JP2937062B2 - 硬化可能な塗料用組成物 - Google Patents

硬化可能な塗料用組成物

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JP2937062B2 JP5277095A JP5277095A JP2937062B2 JP 2937062 B2 JP2937062 B2 JP 2937062B2 JP 5277095 A JP5277095 A JP 5277095A JP 5277095 A JP5277095 A JP 5277095A JP 2937062 B2 JP2937062 B2 JP 2937062B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業状の利用分野】本発明は、一液で安定性があり、
加熱により速やかに硬化し、優れた塗膜物性、耐候性を
示す硬化可能な塗料用組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大気汚染、酸性雨などによりメラ
ミン樹脂を架橋剤とする焼付塗料の被害が報じられるよ
うになっており、その対策が関係各分野において活発に
推進されている。それら対策の多くは、ポリマー或は架
橋剤にエポキシ基とカルボキシル基(酸無水物基を含
む)のいずれかを夫々有するタイプを用いている。然
し、これらタイプの焼付塗料は、エポキシ基とカルボキ
シル基の反応の際にはエステル結合が形成されると同時
に、エポキシ基の開環により、2級水酸基が生成される
ため、必ずしも耐水性が十分とは言えなかった。即ち、
エポキシ樹脂の優れた物性の多くは、ビスフェノール構
造に負っており、生成ヒドロキシル基の影響を補って余
りあるが、耐候性が要求される場合などは主として環状
脂肪族型のエポキシ樹脂となるため、必ずしも満足され
る結果が得られない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、主として焼
付塗料として一液で安定性があり、金属塗料の焼付温度
である100〜160℃で速やかに硬化する上、優れた
塗膜物性、耐候性を示す硬化可能な塗料用組成物に関す
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題に鑑み、鋭意検討した結果、特定のアセトアセチル基
を有するポリマーに、(メタ)アクリロイル基を有する
不飽和化合物を加え、更に硬化触媒としてバナジウムの
有機化合物を併用した組成物が、上記目的を達成し得る
ことを知り、本発明を完成することができた。
【0005】即ち、本発明は、(1)1分子中に不飽和
基とアセトアセチル基を有するモノマーを重合または共
重合して得られる、1分子中にアセトアセチル基を2個
以上有する数平均分子量1、000〜100、000の
ポリマー、(2)1分子中に(メタ)アクリロイル基を
2個以上有する不飽和化合物、および(3)バナジウム
の有機化合物を(1)および(2)の合計量100重量
部に対して0.001〜1重量部含むことを特徴とする
硬化可能な塗料用組成物を提供するものである。
【0006】また本発明は、(1)成分の1分子中にア
セトアセチル基を2個以上有するポリマーがアセトアセ
チルアルキル(メタ)アクリレートとこれと共重合可能
なモノマーとを共重合して得られるポリマーである前記
の硬化可能な塗料用組成物を提供するものである。
【0007】さらに本発明は、(1)成分の1分子中に
アセトアセチル基を2個以上有するポリマーがアセトア
セチルエチル(メタ)アクリレートとこれと共重合可能
なモノマーとを共重合して得られるポリマーである前記
のの硬化可能な塗料用組成物を提供するものである。
【0008】さらに本また発明は、(2)成分の不飽和
化合物がトリスヒドロキシエチルイソシアヌレートトリ
(メタ)アクリレートまたは1分子中に少くとも2個の
エポキシ基を有する(含臭素)エポキシ樹脂に(メタ)
アクリル酸を反応させて得られる(含臭素)ビニルエス
テル樹脂である前記の硬化可能な塗料用組成物を与える
ものである。
【0009】また本発明は、(3)成分のバナジウムの
有機化合物がバナジウムの有機塩またはバナジウムのア
セチルアセトネートである前記の硬化可能な塗料用組成
物を与えるものである。
【0010】さらに本発明は、(1)成分の1分子中に
アセトアセチル基を2個以上有するポリマーと(2)成
分の不飽和化合物の使用割合が(1)成分のポリマーの
アセトアセチル基1個に対して(2)成分の不飽和化合
物の(メタ)アクリロイル基が2個以下である前記の硬
化可能な塗料用組成物を与えるものである。
【0011】
【0012】アセトアセチル基と(メタ)アクリロイル
基は、ナトリウムメチラートのような強アルカリ触媒の
存在下、下記のようなマイケル付加反応をすることはよ
く知られている。
【0013】
【化1】
【0014】ポリマーにこの反応を利用して硬化樹脂を
得ることは可能であるが、触媒であるアルカリ化合物の
残存は、諸物性を著しく損なうことから、その実用化を
甚しく妨げることとなる。
【0015】本発明者らは、アルカリ触媒に替えて、マ
イケル付加反応の促進作用があり、しかも硬化樹脂の物
性を損なわない触媒について検討した結果、意外にもバ
ナジウムの有機化合物が目的を満足できることを見出し
た。マイケル付加反応により硬化樹脂を得る際にバナジ
ウムの有機化合物を用いると、速やかな硬化促進作用の
他に、アルカリ触媒とは異なりバナジウムの有機化合物
は非水溶性で、非腐蝕性であることから、電気的諸性
質、耐水性なども損なわれず、実用的な硬化樹脂を得る
ことができる。
【0016】本発明で(1)成分として使用されるポリ
マーは、1分子中に不飽和基とアセトアセチル基を有す
るモノマーを重合または共重合して得られる、1分子中
にアセトアセチル基を2個以上有する数平均分子量1,
000以上のポリマーであり、次の方法により合成する
ことができる。 (イ)1分子中に不飽和基とアセトアセチル基とを有す
るモノマーの重合によってか、または(ロ)1分子中に
不飽和基とアセトアセチル基を有するモノマーとこれと
共重合可能なモノマーの共重合によって合成することが
できる。
【0017】上記(イ)および(ロ)の方法で使用され
る、1分子中に不飽和基とアセトアセチル基を有するモ
ノマーとしては、例えばアセトアセチルアルキル(メ
タ)アクリレートやアリルアルコールのアセチルアセト
ネートがあげられる。アセトアセチルアルキル(メタ)
アクリレートのアルキルとしては、エチル、プロピルが
好ましく、具体例としては、アセトアセチルエチルアク
リレート、アセトアセチルエチルメタクリレート、アセ
トアセチルプロピルアクリレート、アセトアセチルプロ
ピルメタクリレートなどがあげられる。
【0018】また、上記(ロ)の方法で使用される、1
分子中に不飽和基とアセトアセチル基を有するモノマー
と共重合可能なモノマーとしては、例えばスチレン、ビ
ニルトルエン、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチ
ル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチ
ル、メタクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシルなど
の(メタ)アクリル酸エステル、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニルなどのビニルエステル、アクリル酸、メタク
リル酸などの不飽和カルボン酸、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリルなどがあげられる。
【0019】1分子中に不飽和基とアセトアセチル基を
有するモノマーと、これと共重合可能なモノマーの使用
割合は、一概には決められないが、好ましくは共重合可
能なモノマーが70モル%以下であることが望ましい。
【0020】上記(イ)および(ロ)の方法において、
(ロ)の方法は安定的に1分子中にアセトアセチル基を
2個以上有するポリマーを合成できるので好ましい。ま
た、上記ポリマーのうち、1分子中に不飽和基とアセト
アセチル基を有するモノマーと、これと共重合可能なモ
ノマーを共重合させ、アセトアセチル基を1分子中に2
個以上有する共重合ポリマーは、頗る本発明に好適なも
のとなる。
【0021】(イ)および(ロ)の方法において、重合
または共重合は、通常の諸方法が適用されるが、溶液重
合方法が重合終了後そのまま次の工程に移れるので便利
である。
【0022】本発明において使用される(1)成分のポ
リマーの数平均分子量は、1,000以上、好ましくは
3,000〜100,000、さらに好ましくは5,0
00〜50,000である。
【0023】本発明において、(1)成分の1分子中に
アセトアセチル基を2個以上有するポリマーと混合使用
する(2)成分の1分子中に(メタ)アクリロイル基を
2個以上有する不飽和化合物は、架橋剤として使用され
るものであり、モノマーまたはオリゴマーであってもよ
い。これら不飽和化合物の中、モノマーとしては、例え
ばエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペン
チルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリットトリ(メタ)
アクリレート、ペンタエリスリットテトラ(メタ)アク
リレート、ヒドロキシピバリン酸のネオペンチルグリコ
ールジエステルのジアクリレート、2−(2−ヒドロキ
シ−1,1′−ジメチル−エチル)−5−ヒドロキシジ
メチル−5−エチル−1,3−ジオキ酸ジアクリレー
ト、トリシクロデカンジメチロールジアクリレート、ト
リスヒドロキシエチルイソシアヌレートトリ(メタ)ア
クリレート、ビスフェノールA〜エチレンオキシド付加
物ジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールA〜プロピレ
ンオキシド付加物ジ(メタ)アクリレート、ノボラック
〜エチレンオキシド付加物ポリアクリレートなどがあげ
られる。
【0024】また、(2)成分の不飽和化合物の中、オ
リゴマーとしては、例えば(i)1分子中に、少くとも
2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂または含臭素エ
ポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸を反応して得られる、い
わゆる(含臭素)ビニルエステル樹脂(エポキシ−アク
リレート)、(ii)1分子中に、少くとも2個のイソシ
アナート基を有する多価イソシアナート化合物に、1分
子中に、(メタ)アクリロイル基とヒドロキシル基とを
有する不飽和アルコールを反応して得られる不飽和ウレ
タン〜(メタ)クリレート、(iii)(メタ)アクリル
酸、多塩基酸(又はその酸無水物)、多価アルコールを
酸触媒下エステル化して得られるポリエステル〜アクリ
レート、などがあげられる。これらの1分子中に(メ
タ)アクリロイル基を2個以上有する不飽和化合物の中
では、1分子中にアクリロイル基を2個以上有する不飽
和化合物が好ましく使用される。
【0025】 (1)成分の1分子中にアセトアセチル基を2個以上有
するポリマーと(2)成分の不飽和化合物の使用割合
は、(1)成分と(2)成分の分子量、反応基の含有率
等により相違するが、一般には(1)成分のポリマーの
アセトアセチル基1個に対して(2)成分の不飽和化合
物の(メタ)アクリロイル基が2個以下、好ましくは1
個の割合が望ましい。(1)成分のアセトアセチル基1
個に対して (2)成分の(メタ)アクリロイル基が2個より多い場
合は、ラジカル重合が可能な場合は別であるが、さもな
ければ物性を損なう危険性が多い。
【0026】本発明の必要条件は、以上の(1)成分の
ポリマーと(2)成分の不飽和化合物の併用系に硬化触
媒としてバナジウムの有機化合物を使用することであ
る。本発明に適するバナジウムの有機化合物は、特別な
構造のものではなく、ごく一般に知られるバナジウムの
有機酸塩、例えばナフテン酸バナジウム、オクチル酸バ
ナジウムであり、適当な溶剤への溶解性があればバナジ
ウムのアセチルアセトネートのようなキレート化合物も
利用可能である。バナジウムの有機酸塩は、溶液中で空
気の影響を受ける場合があり、その取扱いには注意が必
要である。
【0027】バナジウムの有機化合物の使用量は、
(1)成分のポリマーと(2)成分の不飽和化合物の合
計100重量部に対して、バナジウムの有機化合物0.
001〜1重量部、より望ましくは0.01〜0.5重
量部である。バナジウムの有機化合物の使用量が0.0
01重量部より少いと硬化性が不十分となり、一方バナ
ジウムの有機化合物の使用量が1重量部より多い場合は
添加を増しただけの効果は見られず、ただ色相のみが悪
化する。
【0028】(1)成分、(2)成分および(3)成分
からなる本発明の組成物は、80℃以上、より望ましく
は100℃以上200℃以下の温度で加熱することによ
り短時間で硬化樹脂とすることができ、各方面への利用
が可能になる。
【0029】本発明の塗料用組成物を実用化する際に
は、必要に応じて組成物に有機、無機の補強材、フィラ
ー、着色剤、離型剤、ワックス類、変性用ポリマー、オ
リゴマー、可塑剤などを併用できることは勿論である。
【0030】
【実施例】次に本発明の理解を助けるために、以下に実
施例を示す。
【0031】実施例1側鎖にアセトアセチル基を有するポリマー(A)の合成 撹拌機、還流コンデンサー、温度計、ガス導入管を付し
た2リットルのセパラブルフラスコに、アセトアセチル
エチルメタクリレート214g、シクロヘキシルメタク
リレート160g、アクリル酸7g、アゾビスイソブチ
ロニトリル4g、トルエン380gを仕込み、窒素気流
下、75〜80℃で8時間重合を行った。次にアゾビス
イソブチロニトリル4gを追加してさらに8時間重合し
た。溶剤揮散による重合率はほぼ99%であり、微黄
色、粘度7.9ポイズ、GPC測定による数平均分子量
18,000、重量平均分子量55,000のポリマー
(A)のトルエン溶液が得られた。
【0032】ポリマー(A)のトルエン溶液(50%固
形分)100重量部に、多官能アクリレートとして、下
記の構造式で表されるトリス(2−ヒドロキシエチル)
イソシアヌル酸のトリアクリレート(日立化成(株)
製,FA−731A)
【化2】 を18重量部(ポリマー(A)のアセトアセチル基/F
A−731のアクリロイル基の割合は約1/1)、ナフ
テン酸バナジウム(バナジウム含有量2%)0.1重量
部を配合して均一溶液とした後、メチルブチルケトン2
0重量部を加えて組成物を得た。
【0033】この組成物をボンデライト鋼板上に乾燥塗
膜厚が50μ厚になるように塗装した。1夜室温で放置
後、60℃で1時間乾燥した後、150℃で30分間硬
化させた。得られた硬化塗膜は、やや黄味を帯びていた
が、その硬度は4H、ゴバン目密着テストは100/1
00で頗る硬く、その上密着性の良い塗膜が得られた。
また、硬化塗膜表面の光沢反射率は85%であった。メ
チルエチルケトンに15分浸漬した塗膜はまったく異常
が認められなかった。これに反して、ナフテン酸バナジ
ウムを用いなかった塗膜の硬度はH〜2Hで、メチルエ
チルケトンに浸漬後直ちに溶解し、15分後には固形塗
膜はまったく残らなかった。
【0034】実施例2側鎖にアセトアセチル基を有するポリマー(B)の合成 撹拌機、還流コンデンサー、温度計、ガス導入管を付し
た1リットルのセパラブルフラスコに、スチレン300
g、アセトアセチルエチルメタクリレート70g、アク
リル酸3g、メチルエチルケトン370g、アゾビスイ
ソブチロニトリル4g、ラウリルメルカプタン2gを仕
込み、窒素ガス気流中、75〜80℃で12時間重合し
た後、さらにアゾビスイソブチロニトリル2gを追加
し、6時間重合を行った。溶剤揮散による重合率はほぼ
99%であり、微黄色、粘度5.4ポイズ、数平均分子
量16,000、重量平均分子量51,000のポリマ
ー(B)のメチルエチルケトン溶液が得られた。
【0035】含ブロムビニルエステル(C)の合成 撹拌機、還流コンデンサー、温度計、ガス導入管を付し
た1リットルのセパラブルフラスコに、含ブロムエポキ
シ樹脂として東都化成(株)製のYDB−400を64
0g、メタクリル酸172g、ハイドロキノン0.3
g、トリエチルアミン4gを仕込み、窒素気流下、13
0〜135℃で3時間反応すると、酸価は実質的にゼロ
となったので、ステンレス製バットに注入、固化させ
た。暗赤褐色、融点約60℃の含ブロムビニルエステル
(C)が得られた。
【0036】 ポリマー(B)のメチルエチルケトン溶液(約50%固形分) 200重量部 含ブロムビニルエステル(C) 135重量部 バナジウムアセチルアセトネート 0.2重量部 メチルエチルケトン 150重量部 を均一に溶解して組成物を得た。ポリマー(B)のアセ
トアセチル基と含ブロムビニルエステル(C)のメタク
リロイル基の割合はほぼ1:1である。この組成物をガ
ラスクロス(日東紡(株)製,WBA−18K−105
−RB・84)に含浸、室温で乾燥後、60℃で30分
放置した。得られたプリプレグを1.6m/m 厚になるよ
うに枚数を揃え80℃の熱板中に置き、50kg/cm2の圧
力下、30分で温度を150℃まで上昇させて1時間硬
化させた。得られた積層板はUL規格V−Oに相当する
難燃性を示し、電気的性質も表1に見られるように優れ
ていた。
【0037】
【表1】 曲げ強さ 49.4 kg/mm2 曲げ弾性率 1970 kg/mm2 銅箔引きはがし強さ 1.4 kg/cm 半田耐熱性 260℃、60秒後 外観変化なし 耐熱性 170℃×1時間 変化なし 耐薬品性 3N NaOH(40℃/3分) 変化なし 耐トリクロロエチレン性 煮沸5分 変化なし
【0038】
【発明の効果】本発明の硬化可能な組成物は、前述のよ
うに構成したので、一液で安定性があり、加熱により速
やかに硬化し、耐水性や電気的諸性質を損なわず、優れ
た塗膜物性や耐候性を示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 4/06 C09D 4/06 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 133/14 C08J 3/24 CER C08K 5/00 C08L 33/14 C08L 101/02 C09D 4/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)1分子中に不飽和基とアセトアセ
    チル基を有するモノマーを重合または共重合して得られ
    る、1分子中にアセトアセチル基を2個以上有する数平
    均分子量1、000〜100、000のポリマー、
    (2)1分子中に(メタ)アクリロイル基を2個以上有
    する不飽和化合物、および(3)バナジウムの有機化合
    物を(1)および(2)の合計量100重量部に対して
    0.001〜1重量部含むことを特徴とする硬化可能な
    塗料用組成物。
  2. 【請求項2】 (1)成分の1分子中にアセトアセチル
    基を2個以上有するポリマーがアセトアセチルアルキル
    (メタ)アクリレートとこれと共重合可能なモノマーと
    を共重合して得られるポリマーである請求項1に記載の
    硬化可能な塗料用組成物。
  3. 【請求項3】 (1)成分の1分子中にアセトアセチル
    基を2個以上有するポリマーがアセトアセチルエチル
    (メタ)アクリレートとこれと共重合可能なモノマーと
    を共重合して得られるポリマーである請求項1に記載の
    硬化可能な塗料用組成物。
  4. 【請求項4】 (2)成分の不飽和化合物がトリスヒド
    ロキシエチルイソシアヌレートトリ(メタ)アクリレー
    トまたは1分子中に少くとも2個のエポキシ基を有する
    (含臭素)エポキシ樹脂に(メタ)アクリル酸を反応さ
    せて得られる(含臭素)ビニルエステル樹脂である請求
    項1に記載の硬化可能な塗料用組成物。
  5. 【請求項5】 (3)成分のバナジウムの有機化合物が
    バナジウムの有機塩またはバナジウムのアセチルアセト
    ネートである請求項1に記載の硬化可能な塗料用組成
    物。
  6. 【請求項6】 (1)成分の1分子中にアセトアセチル
    基を2個以上有するポリマーと(2)成分の不飽和化合
    物の使用割合が(1)成分のポリマーのアセトアセチル
    基1個に対して(2)成分の不飽和化合物の(メタ)ア
    クリロイル基が2個以下である請求項1ないし5に記載
    の硬化可能な塗料用組成物。
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