JP2937417B2 - 医用画像保管システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、被検体（通常は患者）の画像データを保管
する医用画像保管システムに関する。

（従来の技術） 従来の医用画像保管システムは、各種モダリティ（例
えばMRI装置,X線CT装置等）にオンラインで画像保管装
置が接続されたものである。

各種モダリティにより患者を投影して得られた画像デ
ータは、例えば、患者氏名，患者IDコード等の患者固有
情報を含む付帯情報が付されて、画像保管装置に転送さ
れる。急患の場合は、緊急を要するため画像データに患
者固有情報が付されないまま画像データのみを、画像保
管装置に転送することが多々あった。画像保管装置とし
ては、近年記憶大容量の光ディスク装置が用いられてい
るが、この光ディスク装置は、磁気ディスク装置等のよ
うに後で書き替えるのが困難なものである。

（発明が解決しようとする課題） 上述うしたように従来例システムは、患者固有情報を
付する時間のない緊急を要する急患の場合においても画
像データを書き替え困難な光ディスク装置に格納してい
た。このため、後で患者固有情報等の修正ができず、緊
急検査に対する適応性に欠けていた。

そこで本発明は、上記欠点を除去し、緊急検査にも対
応できる医用画像保管システムを提供することを目的と
している。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために本発明は、モダリテイによ
り被検体を撮影して得られた画像データに被検体固有情
報を付して画像保管装置に転送する医用画像保管システ
ムにおいて、前記画像保管装置は前記画像データを記憶
する光ディスク装置及び磁気ディスク装置と前記モダリ
ティから転送された画像データにおける前記被検体固有
情報の有無判断を行い有りと判断した場合はその画像デ
ータを前記光ディスク装置に格納し、無しと判断した場
合はその画像データを前記磁気ディスク装置に格納する
制御手段とを有することを特徴とするものである。

（作 用） 上記構成のシステムの作用を説明する。

緊急検査を要する被検体を撮影し、その撮影した画像
データを画像保管装置に転送する際、画像データに被検
体固有情報を付する時間が無い場合は、この被検体固有
情報が無いまま転送を行う。

制御手段は、モダリティより転送される画像データを
この画像データにおける被検体固有情報の有無判断によ
り画像保管装置の光ディスク装置又は磁気ディスク装置
に振り分ける。

（実施例） 以下に図面を参照して本発明の一実施例システム１に
ついて詳述する。

本システムは、各種撮影を行うモダリティ２（2a,2b,
…）と、オンラインインターフェイス３を介して接続さ
れた画像保管装置10とを有している。

前記画像保管装置10は、各種モダリティ２から転送さ
れる画像データの入出力制御等を行う制御手段としての
中央処理装置11と、画像データを記憶する磁気ディスク
装置12及び光ディスク装置13とを有している。この中央
処理装置11は、オンライン制御部14と、磁気ディスク制
御部15と、光ディスク制御部16と、画像データへの患者
固有情報の有無判断を行うための判断情報を記憶するメ
モリ17とを有している。オンライン制御部14は、各種モ
ダリティ２から画像データとその画像データに付された
付帯情報を受け取り、その付帯情報の中から患者固有情
報を抽出するものである。（尚、付帯情報の形態はACR
−NEMAの如き識別子吹き可変長情報としてもよく、また
モダリティ２との間で取り決めた固定の形式としてもよ
い）。更にオンライン制御部14は、付帯情報から抽出し
た患者固有情報のメモリ17に記憶されている判断情報と
を比較することにより患者固有情報の有無判断を行い、
正しい患者固有情報でないと判断、すなわち患者固有情
報無しと判断すれば、その画像データを磁気ディスク装
置12に格納し、正しい患者固有情報と判断、すなわち患
者固有情報有りと判断すれば光ディスク装置13に格納す
る。

判断情報の例としては、患者固有情報の内容，比較す
る文字の位置情報，文字の長さ情報等がある。例えば判
断情報として付帯情報の先頭に「？」マークを付したも
のとすると、オンライン制御部14は、その文字の位置が
先頭であるかを判断し、文字長が「１」であるを判断
し、更に内容が「？」であるかを判断する。これらの条
件が満足された場合は、オンライン制御部14は、正しい
患者固有情報でないと判断し、その画像データを磁気デ
ィスク装置12に格納するようにしている。

前記モダリティ２は、画像表示部（図示省略）を備え
ると共に画像再構成機能をも備え、画像保管装置10へ
は、この画像再構成処理後の画像データが転送されるよ
うになっている。また、このモダリティ２は、患者毎の
患者氏名，患者ID情報を入力し得るキーボード（図示省
略）を備えている。このキーボード操作により、患者ID
情報等を入力して前に撮影した。患者データを画像表示
部に読み出して表示することが可能となっており、緊急
検査を行って患者固有情報の付されていない画像データ
を磁気ディスク装置12より表示部に読み出して、付帯情
報に正しい患者固有情報を付して光ディスク装置13に格
納できるようになっている。

このように構成された上記実施例装置１によれば、緊
急検査時に判断情報を入力するだけで画像データの格納
処理が行え、後に正しい患者固有情報をその画像データ
に付することが容易であるため緊急検査にも対応できる
医用画像保管システムを提供することができる。

尚、本発明は上記実施例に限定されず、その要旨を変
更せずに種々に変形実施できる。

［発明の効果］ 以上詳述した本発明によれば、緊急検査時に被検体固
有情報を画像データに付さずに画像保管装置に転送して
も、後にその画像データに被検体固有情報を付すること
が容易に行い得るので、緊急検査にも対応できる医用画
像保管システムを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例システムの概略構成図である。 2,2a,2b……モダリティ、 10……画像保管装置、 11……中央処理装置（制御手段）、 12……磁気ディスク装置、 13……光ディスク装置。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】モダリテイにより被検体を撮影して得られ
   た画像データに被検体固有情報を付して画像保管装置に
   転送する医用画像保管システムにおいて、前記画像保管
   装置は、前記画像データを記憶する光ディスク装置及び
   磁気ディスク装置と、前記モダリティから転送された画
   像データにおける前記被検体固有情報の有無判断を行い
   有りと判断した場合はその画像データを前記光ディスク
   装置に格納し、無しと判断した場合はその画像データを
   前記磁気ディスク装置に格納する制御手段とを有するこ
   とを特徴とする医用画像保管システム。