2 ポリアミド/アクリルゴムグラフトポリマーアロ
イ デュポン社製ETP65 *3 熱可塑性エラストマー エクソン社製トレフシン165−70A *4 熱可塑性エラストマー モンサント社製サントブレン101−80 *5 熱可塑性エラストマー モンサント社製ジオラスト701−80 *6 エチレン・テトラフルオロエチレン樹脂(ETFE) 旭ガラス社製アフロンCOP *7 塩素化ブチルゴム組成物 配合組成 Cl−II Rクロロブチル1066(エクソン化学社製) 100重量部 カーボンブラック旭#50(旭カーボン社製) 80重量部 ステアリン酸 2重量部 老化防止剤アンテージOD(川口化学社製) 2重量部 軟化剤マシン油22(富士興産社製) 5重量部 マグネシア 1重量部 亜鉛華 5重量部 促進剤TSサンセラーMSPO(三新化学工業社製) 2重量部 *8 アクロリロニトリルブタジエン組成物 配合組成 NBR Nipol DN005(日本ゼオン社製) 100重量部 カーボンブラック旭#50(旭カーボン社製) 80重量部 亜鉛華 5重量部 ステアリン酸 1重量部 老化防止剤アンテージOD(川口化学社製) 1重量部 可塑剤DOP(チッ素石油化学社製) 10重量部 イオウ 2重量部 促進剤TSサンセラーMSPO(三新化学工業社製) 1重量部 *9 クロロプレンゴム組成物 配合組成 CRネオプレンW(昭和ネオプレン社製) 100重量部 ステアリン酸 1重量部 マグネシア 4重量部 老化防止剤アンテージOD(川口化学社製) 2重量部 カーボンブラック旭#50(旭カーボン社製) 60重量部 軟化剤フッコール1150N(富士興産社製) 10重量部 亜鉛華 5重量部 促進剤TUサンセラー22(三新化学工業社製) 0.75重量部 表3、表4および第4図〜第6図より、本発明第二の
態様のホースについて、下記事項が明らかである。
(1)ホース柔軟性について 本発明第二の態様のホースにおいても、ホース柔軟性
に対して最も影響が大きいのは、内管内層の肉厚であ
る。しかし、本発明第一の態様のホースの内管内層に用
いられているN6/N11/ポリオレフィン系熱可塑性樹脂よ
りも、本発明第二の態様のホース内管内層に用いられて
いるポリアミド/アクリルゴムグラフトポリマーアロイ
の方が柔軟性に優れるので、本発明第二の態様では、内
管内層の肉厚を2.0mmとしても、十分に柔軟なホースと
なる。なお、好ましくは1.5mm以下である。
(2)ガス透過量について 本発明第二の態様のホースにおいても、耐ガス透過性
に対しても最も影響が大きいのは、内管内層の肉厚であ
る。そして、本発明第二の態様のホースでは、CFC12ガ
ス用の場合、内管内層の肉厚を0.1mm以上、好ましくは
0.2mm以上、HFC134aガス用の場合、0.05mm以上、好まし
くは0.1mm以上とすれば、耐ガス透過性は満足される。
(3)水分透過性 本発明第二の態様のホースの耐水分透過性は、いずれ
も概ね良好である。
(4)気密性 ホース成形後にゴム層の加硫を行なわなくてよいよう
に、ゴムのかわりに熱可塑性樹脂を用いて製造されたホ
ースでは、該樹脂の塑性変形に起因して気密性不良が懸
念されるが、本発明第二の態様のホースに用いている材
料は、応力保持率が大きいため、いずれも気密性は良好
である。
以上より、本発明第二の態様のホースの場合、内管内
層の肉厚を0.05〜2.00mmとすれば、ホース柔軟性と耐ガ
ス透過性のいずれもが満足され、また、その際、耐水分
透過性および気密性も満足される。
なお、内管内層の肉厚に関しては、傷等の欠陥の発生
頻度の観点からも、0.05mm以上とすることが好ましい。
このよう発明例19〜35に対し、比較例4〜9は、以下
の通りである。
(比較例4) 内管にポリアミド/アクリルゴムグラフトポリマーア
ロイを使用し、外管にガス透過および水分透過の少ない
熱可塑性樹脂であるETFEを使用した場合、加硫不要で、
かつ、耐ガス透過性、耐水分透過性で目標値を達成でき
るが、該樹脂は極めて硬いために、ホース柔軟性は大き
く損なわれると共に、外管が熱可塑性樹脂であるため
に、熱時軟化が大きく、熱時に物性が保持されないため
に、気密試験でも、不可となっていることがかる。
(比較例5、6) 特開昭63−12585号に開示される、柔軟でかつ耐ガス
透過性を有するナイロン系樹脂材料であるN6/N11/ポリ
オレフィン系熱可塑性樹脂を内管内層に使用し、内管外
層および外管にブチル系加硫ゴムを使用したホースは、
ホース特性試験において、いずれの項目も満足するが、
ホース製造時に加硫工程を必要とし、かつ、内管が二層
構造で工数を要すること、更に、内管内層樹脂材料が薄
肉であるために、製造時のマンドレルの使用は不可避で
あり、これらより、発明例に比べ、高コストとなること
がわかる。
(比較例7、8) 内管に、柔軟でかつ耐ガス透過性を有するナイロン系
樹脂材料であるN6/N11/ポリオレフィン系熱可塑性樹脂
を一層構造で使用し、外管にブチル系加硫ゴムを使用し
たホースは、内管が薄く、かつ、熱時内性の保持率の低
い熱可塑性樹脂製であるために、他の物性は満足される
ものであったが、気密性試験で漏洩が認められた。
(比較例9) これは、NBR内管/CR外管の従来ゴムホースである。そ
して、耐ガス透過性の点で、低透過性ホースとしては使
用できないことが明らかである。また、当該仕様も、加
硫によりその特性を発現することは勿論である。
<発明の効果> 本発明により、低透過性ホースに求められる諸特性を
満足する高機能なホースであって、加硫工程不要のため
に製造コストの低い低透過性ホースが提供される。
本発明のホースを使用すれば、ホース内を輸送される
冷媒や燃料のホースからの透過が殆どなくなるので、本
発明は、環境保護対策に貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1におけるホースの内管内層厚さとホ
ース曲げ力との関係を示すグラフである。 第2図および第3図は、実施例1におけるホースの内管
内層厚さとホースガス透過量の関係を示すグラフであ
る。 第4図は、実施例2におけるホースの内管内層厚さとホ
ース曲げ力との関係を示すグラフである。 第5図および第6図は、実施例2におけるホースの内管
内層厚さとホースガス透過量の関係を示すグラフであ
る。 第7図は、実施例で用いた試験装置を示す概略断面図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−173491(JP,A) 特開 平3−51596(JP,A) 特開 平4−107383(JP,A) 特公 平2−32515(JP,B2) 実公 昭62−29242(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 11/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも内管、補強層および外管を有す
    るホースであって、 前機内管の内層は、ポリアミド系樹脂(A)を主成分と
    する組成物で形成され、 前記内管の外層は、ポリアミド樹脂が少なくとも連続相
    を、アクリルゴムが少なくとも不連続相を構成するポリ
    アミド/アクリルゴムグラフトポリマーアロイ(B)、
    および/または、熱可塑性ポリオレフィン樹脂と、EPD
    M、ブチル系ゴムおよびアクリロニトリルブタジエンゴ
    ムから選ばれる1種以上のゴムとを含有し、該ゴムのう
    ちの少なくとも一部分は加硫されている熱可塑性エラス
    トマー(C)を主成分とする組成物で形成され、 前記外管は、熱可塑性オリオレフイン樹脂と、EPDMおよ
    びブチル系ゴムから選択される1種以上のゴムとを含有
    し、該ゴムのうちの少なくとも一部分は加硫されている
    熱可塑性エラストマー(D)を主成分とする組成物で形
    成されていることを特徴とする低透過性ホース。
  2. 【請求項2】前記ポリアミド系樹脂(A)が、ナイロン
    6/ナイロン11/ポリオレフィンのブレンドポリマー、お
    よび/または、ナイロン6.66/ナインロン11/ポリオレフ
    ィンのブレンドポリマーである請求項1に記載の低透過
    性ホース。
  3. 【請求項3】少なくとも内管、補強層および外管を有す
    るホースであって、 前記内管の内層は、ポリアミド樹脂が少なくとも連続相
    を、アクリルゴムが少なくとも不連続相を構成するポリ
    アミド/アクリルゴムグラフトポリマーアロイ(B)を
    主成分とする組成物で形成され、 前記内管の外層は、熱可塑性ポリオレフィン樹脂と、EP
    DM、ブチル系ゴムおよびアクリロニトリルブタジエンゴ
    ムから選ばれる1種以上のゴムとを含有し、該ゴムのう
    ちの少なくとも一部分は加硫されている熱可塑性エラス
    トマー(C)を主成分とする組成物で形成され、 前記外管は、熱可塑性ポリオレフィン樹脂と、EPDMおよ
    びブチル系ゴムから選択される1種以上のゴムとを含有
    し、該ゴムのうちの少なくとも一部分は加硫されている
    熱可塑性エラストマー(D)を主成分とする組成物で形
    成されていることを特徴とする低通過性ホース。
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